JP2003282004A - 環状蛍光ランプの製造方法 - Google Patents

環状蛍光ランプの製造方法

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JP2003282004A JP2002083904A JP2002083904A JP2003282004A JP 2003282004 A JP2003282004 A JP 2003282004A JP 2002083904 A JP2002083904 A JP 2002083904A JP 2002083904 A JP2002083904 A JP 2002083904A JP 2003282004 A JP2003282004 A JP 2003282004A
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 くびれ部成型部材の押圧と凹部成型部材の押
圧とを同期させることにより、側面部及び底部の強度低
下を防止し、安定した品質が得られる環状蛍光ランプの
製造方法を提供する。 【解決手段】 垂直に保持したガラス管1の下端を融着
して閉塞端部10を形成し、閉塞端部10の近傍が軟化
状態の間に、閉塞端部近傍の側面にくびれ部成型部材1
1を押圧しつつ、閉塞端部の底面に凹部成型部材13を
押圧して、閉塞端部近傍の側面のくびれ部16と閉塞端
部の底面の凹部17とを同時に形成し、くびれ部16を
挟持し、ガラス管1を巻き上げて環状ガラス管を形成す
る。くびれ部成型部材11の押圧と凹部成型部材13の
押圧とが同期しているので、底部を上方に押し上げつ
つ、くびれ部を形成することができ、底部の肉厚を均一
化しつつ、くびれ部の薄肉化の防止が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明用の環状蛍光
ランプ、特に異なる環径の環状ガラス管を連結して小形
高出力ランプとする環状蛍光ランプの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、環径の異なる2種類の環状ガラス
管を同一平面上、又は互いに離間した2つの平面上に配
置した状態で連結して、1つの放電路を形成した小型高
出力の2重環状蛍光ランプが知られている。
【0003】例えば特開平8−124525号公報や特
開平8−236074号公報に開示されている構成で
は、環径の異なる2つの環状ガラス管が、同一平面に同
一円心上に配置されている。そしてガラス管の一端には
電極付ステムが、他端には電極無しステムが封止され、
電極無しステムを封止した端部近傍をブリッジで連結し
て1つの放電路が形成されている。
【0004】図5は、従来におけるガラス管の環状化工
程の一例を示す図である。直線状のガラス管40は、電
極付きステム41の封止部側を上側にして、くびれ部4
2が挟持部材43で挟持されて垂直に保持されている。
ガラス管40は加熱により軟化しており、電極無しステ
ム44が封止されている下端部は、受け部材45で支持
されている。この状態で下端部近傍のくびれ部47を挟
持ヘッド46により挟持して巻き上げることにより環状
ガラス管が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の2重環状蛍光ランプの製造方法には、以下
のような問題があった。 (1)ガラス管の一端に電極無しステムを封止する方法
では、電極付きステムを封止する他端に用いる封止装置
を転用できる利点があるが、ステム自体は必要とするの
で、材料コストが高くなっていた。 (2)加熱による軟化状態では、ガラス管が自重で垂下
し、電極無しステム44の封止部近傍においてガラス肉
厚の偏差が大きくなり歪みが発生したり、くびれ部47
のガラス肉厚が薄くなった場合は、挟持ヘッド46で巻
き上げる途中でくびれ部47が剥離脱落して巻き上げ不
能になる場合があった。 (3)図5に示したように、電極無しステム44の折れ
残り支持細管48があることにより、受け部材45が凹
部49に確実に嵌合できず、くびれ部47が正規の位置
からずれて、くびれ部47を挟持ヘッド46で挟持する
ことができなくなる場合があった。 (4)電極無しステム44のフレアの径のばらつきや、
フレア周縁の部分的な欠け等があると、封止部強度が低
下し、封止部クラックや巻き上げ時にくびれ部の剥離を
生じる場合があった。 (5)図6に示したように、ガラス管50の下端を略平
たん状又は外側に膨らんだ略曲面状に閉塞する方法によ
れば、閉塞部にステムがないので、前記のような問題は
なくなる。しかしながら、この場合は、ガラス管50を
加熱軟化した際、管端部54は自重で垂下することにな
るが、管端部54と受け部材56との当接位置が正規の
位置からずれ、ガラス管50が傾斜し、管軸51と、受
け部材56の軸57とがずれてしまう場合がある。この
場合、くびれ部52の位置もずれてしまうので、挟持部
材55による挟持を正確に行うことができない場合があ
った。 (6)閉塞部にステムを用いずガラス管の下端を略平た
ん状又は外側に膨らんだ略曲面状に閉塞する方法によれ
ば、閉塞加工の際の管端近傍のガラス肉厚のばらつきが
大きくなり、閉塞部やくびれ部に歪みを生じ、ガラス管
巻き上げ時にくびれ部の剥離を生じたり、各種工程を移
動の際や、完成品の点灯時に閉塞部のクラックを生じる
場合があった。
【0006】本発明は、前記のような従来の問題を解決
するものであり、くびれ部成型部材の押圧と凹部成型部
材の押圧とを同期させることにより、側面部及び底部の
強度低下を防止し、安定した品質が得られる環状蛍光ラ
ンプの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の環状蛍光ランプの製造方法は、直線状のガ
ラス管を垂直に保持し、前記ガラス管の下端を融着して
閉塞端部を形成し、前記閉塞端部の近傍が軟化状態の間
に、前記閉塞端部近傍の側面にくびれ部成型部材を押圧
しつつ、前記閉塞端部の底面に凹部成型部材を押圧し
て、前記閉塞端部近傍の側面のくびれ部と前記閉塞端部
の底面の凹部とを同時に形成し、前記くびれ部を挟持
し、前記ガラス管を巻き上げて環状ガラス管を形成する
ことを特徴とする。
【0008】前記のような環状ガラス管の製造方法によ
れば、くびれ部成型部材の押圧と凹部成型部材の押圧と
が同期しているので、底部を上方に押し上げつつ、くび
れ部を形成することができる。このため、底部の肉厚を
均一化しつつ、くびれ部の薄肉化の防止を図ることがで
きる。このことにより、側面部及び底部の歪み残存を防
止でき、強度の低下も防止でき、くびれ部の挟持強度を
高めるつつ、衝撃に対しても十分耐える強度を確保する
ことができる。
【0009】前記環状蛍光ランプの製造方法において
は、前記閉塞端部は、前記ガラス管の下端近傍を加熱し
て融着した後、余剰カレットを除去して形成することが
好ましい。前記のような環状ガラス管の製造方法によれ
ば、開口部を直接閉塞する場合に比べ、容易かつ確実に
閉塞端部を形成できる。
【0010】また、前記ガラス管の巻き上げは、前記凹
部を前記凹部と対応する凸部を備えた受け部材でいった
ん支持し、かつ前記くびれ部を前記くびれ部に対応した
凸部を備えた挟持部材で挟持した後、前記受け部材によ
る支持を解除して行なうことが好ましい。前記のような
環状ガラス管の製造方法によれば、受け部材で正確かつ
確実にガラス管底部の凹部が支持されるので、ガラス管
の管軸に対する傾きを防止でき、くびれ部の挟持が容易
かつ確実となり、ガラス管巻き上げ作業が円滑になり、
巻き上げ後の環状ガラス管の歪みも防止できる。
【0011】また、環径の異なる2つの前記環状ガラス
管を同心円状に配置し、前記各ガラス管の前記くびれ部
の近傍を互いにブリッジ接続して一本の放電路を形成す
ることが好ましい。前記のような環状ガラス管の製造方
法によれば、ブリッジの接続部分の加熱時に、くびれ部
近傍は温度上昇することになるが、くびれ部近傍は、ガ
ラス肉厚が比較的均一で強度的にも安定しているので、
温度上昇による歪発生は抑えられることになる。このこ
とにより、製造工程中においても、完成品の点灯時にお
いても、くびれ部近傍の管端部の破損を防止できる。
【0012】また、前記くびれ部成型部材は、内周に沿
って突起が形成された環状部材を分割した複数の部材で
形成されていることが好ましい。前記のような環状ガラ
ス管の製造方法によれば、複数の環状部材の同時開閉が
可能になるので、くびれ部の形成を効率よく正確に行う
ことができる。
【0013】また、前記凹部成型部材は、略円錐台形の
突起を備えていることが好ましい。前記のような環状ガ
ラス管の製造方法によれば、ガラス管の安定かつ確実な
支持ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
2重環状蛍光ランプの製造方法について、図面を参照し
ながら説明する。図1に、本実施形態に係る環状蛍光ラ
ンプの製造方法の工程図を示している。
【0015】図1(a)は、ガラス管1下端の開口端6
側の閉塞前状態を示している。ガラス管1の上端には、
電極2を備えたステム3が封着されている。ガラス管1
の上端外周には、周方向に外周面が窪んでいるくびれ部
4が形成されている。挟持体5は、くびれ部4を挟持し
ており、開口端6を下側に向けて、ガラス管1を垂直に
支持している。18はリード線、19は排気細管であ
る。開口端6側の閉塞は、閉塞予定部分7を加熱手段で
あるガスバーナ8で加熱軟化させて行なう。
【0016】図1(b)は、開口端6側の閉塞後の状態
を示している。本図の状態では、余剰カレット9が除去
されており、閉塞予定部分7が融着されて閉塞端部10
が形成されている。この閉塞端部10には、ガラス材の
厚みが増した肉溜りが形成されている。このように、ガ
ラス管1の一端は、ステムを封着することなく、閉塞端
部10を形成しているので、ステム自体が不要となり、
生産性向上とコスト低減を図ることができる。また、余
剰カレット9を除去して、閉塞端部10を形成する方法
によれば、開口を直接閉塞する方法に比べ、容易かつ確
実に閉塞端部10を形成することができる。この方法は
本実施形態のように、ガラス管1を垂直に支持した状態
で閉塞端部を形成する場合には有効な方法である。
【0017】図1(c)は、ガラス管1の下端にくびれ
部及び凹部を形成する工程を示している。くびれ部は、
後のガラス管1の環状化工程において、ガラス管1を挟
持するための部分であり、凹部はガラス管1を支持する
ための部分である。ガラス管1の閉塞端部10の近傍が
軟化状態を維持している間に、閉塞端部10の近傍の側
面にくびれ部成型部材11を当接させて押圧しつつ、底
面12に凹部成型部材13を当接させて押圧する。すな
わち、成型部材11の押圧と成型部材13の押圧とが同
期している。
【0018】ここで、図2(a)にくびれ部成型部材1
1の一実施形態の拡大斜視図、図2(b)に凹部成型部
材13の一実施形態の拡大斜視図を示している。図2
(a)に示したくびれ部成型部材11は、環状金型を2
分割した半環状型材11a、11bの内周に沿ってくび
れ成型用の突起15を形成したものである。
【0019】このようなくびれ部成型部材11を用いれ
ば、ガラス管1の外周が周方向に窪んだくびれ部16を
形状にばらつきがないように形成できる。また、一対の
半環状型材11a、11bを用いているので、同時開閉
が可能であり、くびれ部の成型を効率よく正確に行うこ
とができる。
【0020】図2(b)に示した凹部成型部材13は、
突起14の形状が離型性のよい略円錐台状であるので、
凹部17の形状を精度よく正確に形成できる。
【0021】このように、くびれ部16及び凹部17を
形成したことにより、後の環状化工程におけるくびれ部
16の挟持や、凹部17の支持が安全確実になる。
【0022】図1(d)は、各成型部材11、13によ
る押圧後の状態を示している。各成型部材11、13に
よる押圧により、ガラス管1の下端には、くびれ部16
と凹部17とが同時に形成されることになる。
【0023】成型部材11の押圧と成型部材13の押圧
とを同期させたことにより、底部を上方に押し上げつ
つ、くびれ部16が形成されることになる。このため、
肉溜りが形成された底部の肉厚を分散して均一化させな
がら、自重による側面部の薄肉化が進行する前にくびれ
部16を形成できることになる。すなわち、底部の肉厚
を均一化しつつ、くびれ部16の薄肉化の防止を図るこ
とができる。
【0024】このことにより、側面部及び底部の歪み残
存を防止でき、強度の低下も防止できるので、ガラス管
1の環状化工程において、くびれ部16の剥離脱落や欠
損を防止でき、くびれ部16を挟持する際の挟持強度を
高めることができる。また、製造工程における搬送時や
完成品の点灯時におけるガラス管の管端のクラック発生
や破損も防止できる。さらに、この環状化工程において
は、ガラス管1が自重で若干垂下して凹部17を受け部
材で支持することになるが、この際の衝撃に対しても十
分耐える強度を確保することができる。
【0025】一方、成型部材11と成型部材13とを同
期させることなく、成型部材11による押圧と、成型部
材13による押圧とを別個に行なった場合は、側面部及
び凹部の双方の肉厚が薄くなったり、双方の肉厚が極端
にばらついたり、くびれ部16や凹部17が異形に仕上
がり、所定の形状が得られなくなる場合もある。この場
合は、くびれ部16及び凹部17は、挟持や支持の役割
を果たせなくなることになる。
【0026】図3は、ガラス管1の環状化工程を説明す
る図である。環状化工程は、図1の工程を経て、くびれ
部16及び凹部17が形成された管状ガラス管1を巻き
手段により環状に成型する工程である。まず、図3
(a)に示したように、ガラス管1を挟持体5により、
凹部17が下向きになるようにして垂直に支持する。こ
の後、ガラス管1を巻き加工可能な温度(約660〜6
80℃)に加熱し軟化させる。
【0027】ガラス管1の軟化により、ガラス管1は自
重により、下方へ垂下することになる。ガラス管1の下
端の垂下量がh(30〜40mm程度)になった状態
で、受け部材20で凹部17をいったん支持する。次
に、くびれ部16を1対の半環状部材である挟持ヘッド
21により挟持する。
【0028】図3(b)は、受け部材20で凹部17が
支持され、挟持ヘッド21でくびれ部16が挟持された
状態を概略的に示している。この状態から、受け部材2
0による凹部17の支持を解除すなわち受け部材20を
矢印方向に移動させて、ガラス管1の巻き上げへと移行
する。巻き上げ工程においては、挟持ヘッド21がくび
れ部16を挟持した状態で、ガラス管1をローラ治具に
巻き付けてガラス管1を環状化させる。
【0029】ここで、凹部16はあらかじめ受け部材2
0に嵌合する形状に形成されているので、受け部材20
で凹部17を支持した状態において、ガラス管1の正規
位置に対する傾きを防止でき、挟持ヘッド21とくびれ
部16との嵌合の精度も高まることになる。このことに
より、ガラス管1の環状化作業が円滑に進行し、ガラス
管1の異形化や巻き上げ不能等による不良品の発生を抑
えることができる。
【0030】図4は、本発明の一実施形態に係る2重環
状蛍光ランプの平面図を示している。本図に示した2重
環状蛍光ランプ25は、環径の異なる2つの環状ガラス
管22と環状ガラス管23とを、同心円状にかつ同一平
面状に配置して形成したものである。各環状ガラス管2
2、23は、図1、3に示したような工程を経て形成し
たものである。環状ガラス管22と環状ガラス管23と
は、くびれ部16の近傍において、ブリッジ24により
接続されており、1本の放電路が形成されている。
【0031】ブリッジ24の接続の際には、接続部分は
ガスバーナ等の加熱手段で加熱され、くびれ部16の近
傍は温度上昇することになる。しかしながら、前記のよ
うな工程を経て形成されたくびれ部16の近傍は、ガラ
ス肉厚が比較的均一で強度的にも安定しているので、温
度上昇による歪発生は抑えられることになる。このこと
により、製造工程の搬送時においても、完成品の点灯時
においても、管端部を含むくびれ部16の近傍の破損を
防止できる。
【0032】なお、環状ガラス管の配置は本図の例に限
るものではなく、例えば2つの各環状ガラス管の形成す
る平面が離間したものでもよく、ユーザの配光性能要望
に応じて適宜設定すればよい。
【0033】以下、実験結果を説明しながら、本発明を
より具体的に説明する。実験に用いたガラス管は、図4
に示したような2重環状蛍光ランプ25を製造するのに
用いるガラス管である。長短2本のガラス管の外径は2
0mmであり、2重環状蛍光ランプの完成時において
は、環外径が400mm、環内径が314mm、定格電
力が97Wである。
【0034】実験は3種類の製造方法について行った。
各製造方法はいずれも、垂直支持したガラス管下端の封
止、閉塞、及びガラス管の環状化工程を経て形成した2
つの環状ガラス管を、ブリッジを介して接続して1つの
放電路を有する2重環状蛍光ランプを製造するものであ
る。
【0035】実施例1は、図1〜3に示したような製造
方法であり、凹部成型部材13とくびれ部成型部材11
を同期させて、くびれ部及び凹部を形成した。比較例1
は、くびれ部成型部材11を用いてくびれ部を形成し、
凹部成型部材13による凹部は形成しなかった。また、
実施例1、比較例1では、ガラス管下端にステムを封止
しなかった。
【0036】比較例2は、ガラス管下端を電極無しステ
ムで封止した後、くびれ部成型部材11を用いてくびれ
部を形成する製造方法であり、凹部成型部材13による
凹部は形成しなかった。比較例2に用いた電極無しステ
ムは、定格電力97Wの2重環状蛍光ランプ用の電極付
きステムと同じ構造で、リード線に電極を取り付けない
構成とし、排気管を閉塞してステムフレア内で折除し、
かつリード線もステムフレア内で切断して封止に用い
た。
【0037】各実験では、くびれ部成型部材11は共用
した。くびれ部成型部材11には、耐熱材料であるステ
ンレスで形成された一対の半環状部材の金型を用い、各
半環状部材の内周面には、高さ2.5mm、幅が3mm
で先端に丸みを設けた突起が形成されている。
【0038】また、実施例1で用いた凹部成型部材13
は、短径2mm、長径8mm、及び高さ10mmの円錐
台状突起を備え耐熱材料であるステンレスで形成された
金型を用いた。
【0039】設定条件、実験結果をまとめると下記の表
1の通りである。
【0040】
【表1】
【0041】比較例1においては、余剰カレットを除去
後、くびれ部用成型部材をガラス管側面に押圧する際
に、自由端となつたガラス管下端が若干傾いて、ガラス
管の管軸垂直方向に対して傾斜したくびれ部が形成され
た。このため、巻き上げ前のくびれ部挟持が不可能にな
る不良が発生した。
【0042】また、比較例1は、凹部成型部材13を用
いていないので、軟化状態にあるガラス管の底部が自重
により若干垂下し、ガラス管の底部に若干の丸味が形成
されたものがあった。この場合、ガラス管底部がガラス
管底部用の支持部材と傾いて接し、くびれ部が正規の形
状に形成されているにもかかわらず、くびれ部挟持ヘッ
ドでくびれ部を挟持できなくなるという問題も発生し
た。
【0043】比較例2では、ガラス管端部の封止部とそ
の近傍のくびれ部との間の肉厚偏差により歪が発生し
た。このことにより、くびれ部の強度が低下し巻き上げ
の際にくびれ部が剥離脱落するという巻き上げ不能が発
生した。また、比較例2では、ガラス管底部はステムで
封止されているので、図5のように、凹部49内に折れ
残りの支持細管48があることにより、受け部材45が
確実にステムの凹部49に嵌合できず、くびれ部47の
位置とくびれ部挟持ヘッド46の位置とがずれて、巻き
上げのためのガラス管挟持が不可能になるという問題も
生じた。また、ステムを用いているためにステムのフレ
ア径のバラツキやフレア周縁の欠け等の存在により封止
部強度が低下しクラックや、巻き上げ時のくびれ部剥離
脱落等の問題を生じた。
【0044】比較例1、2に対して、実施例1ではガラ
ス管下端部の閉塞部分とその近傍のくびれ部との間にお
ける肉厚偏差も小さく歪も発生しなかった。このため、
巻き上げ時のくびれ部剥離脱落、閉塞部のクラック等は
一切発生せず、かつくびれ部の挟持ヘッドによる挟持も
確実になり、比較例1、2で発生したような問題は生じ
なかった。
【0045】また、実施例1において、ガラス管下端の
閉塞による底部のガラス肉厚は、凹部成型部材の押圧に
より均等化され、歪が生じることもなく、受け部材によ
って支持される際の衝撃によつても破損等の不都合は何
ら生じなかつた。
【0046】また、くびれ部成型部材による押圧と、凹
部成型部材による押圧とを同期させずに、いずれかを先
行させた実験を行ったところ、加熱軟化状態の時間が長
くなり、くびれ部や凹部の形状が乱れ、変形、肉厚のば
らつきが発生し実用に適さなかった。
【0047】なお、本発明に係る製造方法は、前記各実
施形態、実施例で説明した加工条件、寸法、材料、形
状、及び品種等の設定に限るものではなく、適宜任意に
設定すればよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、くびれ
部成型部材の押圧と凹部成型部材の押圧とが同期してい
るので、底部を上方に押し上げつつ、くびれ部を形成す
ることができる。このため、底部の肉厚を均一化しつ
つ、くびれ部の薄肉化の防止を図ることができる。この
ことにより、側面部及び底部の歪み残存を防止でき、強
度の低下も防止でき、くびれ部の挟持強度を高めつつ、
衝撃に対しても十分耐える強度を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る環状蛍光ランプの製
造方法の工程図
【図2】(a)本発明の一実施形態に係るくびれ部成型
部材の斜視図 (b)本発明の一実施形態に係る凹部成型部材の斜視図
【図3】本発明の一実施形態に係る環状化のための設定
までの工程に係る工程図
【図4】本発明の一実施形態に係る2重環状蛍光ランプ
の平面図
【図5】従来のガラス管の環状化工程の一例を示す図
【図6】従来のガラス管の環状化工程の別の一例を示す
【符号の説明】
1 ガラス管 2 電極 3 ステム 4,16 くびれ部 10 閉塞端部 11 くびれ部成型部材 11a 半環状部材 13 支持用凹部成型部材 14,15 突起 17 凹部 20 受け部材 21 挟持ヘッド 24 ブリッジ 25 2重環状蛍光ランプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状のガラス管を垂直に保持し、 前記ガラス管の下端を融着して閉塞端部を形成し、 前記閉塞端部の近傍が軟化状態の間に、前記閉塞端部近
    傍の側面にくびれ部成型部材を押圧しつつ、前記閉塞端
    部の底面に凹部成型部材を押圧して、前記閉塞端部近傍
    の側面のくびれ部と前記閉塞端部の底面の凹部とを同時
    に形成し、 前記くびれ部を挟持し、前記ガラス管を巻き上げて環状
    ガラス管を形成することを特徴とする環状蛍光ランプの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記閉塞端部は、前記ガラス管の下端近
    傍を加熱して融着した後、余剰カレットを除去して形成
    する請求項1に記載の環状蛍光ランプの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ガラス管の巻き上げは、前記凹部を
    前記凹部と対応する凸部を備えた受け部材でいったん支
    持し、かつ前記くびれ部を前記くびれ部に対応した凸部
    を備えた挟持部材で挟持した後、前記受け部材による支
    持を解除して行なう請求項1又は2に記載の環状蛍光ラ
    ンプの製造方法。
  4. 【請求項4】 環径の異なる2つの前記環状ガラス管を
    同心円状に配置し、前記各ガラス管の前記くびれ部の近
    傍を互いにブリッジで接続して一本の放電路を形成する
    請求項1から3のいずれかに記載の環状蛍光ランプの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記くびれ部成型部材は、内周に沿って
    突起が形成された環状部材を分割した複数の部材で形成
    されている請求項1から4のいずれかに記載の環状蛍光
    ランプの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記凹部成型部材は、略円錐台形の突起
    を備えている請求項1から5のいずれかに記載の環状蛍
    光ランプの製造方法。
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