JP2003201497A - ルテイン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法 - Google Patents

ルテイン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法

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JP2003201497A
JP2003201497A JP2002001824A JP2002001824A JP2003201497A JP 2003201497 A JP2003201497 A JP 2003201497A JP 2002001824 A JP2002001824 A JP 2002001824A JP 2002001824 A JP2002001824 A JP 2002001824A JP 2003201497 A JP2003201497 A JP 2003201497A
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acid ester
butanol
lutein fatty
solvent
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Susumu Sadano
晋 定野
Koichi Harada
浩一 原田
Tadamichi Sonoda
忠道 園田
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Riken Vitamin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 マリーゴールドオレオレジンの品質、特に
ルテイン脂肪酸エステルの含量、のばらつきに影響され
ることなく、ルテイン脂肪酸エステル純度の低いオレオ
レジンを出発原料としても、高純度のルテイン脂肪酸エ
ステル濃縮物を安定的に得ることのできる製造方法を提
供する。 【解決手段】マリーゴールドオレオレジンを、例えばア
セトン等のケトン系溶剤に溶解後冷却し、ケトン系溶剤
に不溶の成分を除くことによってオレオレジンの品質を
そろえること、更に得られたアセトン可溶部をブタノー
ルに溶解し、冷却後溶液に水、メタノールおよびエタノ
ールから選ばれる1種又は2種以上の混合液を加え又は
加えずに、ブタノール可溶性不純物を除去しブタノール
不溶部をエタノールで洗浄処理することにより、高純度
のルテイン脂肪酸エステル濃縮物を安定的に得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルテイン脂肪酸エ
ステル濃縮物の製造方法に関し、より詳しくは、マリー
ゴールドオレオレジンを精製し、高純度のルテイン脂肪
酸エステル濃縮物を得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ルテイン脂肪酸エステルは、オレンジ、
桃、パパイヤ、プルーン、マンゴーのような果実に含ま
れる黄橙色色素である。又、ルテイン脂肪酸エステルは
又多くの花や野菜中に存在するが、特にマリーゴールド
の花弁に顕著に存在する。マリーゴールドの花を乾燥・
粉砕したものは、動物用の飼料として古くから使用され
ており、マリーゴールドの花から溶剤抽出されたオレオ
レジンも又、前記用途以外に、近年食品用着色料として
広く用いられるようになってきた。
【0003】最近の研究では、ルテインについて、網膜
黄斑部の酸化変性に起因する加齢性黄斑変性症(Age-re
lated Macular Degeneration:AMD)のリスク低減
との関連を示す報告(J. Amer. Med. Assoc., 272,1413
〜20,1994 :Inv. Ophth. Visu., Sci., 38, 1802〜11,
1997、他)や動脈硬化の予防、白内障の予防あるいは発
癌抑制等にも有効であるとの報告(Brit. Med. J., 30
5, 335〜9, 1992 :Amer. J. Clin. Nutr., 70, 517〜2
4, 1992 :Amer. J. Epidem. 149, 801〜9, 1999、他)
がなされている。このようにルテインは、健康食品、栄
養補助食品としての利用も期待されている。マリーゴー
ルドオレオレジンは、乾燥・粉砕したマリーゴールドの
花をヘキサンや石油エーテル等の炭化水素系、又はジク
ロロメタン等の塩素化炭化水素系の溶剤で抽出し、抽出
液から溶剤を除去することにより得られる。しかし、商
業的に取引されている大部分のオレオレジン中のルテイ
ン脂肪酸エステル含量は、エステルとして通常14〜2
0%と低く、一部に食品用として販売されているハイグ
レード品でも30〜35%程度にすぎない。
【0004】そのため、食品用着色料としての利用にお
いてはより鮮明な色調を得るために、又、栄養補助食品
としての利用においてはより機能効率を高めるために、
高純度のルテイン脂肪酸エステル濃縮物が望まれてい
る。高純度のルテイン脂肪酸エステル濃縮物を得る方法
に関しては、これまでに「植物原料からのルテイン脂肪
酸エステルの精製」(米国特許第4,048,203号公報)、
「高純度トランスキサントフィルエステル濃縮物及びそ
の製造方法」(米国特許第6,191,293号公報)が開示さ
れている。
【0005】前者は、炭素数4より多くない温アルカノ
ール中のオレオレジンから、溶液を冷却することにより
ルテイン脂肪酸エステルを沈殿させ、ろ過によりアルカ
ノールを除去し、真空下でルテイン脂肪酸エステルを乾
燥する方法である。しかし、この方法で得られたルテイ
ン脂肪酸エステル濃縮物の純度は51%であり、高純度
とは言い難い。後者は、マリーゴールドの花冠(又は
花)と炭化水素系溶剤を接触させ、十分に抽出した後植
物残滓を除き、抽出液を濃縮してオレオレジンを得る。
次に得られたオレオレジンとアルコールとを室温で混合
し、不純物とシスキサントフィルエステルを含んだアル
コール溶液を除くことにより、精製されたトランスキサ
ントフィルエステルを得る方法である。
【0006】しかし、この方法では原料、即ちマリーゴ
ールドの花冠(又は花)の品質によって、得られるオレ
オレジン中のルテイン脂肪酸エステルの純度が大きくば
らつき、そのため、そのオレオレジンを精製して得られ
た濃縮物中のルテイン脂肪酸エステルの純度も又大きく
ばらついている。従って、この方法で高純度のルテイン
脂肪酸エステル濃縮物を得るためには、原料段階からの
管理が必要であり、商業的に取引されている大部分のオ
レオレジンを出発原料として用いた場合、高純度のルテ
イン脂肪酸エステル濃縮物を安定的に得ることは難し
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、マリーゴ
ールドオレオレジンの品質、特にルテイン脂肪酸エステ
ルの含量、のばらつきに影響されることなく、ルテイン
脂肪酸エステル純度の低いオレオレジンを出発原料とし
ても、高純度のルテイン脂肪酸エステル濃縮物を安定的
に得ることのできる製造方法を提供するためになされた
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、商業的に取引さ
れている大部分のオレオレジンを、アセトン等のケトン
系溶剤に溶解後冷却し、リン脂質等のケトン系溶剤に不
溶の成分を除くことによってオレオレジンの品質をそろ
えること、更に得られたケトン系溶剤可溶部をブタノー
ルに溶解し、冷却後、溶液に水、メタノールおよびエタ
ノールから選ばれる1種以上を加え又は加えずに、ブタ
ノール可溶性不純物を除去し、ブタノール不溶物をエタ
ノールで洗浄処理することにより高純度のルテイン脂肪
酸エステル濃縮物が安定的に得られることを見出し、こ
の知見に基づいてさらに検討を重ねて本発明をなすに至
った。
【0009】即ち、本発明の方法は、次の(1)〜
(6)からなっている。 (1)マリーゴールドオレオレジンから高純度のルテイ
ン脂肪酸エステル濃縮物を得る方法であって、下記の工
程を実施することを特徴とする高純度のルテイン脂肪酸
エステル濃縮物の製造方法、(a)マリーゴールドオレ
オレジンをケトン系溶剤に溶解し、冷却後、ケトン系溶
剤不溶性の不純物を除去する工程、(b)ケトン系溶剤
溶液からケトン系溶剤を除去して得られるケトン系溶剤
可溶部をブタノールに溶解し、冷却後、ブタノール可溶
性の不純物を除去する工程、および(c)上記冷却後得
られるブタノール不溶物をエタノールで洗浄して、エタ
ノール可溶性の不純物を除去した後、残留する溶剤を除
去し、高純度のルテイン脂肪酸エステル濃縮物を得る工
程、(2)マリーゴールドオレオレジンから高純度のル
テイン脂肪酸エステル濃縮物を得る方法であって、下記
の工程を実施することを特徴とする高純度のルテイン脂
肪酸エステル濃縮物の製造方法、(a)マリーゴールド
オレオレジンをケトン系溶剤に溶解し、冷却後、ケトン
系溶剤不溶性の不純物を除去する工程、(b)ケトン系
溶剤溶液からケトン系溶剤を除去して得られるケトン系
溶剤可溶部をブタノールに溶解し、次に冷却し、水、メ
タノール、エタノールの群から選ばれる1種類の溶媒或
いは2種類以上の溶媒からなる混合溶媒を加えた後、ブ
タノール可溶性の不純物を除去する工程、および(c)
冷却後に上記の溶媒を加えて得られるブタノール不溶物
をエタノールで洗浄して、エタノール可溶性の不純物を
除去した後、残留する溶剤を除去し、高純度のルテイン
脂肪酸エステル濃縮物を得る工程、(3)マリーゴール
ドオレオレジンをケトン系溶剤に溶解し、冷却後、ケト
ン系溶剤に不溶性の不純物を除去することを特徴とする
高純度のルテイン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法、
(4)ケトン系溶剤がアセトンであることを特徴とする
前記(1)〜(3)のいずれかに記載の高純度のルテイ
ン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法、(5)マリーゴー
ルドオレオレジンを処理して得られるルテイン脂肪酸エ
ステル含有ブタノール溶液から析出したブタノール不溶
物をエタノールで洗浄することを特徴とする高純度のル
テイン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法、(6)ブタノ
ールがn−ブタノールであることを特徴とする前記
(1)〜(5)のいずれかに記載の高純度のルテイン脂
肪酸エステル濃縮物の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるマリー
ゴールドオレオレジンは、キク科マリーゴールド(Tage
tes erecta WILLD.)の花を乾燥し、粉砕し所望により
ペレツト状に加工した後、有機溶剤、通常ヘキサン、で
抽出し、抽出液から溶剤を除去することにより得られた
もので、黄橙色〜黄褐色の固体又は粘ちょうな液体であ
る。その主成分は、キサントフィルであるルテインのパ
ルミチン酸ジエステルである。本発明の方法において、
マリーゴールドオレオレジン(単にオレオレジンとも略
称する)はケトン系溶剤に溶解される。ここで用いられ
るケトン系溶剤としては、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトンなどの炭素数3〜9のケトン系溶媒
が挙げられるが、好ましくはアセトンである。アセトン
の量は原料のマリーゴールドオレオレジン1重量部に対
して、約0.5〜10重量部、好ましくは約2〜3重量
部である。
【0011】オレオレジンとアセトンの混合液は、約4
0〜55℃、好ましくは約45〜50℃で緩やかな還流
状態を維持しながら、約0.5〜1時間攪拌される。次
に混合液は、約10〜30℃、好ましくは約15〜25
℃まで、通常約2〜4時間位かけて緩やかに冷却され
る。冷却された混合液はろ紙或いはろ布を通して、必要
ならば珪藻土などのろ過助剤を使用して、ろ過される。
ろ液は減圧下で濃縮され、アセトンを除去することによ
りオレオレジンのアセトン可溶部から成る固体又は粘ち
ょうな液体が得られる。
【0012】本発明の方法において、オレオレジンのア
セトン可溶部はブタノールに溶解される。ここで用いら
れるブタノールとしてはn−ブタノール、i−ブタノー
ル、sec−ブタノール、tert−ブタノールが挙げ
られるが、好ましくはn−ブタノールである。ブタノー
ルの量は該可溶部1重量部に対して、約1〜5重量部、
好ましくは約2〜3重量部である。該可溶部とブタノー
ルの混合液は、約40〜80℃、好ましくは約45〜5
5℃で、約0.5〜1時間攪拌される。次に混合液は、
約0〜20℃、好ましくは約3〜10℃まで、通常2〜
5時間位かけて緩やかに冷却される。冷却された混合液
はろ紙或いはろ布を通してろ過され、ブタノール不溶の
固形物が回収され、ブタノール可溶の不純物を含むろ液
は廃棄される。
【0013】本発明の方法において、上記冷却された混
合液に、好ましくは攪拌下、水、メタノール、エタノー
ルの群から選ばれる1種或いは2種以上の混合液を加え
ることも行われる。これらの溶剤を加えることにより、
不溶性の固形物が速やかに析出するため、作業効率を高
めることができる。ここで加えられる水の量は用いたブ
タノール1重量部に対して、約0.01〜1重量部、好
ましくは約0.05〜0.5重量部、メタノールの量は
用いたブタノール1重量部に対して、約0.01〜5重
量部、好ましくは約0.1〜1重量部、エタノールの量
は用いたブタノール1重量部に対して、約0.01〜1
0重量部、好ましくは約0.5〜5重量部である。加え
られる溶剤の温度は室温でもかまわないが、できること
なら冷却された混合液と同じ温度が好ましい。混合溶剤
からなる混合液はろ紙或いはろ布を通してろ過され、混
合溶剤不溶の固形物は回収され、混合溶剤可溶の不純物
を含むろ液は廃棄される。
【0014】本発明の方法において、ブタノール不溶部
又はブタノールを主とする混合溶剤不溶部はエタノール
で洗浄される。エタノールの量は該不溶部1重量部に対
して、約5〜80重量部、好ましくは約10〜40重量
部である。エタノール洗浄により、該不溶部の表面に付
着するブタノールやブタノールを主とする混合溶剤が除
かれ、仕上げ工程における脱溶剤が容易となる。
【0015】該不溶部とエタノールの混合液は、室温
で、約0.5〜2時間、好ましくは約1〜1.5時間攪
拌される。次に混合液はろ紙或いはろ布を通してろ過さ
れ、ルテイン脂肪酸エステル濃縮物が回収され、エタノ
ール可溶の不純物を含むろ液は廃棄される。最後に精製
されたルテイン脂肪酸エステル濃縮物は、例えば棚式の
真空乾燥機を用いて、例えば50℃を越えない温度で、
好ましくは窒素ガスの雰囲気下で、残留する溶剤が除去
される。
【0016】本発明の方法で得られるルテイン脂肪酸エ
ステル濃縮物中の、ルテイン脂肪酸エステルの純度は約
70%以上で、しばしば約80%を越えるものも得られ
る。その結果、色調が鮮明となって食品用着色料として
の利用範囲が広がり、又マイクロカプセル化して高濃度
で栄養補助食品に配合することが可能となった。
【0017】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を具体的に説明
する。 [ルテイン脂肪酸エステル含量測定方法]試料約0.1
gを正確に秤量し、ヘキサンに溶解し100 mlとす
る。これを吸光度が0.3〜0.7になるようにヘキサ
ンで希釈し、この希釈液の445nm近辺の極大吸収で
の吸光度を分光光度計にて測定し、次の計算式により含
量を計算する。 含量(%)={(吸光度÷試料の重量)×希釈倍率}÷
1,394 ※1,394は445nmにおける吸光係数
【0018】〔実施例1〕マリーゴールドオレオレジン
(ルテイン脂肪酸エステル:26重量%)107gとアセト
ン214 mlを混合し、50℃に加温して溶解する。次におよ
そ3時間かけて20℃まで徐冷し、生じた不溶物をろ過に
より除去し、ろ液を減圧濃縮してアセトン可溶部の濃縮
物を得た。この濃縮物(100g)に300gのn−ブタノー
ルを加え、45℃まで加温して溶解した後、およそ4.5時
間かけて4℃まで徐冷した。4℃で更に16時間保持した
後 、生じた不溶物をろ紙でろ過した。得られた固形物
と800mlのエタノールとを混合し、室温で攪拌、分散し
て洗浄し、再びろ紙でろ過した。得られた固形物を真空
乾燥し、残留溶剤を除去し、ルテイン脂肪酸エステル含
量89重量%の濃縮物8.3gを得た。
【0019】〔比較例1〕実施例1で用いたものと同じ
マリーゴールドオレオレジン107gとアセトン214mlを混
合し、50℃に加温して溶解する。次におよそ3時間かけ
て20℃まで徐冷し、生じた不溶物をろ過により除去し、
ろ液を減圧濃縮してアセトン可溶部の濃縮物を得た。次
にUSP6,191,298のEXAMPLE 1に準じて、この濃縮物(100
g)にイソプロパノール200gを加え、室温で3時間攪
拌し、懸濁物を得た。これをろ紙でろ過し、ろ紙上の固
形物を室温で真空乾燥し、残留溶剤を除去し、ルテイン
脂肪酸エステル含量44%の固形物34.6gを得た。
【0020】〔比較例2〕USP6,191,298のEXAMPLE 1に
準じて、実施例1で用いたものと同じマリーゴールドオ
レオレジン100gとイソプロパノール200gを混合し、室
温で3時間攪拌しペースト状の懸濁物を得た。これをろ
紙でろ過し、ろ紙上の固形物を室温で真空乾燥し、残留
溶剤を除去し、ルテイン脂肪酸エステル含量37%の濃縮
物35.6gを得た。
【0021】〔実施例2〕マリーゴールドオレオレジン
(ルテイン脂肪酸エステル:22重量%)106gとアセト
ン212 mlを混合し、50℃に加温して溶解する。次におよ
そ3時間かけて20℃まで徐冷し、生じた不溶物をろ過に
より除去し、ろ液を減圧濃縮してアセトン可溶部の濃縮
物を得た。この濃縮物(100g)に400gのn−ブタノー
ルを加え、45℃まで加温して溶解した後、およそ4.5時
間かけて4℃まで徐冷した。これに水26.3gを加え、生
じた不溶物をろ紙でろ過した。得られた固形物と800ml
のエタノールとを混合し、室温で攪拌、分散して洗浄
し、再びろ紙でろ過した。得られた固形物を真空乾燥
し、残留溶剤を除去し、ルテイン脂肪酸エステル含量82
重量%の濃縮物15.9gを得た。
【0022】〔比較例3〕(アセトン処理なし) 実施例2で用いたものと同じマリーゴールドオレオレジ
ン100gに300gのn−ブタノールを加え、45℃まで加温
して溶解した後、およそ4.5時間かけて4℃まで徐冷し
た。これに、水32.6gを加え、生じた不溶物をろ紙でろ
過した。得られた固形物と800mlのエタノールとを混合
し、室温で攪拌、分散して洗浄し、再びろ紙でろ過し
た。得られた固形物を真空乾燥し、残留溶剤を除去し、
ルテイン脂肪酸エステル含量46重量%の濃縮物36.4gを
得た。
【0023】〔比較例4〕(ブタノール処理なし) 実施例2で用いたものと同じマリーゴールドオレオレジ
ン106gとアセトン212mlを混合し、50℃に加温して溶解
する。次におよそ3時間かけて20℃まで徐冷し、生じた
不溶物をろ過により除去し、ろ液を減圧濃縮してアセト
ン可溶部の濃縮物を得た。この濃縮物(100g)と2,010
mlのエタノールとを混合し、室温で攪拌、分散して洗浄
し、再びろ紙でろ過した。得られた固形物を真空乾燥
し、残留溶剤を除去し、ルテイン脂肪酸エステル含量52
重量%の濃縮物35.2gを得た。
【0024】〔実施例3〕実施例2における水26.3gに
代えてメタノール214gを用い、ルテイン脂肪酸エステ
ル含量73 重量%の濃縮物18.7gを得た。
【0025】〔実施例4〕実施例2における水26.3gに
代えてエタノール1,250gを用い、ルテイン脂肪酸エス
テル含量77 重量%の濃縮物18.4gを得た。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法により、高純度のルテイン
脂肪酸エステル濃縮物が得られ、その結果、ルテイン脂
肪酸エステル濃縮物の色調が鮮明となって食品用着色料
としての利用範囲が広がり、又ルテイン脂肪酸エステル
濃縮物をマイクロカプセル化して高濃度で栄養補助食品
に配合することが可能となった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月6日(2002.9.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を具体的に説明
する。 [ルテイン脂肪酸エステル含量測定方法]試料約0.1
gを正確に秤量し、ヘキサンに溶解し100 mlとす
る。これを吸光度が0.3〜0.7になるようにヘキサ
ンで希釈し、この希釈液の445nm近辺の極大吸収で
の吸光度を分光光度計にて測定し、次の計算式により含
量を計算する。 含量(%)={(吸光度÷試料の重量)×希釈倍率}÷
1,394 × 100 ※1,394は445nmにおける吸光係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園田 忠道 東京都千代田区三崎町二丁目9番18号 理 研ビタミン株式会社本社内 Fターム(参考) 4H059 BC13 CA12 EA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マリーゴールドオレオレジンから高純度
    のルテイン脂肪酸エステル濃縮物を得る方法であって、
    下記の工程を実施することを特徴とする高純度のルテイ
    ン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法。 (a)マリーゴールドオレオレジンをケトン系溶剤に溶
    解し、冷却後、ケトン系溶剤不溶性の不純物を除去する
    工程、 (b)ケトン系溶剤溶液からケトン系溶剤を除去して得
    られるケトン系溶剤可溶部をブタノールに溶解し、冷却
    後、ブタノール可溶性の不純物を除去する工程、および (c)上記冷却後得られるブタノール不溶物をエタノー
    ルで洗浄して、エタノール可溶性の不純物を除去した
    後、残留する溶剤を除去し、高純度のルテイン脂肪酸エ
    ステル濃縮物を得る工程。
  2. 【請求項2】 マリーゴールドオレオレジンから高純度
    のルテイン脂肪酸エステル濃縮物を得る方法であって、
    下記の工程を実施することを特徴とする高純度のルテイ
    ン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法。 (a)マリーゴールドオレオレジンをケトン系溶剤に溶
    解し、冷却後、ケトン系溶剤不溶性の不純物を除去する
    工程、 (b)ケトン系溶剤溶液からケトン系溶剤を除去して得
    られるケトン系溶剤可溶部をブタノールに溶解し、次に
    冷却し、水、メタノール、エタノールの群から選ばれる
    1種類の溶媒或いは2種類以上の溶媒からなる混合溶媒
    を加えた後、ブタノール可溶性の不純物を除去する工
    程、および (c)冷却後に上記の溶媒を加えて得られるブタノール
    不溶物をエタノールで洗浄して、エタノール可溶性の不
    純物を除去した後、残留する溶剤を除去し、高純度のル
    テイン脂肪酸エステル濃縮物を得る工程。
  3. 【請求項3】 マリーゴールドオレオレジンをケトン系
    溶剤に溶解し、冷却後、ケトン系溶剤に不溶性の不純物
    を除去することを特徴とする高純度のルテイン脂肪酸エ
    ステル濃縮物の製造方法。
  4. 【請求項4】 ケトン系溶剤がアセトンであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高純度のルテ
    イン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法。
  5. 【請求項5】 マリーゴールドオレオレジンを処理して
    得られるルテイン脂肪酸エステル含有ブタノール溶液か
    ら析出したブタノール不溶物をエタノールで洗浄するこ
    とを特徴とする高純度のルテイン脂肪酸エステル濃縮物
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 ブタノールがn−ブタノールであること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高純度の
    ルテイン脂肪酸エステル濃縮物の製造方法。
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