JP2003246863A - リサイクル性重合体、その製造方法、ならびにリサイクル処理方法 - Google Patents
リサイクル性重合体、その製造方法、ならびにリサイクル処理方法Info
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Abstract
れを再生する技術を提供する。 【解決手段】 下記化学式(1)で表される重合体及びそ
の製造方法。 〔-P-R-〕n (1) (式中Pは、内部に縮合系を有しない連続した炭化水素鎖
を骨格とする、且つ、二重結合を有する一種類以上のモノマ
ー分子が互いに付加重合することにより生成された、付
加重合体である。Rは、縮合系からなる連結部を表す。nは、
繰り返し単位の数であり、2以上の整数を表す。)
Description
り、繰返し使用可能な新規な高分子材料に関すると同時
に、本材料を用いた新規な分解、再重合方法、さらに本
材料を使用した新規な物質循環型システムに関する。
術へと、生活や産業に有用な材料が次々と生み出されて
きた。特に、高分子材料はその象徴的とも言える例で、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンやポリ塩
化ビニルを始めとしたプラスチック材料、ポリイソプレ
ンやポリブタジエン等のゴム等の有用な樹脂を生み出し
てきた。また、近年では、耐熱性や耐衝撃性などに優れ
たポリイミド樹脂や全芳香族液晶ポリマーなど極めて特
性の優れた樹脂材料が開発されてきた。
されていない現状である。また、廃棄された後、環境中
に長く滞留し、地球環境に対し大いなる負荷物となって
いる。産業または生活からの廃棄物は埋立地の逼迫、焼
却によるダイオキシンの発生、大気中の炭酸ガス濃度の
増大等、社会問題としても重要性がますます増大してい
る。現在、炭酸ガスの排出権の問題や廃棄物の問題な
ど、地球環境を考慮した材料や製品に対する期待が急速
に高まりつつあり、また、地球資源の使用を最小限に留
め、持続可能な開発を行うことが必要とされている。
の再利用に関する技術開発が行なわれている。例えば、
使用済みプラスチック部品を洗浄のみで再び使用する所
謂リユース技術。使用済み樹脂を付加価値の異なる目的
のために再加工する方法や、使用済み樹脂と新樹脂をサ
ンドイッチ状に形成する方法(特公平6-24739号公報)
(特許文献1)など所謂マテリアルリサイクル技術。更
に、使用済み樹脂を裁断後、モノマーまで分解する所謂
ケミカルリサイクル技術、使用済み樹脂を燃料として使
用するサーマルリサイクル技術などである。
ユース技術では、同じ部品に限られ、またマテリアルリ
サイクル技術では、特に材料の劣化に伴う物性の安定
性、保証の問題、外観の劣化等の問題があり基本的には
相対的に低級な用途に限られる。ケミカルリサイクル技
術では、適用材料に制限があり、モノマー(単量体)の収
率の問題またモノマーまで分解するために多大なエネル
ギーを必要とする問題、更にサーマルリサイクル技術で
は、物質に固有の燃焼熱の問題、炭酸ガス発生抑制に対
する問題などがあり、市場の要求に合致する技術はなか
った。この様な問題に対しては、低エネルギーで樹脂を
再生できる新しい樹脂やそれを再生する技術開発が必要
である。
高分子と付加重合型高分子がある。ポリアミドに代表さ
れるような縮合重合型高分子は酸や塩基により縮合部位
で解重合を起こし易いが、ポリスチレン等の付加重合型
高分子の場合は解重合させようとすると、不活性ガス雰
囲気中で、高温条件下での反応が必要となり、大きなエ
ネルギーを投入しなければならない。
l.,Polym Int.49,921(2000)(非特許文献1)に記載さ
れているように、モノマーの他に、2量体、3量体、4
量体などの混合物であるため、この中で再び重合可能な
モノマーだけを単離する必要があり、再び大きなエネル
ギーの投入をすることになる。また、モノマーの収率も
大きな課題である。ポリプロピレン等の付加重合型の高
分子によっては、この様な方法では解重合しがたい樹脂
もある。
献2)に記載の、高温・高圧下または超臨界状態の水や
炭酸ガスを用いたプラスチックの分解なども検討されて
いるが、この様な方法も大量処理方法や投入エネルギー
の観点でやはり最善の方法とはいえない。この様に、更
に汎用的な技術開発が望まれている。
る技術として、特開平9-176372号公報(特許文献3)お
よび特開平7-324028号公報(特許文献4)などが報告さ
れている。詳しくは後述する。
49,921(2000)
の排出権の問題や廃棄物の問題など、地球環境を考慮し
た材料や製品に対する期待が急速に高まりつつあり、ま
た、地球資源の使用を最小限に留め、持続可能な開発を
行うことが必要とされている。
ノマーの付加反応によって合成されており、この様な物
質を化学的に再生し、物質循環しようとすると、モノマ
ーまで分解する以外適切な方法がなかったことによる。
も相対的に短い分子を一種の化学的な部品と見立てて、
この部品が任意に結合・分解できるような官能基を付与
すれば、この部品を用いてポリマーを合成し、成形体の
様な製品として使用された後は再び部品の結合部位で切
断し元の化学的な部品に戻すことが出来る。この様にし
て得られた部品は、再びお互いに結合させることによっ
てポリマーに再生することが可能となる。
能基を有する重合体と、さらにこれら2つの官能基と結
合可能な2つの官能基を有する前記重合体の継手となる
分子があればよい。
る。2つの官能基を有する重合体として、分子両末端に
カルボキシル基を有するスチレン重合体を用意し、一方
これら2つの官能基と結合可能な2つの官能基を有する
前記重合体の継手となる分子として、ブタンジオールを
用意する。これらの化合物は、酸触媒を用いて脱水縮合
により結合をするため、スチレン重合体がブタンジオー
ルで次々に連結された構造を有する高分子量体となる。
それぞれのスチレン重合体部分とブタンジオール部分は
エステル結合で結合している。
より切断され、再び元の両末端にカルボキシル基を有す
るスチレン重合体とブタンジオールに変換され、すなわ
ち可逆的な反応が可能である。この様にして得られた化
合物は、再度同様の重縮合反応を行なうことによって基
本的に何度も高分子量スチレン重合体を合成することが
可能である。
を有する重合体に関する。
鎖を骨格とする、且つ、二重結合を有する一種類以上の
モノマー分子が互いに付加重合することにより生成され
た、付加重合体である。Rは、縮合系からなる連結部を
表す。nは、繰り返し単位の数で、2以上の整数を表
す。) [2]また、本発明は、前記連結部Rが、エステル結合(-
CO-O-)、アミド結合(-CO-NH-)、ウレタン結合(-
NH-CO-O-)、及び、尿素結合(-NH-CO-NH-)か
ら成る群から選択される少なくとも1種であることを特
徴とする[1]記載の重合体に関する。
繰り返し単位中のP1とRの間の結合標で表されるRの
結合部位は、すべての繰り返し単位において同一、また
は隣接する繰り返し単位同士で互いに異なることを特徴
とする[1]または[2]記載の重合体に関する。
繰り返し単位中のP1とRとの間の結合標で表されるR
の結合部位は、Rの複数の結合部位から不規則に選ばれ
ることを特徴とする[1]または[2]記載の重合体に関す
る。
化学式(2)で表される[1]、[3]または[4]記載の重合
体に関する。
中のP1の末端に連結した結合部位を表す。Aは、X1
およびX2と結合し得る部位を表す。) [6]また、本発明は、前記X1およびX2が、それぞ
れ、エステル結合(-CO-O-)、アミド結合(-CO-NH
-)、ウレタン結合(-NH-CO-O-)、及び尿素結合(-N
H-CO-NH-)から成る群から選択される少なくとも1
種である[5]記載の重合体に関する。
はとX2が同一の原子団である[5]または[6]記載の重
合体に関する。
アミド結合(-CO-NH-)である[7]記載の重合体に関
する。
いに異なる原子団である[5]または[6]記載の重合体に
関する。
はX2の、Aとの結合部位は、全ての繰り返し単位にお
いて同一、または隣接する繰り返し単位同士で互いに異
なることを特徴とする[9]記載の重合体に関する。
はX2の、Aとの結合部位は、それぞれX1及びX2の
複数の結合部位から不規則に選ばれることを特徴とする
[9]記載の重合体に関する。
がポリスチレン、ポリブタジエン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレンのうちの少なくとも
一つである[1]乃至[11]のいずれかに記載の重合体に関
する。
基である[5]乃至[12]のいずれかに記載の重合体に関す
る。
側鎖にフェニル基を有するものである[13]記載の重合体
に関する。
主鎖内にフェニレン基を有することを特徴とする[13]記
載の重合体に関する。
基である[5]乃至[12]のいずれかに記載の重合体に関す
る。
切断することで解重合を行う工程や重合体を成形する工
程などを比較的温和な条件で行なうことを前提としてい
る。
な応力が働き、分子が切断されてしまう場合がある。こ
の様に分子が切断されてしまうと、加水分解反応の後に
得られる、本来2つの官能基を有する重合体であるはず
の化合物が、分子の片方にのみ反応性の官能基を有する
分子になり、この様な分子は次の縮合反応工程で分子の
成長を阻害する反応停止剤として働くため、充分高分子
量のポリマーが得られない場合がある。
基とスピントラップ基を備えた化合物(B)を混入する。
こうすることによって、前記重合体(A)が付加重合部位
P1内で切断した場合、重合体(A)と化合物(B)の反応
によって、重合体(A)の分子末端に縮合性官能基が付与
されることになる。
と、縮合性官能基およびスピントラップ基を備えた化合
物(B)とが混在していることを特徴とする組成物に関す
る。
1とRが縮合されていることを特徴とする[17]記載の組
成物に関する。
スピントラップ基を備えた化合物(B)が下記化学式(3)
で表されることを特徴とする[17]または[18]記載の組成
物に関する。 X3―M1―X4 (3) (式中、X3は縮合性官能基、X4はスピントラップ基、
M1は下記化学式(4)の構造を表す。
表す。芳香環への結合位置はパラ位以外にもオルソ位、
メタ位であってもかまわない。) [20]また、本発明は、前記縮合性官能基とスピントラッ
プ基を備えた化合物(B)がニトロソ化合物である[19]記
載の組成物に関する。
れかに記載の重合体を成形してなることを特徴とする組
成物に関する。
造方法に関する。すなわち、 [22]本発明は、両末端に官能基を有する付加重合体を、
単独で、あるいは、二官能性の化合物を介して縮合重合
することを特徴とする下記化学式(1)で表される重合体
の製造方法に関する。
鎖を骨格とする、且つ、二重結合を有する一種類以上の
モノマー分子が互いに付加重合することにより生成され
た、付加重合体である。Rは、複数のP1を連結する、
縮合系からなる連結部を表す。nは、繰り返し単位の数
で、2以上の整数を表す。) [23]また、本発明は、前記化学式(1)で表される重合体
(A)に縮合性官能基とスピントラップ基を備えた化合物
(B)を添加する工程を更に有することを特徴とする[22]
記載の重合体の製造方法に関する。
される重合体(A)は、[2]乃至[16]のいずれかに記載の
ものであることを特徴とする[23]記載の重合体の製造方
法に関する。
スピントラップ基を備えた化合物(B)が下記化学式(3)
で表されることを特徴とする[23]または[24]記載の重合
体の製造方法に関する。 X3―M1―X4 (3) (式中、X3は縮合性官能基、X4はスピントラップ基、
M1は下記化学式(4)の構造を表す。
表す。芳香環への結合位置はパラ位以外にもオルソ位、
メタ位であってもかまわない。) [26]また、本発明は、前記化学式(1)で表される重合体
を成形する工程を更に有することを特徴とする[22]乃至
[25]のいずれかに記載の重合体の製造方法に関する。
のリサイクル処理方法に関する。すなわち、 [27]本発明は、下記化学式(1)で表される重合体を用意
する工程と、前記重合体の前記連結部R内の結合を選択
的に切断することで解重合を行う工程とを有することを
特徴とする重合体の処理方法に関する。
鎖を骨格とする、且つ、二重結合を有する一種類以上の
モノマー分子が互いに付加重合することにより生成され
た、付加重合体である。Rは、複数のP1を連結する、
縮合系からなる連結部を表す。nは、繰り返し単位の数
で、2以上の整数を表す。) [28]また、本発明は、前記解重合工程によって得られた
物質を縮合することにより再び重合体を得る工程を更に
有することを特徴とする[27]記載の重合体の処理方法に
関する。
合体を成形する工程を更に有することを特徴とする[27]
または[28]記載の重合体の処理方法に関する。
される重合体を解重合する工程の前に、前記重合体を溶
媒に溶解する工程を更に有することを特徴とする[27]乃
至[29]のいずれかに記載の重合体の処理方法に関する。
化学式(2)で表され、X1、X2の少なくとも一方を切
断することを特徴とする[27]乃至[30]のいずれかに記載
の重合体の処理方法に関する。 X1-A-X2 (2) (式中、X1およびX2は、前記化学式(1)中のP1の末
端に連結しうる原子団を表す。) [32]また、本発明は、前記化学式(1)で表される重合体
(A)に縮合性官能基とスピントラップ基を備えた化合物
(B)を添加して解重合する工程と、前記解重合工程によ
り得られた物質を縮合することにより再び重合体を得る
工程を更に有することを特徴とする[27]乃至[31]のいず
れかに記載の重合体の処理方法に関する。
される重合体(A)は、[2]乃至[16]のいずれかに記載の
ものであることを特徴とする[32]記載の重合体の処理方
法に関する。
スピントラップ基を備えた化合物(B)が下記化学式(3)
で示される[32]または[33]記載の重合体の処理方法に関
する。 X3―M1―X4 (3) (式中、X3は縮合性官能基、X4はスピントラップ基、
M1は下記化学式(4)の構造を表す。
表す。芳香環への結合位置はパラ位以外にもオルソ位、
メタ位であってもかまわない。)
学式(1)で表される繰り返し単位を有する重合体であ
る。 〔-P1-R-〕n (1) 式中、P1は、連続した炭化水素鎖を骨格とする付加重
合体であり、二重結合を有する一種類以上のモノマー分
子が互いに付加重合することにより生成されたポリマー
もしくはオリゴマーである。Rは、複数のP1を連結す
る、縮合系からなる連結部、nは、繰り返し単位の数
で、2以上の整数である。Rの部分のみで選択的に解重
合を行うために、P1は、ポリエステルなどの縮合系を
含んではならない(後述)。連結部Rに関しては、大きく
分けて2種の形態があり、これに基づいた重合体の形態
について次に示す。
前記の付加重合体P1が直接スペーサーを介さずに解離
性の結合によって連結されているものが挙げられる。す
なわち、エステル結合(-CO-O-)、アミド結合(-CO-
NH-)、ウレタン結合(-NH-CO-O-)、尿素結合(-N
H-CO-NH-)から成る群から選択される少なくとも1
種の結合によって重合体P1が連結されているものであ
る。この際、これら結合の主鎖に対する向きが、すべて
の繰り返し単位において同一であるもの、隣接する繰り
返し単位ごとに互いに逆であるものが挙げられる。例え
ば、[1]重合体P1の一方の末端にカルボキシル基、も
う一方の末端にアミノ基を用意して連結させた場合(結
合の主鎖に対する向きは、すべての繰り返し単位におい
て同一)、[2]重合体P1の両末端にカルボキシル基を有
するものと両末端にアミノ基を有するものの2種を連結
させた場合(結合の主鎖に対する向きは、隣接する繰り
返し単位ごとに互いに逆)がこれに相当する。
(1)で表される重合体に他の物質が混在しているものも
含む。
は、連結部Rとして、化学式(2)で表される低分子化合
物を用いるものが挙げられる。
しうる連結基であり、Aは後述するスペーサーである。
り、それぞれ、エステル結合(-CO-O-)、アミド結合
(-CO-NH-)、ウレタン結合(-NH-CO-O-)、尿素
結合(-NH-CO-NH-)から成る群から選択される少な
くとも1種であること、特にそれぞれについてそれらの
群から選択されるいずれか一つであることが望ましい。
特に、アミド結合であることが好ましい。形態として、
X1とX2が同一であるもの、X1とX2が互いに異な
るものが挙げられる。これらは、原料の入手容易性、お
よび、後述する解重合時の利便性に鑑みて選択されるも
のである。
は、繰り返し単位内におけるX1とX2の配置が、すべ
ての繰り返し単位において同一であるもの、隣接する繰
り返し単位ごとに互いに逆であるものが挙げられる。例
えば、重合体P1の両末端にカルボキシル基を有するも
のをエタノールアミンと縮合する場合において、[1]P
1の一方の端がアミド、もう一方がエステルである場
合、[2]P1の両端ともアミドまたはエステルである場
合がこれに相当する。これらは、合成時の反応効率、お
よび、後述する解重合時の利便性に鑑みて選択されるも
のである。
Xは解離性(可逆反応性)の結合である。この際、これら
結合の主鎖に対する向きが、すべての繰り返し単位にお
いて同一であるもの、隣接する繰り返し単位ごとに互い
に逆であるものが挙げられる。これらは、原料の入手容
易性、および、後述する解重合時の利便性に鑑みて選択
されるものである。例えば、重合体Pの両末端にカルボ
キシル基を有するものをエタノールアミンと縮合する場
合において、[1]Pの一方の端がアミド、もう一方がエ
ステルである場合、[2]Pの両端ともアミドまたはエス
テルである場合がこれに相当する。これらは、合成時の
反応効率、および、後述する解重合時の利便性に鑑みて
選択されるものである。
体的には、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどで構成
される重合体が挙げられる。また、これらの共重合体で
あってもよいが、エステル、アミドなどの縮合系が含ま
れてはならない。重合体の重合度は、全体の分子量と解
離性結合の含量から設定されるものであり、すなわち、
必要とされる機械的強度等の物性と解重合の容易さとを
考慮して設定されるものである。従って、望ましい範囲
は一義的に決まるものではないが、合成過程に鑑みた実
用的な範囲として2以上が望ましく、特に2〜2000 が
好ましい。
体P1の物性を損なわないものが好ましい。Aは炭素数
1〜14 のアルキレン基のような脂肪族化合物、芳香族
化合物のいずれでもかまわないが、すなわち、耐水性、
重合反応性の観点から、少なくとも一つ芳香族を含む化
合物が、より好適である。特に、ポリスチレンなどの芳
香環を有するブロックに対しては、側鎖にフェニル基を
有するアルキレン基(例:-CHPh-CH2-)、主鎖内にフ
ェニレン基を有するアルキレン基(例:-CH2-Ph-CH2
-)、または、フェニレン基(-Ph-)が好適である。
ては、例えば、少なくとも一つ芳香族を含む化合物とし
ては、p-フェニレンジアミン、m-フェニレンジアミ
ン、p-キシレンジアミン、m-キシレンジアミン、4,
4'-ジアミノジフェニルエーテル、3,4'-ジアミノジ
フェニルエーテル、4,4'-ジアミノジフェニルメタ
ン、3,4'-ジアミノジフェニルメタン、4,4'-ジアミ
ノジフェニルスルフォン、2-(4-アミノフェニル)エチ
ルアミン、2,2'-ジチオジアニリンなどがあげられ
る。
ノジピロピルアミン、2,2'ジアミノジエチルエーテル
などの脂肪族化合物も挙げられる。
能基を有する化合物を単独で、あるいは、二官能性化合
物をもちいて縮合することによって合成される。すなわ
ち、連結形態1の場合は、付加重合体Pの両末端を、ア
ミノ基、カルボキシル基などに官能化したものを用意
し、これを溶融状態または溶液において、必要であれば
触媒、活性中間体を用いて、縮合することによって得る
ことができる。連結形態2の場合も、同様に両末端に官
能基を有する化合物P1と連結用の二官能性化合物(化学
式(2)の部位を与える原料)を同様な手法で縮合するこ
とによって得ることができる。最終的な全体の分子量
は、重量平均分子量で104〜106が好ましい。
る付加重合体そのものによる高分子を用いた場合と同等
な樹脂成形体を与える。すなわち、上記したような熱可
塑性高分子P 1を用いた場合には、従来公知の圧縮成
形、押出成形、射出成形を行うことができ、なおかつ、
下記に述べる新規なリサイクル性を有する樹脂成形体を
提供することができる。成形体は、リサイクルに支障の
ない範囲で、可塑剤、色材、フィラー、安定剤、難燃剤
などを含んでいてよい。
は、連結部R内の解離性結合を選択的に切断することに
よって解重合され、再縮合可能なパーツを与える。該解
重合は、解離性の結合を切断するものであるため、比較
的少ないエネルギー投入で行うことができる。解重合に
用いる反応は特に限定するものではないが、容易なもの
として加水分解が挙げられる。例えば、使用後の成形体
そのもの、あるいは、フレーク化したものを適当な溶媒
中で、酸またはアルカリを触媒として比較的温和な条件
で作用させ、当該結合を加水分解することにより解重合
を行う。解重合によって、劣化部位や添加物の除去が行
い易くなり、より精製された状態で再生原料を回収する
ことができる。
R内のX1、X2の双方を切断する方法、および、いず
れか一方のみを切断する方法が挙げられる。後者におい
ては、X1、X2が互いに異なる連結基である場合が好
ましい。一方のみを切断する方法は、X1とX2の配置
がすべての繰り返し単位において同一である場合に、解
重合後に繰り返し単位を単一生成物として生成するため
に、精製や再縮合における取扱いが容易になるといった
長所を有している。
ま、あるいは必要であれば反応性の修飾を行った後、再
縮合によって初期の重合体(2)を再生することができ、
さらに該重合体を用いて成形体を再生することができ
る。必要に応じて、例えば異なる用途に適合させるため
に、縮合度(化学式(1)中のn)を変更したり、連結形態
を変更させて物性を制御したりすることも可能である。
り、付加重合部位P1内で切断するような過酷な条件の
もとでも本発明の目的を達成するには、スピントラップ
機能を有する化合物(B)を添加するとよい。この場合、
重合体(A)と化合物(B)の反応によって、重合体(A)の
分子末端に縮合性官能基が付与されることになる。
樹脂に添加する方法については例えば、特開平9-17637
2号公報(特許文献3)には、溶融流れの安定化、変色の
防止の目的で、イソオキサゾリジン化合物を添加する方
法が述べられている。また、特開平7-324028号公報(特
許文献4)には美容用または皮膚科学用組成物の光線保
護、抗老化、および/または抗ざ瘡処理の目的で、スピ
ントラップ化合物を添加する事が述べられている。これ
らは、マトリックス材料の酸化劣化を防止する目的、す
なわちスピントラップ化合物によって、酸素または酸化
によって生じた過酸化ラジカルを捕捉し、材料の劣化を
防止するものであり、ポリマー分子の修復を目的とした
ものではなく、またそのような効果もない。
合体が外部応力によって切断されると、切断位置にフリ
ーラジカルが生じる。ここに、縮合性官能基とスピント
ラップ基を備えた化合物(B)が共存すると、前記フリー
ラジカルはスピントラップ基によって捕捉され、結果的
に化合物(B)の縮合性官能基が切断された重合体の分子
末端に付加される。
を備えた化合物(B)は化学式(3)であらわすことができ
る。 X3―M1―X4 (3) ここで、X3は縮合性官能基、X4はスピントラップ基を
あらわし、M1は化学式(4)の構造を示している。
から8の整数を表している。また、芳香環への結合位置
は図中のパラ位以外にもオルソ位、メタ位であってもか
まわない。
酸基、アミノ基、など一般の縮合反応可能な官能基をあ
らわしている。一方、スピントラップ基X4は、ニトロ
ソ化合物が好適である。ニトロソ化合物としてはたとえ
ば、化学式(5)の様な化合物を使用することが出来る。
なども使用することが出来る。
ような工程で有用である。まず、先に述べた分子両末端
に縮合性官能基を有する付加重合体を用いて、ポリマー
の重合、解重合を繰返す系において、特に解重合の工程
で攪拌などにより分子が切断される場合がある。この工
程で、縮合性官能基とスピントラップ基を備えた化合物
を混入しておけば切断による生成ラジカルは、スピント
ラップ基により捕捉される。また、この工程ではポリマ
ー溶液中に酸素が溶解していると、分子の切断時に反応
性の高い酸素が優先的に分子切断ラジカルと反応し好ま
しくない過酸化ラジカルを生成してしまうため、窒素ガ
スの様な不活性ガスで溶液をバブリングし、溶液中から
酸素を十分除去しておくことが必要である。また、反応
自身も不活性ガス雰囲気中で行なう必要がある。
体を形成加工するプロセスに於いて、あらかじめ重合体
中に縮合性官能基とスピントラップ基を備えた化合物を
混入しておけばよい。成型加工機中では、熱と剪断応力
など大きな応力が樹脂にかかり、分子鎖の切断が生じる
が、固相中であっても分子鎖切断ラジカルはスピントラ
ップ基によって捕捉される。
化合物の混入濃度は、前者の様な溶液反応の場合は原料
樹脂に対して、0.01%から5%、好ましくは 0.1%から
3%が好適である。また、後者のように固相中であれ
ば、溶液中の反応よりも分子の移動が束縛されるため、
0.1%から5%程度が好適である。
と、これら2つの官能基と結合可能な2つの官能基を有
する前記重合体の継手となる分子をもちいて、重合、解
重合反応を行なう技術にたいして、縮合性官能基とスピ
ントラップ基を備えた化合物を添加することによって、
前記技術の収率、純度、得られる樹脂の物性など、繰返
し再現性、反応の信頼性を向上することができる。この
技術を用いれば、樹脂の再生処理回数を大きく向上する
ことが可能となる。すなわち、成形品や包装材料として
使用された樹脂は、回収され、さらに解重合を行うこと
によって、次の樹脂の原料として取り扱うことができ
る。また、再度重合反応を行うことによって、使用目的
のレベルを下げることなく、再生樹脂として使用でき
る。このような技術は、従来技術的に適用が制限されて
いたリサイクル技術を大きく塗り替えるものである。
る成形品のリユース技術、サンドイッチ成形などのマテ
リアルリサイクル技術、樹脂を原料のモノマーまで分解
するケミカルリサイクル技術、燃焼時の熱を利用するサ
ーマルリサイクル技術など、様々な技術と組合わせて実
施することも可能で、物質循環のモデルを制限するもの
でもない。
る。但し、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
結合ポリマーの合成1)1,4-ブタンジオール2gと両末
端ジカルボン酸ポリスチレン(サイエンティック ポリマ
ー プロダクト社製、Mw.2.5万;Mw.は重量平均分子
量を表す)5gをフラスコに入れ 窒素雰囲気下で 180℃
に加熱した。ここへ、オルトチタン酸テトライソプロピ
ル 35mgをトルエン 100μLに加え希釈したものを入れ
攪拌した。180〜200℃に保ちながら、生成した水、ジオ
ールを蒸留で除いた。最終的に6.67kPaになるように、
減圧下で反応を行った後、反応物を熱いままフラスコよ
り取り出し、白色ワックス状のポリマーを得た(化合物
No.A-1)。
(以下、GPCと表す)により、以下の条件で分子量測定
した。
M-N 溶離液 :THF、40℃ 標準 :ポリスチレン(ポリマーラボラトリーズ製)換
算 得られた重合体の重量平均分子量は 40万であり、繰り
返し単位の数nは約16 であると推定された。
ル結合ポリマーの合成2〜5)実施例1と同様の条件に
おいて、両末端ジカルボン酸ポリスチレン(PS)のポリ
マー部分(P)を分子量の異なるポリスチレンやポリプロ
ピレン(PP)、ポリエチレン(PE)に代え、また、1,
4-ブタンジオールを他のジオール化合物に代え、同様
に合成を行った。
例1の1,4-ブタンジオールと両末端ジカルボン酸のポ
リスチレン(Mw.2.5万;Mw.は重量平均分子量を表
す)から繰り返し単位の数nが 16 のエステル結合ポリマ
ーを合成した場合を表1のA-1のように示し、以下実
施例2〜5についても同様に示した。
合ポリマーの合成1)両末端ジカルボン酸ポリスチレン
(Mw.1.5万)5gをエタノール 100mlに懸濁した物に、
ヘキサン-1,6-ジアミン 0.2gをエタノール 10mlに溶
解した物を加え、室温で攪拌すると、発熱し白色沈殿が
生成した。反応終了後、吸引濾過で結晶を取り出し、エ
タノールで2回洗浄し、ナイロン塩を得た。このナイロ
ン塩3gをフラスコに入れ、内部を窒素置換した後、ゆ
っくり減圧しながら溶融するまで、加熱した。内容物は
徐々に粘稠になり、淡黄色不透明のポリマーが得られ
た。(化合物No.B-1)。
平均分子量は 46.5万であり、繰り返し単位の数nは約31
であると推定された。
結合ポリマーの合成2〜4)実施例6と同様の条件にお
いて、両末端ジカルボン酸ポリスチレン(PS)のポリマ
ー部分(P)を分子量の異なるポリスチレンやポリプロピ
レン(PP)に代え、また、ヘキサン-1,6-ジアミンを
他のジオール化合物に代え、同様に合成を行った。
例6のヘキサン-1,6-ジアミンと両末端ジカルボン酸
のポリスチレン(Mw.1.5万;Mw.は重量平均分子量を
表す)から繰り返し単位の数 nが 31 のアミド結合ポリ
マーを合成した場合を表2のB-1のように示し、以下
実施例7〜9についても同様に示した。
合ポリマーの合成5)窒素導入管とかき混ぜ機がついた
フラスコ中に、Mw2.5万のPSジカルボン酸5.0g(0.2
mmol)、4,4'-ジアミノフェニルエーテル 40.05mg
(0.2mmol)、亜リン酸トリフェニル 248mg(0.8mmo
l)、塩化リチウム 30mgを取り、N-メチルピロリドン
(NMP)2ml及びピリジン 0.2mlに溶解し、窒素雰囲
気下 100℃で1時間かき混ぜた。重合溶液をメタノール
200mlに注ぎ、析出したポリマーを濾別した。ポリマ
ー中に残存する溶媒や縮合剤を除くために、得られたポ
リマーをメタノール 100ml中で、1時間還流後、濾別
し、減圧下に乾燥し、白色繊維状ポリマーを得た(化合
物No.B-5)。
た。
M-N 溶離液 :THF、40℃ 標準 :ポリスチレン(ポリマーラボラトリーズ製)換
算 得られた重合体の重量平均分子量は 37万であり、繰り
返し単位の数nは約11 であると推定された。GPCによ
る分子量分布(微分曲線)を図1に示す。
測定した結果を図2に示す。パーキンエルマー製 1720
X装置を用い、KBr錠剤法により、測定した。
m-1に、アミドII由来のピークが 1560cm-1、芳香族エ
ーテル由来ピークが 1262、1217cm-1にそれぞれあるこ
とから、アミド結合により、ポリマーは重合されたこと
を確認した。
CIENCE製 TG-DTA 2000S(温度範囲〜500
℃、昇温速度 10℃/min in N2gas)を用いて測定し
た。
結合のないPS(和光純薬製、PS)と比較して、熱分解
開始温度も同じで同等の耐熱性を示した。
合ポリマーの合成6)窒素導入管とかき混ぜ機がついた
フラスコ中に、Mw5万のPSジカルボン酸10.0g(0.4
mmol)、4,4'-ジアミノフェニルメタン 80.25mg(0.
4mmol)、亜リン酸トリフェニル 490mg(0.8mmol)、
塩化カルシウム 60mgを取り、NMP4ml及びピリジ
ン 0.4mlに溶解し、窒素雰囲気下 100℃2時間攪拌し
た。重合溶液をメタノール 400mlに注ぎ、析出したポ
リマーを濾別した。得られたポリマーをメタノール 200
ml中で、1時間還流後、濾別し、減圧下に乾燥し、白
色繊維状ポリマーを得た(化合物No.B-6)。GPC測
定により、得られた重合体の重量平均分子量は 52万で
あった。
合ポリマーの合成7)窒素導入管と攪拌機がついたフラ
スコ中に、Mw 4000 のポリエチレンジカルボン酸 12.
5g(0.25mmol)、p-フェニレンジアミン 54.1mg(0.5m
mol)、亜リン酸トリフェニル 310mg(1mmol)、塩化
リチウム 100mg、塩化カルシウム 300mgを取り、NM
P5ml及びピリジン1mlに溶解し、窒素雰囲気下 100
℃で6時間攪拌した。重合溶液をメタノール 300mlに
注ぎ、析出したポリマーを濾別した。得られたポリマー
をメタノール 150ml中で、1時間還流後、濾別し、減
圧下に乾燥し、白色繊維状ポリマーを得た(化合物No.
B-7)。GPC測定により、得られた重合体の重量平均
分子量は 12万であった。
合ポリマーの合成8)窒素導入管と攪拌機がついたフラ
スコ中に、Mw 5000 のポリプロピレンジカルボン酸 1
0.0g、p-キシレンジアミン 80mg、亜リン酸トリフェニ
ル 500mgを取り、NMP4ml及びピリジン1mlに溶
解し、窒素雰囲気下 100℃で5時間攪拌した。重合溶液
をメタノール 400mlに注ぎ、析出したポリマーを濾別
した。得られたポリマーをメタノール 200ml中で、1
時間還流後、濾別し、減圧下に乾燥し、白色繊維状ポリ
マーを得た(化合物No.B-8)。GPC測定により、得
られた重合体の重量平均分子量は 9万であった。
合ポリマーの合成9)窒素導入管と攪拌機がついたフラ
スコ中に、α-アミノ-ω-カルボキシ末端ポリエチレン
(Mw.4000)10.0g、亜リン酸トリフェニル 500mg(0.8
mmol)、塩化リチウム 60mgを取り、ピリジン5mlに
溶解し、窒素雰囲気下 100℃で5時間攪拌した。重合溶
液をメタノール 400mlに注ぎ、析出したポリマーを濾
別した。得られたポリマーをメタノール 200ml中で、
1時間還流後、濾別し、減圧下に乾燥し、白色繊維状ポ
リマーを得た(化合物No.B-9)。GPC測定により、
得られた重合体の重量平均分子量は 2万であった。
ポリマーの合成1)α-ヒドロキシ-ω-カルボキシ末端ポ
リスチレン(ポリマーサイエンス社製、Mw.5万)3gを
フラスコに入れ、窒素雰囲気下で 180℃に加熱した。こ
こへ、ジブチル錫オキサイド 35mgを入れ攪拌した。18
0〜200℃に保ちながら、生成した水、ジオールを蒸留で
除いた。減圧下で反応を行った後、反応物を熱いままフ
ラスコより取り出し、白色ポリマーを得た(化合物No.
C-1)。
平均分子量は 70万であり、繰り返し単位の数nは約14
であると推定された。
実施例15と同様の条件において、α-ヒドロキシ-ω-カ
ルボキシ末端ポリスチレンを分子量の異なるポリスチレ
ンやポリエチレンに代えて、実施例16、17のエステル結
合ポリマーを合成した。
た、α-ヒドロキシ-ω-カルボキシ末端ポリスチレンを
α-アミノ-ω-カルボキシ末端ポリスチレン・ポリプロ
ピレンに代えて、実施例18、19のアミド結合ポリマーを
合成した。
ヒドロキシ-ω-カルボキシ末端ポリスチレン(Mw.5
万;Mw.は重量平均分子量を表す)から繰り返し単位の
数n 14のポリマーを合成した場合は表3のC-1のよう
に示し、以下実施例11〜14についても同様に示した。な
お、原料としてα-アミノ-ω-カルボキシ末端ポリスチ
レンを用いた場合には、RをCONHと示す。
ミノ-ω-カルボキシ末端ポリスチレン(Mw.5万)3gを
フラスコに入れ、窒素雰囲気下で 180℃に加熱した。こ
こへ、ジブチル錫オキサイド 35mgを入れ攪拌した。18
0〜200℃に保ちながら、生成した水、ジオールを蒸留で
除いた。減圧下で反応を行った後、反応物を熱いままフ
ラスコより取り出し、白色ポリマーを得た(化合物No.
D-3)。
平均分子量は 50万であった。
合ポリマーの合成1)蒸留したクロロベンゼンとo-ジク
ロロベンゼンを 80 / 20(容量比)に混合した物を反応溶
媒として用いた。攪拌機、温度計、窒素導入管、乾燥管
の付いた還流冷却器を取り付けた四つ口フラスコに、
1,4-ブタンジオール3gと溶媒 120mlを入れた。充分
に窒素置換してから、窒素導入管を外し、乾燥管をつけ
た滴下漏斗につけかえ、これに両末端イソシアネートポ
リスチレン5g、溶媒 60mlを入れた。攪拌しながら加
熱し、攪拌が始まったら滴下漏斗内容物の半量を一度に
加えて激しく攪拌する。残りの半量は3時間にわたって
滴下し、さらに1時間還流した。次に、室温まで冷却し
析出したポリマーを濾取した。ポリマーを熱ジメチルホ
ルムアミドに溶かし、これにメタノール 50mlを加え、
一夜冷蔵庫に放置後、再沈したポリマーを濾取、真空乾
燥した。(化合物No.E-1)得られた重合体の重量平均
分子量は 30万であり、重合度は約30 であると推定され
た。
ン結合ポリマーの合成2〜5)実施例21と同様の条件に
おいて、両末端イソシアネートポリスチレン(PS)のポ
リマー部分(P)を分子量の異なるポリスチレンやポリプ
ロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)に代え、また、
1,4-ブタンジオールを他のジオール化合物に代え、同
様に合成を行った。
例21の1,4-ブタンジオールと両末端イソシアネートの
ポリスチレン(Mw.1万;Mw.は重量平均分子量を表
す)から繰り返し単位の数 n=30 のウレタン結合ポリマ
ーを合成した場合を表4のE-1のように示し、以下実
施例22〜25についても同様に示した。
リマーの合成1)蒸留したクロロベンゼンとo-ジクロロ
ベンゼンを 80 / 20(容量比)に混合した物を反応溶媒と
して用いた。攪拌機、温度計、窒素導入管、乾燥管の付
いた還流冷却器を取り付けた四つ口フラスコに、ヘキサ
ン-1,6-ジアミン3gと溶媒 120mlを入れた。充分に
窒素置換してから、窒素導入管を外し、乾燥管をつけた
滴下漏斗につけかえ、これに両末端イソシアネートポリ
スチレン(Mw.5000)5g、溶媒 60mlを入れた。攪拌し
ながら、滴下漏斗内容物の半量を一度に加えて激しくか
き混ぜる。残りの半量は3時間にわたって滴下し、さら
に1時間攪拌した。次に、冷却し析出したポリマーを濾
取した。ポリマーを熱ジメチルホルムアミドに溶かし、
これにメタノール 50mlを加え、一夜冷蔵庫に放置後、
再沈したポリマーを濾取、真空乾燥した。(化合物No.
F-1) GPC測定により、得られた重合体の重量平均分子量は
10万であり、繰り返し単位の数nは約20 であると推定
された。
例26のヘキサン-1,6-ジアミンと両末端イソシアネー
トのポリスチレン(Mw.5000;Mw.は重量平均分子量
を表す)から繰り返し単位の数 nが20 の尿素結合ポリマ
ーを合成した場合を表5のF-1のように示した。
れた重合体の粉体を用い、下記表6に示す方法によって
成形した。それぞれ、良好な成形体を得た。
された成形体を破砕し、その 10gをトルエン 400mlに
溶解した。1mol/L(1N)水酸化ナトリウム水溶液 400
mlを添加し、100℃で 24h攪拌した。GPCにより、分
子量が原料ポリスチレン重合体の値に減少したことを確
認した。溶媒を留去した後、10%酢酸水溶液で洗浄を行
い、さらにエタノールで洗浄を行って、乾燥させた。回
収物は、赤外吸収スペクトルにより、ポリスチレン誘導
体であることが確認された。この粉末を用いて、実施例
1と同様に合成を行い、同様の結果を得た。
れた成形体を破砕し、その 10gをキシレン 300mlに溶
解した。94%硫酸 100mlを添加し、110℃で 27時間攪
拌した。図4に示すように、GPCにより、分子量が原
料ポリスチレン重合体の値に減少したことを確認した。
溶媒を留去した後、1mol/L(1N)炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄を行い、さらにエタノールで洗浄を行っ
て、乾燥させた。回収物は、赤外吸収スペクトルによ
り、ポリスチレン誘導体であることが確認された。この
粉末を用いて、実施例10と同様に合成を行い、同様の結
果を得た。
として、分子両末端にカルボキシル基を有する、分子量
25000 のスチレン重合体を用意する。さらにこれら2
つのカルボキシル基と結合可能な2つの官能基を有する
前記重合体の継手となる分子として、ブタンジオールを
用意する。これらの化合物をフラスコ中で 180℃まで昇
温し、攪拌しつつ触媒としてチタンイソプロポキシド、
0.5質量%を添加する。反応フラスコ中は窒素ガスで置
換し、徐々に 6.67kPaまで減圧して、脱水縮合反応で
発生する水を除去する。反応は、3時間行い、ポリマー
を回収する。
10質量%の濃度で、N,N'-ジメチルホルムアミド(D
MF)に溶解し、1mol/L(1N)塩酸を添加し、攪拌し
つつ 40℃で5時間加水分解を行なう。この時、縮合性
官能基とスピントラップ基を備えた化合物として化学式
(6)であらわされる次の化合物をポリマーに対して 0.1
%添加する。
する、分子量 25000 のスチレン重合体は、トルエンへ
の溶解、メタノールへの沈殿を繰返し回収する。一方、
分解で生成したブタンジオールは蒸留により回収する。
にカルボキシル基を有する、分子量 25000 のスチレン
重合体とブタンジオールを原料として、(ポリマーの合
成1)と同様の方法でポリマーを合成する。
1)でそれぞれ得られたポリマーは、GPCで分子量分
布を計測し、同等であることを確認した。
で合成されたポリマーを原料に、縮合性官能基とスピン
トラップ基を備えた化合物として化学式(7)であらわさ
れる化合物を1%添加したものを成形加工用の原料とす
る。
加工を行ない、プリンターの筐体を成形する。
実施例1の(ポリマーの分解1)と同様の方法で加水分解
を行なう。このとき、本実施例ではすでに縮合性官能基
とスピントラップ基を備えた化合物として化学式(7)の
化合物が添加されているので、新たに添加する必要は必
ずしもない。
用いて、実施例36の(ポリマーの再合成1)と同様の方法
でポリマーの重合を行なう。こうして得られたポリマー
と本実施例の成型加工前のポリマーのGPCを比較し、
同等の分子量分布を有していることを確認する。
として、分子両末端にカルボキシル基を有する、分子量
25000 のスチレン重合体と同様に分子量末端にヒドロ
キシ基を有するスチレン重合体を用意する。これらの化
合物をフラスコ中で 180℃まで昇温し、攪拌しつつ触媒
としてチタンイソプロポキシド、0.5質量%を添加す
る。反応フラスコ中は窒素ガスで置換し、徐々に6.67k
Paまで減圧して、脱水縮合反応で発生する水を除去す
る。反応は、5時間行ない、ポリマーを回収する。
合成されたポリマーを 10質量%の濃度で、N,N'-ジメ
チルホルムアミド(DMF)に溶解し、1mol/L(1N)塩
酸を添加し、攪拌しつつ40℃で5時間加水分解を行な
う。この時、縮合性官能基とスピントラップ基を備えた
化合物として実施例36に記載の化学式(6)であらわされ
る化合物をポリマーに対して 0.1%添加する。
する、分子量 25000 のスチレン重合体と分子両末端に
ヒドロキシ基を有する、分子量 25000 のスチレン重合
体は、トルエンへの溶解、メタノールへの沈殿を繰返し
回収する。
で得られた分子両末端にカルボキシル基を有する、分子
量25000 のスチレン重合体と分子両末端にヒドロキシ基
を有する、分子量 25000のスチレン重合体を(ポリマー
の合成2)の方法で脱水縮合し再び高分子量のポリマー
を合成する。得られたポリマーの分子量、分子量分布と
も、(ポリマーの合成2)でえられたポリマーと同等であ
った。
例36の(ポリマーの成形加工1)の方法で成型加工し、プ
リンターの筐体を製造する。製品は、消費者での使用終
了の後回収し、一部を実施例36の(ポリマーの分解1)の
方法で分解し、新たなポリマー合成用の原料を得る。こ
の原料を用いて、実施例36の(ポリマーの再合成1)の方
法であらたなポリマーを合成する。また、同じく回収し
た残りの部分はそのままチップ化し、特公平6-24739号
公報(特許文献1)に記載の方法でサンドイッチ成形を行
ない、新たにプリンター用の筐体を形成する。
行なっても構わないし、また、複数の事業者で分担をす
ることもできる。
学式(6)の化合物を添加しない他は実施例36の(ポリマ
ーの分解1)と同様の方法で加水分解処理する。そし
て、両末端カルボキシル基含有スチレン重合体とブタン
ジオールを回収する。
ルボキシル基含有スチレン重合体とブタンジオールを原
料に、実施例36の(ポリマーの再合成1)と同様の方法で
ポリマーの合成を行なう。
ポリマーとこの(ポリマーの再合成4)で得られたポリマ
ーをGPC計測し、分子量分布を比較する。その結果、
(ポリマーの再合成4)で得られるポリマーは相対的に低
分子量である。
可能な新規な高分子材料を得ることが出来る。また、本
発明の分解、再合成技術を使うことによって、投入エネ
ルギーの小さい、新規な物質循環方法が可能となる。さ
らに、本発明は、従来のリユース技術、マテリアルリサ
イクル技術、ケミカルリサイクル技術、サーマルリサイ
クル技術等と任意に組み合わせることによって、従来に
比較して原材料を飛躍的に効率よく使用することが可能
となり、持続可能な社会の構築におおいに貢献するもの
である。
子量分布(微分曲線)を示す図である。
定した結果を示す図である。
定した結果を示す図である。
重合体のGPCによる分子量分布(微分曲線)を示す図で
ある。
Claims (34)
- 【請求項1】 下記化学式(1)で表される重合体。 〔-P1-R-〕n (1) (式中P1は、内部に縮合系を有しない連続した炭化水素
鎖を骨格とする、且つ、二重結合を有する一種類以上の
モノマー分子が互いに付加重合することにより生成され
た、付加重合体である。Rは、縮合系からなる連結部を
表す。nは、繰り返し単位の数で、2以上の整数を表
す。) - 【請求項2】 前記連結部Rが、-CO-O-、-CO-N
H-、-NH-CO-O-、及び、-NH-CO-NH-から成
る群から選択される少なくとも1種であることを特徴と
する請求項1記載の重合体。 - 【請求項3】 前記化学式(1)中の繰り返し単位中のP
1とRの間の結合標で表されるRの結合部位は、すべて
の繰り返し単位において同一、または隣接する繰り返し
単位同士で互いに異なることを特徴とする請求項1また
は2記載の重合体。 - 【請求項4】 前記化学式(1)中の繰り返し単位中のP
1とRとの間の結合標で表されるRの結合部位は、Rの
複数の結合部位から不規則に選ばれることを特徴とする
請求項1または2記載の重合体。 - 【請求項5】 前記連結部Rが下記化学式(2)で表され
る請求項1、3、4のいずれかに記載の重合体。 X1-A-X2 (2) (式中、X1およびX2は、請求項1記載の化学式(1)
中のP1の末端に連結した結合部位を表す。Aは、X1
およびX2と結合し得る部位を表す。) - 【請求項6】 前記X1およびX2が、それぞれ、-C
O-O-、-CO-NH-、-NH-CO-O-、及び-NH-C
O-NH-から成る群から選択される少なくとも1種であ
ることを特徴とする請求項5記載の重合体。 - 【請求項7】 前記X1とX2が同一の原子団であるこ
とを特徴とする請求項5または6記載の重合体。 - 【請求項8】 前記同一のX1とX2が-CO-NH-で
あることを特徴とする請求項7記載の重合体。 - 【請求項9】 前記X1とX2が互いに異なる原子団で
あることを特徴とする請求項5または6記載の重合体。 - 【請求項10】 前記X1及び/又はX2の、Aとの結
合部位は、全ての繰り返し単位において同一、または、
隣接する繰り返し単位同士で互いに異なることを特徴と
する、請求項9記載の重合体。 - 【請求項11】 前記X1及び/又はX2の、Aとの結
合部位は、それぞれX1及びX2の複数の結合部位から
不規則に選ばれることを特徴とする請求項9記載の重合
体。 - 【請求項12】 前記付加重合体P1がポリスチレン、
ポリブタジエン、ポリアクリロニトリル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンのうちの少なくとも一つである請求
項1乃至11のいずれかに記載の重合体。 - 【請求項13】 前記Aがアルキレン基である請求項5
乃至12のいずれかに記載の重合体。 - 【請求項14】 前記アルキレン基が側鎖にフェニル基
を有するものである請求項13記載の重合体。 - 【請求項15】 前記アルキレン基が主鎖内にフェニレ
ン基を有することを特徴とする請求項13記載の重合
体。 - 【請求項16】 前記Aがフェニレン基である請求項5
乃至12のいずれかに記載の重合体。 - 【請求項17】 請求項1記載の重合体と、縮合性官能
基およびスピントラップ基を備えた化合物とが混在して
いることを特徴とする組成物。 - 【請求項18】 前記重合体はP1とRが縮合されてい
ることを特徴とする請求項17記載の組成物。 - 【請求項19】 前記縮合性官能基とスピントラップ基
を備えた化合物が下記化学式(3)で表されることを特徴
とする請求項17または18記載の組成物。 X3―M1―X4 (3) (式中、X3は縮合性官能基、X4はスピントラップ基、
M1は下記化学式(4)の構造を表す。 【化1】 n2、m1、m2はそれぞれ1から8の整数を表す。芳香環
への結合位置はパラ位以外にもオルソ位、メタ位であっ
てもかまわない。) - 【請求項20】 前記縮合性官能基とスピントラップ基
を備えた化合物がニトロソ化合物であることを特徴とす
る請求項19記載の組成物。 - 【請求項21】 請求項1乃至16のいずれかに記載の
重合体を成形してなることを特徴とする成形物。 - 【請求項22】 両末端に官能基を有する付加重合体
を、単独で、あるいは、二官能性の化合物を介して縮合
重合することを特徴とする下記化学式(1)で表される重
合体の製造方法。 〔-P1-R-〕n (1) (式中P1は、内部に縮合系を有しない連続した炭化水素
鎖を骨格とする、且つ、二重結合を有する一種類以上の
モノマー分子が互いに付加重合することにより生成され
た、付加重合体である。Rは、複数のP1を連結する、
縮合系からなる連結部を表す。nは、繰り返し単位の数
で、2以上の整数を表す。) - 【請求項23】 前記化学式(1)で表される重合体に縮
合性官能基とスピントラップ基を備えた化合物を添加す
る工程を更に有することを特徴とする請求項22記載の
重合体の製造方法。 - 【請求項24】 前記化学式(1)で表される重合体は、
請求項2乃至16のいずれかに記載のものであることを
特徴とする請求項23記載の重合体の製造方法。 - 【請求項25】 前記縮合性官能基とスピントラップ基
を備えた化合物が下記化学式(3)で表されることを特徴
とする請求項23または24記載の重合体の製造方法。 X3―M1―X4 (3) (式中、X3は縮合性官能基、X4はスピントラップ基、
M1は下記化学式(4)の構造を表す。 【化2】 n2、m1、m2はそれぞれ1から8の整数を表す。芳香環
への結合位置はパラ位以外にもオルソ位、メタ位であっ
てもかまわない。) - 【請求項26】 前記化学式(1)で表される重合体を成
形する工程を更に有することを特徴とする請求項22乃
至25のいずれかに記載の重合体の製造方法。 - 【請求項27】 下記化学式(1)で表される重合体を用
意する工程と、前記重合体の前記連結部R内の結合を選
択的に切断することで解重合を行う工程とを有すること
を特徴とする重合体の処理方法。 〔-P1-R-〕n (1) (式中P1は、内部に縮合系を有しない連続した炭化水素
鎖を骨格とする、且つ、二重結合を有する一種類以上の
モノマー分子が互いに付加重合することにより生成され
た、付加重合体である。Rは、複数のP1を連結する、
縮合系からなる連結部を表す。nは、繰り返し単位の数
で、2以上の整数を表す。) - 【請求項28】 前記解重合工程によって得られた物質
を縮合することにより再び重合体を得る工程を更に有す
ることを特徴とする請求項27記載の重合体の処理方
法。 - 【請求項29】 前記再び得られた重合体を成形する工
程を更に有することを特徴とする請求項27または28
記載の重合体の処理方法。 - 【請求項30】 前記化学式(1)で表される重合体を解
重合する工程の前に、前記重合体を溶媒に溶解する工程
を更に有することを特徴とする請求項27乃至29のい
ずれかに記載の重合体の処理方法。 - 【請求項31】 前記連結部Rが下記化学式(2)で表さ
れ、X1、X2の少なくとも一方を切断することを特徴
とする請求項27乃至30のいずれかに記載の重合体の
処理方法。 X1-A-X2 (2) (式中、X1およびX2は、前記化学式(1)中のP1の末
端に連結しうる原子団を表す。) - 【請求項32】 前記化学式(1)で表される重合体に縮
合性官能基とスピントラップ基を備えた化合物を添加し
て解重合する工程と、前記解重合工程により得られた物
質を縮合することにより再び重合体を得る工程を更に有
することを特徴とする請求項27乃至31のいずれかに
記載の重合体の処理方法。 - 【請求項33】 前記化学式(1)で表される重合体は、
請求項2乃至16のいずれかに記載のものであることを
特徴とする請求項32記載の重合体の処理方法。 - 【請求項34】 前記縮合性官能基とスピントラップ基
を備えた化合物が下記化学式(3)で示される請求項32
または33記載の重合体の処理方法。 X3―M1―X4 (3) (式中、X3は縮合性官能基、X4はスピントラップ基、
M1は下記化学式(4)の構造を表す。 【化3】 n2、m1、m2はそれぞれ1から8の整数を表す。芳香環
への結合位置はパラ位以外にもオルソ位、メタ位であっ
てもかまわない。)
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