JP2003200404A - 材料湾曲加工方法及び加工用材料 - Google Patents

材料湾曲加工方法及び加工用材料

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JP2003200404A
JP2003200404A JP2001401141A JP2001401141A JP2003200404A JP 2003200404 A JP2003200404 A JP 2003200404A JP 2001401141 A JP2001401141 A JP 2001401141A JP 2001401141 A JP2001401141 A JP 2001401141A JP 2003200404 A JP2003200404 A JP 2003200404A
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Yutaka Ogino
裕 荻野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さい曲げ応力で木材を湾曲加工する。 【解決手段】 板状木材1、2、3及び4を積重ね、そ
の積重ね面5、6及び7においてその両側に位置する板
状木材をその両側に位置する板状木材の内部で楔状に拡
がった結合材9、9・・・によって結合して複合木材1
0を得る。この複合木材10に積重ね面に直交する方向
の応力を与えて湾曲させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円弧状に湾曲した
梁、壁面や屋根の芯材などを得るために主として木材を
湾曲加工する方法、並びにこのような湾曲加工を可能に
する複合材料に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】円弧状の縁を持った
窓、円筒面を持った壁、天井、屋根等を木材で製作する
には、湾曲した角材が必要である。また、これらをコン
クリートで作る場合にはそのような形状の型枠が必要で
ある。しかし従来は角材の湾曲には建築現場で所望の形
状に木材を湾曲させ得る適当な方法が存在しなかった。
従って本発明が角柱状の木材に、一方向に対しては十分
な曲げ強度を保たせながら、これと直交する方向に容易
に湾曲させることができる複合木材を提供し、かつこれ
を用いて湾曲した木造構造物を製作しようとするもので
ある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明による複合材料
は、所要の長さの板状材料を所要枚数積重ね、相隣る材
料同士を結合材によりその全長にわたって結合したもの
である。相隣る材料の積重ね面から見ると、この結合材
はその両側の材料内へ向かって楔状に開いているので、
積重ねた材料の端面から各積重ね面内へ結合材を押込む
ときは、この積重ね面で両側の材料同士を結合すること
ができる。
【0004】結合材の望ましい端面形状はX字形である
が、1対のく字形材料の組合せ、平板状材料とく字形断
面の材料の組合せ、鼓形断面の材料等適宜のものを使用
することができ、これに用いる材料としては鉄、アルミ
ニウム等の金属または合成樹脂が適当である。
【0005】上述の複合材料は、積重ね面に平行な方向
の曲げ荷重に対しては、同じ断面寸法の角材以上の曲げ
強度を示すが、これは折れ易い節部分が分散されるため
と考えられる。そしてこれと直交する方向の曲げ強度は
積重ねの枚数に応じて低下させることができる。
【0006】従って上述の複合材料を建築現場に運ん
で、積重ね面に直交する方向の曲げ荷重を加えて湾曲さ
せて使用する。複合材料に湾曲状態を維持させる手段と
しては、複合材料の両側に位置する柱などに両端を固定
する方法、複合材料の両端間をターンバックル等により
引留める方法、複合材料の各積重ね面に接着剤を注入す
る方法など、複合材料の使用箇所に応じて適宜の方法を
選択して用いる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1において、1、2、3、4は
積重ねられた板状の木材を示し、5、6、7は板状木材
相互間の積重ね面を示す。各板状木材の積重ね面には図
2に示すように先端が楔状に拡がった溝8、8、・・・
が予め切込まれており、各板状木材を積重ねた上で図3
に示すX字形アルミニウム成形品の結合材9を積重ね面
の両側に位置する板状木材の溝8、8、・・・に跨がっ
て木口から挿入し、実施例1である複合木材10を完成
する。
【0008】図4は本発明による複合木材の試験方法を
示す。3枚の板状杉材を積重ね、図3に示したアルミニ
ウム製結合部材4本を用いて結合し、40mm×40m
m×640mmの試料11を製作し、間隔560mmの
支点12及び13でこれを支え、矢印14で示す積重ね
面に直交する方向と、矢印14に直交する方向とから破
壊に至る荷重を与え、その際の変位量及び破壊に至る曲
げ強さを測定した。その測定結果を表1に示す。なお、
*印は破壊に至らなかったものを示す。
【0009】
【表1】
【0010】また、比較試料として40mm×40mm
×640mmの通常の杉角材について同様な試験を行な
った結果を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】上述の試験結果から明らかなように、本発
明による複合木材は、矢印14方向に荷重を加えた場合
は、矢印14と直交する方向に荷重を加えた場合に較べ
て曲げヤング係数が約1/4と小さく、かつ湾曲できる
量、即ち変位量が約2倍と大きいことが判明した。ま
た、本発明による複合材は、通常の角材と較べても曲げ
ヤング係数が約1/3と小さく、かつ変位量が約2倍と
大きいことも判明した。またその湾曲のカーブは、正確
な円弧に近いものであった。従って、本発明による複合
木材は、比較的小さな荷重で大きく湾曲することができ
るので、建築作業現場等で容易に湾曲加工することが可
能である。
【0013】図5及び図6は上述の複合木材10を湾曲
させる方法の1例を示す。図5に示すように複合木材1
0の各板状材1、2、3、4の両端にボルト孔51、5
2、53、54を穿孔するが、これらのボルト孔は板状
材1ではその長手方向に長く、板状材4に向かうに従っ
て短くされている。これらのボルト孔にアイボルト55
を挿通し、ナット56を施した上で両端のアイボルト5
5の間に結合したターンバックル57を緊締すると、図
6に示すように複合木材10は湾曲し、アイボルト55
は各ボルト孔51、52、53、54内で移動する。建
築物にターンバックル57を残して差支えない場合は、
図7に示すように複合木材10の両端を取付金具58の
ブラケット部59に挿入し、取付金具58の取付部60
を建築物の固定部材61に取付ける。固定部材61が十
分な強度を有する場合は、ここでターンバックル57を
外してもよい。
【0014】また、ターンバックル57を外すために
は、図6に示すように複合木材10の側方から積重ね面
5、6、7に小孔62、62・・・を穿孔し、ここから
積重ね面5、6、7内へ接着剤を注入する。接着剤が固
化した後は、ターンバックル57を除去しても複合木材
10は湾曲状態を維持する。
【0015】図8は係合材の異なる実施例を示す。図8
においては、板状木材1、2、3、4はその積重ね面
5、6、7において、平板状の結合材81〜86とく字
形結合材87〜92とによって互いに結合されている。
例えば積重ね面5から見るとき、結合材81と87及び
82と88は両側に位置する板状木材1、2内で楔状に
拡がっているので、板状木材1と2とを結合することが
でき、同様に他の積重ね面6及び7においても、その両
側に位置する板状木材を互いに結合することができる。
また、1対のく字形結合材を背中合わせの状態で用いて
も、同様な楔状の広がりを得ることができるので板状木
材間の結合に用いることができる。
【0016】図9は更に結合材の異なる例を示し、積重
ね面5、6、7ではその両側の板状木材は鼓状の結合材
93によって結合されている。この結合材は、積重ね面
5、6、7で幅が最も狭く、両端に向かうに従って楔状
に幅が広がっている。
【0017】上記実施例では、積重ねる板状材料として
木材を用いたが、その一部を金属、合成樹脂、ゴム、木
質加工材料など、他種の材料に置換えることができる。
また、結合材としても、金属の他に合成樹脂、竹、木材
など適宜のものを用いることができる。
【0018】例えば天井や屋根などに用いる長尺の材料
の場合には、各板状木材として途中で衝き合わせ15、
15・・・を行ったものを用いることができるので、複
合木材の長さに対する制約は存在しない。表1に示した
試料番号6〜10の強度は表2に示した通常の角材に較
べて格段と勝るが、これを通常の角材では節などの弱点
の影響が大きく現れるのに対し、複合木材では弱点が分
散されるためにその影響が小さくなることによる。従っ
て、弱点の一種と見られる衝き合わせ部分が重ならない
ように分散配置すれば、複合木材全体として見るときに
その影響を少なくすることができ、強度が高い長尺の複
合木材を得ることができるのである。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば建築現場
などでも容易に湾曲することができる複合木材を得るこ
とができるので、従来困難であった湾曲した梁や曲面を
建築に取入れて、斬新な設計を行なうことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の斜視図である。
【図2】図1に示す実施例に用いる板状材料の斜視図で
ある。
【図3】図1に示す実施例に用いる結合材の斜視図であ
る。
【図4】本発明による複合材料の試験装置の斜視図であ
る。
【図5】本発明による複合材料の湾曲加工法の1過程を
示す正面図である。
【図6】図5に示した湾曲加工法の湾曲完了過程を示す
正面図である。
【図7】本発明における湾曲された複合材料の取付方法
を示す断面図である。
【図8】本発明における結合材の図3とは異なる例を示
す端面図である。
【図9】本発明における結合材の更に異なる例を示す端
面図である。
【図10】本発明における長尺複合材料の側面図であ
る。
【符号の説明】
1〜4 板状材料 5〜7 積重ね面 8 切込溝 9 結合材 10 複合材料 15 衝き合わせ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の材料の所要枚数が積重ねられてお
    り、その相隣る材料はその全長にわたりその積重ね面か
    ら見てその両側の材料内へ向かって楔状に開いている結
    合材によって結合されていることを特徴とする湾曲加工
    用材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記各結合材は断面
    がX字形をなしていることを特徴とする湾曲加工用木
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記各結合材は背中
    合わせに配置された1対の断面がく字形をなす成形材で
    あることを特徴とする湾曲加工用材料。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記各結合材は断面
    が平板状及びく字形をなす成形材の対からなることを特
    徴とする湾曲加工用材料。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記各結合材はその
    肉厚が中央部分で最も薄く両側縁に向かうにつれて厚く
    なった鼓形断面をなすことを特徴とする湾曲加工用材
    料。
  6. 【請求項6】 請求項1において、上記各板状材料は比
    較的短い寸法の材料が端部を衝合した状態で所要の長さ
    になるように複数枚が配置され、この所要長の材料の所
    要枚数が積重ねられており、これら所要長の材料は互い
    に異なる位置で上記した端部の衝合が行なわれているこ
    とを特徴とする湾曲加工用材料。
  7. 【請求項7】 枝状の材料の所要枚数が積重ねられ、そ
    の相隣る材料同士がその全長にわたりその積重ね面から
    見てその両側の材料内へ向かって楔状に開いている結合
    材によって結合されている複合材料に、上記積重ね面に
    直交する方向の荷重を加えて湾曲させることを特徴とす
    る材料湾曲加工方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、湾曲された上記複合
    材料の両端部が金属製のブラケットによって抱持される
    ことを特徴とする材料湾曲加工方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において、湾曲された複合材料
    の積重ね面に接着材が注入されることを特徴とする材料
    湾曲加工方法。
  10. 【請求項10】 請求項7において、湾曲された複合材
    料の両端間に湾曲状態を維持するための引張り金具が取
    付けられることを特徴とする材料湾曲加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017686A (ja) * 2009-06-08 2011-01-27 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 制御棒
WO2020129951A1 (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 日本製鉄株式会社 接着積層コア、その製造方法及び回転電機

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