JP2003196941A - 小型磁気ディスクカートリッジ - Google Patents
小型磁気ディスクカートリッジInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カード型ディスクドライブに挿入する際、デ
ィスクドライブに対して確実に所定の向きで位置決めさ
れ、かつ取扱いやすい小型磁気ディスクカートリッジを
提供する。 【解決手段】 ハウジング12が、互いに直交する方向
に直線的に延びる一対の側壁21,22によって画成さ
れるコーナー部を備えているとともに、これら一対の側
壁21,22に、4個の磁気ディスクカートリッジ10
をそれぞれのコーナー部が近接した状態で放射状に結合
して保持し得る凹凸嵌合部61,62を設ける。
ィスクドライブに対して確実に所定の向きで位置決めさ
れ、かつ取扱いやすい小型磁気ディスクカートリッジを
提供する。 【解決手段】 ハウジング12が、互いに直交する方向
に直線的に延びる一対の側壁21,22によって画成さ
れるコーナー部を備えているとともに、これら一対の側
壁21,22に、4個の磁気ディスクカートリッジ10
をそれぞれのコーナー部が近接した状態で放射状に結合
して保持し得る凹凸嵌合部61,62を設ける。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルスチルカ
メラ、デジタルビデオカメラ、ノートパソコン等の電子
機器のカードスロットに装填可能なカード型ディスクド
ライブに交換自在に装填可能な小型の磁気ディスクカー
トリッジに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、デジタルスチルカメラ、デジタル
ビデオカメラ、ノートパソコン等の電子機器のカードス
ロットには、種々の記録メディアが挿抜可能に装填さ
れ、記録再生をするようになっている。このような記録
媒体としては、半導体メモリタイプのもの、ハードディ
スク型のもの、光ディスク型のもの、フロッピー(登録
商標)ディスクのような磁気ディスクの小型のもの等、
各種のものが実用に供されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この中では、半導体の
メモリが取り扱いやすく、記録容量も適当に大きいの
で、最もポピュラーであるが、比較的価格が高い。した
がって、これらのメモリを用いるデジタルカメラなどで
は、撮影した画像データをパソコンなどに転送して保存
し、その後データは削除し、記録媒体は繰返し使うのが
一般的である。 【0004】ハードディスク型のものとしては、340
MBや1GBの容量を持つものが知られているが、これも価
格が高く、データは他に転送して保存し、記録媒体は繰
返し使うことになる。 【0005】光ディスク型のものは大きさの割に記録容
量が大きく、例えば35mm×41mm×11mmのサ
イズの中に256MBのデータを記録することができ、5
12MBの記録容量を持ったものも実現しようとしてい
る。しかし、光ディスクは書込みに時間がかかるので記
録速度が遅いという難点がある。 【0006】一方、フロッピー(登録商標)ディスクの
ような磁気ディスクを50mm×55mm×2mm程度
の小型のものとし、これをパソコン等のカードスロット
に挿入できるサイズのディスクドライブに交換自在に装
填可能としたものも知られているが、これは容量が40
MBと小さく、カメラの画像を記録するという観点では容
量不足であるし、大きさもデジタルカメラには向かな
い。 【0007】近年、デジタルカメラが、その記録の簡便
さ、撮像素子の開発による画質の向上、データの削除や
転送の可能性や記録容量の大きさなど、パソコンが普及
した社会の背景と相俟って、急速に広く普及している
が、記録媒体(以下、メディアという)が上述のように
価格や容量の面で制限されているため、その使用の態様
に制限がある。例えば、メディアが高価であるため、1
台のカメラにメディアを何枚も持つということはしない
で、データが一杯になったらパソコンに移して削除する
などして、1枚のメディアを繰返し使用するのが普通で
あることは上述の通りである。そのため、旅先で記録媒
体が足りなくなることがあり、またデータを入れたメデ
ィアをそのまま保存したり、人に上げたりするというよ
うなことができない。 【0008】そこで、デジタルカメラで撮影したデータ
をそのまま保存したり、気軽に人に上げたりすることが
できるように、大容量で安価な小型のメディアの実現が
望まれる。また、パソコンにおいても、データを入れて
人に渡したりすることができる大容量で安価な小型のメ
ディアの実現が望まれる。 【0009】そのような要望に応え、デジタルカメラで
撮影したデータやパソコンのデータをそのまま保存した
り、気軽に人に上げたりすることができるような大容量
で安価な小型のメディアとして、パソコンやデジタルカ
メラなどの電子機器に装填可能なカード型ディスクドラ
イブと、そのディスクドライブに装填可能な磁気ディス
クカートリッジとからなるメディアが考えられる。すな
わち、そのような磁気ディスクカートリッジとして、開
閉シャッターを備えたハウジングに高密度磁気記録が可
能なフレキシブルな磁気ディスクを回転自在に収容し、
例えば200MB以上の記録容量を備えた磁気ディスクカ
ートリッジとすることが考られる。そのための高記録密
度磁気記録媒体としては、蒸着法またはスパッタリング
法により金属薄膜を施したもの、あるいはバリウムフェ
ライト粉末や強磁性金属粉末を用いたものが採用でき
る。バリウムフェライト粉末を用いたものの例として、
本出願人が出願した特願2001−312864号があ
る。 【0010】「バリウムフェライト粉末を用いた高記録
密度磁気記録媒体」とは、磁性層にバリウムフェライト
粉末を含有した磁気ディスクであって、高記録密度の実
現が可能な材料を用いたものであり、例えば、特願20
01−205290号に開示された、非磁性支持体の少
なくとも一方の面に、非磁性粉末及び結合剤を含む非磁
性層と、六方晶系フェライト粉末である強磁性粉末及び
結合剤を含む磁性層とをこの順に有する磁気記録媒体で
あって、非磁性層が平均粒径10〜30nmのカーボン
ブラックを前記非磁性粉末100質量部に対して10〜
50質量部含有し、磁性層の厚さが0.2μm以下であ
り、電子線マイクロアナリシスによる強磁性粉末に起因
する元素の平均強度aに対する強度の標準偏差bが0.
03≦b/a≦0.4であり、かつ、磁性層の中心面平
均粗さRaが5nm以下、10点平均粗さRzが40n
m以下である磁気記録媒体である。この材料を用いた磁
気ディスクに対しては、例えば高記録密度の可能なMR
ヘッド等の磁気ヘッドを用いて情報の記録再生を行う。 【0011】上記メディアの発明によれば、記録容量2
00MB以上、好ましくは500MB以上の高記録密度のメ
ディアを実現することができ、これにより、例えば静止
画であれば一枚約1MBとして、500枚記録させること
ができ、また動画であれば30分程度の映像コンテンツ
を記録できるようになる。したがってデジタルカメラで
撮影した動画や、携帯電話で配信される動画等を記録す
ることができ、コンテンツを使用する際のユーザーの利
便性を向上させることができる。また、もちろんパソコ
ンにおいても安価な大容量のデータ保存メディアとして
便利に利用することができ、その利便性は大きい。 【0012】なお、電子機器に装填可能なカード型ディ
スクドライブとは、一般にパソコンの場合は、図9
(a)に示すように、PCカードのカードスロットに挿
入されるカード2の受容部のソケット4に電気的に接続
されて装填されるディスクドライブ6であり、デジタル
カメラ3などの小型の電子機器の場合には、図9(b)
に示すように、電子機器側の受容部5のソケットに電気
的に接続されて装填されるディスクドライブ6である。
したがって、このディスクドライブ6は極めて小型であ
り、例えば38mm〜55mmの長さと35mm〜51
mmの幅と3mm〜5mmの厚さを有し、磁気ディスク
カートリッジ8は、例えば25mm〜36mmの長さお
よび幅と1mm〜3mmの厚さを有する。 【0013】ところで、このような超小型の磁気ディス
クカートリッジのハウジングを円盤状に形成し、コイン
感覚で磁気記録メディアを取り扱うことが提案されてい
る。すなわち、自動販売機に硬貨を投入するような気軽
な感覚で、磁気記録メディアを取り扱うことで、利便性
を向上させることが提案されている。 【0014】しかしながら、ハウジングの形状を円盤状
にしたときには、ディスクドライブへの挿入向きを識別
できるようにする必要がある。すなわち、ハウジングを
円盤状にすると、ハウジングに取り付けられたシャッタ
ーの向きに関係なくディスクドライブ挿入することがで
きてしまうことになる。シャッターがディスクドライブ
内の所定の位置に位置決めされないと、磁気ディスクへ
情報の記録再生を行うことができない。したがって、ハ
ウジングが磁気ディスクドライブに対して所定の向きで
位置決めされる必要がある。 【0015】また、このような超小型の磁気ディスクカ
ートリッジは、超小型なるが故に1個ずつでは流通性が
良いとはいえず、また紛失する虞れもあるため、その複
数個を一体に結合し得るように構成すると、取扱いやす
く、流通にも便利である。 【0016】上述の事情に鑑み、本発明は、ディスクド
ライブに挿入する際、ディスクドライブに対して確実に
所定の向きで位置決めされ、かつ取扱いやすい小型磁気
ディスクカートリッジを提供することを目的とするもの
である。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明による小型磁気デ
ィスクカートリッジは、電子機器に装填可能なカード型
ディスクドライブに装填可能な磁気ディスクカートリッ
ジであって、この磁気ディスクカートリッジが、ハウジ
ング内に磁気ディスクを回転自在に収容してなるもので
あり、上記ハウジングが、互いに直交する方向に直線的
に延びる一対の側壁によって画成されるコーナー部を備
えているとともに、上記一対の側壁に、4個の磁気ディ
スクカートリッジをそれぞれのコーナー部が互いに近接
した状態で放射状に結合して保持し得る凹凸嵌合部を設
けたことを特徴とするものである。 【0018】上記ハウジングは、上記磁気ディスクの輪
郭に沿った円形の周壁と、この円の外接線に略相当する
上記互いに直交する方向に延びる一対の側壁とからなる
雨滴状の外形を有することが好ましい。 【0019】上記ハウジングの互いに直交する方向に直
線的に延びる一対の側壁のうちの一方の外壁面には嵌合
凸部が、他方の側壁の外壁面には嵌合凹部が形成され、
上記嵌合凸部は、このカートリッジに結合される他のカ
ートリッジの一方の側壁に形成されている嵌合凹部に嵌
合し、上記嵌合凹部は、このカートリッジに結合される
他のカートリッジの他方の側壁に形成されている嵌合凸
部に嵌合し得るように構成されているとが好ましい。そ
して、上記凹凸嵌合は蟻継ぎ形式で行なわれることが好
ましい。 【0020】また、上記互いに直交する方向に延びる一
対の側壁によって画成されるコーナー部は、この磁気デ
ィスクカートリッジのディスクドライブへの挿入方向に
関してトレーリング側の片隅に形成され、かつ上記嵌合
凸部を備えている側壁が上記挿入方向と直角で、上記嵌
合凹部を備えている側壁が上記挿入方向と平行であるこ
とが好ましい。 【0021】さらに、上記互いに直交する方向に直線的
に延びる一対の側壁の外壁面は、これに隣接する、磁気
ディスクの輪郭に沿った円を描く周壁の外壁面の外接線
よりも若干外方に張り出し、および/または、上記一対
の側壁の上縁がハウジングの面板部の上面から突出して
いることが好ましい。 【0022】また、上記ハウジングが、下シェルと、こ
の下シェルの内側に上方から嵌合される上シェルとによ
って構成され、かつこの磁気ディスクカートリッジを構
成するすべての構成要素が、下シェル内に積上げ方式で
組み付けられるようになっていることが好ましい。 【0023】 【発明の効果】上記のように構成された本発明の磁気デ
ィスクカートリッジによれば、互いに直交する方向に直
線的に延びる上記一対の側壁に、4個の磁気ディスクカ
ートリッジをそれぞれのコーナー部が互いに近接した状
態で放射状に結合して保持し得る凹凸嵌合部を設けたこ
とにより、4個の磁気ディスクカートリッジを互いに密
着した状態で結合することができるから、4個の磁気デ
ィスクカートリッジを1組して取り扱うことができ、取
扱い性および流通性が向上する。 【0024】そして、ディスクドライブへの挿入方向と
直交する側壁の外壁面に嵌合凸部を設け、挿入方向と平
行な側壁の外壁面に嵌合凹部を設けたことにより、嵌合
凸部が挿入時の障害になるのを回避することができる。 【0025】また、上記ハウジングが、磁気ディスクの
輪郭に沿った円形の周壁と、この周壁の外接線に略相当
する上記互いに直交する方向に直線的に延びる一対の側
壁とからなる雨滴状の外形を有する場合、ディスクドラ
イブに挿入する際、ディスクドライブに対して確実に所
定の向きで位置決めすることができる。 【0026】特に、互いに直交する方向に直線的に延び
る一対の側壁の外壁面が、磁気ディスクの輪郭に沿った
円を描く周壁の外周面の外接線よりも外方に張り出し、
および/または、上記一対の側壁の上縁がハウジングの
面板部の上面から突出している場合、ディスクカートリ
ッジを手で摘んだだけで、直ちにディスクカートリッジ
の表裏およびディスクドライブに対する正しい挿入方向
を識別することができるとともに、ディスクドライブ側
のカートリッジ挿入用スロットの形状を上記二つの側壁
の突出形状に一致させることにより、ディスクドライブ
へのディスクカートリッジの誤挿入も防止することがで
きる。 【0027】また、互いに直交する方向に直線的に延び
る一対の側壁によって画成されるハウジングコーナー部
が、磁気ディスクの外周から離れた位置にあるため、こ
のコーナー部に、ハウジングを上下に貫通する位置決め
基準孔を設けたり、あるいは、例えば光の反射、透過ま
たは特定波長の透過によって情報を読み取ることができ
る識別片をハウジングに後から埋め込むこむこともで
き、その場合、この識別片によって記録容量等を識別す
ることができるから、ハウジングを共通にすることがで
きるという利点もある。 【0028】さらに、上記ハウジングが、下シェルと、
この下シェルの内側に上方から嵌合される上シェルとに
よって構成され、かつこの磁気ディスクカートリッジを
構成するすべての構成要素が、下シェル内に積上げ方式
で組み付けられるようになっている場合には、超小型で
ありながら組立性に優れたディスクカートリッジを得る
ことができる。 【0029】本発明による磁気ディスクカートリッジ
は、特にデジタルカメラに使用するのに適し、取扱いに
便利なだけでなく、磁気ディスクであるため安価に製造
することができ、記録済みのディスクカートリッジをそ
のまま保存したり、人にあげたりする使い方ができるよ
うになる。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本発明による磁気ディスク
カートリッジの実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0031】図1は、図9(a)に示したものと同様の
PCカードのカードスロットに挿入されるカード2の受
容部のソケット4に電気的に接続されて装填されるディ
スクドライブ6と、このディスクドライブ6に挿入され
る本発明による小型磁気ディスクカートリッジを示し、
このディスクカートリッジ10は、偏平なハウジング1
2内にフレキシブルな円盤状磁気ディスク14を回転自
在に収容してなり、ハウジング12は、ディスクドライ
ブ6の磁気ヘッドを磁気ディスク14の表面にアクセス
させるための開口を開閉する回動式シャッター35を備
えるとともに、磁気ディスク14の輪郭に沿った円と、
互いに直角に交わる2本の上記円の外接線とからなる形
状の外縁からなる雨滴状の平面形を有する。 【0032】図1に概略的に示された磁気ディスクカー
トリッジ10の詳細構成が図2〜図5に示してあり、図
2はこの磁気ディスクカートリッジ10を上方から見た
斜視図、図3は下方から見た斜視図、図4はシャッター
が開かれた状態を図2に対応させて示す斜視図、図5は
分解斜視図である。 【0033】この磁気ディスクカートリッジ10は、そ
のハウジング12が、金属製の下シェル20と、この下
シェル20の内側に上方から嵌合される金属製の上シェ
ル30とによって構成され、図5に示すように、下シェ
ル20側の金属製シャッター25は下シェル20に内蔵
され、上シェル30側の金属製シャッター35は上シェ
ル30の外側に配置され、かつすべての構成要素が下シ
ェル20内に積上げ方式で組み付けられるようになって
いる。 【0034】図5から明らかなように、下シェル20
は、ハウジング12の平面形の輪郭を画成する底板20
aと、後述する開口24の部位を除いて底板20aの周
縁から上方へ立ち上がる周壁とを備え、底板20aの上
記2本の外接線に沿う三角形のコーナー外縁から立ち上
がる一対の側壁21,22は、互いに直交する方向に直
線的に延び、これら側壁21、22の上縁が上シェル3
0の上面よりも突出し、かつ両端部が、円周面を形成す
る周壁20bの外接線よりも若干外方に張り出して誤挿
入防止壁を形成している。そして、一方の側壁21は、
このディスクカートリッジ10のディスクドライブ6へ
の挿入方向に関しトレーリング側の隅部において挿入方
向と直交するように形成され、他方の側壁22は挿入方
向と平行に形成されている。この側壁22のディスクド
ライブ6への挿入方向に関しリーディング側の端部は、
ディスクドライブ6に対する挿入位置決め段部22aを
形成している。また、側壁21,22によって画成され
たハウジング12のコーナー部には、上下シェル30,
20を磁気ディスク14の回転軸線と略平行方向に貫通
する孔16が形成され、下シェル20側の孔16が位置
決め基準孔となっている。 【0035】上記下シェル20の互いに直交する方向に
延びる一対の側壁21,22の外壁面には、図6に示す
ように、4個の磁気ディスクカートリッジ10をそれぞ
れのコーナー部が互いに近接した状態で放射状に結合し
て保持し得る凹凸嵌合部が設けられている。すなわち、
一対の側壁21,22のうち,ディスクドライブ6への
挿入方向と直交する方向に延びる側壁21の外壁面には
嵌合凸部61が形成され、ディスクドライブ6への挿入
方向と平行な側壁22の外壁面には、このカートリッジ
10に結合される他のカートリッジの側壁21に形成さ
れている嵌合凸部61に嵌合し得る嵌合凹部62が形成
されている。 【0036】磁気ディスク14の中心部には、センター
コア15が固定され、下シェル20の底板20aの中央
部には、センターコア15の底面を外部に臨ませる中心
孔23が形成されている。この中心孔23の周囲の上面
には、後述する下側シャッター25の環状部25aを回
動可能に軸支する環状壁20cが同軸的に形成され、さ
らに環状壁20cは平坦な上面を備え、この上面上に、
後述する下部滑りシート28の中心部を支持するため
の、より小径の環状壁20dが同軸的に形成されてい
る。これら大小の環状壁20c,20dは、底板20a
に対する搾り加工によって形成することができる。ま
た、下シェル20の底板20aのコーナー部に形成され
た位置決め基準孔16の周囲にも環状壁(図示は省略)
が搾り加工によって形成されている。 【0037】さらに下シェル20には、中心孔23に関
して位置決め基準孔16側とは反対側に、ディスクドラ
イブ6の後述する磁気ヘッドを磁気ディスク14の表面
にアクセスさせるための扇形に開いた開口24が、中心
孔23の周りに所定の角度範囲に亘って形成され、この
開口24を開閉する回転式の下側シャッター25が下シ
ェル20の内側に配置されている。 【0038】下側シャッター25は、下シェル20の上
記環状壁20cによって回動可能に軸支される中心の環
状部25aと、上記開口24よりも大きい角度範囲に亘
って環状部25aから放射方向に延びる扇形の主板部2
5bと、この主板部25bの円弧状の外縁に沿って上方
へ略直角に折り曲げられた垂直板部25cとから構成さ
れている。 【0039】一方、上シェル30は、下シェル20の底
板20aと略相似形でかつ若干小さい頂板30aと、後
述する開口34の部位を除いて頂板30aの周縁から下
方へ垂下して、下シェル20の周壁20bの内側に弾性
的に嵌着される周壁30bとを備え、下シェル20の開
口24に一致する位置に、ディスクドライブ6の磁気ヘ
ッドを磁気ディスク14の表面にアクセスさせるための
開口34が形成され、この開口34を開閉する上側シャ
ッター35が上シェル30の外側に設けられている。 【0040】さらに、上シェル30の互いに直交する方
向に延びる2本の直線によって外縁が画成されているコ
ーナー部には、下シェル20側の位置決め基準孔16に
一致する孔16に隣接して、例えば光の反射、透過また
は特定波長の透過によって情報の読取りが可能な識別片
18を後から埋め込むことができる穴17が形成されて
いる。孔16の周囲の下面には環状壁(図示は省略)が
絞り加工によって形成されている。 【0041】下側シャッター25と略相似形をなす上側
シャッター35は、中心の環状部35aと、この環状部
35aから放射方向に延びる扇状の主板部35bと、こ
の主板部35bの円弧状の外縁に沿って下方へ略直角に
折り曲げられた垂直板部35cとを備え、さらに、シャ
ッター25,35を開作動させるために、主板部35b
のシャッター開方向リーディング側の外端から上方へ切
り起こされた作動用突片35dを備えている。なお、こ
のシャッター作動用突片35dの上縁は、組立て後、ハ
ウジング12のコーナー側壁21,22の上縁と略同一
高さになるように規定されている。 【0042】そして、後述のように組立て時に互いに連
結される垂直板部25c,35cを回動自在に収容する
ために、下シェル20の開口24の両側には、シャッタ
ー25,35の回動範囲範囲に亘って半径方向外方へ張
り出した周壁26,27が形成され、これら周壁26,
27の内側に凹部26a,27aを形成している。図2
には、これら凹部26a,27aが円弧状溝として表れ
ている。 【0043】また、上シェル30の頂板30aの上面に
は、シャッター35の環状部35aおよび主板部35b
を収容し、かつシャッター35の回動を許容するための
凹部36(図5参照)が形成され、この凹部36の中心
部には、シャッター35の環状部35aを回動可能に軸
支するための円形凸部37が形成されている。そして、
シャッター35の環状部35aが円形凸部37に軸支さ
れた場合、シャッター35の主板部35bが凹部36の
底面に接し、垂直板部35cが上シェル30の開口34
の両側の円弧状周壁30bの外側に被さるようになって
いる。また、下側シャッター25の垂直板部25cの上
縁と、上側シャッター35の垂直板部35cの下縁とに
は、上シェル30が下シェル20に嵌着された後に、上
側シャッター35を上シェル30上に載置して上方から
力を加えることにより互いに嵌合する嵌合部(図示は省
略)が形成され、この嵌合によって上下のシャッター3
5,25が一体化されるように構成されている。 【0044】図6は、互いに直交する方向に直線的に延
びる下シェル20の側壁21,22が備えている嵌合凸
部61および嵌合凹部62を用いて4個のカートリッジ
10を結合させた状態を示す概略的平面図である。すな
わち、4個の磁気ディスクカートリッジ10は、それぞ
れの側壁21,22によって画成される三角形のコーナ
ー部が中心位置に近接集合せしめられた態様で放射状に
結合され、磁気ディスクカートリッジ10が4個1組と
して取り扱われ、その状態で保持することが可能になっ
ている。図6にハッチングで示されている部分が嵌合凸
部61および嵌合凹部62による結合部である。なお、
これら結合部は、蟻継ぎ形式で結合されることが好まし
い。 【0045】この磁気ディスクカートリッジ10は、す
べての構成部品を下シェル20上に積み上げ式に組み立
てることができる特徴を有しており、次に、上記した構
成部品以外の構成部品の説明とともに、この磁気ディス
クカートリッジ10の組立て方法について図5を参照し
て説明する。 【0046】先ず下シェル20の底板20aの環状壁2
0cに下側シャッター25の環状部25aを嵌める。こ
の場合、シャッター25は、その垂直板部25cが開口
24の両側の凹部26a,27aの内壁面に接する態様
で主板部35bが下シェル20の開口24を閉鎖した閉
位置とする。次に下部滑りシート28を配置する。この
滑りシート28は下シェル20の底板20aと略相似形
をなし、中心孔から外方に延びる扇形の開口28aと、
互いに直交する2本の直線によって画成されたコーナー
部とを備え、その中心孔を下シェル20の底板20aの
環状壁20dに嵌め、下側の環状壁20cの平坦な上面
で支持する。滑りシート28はそのコーナー部に、下シ
ェル20の底板20aの形成された位置決め基準孔16
に一致する孔28bを備えており、この孔28bに下シ
ェル20の位置決め基準孔16の周囲に形成された環状
壁を嵌めて滑りシート28のコーナー部を支持させる。 【0047】次に、センターコア15を備えた磁気ディ
スク14を配置し、さらに、開口38aとコーナー部の
孔38bとを備えて下部滑りシート28と同形に形成さ
れた上部滑りシート38を配置してから、上シェル30
の周壁30bを下シェル20の周壁20bの内側に嵌着
する。これにより、上記凹部26a,27aにあるシャ
ッター25の垂直板部25cが、上記凹部26a,27
aと上シェル30の周壁30bとによって形成される溝
内で溝に沿って移動可能になる。また、上シェル30の
頂板30aのコーナー部に形成されている孔16の環状
壁が上部滑りシート38のコーナー部の孔38bに嵌め
られて、滑りシート38のコーナー部が支持されるとと
もに、上下の滑りシート28,38のコーナー部は、上
シェル30のコーナー部の側壁の内壁面によっても支持
される。 【0048】次に、上側のシャッター35を、その環状
部35aが上シェル30上面の円形凸部37に軸支され
る態様で組み付け、その垂直板部35cを下側のシャッ
ター25の垂直板部25cに結合してシャッター25,
35を一体化する。次に、シャッター付勢用の平面形状
の渦巻きバネ40を円形凸部37に嵌め、この渦巻きバ
ネ40の内端40bを円形凸部37のスリット37bに
係入させ、外端40aをシャッター35の主板部35b
の切欠き35eに係止することによって、シャッター2
5,35は閉方向に付勢され、かつ閉位置に保持され
る。 【0049】次に、上シェル30の開口34に倣う開口
41aを備え、かつ上シェル30の凹部36よりも大径
の金属製のカバープレート41を、図5に破線41bで
示されている中心部を上シェル30の円形凸部37上に
接着し、周縁部を上シェル30の頂板30a上に接着す
ることによって、渦巻きバネ40が外れないようにする
とともに、カバープレート41の下面側にシャッター3
5の回動空間を画成し、以上をもってディスクカートリ
ッジ10の組立てが完了する。 【0050】上記カバープレート41の上面は凹凸面と
することによって、ディスクカートリッジ10の表裏を
触感で識別することができる。あるいは、カバープレー
ト41の上面に蛍光塗料を塗布して、暗闇の中でもディ
スクカートリッジ10の表裏を識別できるようにしても
よい。さらにはカバープレート41の上面にマット加工
を施して、鉛筆で数字等を書き込めるようにしてもよ
い。あるいは図示のように、カバープレート41の上面
に例えば紙製の円形ラベル42を貼付して、これに情報
を書き込むことができるようにしてもよい。その場合、
カバープレート41の開口41aの輪郭に沿ったミシン
目42aをラベル42に設け、使用時にこのミシン目4
2aで囲まれた領域42bを切り取るようにすることに
よって、未使用のカートリッジ10のバージン保証に供
することができ、また露出した上側シャッター35の保
護を図ることもできる。 【0051】なお、上下シェル30,20の周壁30
b,20b同士を弾性的に嵌合させるために、周壁30
b,20bのいずれか一方、例えば周壁30bに、図示
のような複数のスリット39を設けることによって、周
壁30bに弾性を与えることが好ましい。また、下側シ
ャッター25の主板部25bの上面および上側シャッタ
ー35の主板部35bの下面には、上シェル30の開口
34および滑りシート28,38の開口28a,38a
を通して回転中の磁気ディスク14の表面に接触するク
リーニング部材44がそれぞれ放射状に取り付けられて
いる。クリーニング部材44は、シャッター25,35
の主板部25b,35bの閉方向の端縁に沿って放射状
に取り付けられており、これらクリーニング部材44
は、磁気ディスク14が静止している際に磁気ディスク
14がシャッター25,35の主板部25b,35bに
接触するのを防止する機能も有する。 【0052】また、シャッター25、35が開いて磁気
ディスク14が回転しているときにクリーニング部材4
4が磁気ディスク14の表面の一か所のみに接触してい
ると磁気ディスク14の回転時のバランスが悪いので、
磁気ディスク14の保護用に設けられている滑りシート
28,38の磁気ディスク14に面する表面に、クリー
ニング部材44と同一高さを有する突条45を、シャッ
ター開時のクリーニング部材44に対して180度偏位
した位置に放射状に設けることが好ましい。さらに各2
本の突条45を、シャッター開時のクリーニング部材4
4に対して120度偏位した位置に放射状に設けてもよ
い。 【0053】図7は、ディスクドライブ6に磁気ディス
クカートリッジ10を挿入する場合の状態を示す概略的
平面図、図8は、磁気ディスクカートリッジ10がディ
スクドライブ6に装着された状態を示す概略的平面図で
ある。なお、図7および図8は、磁気ディスクカートリ
ッジ10とディスクドライブ6との相対位置関係の説明
に供するもので、細部については省略してある。 【0054】ディスクドライブ6は、カートリッジ挿入
スロット6aと、内部のカートリッジ収容スペース7と
を備え、さらに、通常はカートリッジ10の挿入通路
(通路の端縁を破線Lで示してある)外に退避している
上下一対の回動式アーム51を備えたヘッドアセンブリ
50と、ディスクドライブ6へのカートリッジ10の挿
入に伴って、シャッター35の作動用突片35dに嵌合
して、シャッター25,35を開作動させるシャッター
作動部材52とを備えている。アーム51の先端には磁
気ヘッド53が互いに対向するようにそれぞれ固定され
て、磁気ディスク14の両面にアクセスするように構成
されている。 【0055】また、上記カートリッジ挿入スロット6a
は、ディスクドライブ6のヘッドアセンブリ50側とは
反対側の側壁面6bに接して形成され、この側壁面6b
に、磁気ディスクカートリッジ10の側壁22の挿入位
置決め段部22aに嵌合する位置決め突起6cが形成さ
れている。また、図示は省略するが、カートリッジ挿入
用スロット6aの上縁には、磁気ディスクカートリッジ
10の側壁22の上縁部と、閉位置にあるシャッター3
5の作動用作動用突片35dとに対応する位置に、これ
らの通過を許容する切欠きが形成されて、磁気ディスク
カートリッジ10の誤挿入を防止している。 【0056】磁気ディスクカートリッジ10は、図7に
矢示する方向からディスクドライブ6に挿入され、その
際に、シャッター35が備えている作動用突片35d
に、ディスクドライブ6のシャッター作動部材52が係
合して、磁気ディスクカートリッジ10の挿入に伴って
シャッター25,35が開作動される。その場合、上側
シャッター35の作動用突片35dが磁気ディスクカー
トリッジ10の挿入方向に対して右側方に設けられてい
るため、磁気ディスクカートリッジ10の挿入に伴っ
て、シャッター作動部材52から磁気ディスクカートリ
ッジ10に対しこれを図の時計方向に回動させようとす
る力Fが加えられるが、ハウジング12のコーナー部の
直線状に延びる側壁22の外壁面がディスクドライブ6
の内壁面6bに当接して回動が阻止されるようになって
いる。そして、図8に示すように、磁気ディスクカート
リッジ10が完全にディスクドライブ6内に挿入される
と、ヘッドアセンブリ50のアーム51が図の反時計方
向に回動して、磁気ヘッド53が磁気ディスク14の両
面にアクセスする。 【0057】以上の説明で明らかなように、本発明によ
る磁気ディスクカートリッジ10は、そのハウジング1
2が、磁気ディスク14の輪郭に沿った円と、互いに直
角に交わる2本の上記円の外接線とからなる形状の外縁
からなる雨滴状の平面形を有することにより、ディスク
ドライブ6に挿入する際、ディスクドライブ6に対して
確実に所定の向きで位置決めすることができる。 【0058】特に、ハウジング12の互いに直交する方
向に直線的に延びる一対の側壁21,22の外壁面が、
これに隣接する、磁気ディスク14の輪郭に沿った円を
描く周壁20bの外周面の外接線よりも若干外方に張り
出し、かつ上記一対の側壁21,22の上縁がハウジン
グ12の面板部の上面から突出しているため、ディスク
カートリッジ10を手で摘んだだけで、ディスクカート
リッジ10の表裏およびディスクドライブ6に対する正
しい挿入方向を識別することができるとともに、ディス
クドライブ6側のカートリッジ挿入スロット6aの形状
が側壁21,22の突出形状に一致させてあることによ
り、ディスクカートリッジ10の誤挿入も防止すること
ができる。 【0059】また、上記一対の側壁21,22に、4個
の磁気ディスクカートリッジ10をそれぞれのコーナー
部が近接した状態で放射状に結合して保持し得る嵌合凸
部61および嵌合凹部62が設けられていることによ
り、4個の磁気ディスクカートリッジ10を1組として
取り扱うことができ、取扱い性および流通性が向上す
る。 【0060】そして、ディスクドライブ6への挿入方向
と直交する側壁21に嵌合凸部61を設け、挿入方向と
平行な側壁22に嵌合凹部62を設けたことにより、嵌
合凸部61が挿入時の障害になるのを回避することがで
きる。 【0061】また、互いに直交する方向に直線的に延び
る一対の側壁21,22によって画成されるハウジング
コーナー部が、磁気ディスク14の外周から離れた位置
にあるため、このコーナー部に、ハウジングを上下に貫
通する位置決め基準孔16を設けたり、あるいは、例え
ば光の反射、透過または特定波長の透過によって情報を
読み取ることができる識別片18をハウジング12に後
から埋め込むこむこともでき、その場合、この識別片に
よって記録容量等を識別することができるから、ハウジ
ングを共通にすることができるという利点もある。 【0062】さらに、ハウジング12が、下シェル20
と、この下シェル20の内側に上方から嵌着される上シ
ェル30とによって構成され、かつこの磁気ディスクカ
ートリッジ10を構成するすべての構成要素が、上シェ
ル30の円形凹部37上に接着されるカバープレート4
1を除いては、全て下シェル内に積上げ方式で嵌合によ
り組み付けられるようになっているため、超小型であり
ながら組立て性に優れているという利点を有するもので
ある。 【0063】さらに、本実施の形態においては、下シェ
ル20,上シェル30,カバープレート41およびシャ
ッター25,35が全て金属で形成され、かつその組立
てが積上げ式で行なわれるから、廃棄時に金属材料とそ
の他のプラスチック材料とを分別して廃棄することが容
易であり、環境汚染の防止効果も有するものである。
メラ、デジタルビデオカメラ、ノートパソコン等の電子
機器のカードスロットに装填可能なカード型ディスクド
ライブに交換自在に装填可能な小型の磁気ディスクカー
トリッジに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、デジタルスチルカメラ、デジタル
ビデオカメラ、ノートパソコン等の電子機器のカードス
ロットには、種々の記録メディアが挿抜可能に装填さ
れ、記録再生をするようになっている。このような記録
媒体としては、半導体メモリタイプのもの、ハードディ
スク型のもの、光ディスク型のもの、フロッピー(登録
商標)ディスクのような磁気ディスクの小型のもの等、
各種のものが実用に供されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この中では、半導体の
メモリが取り扱いやすく、記録容量も適当に大きいの
で、最もポピュラーであるが、比較的価格が高い。した
がって、これらのメモリを用いるデジタルカメラなどで
は、撮影した画像データをパソコンなどに転送して保存
し、その後データは削除し、記録媒体は繰返し使うのが
一般的である。 【0004】ハードディスク型のものとしては、340
MBや1GBの容量を持つものが知られているが、これも価
格が高く、データは他に転送して保存し、記録媒体は繰
返し使うことになる。 【0005】光ディスク型のものは大きさの割に記録容
量が大きく、例えば35mm×41mm×11mmのサ
イズの中に256MBのデータを記録することができ、5
12MBの記録容量を持ったものも実現しようとしてい
る。しかし、光ディスクは書込みに時間がかかるので記
録速度が遅いという難点がある。 【0006】一方、フロッピー(登録商標)ディスクの
ような磁気ディスクを50mm×55mm×2mm程度
の小型のものとし、これをパソコン等のカードスロット
に挿入できるサイズのディスクドライブに交換自在に装
填可能としたものも知られているが、これは容量が40
MBと小さく、カメラの画像を記録するという観点では容
量不足であるし、大きさもデジタルカメラには向かな
い。 【0007】近年、デジタルカメラが、その記録の簡便
さ、撮像素子の開発による画質の向上、データの削除や
転送の可能性や記録容量の大きさなど、パソコンが普及
した社会の背景と相俟って、急速に広く普及している
が、記録媒体(以下、メディアという)が上述のように
価格や容量の面で制限されているため、その使用の態様
に制限がある。例えば、メディアが高価であるため、1
台のカメラにメディアを何枚も持つということはしない
で、データが一杯になったらパソコンに移して削除する
などして、1枚のメディアを繰返し使用するのが普通で
あることは上述の通りである。そのため、旅先で記録媒
体が足りなくなることがあり、またデータを入れたメデ
ィアをそのまま保存したり、人に上げたりするというよ
うなことができない。 【0008】そこで、デジタルカメラで撮影したデータ
をそのまま保存したり、気軽に人に上げたりすることが
できるように、大容量で安価な小型のメディアの実現が
望まれる。また、パソコンにおいても、データを入れて
人に渡したりすることができる大容量で安価な小型のメ
ディアの実現が望まれる。 【0009】そのような要望に応え、デジタルカメラで
撮影したデータやパソコンのデータをそのまま保存した
り、気軽に人に上げたりすることができるような大容量
で安価な小型のメディアとして、パソコンやデジタルカ
メラなどの電子機器に装填可能なカード型ディスクドラ
イブと、そのディスクドライブに装填可能な磁気ディス
クカートリッジとからなるメディアが考えられる。すな
わち、そのような磁気ディスクカートリッジとして、開
閉シャッターを備えたハウジングに高密度磁気記録が可
能なフレキシブルな磁気ディスクを回転自在に収容し、
例えば200MB以上の記録容量を備えた磁気ディスクカ
ートリッジとすることが考られる。そのための高記録密
度磁気記録媒体としては、蒸着法またはスパッタリング
法により金属薄膜を施したもの、あるいはバリウムフェ
ライト粉末や強磁性金属粉末を用いたものが採用でき
る。バリウムフェライト粉末を用いたものの例として、
本出願人が出願した特願2001−312864号があ
る。 【0010】「バリウムフェライト粉末を用いた高記録
密度磁気記録媒体」とは、磁性層にバリウムフェライト
粉末を含有した磁気ディスクであって、高記録密度の実
現が可能な材料を用いたものであり、例えば、特願20
01−205290号に開示された、非磁性支持体の少
なくとも一方の面に、非磁性粉末及び結合剤を含む非磁
性層と、六方晶系フェライト粉末である強磁性粉末及び
結合剤を含む磁性層とをこの順に有する磁気記録媒体で
あって、非磁性層が平均粒径10〜30nmのカーボン
ブラックを前記非磁性粉末100質量部に対して10〜
50質量部含有し、磁性層の厚さが0.2μm以下であ
り、電子線マイクロアナリシスによる強磁性粉末に起因
する元素の平均強度aに対する強度の標準偏差bが0.
03≦b/a≦0.4であり、かつ、磁性層の中心面平
均粗さRaが5nm以下、10点平均粗さRzが40n
m以下である磁気記録媒体である。この材料を用いた磁
気ディスクに対しては、例えば高記録密度の可能なMR
ヘッド等の磁気ヘッドを用いて情報の記録再生を行う。 【0011】上記メディアの発明によれば、記録容量2
00MB以上、好ましくは500MB以上の高記録密度のメ
ディアを実現することができ、これにより、例えば静止
画であれば一枚約1MBとして、500枚記録させること
ができ、また動画であれば30分程度の映像コンテンツ
を記録できるようになる。したがってデジタルカメラで
撮影した動画や、携帯電話で配信される動画等を記録す
ることができ、コンテンツを使用する際のユーザーの利
便性を向上させることができる。また、もちろんパソコ
ンにおいても安価な大容量のデータ保存メディアとして
便利に利用することができ、その利便性は大きい。 【0012】なお、電子機器に装填可能なカード型ディ
スクドライブとは、一般にパソコンの場合は、図9
(a)に示すように、PCカードのカードスロットに挿
入されるカード2の受容部のソケット4に電気的に接続
されて装填されるディスクドライブ6であり、デジタル
カメラ3などの小型の電子機器の場合には、図9(b)
に示すように、電子機器側の受容部5のソケットに電気
的に接続されて装填されるディスクドライブ6である。
したがって、このディスクドライブ6は極めて小型であ
り、例えば38mm〜55mmの長さと35mm〜51
mmの幅と3mm〜5mmの厚さを有し、磁気ディスク
カートリッジ8は、例えば25mm〜36mmの長さお
よび幅と1mm〜3mmの厚さを有する。 【0013】ところで、このような超小型の磁気ディス
クカートリッジのハウジングを円盤状に形成し、コイン
感覚で磁気記録メディアを取り扱うことが提案されてい
る。すなわち、自動販売機に硬貨を投入するような気軽
な感覚で、磁気記録メディアを取り扱うことで、利便性
を向上させることが提案されている。 【0014】しかしながら、ハウジングの形状を円盤状
にしたときには、ディスクドライブへの挿入向きを識別
できるようにする必要がある。すなわち、ハウジングを
円盤状にすると、ハウジングに取り付けられたシャッタ
ーの向きに関係なくディスクドライブ挿入することがで
きてしまうことになる。シャッターがディスクドライブ
内の所定の位置に位置決めされないと、磁気ディスクへ
情報の記録再生を行うことができない。したがって、ハ
ウジングが磁気ディスクドライブに対して所定の向きで
位置決めされる必要がある。 【0015】また、このような超小型の磁気ディスクカ
ートリッジは、超小型なるが故に1個ずつでは流通性が
良いとはいえず、また紛失する虞れもあるため、その複
数個を一体に結合し得るように構成すると、取扱いやす
く、流通にも便利である。 【0016】上述の事情に鑑み、本発明は、ディスクド
ライブに挿入する際、ディスクドライブに対して確実に
所定の向きで位置決めされ、かつ取扱いやすい小型磁気
ディスクカートリッジを提供することを目的とするもの
である。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明による小型磁気デ
ィスクカートリッジは、電子機器に装填可能なカード型
ディスクドライブに装填可能な磁気ディスクカートリッ
ジであって、この磁気ディスクカートリッジが、ハウジ
ング内に磁気ディスクを回転自在に収容してなるもので
あり、上記ハウジングが、互いに直交する方向に直線的
に延びる一対の側壁によって画成されるコーナー部を備
えているとともに、上記一対の側壁に、4個の磁気ディ
スクカートリッジをそれぞれのコーナー部が互いに近接
した状態で放射状に結合して保持し得る凹凸嵌合部を設
けたことを特徴とするものである。 【0018】上記ハウジングは、上記磁気ディスクの輪
郭に沿った円形の周壁と、この円の外接線に略相当する
上記互いに直交する方向に延びる一対の側壁とからなる
雨滴状の外形を有することが好ましい。 【0019】上記ハウジングの互いに直交する方向に直
線的に延びる一対の側壁のうちの一方の外壁面には嵌合
凸部が、他方の側壁の外壁面には嵌合凹部が形成され、
上記嵌合凸部は、このカートリッジに結合される他のカ
ートリッジの一方の側壁に形成されている嵌合凹部に嵌
合し、上記嵌合凹部は、このカートリッジに結合される
他のカートリッジの他方の側壁に形成されている嵌合凸
部に嵌合し得るように構成されているとが好ましい。そ
して、上記凹凸嵌合は蟻継ぎ形式で行なわれることが好
ましい。 【0020】また、上記互いに直交する方向に延びる一
対の側壁によって画成されるコーナー部は、この磁気デ
ィスクカートリッジのディスクドライブへの挿入方向に
関してトレーリング側の片隅に形成され、かつ上記嵌合
凸部を備えている側壁が上記挿入方向と直角で、上記嵌
合凹部を備えている側壁が上記挿入方向と平行であるこ
とが好ましい。 【0021】さらに、上記互いに直交する方向に直線的
に延びる一対の側壁の外壁面は、これに隣接する、磁気
ディスクの輪郭に沿った円を描く周壁の外壁面の外接線
よりも若干外方に張り出し、および/または、上記一対
の側壁の上縁がハウジングの面板部の上面から突出して
いることが好ましい。 【0022】また、上記ハウジングが、下シェルと、こ
の下シェルの内側に上方から嵌合される上シェルとによ
って構成され、かつこの磁気ディスクカートリッジを構
成するすべての構成要素が、下シェル内に積上げ方式で
組み付けられるようになっていることが好ましい。 【0023】 【発明の効果】上記のように構成された本発明の磁気デ
ィスクカートリッジによれば、互いに直交する方向に直
線的に延びる上記一対の側壁に、4個の磁気ディスクカ
ートリッジをそれぞれのコーナー部が互いに近接した状
態で放射状に結合して保持し得る凹凸嵌合部を設けたこ
とにより、4個の磁気ディスクカートリッジを互いに密
着した状態で結合することができるから、4個の磁気デ
ィスクカートリッジを1組して取り扱うことができ、取
扱い性および流通性が向上する。 【0024】そして、ディスクドライブへの挿入方向と
直交する側壁の外壁面に嵌合凸部を設け、挿入方向と平
行な側壁の外壁面に嵌合凹部を設けたことにより、嵌合
凸部が挿入時の障害になるのを回避することができる。 【0025】また、上記ハウジングが、磁気ディスクの
輪郭に沿った円形の周壁と、この周壁の外接線に略相当
する上記互いに直交する方向に直線的に延びる一対の側
壁とからなる雨滴状の外形を有する場合、ディスクドラ
イブに挿入する際、ディスクドライブに対して確実に所
定の向きで位置決めすることができる。 【0026】特に、互いに直交する方向に直線的に延び
る一対の側壁の外壁面が、磁気ディスクの輪郭に沿った
円を描く周壁の外周面の外接線よりも外方に張り出し、
および/または、上記一対の側壁の上縁がハウジングの
面板部の上面から突出している場合、ディスクカートリ
ッジを手で摘んだだけで、直ちにディスクカートリッジ
の表裏およびディスクドライブに対する正しい挿入方向
を識別することができるとともに、ディスクドライブ側
のカートリッジ挿入用スロットの形状を上記二つの側壁
の突出形状に一致させることにより、ディスクドライブ
へのディスクカートリッジの誤挿入も防止することがで
きる。 【0027】また、互いに直交する方向に直線的に延び
る一対の側壁によって画成されるハウジングコーナー部
が、磁気ディスクの外周から離れた位置にあるため、こ
のコーナー部に、ハウジングを上下に貫通する位置決め
基準孔を設けたり、あるいは、例えば光の反射、透過ま
たは特定波長の透過によって情報を読み取ることができ
る識別片をハウジングに後から埋め込むこむこともで
き、その場合、この識別片によって記録容量等を識別す
ることができるから、ハウジングを共通にすることがで
きるという利点もある。 【0028】さらに、上記ハウジングが、下シェルと、
この下シェルの内側に上方から嵌合される上シェルとに
よって構成され、かつこの磁気ディスクカートリッジを
構成するすべての構成要素が、下シェル内に積上げ方式
で組み付けられるようになっている場合には、超小型で
ありながら組立性に優れたディスクカートリッジを得る
ことができる。 【0029】本発明による磁気ディスクカートリッジ
は、特にデジタルカメラに使用するのに適し、取扱いに
便利なだけでなく、磁気ディスクであるため安価に製造
することができ、記録済みのディスクカートリッジをそ
のまま保存したり、人にあげたりする使い方ができるよ
うになる。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本発明による磁気ディスク
カートリッジの実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0031】図1は、図9(a)に示したものと同様の
PCカードのカードスロットに挿入されるカード2の受
容部のソケット4に電気的に接続されて装填されるディ
スクドライブ6と、このディスクドライブ6に挿入され
る本発明による小型磁気ディスクカートリッジを示し、
このディスクカートリッジ10は、偏平なハウジング1
2内にフレキシブルな円盤状磁気ディスク14を回転自
在に収容してなり、ハウジング12は、ディスクドライ
ブ6の磁気ヘッドを磁気ディスク14の表面にアクセス
させるための開口を開閉する回動式シャッター35を備
えるとともに、磁気ディスク14の輪郭に沿った円と、
互いに直角に交わる2本の上記円の外接線とからなる形
状の外縁からなる雨滴状の平面形を有する。 【0032】図1に概略的に示された磁気ディスクカー
トリッジ10の詳細構成が図2〜図5に示してあり、図
2はこの磁気ディスクカートリッジ10を上方から見た
斜視図、図3は下方から見た斜視図、図4はシャッター
が開かれた状態を図2に対応させて示す斜視図、図5は
分解斜視図である。 【0033】この磁気ディスクカートリッジ10は、そ
のハウジング12が、金属製の下シェル20と、この下
シェル20の内側に上方から嵌合される金属製の上シェ
ル30とによって構成され、図5に示すように、下シェ
ル20側の金属製シャッター25は下シェル20に内蔵
され、上シェル30側の金属製シャッター35は上シェ
ル30の外側に配置され、かつすべての構成要素が下シ
ェル20内に積上げ方式で組み付けられるようになって
いる。 【0034】図5から明らかなように、下シェル20
は、ハウジング12の平面形の輪郭を画成する底板20
aと、後述する開口24の部位を除いて底板20aの周
縁から上方へ立ち上がる周壁とを備え、底板20aの上
記2本の外接線に沿う三角形のコーナー外縁から立ち上
がる一対の側壁21,22は、互いに直交する方向に直
線的に延び、これら側壁21、22の上縁が上シェル3
0の上面よりも突出し、かつ両端部が、円周面を形成す
る周壁20bの外接線よりも若干外方に張り出して誤挿
入防止壁を形成している。そして、一方の側壁21は、
このディスクカートリッジ10のディスクドライブ6へ
の挿入方向に関しトレーリング側の隅部において挿入方
向と直交するように形成され、他方の側壁22は挿入方
向と平行に形成されている。この側壁22のディスクド
ライブ6への挿入方向に関しリーディング側の端部は、
ディスクドライブ6に対する挿入位置決め段部22aを
形成している。また、側壁21,22によって画成され
たハウジング12のコーナー部には、上下シェル30,
20を磁気ディスク14の回転軸線と略平行方向に貫通
する孔16が形成され、下シェル20側の孔16が位置
決め基準孔となっている。 【0035】上記下シェル20の互いに直交する方向に
延びる一対の側壁21,22の外壁面には、図6に示す
ように、4個の磁気ディスクカートリッジ10をそれぞ
れのコーナー部が互いに近接した状態で放射状に結合し
て保持し得る凹凸嵌合部が設けられている。すなわち、
一対の側壁21,22のうち,ディスクドライブ6への
挿入方向と直交する方向に延びる側壁21の外壁面には
嵌合凸部61が形成され、ディスクドライブ6への挿入
方向と平行な側壁22の外壁面には、このカートリッジ
10に結合される他のカートリッジの側壁21に形成さ
れている嵌合凸部61に嵌合し得る嵌合凹部62が形成
されている。 【0036】磁気ディスク14の中心部には、センター
コア15が固定され、下シェル20の底板20aの中央
部には、センターコア15の底面を外部に臨ませる中心
孔23が形成されている。この中心孔23の周囲の上面
には、後述する下側シャッター25の環状部25aを回
動可能に軸支する環状壁20cが同軸的に形成され、さ
らに環状壁20cは平坦な上面を備え、この上面上に、
後述する下部滑りシート28の中心部を支持するため
の、より小径の環状壁20dが同軸的に形成されてい
る。これら大小の環状壁20c,20dは、底板20a
に対する搾り加工によって形成することができる。ま
た、下シェル20の底板20aのコーナー部に形成され
た位置決め基準孔16の周囲にも環状壁(図示は省略)
が搾り加工によって形成されている。 【0037】さらに下シェル20には、中心孔23に関
して位置決め基準孔16側とは反対側に、ディスクドラ
イブ6の後述する磁気ヘッドを磁気ディスク14の表面
にアクセスさせるための扇形に開いた開口24が、中心
孔23の周りに所定の角度範囲に亘って形成され、この
開口24を開閉する回転式の下側シャッター25が下シ
ェル20の内側に配置されている。 【0038】下側シャッター25は、下シェル20の上
記環状壁20cによって回動可能に軸支される中心の環
状部25aと、上記開口24よりも大きい角度範囲に亘
って環状部25aから放射方向に延びる扇形の主板部2
5bと、この主板部25bの円弧状の外縁に沿って上方
へ略直角に折り曲げられた垂直板部25cとから構成さ
れている。 【0039】一方、上シェル30は、下シェル20の底
板20aと略相似形でかつ若干小さい頂板30aと、後
述する開口34の部位を除いて頂板30aの周縁から下
方へ垂下して、下シェル20の周壁20bの内側に弾性
的に嵌着される周壁30bとを備え、下シェル20の開
口24に一致する位置に、ディスクドライブ6の磁気ヘ
ッドを磁気ディスク14の表面にアクセスさせるための
開口34が形成され、この開口34を開閉する上側シャ
ッター35が上シェル30の外側に設けられている。 【0040】さらに、上シェル30の互いに直交する方
向に延びる2本の直線によって外縁が画成されているコ
ーナー部には、下シェル20側の位置決め基準孔16に
一致する孔16に隣接して、例えば光の反射、透過また
は特定波長の透過によって情報の読取りが可能な識別片
18を後から埋め込むことができる穴17が形成されて
いる。孔16の周囲の下面には環状壁(図示は省略)が
絞り加工によって形成されている。 【0041】下側シャッター25と略相似形をなす上側
シャッター35は、中心の環状部35aと、この環状部
35aから放射方向に延びる扇状の主板部35bと、こ
の主板部35bの円弧状の外縁に沿って下方へ略直角に
折り曲げられた垂直板部35cとを備え、さらに、シャ
ッター25,35を開作動させるために、主板部35b
のシャッター開方向リーディング側の外端から上方へ切
り起こされた作動用突片35dを備えている。なお、こ
のシャッター作動用突片35dの上縁は、組立て後、ハ
ウジング12のコーナー側壁21,22の上縁と略同一
高さになるように規定されている。 【0042】そして、後述のように組立て時に互いに連
結される垂直板部25c,35cを回動自在に収容する
ために、下シェル20の開口24の両側には、シャッタ
ー25,35の回動範囲範囲に亘って半径方向外方へ張
り出した周壁26,27が形成され、これら周壁26,
27の内側に凹部26a,27aを形成している。図2
には、これら凹部26a,27aが円弧状溝として表れ
ている。 【0043】また、上シェル30の頂板30aの上面に
は、シャッター35の環状部35aおよび主板部35b
を収容し、かつシャッター35の回動を許容するための
凹部36(図5参照)が形成され、この凹部36の中心
部には、シャッター35の環状部35aを回動可能に軸
支するための円形凸部37が形成されている。そして、
シャッター35の環状部35aが円形凸部37に軸支さ
れた場合、シャッター35の主板部35bが凹部36の
底面に接し、垂直板部35cが上シェル30の開口34
の両側の円弧状周壁30bの外側に被さるようになって
いる。また、下側シャッター25の垂直板部25cの上
縁と、上側シャッター35の垂直板部35cの下縁とに
は、上シェル30が下シェル20に嵌着された後に、上
側シャッター35を上シェル30上に載置して上方から
力を加えることにより互いに嵌合する嵌合部(図示は省
略)が形成され、この嵌合によって上下のシャッター3
5,25が一体化されるように構成されている。 【0044】図6は、互いに直交する方向に直線的に延
びる下シェル20の側壁21,22が備えている嵌合凸
部61および嵌合凹部62を用いて4個のカートリッジ
10を結合させた状態を示す概略的平面図である。すな
わち、4個の磁気ディスクカートリッジ10は、それぞ
れの側壁21,22によって画成される三角形のコーナ
ー部が中心位置に近接集合せしめられた態様で放射状に
結合され、磁気ディスクカートリッジ10が4個1組と
して取り扱われ、その状態で保持することが可能になっ
ている。図6にハッチングで示されている部分が嵌合凸
部61および嵌合凹部62による結合部である。なお、
これら結合部は、蟻継ぎ形式で結合されることが好まし
い。 【0045】この磁気ディスクカートリッジ10は、す
べての構成部品を下シェル20上に積み上げ式に組み立
てることができる特徴を有しており、次に、上記した構
成部品以外の構成部品の説明とともに、この磁気ディス
クカートリッジ10の組立て方法について図5を参照し
て説明する。 【0046】先ず下シェル20の底板20aの環状壁2
0cに下側シャッター25の環状部25aを嵌める。こ
の場合、シャッター25は、その垂直板部25cが開口
24の両側の凹部26a,27aの内壁面に接する態様
で主板部35bが下シェル20の開口24を閉鎖した閉
位置とする。次に下部滑りシート28を配置する。この
滑りシート28は下シェル20の底板20aと略相似形
をなし、中心孔から外方に延びる扇形の開口28aと、
互いに直交する2本の直線によって画成されたコーナー
部とを備え、その中心孔を下シェル20の底板20aの
環状壁20dに嵌め、下側の環状壁20cの平坦な上面
で支持する。滑りシート28はそのコーナー部に、下シ
ェル20の底板20aの形成された位置決め基準孔16
に一致する孔28bを備えており、この孔28bに下シ
ェル20の位置決め基準孔16の周囲に形成された環状
壁を嵌めて滑りシート28のコーナー部を支持させる。 【0047】次に、センターコア15を備えた磁気ディ
スク14を配置し、さらに、開口38aとコーナー部の
孔38bとを備えて下部滑りシート28と同形に形成さ
れた上部滑りシート38を配置してから、上シェル30
の周壁30bを下シェル20の周壁20bの内側に嵌着
する。これにより、上記凹部26a,27aにあるシャ
ッター25の垂直板部25cが、上記凹部26a,27
aと上シェル30の周壁30bとによって形成される溝
内で溝に沿って移動可能になる。また、上シェル30の
頂板30aのコーナー部に形成されている孔16の環状
壁が上部滑りシート38のコーナー部の孔38bに嵌め
られて、滑りシート38のコーナー部が支持されるとと
もに、上下の滑りシート28,38のコーナー部は、上
シェル30のコーナー部の側壁の内壁面によっても支持
される。 【0048】次に、上側のシャッター35を、その環状
部35aが上シェル30上面の円形凸部37に軸支され
る態様で組み付け、その垂直板部35cを下側のシャッ
ター25の垂直板部25cに結合してシャッター25,
35を一体化する。次に、シャッター付勢用の平面形状
の渦巻きバネ40を円形凸部37に嵌め、この渦巻きバ
ネ40の内端40bを円形凸部37のスリット37bに
係入させ、外端40aをシャッター35の主板部35b
の切欠き35eに係止することによって、シャッター2
5,35は閉方向に付勢され、かつ閉位置に保持され
る。 【0049】次に、上シェル30の開口34に倣う開口
41aを備え、かつ上シェル30の凹部36よりも大径
の金属製のカバープレート41を、図5に破線41bで
示されている中心部を上シェル30の円形凸部37上に
接着し、周縁部を上シェル30の頂板30a上に接着す
ることによって、渦巻きバネ40が外れないようにする
とともに、カバープレート41の下面側にシャッター3
5の回動空間を画成し、以上をもってディスクカートリ
ッジ10の組立てが完了する。 【0050】上記カバープレート41の上面は凹凸面と
することによって、ディスクカートリッジ10の表裏を
触感で識別することができる。あるいは、カバープレー
ト41の上面に蛍光塗料を塗布して、暗闇の中でもディ
スクカートリッジ10の表裏を識別できるようにしても
よい。さらにはカバープレート41の上面にマット加工
を施して、鉛筆で数字等を書き込めるようにしてもよ
い。あるいは図示のように、カバープレート41の上面
に例えば紙製の円形ラベル42を貼付して、これに情報
を書き込むことができるようにしてもよい。その場合、
カバープレート41の開口41aの輪郭に沿ったミシン
目42aをラベル42に設け、使用時にこのミシン目4
2aで囲まれた領域42bを切り取るようにすることに
よって、未使用のカートリッジ10のバージン保証に供
することができ、また露出した上側シャッター35の保
護を図ることもできる。 【0051】なお、上下シェル30,20の周壁30
b,20b同士を弾性的に嵌合させるために、周壁30
b,20bのいずれか一方、例えば周壁30bに、図示
のような複数のスリット39を設けることによって、周
壁30bに弾性を与えることが好ましい。また、下側シ
ャッター25の主板部25bの上面および上側シャッタ
ー35の主板部35bの下面には、上シェル30の開口
34および滑りシート28,38の開口28a,38a
を通して回転中の磁気ディスク14の表面に接触するク
リーニング部材44がそれぞれ放射状に取り付けられて
いる。クリーニング部材44は、シャッター25,35
の主板部25b,35bの閉方向の端縁に沿って放射状
に取り付けられており、これらクリーニング部材44
は、磁気ディスク14が静止している際に磁気ディスク
14がシャッター25,35の主板部25b,35bに
接触するのを防止する機能も有する。 【0052】また、シャッター25、35が開いて磁気
ディスク14が回転しているときにクリーニング部材4
4が磁気ディスク14の表面の一か所のみに接触してい
ると磁気ディスク14の回転時のバランスが悪いので、
磁気ディスク14の保護用に設けられている滑りシート
28,38の磁気ディスク14に面する表面に、クリー
ニング部材44と同一高さを有する突条45を、シャッ
ター開時のクリーニング部材44に対して180度偏位
した位置に放射状に設けることが好ましい。さらに各2
本の突条45を、シャッター開時のクリーニング部材4
4に対して120度偏位した位置に放射状に設けてもよ
い。 【0053】図7は、ディスクドライブ6に磁気ディス
クカートリッジ10を挿入する場合の状態を示す概略的
平面図、図8は、磁気ディスクカートリッジ10がディ
スクドライブ6に装着された状態を示す概略的平面図で
ある。なお、図7および図8は、磁気ディスクカートリ
ッジ10とディスクドライブ6との相対位置関係の説明
に供するもので、細部については省略してある。 【0054】ディスクドライブ6は、カートリッジ挿入
スロット6aと、内部のカートリッジ収容スペース7と
を備え、さらに、通常はカートリッジ10の挿入通路
(通路の端縁を破線Lで示してある)外に退避している
上下一対の回動式アーム51を備えたヘッドアセンブリ
50と、ディスクドライブ6へのカートリッジ10の挿
入に伴って、シャッター35の作動用突片35dに嵌合
して、シャッター25,35を開作動させるシャッター
作動部材52とを備えている。アーム51の先端には磁
気ヘッド53が互いに対向するようにそれぞれ固定され
て、磁気ディスク14の両面にアクセスするように構成
されている。 【0055】また、上記カートリッジ挿入スロット6a
は、ディスクドライブ6のヘッドアセンブリ50側とは
反対側の側壁面6bに接して形成され、この側壁面6b
に、磁気ディスクカートリッジ10の側壁22の挿入位
置決め段部22aに嵌合する位置決め突起6cが形成さ
れている。また、図示は省略するが、カートリッジ挿入
用スロット6aの上縁には、磁気ディスクカートリッジ
10の側壁22の上縁部と、閉位置にあるシャッター3
5の作動用作動用突片35dとに対応する位置に、これ
らの通過を許容する切欠きが形成されて、磁気ディスク
カートリッジ10の誤挿入を防止している。 【0056】磁気ディスクカートリッジ10は、図7に
矢示する方向からディスクドライブ6に挿入され、その
際に、シャッター35が備えている作動用突片35d
に、ディスクドライブ6のシャッター作動部材52が係
合して、磁気ディスクカートリッジ10の挿入に伴って
シャッター25,35が開作動される。その場合、上側
シャッター35の作動用突片35dが磁気ディスクカー
トリッジ10の挿入方向に対して右側方に設けられてい
るため、磁気ディスクカートリッジ10の挿入に伴っ
て、シャッター作動部材52から磁気ディスクカートリ
ッジ10に対しこれを図の時計方向に回動させようとす
る力Fが加えられるが、ハウジング12のコーナー部の
直線状に延びる側壁22の外壁面がディスクドライブ6
の内壁面6bに当接して回動が阻止されるようになって
いる。そして、図8に示すように、磁気ディスクカート
リッジ10が完全にディスクドライブ6内に挿入される
と、ヘッドアセンブリ50のアーム51が図の反時計方
向に回動して、磁気ヘッド53が磁気ディスク14の両
面にアクセスする。 【0057】以上の説明で明らかなように、本発明によ
る磁気ディスクカートリッジ10は、そのハウジング1
2が、磁気ディスク14の輪郭に沿った円と、互いに直
角に交わる2本の上記円の外接線とからなる形状の外縁
からなる雨滴状の平面形を有することにより、ディスク
ドライブ6に挿入する際、ディスクドライブ6に対して
確実に所定の向きで位置決めすることができる。 【0058】特に、ハウジング12の互いに直交する方
向に直線的に延びる一対の側壁21,22の外壁面が、
これに隣接する、磁気ディスク14の輪郭に沿った円を
描く周壁20bの外周面の外接線よりも若干外方に張り
出し、かつ上記一対の側壁21,22の上縁がハウジン
グ12の面板部の上面から突出しているため、ディスク
カートリッジ10を手で摘んだだけで、ディスクカート
リッジ10の表裏およびディスクドライブ6に対する正
しい挿入方向を識別することができるとともに、ディス
クドライブ6側のカートリッジ挿入スロット6aの形状
が側壁21,22の突出形状に一致させてあることによ
り、ディスクカートリッジ10の誤挿入も防止すること
ができる。 【0059】また、上記一対の側壁21,22に、4個
の磁気ディスクカートリッジ10をそれぞれのコーナー
部が近接した状態で放射状に結合して保持し得る嵌合凸
部61および嵌合凹部62が設けられていることによ
り、4個の磁気ディスクカートリッジ10を1組として
取り扱うことができ、取扱い性および流通性が向上す
る。 【0060】そして、ディスクドライブ6への挿入方向
と直交する側壁21に嵌合凸部61を設け、挿入方向と
平行な側壁22に嵌合凹部62を設けたことにより、嵌
合凸部61が挿入時の障害になるのを回避することがで
きる。 【0061】また、互いに直交する方向に直線的に延び
る一対の側壁21,22によって画成されるハウジング
コーナー部が、磁気ディスク14の外周から離れた位置
にあるため、このコーナー部に、ハウジングを上下に貫
通する位置決め基準孔16を設けたり、あるいは、例え
ば光の反射、透過または特定波長の透過によって情報を
読み取ることができる識別片18をハウジング12に後
から埋め込むこむこともでき、その場合、この識別片に
よって記録容量等を識別することができるから、ハウジ
ングを共通にすることができるという利点もある。 【0062】さらに、ハウジング12が、下シェル20
と、この下シェル20の内側に上方から嵌着される上シ
ェル30とによって構成され、かつこの磁気ディスクカ
ートリッジ10を構成するすべての構成要素が、上シェ
ル30の円形凹部37上に接着されるカバープレート4
1を除いては、全て下シェル内に積上げ方式で嵌合によ
り組み付けられるようになっているため、超小型であり
ながら組立て性に優れているという利点を有するもので
ある。 【0063】さらに、本実施の形態においては、下シェ
ル20,上シェル30,カバープレート41およびシャ
ッター25,35が全て金属で形成され、かつその組立
てが積上げ式で行なわれるから、廃棄時に金属材料とそ
の他のプラスチック材料とを分別して廃棄することが容
易であり、環境汚染の防止効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による小型磁気ディスクカートリッジ
を、このディスクカートリッジが挿入されるディスクド
ライブと、このディスクドライブが装填されるカードス
ロットを備えた電子機器とともに示す概略的説明図 【図2】本発明による小型磁気ディスクカートリッジの
一実施の形態を上方から見た斜視図 【図3】図2の小型磁気ディスクカートリッジを下方か
ら見た斜視図 【図4】図2の小型磁気ディスクカートリッジをシャッ
ターが開かれた状態で示す図2に対応する斜視図 【図5】図2の小型磁気ディスクカートリッジの分解斜
視図 【図6】4個の磁気ディスクカートリッジを結合させた
状態を示す概略的平面図 【図7】図2の小型磁気ディスクカートリッジをディス
クドライブに挿入する場合の状態を示す概略的平面図 【図8】図2の小型磁気ディスクカートリッジがディス
クドライブに装填された状態を示す概略的平面図 【図9】本発明の前提となるディスクドライブを、この
ディスクドライブが装填されるカードスロットを備えた
電子機器とともに示す概略的説明図 【符号の説明】 6 ディスクドライブ 10 磁気ディスクカートリッジ 12 ハウジング 14 磁気ディスク 15 センターコア 18 識別片 20 下シェル 21,22 側壁 24,34 磁気ヘッドアクセス用開口 25,35 シャッター 28、38 滑りシート 30 上シェル 40 渦巻きスプリング 41 カバープレート 42 ラベル 44 クリーニング部材 45 突条 50 ヘッドアセンブリ 51 アーム 52 シャッター作動部材 53 磁気ヘッド 61 嵌合凸部 62 嵌合凹部
を、このディスクカートリッジが挿入されるディスクド
ライブと、このディスクドライブが装填されるカードス
ロットを備えた電子機器とともに示す概略的説明図 【図2】本発明による小型磁気ディスクカートリッジの
一実施の形態を上方から見た斜視図 【図3】図2の小型磁気ディスクカートリッジを下方か
ら見た斜視図 【図4】図2の小型磁気ディスクカートリッジをシャッ
ターが開かれた状態で示す図2に対応する斜視図 【図5】図2の小型磁気ディスクカートリッジの分解斜
視図 【図6】4個の磁気ディスクカートリッジを結合させた
状態を示す概略的平面図 【図7】図2の小型磁気ディスクカートリッジをディス
クドライブに挿入する場合の状態を示す概略的平面図 【図8】図2の小型磁気ディスクカートリッジがディス
クドライブに装填された状態を示す概略的平面図 【図9】本発明の前提となるディスクドライブを、この
ディスクドライブが装填されるカードスロットを備えた
電子機器とともに示す概略的説明図 【符号の説明】 6 ディスクドライブ 10 磁気ディスクカートリッジ 12 ハウジング 14 磁気ディスク 15 センターコア 18 識別片 20 下シェル 21,22 側壁 24,34 磁気ヘッドアクセス用開口 25,35 シャッター 28、38 滑りシート 30 上シェル 40 渦巻きスプリング 41 カバープレート 42 ラベル 44 クリーニング部材 45 突条 50 ヘッドアセンブリ 51 アーム 52 シャッター作動部材 53 磁気ヘッド 61 嵌合凸部 62 嵌合凹部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電子機器に装填可能なカード型ディスク
ドライブに装填可能な磁気ディスクカートリッジであっ
て、 該磁気ディスクカートリッジが、ハウジング内に磁気デ
ィスクを回転自在に収容してなるものであり、 前記ハウジングが、互いに直交する方向に直線的に延び
る一対の側壁によって画成されるコーナー部を備えてい
るとともに、前記一対の側壁に、4個の磁気ディスクカ
ートリッジをそれぞれの前記コーナー部が互いに近接し
た状態で放射状に結合して保持し得る凹凸嵌合部を設け
たことを特徴とする小型磁気ディスクカートリッジ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001393414A JP2003196941A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 小型磁気ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001393414A JP2003196941A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 小型磁気ディスクカートリッジ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003196941A true JP2003196941A (ja) | 2003-07-11 |
Family
ID=27600417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001393414A Withdrawn JP2003196941A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 小型磁気ディスクカートリッジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003196941A (ja) |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001393414A patent/JP2003196941A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |