JP2003237247A - インクリボン及び熱転写記録装置及び熱転写記録方法 - Google Patents

インクリボン及び熱転写記録装置及び熱転写記録方法

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JP2003237247A
JP2003237247A JP2002037087A JP2002037087A JP2003237247A JP 2003237247 A JP2003237247 A JP 2003237247A JP 2002037087 A JP2002037087 A JP 2002037087A JP 2002037087 A JP2002037087 A JP 2002037087A JP 2003237247 A JP2003237247 A JP 2003237247A
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Keiichi Akiyama
恵一 秋山
Susumu Arauchi
進 荒内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、記録媒体に熱転写記録した画像の耐
摩耗性、耐熱性等を向上すると共に、記録媒体に重ね印
刷するときの印刷欠陥をなくして、高品質の画像を記録
することができるインクリボン及び熱転写記録装置及び
熱転写記録方法を提供すること。 【解決手段】 本発明のインクリボン及び熱転写記録装
置及び熱転写記録方法は、少なくとも紫外線硬化性樹脂
と着色剤とから成ることを特徴とするインクリボン12
を用い、熱記録手段であるサーマルヘッド1によりイン
ク層12b及び離型層12cを熱転写して所望の画像1
4を記録可能な記録媒体3とを備え、熱記録手段による
熱転写記録工程で熱転写した画像14を、紫外線照射工
程で紫外線照射させて紫外線硬化させる紫外線照射手段
8を配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボン及び
熱転写記録装置及び熱転写記録方法に係わり、特にイン
クリボンに形成したインク層を記録媒体に熱転写して所
望の画像を記録することが可能なインクリボン及び熱転
写記録装置及び熱転写記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワープロ、ファクシミリ、コ
ンピュータ等の情報処理装置の出力用端末機器として、
その静寂性、低コスト性、小型化適応性、簡易操作性、
高信頼性等の各観点から、普通紙等の記録媒体に所望の
画像を熱転写記録可能な、インクリボン及び熱転写記録
装置及び熱転写記録方法が広く用いられている。このよ
うな従来のインクリボン及び熱転写記録装置及び熱転写
記録方法を図6、図7に基づいて説明する。
【0003】図示したように、従来の熱転写記録装置T
は、図示下面側に複数の発熱素子(図示せず)を整列配
置したサーマルヘッド1が配設されている。また、サー
マルヘッド1の発熱素子と対向する図示下面側には、イ
ンクリボン2が配設されている。このインクリボン2
は、高分子樹脂フィルムからなる基材2aと、この基材
2aの一方の面には、所望の色のインク層2bが形成さ
れている。また、インク層2bが形成された面と反対側
のインクリボン2の他方の面には、摺接するサーマルヘ
ッド1の摩耗の低減、あるいはインクリボン2の走行の
安定化等の目的で、潤滑剤等を塗布した背面処理層(図
示せず)が設けられている。
【0004】前記インク層2bを構成するインク材料
は、低融点ワックス等の熱可塑性物質と、後述する記録
媒体3に対して密着性の良好な熱可塑性樹脂を主成分と
し、着色剤として各種顔料および各種の可塑剤、分散
剤、酸化防止剤等を微量添加して構成されている。ま
た、基材2aとインク層2bとの間には、カルナバワッ
クス、キャンデリラワックス等を単独、あるいは混合さ
せた低融点ワックスからなる離型層2cが形成されてい
る。この離型層2cは、インク層2bより低融点で、印
刷時にサーマルヘッド1が基材2aの背面に当接する
と、基材2aが1〜12μmと薄いので、瞬間的に熱軟
化溶融するようになっている。そのために、印刷時のサ
ーマルヘッド1の発熱エネルギーが低くしても、インク
層2bをインクリボン2から速やかに離型させて記録媒
体3に熱転写記録できるようになっている。このような
従来のインクリボン2を用いることにより、高速印刷が
可能であると共に、サーマルヘッド1の発熱エネルギー
を低くして低消費電力とすることができる。
【0005】前述したような従来のインクリボン2を用
いた熱転写記録装置Tによる熱転写記録方法は、インク
リボン2のインク層2bが対向する側に記録媒体3を配
置し、基材2aの背面側から、サーマルヘッド1をヘッ
ドダウンさせて圧接する。そして、記録情報に基づいて
サーマルヘッド1の複数の発熱素子(図示せず)を選択
的に発熱させることにより、この発熱した発熱素子に対
向する部分の離型層2cとインク層2bとが熱軟化溶融
して、インク層2bの一部が記録媒体3に密着する。
【0006】その後、インクリボン2の矢印A方向への
巻取り、及び記録媒体3の矢印B方向への搬送の間に熱
軟化溶融したインク層2bが温度低下して固体化するこ
とにより記録媒体3に接着する。この状態で矢印A方向
に巻取られるインクリボン2は、剥離ローラ5の位置を
境界として、記録媒体3から剥離される。そして、記録
媒体3に接着したインク層2bが選択的に転写されて、
記録媒体3に所望の画像4を記録することができる。こ
の画像4の表面には、インクリボン2の離型層2cも転
写されて付着している。
【0007】また、記録媒体3にカラー画像6を記録す
るには、インク層2bの色が異なる複数種類のインクリ
ボン2を用いて、最初にシアン(C)の色のインク層2
bを記録媒体3に熱転写すると、図7に示すように、最
下層に画像6Cが記録される。この画像6Cの表面には
離型層2cが転写されて付着している。次に、画像6C
の上に、マゼンタ(M)の色のインク層2bを熱転写し
て画像6Mを重ね印刷する。この画像6Mの表面には離
型層2cが付着している。次に、画像6Mの上に、イエ
ロー(Y)の色のインク層2bを熱転写して画像6Yを
重ね印刷する。この画像6Yの表面には離型層2cが付
着している。このようにシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の異なる色のインク層2bを順
番に重ね印刷することにより、記録媒体3に所望の色の
カラー画像6を熱転写記録することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のインクリボン2及び熱転写記録装置T及
び熱転写記録方法により、記録媒体3に記録した画像4
と離型層2cは、主成分が熱可塑性樹脂のために、耐摩
耗性、耐熱性等に弱く、夏の直射日光等に当たると画像
4が軟化して変形、あるいは消失するおそれがあった。
また、異なる色のインク層2bを重ね印刷してカラー画
像6を記録するときにおいても、重ね印刷時に、先に記
録した下層の画像上の離型層2cに、サーマルヘッド1
の熱が伝達されて離型層2cが熱軟化溶融する。そのた
めに、重ね印刷時における画像6Cと画像6M、あるい
は画像6Mと画像6Yの密着強度が低下して、重ね印刷
しにくくなるおそれがあった。いわゆる転写不良、ある
いは重ね不良と呼ばれる印刷欠陥が発生するおそれがあ
った。
【0009】また、前述の重ね不良のような印刷欠陥を
防止するために、離型層2cを形成しないインクリボン
(図示せず)を用いることが考えられるが、このような
離型層2cがないインクリボンは、熱転写記録の時に基
材2aからのインク層2bの剥離性が悪くなるので、サ
ーマルヘッド1の発熱エネルギーを大きくしなければな
らず、消費電力及びサーマルヘッドの寿命において問題
があった。また、離型層2cのないインクリボンを用い
てカラー画像6を記録する場合、最初の画像6Cの上に
画像6Mを重ね印刷するときに、下層の画像6Cにもサ
ーマルヘッド1の熱が伝達されて、下層の画像6Cが溶
融して上層の画像6Mに熱溶着する。そのために、画像
6Cの上に画像6Mを重ね印刷後、画像6Mを記録後の
インクリボン2を剥離するときに、離型性の悪い画像6
Mに、下層の画像6Cが引っ張られて記録媒体3から剥
離するという、いわゆるコレクト不良と呼ばれる印刷欠
陥が発生するおそれがあった。
【0010】本発明は、前述したような問題点に鑑みて
なされたもので、記録媒体に熱転写記録した画像の耐摩
耗性、耐熱性等を向上すると共に、記録媒体に重ね印刷
するときの印刷欠陥をなくして、高品質の画像を記録す
ることができるインクリボン及び熱転写記録装置及び熱
転写記録方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明のインクリボンは、基材
と、この基材の一方の面に形成したインク層とを備え、
このインク層と前記基材との間に離型層を形成し、前記
離型層は、少なくとも紫外線反応性樹脂と光開始剤とか
らなる構成とした。
【0012】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記紫外線反応性樹脂は、少なくともア
クリレート系紫外線反応性樹脂を含む構成とした。
【0013】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として本発明の熱転写記録装置は、熱記録手段
と、請求項1または2記載のインクリボンを用いて前記
熱記録手段により前記インク層及び前記離型層を熱転写
して所望の画像を記録可能な記録媒体とを備え、前記熱
記録手段により前記熱転写した前記画像に紫外線照射可
能な紫外線照射手段を配設した構成とした。
【0014】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記紫外線照射手段から放射する前記紫
外線は、波長が200〜500nmとした構成とした。
【0015】また、前記課題を解決するための第5の解
決手段として、前記熱記録手段は、複数の発熱素子を整
列配置したサーマルヘッドからなる構成とした。
【0016】また、前記課題を解決するための第6の解
決手段として本発明の熱転写記録方法は、請求項1、ま
たは2記載のインクリボンを用い、熱記録手段により前
記インク層及び前記離型層を記録媒体に熱転写して所望
の画像を記録する熱転写記録工程と、この熱転写記録工
程で前記記録媒体に熱転写した前記画像に紫外線照射す
る紫外線照射工程とを有する方法とした。
【0017】また、前記課題を解決するための第7の解
決手段として、前記インクリボンは、前記インク層の色
が異なる複数種類からなり、この異なる色の前記インク
層を、前記熱転写記録工程を複数回繰り返す重ね印刷に
より、前記記録媒体に所望の色のカラー画像を記録し、
このカラー画像は前記複数回の前記熱転写記録工程の少
なくとも最後に熱転写記録した前記画像に前記紫外線を
照射するような方法とした。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関するインクリボ
ン及び熱転写記録装置及び熱転写記録方法の実施の形態
について図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施
の形態を説明する概略図であり、図2〜図4は本発明に
係わるカラー画像の記録方法を説明する概略図であり、
図5は本発明に係わる紫外線の波長を説明するグラフで
ある。
【0019】本発明の実施の形態のインクリボン12
は、図1に示すように、基材12aと、この基材12a
の一方の面に形成したインク層12bと、基材12aと
インク層12bとの間に離型層12cが形成されてい
る。また、基材12aの背面側である他方の面には、摺
接するサーマルヘッド1の摩耗の防止、あるいはインク
リボン12の走行の安定化、あるいは巻取り時のインク
層12bとの融着防止等の目的で潤滑剤等を塗布した背
面処理層(図示せず)が設けられている。
【0020】このようなインクリボン12の基材12a
は、通常1〜12μmの薄膜に形成された高分子樹脂フ
ィルムが用いられている。そして、基材12の材料とし
ては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエ
チレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、アラミド等
の汎用樹脂が利用されている。
【0021】また、インク層12bを構成するインク材
料は、紫外線反応性樹脂と光開始剤とを主成分とし、必
要に応じて紫外線吸収剤や着色剤、さらには各種の可塑
剤、分散剤、酸化防止剤等を微量添加することにより構
成されている。前記紫外線反応性樹脂は、光化学的作用
によってさらに重合する樹脂であり、光重合性不飽和ポ
リマー、光重合性オリゴマーと呼ばれることもある。ま
た、紫外線反応性樹脂は紫外線照射時に末端官能基の作
用により、自らが重合反応に関与するものであり、官能
基の数により単官能性モノマー、多官能性モノマーに分
類できる。また、特に多官能性モノマーは高分子間の橋
かけをなす架橋剤の役割を果すものである。
【0022】このような紫外線反応性樹脂としては、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、テ
トラヒドロフルフリールアクリレート、テトラヒドロフ
ルフリールアクリレートの誘導体等の単官能型や、ジシ
クロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキ
シエチルアクリレート、1,3−ブタンジオールアクリ
レート、1,4−ブタンジオールアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールアクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、ポリエチレングリコール400ジアクリレート、
ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコール
ジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレ
ート、1,3−ビス(3−アクリルオキシエトキシ−2
−ヒドロキシプロピル)−5,5−ジメチルヒダントイ
ン、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコ
ール誘導体のジアクリレート等の2官能型、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート等の3官能以上型のものを好適なものとして挙
げることができる。また、本実施の形態における紫外線
反応性樹脂には、さらに増感剤、レベリング剤、粘弾性
改質剤等の添加剤が必要に応じて配合しても良い。
【0023】また、光開始剤は、光を吸収して紫外線反
応性樹脂の光重合反応のトリガーになるものであり、ビ
アセチル、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ミヒラー
ケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインイソブチル
エーテル、ベンジルジメチルケタール、テトラメチルチ
ウラムスルフィド、アゾビスイソブチルニトリル、ベン
ゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイ
ド、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−
1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−クロロ
チオキサントン、メチルベンゾイルフォーメイト等を好
適なものとして挙げることができる。
【0024】また、着色剤としては、カーボンブラッ
ク、アセチレンブラック、オイルブラック等の黒色顔料
ならびにチタニア、炭酸カルシウム等の白色顔料の他
に、イエロー、マゼンタ、シアン等の公知の染料を挙げ
ることができ、これらの顔料あるいは染料の添加量を適
宜変化させることにより色調等が所望の状態に調整され
ている。このようなインク層12bのインク塗液は、例
えば紫外線反応性樹脂として、ダイセル化学工業(株)
社製のエポキシアクリレートに、光開始剤として日本チ
バガイギー(株)社製のアセトフェノン系化合物を2.
5重量部添加し、着色剤としてシアン、マゼンタ、イエ
ロー等の染料をそれぞれ25重量部添加することによ
り、3色の紫外線反応性カラーインク塗液が製造されて
いる。
【0025】また、離型層12cの材料も、インク層と
同様に紫外線反応性樹脂と光開始剤とを主成分としてい
る。そして、紫外線反応性樹脂として、ダイセル化学工
業(株)社製の無黄変形ウレタンアクリレートを水で希
釈し、光開始剤として日本チバガイギー(株)社製のア
セトフェノン系化合物を0.5重量部添加して離型層塗
液を調合製造されている。そして、この離型層塗液を塗
液パンに投入し、東亜合成化学(株)社製のシリコン樹
脂(MEK溶媒希釈)にて背面処理したテイジン(株)
社製の厚さ3.5μmのPETフィルムからなるインク
リボン12の一方の面にグラビア塗工し、80℃で10
分乾燥させた。
【0026】その後、前述のインク塗液を塗液パンに投
入し、離型層12cの上にインク塗液をグラビア塗工
し、80℃で5分間乾燥することにより膜厚が略2μm
のインク層12bが、例えばシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)等の異なる色の複数種類のイン
クリボン12が製造されている。即ち、インクリボン1
2は、例えば黒(K)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)等からなる、インク層12bの
色が異なる複数種類が準備されている。
【0027】このような構成のインクリボン12を用い
た本発明の熱転写記録装置Sは、図1に示すように、熱
記録手段であるサーマルヘッド1と、専用紙、あるいは
普通紙、あるいはOHP用紙等からなる記録媒体3と、
剥離ローラ5とが配設されている。これらは従来の技術
で説明したものと同じ構成なので、従来と同じ番号を付
して詳細な説明は省略する。また、剥離ローラ5の図示
右側には、回転自在のガイドローラ7が配設され、この
ガイドローラ7により、剥離ローラ5で記録媒体3から
剥離されたインクリボン12が、図示上方の矢印C方向
に巻取られるようになっている。また、記録媒体3は、
図示しない搬送機構により矢印D方向に搬送可能になっ
ている。
【0028】また、ガイドローラ7の下流側である図示
右側の記録媒体3の上方には、インク層12bを熱転写
して記録した後述する画像14及び離型層12cに紫外
線を照射して紫外線硬化させるための紫外線照射手段8
が配設されている。この紫外線照射手段8は、所望の波
長の紫外線を放射することが可能な光源8aと、この光
源8aから放射された紫外線を反射させて所望の方向に
集光させることが可能な反射板8bとを有している。
【0029】前記光源8aとしては、低圧あるいは高圧
水銀灯、水銀キセノン、メタルハライドランプ等、図5
に示すような種々の波長の紫外線を照射することが可能
である。前記紫外線照射装置8は、記録媒体3と対向し
た図示上方に配置されており、光源8aから放射された
紫外線を反射板8bで集光して、記録媒体3の表面に照
射可能となっている。
【0030】前述したような本発明のインクリボン12
及び熱転写記録装置S及び熱転写記録方法を説明する
と、まず、熱転写記録工程でインクリボン12の背面側
から、サーマルヘッド1をヘッドダウンさせて圧接させ
ることにより、例えば黒色で単色のインク層12bが記
録媒体3の記録面に密着される。この状態で、記録情報
に基づいてサーマルヘッド1の複数の発熱素子(図示せ
ず)を選択的に発熱させることにより、基材12aを介
して発熱素子と対向する部分のインク層12b及び離型
層12cが選択的に熱軟化溶融する。
【0031】そして、選択的に熱軟化溶融した部分のイ
ンク層12b及び離型層12cが、記録媒体3に熱転写
されると共に、インクリボン12が記録媒体3に密着し
た状態で矢印Dの搬送方向に搬送される。その結果、イ
ンクリボン12は、剥離ローラ5の位置を境界として記
録媒体3から剥離されて矢印Cの図示上方に巻取られ
る。また、矢印Dの搬送方向に搬送される記録媒体3の
表面には、選択的に熱軟化溶融した例えばモノクロのイ
ンク層12b及び離型層12cが転写されて、記録媒体
3上に高濃度で鮮明なモノクロの画像14が記録され
る。この時の画像14及び離型層12cは、紫外線硬化
する前の状態である。そして、記録媒体3を更に矢印D
方向に搬送して、画像14を紫外線照射手段8まで搬送
する。
【0032】そして、画像14及び離型層12cの上方
から中心波長255nm、照射強度90mW/cm2 の
紫外線を照射距離5cm、記録媒体3の搬送速度5m/
分で全面照射する。すると、離型層12c及び画像14
が光重合して、記録媒体3上に紫外線硬化した画像15
が定着される。また、画像15は、上面の離型層12c
も紫外線硬化して、硬化膜15aが積層形成されてい
る。このような紫外線硬化した画像15は、耐摩耗性、
耐熱性、耐溶剤性等に優れている。
【0033】また、インク層12bの色が異なる複数種
類のインクリボン12を用いて、上述した熱転写記録工
程と紫外線照射工程とを複数回繰り返す、いわゆる重ね
印刷を行うことにより、図4に示すような、所望の色の
カラー画像16を得ることができる。このなカラー画像
16を記録する方法を、図2〜図4に基づいて説明する
と、まず、シアン(C)のインク層12bを有するイン
クリボン12を用い、熱転写記録工程で、図2に示すよ
うに、記録媒体3にシアン(C)の色の画像16Cを熱
転写記録する。すると、画像16Cの上に離型層12c
も転写されて付着する。その後、紫外線照射工程で画像
16Cの上から中心波長255nm、照射強度90mW
/cm2 の紫外線を照射距離5cm、記録媒体3の搬送
速度5m/分で全面照射する。すると、離型層12c及
び画像14が光重合して、記録媒体3上に紫外線硬化し
たシアン(C)の色の画像16Cが定着される。この画
像16Cは、上面に離型層12cが紫外線硬化して硬化
膜16aが積層形成されている。
【0034】次に、シアン(C)の色の画像16Cの上
に、マゼンタ(M)の色の画像16Mを重ね印刷するに
は、画像16Cの記録と同様の動作で、図3に示すよう
に、画像16Cに形成した硬化膜16a上に、マゼンタ
(M)のインク層12bを重ね印刷すると、画像16C
上にマゼンタ(M)の色の画像16Mが記録され、この
画像16M上に離型層12cも転写されて付着する。そ
の後、記録媒体3を矢印D方向に搬送し、シアン(C)
の画像16Cの紫外線照射工程と同様に、画像16Mの
表面から紫外線照射手段8の紫外線を全面照射すると、
画像16Mと離型層12cとが紫外線硬化し、シアン
(C)の色の画像16C上に、硬化膜16aが積層され
たマゼンタ(M)の色の画像16Mを記録することがで
きる。
【0035】続いて、画像16Mの上に、イエロー
(Y)の色の画像16Yを記録するには、画像16Mの
重ね印刷と同様の動作で、図4に示すように、画像16
Mの硬化膜16a上にイエロー(Y)のインク層12b
を重ね印刷する。すると、画像16M上にイエロー
(Y)の色の画像16Yが記録され、この画像16Y上
に離型層12cも転写されて付着する。その後、記録媒
体3を矢印D方向に搬送し、マゼンタ(M)の画像16
Mの紫外線照射工程と同様に、画像16Yの表面から紫
外線照射手段8の紫外線を全面照射することにより、画
像16Y上と離型層12cとが紫外線硬化し、マゼンタ
(M)の色の画像16M上に、硬化膜16aが積層され
たイエロー(Y)の色の画像16Yを記録することがで
きる。このような、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の画像を重ね印刷することにより所望の色
のカラー画像16を得ることができる。
【0036】前述したような紫外線硬化したモノクロの
画像15、及びカラー画像16に、クロスカット粘着テ
ープ剥離試験を行った結果、画像15及びカラー画像1
6に剥離は見られず、記録媒体3に対して十分な耐剥離
性のあることが確認できた。また、紫外線硬化した画像
15、及びカラー画像16を記録した記録媒体3を、4
0℃で48時間放置した後、画像15、及びカラー画像
16の表面に荷重300gを加えた状態で10回往復の
ラビング試験を行った。
【0037】このようなラビング試験後の画像15、及
びカラー画像16の表面を観察したところ、画像15、
及びカラー画像16の変型、あるいは消失は全く見られ
ず、十分な耐熱性と耐摩耗性のあることが確認できた。
また、紫外線硬化した画像15、及びカラー画像16
に、99%エタノールで湿潤した木綿布を重ね、この上
から荷重300gを加えた状態で、10回往復のラビン
グ試験を行った。このようなラビング試験後の画像1
5、及びカラー画像16の表面を観察したところ、画像
15、及びカラー画像16の変型や消失は全く見られ
ず、十分な耐溶剤性のあることが確認できた。
【0038】また、本発明の実施の形態のインクリボン
12は、インク層12bと離型層12cの両方を、紫外
線反応性樹脂を主成分とするもので説明したが、離型層
12cだけを紫外線反応性樹脂を主成分とし、インク層
12bは熱可塑性樹脂を主成分としたものでも良い。ま
たは、インク層12bだけを紫外線反応性樹脂を主成分
とし、離型層12cは熱可塑性樹脂を主成分としたもの
でも良い。このようなインクリボンを用いて記録した画
像のインク層12b、または離型層12c、または両方
を紫外線硬化させることにより、耐熱性、耐剥離性、耐
溶剤性に優れた画像を得ることができる。
【0039】また、カラー画像16の記録方法のその他
の実施の形態として、紫外線硬化させる前のシアン
(C)の画像16Cの上にマゼンタ(M)の画像16M
を重ね印刷し、この画像16Mを紫外線硬化させる前に
イエロー(Y)の画像16Yを重ね印刷し、この最後に
記録したイエロー(Y)の画像16Yと剥離層12cを
紫外線照射工程で紫外線硬化させるようにしたものでも
良い。即ち、カラー画像16は、複数回の熱転写記録工
程の少なくとも最後に熱転写記録した画像16Yに紫外
線照射工程で紫外線照射するようにしたものでも良い。
このような最後に重ね印刷した画像16Y上から照射し
た紫外線は、画像16Yを透過して、下層の画像16
M、16cにも照射することができ、機械的強度に優れ
たカラー画像16を得ることができる。また、本発明の
実施の形態において、熱記録手段をサーマルヘッドで説
明したが、熱記録手段は、サーマルヘッドに限定される
ものではなく、レーザー熱照射等の方式を用いることも
可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明のインクリボンのインク層または
/及び離型層は、少なくとも紫外線反応性樹脂と光開始
剤とからなるので、離型層を紫外線照射手段で強固に硬
化させることができ、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性等に
優れた画像を記録することができる。
【0041】また、紫外線反応性樹脂は、少なくともア
クリレート系紫外線反応性樹脂を含むので、離型層を紫
外線照射手段で確実に紫外線硬化させることができる。
また、表面がタックフリーで、ガラス転移点が高く、表
面自由エネルギーの低い印刷物が得られる。その結果、
カラー画像を記録する時の重ね印刷時においても、下層
の画像が熱軟化溶融することがないため、コレクトの発
生を防止でき、タックフリーで表面自由エネルギーも小
さいため転写不良等の印刷欠陥も発生しない。
【0042】また、本発明の熱転写記録装置は、熱記録
手段により前記熱転写した前記画像に紫外線照射可能な
紫外線照射手段を配設したので、インクリボンのインク
層を熱転写した、少なくとも紫外線反応性樹脂を主成分
とする画像に、紫外線照射して確実に紫外線硬化させる
ことができる。
【0043】また、紫外線照射手段から放射する前記紫
外線は、波長が200〜500nmとしたので、紫外線
照射手段により短波長の紫外線を照射して、主成分が紫
外線反応性樹脂からなる画像を確実に紫外線硬化させる
ことができる。また、重ね印刷時において、短波長の紫
外線を照射することにより、この紫外線が上層の画像を
スムーズに透過して下層の画像にも確実に照射すること
ができる。そのために、1回の紫外線照射で確実に紫外
線硬化した画像を得ることができる。
【0044】また、熱記録手段は、複数の発熱素子を整
列配置したサーマルヘッドからなるので、静寂性、低コ
スト性、小型化適応性等に優れた高信頼性の熱転写記録
装置を提供できる。
【0045】また、本発明の熱転写記録方法は、熱転写
記録工程と、この熱転写記録工程で記録媒体に熱転写し
た画像に紫外線照射する紫外線照射工程とを有するの
で、熱転写記録工程で熱転写した、少なくとも紫外線反
応性樹脂からなる画像を確実に紫外線硬化させることが
できる。そのために、耐摩耗性、耐熱性、耐溶剤性等に
優れた画像を得ることができる。
【0046】また、異なる色のインク層を、熱転写記録
工程を複数回繰り返す重ね印刷により、記録媒体に所望
の色のカラー画像を記録し、このカラー画像は複数回の
熱転写記録工程の少なくとも最後に熱転写記録した画像
に紫外線を照射するようにしたので、1回の紫外線照射
で、重ね印刷した複数層の画像を紫外線硬化させること
ができ、重ね印刷時の紫外線照射工程を簡略化可能な熱
転写記録方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する概略図である。
【図2】本発明の係わるカラー画像の記録方法を説明す
る概略図である。
【図3】本発明の係わるカラー画像の記録方法を説明す
る概略図である。
【図4】本発明の係わるカラー画像の記録方法を説明す
る概略図である。
【図5】本発明に係わる紫外線の波長を説明するグラフ
である。
【図6】従来の技術を説明する概略図である。
【図7】従来のカラー画像を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 3 記録媒体 8 紫外線照射手段 8a 光源 8b 反射板 12 インクリボン 12a 基材 12b インク層 12c 離型層 14 画像 15 硬化膜 16 カラー画像 16a 硬化膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材の一方の面に形成した
    インク層とを備え、このインク層と前記基材との間に離
    型層を形成し、前記離型層は、少なくとも紫外線反応性
    樹脂と光開始剤とからなることを特徴とするインクリボ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記紫外線反応性樹脂は、少なくともア
    クリレート系紫外線反応性樹脂を含むことを特徴とする
    請求項1記載のインクリボン。
  3. 【請求項3】 熱記録手段と、請求項1または2記載の
    インクリボンを用いて前記熱記録手段により前記インク
    層及び前記離型層を熱転写して所望の画像を記録可能な
    記録媒体とを備え、前記熱記録手段により前記熱転写し
    た前記画像に紫外線照射可能な紫外線照射手段を配設し
    たことを特徴とする熱転写記録装置。
  4. 【請求項4】 前記紫外線照射手段から放射する前記紫
    外線は、波長が200〜500nmとしたことを特徴と
    する請求項3記載の熱転写記録装置。
  5. 【請求項5】 前記熱記録手段は、複数の発熱素子を整
    列配置したサーマルヘッドからなることを特徴とする請
    求項3または4記載の熱転写記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、または2記載のインクリボン
    を用い、熱記録手段により前記インク層及び前記離型層
    を記録媒体に熱転写して所望の画像を記録する熱転写記
    録工程と、この熱転写記録工程で前記記録媒体に熱転写
    した前記画像に紫外線照射する紫外線照射工程とを有す
    ることを特徴とする熱転写記録方法。
  7. 【請求項7】 前記インクリボンは、前記インク層の色
    が異なる複数種類からなり、この異なる色の前記インク
    層を、前記熱転写記録工程を複数回繰り返す重ね印刷に
    より、前記記録媒体に所望の色のカラー画像を記録し、
    このカラー画像は前記複数回の前記熱転写記録工程の少
    なくとも最後に熱転写記録した前記画像に前記紫外線を
    照射するようにしたことを特徴とする請求項6記載の熱
    転写記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12397572B2 (en) * 2020-06-18 2025-08-26 Illinois Tool Works Inc. Multi-color hot stamp printing system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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