JP2003277669A - 印刷インキ用バインダー組成物 - Google Patents

印刷インキ用バインダー組成物

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JP2003277669A
JP2003277669A JP2002082450A JP2002082450A JP2003277669A JP 2003277669 A JP2003277669 A JP 2003277669A JP 2002082450 A JP2002082450 A JP 2002082450A JP 2002082450 A JP2002082450 A JP 2002082450A JP 2003277669 A JP2003277669 A JP 2003277669A
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Japan
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polyurethane resin
parts
printing
diisocyanate
printing ink
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JP2002082450A
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English (en)
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Atsushi Katsuya
敦 勝屋
Hideaki Kumada
英明 熊田
Minoru Ohira
実 大平
Juichi Sawaguchi
壽一 澤口
Yoshiaki Nakagami
好章 中神
Masato Ohashi
正人 大橋
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、各種フィルムに対して優れた
接着性と耐ブロッキング性を示す印刷インキ用バインダ
ー組成物を提供すること、更には高速印刷が可能であ
り、残留溶剤が少なく衛生性に優れた表刷り用、裏刷り
用に適した印刷インキ用バインダーを提供することにあ
る。 【解決手段】 印刷インキのバインダーが、0.1kg
/cm2以上40kg/cm2未満の100%モジュラス
を持つポリウレタン樹脂(a)と、50kg/cm2
上150kg/cm2以下の100%モジュラスを持つ
ポリウレタン樹脂(b)からなり、(a)/(b)の固
形分比率(重量)が50/50〜99.9/0.1である
ことを特徴とする印刷インキ用バインダー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷インキ用バイ
ンダー組成物に関し、さらに詳しくは、各種プラスチッ
クフィルム、プラスチックシートまたは合成樹脂成形品
の被覆用として特に有用な印刷インキ用バインダー組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】環境対策や、経済的、利便性あるいは機
能性から、各種プラスチックフィルムを使用した包装材
料が近年多くの包装用途に使用され、高機能な包装材料
が求められている。プラスチックフィルムを使用した包
装材の製造に際して、使用されるプラスチックフィルム
が持つ包装材としての特性のほか、内容物に関して意匠
性、メッセージ性、あるいは内容物保護性を意図して、
グラビア印刷やフレキソ印刷が施されている。
【0003】かかる印刷に使用される印刷構成では、包
装材の表面に印刷される表刷り印刷、あるいは印刷面に
必要に応じて接着剤やアンカー剤を塗布し、フィルムに
ラミネーション加工を施す裏刷り印刷が行われる。
【0004】裏刷り印刷では、各種フィルムに印刷後、
接着剤を用いたドライラミネート加工や、アンカーコー
ト剤を用いたエクストルージョンラミネート加工等が一
般的に施される。ラミネート加工では機械強度や気密性
からポリエステル、ナイロン、アルミニウム箔等のフィ
ルムが選ばれ、ヒートシールを目的にポリエチレンフィ
ルムやポリプロピレンフィルム等で複合化され、ヒート
シール適性、ラミネート適性、ボイル適性、レトルト適
性等が求めらる。
【0005】表刷り印刷は、主に菓子や雑貨用途に採用
され、主に光沢、接着性、耐熱性、耐油性などが必要と
なる。
【0006】かかる印刷インキ用バインダーとして、表
刷り印刷用では、ダイマー酸を出発原料としたポリアミ
ド系樹脂やセルロース系樹脂等が使用される。(朝倉書
店、色材ハンドブック、1989年刊行)裏刷り印刷用
途ではポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、その
他の基材フィルムに対して幅広い適性を有するものとし
て、ポリウレタン樹脂が使用されている。(特開昭62
−153367号公報、特開昭63−194035号公
報、特開平6−49404号公報など)近年、包装材用
途の印刷は高速で大量に印刷する効率性や経済性から、
高速で印刷可能な印刷インキが強く望まれている。すな
わち、印刷は通常、巻取り方式で行われ、高速印刷下で
の良好な乾燥性、ガイドロール取られ性、耐ブロッキン
グ性が求められ、食品用の包装として使用する場合は、
特に食品包装としての衛生性からインキ中の残留する溶
剤が少ないことが要求される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表刷り
印刷、裏刷り印刷では、フィルムへの印刷インキの追随
性から接着性を高める、かつ柔軟なバインダーを使用す
ることにより達成されるが、ブロッキング性とのトレー
ドオフが課題となる。従来のポリアミド系樹脂やセルロ
ース系樹脂等をバインダーとするインキは接着性、ブロ
ッキング、光沢が得られやすいが、残留溶剤が多く20
0m/分を超えるような高速印刷には適さなかった。
【0008】裏刷り印刷用インキでは、従来ウレタン樹
脂が広く採用されているが、かかるインキは接着性を高
めると、耐ブロッキング性が低下し、塩酢ビ樹脂やセル
ロース誘導体を混合する、あるいはポリエチレンワック
スや体質顔料を添加混合することにより接着性や耐ブロ
ッキング性の両立を図っていた。しかしながら、このよ
うな混合はインキの安定性やラミネート物性、更には高
速印刷下での接着性、耐ブロッキング性、残留溶剤性は
必ずしも満足できるものではなかった。
【0009】本発明の目的は、各種フィルムに対して優
れた接着性と耐ブロッキング性を示す印刷インキ用バイ
ンダー組成物を提供すること、更には高速印刷が可能で
あり、残留溶剤が少なく衛生性に優れた表刷り用、裏刷
り用に適した印刷インキ用バインダーを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の100%モ
ジュラスを有する2種のポリウレタン樹脂を混合するこ
とにより、従来にない高い接着性と耐ブロッキング性が
得られ、残留溶剤の少なく高速印刷が可能になることを
見いだした。また、異種のウレタンを混合することによ
り、乾燥後に早期のミクロ相分離が形成され、高度な接
着性と耐ブロッキング性や、残留溶剤の低減することを
見出した。
【0011】すなわち、本発明は、印刷インキ用バイン
ダーが0.1kg/cm2以上40kg/cm2未満の1
00%モジュラスを持つポリウレタン樹脂(a)と、5
0kg/cm2以上150kg/cm2以下の100%モ
ジュラスを持つポリウレタン樹脂(b)からなり、
(a)/(b)の固形分比率(重量)が50/50〜9
9.9/0.1であることを特徴とする印刷インキ用バ
インダー組成物に関する。
【0012】また、本発明は、ポリウレタン樹脂(a)
が、分子量1000〜9000であるジオール化合物、
有機ジイソシアネート化合物、および鎖延長剤を反応さ
せて得られるポリウレタン樹脂であり、かつ、ポリウレ
タン樹脂(b)が分子量50〜500であるジオール化
合物、有機ジイソシアネート、および鎖延長剤を反応さ
せて得られるポリウレタン樹脂であることを特徴とする
上記印刷インキ用バインダー組成物に関する。
【0013】また、本発明は、ポリウレタン樹脂
(a)、および/またはポリウレタン樹脂(b)の分子
内に少なくとも1個のエチレンイミン基を有することを
特徴とする上記印刷インキ用バインダー組成物に関す
る。
【0014】また、本発明は、ポリウレタン樹脂
(a)、および/またはポリウレタン樹脂(b)の分子
内に少なくとも1個のカルボジイミド基を有することを
特徴とする上記印刷インキ用バインダー組成物に関す
る。
【0015】また、本発明は、ポリウレタン樹脂
(a)、および/またはポリウレタン樹脂(b)の分子
内に少なくとも1個の酸基を有することを特徴とする上
記印刷インキ用バインダー組成物に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の印刷インキ用バインダー
組成物は、高モジュラスのポリウレタン樹脂(a)と低
モジュラスのポリウレタン樹脂(b)を混合することに
より、特異的な接着性と耐ブロッキング性を示すことを
見出したものである。得られるインキ用バインダーはポ
リウレタン樹脂(a)のモジュラス値とポリウレタン樹
脂(b)のモジュラス値の他、(a)と(b)の比率を
変えることにより、表刷り印刷や裏刷り印刷に適した印
刷インキ用バインダーに必要とする性能が得られる。
【0017】本発明の100%モジュラスは、ポリウレ
タン樹脂を乾燥膜厚500μm、15mm×150mm
にカットすることにより測定サンプルとし、次に引張試
験機のチャック間を100mmに設定した後、チャック
間に上記測定サンプルをセッティングし、25℃湿度8
0%300mm/分で100%伸長させた時の弾性率を
いう。
【0018】ポリウレタン樹脂(a)の100%モジュ
ラスは、0.1kg/cm2以上40kg/cm2未満、
好ましくは0.5/cm2以上30kg/cm2以下であ
る。0.1kg/cm2を下回ると得られるインキの耐ブ
ロッキング性は不充分であり、ラミネート強度は低い。
30kg/cm2を上回る樹脂のみであると、インキの
接着性、ラミネート強度が実用レベルではない。また、
残留溶剤が多くなる。
【0019】ポリウレタン樹脂(b)の100%モジュ
ラスは、50kg/cm2以上150kg/cm2以下、
好ましくは70kg/cm2以上120kg/cm2以下
である。50kg/cm2を下回る樹脂のみであるとバ
インダーの耐ブロッキング性は不充分であり、ラミネー
ト強度は低い。150kg/cm2を上回るとインキの
接着性、ラミネート強度が実用レベルではない。また、
残留溶剤が多くなる。
【0020】また、ポリウレタン樹脂(a)/ポリウレ
タン樹脂(b)の固形分比率(重量)は、50/50〜
99.9/0.1であり、好ましくは60/40〜95
/5である。50/50を下回ると、接着性、残留溶
剤、ラミネート強度が低下する。99.9/0.1を上
回ると耐ブロッキング性が低下する。
【0021】ポリウレタン樹脂(a)およびポリウレタ
ン樹脂(b)としては、各種公知のポリウレタン樹脂を
そのまま使用できる。ポリウレタン樹脂の代表的な合成
法としては、高分子ポリオールとジイソシアネート化合
物とを反応させ、次いで鎖伸長剤として各種公知のジア
ミンまたはグリコール、さらに必要に応じてモノアミン
またはモノアルコール等の末端停止剤を用いる方法が挙
げられる。
【0022】100%モジュラスの異なるポリウレタン
樹脂は、例えば、ポリウレタン樹脂を構成するポリオー
ルの分子量を調整することで制御できる。
【0023】ポリウレタン樹脂(a)に使用するポリオ
ール化合物の数平均分子量は、1000〜9000であ
り、好ましくは2000〜9000、より好ましくは2
000〜8000である。ここでポリオール化合物の分
子量が1000を下回ると、得られる印刷インキの接着
性が劣り、ラミネート強度は低い。
【0024】ポリウレタン樹脂(a)に使用するポリオ
ール化合物は、公知のポリオールが使用できる。具体的
には、酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフ
ラン等の重合体であるポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシ
プロピレンジオール(ブロックおよび/またはランダ
ム)ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリエ
ーテルポリオール類;エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,8−オクタメチレンジオー
ル等の脂肪族ジオール;または、ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサン、m−およびp−キシリレングリコ
ール、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼ
ン、4,4′−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフ
ェニルプロパン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(3−ヒドロキシプロポキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ヒドロキシプロポキ
シ)ベンゼン、{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェ
ニル}−3−ヒドロキシプロピオネート、{4−(3−
ヒドロキシプロポキシ)フェニル}−4−ヒドロキシブ
タノエート等の環状基を有するジオール類等の低分子ポ
リオールと、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸等の芳香族ジカルボン酸やアジピン酸、マレイン酸、
フマル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、アゼライン
酸、セバシン酸等脂肪族ジカルボン酸等とを、脱水縮合
させて得られるポリエステルポリオール類;環状エステ
ル化合物を開環重合してえられるポリエステルポリオー
ル類;その他ポリカーボネートポリオール類、ポリブタ
ジエングリコール類、等の各種公知の高分子ポリオール
が単独もしくは混合して使用できる。
【0025】ポリウレタン樹脂(b)に使用するポリオ
ール化合物の数平均分子量は、50〜500であり、好
ましくは80〜400である。ここでポリオール化合物
の分子量が500を上回ると、得られる印刷インキの耐
ブロッキング性が劣る。
【0026】ポリウレタン樹脂(b)に使用できる低分
子量ポリオール化合物としては、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、ヘキサンジオー
ル、オクタンジオール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコールなどの脂肪族ジオール類、1,3−シ
クロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオー
ルなどの脂環族ジオール類 1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(3−ヒドロキシプロポキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゼン、
{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル}−3−ヒ
ドロキシプロピオネート、{4−(3−ヒドロキシプロ
ポキシ)フェニル}−4−ヒドロキシブタノエート:ロ
ジン類のモノグリセライドを単独または混合して用いる
ことができる。
【0027】さらに無水フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸等の芳香族ジカルボン酸やアジピン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸等脂肪族ジカルボン酸等を脱水縮
合させて得られるポリエステルポリオール類;環状エス
テル化合物を開環重合してえられるポリエステルポリオ
ール類;その他ポリカーボネートポリオール類、ポリブ
タジエングリコール類、等の各種公知の高分子ポリオー
ルが単独もしくは混合して使用できる。 一般式(1)
【0028】
【化1】
【0029】(式中、R1、R2は、それぞれ独立に、置
換基を有してもよい、アルキル基、シクロアルキル基、
アリール基、アラルキル基、アルカリール基、複素環式
基を表す。
【0030】本発明のポリウレタン樹脂(a)、ポリウ
レタン樹脂(b)は、いずれか一方、もしくは両者の分
子内に、一般式(1)で表されるアジリジニル基を有す
ることが好ましい。
【0031】ポリウレタン樹脂中のアジリジン官能基
は、ポリウレタン樹脂のいずれの部位に導入されても良
く、例えば末端に導入されても良く、側鎖に導入されて
も良い。また、アジリジニル基の量は、ポリウレタン樹
脂(a)およびポリウレタン樹脂(b)を混合した樹脂
固形分1g当たり一般式(1)で表されるアジリジニル
基を0.1×10-3 〜10×10-3グラム当量の範囲
が好ましい。0.1×10-3グラム当量を下回ると、印
刷物の耐水性、ラミネート加工時のボイル適性が劣る。
10×10-3グラム当量を上回るとコスト高となる。
【0032】一般式(1)で表されるアジリジン官能基
を有し、イソシアネート基と反応しうる活性水素を有す
る化合物としては、例えば、エチレンイミン、プロピレ
ンイミン、N−(γ−アミノプロピル)エチレンイミ
ン、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンイミン、テ
トラメチロールメタン−トリ−β−アジリジニルプロピ
オネート、1−フェニル−2−アジリジニルエタノー
ル、トリメチロープロパン−トリ−β−(2−アジリジ
ン)プロピオネートなどが挙げられる。
【0033】ウレタン樹脂にアジリジン基を導入する方
法としては、例えば、水酸基とアジリジン基を有するモ
ノマーと他のジオールを混合しジイソシアネート化合物
によりウレタン化して分子に導入する方法。あるいは、
アミノ基とアジリジン基を有するモノマーと他のジアミ
ン化合物をイソシアネート基含有プレポリマーと鎖延長
反応をさせることにより分子内に導入する方法等が挙げ
られる。
【0034】また、本発明のポリウレタン樹脂(a)、
ポリウレタン樹脂(b)は、いずれか一方、もしくは両
者の分子内に、一般式(2)で表されるカルボジイミド
基を有することが好ましい。
【0035】カルボジイミド基の導入方法については何
ら限定されるものではないが、例えば次のような方法を
挙げることができる。すなわち、カルボジイミド基およ
びイソシアネート基をそれぞれ1個以上有する化合物を
ジイソシアネート化合物成分の一部または全部として用
いることにより、カルボジイミド基をポリウレタン樹脂
に導入することができるが、均一なポリウレタン樹脂溶
液が得られやすいという点では、下記一般式(2)で表
されるイソシアネート基を2個有する化合物を用いるこ
とが好ましい。
【0036】一般式(2) R3−(N=C=N−R4n−N=C=N−R5 (式中R3、R5は、それぞれ独立に、置換基を有しても
よい、1価のアルキル、シクロアルキル、アリール、ア
ラルキル、アルカリール、複素環式の残基を表す。R4
は、それぞれ独立に、置換基を有してもよい、2価のア
ルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アル
カリール、複素環式の残基を表す。nは1以上の整数を
表す。)
【0037】ポリウレタン樹脂中のカルボジイミド基の
含有量は、ポリウレタン樹脂(a)とポリウレタン樹脂
(b)を混合した樹脂固形分1g当り 2.0×10-1
10.0×10-2グラム当量の範囲内が好ましい。含
有量が 2.0×10-1グラム当量より少ない場合は、
耐ボイル、耐レトルト性等の物性が得られ難く、また1
0.0×10-2グラム当量より多い場合は、ポリウレタ
ン樹脂溶液の経時粘度安定性が低下し、該ポリウレタン
樹脂を用いた印刷インキは増粘、ゲル化する傾向があ
る。
【0038】カルボジイミド基およびイソシアネート基
をそれぞれ1個以上有する化合物は、公知の方法、例え
ばジおよびまたはトリイソシアネート化合物を非反応性
の有機溶剤中で適当な触媒、例えば3-メチル−1-フェニ
ル−2-ホスホレート−1-オキシドの存在下で加熱し、脱
二酸化炭素を伴う縮合反応によりイソシアネートをカル
ボジイミド化する方法により得られる。カルボジイミド
基およびイソシアネート基をそれぞれ1個以上有する化
合物の原料であるジイソシアネート化合物は、芳香族ジ
イソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイ
ソシアネート、あるいはこれらの混合物であり、例えば
1,5-ナフチレンジイソシアネート、4,4-ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、4,4-ジフェニルジメチルメタンジ
イソシアネート、4,4-ジベンジルイソシアネート、ジア
ルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアル
キルジフェニルメタンジイソシアネート、1,3-フェニレ
ンジイソシアネート、1,4-フェニレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ブタン−1,4-ジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4-ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート、シクロヘキサン−1,4-ジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4-ジイソシアネ
ート、1,3-ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、m-テトラ
メチルキシリレンジイソシアネート、ジメリルジイソシ
アネートなどが挙げられる。
【0039】ポリウレタン樹脂(a)およびポリウレタ
ン樹脂(b)に使用する有機ジイソシアネート化合物と
しては、芳香族、脂肪族または脂環族の各種公知のジイ
ソシアネート類を使用できる。例えば、1,5-ナフチレン
ジイソシアネート、4,4'-ジフェニルメタンジイソシア
ネート、 4,4'-ジフェニルジメチルメタンジイソシアネ
ート、 4,4'-ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジ
フェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,3-フェニレンジイソ
シアネート、1,4-フェニレンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、ブタン−1,4-ジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイ
ソシアネート、メチレンジイソシアネート、2,2,4-トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4-トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン
−1,4-ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン-4,4'-ジイソシアネー
ト、1,3-ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、m-テトラ
メチルキシリレンジイソシアネートやダイマー酸のカル
ボキシル基をイソシアネート基に転化したダイマージイ
ソシアネート等がその代表例として挙げられる。
【0040】ポリウレタン樹脂(a)、ポリウレタン樹
脂(b)に使用する鎖伸長剤としては、各種公知のジア
ミン類およびグリコール類を使用できる。
【0041】ジアミン類としては、例えばエチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、イソ
ホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン-4,4'-ジアミ
ン、2-ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2-ヒドロキ
シエチルプロピレンジアミン、ジ−2-ヒドロキシエチル
エチレンジアミン、ジ−2-ヒドロキシエチルプロピレン
ジアミン、2-ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジ
−2-ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の分子内に
水酸基を有するジアミン類およびダイマー酸のカルボキ
シル基をアミノ基に転化したダイマージアミン等がその
代表例として挙げられる。
【0042】また、グリコール類としては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、
1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、ペンタンジオール、3-メチル−1,5-ペン
タンジオール、1,6-ヘキサンジオール、オクタンジオー
ル、1,4-ブチルジオール、ジプロピレングリコー等の飽
和および不飽和の各種公知の低分子グリコール類および
ダイマー酸のカルボキシル基を水酸基に転化したダイマ
ージオール等が、その代表例として挙げられる。
【0043】更には、反応停止剤を用いることもでき
る。かかる反応停止剤としては、例えば、ジ−n−ブチ
ルアミン等のジアルキルアミン類やエタノール、イソプ
ロピルアルコール等のアルコール類があげられる。ポリ
ウレタン樹脂を製造する方法については特に制限はされ
ず、一般的なポリウレタン樹脂の製法と同様の方法にし
たがって製造すればよい。 例えば、高分子ポリオール
およびジイソシアネート化合物を、イソシアネート基/
水酸基の官能基数の比が 1.3/1〜3.0/1の条件
下でウレタン化反応させ、イソシアネート基を有するプ
レポリマー(好ましくは遊離イソシアネート含量 0.5〜
10重量%)を調整し、次いでこれらを適当な溶媒中で鎖
伸長剤および必要に応じて反応停止剤と反応させるが、
前記化合物を一括で反応させることもできる。
【0044】前記ウレタン樹脂の製造において使用され
る溶剤としては、通常、印刷インキ用の溶剤として知ら
れている、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系
溶剤、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノール等のアルコール系溶剤、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶
剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤が挙げ
られ、これらを単独または2種以上の混合物で用いる。
【0045】印刷インキを製造する場合は、前記カルボ
ジイミド基を含有するポリウレタン樹脂に、各種顔料お
よび前記溶剤を加え、必要に応じてブロッキング防止
剤、可塑剤などの添加剤、インキ流動性および分散性を
改良するための界面活性剤、あるいは前記ポリウレタン
樹脂と相溶性を有し、かつ、経時で増粘、ゲル化が生じ
ない範囲にて硝化綿、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリ
プロピレン、塩素化エチレン/プロピレン等の塩素化ポ
リオレフィン、クロルスルホン化ポリオレフィン、エチ
レン/酢酸ビニル共重合体、またはその塩素化もしくは
クロルスルホン化物、マレイン酸樹脂、塩化ビニル/酢
酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の樹脂を併用し、ボ
ールミル、アトライター、サンドミルなどの通常の印刷
インキ製造装置を用いて混練する
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが本発
明は、これら実施例で限定されるものではない。なお例
中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ表わす。
なお、100%モジュラスは、インテスコ社製引張り試
験装置(MODEL1201)を用いて測定した。
【0047】[製造例1]攪拌機、温度計、還流冷却機
および窒素度入管を備えた4つ口フラスコに、イソホロ
ンジイソシアネート16.01部と3‐メチル−1,5−
ペンタンジオールとアジピン酸から合成された分子量9
000のポリエステルポリオール360.0部、酢酸エ
チル20.0部を仕込み、窒素ガスを導入しながら80
℃、8時間反応させた。冷却後、酢酸エチル370.0
0部を加え均一に溶解し、イソホロンジアミン4.49
部、イソプロピルアルコール500.0部を加え、40
℃で1時間反応させ、さらにジブチルアミン1.7部を
加えて反応を停止し、樹脂固形分30.0%のポリウレ
タン樹脂溶液(a1)を得た。得られたポリウレタン樹
脂の分子量は32000、100%モジュラスは0.1
kg/cm2であった。
【0048】[製造例2]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート57.8部、2−ブチ
ル−エチル−1,3−プロパンジオールとアジピン酸を
反応させて得られる分子量9000のポリエステルポリ
オール400.0部、酢酸エチル20.0部を仕込み窒
素ガスを導入しながら80℃、8時間反応させた。冷却
後、酢酸エチル390.0部を加え均一に溶解し、イソ
ホロンジアミン8.42部、イソプロピルアルコール6
80.0部を加え、40℃で1時間反応させ、さらにジ
ブチルアミン3.19部を加えて反応を停止し、樹脂固
形分30.1%のポリウレタン樹脂(a2)を得た。得
られたポリウレタン樹脂の分子量は27000、100
%モジュラスは29kg/cm2であった。
【0049】[製造例3]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート20.79部、分子量
9000のポリカプロラクトンジオール450.0部、
テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジニルプロ
ピオネート4.28部、酢酸エチル20.0部を仕込み
窒素ガスを導入しながら80℃、8時間反応させた。冷
却後、酢酸エチル410.0部を加え均一に溶解し、イ
ソホロンジアミン5.4部、イソプロピルアルコール6
80.0部を加え、40℃で1時間反応させ、さらにジ
ブチルアミン2.05部を加えて反応を停止し、樹脂固
形分30.3%のポリウレタン樹脂(a3)を得た。得
られたポリウレタン樹脂の分子量は31000、100
%モジュラスは0.5kg/cm2であった。
【0050】[製造例4]合成例1と同様の反応装置
に、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネートを原
料としカルボジイミド基を1個有するジイソシアネート
化合物28.01部、イソホロンジイソシアネート3
2.68部、分子量2000のポリカプロラクトンジオ
ール300.0部、酢酸エチル20.0部を仕込み、窒
素ガスを導入しながら80℃、8時間反応させた。冷却
後、酢酸エチル300.0部を加え均一に溶解し、イソ
ホロンジアミン8.42部、イソプロピルアルコール5
60.0部を加え、40℃で1時間反応させ、さらにジ
ブチルアミン3.19部を加えて反応を停止し、樹脂固
形分29.73%のポリウレタン樹脂(a4)を得た。
得られたポリウレタン樹脂の分子量は28000、10
0%モジュラスは16kg/cm 2であった。
【0051】[製造例5]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート48.24部、分子量
2000のポリカプロラクトンジオール300.0部、
ジメチロールプロピオン酸0.67部、酢酸エチル2
0.0部を仕込み、窒素ガスを導入しながら80℃、8
時間反応させた。冷却後、酢酸エチル320.0部を加
え均一に溶解し、イソホロンジアミン8.7部、イソプ
ロピルアルコール500.0部を加え、40℃で1時間
反応させ、さらにジブチルアミン3.30部を加えて反
応を停止し、樹脂固形分30.0%のポリウレタン樹脂
(a5)を得た。得られたポリウレタン樹脂の分子量は
26000、100%モジュラスは38kg/cm2であ
った。
【0052】[製造例6]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート18.24部、3‐メ
チル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸から合成
された分子量9000のポリエステルポリオール27
0.0部、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパン
ジオール9.62部、酢酸エチル20.0部を仕込み、
窒素ガスを導入しながら80℃、8時間反応させた。冷
却後、酢酸エチル290.0部を加え均一に溶解し、イ
ソホロンジアミン5.48部、イソプロピルアルコール
400.0部を加え、40℃で1時間反応させ、さらに
ジブチルアミン0.92部を加えて反応を停止し、樹脂
固形分30.0%のポリウレタン樹脂(a6)を得た。
得られたポリウレタン樹脂の分子量は31000、10
0%モジュラスは29kg/cm2であった。
【0053】[製造例7]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート75.02部、2−エ
チル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール160.
25部、酢酸エチル20.0部を仕込み、窒素ガスを導
入しながら80℃、8時間反応させた。冷却後、酢酸エ
チル170.0部を加え均一に溶解し、イソホロンジア
ミン11.70部、イソプロピルアルコール270.0
部を加え、40℃で1時間反応させ、さらにジブチルア
ミン1.97部を加えて反応を停止し、樹脂固形分3
5.0%のポリウレタン樹脂(b1)を得た。得られた
ポリウレタン樹脂の分子量は11000、100%モジ
ュラスは146kg/cm2であった。
【0054】[製造例8]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート70.58部、2−エ
チル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール160.
25部、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジ
ニルプロピオネート4.28部、酢酸エチル20.0部
を仕込み、窒素ガスを導入しながら80℃、8時間反応
させた。冷却後、酢酸エチル130.0部を加え均一に
溶解し、イソホロンジアミン7.95部、イソプロピル
アルコール300.0部を加え、40℃で1時間反応さ
せ、さらにジブチルアミン1.34部を加えて反応を停
止し、樹脂固形分35.0%のポリウレタン樹脂(b
2)を得た。得られたポリウレタン樹脂の分子量は15
000、100%モジュラスは118kg/cm2であっ
た。
【0055】[製造例9]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート266.73部、m−
テトラメチルキシリレンジイソシアネートを原料としカ
ルボジイミド基を1個有するジイソシアネート化合物1
06.69部,4−ブタンジオール108.14部、酢
酸エチル20.0部を仕込み、窒素ガスを導入しながら
80℃、12時間反応させた。冷却後、酢酸エチル38
0.0部を加え均一に溶解し、イソホロンジアミン3
6.16部、イソプロピルアルコール570.0部を加
え、40℃で1時間反応させ、さらにジブチルアミン
6.08部を加えて反応を停止し、樹脂固形分35.0
%のポリウレタン樹脂(b3)を得た。得られたポリウ
レタン樹脂の分子量は14000、100%モジュラス
は105kg/cm2であった。
【0056】[製造例10]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート317.4部、ジメチ
ロールプロピオン酸2.68部、1,4−ブタンジオー
ル90.12部、酢酸エチル20.0部を仕込み、窒素
ガスを導入しながら80℃、12時間反応させた。冷却
後、酢酸エチル470.0部を加え均一に溶解し、イソ
ホロンジアミン61.28部、イソプロピルアルコール
400.0部を加え、40℃で1時間反応させ、さらに
ジブチルアミン10.33部を加えて反応を停止し、樹
脂固形分35.0%のポリウレタン樹脂(b4)を得
た。得られたポリウレタン樹脂の分子量は15000、
100%モジュラスは118kg/cm2であった。
【0057】[製造例11]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート62.92部、2−エ
チル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール96.1
5部、分子量400のロジンジオール240.0部、酢
酸エチル20.0部を仕込み、窒素ガスを導入しながら
80℃、12時間反応させた。冷却後、酢酸エチル32
0.0部を加え均一に溶解し、イソホロンジアミン1
8.9部、イソプロピルアルコール440.0部を加
え、40℃で1時間反応させ、さらにジブチルアミン
3.19部を加えて反応を停止し、樹脂固形分35.0
%のポリウレタン樹脂(b5)を得た。得られたポリウ
レタン樹脂の分子量は14000、100%モジュラス
は113kg/cm2であった。
【0058】[製造例12]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート31.42部、3‐メ
チル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸から合成
された分子量1000のポリエステルポリオール27
0.0部、1,4−ビス−(2−ヒドロキシエトキシ)
ベンゼン19.82部、酢酸エチル20.0部を仕込
み、窒素ガスを導入しながら80℃、8時間反応させ
た。冷却後、酢酸エチル350.0部を加え均一に溶解
し、イソホロンジアミン38.05部、イソプロピルア
ルコール500.0部を加え、40℃で1時間反応さ
せ、さらにジブチルアミン6.08部を加えて反応を停
止し、樹脂固形分30.0%のポリウレタン樹脂(b
6)を得た。得られたポリウレタン樹脂の分子量は12
000、100%モジュラスは72kg/cm2であっ
た。
【0059】[製造例13]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート22.67部、分子量
5000のポリテトラメチレングリコール300.0
部、酢酸エチル20.0部を仕込み、窒素ガスを導入し
ながら80℃、8時間反応させた。冷却後、酢酸エチル
350.0部を加え均一に溶解し、イソホロンジアミン
6.31部、イソプロピルアルコール500.0部を加
え、40℃で1時間反応させ、さらにジブチルアミン
1.06部を加えて反応を停止し、樹脂固形分30.0
%のポリウレタン樹脂(b7)を得た。得られたポリウ
レタン樹脂の分子量は26000、100%モジュラス
は0.05kg/cm2であった。
【0060】[製造例14]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート55.68部と3‐メ
チル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸から合成
された分子量2000のポリエステルポリオール20
0.0部、1、4−ブタンジオール4.51部、酢酸エ
チル20.0部を仕込み、窒素ガスを導入しながら80
℃、8時間反応させた。冷却後、酢酸エチル190.0
0部を加え均一に溶解し、イソホロンジアミン15.7
7部、イソプロピルアルコール440.0部を加え、4
0℃で1時間反応させ、さらにジブチルアミン2.66
部を加えて反応を停止し、樹脂固形分30.0%のポリ
ウレタン樹脂溶液(c1)を得た。得られたポリウレタ
ン樹脂の分子量は29000、100%モジュラスは4
kg/cm2であった。
【0061】[製造例15]合成例1と同様の反応装置
に、イソホロンジイソシアネート21.03部と3‐メ
チル−1,5−ペンタンジオールとアジピン酸から合成
された分子量2000のポリエステルポリオール20
0.0部、1,4−ビス−(2−ヒドロキシエトキシ)
ベンゼン19.82部、酢酸エチル20.0部を仕込
み、窒素ガスを導入しながら80℃、8時間反応させ
た。冷却後、酢酸エチル280.0部を加え均一に溶解
し、イソホロンジアミン21.03部、イソプロピルア
ルコール440.0部を加え、40℃で1時間反応さ
せ、さらにジブチルアミン3.55部を加えて反応を停
止し、樹脂固形分30.0%のポリウレタン樹脂溶液
(c2)を得た。得られたポリウレタン樹脂の分子量は
33000、100%モジュラスは3kg/cm2であ
った。
【0062】〔実施例1〜7および比較例1〜9〕製造
例1〜15で得られたポリウレタン樹脂を表1に示す配
合比で混合し、その混合物40%とルチル型酸化チタン
30%、イソプルピルアルコール20%、酢酸エチル1
0%なる組成の混合物をサンドミルにて顔料分散を行
い、印刷インキ組成物を調整した。
【0063】実施例1〜7および比較例1〜6で得られ
た印刷インキ組成物について、得られた印刷インキの粘
度をイソプロピルアルコールおよび酢酸エチルの混合溶
剤(重量比60:40)で調整し、版深35μmグラビ
ア版を備えたグラビア印刷機により、コロナ処理OPP
フィルム、コロナ処理ポリエステルフィルム(PET)
およびコロナ処理ナイロンフィルム(NY)に印刷して
60℃で乾燥し、印刷物を得た。得られた印刷物につい
て、接着性、ブロッキング性、耐熱性、接着性、エクス
トルージョンラミネート強度、ドライラミネート強度、
ボイル適性およびレトルト適性を評価した。その結果を
表2に示す。なお、評価は下記の試験方法にて行なっ
た。
【0064】耐熱性:上記PET印刷物のインキ面を9
μmアルミ箔と接した状態でヒートシールバーにより圧
力をかけ(2kg/cm2,1秒)、直後にインキ面とアルミ箔
を引き剥がし、抵抗なくインキ面が剥離できるときのヒ
ートシール温度から次の基準にしたがって判定した。 5:200℃でインキ面とアルミ箔が抵抗なく剥離す
る。 4:180℃でインキ面とアルミ箔が抵抗なく剥離す
る。 3:160℃でインキ面とアルミ箔が抵抗なく剥離す
る。 2:140℃でインキ面とアルミ箔が抵抗なく剥離す
る。 1:120℃でインキ面がアルミ箔に取られるか、また
は剥離抵抗が大きい。
【0065】接着性:上記印刷物を1日放置後、印刷面
にセロハンテープを貼り付け、これを急速に剥がしたと
きの印刷皮膜の外観を目視判定した。なお判定基準は次
の通りとした。 5:印刷皮膜が全くはがれなかった。 4:印刷皮膜の80%以上がフィルムに残った。 3:印刷皮膜の50%〜80%がフィルムに残った。 2:印刷皮膜の30〜50%がフィルムに残った。 1:印刷皮膜の30%未満がフィルムに残った。 エクストルージョンラミネート強度:上記印刷物にイソ
シアネート系のアンカーコート剤を使用し、押し出しラ
ミネート機によって溶融ポリエチレンを積層し、40℃
で2日間エージングを加え、ラミネート後3日目に試料
を15mm幅に切断し、T型剥離強度を測定した。
【0066】ドライラミネート強度:上記印刷物にウレ
タン系接着剤を使用し、ドライラミネート機によって無
延伸ポリプロピレンフィルムを積層し、40℃3日間エ
ージング後、押し出しラミネート強度と同様の方法で剥
離強度を測定した。 5)耐ボイル性および耐レトルト性:上記NY印刷物を
ドライラミネート加工後、ラミネート物を製袋し、内容
物として、水/サラダ油の混合物を入れ、密封後、ボイ
ル適性については 100℃、30分間、レトルト適性に
ついては120℃、30分間加熱した後、ラミ浮きの有
無を外観により目視判定した。なお判定基準は次の通り
とした。 A:全くラミ浮きがない。 B:ごく一部がデラミネーションしているか、またはブ
リスターがわずかであるが生じた。 C:全面デラミネーションが生じた。
【0067】残留溶剤量:印刷速度150m/分にて印
刷した印刷物を500ccのフラスコに入れ、80℃で
30分加熱した後、芳香族炭化水素系溶剤(トルエン,
キシレン)量をガスクロマトグラフィーにて測定した。 5:0.1mg/m2未満、4:0.1〜0.5mg/m2
3:0.5〜1.0mg/m2未満、2:1.0〜1.5mg
/m2、1:1.5mg/m2
【0068】ガイドロール取られ:印刷機の反転ガイド
ロールにインキが取られる限界印刷速度で判定した。乾
燥オーブン温度は60℃に設定した。 A:200m/分以上、 B:100m/分以上、 C:100m/分未満
【0069】耐ブロッキング性:印刷速度250m/分
にて30分間印刷,巻取りを行い、室温で1日放置後巻
戻したときの剥離音及びインキの取られを目視で判定し
た。 A: 剥離音がなく、インキの取られもない。 B: 剥離音があるが、インキの取られはない。 C:剥離音があり、かつインキの取られもある。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明により、各種フィルムに対して優
れた接着性と耐ブロッキング性を示す印刷インキ用バイ
ンダー組成物を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤口 壽一 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 中神 好章 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 大橋 正人 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4J034 CA02 CA04 CA13 CA15 CA16 CA21 CA24 CB03 CB04 CB05 CB07 CB08 CC03 CC12 CC22 CC23 CC26 CC45 CC52 CC61 CC62 CC65 CC67 DB04 DF01 DF02 DF11 DF16 DF20 DG02 DG03 DG04 DP19 HA01 HA07 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC53 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 RA07 4J039 AE04 FA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷インキのバインダーが、0.1kg/
    cm2以上40kg/cm2未満の100%モジュラスを
    持つポリウレタン樹脂(a)と、50kg/cm2以上
    150kg/cm2以下の100%モジュラスを持つポ
    リウレタン樹脂(b)からなり、(a)/(b)の固形
    分比率(重量)が50/50〜99.9/0.1であるこ
    とを特徴とする印刷インキ用バインダー組成物。
  2. 【請求項2】ポリウレタン樹脂(a)が、分子量100
    0〜9000であるジオール化合物、有機ジイソシアネ
    ート化合物、および鎖延長剤を反応させて得られるポリ
    ウレタン樹脂であり、かつ、ポリウレタン樹脂(b)が
    分子量50〜500であるジオール化合物、有機ジイソ
    シアネート、および鎖延長剤を反応させて得られるポリ
    ウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の
    印刷インキ用バインダー組成物。
  3. 【請求項3】ポリウレタン樹脂(a)、および/または
    ポリウレタン樹脂(b)の分子内に少なくとも1個のエ
    チレンイミン基を有することを特徴とする請求項1また
    は2記載の印刷インキ用バインダー組成物。
  4. 【請求項4】ポリウレタン樹脂(a)、および/または
    ポリウレタン樹脂(b)の分子内に少なくとも1個のカ
    ルボジイミド基を有することを特徴とする請求項1ない
    し3いずれか記載の印刷インキ用バインダー組成物。
  5. 【請求項5】ポリウレタン樹脂(a)、および/または
    ポリウレタン樹脂(b)の分子内に少なくとも1個の酸
    基を有することを特徴とする請求項1ないし4いずれか
    記載の印刷インキ用バインダー組成物。
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