JP2004105584A - 洗濯機 - Google Patents

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Yuko Omura
優子 大村
Hiroyuki Fujii
裕幸 藤井
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Panasonic Holdings Corp
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Abstract

【課題】本発明は、高い洗剤濃度で洗浄可能な洗濯機において、高い洗剤濃度で洗うコースでは、すすぎ効率を高めることで、使用水量を増やすことなく、すすぎ性能を確保する。
【解決手段】コース設定手段18により、標準洗剤濃度で洗う標準コースと、標準洗剤濃度よりも高い洗剤濃度で洗う高濃度コースを設定できるようにし、高濃度コースを設定したとき、中間脱水時間設定手段23は、すすぎ行程での中間脱水の時間を、標準コースの中間脱水時間より長くし、中間脱水の脱水率を標準コースの脱水率よりも高く設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い洗剤濃度で洗浄可能な洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、代表的な洗濯機は、パルセーターと呼ばれる撹拌翼を回転させて洗濯するものであり、この種の洗濯機の構成を図7を参照しながら説明する。
【0003】
図7に示すように、外槽1は、底部にパルセーター2を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽3を内包し、吊り棒4により洗濯機外枠5に吊り下げている。モータ6は、Vベルト7および減速機構兼クラッチ8を介して、パルセーター2または洗濯兼脱水槽3を駆動する。排水弁9は洗濯兼脱水槽3内の洗濯水を排水し、給水弁10は洗濯兼脱水槽3内に給水するもので、水位検知手段14は、外槽1内の水位を検知するものである。
【0004】
洗濯兼脱水槽3には脱水時の振動を低減させるための流体バランサー11を設け、洗濯兼脱水槽3の上部には蓋12を配設している。制御装置13は、モータ6、排水弁9、給水弁10などを制御して、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するものである。
【0005】
上記構成において動作を説明すると、洗濯兼脱水槽3に洗濯物と洗剤を投入した後、給水弁10と水位検知手段14によって洗濯物の量に適した水量を給水し、モータ6を駆動することにより、パルセーター2を回転させる。パルセーター2の回転により、洗濯物と洗濯液を撹拌し、布相互の摩擦や布と洗濯兼脱水槽3の内壁およびパルセーター2との摩擦によって、汚れの除去を行う。
【0006】
その後、排水弁9を作動して、洗濯兼脱水槽3内の洗濯液を排水し、モータ6を駆動して洗濯兼脱水槽3を回転させ、中間脱水を行い、次行程のすすぎに移る。この中間脱水は、洗濯物に含まれる洗剤成分を絞るので、すすぎ効率を高める効果がある。中間脱水の後、給水弁10を作動させて設定水位まで給水し、パルセーター2を回転させ、すすぎ行程を実行する。その後、排水、中間脱水、すすぎ行程をもう一度行った後、排水弁9を作動させ洗濯兼脱水槽3内のすすぎ液を排水し、モータ6を駆動して洗濯兼脱水槽3を回転させ、洗濯物に含まれる水分を脱水する。
【0007】
ここで、高い洗浄力を得るために、高い洗剤濃度で洗濯するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特公昭63−32475号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成では、高い洗浄力を得るために、高い洗剤濃度で洗い行程を実行すると、すすぎ性能が低下してしまう。すすぎ性能を確保するには、洗い行程で、後半に給水をして標準濃度まで薄めてからすすぎを行うか、すすぎ回数を増やすしかなく、使用水量が増えてしまうという問題があった。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、高い洗剤濃度で洗うコースでは、すすぎ効率を高めることで、使用水量を増やすことなく、すすぎ性能を確保することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、標準洗剤濃度で洗う標準コースと、標準洗剤濃度よりも高濃度で洗う高濃度コースを有し、高濃度コースでは、すすぎ行程で行う中間脱水の脱水率を、標準コースの脱水率よりも高く設定したものである。
【0012】
これにより、高い洗剤濃度で洗うコースでは、すすぎ効率を高めることで、使用水量を増やすことなく、すすぎ性能を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、標準洗剤濃度で洗う標準コースと、標準洗剤濃度よりも高濃度で洗う高濃度コースとを有し、すすぎ行程で行う中間脱水の脱水率を、前記高濃度コースでは、前記標準コースの脱水率よりも高く設定したものであり、高い洗剤濃度で洗うコースですすぎ効率を高めることで、使用水量を増やすことなくすすぎ性能を確保することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、高濃度コースでは、中間脱水の時間を標準コースの中間脱水の時間より長くするものであり、高い洗剤濃度で洗うコースで、中間脱水の時間を長くすることで、すすぎ効率を高めることができ、使用水量を増やすことなくすすぎ性能を確保することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、高濃度コースでは、中間脱水の回転数を標準コースの中間脱水の回転数より高くするものであり、高い洗剤濃度で洗うコースで、中間脱水の回転数を高くすることで、すすぎ効率を高めることができ、使用水量を増やすことなくすすぎ性能を確保することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、高濃度コースでは、中間脱水行程の途中で、洗濯兼脱水槽を停止し、パルセーターを撹拌する布ほぐし行程を実行するものであり、高い洗剤濃度で洗うコースで、中間脱水行程の途中で布ほぐし行程を実行することで、すすぎ効率を高めることができ、使用水量を増やすことなくすすぎ性能を確保することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは、同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
(実施例1)
図1および図2に示すように、制御装置15は、マイクロコンピュータで構成した制御手段16を有し、制御手段16は、パワースイッチング手段17を介してモータ6、給水弁10、排水弁9などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御する。
【0019】
コース設定手段18は、洗濯コースを設定するもので、標準洗剤濃度で洗う標準コースと、標準洗剤濃度よりも高い洗剤濃度で洗う高濃度コースを設定できるようにしている。布量検知手段19は、洗濯兼脱水槽3内に投入した洗濯物の量を検知するものである。洗剤量判定手段20は、コース設定手段18、布量検知手段19の信号を取り込んで、コースと布量に応じた洗剤量を判定し、表示手段21で表示して使用者に知らせる。
【0020】
水量判定手段22は、コース設定手段18と布量検知手段19の信号を取り込んで、コースと布量に応じた水量を判定し、給水弁10および水位検知手段14によって、洗濯兼脱水槽3内に給水する。中間脱水時間設定手段23は、コース設定手段18の信号を取り込んで、中間脱水時間を設定する。なお、24は商用電源、25は電源スイッチである。
【0021】
ここで、中間脱水時間設定手段23は、コース設定手段18により、高い洗剤濃度で洗う高濃度コースを設定したとき、すすぎ行程での中間脱水の時間を、標準コースの中間脱水時間1分に対して4分とし、中間脱水の脱水率を標準コースの脱水率よりも高く設定している。
【0022】
上記構成において動作を説明すると、洗濯兼脱水槽3内に洗濯物を投入し、コース設定手段18により、洗濯コースを設定し、運転を開始する。布量検知手段19により、洗濯兼脱水槽3内の洗濯物の量を判定し、布量検知手段19の信号とコース設定手段18の信号に基づき、洗剤量判定手段20が洗剤量を判定し、表示手段21により洗剤量を表示し、洗濯兼脱水槽3内に洗剤を投入する。
【0023】
つぎに、布量検知手段19の信号とコース設定手段18の信号に基づき、水量判定手段22は、水量を判定し、給水弁10および水位検知手段14によって、洗濯兼脱水槽3内に給水する。その後、モータ6を駆動させることにより、パルセーター2を回転させる。パルセーター2の回転により、洗濯物と洗濯液を撹拌し、布相互の摩擦や布と洗濯兼脱水槽3の内壁およびパルセーター2との摩擦によって、汚れの除去を行う。
【0024】
その後、すすぎ行程を実行するが、まず、排水弁9を作動して、洗濯兼脱水槽3内の洗濯液を排水し、モータ6を駆動して洗濯兼脱水槽3を回転させ、1回目の中間脱水を行い、洗濯物に含まれる洗濯液を脱水する。そして、給水弁10を作動させて設定水位まで給水し、パルセーター2を回転させ、すすぎ行程を実行する。その後、もう一度排水弁9を作動させ洗濯兼脱水槽3内の洗濯液を排水し、モータ6を駆動して洗濯兼脱水槽3を回転させ、2回目の中間脱水を行う。
【0025】
そして、給水弁10を作動させて設定水位まで給水し、パルセーター2を回転させ、すすぎ行程を実行する。さらに、排水弁9を作動させ洗濯兼脱水槽3内の洗濯液を排水し、モータ6を駆動して洗濯兼脱水槽3を回転させ、洗濯物に含まれる水分を脱水する。
【0026】
図3は、脱水時間と脱水率の関係を示しており、脱水回転数が800r/minの場合、脱水時間が1分では55%であるが、脱水時間が4分では60%まで上昇する。
【0027】
つぎに、各コースの洗剤成分の希釈例について説明する。3kgの洗濯物を投入し、標準コースを選択した場合、洗剤量判定手段20は20gと判定し、水量判定手段22は30Lと判定する。洗剤を所定量投入した後、所定水量まで給水後、洗い行程を実行する。標準コースでは、中間脱水を1分実行するので(脱水率は55%で、含水量は2.5L)、1回目の中間脱水終了後洗濯物に含まれる洗剤量は20g/30L×2.5L=1.67gである。
【0028】
その後、30L給水の後、すすぎ行程を実行し(1.67g/30L)、2回目の中間脱水を1分行う。2回目の中間脱水終了後洗濯物に含まれる洗剤量は1.67g/30L×2.5L=0.14gである。その後、再度30L給水後、すすぎ行程を実行し(0.14g/30L)、最終脱水は4分行うので(脱水率は60%で、含水量は2L)、洗濯物3kgには0.14g/30L×2L=0.009gの洗剤成分しか残留しない。
【0029】
3kgの洗濯物を投入し、高濃度コースを選択した場合、洗剤量判定手段20は30gと判定し、水量判定手段22は30Lと判定する。洗剤を所定量投入した後、所定水量まで給水後、洗い行程を実行する。高濃度コースでは、中間脱水を4分実行するので(脱水率は60%で、含水量は2L)、1回目の中間脱水終了後洗濯物に含まれる洗剤量は30g/30L×2L=2gである。
【0030】
その後、30L給水の後、すすぎ行程を実行し(2g/30L)、2回目の中間脱水を4分行う。2回目の中間脱水終了後洗濯物に含まれる洗剤量は2g/30L×2L=0.13gである。その後、再度30L給水後、すすぎ行程を実行し(0.13g/30L)、最終脱水は4分行うので、(脱水率は60%で、含水量は2L)洗濯物3kgには0.13g/30L×2L=0.009gの洗剤成分しか残留せず、標準コースと同じすすぎ性能となる。
【0031】
このように、高濃度コースでは、中間脱水の時間を標準コースの中間脱水より長くし、中間脱水の脱水率を高くすることにより、使用水量を増やすことなくすすぎ性能を確保することができる。
【0032】
以上のように、コースに応じて、中間脱水の時間を変更することにより、日常的に使い、所要時間が短いことが望まれる標準コースでは、洗濯所要時間が短くてもすすぎ性能を確保し、高濃度コースでは、洗濯所要時間が若干(本実施例では6分)長くなるが、使用水量を増やさずすすぎ性能を確保することができる。
【0033】
なお、本実施例では、高濃度コースの洗い行程では、洗剤量を多く投入するようにしたが、洗剤量は標準コースと同じで、設定水量を少なくして洗剤濃度を高めた場合でも、同様の効果が得られる。
【0034】
(実施例2)
図4に示すように、中間脱水回転数設定手段26は、コース設定手段18の信号を取り込んで、中間脱水の洗濯兼脱水槽3の回転数を設定するもので、コース設定手段18により、高い洗剤濃度で洗う高濃度コースを設定したとき、すすぎ行程での中間脱水の回転数を、標準コースの中間脱水回転数800r/minに対して900r/minとし、中間脱水の脱水率を標準コースの脱水率よりも高く設定している。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
図5は、脱水回転数と脱水率の関係を示しており、脱水時間が1分の場合、脱水回転数が800r/minでは脱水率は55%であるが、脱水回転数が900r/minでは60%まで上昇する。
【0036】
各コースの洗剤成分の希釈例については、上記実施例1と同様で、高濃度コースは中間脱水の脱水率が60%と高いため、洗い行程での洗剤濃度1.5倍であっても、最終脱水後の洗濯物に含まれる洗剤量は標準コースと同じになり、標準コースと同じすすぎ性能となる。
【0037】
このように、高濃度コースでは、中間脱水の回転数を標準コースの中間脱水より高くし、中間脱水の脱水率を高くすることにより、使用水量を増やすことなくすすぎ性能を確保することができる。
【0038】
以上のように、コースに応じて、中間脱水の回転数を変更することにより、日常的に使い脱水騒音が気になる標準コースでは、脱水回転数が低くてもすすぎ性能を確保し、高濃度コースでは、脱水騒音が若干高くなるが、使用水量を増やすことなく、すすぎ性能を確保することができる。
【0039】
(実施例3)
図6に示すように、制御手段27は、コース設定手段18により、高濃度コースを選択した場合、中間脱水行程の途中で、洗濯兼脱水槽3の回転を停止し、パルセーター2を撹拌する布ほぐし行程を実行するよう構成している。他の構成は上記実施例1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
上記構成において動作を説明すると、高い洗剤濃度での洗い行程終了後、排水弁10を作動して、洗濯兼脱水槽3内の洗濯液を排水し、モータ6を駆動して洗濯兼脱水槽3を回転させ、中間脱水を行う。中間脱水を800r/minで1分行った後、洗濯兼脱水槽3の回転を一旦停止する。このとき、洗濯物の脱水率は55%である。
【0041】
この後、パルセーター2を低速で約30秒間反転させることにより、洗濯兼脱水槽3に張り付いた洗濯物がパルセーター2により剥され、洗濯兼脱水槽3内で位置を変える。そして、再度モータ6を駆動して洗濯兼脱水槽3を回転させ中間脱水を800r/minで1分行う。洗濯物の位置が入れ換わっているので、脱水むらを防止することができ、脱水率は約60%まで上げることができる。
【0042】
このように、高濃度コースで、中間脱水行程の途中で、洗濯兼脱水槽の回転を停止し、パルセーター2を撹拌する布ほぐし行程を実行することにより、中間脱水の脱水率を高くすることができ、使用水量を増やすことなく、所要時間をあまり延ばすことなくすすぎ性能を確保することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載の発明によれば、標準洗剤濃度で洗う標準コースと、標準洗剤濃度よりも高濃度で洗う高濃度コースとを有し、すすぎ行程で行う中間脱水の脱水率を、高濃度コースでは、標準コースの脱水率よりも高く設定することにより、高い洗剤濃度で洗うコースですすぎ効率を高めることで、使用水量を増やすことなくすすぎ性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図2】同洗濯機の縦断面図
【図3】同洗濯機の脱水時間と脱水率の関係を示す図
【図4】本発明の第2の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図5】同洗濯機の脱水回転数と脱水率の関係を示す図
【図6】本発明の第3の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図7】従来の洗濯機の縦断面図
【符号の説明】
18 コース設定手段
23 中間脱水時間設定手段

Claims (4)

  1. 標準洗剤濃度で洗う標準コースと、標準洗剤濃度よりも高濃度で洗う高濃度コースとを有し、すすぎ行程で行う中間脱水の脱水率を、前記高濃度コースでは、前記標準コースの脱水率よりも高く設定した洗濯機。
  2. 高濃度コースでは、中間脱水の時間を標準コースの中間脱水の時間より長くする請求項1記載の洗濯機。
  3. 高濃度コースでは、中間脱水の回転数を標準コースの中間脱水の回転数より高くする請求項1記載の洗濯機。
  4. 高濃度コースでは、中間脱水行程の途中で、洗濯兼脱水槽を停止し、パルセーターを撹拌する布ほぐし行程を実行する請求項1記載の洗濯機。
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