JP2003329366A - 塗装乾燥炉 - Google Patents
塗装乾燥炉Info
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱源を無駄にすることのない熱効率に優れた
塗装乾燥炉を提供すること。 【解決手段】 熱源を有して、その内部を高温に保持す
る中空状の炉部11と、該炉部11に設けられた入口1
2Aと出口12Bを貫通するように設けられたチェーン
コンベア13と、前記入口12Aと前記出口12Bに開
閉可能に設けられた遮断扉14A、14Bと、前記入口
12Aと前記出口12Bの近傍に設けられてチェーンコ
ンベア13で搬送される塗装物30を検出する検出器1
5A、15Bとを具備する塗装乾燥炉10。
塗装乾燥炉を提供すること。 【解決手段】 熱源を有して、その内部を高温に保持す
る中空状の炉部11と、該炉部11に設けられた入口1
2Aと出口12Bを貫通するように設けられたチェーン
コンベア13と、前記入口12Aと前記出口12Bに開
閉可能に設けられた遮断扉14A、14Bと、前記入口
12Aと前記出口12Bの近傍に設けられてチェーンコ
ンベア13で搬送される塗装物30を検出する検出器1
5A、15Bとを具備する塗装乾燥炉10。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装物の塗装後の
乾燥を行う塗装乾燥炉に関する。 【0002】 【従来の技術】建物の柱材や梁材等を塗装する際には、
塗料を塗布したり吹き付けたりした後、付着した塗料を
乾燥させて定着させる必要がある。従来この乾燥工程に
は、図6に示すような、塗装乾燥炉90が用いられてき
た。この従来のこの塗装乾燥炉90においては、そのト
ンネル式の炉部91の内部を貫通するように設けられた
チェーンコンベアの搬送チェーン92が、塗料の付着し
た柱材等の塗装物93を、例えば200度程度の高温に
保たれた炉部91の内部を低速で搬送し、乾燥対象物9
3の乾燥を行う。 【0003】この塗装乾燥炉90においては、チェーン
コンベアの搬送チェーン92が炉部91に進入及び排出
する部分に開口94が設けられて、塗装物93の炉内へ
の搬入または炉外への搬出を可能にしている。ところ
が、この開口94により炉部91の熱源により高温に保
たれた高温気が漏出する問題がある。高温気の漏出は、
熱源エネルギーを無駄とし熱効率を低下させることにな
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたもので、熱源エネルギーを無駄にするこ
とのない熱効率に優れた塗装乾燥炉を提供することを目
的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、この発明の塗装乾燥炉は、塗装後の塗装物の塗装乾
燥を行う塗装乾燥炉であって、その内部を所定の高温に
維持する中空状のトンネル式の炉部と、該トンネル式の
炉部に設けられた一開口を入口、他の開口を出口として
貫通するように設けられた前記塗装物を搬送するコンベ
アと、前記入口と前記出口の双方に開閉可能に設けられ
た遮断扉と、前記入口と前記出口の遮断扉の内側と外側
にそれぞれ設けられて前記コンベアで搬送される塗装物
を検出する検出器と、前記検出器による塗装物の検出結
果に基づいて塗装物が遮断扉と衝突しないように前記遮
断扉の開閉を行う制御部と、を具備する塗装乾燥炉であ
って、前記検出器は、上下方向に移動可能に設けられる
ことを特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて説明する。図1及び図2は、それぞ
れ本発明の実施の形態にかかる塗装乾燥炉10の概略斜
視図及び正面図であり、図3は図2のA―A線断面図で
ある。なお、図1には便宜上、本塗装乾燥炉10の処理
対象である塗装物30をも示している。 【0007】図に示すように塗装乾燥炉10は、熱源を
有するトンネル式の炉部11と、該炉部11の一開口を
入口12A、他の開口を出口12Bとして貫通するよう
に設けられたチェーンコンベア(コンベア)13と、前
記入口12と前記出口13の双方に開閉可能に設けられ
た遮断扉14A、14Bと、前記入口12Aと前記出口
12Bの遮断扉14A、14Bの内側と外側にそれぞれ
設けられた検出器15A、15Bを具備してなる。 【0008】以下、順に塗装乾燥炉10の各部について
詳述する。前記トンネル式の炉部11は、数メートル乃
至数十メートル程度の延長長さを有して中空状に形成さ
れ、その中空の内部は図示しない熱源により数十乃至3
00度程度の高温に維持することができる。熱源は例え
ば、電熱あるいはガスや重油等の燃料を燃焼し、その燃
焼気を用いるものであって、燃焼気を直接炉内に導入し
たり、熱交換器を用いて間接的に熱気を炉内に導入する
ことで、炉部11の内部温度を高温に保持するものであ
る。また、炉部11の両端には、塗装物30の搬入また
は搬出のために、開口が形成されて、これが前記入口1
2A、出口12Bとなっている。 【0009】前記チェーンコンベア13は、回転自在に
固定された複数の搬送チェーン16が、図示しない駆動
源に駆動されて回転し、その上に載荷された塗装物30
を所定の速度で搬送することができるものである。チェ
ーンコンベア13は前記炉部11の両端に設けられた入
口12Aと出口12Bを通って中空状の炉部11の内部
を貫通するように設けられているため、被搬送物である
塗装物30をその入口12Aから出口12Bへ向けてト
ンネル式の炉部11の内部を搬送することができる。こ
のときの搬送速度は、塗装物30の形状や大きさ、塗料
の種類等に応じて適切に選択されることが可能である
が、例えば、40メートルの延長長さを有する炉部11
に対して、搬送速度を分速0.75メートルに設定する
と、炉部11内に乾燥対象物30が滞留する時間は約5
0分となり、柱材や梁材からなる塗装物30に対して、
充分な乾燥時間を提供できる。なお、図では搬送チェー
ン16の一部やコンベアのフレーム等を便宜上省略して
いる。 【0010】前記遮断扉14Aは、前記入口12Aに、
前記遮断扉14Bは、前記出口12Bにそれぞれ設けら
れた可動式の扉であって、その上部に接続された巻上げ
ロープ17を、モーター等の巻上げ駆動源18によって
駆動することにより遮断扉14A、14Bを上下に移動
することができ、入口12Aまたは出口12Bの開閉を
自在に行うことができる。この遮断扉14A、14Bに
は、図に示すように、その下部がチェーンコンベア13
の搬送チェーン16の配置に対応して切り欠き19が設
けられていて、閉扉時には、搬送チェーン16に接触す
ることなく、開口をほぼ完全に覆うことができる。これ
により、炉内と外部とが遮断され、炉部11内部を略密
閉状態とし、炉内の熱気の漏出を防止することができ
る。また。開扉時には、入口12Aまたは出口12Bが
開放され、塗装物30の搬入または搬出を可能とするこ
とができる。なお、遮断扉14A、14Bの開閉は、巻
上げによることなく、横にスライドさせたり、側方に跳
ね上げることで行うこととしてもよい。 【0011】前記検出器15Aは、遮断扉14A、14
Bを境にして炉部11の外側に、前記検出器15Bは、
同じく炉部11の内側にそれぞれ設けられており、チェ
ーンコンベア13で搬送される塗装物30を検出するも
のである。検出器15A、15Bは、光源20と光電管
21の組合わせからなり、光源20から投射された光が
チェーンコンベア13上の塗装物30により遮断される
ことにより、光電管21への入力光が変化し、チェーン
コンベア13上の塗装物30の有無を検出することがで
きる。検出器15A、15Bは、入口12A及び出口1
2Bの内側及び外側の近傍に設けた上下方向の縦長のガ
イドレール22上を移動可能にそれぞれ設けられてい
て、図中仮想線に示すように、光源20と光電管21の
位置を塗装物30の形状に応じて移動させることができ
る。これは、例えば中空状の塗装物30を検出する場合
に、検出器15A、15Bを中空部を通過しない位置に
移動させておき、中空部を検出しないようにすること
で、誤検出を防止することが可能となる。なお図示はし
ていないが、適当な固定部品によりガイドレール22
は、炉部11又はその他の支持枠等に固定されるもので
ある。 【0012】この検出器15A、15Bの出力は、図外
の制御部を通じて遮断扉14A、14Bの巻上げ駆動源
18に伝達されて、この検出結果に基づいて遮断扉14
A、14Bの開閉が行われるよう制御されている。すな
わち、入口12Aの外側近傍に設けられた検出器15A
が、塗装物30を検出した場合には、遮断扉14Aを開
扉して、塗装物30の炉内への搬入を可能とし、入口1
2Aの内側近傍に設けられた検出器15Bが、塗装物3
0を検出した場合には、搬入動作の終了として、遮断扉
14Aを閉扉することとなる。一方出口12Bの内側近
傍に設けられた検出器15Bが塗装物30を検出した場
合には、遮断扉14Bを開扉して、塗装物30の炉外へ
の搬出を可能とし、出口12Bの外側近傍に設けられた
検出器15Aが塗装物30を検出した場合には、遮断扉
14Bを閉扉することになる。なお、検出器15A、1
5Bは光源20と光電管21の組合わせに限るものでは
なく、フォトダイオード等の半導体素子やその他のセン
サを用いて構成することとしてもよい。 【0013】以上のように構成された、塗装乾燥炉10
は、柱材や梁材等の建築資材の塗装時の乾燥工程に用い
られることになる。次にこの塗装乾燥炉10の動作につ
いて説明する。 【0014】まず、塗料が塗布されたり吹き付けられた
りしたことにより、未乾燥の塗料が付着する柱材や梁材
等の建築資材からなる塗装物30は、図4(a)に示す
ように、塗装乾燥炉10のチェーンコンベア13上に載
置され、チェーンコンベア13の駆動に従って炉部11
方向に向けて搬送される。なお、ここでは、検出器15
A、15Bの光源20を、塗装物30の形状に対応し
て、ガイドレール22の中央付近に移動させて固定して
いる。また、図示はしないが対応する光電管21も同様
の位置に移動させて固定しているものである。 【0015】次に図4(b)に示すように、搬送が進
み、塗装物30が入口12A付近に達すると、入口12
Aの外側近傍に設けられた検出器15Aが塗装物30を
検出し、この検出器15Aの検出結果を受けた巻上げ駆
動源18が巻上げロープ17を巻上げて、遮断扉14A
を開扉する。 【0016】さらに搬送が進み、開扉された入口12A
より、塗装物30が炉部11内に搬入される。そして、
図4(c)に示すように、入口12Aの内側近傍に設け
られた検出器15Bが、塗装物30の通過を検出し、こ
の検出結果を受けた巻上げ駆動源18が巻上げロープ1
7を開放して遮断扉14Aを閉扉する。 【0017】高温に保持された炉部11を所定の速度で
搬送された塗装物30は、出口12B付近に到達したと
きには、ほぼ乾燥状態となっている。出口12Bの内側
近傍に設けられた検出器15Bが、この塗装物30を検
出し、図5(d)に示すように、この検出器15Bの検
出結果を受けた巻上げ駆動源18が、遮断扉14Bを巻
き上げ、遮断扉14Bを開扉の位置に上げる。 【0018】次に、さらに搬送が進んで、塗装物30が
出口12Bを通過して炉部11より搬出されたとき、出
口12Bの外側近傍に設けられた検出器15Aが、塗装
物30の通過を検出し、図5(e)に示すように、この
検出器15Aの検出結果を受けた巻上げ駆動源18が、
遮断扉14Bを閉扉の位置に下げる。これにより、図5
(f)に示すように、遮断扉14Bは、再び出口12B
を閉鎖し、炉内と外部とを遮断することになる。 【0019】このように、塗装乾燥炉10は、塗装物3
0がその開口部である入口12Aまたは出口12Bを通
過する時のみ、遮断扉14A、14Bが開扉されて乾燥
対象物30の炉内への搬入または炉外への搬出が可能と
なる。逆に、搬入時または搬出時以外の状態において
は、遮断扉14A、14Bが開口を閉鎖して炉内と外部
とが遮断され、炉部11が略密閉状態に保持されること
になる。これにより、炉部11内部の高温気の開口から
の漏出は、開口である入口12Aまたは出口12Bが開
放される搬入または搬出の僅かな間に限られることにな
り、高温気の無駄な漏出が妨げられることになる。 【0020】なお、塗装物30の搬入及び搬出に際して
は、複数の塗装物30を近接させてロットにしてロット
単位で搬送し、ロット単位で遮断扉14A、14Bの開
閉を行うこととすれば、個々の塗装物30に対して遮断
扉14A、14Bを開閉する場合に比べ、開閉の回数を
減少させることができ、開口である入口12Aまたは出
口12Bの開放回数がさらに減少するため、複数の塗装
物30をロット単位で扱う方が望ましい。この場合に
は、一定または種々の間隔で個々の塗装物30を搬送す
る場合に比べ、ロット間の間隔をより長く確保すること
ができるため、遮断扉14A、14Bの開閉動作に余裕
が生じ、安価な低速の巻上げ駆動源18を用いることが
可能となる。また、チェーンコンベア13を連続的に駆
動するのではなく、間欠的に搬送することで、すなわ
ち、ロットの搬入または搬出が行われるときのみ、チェ
ーンコンベアを高速で駆動し、その他の場合は低速また
は静止するように搬送を行えば、さらに開口部の開放時
間を短縮することができる。 【0021】また、検出器15A、15Bを構成する光
源20や光電管21には炉部11で発生する「やに」や
「すす」等が付着して感度が低下するため、定期的に清
掃が必要となるが、光源20や光電管21は、ガイドレ
ール22上を任意に移動可能なため、清掃の行いやすい
位置に移動して行うことが可能である。特に、炉内に設
けられた検出器15Bは、入口12Aや出口12Bの開
口により近い位置での清掃作業が可能となる。これは、
清掃を容易にするとともに、清掃時間を短縮し、塗装乾
燥炉10の稼働率を向上させることになる。 【0022】 【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、この
発明の塗装乾燥炉は、塗装後の塗装物の塗装乾燥を行う
塗装乾燥炉であって、その内部を所定の高温に維持する
中空状のトンネル式の炉部と、該トンネル式の炉部に設
けられた一開口を入口、他の開口を出口として貫通する
ように設けられた前記塗装物を搬送するコンベアと、前
記入口と前記出口の双方に開閉可能に設けられた遮断扉
と、前記入口と前記出口の遮断扉の内側と外側にそれぞ
れ設けられて前記コンベアで搬送される塗装物を検出す
る検出器と、前記検出器による塗装物の検出結果に基づ
いて塗装物が遮断扉と衝突しないように前記遮断扉の開
閉を行なう制御部と、を具備する塗装乾燥炉であって、
前記検出器は上下方向に移動可能に設けられたものであ
る。検出器が塗装物を検出した場合に、入口及び出口の
遮断扉を開扉することができる。検出器が塗装物を検出
する場合は、塗装物の炉内への搬入時と炉外への搬出時
であるため、その他の場合には、入口及び出口を閉鎖
し、炉部内部と外部とを遮断することができる。これは
炉部の密閉割合を向上させ、塗装物の搬入搬出を可能と
しながら、入口及び出口からの、熱源により高温に保持
される高温気の漏出を抑止することができる。これによ
り、熱源の熱が無駄に失われることを排し、熱効率に優
れた塗装乾燥炉とすることができる。加えて、前記検出
器は、上下方向へ移動可能に設けられているので、塗装
物の形状等により検出器の位置を適切なものとして、誤
検出を防止することができる。また、検出器は定期的に
清掃が必要となるが、清掃の容易な位置に移動して清掃
作業を行うことのできる利点があり、清掃作業を容易に
して清掃時間を短縮し、塗装乾燥機の稼働率の向上を図
ることができる。
乾燥を行う塗装乾燥炉に関する。 【0002】 【従来の技術】建物の柱材や梁材等を塗装する際には、
塗料を塗布したり吹き付けたりした後、付着した塗料を
乾燥させて定着させる必要がある。従来この乾燥工程に
は、図6に示すような、塗装乾燥炉90が用いられてき
た。この従来のこの塗装乾燥炉90においては、そのト
ンネル式の炉部91の内部を貫通するように設けられた
チェーンコンベアの搬送チェーン92が、塗料の付着し
た柱材等の塗装物93を、例えば200度程度の高温に
保たれた炉部91の内部を低速で搬送し、乾燥対象物9
3の乾燥を行う。 【0003】この塗装乾燥炉90においては、チェーン
コンベアの搬送チェーン92が炉部91に進入及び排出
する部分に開口94が設けられて、塗装物93の炉内へ
の搬入または炉外への搬出を可能にしている。ところ
が、この開口94により炉部91の熱源により高温に保
たれた高温気が漏出する問題がある。高温気の漏出は、
熱源エネルギーを無駄とし熱効率を低下させることにな
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたもので、熱源エネルギーを無駄にするこ
とのない熱効率に優れた塗装乾燥炉を提供することを目
的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、この発明の塗装乾燥炉は、塗装後の塗装物の塗装乾
燥を行う塗装乾燥炉であって、その内部を所定の高温に
維持する中空状のトンネル式の炉部と、該トンネル式の
炉部に設けられた一開口を入口、他の開口を出口として
貫通するように設けられた前記塗装物を搬送するコンベ
アと、前記入口と前記出口の双方に開閉可能に設けられ
た遮断扉と、前記入口と前記出口の遮断扉の内側と外側
にそれぞれ設けられて前記コンベアで搬送される塗装物
を検出する検出器と、前記検出器による塗装物の検出結
果に基づいて塗装物が遮断扉と衝突しないように前記遮
断扉の開閉を行う制御部と、を具備する塗装乾燥炉であ
って、前記検出器は、上下方向に移動可能に設けられる
ことを特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて説明する。図1及び図2は、それぞ
れ本発明の実施の形態にかかる塗装乾燥炉10の概略斜
視図及び正面図であり、図3は図2のA―A線断面図で
ある。なお、図1には便宜上、本塗装乾燥炉10の処理
対象である塗装物30をも示している。 【0007】図に示すように塗装乾燥炉10は、熱源を
有するトンネル式の炉部11と、該炉部11の一開口を
入口12A、他の開口を出口12Bとして貫通するよう
に設けられたチェーンコンベア(コンベア)13と、前
記入口12と前記出口13の双方に開閉可能に設けられ
た遮断扉14A、14Bと、前記入口12Aと前記出口
12Bの遮断扉14A、14Bの内側と外側にそれぞれ
設けられた検出器15A、15Bを具備してなる。 【0008】以下、順に塗装乾燥炉10の各部について
詳述する。前記トンネル式の炉部11は、数メートル乃
至数十メートル程度の延長長さを有して中空状に形成さ
れ、その中空の内部は図示しない熱源により数十乃至3
00度程度の高温に維持することができる。熱源は例え
ば、電熱あるいはガスや重油等の燃料を燃焼し、その燃
焼気を用いるものであって、燃焼気を直接炉内に導入し
たり、熱交換器を用いて間接的に熱気を炉内に導入する
ことで、炉部11の内部温度を高温に保持するものであ
る。また、炉部11の両端には、塗装物30の搬入また
は搬出のために、開口が形成されて、これが前記入口1
2A、出口12Bとなっている。 【0009】前記チェーンコンベア13は、回転自在に
固定された複数の搬送チェーン16が、図示しない駆動
源に駆動されて回転し、その上に載荷された塗装物30
を所定の速度で搬送することができるものである。チェ
ーンコンベア13は前記炉部11の両端に設けられた入
口12Aと出口12Bを通って中空状の炉部11の内部
を貫通するように設けられているため、被搬送物である
塗装物30をその入口12Aから出口12Bへ向けてト
ンネル式の炉部11の内部を搬送することができる。こ
のときの搬送速度は、塗装物30の形状や大きさ、塗料
の種類等に応じて適切に選択されることが可能である
が、例えば、40メートルの延長長さを有する炉部11
に対して、搬送速度を分速0.75メートルに設定する
と、炉部11内に乾燥対象物30が滞留する時間は約5
0分となり、柱材や梁材からなる塗装物30に対して、
充分な乾燥時間を提供できる。なお、図では搬送チェー
ン16の一部やコンベアのフレーム等を便宜上省略して
いる。 【0010】前記遮断扉14Aは、前記入口12Aに、
前記遮断扉14Bは、前記出口12Bにそれぞれ設けら
れた可動式の扉であって、その上部に接続された巻上げ
ロープ17を、モーター等の巻上げ駆動源18によって
駆動することにより遮断扉14A、14Bを上下に移動
することができ、入口12Aまたは出口12Bの開閉を
自在に行うことができる。この遮断扉14A、14Bに
は、図に示すように、その下部がチェーンコンベア13
の搬送チェーン16の配置に対応して切り欠き19が設
けられていて、閉扉時には、搬送チェーン16に接触す
ることなく、開口をほぼ完全に覆うことができる。これ
により、炉内と外部とが遮断され、炉部11内部を略密
閉状態とし、炉内の熱気の漏出を防止することができ
る。また。開扉時には、入口12Aまたは出口12Bが
開放され、塗装物30の搬入または搬出を可能とするこ
とができる。なお、遮断扉14A、14Bの開閉は、巻
上げによることなく、横にスライドさせたり、側方に跳
ね上げることで行うこととしてもよい。 【0011】前記検出器15Aは、遮断扉14A、14
Bを境にして炉部11の外側に、前記検出器15Bは、
同じく炉部11の内側にそれぞれ設けられており、チェ
ーンコンベア13で搬送される塗装物30を検出するも
のである。検出器15A、15Bは、光源20と光電管
21の組合わせからなり、光源20から投射された光が
チェーンコンベア13上の塗装物30により遮断される
ことにより、光電管21への入力光が変化し、チェーン
コンベア13上の塗装物30の有無を検出することがで
きる。検出器15A、15Bは、入口12A及び出口1
2Bの内側及び外側の近傍に設けた上下方向の縦長のガ
イドレール22上を移動可能にそれぞれ設けられてい
て、図中仮想線に示すように、光源20と光電管21の
位置を塗装物30の形状に応じて移動させることができ
る。これは、例えば中空状の塗装物30を検出する場合
に、検出器15A、15Bを中空部を通過しない位置に
移動させておき、中空部を検出しないようにすること
で、誤検出を防止することが可能となる。なお図示はし
ていないが、適当な固定部品によりガイドレール22
は、炉部11又はその他の支持枠等に固定されるもので
ある。 【0012】この検出器15A、15Bの出力は、図外
の制御部を通じて遮断扉14A、14Bの巻上げ駆動源
18に伝達されて、この検出結果に基づいて遮断扉14
A、14Bの開閉が行われるよう制御されている。すな
わち、入口12Aの外側近傍に設けられた検出器15A
が、塗装物30を検出した場合には、遮断扉14Aを開
扉して、塗装物30の炉内への搬入を可能とし、入口1
2Aの内側近傍に設けられた検出器15Bが、塗装物3
0を検出した場合には、搬入動作の終了として、遮断扉
14Aを閉扉することとなる。一方出口12Bの内側近
傍に設けられた検出器15Bが塗装物30を検出した場
合には、遮断扉14Bを開扉して、塗装物30の炉外へ
の搬出を可能とし、出口12Bの外側近傍に設けられた
検出器15Aが塗装物30を検出した場合には、遮断扉
14Bを閉扉することになる。なお、検出器15A、1
5Bは光源20と光電管21の組合わせに限るものでは
なく、フォトダイオード等の半導体素子やその他のセン
サを用いて構成することとしてもよい。 【0013】以上のように構成された、塗装乾燥炉10
は、柱材や梁材等の建築資材の塗装時の乾燥工程に用い
られることになる。次にこの塗装乾燥炉10の動作につ
いて説明する。 【0014】まず、塗料が塗布されたり吹き付けられた
りしたことにより、未乾燥の塗料が付着する柱材や梁材
等の建築資材からなる塗装物30は、図4(a)に示す
ように、塗装乾燥炉10のチェーンコンベア13上に載
置され、チェーンコンベア13の駆動に従って炉部11
方向に向けて搬送される。なお、ここでは、検出器15
A、15Bの光源20を、塗装物30の形状に対応し
て、ガイドレール22の中央付近に移動させて固定して
いる。また、図示はしないが対応する光電管21も同様
の位置に移動させて固定しているものである。 【0015】次に図4(b)に示すように、搬送が進
み、塗装物30が入口12A付近に達すると、入口12
Aの外側近傍に設けられた検出器15Aが塗装物30を
検出し、この検出器15Aの検出結果を受けた巻上げ駆
動源18が巻上げロープ17を巻上げて、遮断扉14A
を開扉する。 【0016】さらに搬送が進み、開扉された入口12A
より、塗装物30が炉部11内に搬入される。そして、
図4(c)に示すように、入口12Aの内側近傍に設け
られた検出器15Bが、塗装物30の通過を検出し、こ
の検出結果を受けた巻上げ駆動源18が巻上げロープ1
7を開放して遮断扉14Aを閉扉する。 【0017】高温に保持された炉部11を所定の速度で
搬送された塗装物30は、出口12B付近に到達したと
きには、ほぼ乾燥状態となっている。出口12Bの内側
近傍に設けられた検出器15Bが、この塗装物30を検
出し、図5(d)に示すように、この検出器15Bの検
出結果を受けた巻上げ駆動源18が、遮断扉14Bを巻
き上げ、遮断扉14Bを開扉の位置に上げる。 【0018】次に、さらに搬送が進んで、塗装物30が
出口12Bを通過して炉部11より搬出されたとき、出
口12Bの外側近傍に設けられた検出器15Aが、塗装
物30の通過を検出し、図5(e)に示すように、この
検出器15Aの検出結果を受けた巻上げ駆動源18が、
遮断扉14Bを閉扉の位置に下げる。これにより、図5
(f)に示すように、遮断扉14Bは、再び出口12B
を閉鎖し、炉内と外部とを遮断することになる。 【0019】このように、塗装乾燥炉10は、塗装物3
0がその開口部である入口12Aまたは出口12Bを通
過する時のみ、遮断扉14A、14Bが開扉されて乾燥
対象物30の炉内への搬入または炉外への搬出が可能と
なる。逆に、搬入時または搬出時以外の状態において
は、遮断扉14A、14Bが開口を閉鎖して炉内と外部
とが遮断され、炉部11が略密閉状態に保持されること
になる。これにより、炉部11内部の高温気の開口から
の漏出は、開口である入口12Aまたは出口12Bが開
放される搬入または搬出の僅かな間に限られることにな
り、高温気の無駄な漏出が妨げられることになる。 【0020】なお、塗装物30の搬入及び搬出に際して
は、複数の塗装物30を近接させてロットにしてロット
単位で搬送し、ロット単位で遮断扉14A、14Bの開
閉を行うこととすれば、個々の塗装物30に対して遮断
扉14A、14Bを開閉する場合に比べ、開閉の回数を
減少させることができ、開口である入口12Aまたは出
口12Bの開放回数がさらに減少するため、複数の塗装
物30をロット単位で扱う方が望ましい。この場合に
は、一定または種々の間隔で個々の塗装物30を搬送す
る場合に比べ、ロット間の間隔をより長く確保すること
ができるため、遮断扉14A、14Bの開閉動作に余裕
が生じ、安価な低速の巻上げ駆動源18を用いることが
可能となる。また、チェーンコンベア13を連続的に駆
動するのではなく、間欠的に搬送することで、すなわ
ち、ロットの搬入または搬出が行われるときのみ、チェ
ーンコンベアを高速で駆動し、その他の場合は低速また
は静止するように搬送を行えば、さらに開口部の開放時
間を短縮することができる。 【0021】また、検出器15A、15Bを構成する光
源20や光電管21には炉部11で発生する「やに」や
「すす」等が付着して感度が低下するため、定期的に清
掃が必要となるが、光源20や光電管21は、ガイドレ
ール22上を任意に移動可能なため、清掃の行いやすい
位置に移動して行うことが可能である。特に、炉内に設
けられた検出器15Bは、入口12Aや出口12Bの開
口により近い位置での清掃作業が可能となる。これは、
清掃を容易にするとともに、清掃時間を短縮し、塗装乾
燥炉10の稼働率を向上させることになる。 【0022】 【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、この
発明の塗装乾燥炉は、塗装後の塗装物の塗装乾燥を行う
塗装乾燥炉であって、その内部を所定の高温に維持する
中空状のトンネル式の炉部と、該トンネル式の炉部に設
けられた一開口を入口、他の開口を出口として貫通する
ように設けられた前記塗装物を搬送するコンベアと、前
記入口と前記出口の双方に開閉可能に設けられた遮断扉
と、前記入口と前記出口の遮断扉の内側と外側にそれぞ
れ設けられて前記コンベアで搬送される塗装物を検出す
る検出器と、前記検出器による塗装物の検出結果に基づ
いて塗装物が遮断扉と衝突しないように前記遮断扉の開
閉を行なう制御部と、を具備する塗装乾燥炉であって、
前記検出器は上下方向に移動可能に設けられたものであ
る。検出器が塗装物を検出した場合に、入口及び出口の
遮断扉を開扉することができる。検出器が塗装物を検出
する場合は、塗装物の炉内への搬入時と炉外への搬出時
であるため、その他の場合には、入口及び出口を閉鎖
し、炉部内部と外部とを遮断することができる。これは
炉部の密閉割合を向上させ、塗装物の搬入搬出を可能と
しながら、入口及び出口からの、熱源により高温に保持
される高温気の漏出を抑止することができる。これによ
り、熱源の熱が無駄に失われることを排し、熱効率に優
れた塗装乾燥炉とすることができる。加えて、前記検出
器は、上下方向へ移動可能に設けられているので、塗装
物の形状等により検出器の位置を適切なものとして、誤
検出を防止することができる。また、検出器は定期的に
清掃が必要となるが、清掃の容易な位置に移動して清掃
作業を行うことのできる利点があり、清掃作業を容易に
して清掃時間を短縮し、塗装乾燥機の稼働率の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる塗装乾燥炉の概略
斜視図。 【図2】塗装乾燥炉の正面図。 【図3】図2のAA線断面図。 【図4】塗装乾燥炉の動作を示す図(その1)。 【図5】塗装乾燥炉の動作を示す図(その2)。 【図6】従来の塗装乾燥炉の模式図。 【符号の説明】 10 塗装乾燥炉 11 炉部 12A 入口 12B 出口 13 チェーンコンベア(コンベア) 14A、14B 遮断扉 15 検出器 30 塗装物
斜視図。 【図2】塗装乾燥炉の正面図。 【図3】図2のAA線断面図。 【図4】塗装乾燥炉の動作を示す図(その1)。 【図5】塗装乾燥炉の動作を示す図(その2)。 【図6】従来の塗装乾燥炉の模式図。 【符号の説明】 10 塗装乾燥炉 11 炉部 12A 入口 12B 出口 13 チェーンコンベア(コンベア) 14A、14B 遮断扉 15 検出器 30 塗装物
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F26B 15/18 F26B 15/18 Z
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 塗装後の塗装物の塗装乾燥を行う塗装乾
燥炉であって、 その内部を所定の高温に維持する中空状のトンネル式の
炉部と、 該トンネル式の炉部に設けられた一開口を入口、他の開
口を出口として貫通するように設けられた前記塗装物を
搬送するコンベアと、 前記入口と前記出口の双方に開閉可能に設けられた遮断
扉と、 前記入口と前記出口の遮断扉の内側と外側にそれぞれ設
けられて前記コンベアで搬送される塗装物を検出する検
出器と、 前記検出器による塗装物の検出結果に基づいて塗装物が
遮断扉と衝突しないように前記遮断扉の開閉を行う制御
部と、を具備する塗装乾燥炉であって、 前記検出器は、上下方向に移動可能に設けられることを
特徴とする塗装乾燥炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002131868A JP2003329366A (ja) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | 塗装乾燥炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002131868A JP2003329366A (ja) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | 塗装乾燥炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003329366A true JP2003329366A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29695930
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002131868A Pending JP2003329366A (ja) | 2002-05-07 | 2002-05-07 | 塗装乾燥炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003329366A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102527604A (zh) * | 2010-12-15 | 2012-07-04 | 上海华晖新材料科技有限公司 | 一种烘烤铝合金型材上彩色涂层的方法和装置 |
| KR101191506B1 (ko) | 2005-03-03 | 2012-10-15 | 현대중공업 주식회사 | 이동식 건조장치 |
| CN102809271A (zh) * | 2012-08-28 | 2012-12-05 | 湘潭电机股份有限公司 | 一种烘炉装置 |
| CN104949487A (zh) * | 2014-03-26 | 2015-09-30 | 东阿天汇桶业有限公司 | 一种流水线生产钢桶加热箱体 |
| CN112774955A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-11 | 东风越野车有限公司 | 一种可变节距的箱式烘干系统及方法 |
| CN115320244A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-11 | 湘潭市嘉鸿包装有限公司 | 一种用于纸制品的干燥设备 |
-
2002
- 2002-05-07 JP JP2002131868A patent/JP2003329366A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101191506B1 (ko) | 2005-03-03 | 2012-10-15 | 현대중공업 주식회사 | 이동식 건조장치 |
| CN102527604A (zh) * | 2010-12-15 | 2012-07-04 | 上海华晖新材料科技有限公司 | 一种烘烤铝合金型材上彩色涂层的方法和装置 |
| CN102809271A (zh) * | 2012-08-28 | 2012-12-05 | 湘潭电机股份有限公司 | 一种烘炉装置 |
| CN102809271B (zh) * | 2012-08-28 | 2015-04-29 | 湘潭电机股份有限公司 | 一种烘炉装置 |
| CN104949487A (zh) * | 2014-03-26 | 2015-09-30 | 东阿天汇桶业有限公司 | 一种流水线生产钢桶加热箱体 |
| CN104949487B (zh) * | 2014-03-26 | 2017-08-15 | 东阿天汇桶业有限公司 | 一种流水线生产钢桶加热箱体 |
| CN112774955A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-11 | 东风越野车有限公司 | 一种可变节距的箱式烘干系统及方法 |
| CN112774955B (zh) * | 2020-12-31 | 2024-01-12 | 东风越野车有限公司 | 一种可变节距的箱式烘干系统及方法 |
| CN115320244A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-11 | 湘潭市嘉鸿包装有限公司 | 一种用于纸制品的干燥设备 |
| CN115320244B (zh) * | 2022-08-09 | 2024-05-28 | 湘潭市嘉鸿包装有限公司 | 一种用于纸制品的干燥设备 |
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