JP2004114591A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Yukihiko Sugimoto
杉本 幸彦
Norifumi Sugimura
杉村 憲史
Yoshitaka Yamanaka
山中 義隆
Yoshihiko Kunoki
久軒 佳彦
Yukito Nishio
西尾 幸人
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Abstract

【課題】ユーザが希望しない代替インクでの印刷を回避すると共に、エンド状態やニアエンド状態にないインクのみで印刷可能な画像データが存在するにも拘わらず、カートリッジ交換しなければそれらの印刷が実行されないといった不具合を回避することが可能な画像形成方法及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】カラーインクジェットプリンタにおいて、何れかのインクが残量無しとなったとき、残存するインクのみで印刷可能な画像データが存在する場合には、その画像データのみを印刷対象データとし、この画像データによる画像形成動作のみを実行する。
【選択図】   図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタ等に代表される画像形成装置において実行される画像形成方法及びこの方法を実行する画像形成装置に係る。特に、本発明は、像可視化剤(インクジェットプリンタにあってはインク、レーザプリンタ等の電子写真画像形成装置にあってはトナー)の残量が無くなった後であっても画像形成動作を継続実行する場合の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カラーインクジェットプリンタにおける画像形成動作としては、先ず、用紙トレイに収容されている複数枚の用紙のうち1枚を搬送路に送り出し、この用紙を、搬送路を経て画像形成部に供給する。そして、この画像形成部において用紙表面に各色のインク滴を吐出することで画像情報に応じた所定のカラー画像またはモノクロ画像を形成し、その後、この用紙を排出トレイに排紙するようになっている。
【0003】
また、上記画像形成部には、各色のインクを貯留するインクカートリッジを搭載したキャリッジが配設されており、このキャリッジの走査動作を行いながら、インクカートリッジからインクヘッドに供給された各色インクによって上記画像形成動作を行うようになっている。上記インクカートリッジに貯留されているインクとしては、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の4色が一般的であるが、最近では、各色毎に濃度の異なるインクを使用することによって階調性を高めるものも普及しつつある。
【0004】
ところで、インクジェットプリンタにおいては、ある色のインクがなくなると、そのインクの色成分の画像が出力されなくなってしまう。このような事態を未然に防止するために、インクの残量そのものを常時監視し、或いは各色のドット数をカウントして、インク残量が少なくなった場合にインクニアエンドの警告を表示し、またインクが完全になくなってしまった場合には、インクエンドの警告を表示すると共に、直ちに画像形成動作を停止して、それ以後、ユーザがカートリッジ交換を行うまで装置を停止するものが一般的である。
【0005】
例えば、下記の特許文献1には、ある色のインクがなくなった場合、印刷実施条件に印刷条件が合わなくなったと判断して印刷処理を中断することが開示されている。
【0006】
しかしながら、この場合には、複数あるインクのうち1色でもインクエンドとなった場合には、強制的に装置が停止されるため、ユーザが高品質の画像形成を望まない「試し印刷(例えば画像レイアウトのみを確認するための印刷)」時にあってもカートリッジ交換まで装置が停止し続けるといった不具合があった。
【0007】
この不具合を解消するものとして下記の特許文献2がある。この特許文献2には、複数色のインクのうち少なくともいずれかの色のインクがエンド状態またはニアエンド状態になったときに、出力画像の色情報すべてを他のインクの色情報に置換することによって、他色インクによる代行印刷を実行することが開示されている。これにより、上記「試し印刷」の要求に応えるべく、残量が十分にあるインクを使用して全ての画像データについて画像形成を行うことができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−343789号公報(段落番号0033)
【特許文献2】
特開2001−191560号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した如く特許文献2に開示されているものは、いずれかの色のインクがエンド状態又はニアエンド状態になったときには、本来その色のインクで画像形成を行うべきところを他色のインクで代行印刷を行うものであり、画像データに合致した色の画像形成を行うことはできない。
【0010】
単に画像レイアウトのみを確認するといった「試し印刷」である場合には、ユーザが本来望んでいる色とは異なる色の画像が形成されたとしても殆ど問題とはならない。ところが、画像の色調を重視する印刷動作である場合にはユーザの求める画像が得られないため、インクカートリッジを交換した後に、上記代行印刷されてしまった画像データについて再度印刷動作を実行させねばならなくなり、代行印刷に使用した記録用紙及びインクが無駄になってしまってランニングコストの高騰を招く。
【0011】
また、従来の一般的なインクジェットプリンタの如く、いずれかの色のインクがエンド状態となった際に印刷を停止するものにおいて、印刷停止時における未印刷頁の画像データのうち、エンド状態やニアエンド状態にないインクのみで印刷可能な頁の画像データが存在していることがある。
【0012】
この状況で、ユーザがインク交換までの間に、その頁(エンド状態やニアエンド状態にないインクのみで印刷可能な画像データの頁)についての印刷物を得たいと希望した際の対応策として、それ以外の頁について上記特許文献2の技術である代行印刷を併用することが考えられる。つまり、例えば、未だ印刷が完了していない残りの頁が5頁分存在する場合であって、最終頁についてはエンド状態やニアエンド状態にないインクのみで印刷可能な状況である際には、これら残りの頁のうち先ず4頁分を代行印刷処理した後に、最終頁について画像データに合致した色の印刷動作を行うことになる。
【0013】
しかし、この場合にも上記と同様に、代行印刷されてしまった画像データについてはインクカートリッジ交換後に再度印刷動作を実行させねばならず、ランニングコストの高騰を招いてしまう。
【0014】
尚、上記特許文献1には、用紙サイズが合わなくなった場合に割り込み印刷処理を実行することが開示されている。つまり、A4サイズの用紙に対する印刷中にこのA4サイズ用紙の用紙切れが発生した際、印刷データ中にB5サイズ用紙の印刷条件を有するものがあれば、その条件の印刷データを先に処理して処理効率の向上を図ることが開示されている。しかしながら、カラー印刷時に、ある色のインクがなくなった場合に印刷実施条件に適合した印刷条件の処理に関しては開示されていない。このため、このインクがなくなった場合の処理効率の向上を図る対応策が求められていた。
【0015】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザが希望しない代替インクでの印刷を回避すると共に、エンド状態やニアエンド状態にないインクのみで印刷可能な画像データが存在するにも拘わらず、カートリッジ交換しなければそれらの印刷が実行されないといった不具合を回避することが可能な画像形成方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要−
上記の目的を達成するために、本発明は、エンド状態やニアエンド状態にないインクのみで印刷可能な画像データが存在する場合に、その画像データのみを印刷対象データとし、この画像データによる画像形成動作のみを実行する。つまり、ユーザが希望しない代替インクでの印刷を実行しないことにより、代行印刷に使用した記録用紙及びインクが無駄になってしまうといった状況を回避できるようにしている。
【0017】
−解決手段−
具体的には、複数種類の像可視化剤を使用して記録媒体上に画像を形成する画像形成方法を前提とする。この画像形成方法として、上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったとき、その像可視化剤以外の像可視化剤のみによって記録媒体上への画像形成が完了可能な画像データが存在する場合に、その画像データによる画像形成動作のみを実行するようにしている。
【0018】
また、上記目的を達成するための他の方法として以下のものも掲げられる。つまり、複数頁に亘る画像データにより複数の記録媒体に対して連続して画像形成を行う際、上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったとき、その像可視化剤以外の像可視化剤のみによって記録媒体上への画像形成が完了可能な頁が存在する場合に、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行するようにしている。
【0019】
また、上記画像形成方法を実行するための画像形成装置としては以下のものが掲げられる。先ず、複数種類の像可視化剤を使用して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置を前提とする。この画像形成装置において、上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったことを検出可能な残量検出手段を備えさせる。また、この残量検出手段の出力を受け、複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったとき、その像可視化剤以外の像可視化剤のみによって記録媒体上への画像形成が完了可能な画像データが存在する場合に、その画像データによる画像形成動作のみを実行させる画像形成選択実行手段を備えさせている。
【0020】
また、他の画像形成装置として、上記画像形成選択実行手段に代えて、上記残量検出手段の出力を受け、複数頁に亘る画像データにより複数の記録媒体に対して連続して画像形成を行う際、上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったとき、その像可視化剤以外の像可視化剤のみによって記録媒体上への画像形成が完了可能な頁が存在する場合に、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させる画像形成選択実行手段を備えさせることも掲げられる。
【0021】
これらの特定事項により、残量が所定量以下または残量無しとなった像可視化剤を使用せねばならない画像データに対しては画像形成動作を実行しない。つまり、残量が十分にある像可視化剤による代行印刷が実行されてしまうといったことが回避される。即ち、残量が十分にある像可視化剤のみで画像形成が完了する画像データに限って画像形成動作を実行することになるため、例えば画像の色調を重視する印刷動作であるにも拘わらず代行印刷が実行されてしまってユーザの求める画像が得られないといった状況を回避し、代行印刷に使用した記録用紙及びインクが無駄になってしまうといった状況を回避することができる。
【0022】
尚、実際の画像形成装置にあっては、上述した如く代行印刷を実行しないモードと、代行印刷を許容するモードとが切り換え可能となっていることが好ましい。例えば、「試し印刷」時には代行印刷を許容するモードにして全頁についての画像形成動作を実行させ、「色調を重視する印刷」時には代行印刷を実行しないモードにして適切な色調が得られる頁に対してのみ画像形成動作を実行させるようにする。
【0023】
また、本発明が対象とする画像形成装置としては、複写機やプリンタやファクシミリ等が掲げられる。そして、画像形成方式としては、「インクジェット方式」「電子写真方式」「インクリボン方式」等が掲げられる。つまり、上記像可視化剤としては、インク、トナー、インクリボン等が掲げられる。また、記録媒体としては、用紙(普通紙や光沢紙等)やOHPフィルム等が掲げられる。
【0024】
また、上記画像形成装置には、画像形成選択実行手段による画像形成動作の実行条件を変更可能な条件設定手段が備えられている。具体的に、条件設定手段は、像可視化剤の種類に応じて画像形成選択実行手段による画像形成動作を実行させるか否かを設定可能に構成されている。ここでいう像可視化剤の種類とは、例えば像可視化剤の「色」である。つまり、何れかの像可視化剤の残量が所定量以下または残量無しとなった場合に、画像形成選択実行手段による画像形成動作の実行(印刷動作の継続)に使用する像可視化剤の種類(色)を予め設定しておき、その設定された種類(色)の像可視化剤のみで画像形成が完了する画像データに限って画像形成動作を実行することになる。
【0025】
例えば、カラーインクジェットプリンタにおいて「黒インク」については継続指定を設定した場合、カラーインク(例えばシアン、マゼンタ、イエロー)のうちの一つでも残量が所定量以下または残量無しとなった場合には、黒インクのみで画像形成が完了する画像データ(例えばテキストデータ)に限って画像形成動作を実行する。これにより、ユーザの所望する継続条件で印刷を継続することが可能となる。特に、像可視化剤の色によって、代行印刷を許容するのか否かを設定した場合、ユーザ自身は、必要な頁がどの色により作成されているのか予め分かっているため、例えば、必要な頁が黒で構成されるテキストデータの場合においては、予め条件設定手段により黒以外のインクが無くなっても印字を継続するように設定しておくことにより、それ以外のインクの残量無しを検出した場合においては、自動的に印刷を継続させることが可能となる。
【0026】
更に、上記画像形成選択実行手段は、残量が所定量以下または残量無しとなっていた像可視化剤の補充後、抽出されていなかった頁の画像データのみを新たに抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させるよう構成されている。つまり、未だユーザの求める色調で印刷されていなかった頁に対して、補充された像可視化剤を使用して印刷動作が実行されることになる。これにより、像可視化剤の補充後には、全ての頁に対してユーザが求める色調で画像形成が行われた印刷物を提供することが可能になる。
【0027】
尚、上述した画像形成方法に対しても、上記条件設定手段による画像形成動作の実行条件の変更が行えるようにしてもよいし、像可視化剤の補充後、抽出されていなかった頁の画像データのみを新たに抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させるようにしてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本形態では、画像形成装置としてカラーインクジェットプリンタに本発明を適用した場合について説明する。
【0029】
−カラーインクジェットプリンタの全体構成の説明−
図1は、本形態に係るカラーインクジェットプリンタ1の外観(カバー11が開放された状態)を示す斜視図である。また、図2は、カラーインクジェットプリンタ1の内部構成を示す側面図である。
【0030】
これらの図に示すように、本形態に係るインクジェットプリンタ1は、給紙部2、分離部3、搬送部4、画像成形部5及び排出部6を備えている。
【0031】
給紙部2は、略鉛直方向に延びる給紙トレイ21を備えており、印刷開始時に給紙トレイ21内の記録媒体としての記録用紙Pを分離部3に向けて搬送するようになっている。また、上記給紙トレイ21は、印刷を行わない際には、記録用紙Pの保管部として機能する。
【0032】
分離部3は、給紙部2から供給される記録用紙Pを、画像成形部5に向けて一枚ずつ供給するためのものであり、給紙ローラ31及び分離器32を備えている。分離器32では、パッド部分(記録用紙Pとの接触部分)と記録用紙Pとの摩擦力が、記録用紙P,P同士の間の摩擦力より大きくなるように設定されている。また、給紙ローラ31では、この給紙ローラ31と記録用紙Pとの摩擦力が、分離器32のパッドと記録用紙Pとの摩擦力や、記録用紙P,P同士の間の摩擦力よりも大きくなるように設定されている。そのため、給紙部2から複数枚の記録用紙P,P,…が取り出されて分離部3まで送られてきたとしても、給紙ローラ31によって、これら複数の記録用紙P,P,…を分離し、最も上側の一枚の記録用紙Pのみを搬送部4に送ることができるようになっている。
【0033】
搬送部4は、分離部3より一枚ずつ供給される記録用紙Pを、画像成形部5に向けて搬送するためのものであり、ガイド板41及び搬送ローラ対42を備えている。搬送ローラ対42は、記録用紙Pを記録ヘッド52とプラテン53との間に送り込む際に、記録ヘッド52からのインク滴が記録用紙Pの適切な位置に吹き付けられるように、記録用紙Pの搬送を調整する部材である。
【0034】
画像成形部5は、搬送部4の搬送ローラ対42から供給される記録用紙Pへ印刷を行うためのものであり、図3にも示すように、複数のインクカートリッジ81〜84、記録ヘッド52、これらインクカートリッジ81〜84及び記録ヘッド52を搭載したキャリッジ51、このキャリッジ51を主走査方向に案内するためのガイドシャフト54、印刷時に記録用紙Pの支持台となる上記プラテン53を備えている。このプラテン53により、画像成形部5に搬送されてきた記録用紙Pの平坦性の維持や記録ヘッド52と記録用紙Pとの間隔の適正化が行われる。
【0035】
また、上記インクカートリッジ81〜84は、Bk(ブラック),M(マゼンタ),Y(イエロー),C(シアン)の各インク毎に個別にキャリッジ51上に搭載されており、それぞれが独立して交換可能となっている。また、本形態では、各インクカートリッジ81〜84のうちM,Y,Cの各カラーインクカートリッジ82〜84に比べてBkインクカートリッジ81が大型のものとなっている。尚、インクカートリッジ81〜84としては、上記4色に限らず、フォトインクを貯留するインクカートリッジが備えられていてもよい。
【0036】
尚、上記記録ヘッド52としては、圧電素子などの電気機械変換素子で液室(インク流路)壁面を形成する振動板を介してインクを加圧するピエゾ型のもの、或いは発熱抵抗体による膜沸騰でバブル生じさせてインクを加圧するバブル型のもの、若しくはインク流路壁面を形成する振動板とこれに対向する電極との間の静電力で振動板を変位させてインクを加圧する静電型のものなどを使用することができる。
【0037】
排出部6は、印刷が行われた記録用紙Pを回収する部分であり、記録用紙P上のインクを乾燥させるための図示しないインク乾燥部、排出ローラ61及び排出トレイ62を備えている。
【0038】
尚、図1のインクジェットプリンタ1の外観に示すように、プリンタ前面には、各インクカートリッジ81〜84のうち少なくとも一つのインク残量が所定量を下回った場合にそれを表示するインク交換LED(Light Emitting Diode)12と、インクカートリッジ81〜84を手動で取り外す際に押される解除スイッチ13とが設けられている。
【0039】
−画像形成動作−
上記の構成において、インクジェットプリンタ1は、次のような動作によって印刷を行う。先ず、図示しないコンピュータ等の外部端末から画像情報に基づく印刷要求がインクジェットプリンタ1に対してなされる。印刷要求を受信したインクジェットプリンタ1は、給紙トレイ21上の記録用紙Pを給紙部2より搬出する。次に、搬出された記録用紙Pは、給紙ローラ31によって分離部3を通過し、搬送部4へと送られる。搬送部4では、搬送ローラ対42によって、記録用紙Pを記録ヘッド52とプラテン53との間へと送る。そして、画像成形部5では、ホームポジションに位置していた記録ヘッド52が、このホームポジションをスタート位置として、印刷要求に応じて、他方の端部に設けられた停止位置に向けてガイドシャフト54に沿って移動し、このとき、記録ヘッド52のインクノズルよりプラテン53上の記録用紙Pへ、画像情報に対応してインク滴を吹き付ける。この際、記録用紙Pはプラテン53上で一旦停止されている。インク滴を吹き付けつつ、キャリッジ51は、ガイドシャフト54に案内されて、主走査方向(図1におけるD2方向)に一ライン分走査される。それが終了すると、記録用紙Pは、プラテン53上で副走査方向(図1におけるD1方向)に一定の幅だけ移動する。そして、走査方向が片方向の場合は、この記録用紙Pの搬送の間にキャリッジ51がホームポジションに復帰し、次の走査に備える。一方、走査方向が双方向の場合は、上記停止位置に止まり、この停止位置をスタート位置とした先とは移動方向が逆の印刷走査に備える。
【0040】
このような印刷走査を繰り返し行うことで、記録用紙Pの全面に印刷がなされる。このようにして印刷が行われた記録用紙Pは、インク乾燥部を経て、排出ローラ61によって排出トレイ62に排出される。これにより、記録用紙Pは印刷物としてユーザに提供されることになる。
【0041】
−制御部の構成−
以上の各部の動作は制御部によって制御される。以下、この制御部について説明する。
【0042】
図4は、本インクジェットプリンタの制御部の構成を示すブロック図である。この制御部は、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ等のホスト装置(以下「ホストPC」ともいう。)100との間でプリンタケーブル(I/Fケーブル)或いはネットワークを介して各種情報を送受するプリンタコントローラ110と、記録ヘッド52の駆動やキャリッジ51の走査、記録用紙Pの給紙及び排紙等をプリンタエンジン本体130に対して駆動制御するエンジンコントローラ120とを備えている。
【0043】
プリンタコントローラ110は、情報処理や全体の動作の制御を行うマイクロコンピュータ(以下「CPU」という。)111と、印刷プロセスに必要な各種制御プログラムを納めたROM112と、画像情報のビットマップ展開などの各種ワークメモリとして使用するRAM113と、ホストPC100との間での情報の転送を行うI/O114等とを有している。
【0044】
ここで、ホストPC100からプリンタコントローラ110に転送される画像データは、あらかじめホストPC100のプリンタドライバ101にてバンド単位に分割され、バンド内では更に個々のフォント、イメージ、グラフィックス毎にID番号や描画開始位置、属性などが付けられる処理がなされ、バンド単位で圧縮されたデータとして、プリンタコントローラ110に転送される。このホストPC100と本インクジェットプリンタ1との接続は、有線または無線の何れでもよい。
【0045】
また、このプリンタコントローラ110は、ホストPC100からバンド単位で受信した画像データをRAM113の所定のメモリ領域に一旦格納し、格納したデータを解凍する際に、色空間の変換(RGB→CMYK)を行い、バンド単位でビットマップ展開してRAM113のビットマップメモリ領域に格納する。
【0046】
エンジンコントローラ120は、このコントローラ全体の制御を司るCPU121、必要な固定情報を格納したROM122、書き換え可能なメモリであるEEPROM123、プリンタコントローラ110との間のインタフェースであるビデオI/F124、このビデオI/F124を介してプリンタコントローラ110から受信した画像データに対してバンディング処理、印刷データ並べ替え処理(ラスタ処理、インターレース処理)等の画像処理を行う専用ハードウエアからなるASIC(アプリケーションスペシフィックIC)125、このASIC125が受信した画像データを一時格納するDRAM126、このDRAM126から読み出される画像データに応じて記録ヘッド52を駆動するヘッドドライバ127、各種モータを駆動制御するモータドライバ128等を有している。
【0047】
このエンジンコントローラ120は、プリンタコントローラ110からの画像データ等をビデオI/F124を介して受信し、この画像データを専用ASIC125にて画像処理を行い、ヘッドドライバ127を介してプリンタエンジン本体130の記録ヘッド52に設けた共通ドライブボード131に送出する。
【0048】
共通ドライブボード131は、送られてきたヘッド駆動データに従って、ブラックインクを吐出するKヘッド52K、シアンインクを吐出するCヘッド52C、マゼンタインクを吐出するMヘッド52M、イエローインクを吐出するYヘッド52Yを駆動してインク滴を吐出させる。
【0049】
モータドライバ128は、プリンタコントローラ110から画像データと共に送信されてくる各駆動系の制御信号に基づいて、主走査モータM1、副走査モータM2を駆動制御して、キャリッジ51を主走査方向に往復運動させると共に記録用紙Pを副走査方向に搬送する。また、モータドライバ128は記録ヘッド52のメンテナンス動作時に図示しないメンテナンスステーションの吸引モータM3を駆動制御する。尚、このメンテナンスステーションは、キャリッジ51の主走査方向の一端側であるホームポジションに配設されており、停止中のインクノズル部分でのインクの乾燥を防止するための「キャッピング動作」、インクノズルからインクを吸引除去する「インク吸引(プライム)動作」、記録ヘッド52の駆動によりインクを微量吐出する「予備噴射(スピット)動作」、記録ヘッド52の先端面を拭き取る「ワイピング動作」等を実行する。
【0050】
更に、プリンタエンジン本体130には各種センサ132が設けられており、これらの各種センサ132の検知信号はCPU121に入力される。また、プリンタエンジン本体130側に設けた操作パネル133にはインクエンドを表示するインクエンド表示器を付設している。詳しくは、この操作パネル133には、テンキー等のキー入力装置と、ユーザの印刷様式等の各種の入力を受け付けると共に、各種の情報を提示可能な液晶パネル等よりなるタッチパネル式の表示入力装置とから構成され、本インクジェットプリンタ1の動作状態や、各種メッセージ等を表示入力装置にて表示し、かつ、表示入力装置にて情報の入力を受け付けるようになっている。なお、本インクジェットプリンタ1の状態等の表示や入力の受付は、I/O114を介してホストPC100側で行うこともできる。
【0051】
また、このプリンタエンジン本体130はドットカウンタ134を備えており、このドットカウンタ134からの出力信号がCPU121に送信されるようになっている。このドットカウンタ134は、画像形成動作の実行に伴って記録用紙P上に吐出されるドット(インク滴)の数を画像データに基づいて認識し、このドット数を、インクカートリッジが新品のものに交換された時点から各インクカートリッジ毎にカウントし、これを積算して記憶するものである。つまり、これらドット数を確認することによって各インクカートリッジのインク残量を推測することができるようになっている。つまり、このドットカウンタ134が本発明でいう残量検出手段を構成している。
【0052】
尚、残量検出手段としては、上記ドットカウンタ134に限らず、光学的にインク残量を検出するよう構成された残量検知センサであってもよいし、この残量検知センサとドットカウンタ134とが組み合わされたものであってもよい。
【0053】
そして、本形態の特徴として、エンジンコントローラ120には、複数色のインクのうち少なくとも何れか一つの残量が無くなったとき、その色のインク以外のインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な画像データが存在する場合に、その画像データによる画像形成動作のみを実行させる画像形成選択実行手段135が備えられている。この画像形成選択実行手段135は、上記ドットカウンタ134からの出力信号が送信され、この信号に基づいてヘッドドライバ127を制御することにより、残量が十分にあるインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な画像データが存在する場合に、その画像データによる画像形成動作のみを実行させるようにしている。言い換えると、この画像形成選択実行手段135は、複数頁に亘る画像データにより複数の記録用紙Pに対して連続して画像形成を行う際、上記複数色のインクのうち少なくとも何れか一つの残量が無くなったときに、そのインク以外の色のインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な頁が存在する場合、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させるようにしている。
【0054】
また、この画像形成選択実行手段135は、残量無しとなっていたインクの補充後(インクカートリッジの交換後)、上記抽出されていなかった頁の画像データのみを新たに抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させるようにしている。つまり、インクの補充後、自動で、この補充されたインクを使用して印刷動作が実行され、全ての頁に対してユーザが求める色調で画像形成が行われた印刷物が提供されるようになっている。
【0055】
また、本カラーインクジェットプリンタ1には画像形成選択実行手段135による画像形成動作の実行条件を変更可能な図示しない条件設定手段が備えられている。この条件設定手段は、プリンタドライバ101からの設定信号を受けて、インクの色に応じて画像形成選択実行手段135による画像形成動作を実行させるか否かが設定可能となっている。この条件設定手段による実行条件の変更動作については後述する。
【0056】
−インク残量無しとなった際の画像形成動作−
次に、インク残量無しとなった際の画像形成動作、つまり、上記画像形成選択実行手段135によって選択的に画像形成が行われる動作について図5〜図13を用いて説明する。
【0057】
先ず、印刷動作を開始する前に、ユーザは印刷モードの選択動作を行う(図5のステップST1)。この印刷モードの選択動作を図7以下に示す。図7は、ホストPC100に表示されたプリンタドライバ101によるプリンタのプロパティのダイアログ画面である。このように、このダイアログ画面には「インクエンプティー時の処理」項目があり、この項目をクリックすると、図8に示す「インクエンプティー時の処理」のダイアログ画面が表示される。
【0058】
ここでは、何れかのインクの残量が無くなった場合の処理について設定する。先ず、「停止」を選択した場合には、何れかのインクの残量が無くなった際には画像データに拘わりなく直ちに画像形成動作を停止することになる。
【0059】
また、「代替インクで継続」を選択した場合、何れかのインクの残量が無くなった際には全ての画像データに対して他のインクを使用して画像形成動作を継続することになる。この場合、ユーザの求める色調の印刷物は得られない。特に「試し印刷」時に選択される項目である。また、「印刷可能頁のみ継続」を選択した場合、何れかのインクの残量が無くなった際には、上記画像形成選択実行手段135の動作により、残量が無くなったインク以外の色のインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な頁が存在するときに、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させることになる。特に「色調を重視する印刷」時に選択される項目である。
【0060】
そして、上記「印刷可能頁のみ継続」を選択してOKをクリックすると、図9に示す「印刷可能頁のみ継続」のダイアログ画面が表示される。ここでは、「自動継続」と「手動選択」とが選択可能である。「自動継続」を選択した場合には、画像形成選択実行手段135が自動判断して、残量が無くなったインク以外の色のインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な頁が存在する場合に、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させることになる。つまり、何れの色のインク残量が無くなった場合であっても、その残量が無くなったインク以外の色のインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な頁が存在する場合には、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させることになる。
【0061】
一方、「手動選択」を選択した場合には、後述する「手動選択」のダイアログ画面で選択された色に応じて画像形成動作を実行させるか否かを設定変更することができる。
【0062】
ここで「手動選択」を選択してOKをクリックすると、図10に示す「手動選択」のダイアログ画面が表示される。ここでは、「指定無し」、「カラー指定」、「黒指定」が選択可能である。
【0063】
「指定無し」を選択した場合には、何れの色のインクの残量が無くなっても代行印刷は実行せず、残量が十分にあるインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な画像データが存在する場合に、その画像データによる画像形成動作のみを実行させることになる。
【0064】
また、「カラー指定」を選択した場合には、更にC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のうちから色を指定し、この指定したカラーインク以外のインクが無くなってもその指定したカラーインクのみによって画像形成が完了可能な頁が存在する場合には、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させるよう設定される。この場合にも代行印刷は実行されない。
【0065】
更に、「黒指定」を選択した場合には、何れかのカラーインクが無くなっても黒インクのみによって画像形成が完了可能な頁(例えばテキストデータのみから成る頁)が存在する場合には、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させるよう設定される。この「黒指定」のみが選択された場合には、残量の十分にあるカラーインクのみによって画像形成が完了可能な頁が存在していたとしても(何れかのカラーインクは残量無しの状態となっている)、この頁の画像データによる画像形成動作は実行しない。また、「黒指定」だけでなく「カラー指定」も選択された場合には、残量の十分にあるカラーインクのみによって画像形成が完了可能な頁が存在する場合には、その頁の画像データを抽出してその頁の画像形成動作も実行されることになる。
【0066】
ここで指定動作を行った後にOKをクリックすると、図11〜図13に示す各「手動選択」のダイアログ画面によって更に詳細な設定が行われる。
【0067】
図11では、印刷動作がドラフトであるのかノーマルであるかによって、つまり印刷速度によって画像形成選択実行手段135の制御動作を実行するのか否かを選択できるようにしている。また、印刷速度に依存せず画像形成選択実行手段135の制御動作を実行することの選択もできる。
【0068】
図12では、文書形式によって画像形成選択実行手段135の制御動作を実行するのか否かを選択できるようにしている。つまり、テキスト文書のみに対して画像形成選択実行手段135の制御動作を実行するのか、何れの文書形式であっても画像形成選択実行手段135の制御動作を実行するのかを選択できるようにしている。
【0069】
図13では、記録用紙Pの種類によって画像形成選択実行手段135の制御動作を実行するのか否かを選択できるようにしている。つまり、普通紙、インクジェット用紙に応じて画像形成選択実行手段135の制御動作を実行するのか否かを選択できるようにしている。また、記録用紙Pの種類に依存せず画像形成選択実行手段135の制御動作を実行することの選択もできる。
【0070】
以上が、印刷モードの選択動作である。この動作が行われた後、図5のステップST2に移って、印刷動作が開始されると、ステップST3においてインク残量無しの検出が行われる。つまり、上記ドットカウンタ(残量検出手段)134からの出力信号に基づいて、インク残量無しの状態になっているインクが存在するか否かを判定する。ここでNOに判定された場合、つまり、全てのインクの残量が十分にあると判定された場合には、ステップST4に移って、画像データとして次頁のデータがあるか否かを判定する。次頁の画像データが存在する場合にはステップST3に戻って再度インク残量無しの検出が行われ、次頁のデータが無くなるまで(ステップST4でNO判定されるまで)この動作を繰り返す。
【0071】
次頁のデータが無くなって(最終頁の印刷動作が終了して)ステップST4でNOに判定されると、ステップST5において印刷動作を終了する。その後、後述するインク無しの情報がセットされているか否かを判定し、NO判定されると、そのまま印刷動作を終了する。一方、インク無しの情報がセットされている場合(ステップST6でYES判定された場合)には、ステップST7においてインク無しを告知した後、印刷動作を終了する。このインク無しの情報は、インク残量無しの検出が行われた際にセットされるものである(このセット動作については後述する)。
【0072】
一方、上記ステップST3でYES判定、つまり、何れかのインクが残量無しの状態になっている場合には、ステップST8(図6)に移って、継続処理の選択の有無について確認する。つまり、上記印刷モードの選択動作において、インクエンプティー時の処理について設定が行われているか否かを判定する。ここで、この設定が行われていないNOに判定された場合には、ステップST9においてインク無しの情報がセットされ、その後、上記ステップST5に移る。この場合、ステップST6ではYES判定されることになり、ステップST7においてインク無しが告知され、ユーザに何れかのインク残量が無くなっていることを警告する。この警告は、インクジェットプリンタ1の操作パネル133上やホストPC100の画面上になされる。
【0073】
また、継続処理の選択がなされており、ステップST8でYESに判定された場合には、ステップST10に移って、印刷可能な頁のみジョブを継続するように選択されているか否かを判定する。つまり、上記図8に示したインクエンプティー時の処理のダイアログ画面において「印刷可能頁のみ継続」が選択されているか否かを判定する。
【0074】
この判定がYES、つまり、印刷可能な頁のみ継続処理の選択がなされている場合には、ステップST11に移り、選択されている条件で印刷可能な頁があるか否か、つまり、残量が無くなったインク以外の色のインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な頁が存在するか否かを判定する。この判定がNOの場合には、ステップST9からステップST5に移り、印刷動作を実行しない。一方、ステップST11の判定がYESの場合には、ステップST12に移って、印刷可能な頁のみジョブを継続する。つまり、残量が無くなったインク以外の色のインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な頁についてのみその画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させる。この場合、上記図10に示す「手動選択」のダイアログ画面において「カラー指定」や「黒指定」が行われている場合には、その指定された色のインクのみによって画像形成が完了可能な頁が存在する場合に限って、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作が実行される。
【0075】
その後、ステップST13からステップST4に移り、次頁の画像データが無くなるまで、この残量が無くなったインク以外の色のインクのみによって記録用紙P上への画像形成が完了可能な頁についての印刷動作を継続する。
【0076】
この頁についての印刷動作が終了し、残量が無くなったインクを使用しなければ記録用紙P上への画像形成が完了しない画像データのみが残った状態で印刷動作を終了する。
【0077】
上記ステップST10においてNO判定、つまり、継続処理の選択がなされていない場合には、ステップST14で、代替インクによるジョブを継続するように選択されているか否かを判定する。つまり、上記図8に示した「インクエンプティー時の処理」のダイアログ画面において「代替インクで継続」が選択されているか否かを判定する。この判定がYESの場合には、ステップST15に移り、代替用のインクが存在しているか否かを判定し、このインクが存在している場合にはステップST16において代替インクによるジョブを継続する。一方、ステップST15において代替用のインクが存在していない場合にはステップST5に移って印刷動作を終了する。
【0078】
更に、上記ステップST14でNOに判定、つまり、代替インクによるジョブを継続するように選択されていない場合には、ステップST17に移って継続条件を入力するように告知し、ユーザに継続条件の入力を促す。この継続条件の入力がなされた後は、上記ステップST10以降の動作に移る。以上が、インク残量無しとなった際の画像形成動作である。
【0079】
以上説明したように、本形態では、何れかのインク残量が無くなった場合に、残量が十分にあるインクのみで印刷可能な画像データが存在するときには、その画像データのみを印刷対象データとし、この画像データによる画像形成動作のみを実行するようにしている。つまり、ユーザが代替インクによる代行印刷を希望しない場合に、この代行印刷を実行しないことにより、代行印刷で使用した記録用紙及びインクが無駄になってしまうといった状況を回避することができる。
【0080】
−その他の実施形態−
上記実施形態ではカラーインクジェットプリンタ1に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、複写機やファクシミリ、それらの複合機に対しても適用可能である。また、画像形成方式としては、「インクジェット方式」に限らず、「電子写真方式」「インクリボン方式(フィルム上のインクリボンに熱を加えて記録用紙に転写して画像を形成する熱転写方式、インクを染み込ませたリボンに圧力を加えて記録用紙に対して画像を形成するドットインパクト方式)」等にも適用可能である。
【0081】
また、上記実施形態では、何れかのインク残量が無しとなったときに画像形成選択実行手段135による画像形成動作を実行するようにしていた。本発明はこれに限らず、何れかのインク残量が所定量以下(例えば残量10%)になったときに画像形成選択実行手段135による画像形成動作を実行するようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】
以上のように本発明では、エンド状態やニアエンド状態にないインクのみで印刷可能な画像データが存在する場合に、その画像データのみを印刷対象データとし、この画像データによる画像形成動作のみを実行するようにしている。このため、例えば画像の色調を重視する印刷動作であるにも拘わらず代行印刷が実行されてしまってユーザの求める画像が得られないといった状況を回避し、代行印刷に使用した記録用紙及びインクが無駄になってしまうといった状況を回避することができる。
【0083】
また、残量が所定量以下または残量無しとなっていた像可視化剤の補充後、抽出されていなかった頁の画像データのみを新たに抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させるようにした場合には、像可視化剤の補充後に、全ての頁に対してユーザが求める色調で画像形成が行われた印刷物を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタの内部構成を示す側面図である。
【図3】キャリッジ上にインクカートリッジが搭載された状態を示す斜視図である。
【図4】インクジェットプリンタの制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】インク残量無しとなった際の画像形成動作の一部を説明するためのフローチャート図である。
【図6】インク残量無しとなった際の画像形成動作の他の一部を説明するためのフローチャート図である。
【図7】プリンタのプロパティのダイアログ画面を示す図である。
【図8】インクエンプティー時の処理のダイアログ画面を示す図である。
【図9】印刷可能頁のみ継続のダイアログ画面を示す図である。
【図10】手動選択のダイアログ画面を示す図である。
【図11】手動選択の他のダイアログ画面を示す図である。
【図12】手動選択の他のダイアログ画面を示す図である。
【図13】手動選択の他のダイアログ画面を示す図である。
【符号の説明】
1    カラーインクジェットプリンタ(画像形成装置)
134  ドットカウンタ(残量検出手段)
135  画像形成選択実行手段
P    記録用紙(記録媒体)

Claims (8)

  1. 複数種類の像可視化剤を使用して記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
    上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったとき、その像可視化剤以外の像可視化剤のみによって記録媒体上への画像形成が完了可能な画像データが存在する場合に、その画像データによる画像形成動作のみを実行することを特徴とする画像形成方法。
  2. 複数種類の像可視化剤を使用して記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
    複数頁に亘る画像データにより複数の記録媒体に対して連続して画像形成を行う際、上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったとき、その像可視化剤以外の像可視化剤のみによって記録媒体上への画像形成が完了可能な頁が存在する場合に、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行することを特徴とする画像形成方法。
  3. 複数種類の像可視化剤を使用して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったことを検出可能な残量検出手段と、
    上記残量検出手段の出力を受け、複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったとき、その像可視化剤以外の像可視化剤のみによって記録媒体上への画像形成が完了可能な画像データが存在する場合に、その画像データによる画像形成動作のみを実行させる画像形成選択実行手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数種類の像可視化剤を使用して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったことを検出可能な残量検出手段と、
    上記残量検出手段の出力を受け、複数頁に亘る画像データにより複数の記録媒体に対して連続して画像形成を行う際、上記複数種類の像可視化剤のうち少なくとも何れか一つの残量が所定量以下または残量無しとなったとき、その像可視化剤以外の像可視化剤のみによって記録媒体上への画像形成が完了可能な頁が存在する場合に、その頁の画像データのみを抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させる画像形成選択実行手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または4記載の画像形成装置において、
    画像形成選択実行手段による画像形成動作の実行条件を変更可能な条件設定手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    条件設定手段は、像可視化剤の種類に応じて画像形成選択実行手段による画像形成動作を実行させるか否かを設定可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置において、
    条件設定手段は、像可視化剤の色に応じて画像形成選択実行手段による画像形成動作を実行させるか否かを設定可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項4記載の画像形成装置において、
    画像形成選択実行手段は、残量が所定量以下または残量無しとなっていた像可視化剤の補充後、抽出されていなかった頁の画像データのみを新たに抽出してその頁のみの画像形成動作を実行させるよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020091204A (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 オムロン株式会社 軸重計測装置、計測精度診断方法、および計測精度診断プログラム

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