JP2003238143A - 水ガラスの製造方法 - Google Patents
水ガラスの製造方法Info
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Abstract
略化を図ること。 【解決手段】 本発明に係る水ガラスの製造方法は、高
純度ガラスをアルカリ溶液で溶解させる工程を含むこと
を特徴としている。本発明では、前記高純度ガラスが、
半導体や光ファイバ製造工程で発生するガラス微粉の集
合体、または該ガラス微粉の焼結体であることが好まし
い。
Description
に関し、さらに詳しくは半導体や光ファイバ製造工程で
発生する高純度の廃棄ガラスを出発原料として用いるこ
とで、廃棄処分に関する諸問題を解消し、またプロセス
の簡略化をもなしうる水ガラスの製造方法に関する。
Na2O・nSiO2(n=2〜4)が水に溶けた粘度の高い溶液
であり、土壌改良材、洗剤のビルダー、接着剤などに利
用されている。一般的な水ガラスの製造方法としては、
けい砂と炭酸ナトリウムまたは苛性ソーダを混合し、11
00℃以上で溶融することでガラス状の塊(カレットと称
す)を得る。このカレットをオートクレーブで加圧下
(5〜7kgf/cm2×数時間)にて水に溶解後、濾過して得
る方法(乾式法)と、けい砂またはケイ酸白土と苛性ソ
ーダを混合後、オートクレーブで溶解後濾過して得る方
法(湿式法)がある。乾式法は、カレットが必要なこと
と、カレットに含有する水不溶分をろ過する必要があ
る。また、湿式法はカレットを経由しない代わりに純度
の高い原料を必要とし、溶解後に過剰の砂や不純物をろ
過する必要がある。
トリウムは、水ガラスと苛性ソーダ溶液を混合してモル
比1以下に調整し、母液を冷却あるいは濃縮することに
よって過飽和状態にし結晶を析出、成長させて製造され
ている。また、大量且つ高速の情報伝達手段として世界
中で用いられている光ファイバは高純度石英ガラスを母
体としているが、この高純度石英ガラスも製造工程で発
生する不良品や末端部分など利用できないものが廃棄物
として排出され、そのリサイクルが望まれている。
半導体製造時に発生する高純度ガラスの廃棄物をシリカ
源とする水ガラスの製造方法を提供すると共に、本方法
によって得られた水ガラスを用いた結晶ケイ酸ソーダの
調製方法を提供することを目的とする。
製造方法は、高純度ガラスをアルカリ溶液で溶解させる
工程を含むことを特徴としている。本発明では、前記高
純度ガラスが、半導体や光ファイバ製造工程で発生する
ガラス微粉の集合体、または該ガラス微粉の焼結体であ
ることが好ましい。
び/または加圧を同時に行うことが好ましい。前記アル
カリ溶液としては、具体的には、水酸化ナトリウム水溶
液、水酸化カリウム水溶液または水酸化リチウム水溶液
が用いられる。本発明により得られる水ガラスは、A2O
・nSiO2(Aはアルカリ金属)で表され、そのモル比n
(SiO2/A2O)が4.0以下であることが好ましい。
は、メタケイ酸ナトリウムなどの結晶ケイ酸ソーダ製造
用出発原料として好ましく用いられる。このような本発
明によれば、廃棄されている高純度ガラスの有効利用が
図られる。また、カレットを経由することが不要にな
り、ろ過工程の簡素化あるいは省略が可能になる。
リ溶液で溶解させて水ガラスを製造する方法に関する。
原料である高純度ガラスは、特にその由来は問わない
が、資源の有効活用および環境保全上の観点から、廃棄
ガラスを用いることが好ましい。このような廃棄ガラス
は出来るだけ高純度品の方が良く、たとえば半導体や光
ファイバ製造の初期工程で発生するガラス微粉末の集合
体(一般に「スート」と称される)、もしくはそれを更
に高温で焼結体としたガラス(以下、「ガラス焼結体」
と呼ぶことがある)が好ましい。なんら限定されるもの
ではないが、本発明で好ましく用いられる高純度ガラス
の純度は、不純物としてFe、Al、Ti、Ca、Mg、Ni等の金
属イオンがいずれも1ppm以下であることが望ましい。
化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液または水酸
化リチウム水溶液などが特に限定されることなく用いら
れる。これらの中でも価格の面から工業用の液体苛性ソ
ーダが好ましい。光ファイバ製造時に発生する高純度の
廃棄ガラスとしては、前記のようにスートおよびガラス
焼結体の2種類が存在し、それぞれアルカリに対する溶
解性が異なる。スートは加熱のみで溶解するが、ガラス
焼結体は加圧した方が溶解しやすい。
は、65℃以上が好ましく、溶解速度などを考慮する
と、特に好ましくは85℃以上である。また、スートは
アルカリ溶液に一度に投入すると、溶解性が悪くなるの
で、少しずつ溶解させる方が好ましい。また、ガラス焼
結体は、スートと比較してアルカリ溶液に溶解しにく
い。このため、ガラス焼結体の溶解において目的とする
濃度が得られなかった場合にシリカ濃度の調製剤として
スートを利用することもできる。
せるためには圧力を加えることが好ましい。その圧力は
2kgf/cm2程度で充分であるが、溶解速度を考慮すると
6kgf/cm2以上の圧力をかけた方が好ましい。加圧は、
たとえばオートクレーブを用いることで行われる。ま
た、ガラス焼結体を溶解させる際の温度は100〜20
0℃程度、さらには150〜200℃が好ましい。ま
た、ガラス焼結体の大きさは細かいほうがよく、好まし
くは1cm角、特に好ましくは0.5cm角以下である。
カとアルカリのモル比は、(SiO2/A 2O)(Aはアルカリ
金属)換算で、高純度ガラスの溶解率を考慮した場合4.
0以下が好ましく、更に実用性を考慮すると2.0〜3.0で
あることが好ましい。また、シリカ濃度は40%以下であ
ることが好ましく、実用性と安定性を考慮した場合20〜
25%が特に好ましい。
して水ガラスが得られる機構について、アルカリが苛性
ソーダである場合を例にとって考察する。まず、ガラス
表面上のNaOHがSiO4四面体を連結する酸素橋に作用し
て、これを打開し始める。この反応が進むとSiO2もまた
液層に移行する。更に反応が進行するとガラス内部にお
いてもNa+とH+が交換され(Na+とH+がともに網目構造中
を通り抜けることができるイオンであるため)、ガラス
成分全体が液相に移行することになる。
後、必要に応じてろ過、濃縮、濃度調整を経て最終的な
水ガラスになる。本発明によれば、出発原料として純度
の高い高純度シリカを用いているため通常は、ろ過工程
を省略できる。得られた水ガラスは、汎用の水ガラスと
異なるところはなく、種々の用途に用いられる。たとえ
ば、水ガラスと苛性ソーダ溶液を混合してモル比1以下
に調整し、母液を冷却あるいは濃縮することによって過
飽和状態にし結晶を析出、成長させてメタケイ酸ナトリ
ウムのような結晶ケイ酸ソーダが得られる。
として利用価値が無かった高純度ガラスがリサイクルで
き、また水ガラスの製造において、カレットを経由する
ことが不要になり、ろ過工程の簡素化あるいは省略が可
能になる。したがって、原料費および設備の軽減につな
がり、低コストで水ガラスを製造できる。
は、市販品の水ガラスと同様にメタケイ酸ナトリウムや
オルソケイ酸ナトリウム製造の原料として用いることが
できる。
明するが、本発明の趣旨はこれら実施例に限定されるも
のではない。また、本実施例で用いた高純度ガラスは、
光ファイバーメーカーのガラス微粉末の集合体(これを
スートと称する)およびそれを更に高温で焼結体とした
ガラスを用いた。
%,モル比3.17)3700kgと水6000kgをオートクレーブに投
入し蒸気を吹き込み加圧(7kgf/cm2)し、6時間加圧溶
解した。溶解後フィルタープレスで濾過し水ガラス(Na2
O,9.30:SiO2,28.61モル比3.17)を得た。
%NaOH水溶液50gを三角フラスコに入れ室温で攪拌しな
がら3時間溶解させた。溶解終了後、減圧ろ過を行い、
純水で洗浄後100℃にて乾燥し残留物の重量からスート
溶解率を求めた。
ラス容器に変え、ウォーターバス内で攪拌せずに80℃に
て3時間溶解させた。以上、実施例1および実施例2の
結果を表1に示す。
され、80℃まで加熱すれば2%NaOH溶液でも全溶解するこ
とが確認された。続いて、溶解液のスート濃度と溶解率
の関係を確認するため実施例3と実施例4の試験を行っ
た。
g,67g,44g,22g)を密閉ガラス容器に入れ、ウォータ
ーバス内で攪拌せずに80℃で3時間溶解させた。3時間
後、実施例1と同様の方法でスート溶解率を求めた。
3g,67g,44g,22g)を密閉ガラス容器に入れ、ウォータ
ーバス内で攪拌せずに80℃で3時間溶解させた。3時間
後、実施例1と同様の方法でスート溶解率を求めた。以
上、実施例3および実地例4の結果を表2に示す。
と80℃に加熱しても全溶解しなくなることが判明した。
ただし実施例4より、NaOH濃度を高くすることで、より
高濃度のスート溶液が調整可能であった。また、実施例
4-4で出来上がった水ガラス濃度は(Na2O:6.30wt%,SiO
2:18.5wt%,モル比:3.03)であった。続いて実施例4-4
を参考に、スート濃度が20%になるような配合におい
て、温度と溶解率の関係を確認した。
溶液を40g加え、ウォーターバス内で溶解温度を室温、
45℃、55℃、65℃、75℃、85℃と変えて3時間溶解させ
た。3時間後、実施例1と同様の方法でスート溶解率を
求めた。その結果を表3に示す。
分が90%以上あり、溶解性が非常に悪いが、75℃まで加
熱すると未溶解部分が5%以下になり、85℃まで加熱す
ると完全に溶解することが確認された。
あったため、簡単に溶解したが、溶解量を増やした場合
においても同様の結果が得られるか確認した。スート5
1.3gに11.2%NaOH水溶液202gを加え、85℃で攪拌しな
がら3時間溶解させた。また、同様にスート175gに11.
2%NaOH溶液700gを加えた場合についても確認試験し
た。その結果、51.3gの場合は約2時間で全溶解した
が、175g使用した場合はスートが凝集し、溶解せず全
溶解までに6時間以上要した。そこでスートを少しずつ
溶解させながら加えたところ約2時間で全溶解した。ま
た、ここで出来上がった水ガラスの濃度は(Na2O:6.94w
t%,SiO2:20.0wt%,モル比:2.97)であった。
ついて確認された。続いて、ガラス焼結体の溶解性につ
いて確認した。
mlの三角フラスコに入れ、これに12,24,48%のNaOH水
溶液100ml加え室温で攪拌しながら3時間溶解させた。
3時間後、減圧ろ過を行い、純水で洗浄、100℃にて乾
燥を行い残留物の重量からガラス溶解率を求めた。
ラス容器に変え、ウォーターバス内で攪拌せずに80℃で
3時間溶解させた。
トクレーブ内に入れ、加圧下(127℃,1.60kgf/cm2)で
3時間溶解させた。実施例7から実施例9までの結果を
表4にまとめて示す。
様に苛性の濃度、溶解温度に依存され、濃度、温度が高
いほど溶解率も高くなった。ガラス焼結体は加熱のみの
場合、最大でも20数%しか溶解せず、圧力をかけ、溶解
温度を更に上げることで全溶解した。続いて、溶解液中
のガラス濃度と溶解時間にける溶解率の差を確認した。
%NaOH溶液16.7gを加えて加圧溶解(127℃,1.60kgf/c
m2)した。溶解時間は1,2,3,4,5,6時間と変えて溶
解時間と溶解率の関係を確認した。
施例8と同様の方法で実験を行った。以上、実施例10-1
〜実施例11-6までの結果を表5に示す。
溶解時間が長くなれば溶解率は高くなる傾向になった。
また、NaOH濃度が高ければ、溶液中のガラス濃度が高く
ても溶解率は高くなることが確認された。また、実施例
11-6で出来上がった水ガラス濃度は(Na2O:5.54wt%,Si
O2:10.75wt%,モル比:2.00)であった。
%NaOH溶液40gを静置式オートクレーブに入れ加圧下(1
80℃,5kgf/cm2)で6時間溶解させた。その結果、ガラ
スは全溶解した。また、出来上がった水ガラス濃度は
(Na2O:6.88wt%,SiO2:20.00wt%,モル比:3.00)であっ
た。
実施例13と同様の方法で3,6,12時間溶解させた。その
結果を表6に示す。
上がらなかった。
認するため、ガラス焼結体を各大きさに(20mm、10mm、
5mm、1mm前後)揃えた。11.1%NaOH溶液80gとガラス焼
結体20gをオートクレーブに入れ加圧下(180℃,5kgf/c
m2)で6時間溶解した。その結果を表7に示す。
を1mm以下にすれば完全に溶解することが確認された。
ダ溶液50.00gにアルミン酸ソーダ0.5gを加えて加熱溶
解した。そこにスートと苛性ソーダで調整した水ガラス
(Na2O:15.5wt%,SiO2:30.0wt%)63.00gを攪拌しながら加
え80℃まで加熱した。混合液を55℃まで冷却し、メタケ
イ酸ナトリウム5水塩1gを加え、攪拌しながら結晶を
生成させた。遠心分離機で固液分離を行い、結晶メタケ
イ酸ナトリウム・5水塩29.35gを得た。
悪く、シリカ濃度が低い水ガラスしか得られなかった場
合に、スートでシリカ濃度の調整が行えるか確認した。
実施例14と同様の試験をして得られた水ガラス(SiO2:1
2.08wt%,Na2O:7.56wt%)45.5gにスート(粒径2mm以
下)を4.5g加え、80℃で攪拌しながら3時間溶解し
た。その結果、全溶解しシリカ濃度(SiO2:20.0%)の
調整を行うことができた。
Claims (6)
- 【請求項1】高純度ガラスをアルカリ溶液で溶解させる
工程を含むことを特徴とする水ガラスの製造方法。 - 【請求項2】前記高純度ガラスが、半導体や光ファイバ
製造工程で発生するガラス微粉末の集合体、または該ガ
ラス微粉末の焼結体であることを特徴とする請求項1に
記載の水ガラスの製造方法。 - 【請求項3】高純度ガラスの溶解時に、加熱および/ま
たは加圧を同時に行うことを特徴とする請求項1に記載
の水ガラスの製造方法。 - 【請求項4】前記アルカリ溶液が、水酸化ナトリウム水
溶液、水酸化カリウム水溶液または水酸化リチウム水溶
液であることを特徴とする請求項1に記載の水ガラスの
製造方法。 - 【請求項5】得られる水ガラスがA2O・nSiO2(Aはア
ルカリ金属)で表され、そのモル比n(SiO2/A2O)が
4.0以下であることを特徴とする請求項1に記載の水
ガラスの製造方法。 - 【請求項6】請求項1〜請求項5の何れかに記載の製造
法によって得られる水ガラスを利用したことを特徴とす
る結晶ケイ酸ソーダの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002037006A JP2003238143A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 水ガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002037006A JP2003238143A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 水ガラスの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003238143A true JP2003238143A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27778733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002037006A Pending JP2003238143A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 水ガラスの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003238143A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009123365A1 (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-08 | 新日鉄マテリアルズ株式会社 | 水ガラスの製造方法 |
| ITPS20120022A1 (it) * | 2012-09-19 | 2014-03-20 | Claudio Bernabucci | Procedimento di produzione di waterglass da scarti di lavorazione industriale |
| KR20210080969A (ko) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 한국세라믹기술원 | 물유리 및 그 제조방법, 그리고 이를 포함하는 숏크리트 급결제. |
-
2002
- 2002-02-14 JP JP2002037006A patent/JP2003238143A/ja active Pending
Cited By (6)
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| KR102374781B1 (ko) | 2019-12-23 | 2022-03-15 | 한국세라믹기술원 | 물유리 및 그 제조방법, 그리고 이를 포함하는 숏크리트 급결제. |
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