JP2003291830A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003291830A
JP2003291830A JP2002101480A JP2002101480A JP2003291830A JP 2003291830 A JP2003291830 A JP 2003291830A JP 2002101480 A JP2002101480 A JP 2002101480A JP 2002101480 A JP2002101480 A JP 2002101480A JP 2003291830 A JP2003291830 A JP 2003291830A
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steering
torque
shaft
electric power
rack
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JP2002101480A
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Yasuo Shimizu
康夫 清水
Katsuji Watanabe
勝治 渡辺
Atsuhiko Yoneda
篤彦 米田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0421Electric motor acting on or near steering gear
    • B62D5/0424Electric motor acting on or near steering gear the axes of motor and final driven element of steering gear, e.g. rack, being parallel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H2025/2062Arrangements for driving the actuator
    • F16H2025/2096Arrangements for driving the actuator using endless flexible members

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータで発生した補助トルクをベルト式
伝動機構を介してステアリング系に付加するようにした
電動パワーステアリング装置において、操舵フィーリン
グをより高めること。 【解決手段】 電動パワーステアリング装置10は、ス
テアリングハンドルで発生する操舵トルクに応じて電動
モータ43で発生した補助トルクを、ベルト式伝動機構
44を介してステアリング系のラック軸26に付加する
ようにしたものである。電動モータのモータ軸95にベ
ルト式伝動機構の駆動プーリ101を取付けた。モータ
軸のうち駆動プーリの軸方向両側の位置95b,95d
を回転可能に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動パワーステアリ
ング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステアリングハンドルの操舵力を
軽減して快適な操舵感を与えるために、電動パワーステ
アリング装置が多用されてきた。電動パワーステアリン
グ装置は、電動モータで操舵トルクに応じた補助トルク
を発生し、この補助トルクをステアリング系の出力軸や
ラック軸に付加し、ラック軸によって操舵車輪を操舵す
るものである。
【0003】補助トルクを付加する構成としては、電動
モータで発生した補助トルクをベルト式伝動機構を介し
て出力軸やラック軸に伝達する型式のものがある。ベル
ト式伝動機構を採用するので、電動モータの配置の自由
度が高い。この種の電動パワーステアリング装置として
は、例えば特公平7−94226号「電動式パワーステ
アリング装置」(以下、「従来の技術」と言う。)が知
られている。
【0004】上記従来の技術は同公報の第2図に示され
る通り、入力軸7(番号は公報に記載されたものを引用
した。以下同じ。)に図示せぬトーションバーを介して
出力軸9を結合することにより、ステアリングホイール
6に加えた操舵トルクを入力軸7、トーションバー、出
力軸9、ナックルを介して操舵車輪に伝達することがで
きるというものである。トーションバーで連結された入
・出力軸7,9間の相対ねじれ角を操舵トルクセンサ1
0で電気的に検出することにより、操舵トルクを検出す
ることができる。電動機11の軸に設けた小径プーリ1
9と、出力軸9に設けた大径プーリ20とに、ベルト2
1を掛けることにより、操舵トルクに応じて電動機11
が発した補助トルクを小径プーリ19、ベルト21、大
径プーリ20の経路で出力軸9に付加することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、補助トルク
の変動に応じて、ベルト21に作用する張力は変動す
る。この結果、小径プーリ19から電動機11の軸(モ
ータ軸)に作用する曲げ荷重も変動する。モータ軸はモ
ータケースから外方へ延びた軸であり、「片持ばり」又
は「張出しばり」と同等の曲げ剛性を有する。モータ軸
が大きい曲げ荷重を受けてたわむと、小径プーリ19に
対してベルト21が片当たりするので、トルク伝達効率
は低下する傾向にある。このため、補助トルクの変動が
大きいと、電動機11から出力軸へ付加される補助トル
クにムラが生じる要因となり、操舵フィーリング(操舵
感覚)を高める上で好ましくない。
【0006】さらに上記従来の技術は、操舵トルクに応
じてトーションバーがねじれた分、入・出力軸7,9間
に相対的な角度変位が発生する。従って、ステアリング
ホイール6の操舵タイミングに対して操舵車輪の動作タ
イミングが若干遅れる。しかも、トーションバーで連結
された入・出力軸7,9間の相対ねじれ角を、操舵トル
クセンサ10で検出するのであるから、検出タイミング
も若干遅れる。この結果、電動機11が補助トルクを発
生するタイミングが遅れる。
【0007】一方、電動機11のロータやモータ軸は固
有の慣性を有する。また、ベルト21は可撓性が求めら
れるので、一般に鉄鋼製ギヤ等のような金属製伝動部材
に比べて剛性が小さく、固有のばね定数を有する。慣性
を有する電動機11のモータ軸を、固有のばね定数を有
するベルト21にて、比較的質量が大きい出力軸9に連
結することになる。従って、電動機11が発した補助ト
ルクを出力軸9に伝達するまでに、伝達タイミングが若
干遅れ得る。このようにタイミングが遅れること、すな
わち時間遅れが生じることは、操舵フィーリングに微妙
な影響を及ぼす。
【0008】そこで本発明の目的は、電動モータで発生
した補助トルクをベルト式伝動機構を介してステアリン
グ系に付加するようにした電動パワーステアリング装置
において、操舵フィーリングをより高めることができる
技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、ステアリングハンドルで発生する操舵ト
ルクに応じて電動モータで発生した補助トルクを、ベル
ト式伝動機構を介してステアリング系に付加するように
した電動パワーステアリング装置において、電動モータ
のモータ軸にベルト式伝動機構の駆動プーリを取付ける
とともに、モータ軸のうち駆動プーリの軸方向両側の位
置を回転可能に支持したことを特徴とする。
【0010】電動モータのモータ軸のうち、駆動プーリ
の軸方向両側の位置を回転可能に支持することで、モー
タ軸に「両端支持ばり」と同等の曲げ剛性を付与するこ
とができる。両持ばり型式のモータ軸にすることで、従
来の片持ばり形式のモータ軸よりも、曲げ剛性を大幅に
高めることができる。この結果、モータ軸に大きい曲げ
荷重を受けた場合であっても、モータ軸のたわみ量を大
幅に低減することができる。たわみを抑制することで、
駆動プーリに対するベルトの片当たりを抑制することに
より、トルク伝達効率を高めることができる。このた
め、補助トルクの変動が大きい場合であっても、電動モ
ータからベルト式伝動機構を介してステアリング系に付
加される補助トルクにムラが生じにくい。従って、電動
パワーステアリング装置の操舵フィーリングをより高め
ることができる。
【0011】請求項2は、ステアリングハンドルで発生
した操舵トルクをラックアンドピニオン機構のピニオン
軸に伝達することで、ラックアンドピニオン機構を介し
て操舵車輪を操舵するとともに、操舵トルクをトルク検
出装置で検出し、操舵トルクに応じて電動モータで発生
した補助トルクをベルト式伝動機構を介してラックアン
ドピニオン機構のラック軸に付加するようにした電動パ
ワーステアリング装置において、トルク検出装置が、操
舵トルクに応じて変化するピニオン軸のねじり量を検出
して操舵トルクに変換する装置であることを特徴とす
る。
【0012】操舵トルクに応じて変化するピニオン軸の
ねじり量を、トルク検出装置で検出して操舵トルクに変
換するようにしたので、ピニオン軸を、トルク入力側と
トルク出力側とに分割しない一体の軸とすることができ
る。一体軸であるから、操舵トルクが作用したときの、
ねじれ量は極めて微少ですむ。このため、ステアリング
ハンドルの操舵タイミングに対する、操舵車輪の動作タ
イミングの遅れを大幅に抑制することができる。しか
も、極めて微少なねじれ量をトルク検出装置によって検
出するので、迅速に検出することができる。この結果、
電動モータから補助トルクを速やかに発生することがで
きる。このようなことから、ステアリングハンドルを操
舵してから操舵車輪が操舵動作をするまでの、電動パワ
ーステアリング装置全体の時間遅れとしては、電動モー
タで発生した補助トルクをベルト式伝動機構を介してラ
ック軸に付加する時間遅れだけを考慮すればよい。従っ
て、操舵トルクに応じた補助トルクを発生させて補助す
る電動パワーステアリング装置の応答性を、より高める
ことができる。このため、操舵フィーリングをより高め
ることができる。
【0013】請求項3は、トルク検出装置が、ピニオン
軸のねじり量に応じて変化する磁歪効果を電気的に検出
する磁歪式検出装置であることを特徴とする。ピニオン
軸のねじれ量が小さくても、ねじり量に応じて変化する
磁歪効果を磁歪式検出装置によって迅速に且つ確実に検
出できる。従って、操舵トルクに応じた補助トルクを発
生させて補助する電動パワーステアリング装置の応答性
を、より一層高めることができる。このため、操舵フィ
ーリングをより一層高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の模式図であり、この電動パワーステアリング
装置10は、車両のステアリングハンドル21から操舵
車輪29,29に至るステアリング系20と、このステ
アリング系20に補助トルクを加える補助トルク機構4
0とからなる。この電動パワーステアリング装置10
は、ラック軸26の両端から操舵トルクを取り出すよう
にしたエンドテイクオフ型操舵装置である。
【0015】ステアリング系20は、ステアリングハン
ドル21にステアリングシャフト22及び自在軸継手2
3,23を介してピニオン軸24を連結し、ピニオン軸
24にラックアンドピニオン機構25を介してラック軸
26を連結し、ラック軸26の両端に左右のタイロッド
27,27及びナックル28,28を介して左右の操舵
車輪29,29を連結したものである。ラックアンドピ
ニオン機構25は、ピニオン軸24に形成したピニオン
31と、ラック軸26に形成したラック32とからな
る。運転者がステアリングハンドル21を操舵すること
で、この操舵トルクによりラックアンドピニオン機構2
5及び左右のタイロッド27,27を介して、左右の操
舵車輪29,29を操舵することができる。
【0016】補助トルク機構40は、ステアリングハン
ドル21に加えたステアリング系20の操舵トルクをト
ルク検出装置41で検出し、この検出信号に基づき制御
部42で制御信号を発生し、この制御信号に基づき操舵
トルクに応じた補助トルクを電動モータ43で発生し、
補助トルクをトルク伝達部材としてのベルト式伝動機構
44並びにボールねじ45を介してラック軸26に伝達
するようにしたものである。
【0017】以上を要約すれば、電動パワーステアリン
グ装置10は、車両のステアリングハンドル21に加え
た操舵トルクをラックアンドピニオン機構25を介して
ラック軸26に伝達するとともに、操舵トルクに応じて
電動モータ43が発生した補助トルクをベルト式伝動機
構44並びにボールねじ45を介してラック軸26に付
加し、このラック軸26によって操舵車輪29,29を
操舵するようにしたものである。従って、ステアリング
系20の操舵トルクに電動モータ43の補助トルクを付
加した複合トルクによって、操舵車輪29,29を操舵
することができる。
【0018】図2は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の全体構成図であり、要部を断面して表す。この
図は、ラックアンドピニオン機構25(図1参照)及び
ボールねじ45をハウジング51に収納するとともに、
電動モータ43をハウジング51の外側面に沿わせて配
置したことを示す。ハウジング51は、概ね管状の第1
ハウジング52並びに第2ハウジング53の一端面同士
をボルト結合して組立てた、細長いギヤボックスであ
り、車幅方向(図左右方向)に延びる。
【0019】車幅方向に延びたラック軸26は、車幅方
向へスライドするようにハウジング51を貫通した軸で
あり、ほぼ長手中央位置にボールねじ45を配置する。
図中、54はラック軸支持用軸受、55,55はボール
ジョイント、56,56はダストシール用ブーツであ
る。
【0020】図3は図2の3−3線断面図であり、第1
ハウジング52にトルク検出装置41、ピニオン軸2
4、ラックアンドピニオン機構25を収納するととも
に、第1ハウジング52の上部開口を上部カバー部57
で塞いだことを示す。第1ハウジング52は、上下に延
びるピニオン軸24の上部、長手中央部及び下端を3個
の軸受61〜63を介して回転可能に支持するととも
に、ラックガイド64を備える。ピニオン軸24は、一
端部に自在軸継手23(図1参照)に連結するスプライ
ン結合部24a又はセレーション結合部24aを形成
し、他端部にピニオン31を形成した中実軸である。
【0021】ラックガイド64は、ラック32の反対側
からラック軸26にガイド部65を当て、更に圧縮ばね
66を介して調整ボルト67にて押すことでラック32
に予圧を与えて、ラック32をピニオン31に押し付け
て支持する、滑りガイド機構である。図中、68はオイ
ルシールである。
【0022】ところで、トルク検出装置41は、操舵ト
ルクに応じて変化するピニオン軸24のねじり量を検出
して操舵トルクに変換する検出装置である。より具体的
には、トルク検出装置41は、ピニオン軸24のねじり
量に応じて変化する磁歪効果を電気的に検出する磁歪式
検出装置である。以下、トルク検出装置41を詳しく説
明する。
【0023】このようなトルク検出装置41は、ピニオ
ン軸24の表面に2つの磁歪膜(第1磁歪膜71及び第
2磁歪膜72)を軸長手方向に並べて設け、これら第1
・第2磁歪膜71,72の周囲に、第1・第2磁歪膜7
1,72に生じた磁歪効果を電気的に検出する検出部7
3を設け、検出部73の検出信号を出力回路部80で処
理してトルク検出信号として出力するようにした、操舵
トルクセンサである。
【0024】第1・第2磁歪膜71,72は、一定幅で
ピニオン軸24の全周にわたって設けた一定厚みのメッ
キ層からなる。このメッキ層は、歪みの変化に対して磁
束密度の変化の大きい材料からなり、例えば、ピニオン
軸24の外周面に気相メッキ法で形成したNi−Fe系
の合金膜である。このようなメッキ層は、上記操舵トル
クに応じて磁歪特性が変化する薄膜であり、ピニオン軸
24の周方向への永久歪みが付与される。
【0025】第1・第2磁歪膜71,72に永久歪みを
付与するには、例えば次の方法がある。 (1)ピニオン軸24に、軸長手方向に一定の距離を有
して点A1、点A2、点A3をこの順に設定する。 (2)次に、点A1及び点A3を固定するとともに中央
の点A2を捩ることで、ピニオン軸24に過大なトルク
を加える。 (3)次に、この捩った状態でピニオン軸24の外周面
のうち、点A1・点A2間及び点A2・点A3間にメッ
キ処理を施すことにより、メッキ層からなる第1・第2
磁歪膜71,72を形成する。 (4)次に、トルクを除いてピニオン軸24の捩り状態
を元に戻し、作業を完了する。 このようにして、第1・第2磁歪膜71,72に互いに
逆方向の永久的な歪みを付与することができる。
【0026】検出部73は、第1・第2磁歪膜71,7
2を包囲するように設けたものである。具体的には、検
出部73は、ピニオン軸24を通した筒状のコイルボビ
ン74と、コイルボビン74に巻いた第1多層ソレノイ
ド巻きコイル75A並びに第2多層ソレノイド巻きコイ
ル75Bと、第1・第2多層ソレノイド巻きコイル75
A,75Bの周囲を囲う磁気シールド用バックヨーク7
6とからなる。以下、第1多層ソレノイド巻きコイル7
5Aのことを「第1コイル75A」と言い、第2多層ソ
レノイド巻きコイル75Bのことを「第2コイル75
B」と言う。
【0027】第1コイル75Aは、ピニオン軸24の外
周面から微小の空隙を有して、第1磁歪膜71の磁気回
路内に配置することで、第1磁歪膜71に操舵トルクが
作用したときの透磁率の変化に応じてインピーダンスが
変化する。第2コイル75Bは、ピニオン軸24の外周
面から微小の空隙を有して、第2磁歪膜72の磁気回路
内に配置することで、第2磁歪膜72に操舵トルクが作
用したときの透磁率の変化に応じてインピーダンスが変
化する。
【0028】図4は本発明に係るトルク検出装置の回路
図であり、このトルク検出装置の出力回路部80は、第
1回路部80A及び第2回路部80Bと増幅器86との
組合せ構造である。
【0029】第1回路部80Aは、第1コイル75Aと
抵抗値一定の抵抗81Aとを直列接続した直列回路82
Aに、交流電圧供給源83Aから交流電圧を印加し、第
1コイル75Aのインピーダンスの変化を交流電圧に変
換し検出部73の第1の検出信号として取出し、この交
流電圧の検出信号をダイオード84Aで整流した後に、
ローパスフィルタ85Aでノイズの少ない直流電圧の検
出信号に変換し、この直流電圧の検出信号を増幅器86
に出力する回路である。
【0030】第2回路部80Bは、上記第1回路部80
Aと同様の回路構成であり、第2コイル75Bと抵抗値
一定の抵抗81Bとを直列接続した直列回路82Bに、
交流電圧供給源83Bから交流電圧を印加し、第2コイ
ル75Bのインピーダンスの変化を交流電圧に変換し検
出部73の第2の検出信号として取出し、この交流電圧
の検出信号をダイオード84Bで整流した後に、ローパ
スフィルタ85Bでノイズの少ない直流電圧の検出信号
に変換し、この直流電圧の検出信号を増幅器86に出力
する回路である。
【0031】増幅器86は、第1回路部80A及び第2
回路部80Bからの各検出信号の差を増幅し、トルク検
出信号として出力端子87から出力する手段である。な
お、直列回路82A,82Bにダイオード84A,84
Bを接続した回路は整流回路である。ローパスフィルタ
85A,85Bは、抵抗88とコンデンサ89とからな
る平滑回路である。
【0032】上述のように永久歪みが付与された第1・
第2磁歪膜71,72を用いることにより、第1磁歪膜
71に生じた磁歪効果を第1コイル75Aにて検出する
とともに、第2磁歪膜72に生じた磁歪効果を第2コイ
ル75Bにて検出することで、ピニオン軸24に作用す
る操舵トルクの方向と大きさを検出することができる。
すなわち、ピニオン軸24に作用する操舵トルクに応じ
て第1・第2磁歪膜71,72の透磁率が変化し、この
ときの第1・第2コイル75A,75Bにおけるインピ
ーダンスの変化を出力回路部80にて検出することで、
操舵トルクの方向とトルクの値とを検出することができ
る。
【0033】図5は本発明に係るハウジング、ラック
軸、電動モータ、ベルト式伝動機構、ボールねじ回りの
要部断面図である。この図は、第1ハウジング52の一
端のフランジ52aに第2ハウジング53の一端のフラ
ンジ53aを、ボルト58で結合したことを示す。
【0034】電動モータ43は、モータケース91と、
モータケース91の開口部を塞ぐリッド92と、モータ
ケース91内に嵌合した筒状のアウタステータ93と、
アウタステータ93の内部に配置したインナロータ94
と、インナロータ94と一体のモータ軸95とからな
る、インナロータ型直流ブラシレスモータである。
【0035】モータ軸95は、ラック軸26と平行に配
置した回転軸であって、反出力側の端部95aが第1軸
受96を介してモータケース91で回転自在に支持さ
れ、軸長手途中の中間部95bが第2軸受97を介して
リッド92で回転自在に支持され、リッド92から外方
(図の右方向)へ延びた延長部分を出力部95cとし
た、出力軸である。このモータ軸95は、第1軸受96
並びに第2軸受97によって軸方向への移動が規制され
ることになる。第1・第2軸受96,97は、ボールベ
アリング等の転がり軸受である。リッド92は、モータ
ケース91にボルト98で止めたものである。
【0036】ベルト式伝動機構44は、モータ軸95に
取付けた小径の駆動プーリ101と、ボールねじ45の
ナット113に一体に形成又は取付けた大径の従動プー
リ102と、これら駆動・従動プーリ101,102間
に掛けたベルト103とからなる。このようなベルト式
伝動機構44は、電動モータ43の回転を減速すること
でトルクを増してボールねじ45に伝達する減速機構、
すなわち倍力機構である。
【0037】ボールねじ45は、ラック軸26に形成し
たねじ部(ねじ溝)111と、多数のボール112・・・
(・・・は複数を示す。以下同じ。)と、ねじ部111に
ボール112・・・を介して取付けた外筒部分のナット1
13と、からなるボールナット機構である。このボール
ねじ45は、電動モータ43の補助トルクを、ナット1
13からボール112・・・を介してねじ部111へ伝達
するものであって、ナット113のねじ溝の端部に到達
したボール112・・・が図示せぬチューブ内を通って循
環する、いわゆる内部循環形式又は外部循環形式の構成
である。
【0038】第1ハウジング52は一端部にボールねじ
収納部114を一体に形成し、このボールねじ収納部1
14に軸受115を介してナット113を、第1ハウジ
ング52に対する軸方向への移動を規制し且つ回転可能
に支持したものである。軸受115は転がり軸受であ
る。116,117はロックスクリューである。
【0039】電動モータ43が発生した補助トルクは、
モータ軸95→駆動プーリ101→ベルト103→従動
プーリ102→ナット113→ボール112・・・→ねじ
部111の経路でラック軸26に伝わる。このようにし
て、補助トルクをスラスト(ラック軸26への軸力)に
変換してラック軸26に付加することができる。
【0040】本発明は、モータ軸95のうち駆動プーリ
101の軸方向両側の位置を回転可能に支持したことを
特徴とする。具体的には、モータ軸95のうち出力部9
5cに駆動プーリ101を取付けた。さらには、出力部
95cの先端部分95dを第3軸受121を介してブラ
ケット122で回転自在に支持し、このブラケット12
2をリッド92にボルト123にて取付けた。このよう
にして、モータ軸95のうち駆動プーリ101の軸方向
両側の位置を、第2軸受97及び第3軸受121で回転
可能に支持することができる。第3軸受121は、ボー
ルベアリング等の転がり軸受である。
【0041】モータ軸95のうち、駆動プーリ101の
軸方向両側の位置を支持することにより、モータ軸95
に「両端支持ばり」と同等の曲げ剛性を付与することが
できる。両持ばり型式のモータ軸95にすることで、従
来の片持ばり型式のモータ軸よりも、曲げ剛性を大幅に
高めることができる。この結果、モータ軸95に大きい
曲げ荷重を受けた場合であっても、モータ軸95のたわ
み量を大幅に低減することができる。モータ軸95のた
わみを抑制することで、駆動プーリ101に対するベル
ト103の片当たりを抑制することにより、トルク伝達
効率を高めることができる。このため、補助トルクの変
動が大きい場合であっても、電動モータ43からベルト
式伝動機構44並びにボールねじ45を介して、ステア
リング系のラック軸26に付加される補助トルクに、ム
ラが生じにくい。従って、電動パワーステアリング装置
10の操舵フィーリングを、より高めることができる。
【0042】さらには、リッド92を第2ハウジング5
3の一端のフランジ53aにボルト99で取付けること
で、電動モータ43をハウジング51に一体的に取付け
ることができる。上述のように、ブラケット122は電
動モータ43に一体的に取付けてある。ボルト99を緩
めてハウジング51に対して電動モータ43を変位させ
てベルト103の張り具合を調整したときに、ブラケッ
ト122並びに第3軸受121をも同時に変位させるこ
とができるので、調整作業が容易である。
【0043】図6は本発明に係るベルト式伝動機構周り
の要部斜視図であり、電動モータ43から延びたブラケ
ット122が、ベルト103のループ内を通り、先端に
第3軸受121を設けたことを示す。
【0044】上記構成の電動パワーステアリング装置1
0の作用について、上記図3に基づき説明する。操舵ト
ルクに応じて変化するピニオン軸24のねじり量を、ト
ルク検出装置41で検出して操舵トルクに変換するよう
にしたので、ピニオン軸24を、トルク入力側とトルク
出力側とに分割しない一体の軸とすることができる。一
体軸であるから、操舵トルクが作用したときの、ねじれ
量は極めて微少ですむ。このため、ステアリングハンド
ルの操舵タイミングに対する、操舵車輪の動作タイミン
グの遅れを大幅に抑制することができる。しかも、極め
て微少なねじれ量をトルク検出装置41によって検出す
るので、迅速に検出することができる。
【0045】この結果、電動モータ43(図1参照)か
ら補助トルクを速やかに発生することができる。従っ
て、操舵トルクに応じた補助トルクを発生させて補助す
る電動パワーステアリング装置10の応答性を、より高
めることができる。このため、操舵フィーリングをより
高めることができる。
【0046】さらには、トルク検出装置41を、ピニオ
ン軸24のねじり量に応じて変化する磁歪効果を電気的
に検出する磁歪式検出装置で構成したので、ピニオン軸
24のねじれ量が小さくても、ねじり量に応じて変化す
る磁歪効果を磁歪式検出装置によって迅速に且つ確実に
検出できる。従って、操舵トルクに応じた補助トルクを
発生させて補助する電動パワーステアリング装置10の
応答性を、より一層高めることができる。このため、操
舵フィーリングをより一層高めることができる。
【0047】さらにまた、ピニオン軸24の表面に所定
幅で全周にわたって磁歪膜71,72を設け、これらの
磁歪膜71,72の磁歪効果を検出部73にて検出する
ようにした磁歪式検出装置を、操舵トルク装置41とし
て用いるので、ピニオン軸24の材質については限定さ
れない。このため、ピニオン軸24として機械的強度が
大きい材料を用いることができる。
【0048】なお、上記本発明の実施の形態において、
電動パワーステアリング装置10は、補助トルクをベル
ト式伝動機構44を介してステアリング系20に付加す
る構成であればよく、ラック軸26に付加する構成の他
に、ピニオン軸24に付加する構成にすることもでき
る。また、電動モータ43は減速機を備えた構成であっ
てもよい。その場合のモータ軸95とは、減速機の出力
軸のに置き換えて考えればよい。
【0049】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、電動モータのモータ軸のうち、駆動
プーリの軸方向両側の位置を回転可能に支持すること
で、モータ軸に「両端支持ばり」と同等の曲げ剛性を付
与することができる。両持ばり型式のモータ軸にするこ
とで、従来の片持ばり形式のモータ軸よりも、曲げ剛性
を大幅に高めることができる。この結果、モータ軸に大
きい曲げ荷重を受けた場合であっても、モータ軸のたわ
み量を大幅に低減することができる。たわみを抑制する
ことで、駆動プーリに対するベルトの片当たりを抑制す
ることにより、トルク伝達効率を高めることができる。
このため、補助トルクの変動が大きい場合であっても、
電動モータからベルト式伝動機構を介してステアリング
系に付加される補助トルクにムラが生じにくい。従っ
て、電動パワーステアリング装置の操舵フィーリングを
より高めることができる。
【0050】請求項2は、操舵トルクに応じて変化する
ピニオン軸のねじり量を、トルク検出装置で検出して操
舵トルクに変換するようにしたので、ピニオン軸を、ト
ルク入力側とトルク出力側とに分割しない一体の軸とす
ることができる。一体軸であるから、操舵トルクが作用
したときの、ねじれ量は極めて微少ですむ。このため、
ステアリングハンドルの操舵タイミングに対する、操舵
車輪の動作タイミングの遅れを大幅に抑制することがで
きる。しかも、極めて微少なねじれ量をトルク検出装置
によって検出するので、迅速に検出することができる。
この結果、電動モータから補助トルクを速やかに発生す
ることができる。このようなことから、ステアリングハ
ンドルを操舵してから操舵車輪が操舵動作をするまで
の、電動パワーステアリング装置全体の時間遅れとして
は、電動モータで発生した補助トルクをベルト式伝動機
構を介してラック軸に付加する時間遅れだけを考慮すれ
ばよい。従って、操舵トルクに応じた補助トルクを発生
させて補助する電動パワーステアリング装置の応答性
を、より高めることができる。このため、操舵フィーリ
ングをより高めることができる。
【0051】請求項3は、トルク検出装置を、ピニオン
軸のねじり量に応じて変化する磁歪効果を電気的に検出
する磁歪式検出装置で構成したので、ピニオン軸のねじ
れ量が小さくても、ねじり量に応じて変化する磁歪効果
を磁歪式検出装置によって迅速に且つ確実に検出でき
る。従って、操舵トルクに応じた補助トルクを発生させ
て補助する電動パワーステアリング装置の応答性を、よ
り一層高めることができる。このため、操舵フィーリン
グをより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の模
式図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置の全
体構成図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】発明に係るトルク検出装置の回路図
【図5】本発明に係るハウジング、ラック軸、電動モー
タ、ベルト式伝動機構、ボールねじ回りの要部断面図
【図6】本発明に係るベルト式伝動機構周りの要部斜視
【符号の説明】
10…電動パワーステアリング装置、20…ステアリン
グ系、21…ステアリングハンドル、24…ピニオン
軸、25…ラックアンドピニオン機構、26…ラック
軸、29…操舵車輪、41…トルク検出装置(磁歪式検
出装置)、43…電動モータ、44…ベルト式伝動機
構、45…ボールねじ、95…モータ軸、96…第1軸
受、97…第2軸受、101…駆動プーリ、102…従
動プーリ、103…ベルト、121…第3軸受、122
…ブラケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 篤彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D033 CA04 CA16 CA28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルで発生する操舵ト
    ルクに応じて電動モータで発生した補助トルクを、ベル
    ト式伝動機構を介してステアリング系に付加するように
    した電動パワーステアリング装置において、前記電動モ
    ータのモータ軸に前記ベルト式伝動機構の駆動プーリを
    取付けるとともに、モータ軸のうち駆動プーリの軸方向
    両側の位置を回転可能に支持したことを特徴とする電動
    パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングハンドルで発生した操舵ト
    ルクをラックアンドピニオン機構のピニオン軸に伝達す
    ることで、ラックアンドピニオン機構を介して操舵車輪
    を操舵するとともに、前記操舵トルクをトルク検出装置
    で検出し、操舵トルクに応じて電動モータで発生した補
    助トルクをベルト式伝動機構を介して前記ラックアンド
    ピニオン機構のラック軸に付加するようにした電動パワ
    ーステアリング装置において、 前記トルク検出装置は、前記操舵トルクに応じて変化す
    る前記ピニオン軸のねじり量を検出して前記操舵トルク
    に変換する装置であることを特徴とした電動パワーステ
    アリング装置。
  3. 【請求項3】 前記トルク検出装置は、前記ピニオン軸
    のねじり量に応じて変化する磁歪効果を電気的に検出す
    る磁歪式検出装置であることを特徴とした請求項2記載
    の電動パワーステアリング装置。
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