JP2004141068A - 作業用走行車 - Google Patents
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Abstract
【課題】トラクタ等の作業用走行車において、機体後部に作業機を連結するにあたり、その連結作業を容易にする。
【解決手段】走行機体1の後部に、昇降リンク機構2を介して作業機3を連結すると共に、左右一対のリフトロッド9を介して昇降リンク機構2を吊持するリフトアーム5の昇降動作に基づいて作業機3を昇降させ、左右何れか一方のリフトロッド9に介設されるリフトロッドシリンダ10の伸縮動作に基づいて作業機3を傾斜させるトラクタであって、走行機体1の後輪12を覆う左右のフェンダ部13に、左右一対のスイッチ17、18を振分け状に配置し、リフトロッドシリンダ10と同じ側に配置されるスイッチ18の操作に応じて、リフトロッドシリンダ10を伸縮動作させる一方、他側に配置されるスイッチ17の操作に応じて、前記リフトアーム5を昇降動作させる。
【選択図】 図2
【解決手段】走行機体1の後部に、昇降リンク機構2を介して作業機3を連結すると共に、左右一対のリフトロッド9を介して昇降リンク機構2を吊持するリフトアーム5の昇降動作に基づいて作業機3を昇降させ、左右何れか一方のリフトロッド9に介設されるリフトロッドシリンダ10の伸縮動作に基づいて作業機3を傾斜させるトラクタであって、走行機体1の後輪12を覆う左右のフェンダ部13に、左右一対のスイッチ17、18を振分け状に配置し、リフトロッドシリンダ10と同じ側に配置されるスイッチ18の操作に応じて、リフトロッドシリンダ10を伸縮動作させる一方、他側に配置されるスイッチ17の操作に応じて、前記リフトアーム5を昇降動作させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタ等の作業用走行車の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トラクタ等の作業用走行車では、走行機体の後部に昇降リンク機構を介して作業機を連結すると共に、前記昇降リンク機構を、左右一対のリフトロッドを介してリフトアームで吊持し、該リフトアームの昇降動作に基づいて作業機を昇降させるように構成されている。また、左右何れか一方のリフトロッドには、リフトロッドシリンダを介設し、該リフトロッドシリンダの油圧伸縮動作に基づいて作業機を傾斜させるようになっている。
この種の作業用走行車では、走行機体に作業機を連結する際に、昇降リンク機構を作業機に位置合わせすることが要求される。そのため、走行機体の後部に、機体から降りて操作されるリフトアームスイッチを設け、その操作に応じてリフトアームを油圧昇降動作させるものが知られている(例えば、特許文献1、2、3)。このような構成によれば、作業機の近傍でリフトアームの操作が可能になるので、作業機に対する昇降リンク機構の位置合わせが容易になる。
【0003】
【特許文献1】
特許第2708041号公報(第1頁、第1図)
【特許文献2】
特公平7−89766号公報(第1頁、第1図)
【特許文献3】
特許第2549204号公報(第1頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、機体後部にリフトアームスイッチのみを備えるため、昇降リンク機構と作業機とが相対的に傾いている場合、昇降リンク機構の左右ロワリンクを、作業機の連結部に位置合わせしづらくなり、その作業性が問題となる。
そこで、走行機体の後部にリフトロッドスイッチを追加し、その操作に応じてリフトロッドシリンダを伸縮動作させることが提案されているが、従来のものでは、機体後部の左右何れかに両スイッチを設けていたため、逆側のロワリンクを作業機に連結する際、その位置合わせがしづらいという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、走行機体の後部に、昇降リンク機構を介して作業機を連結すると共に、前記昇降リンク機構を、左右一対のリフトロッドを介してリフトアームで吊持し、該リフトアームの昇降動作に基づいて作業機を昇降させる一方、左右何れか一方のリフトロッドにリフトロッドシリンダを介設し、該リフトロッドシリンダの伸縮動作に基づいて作業機を傾斜させる作業用走行車において、前記走行機体の後輪を覆う左右のフェンダ部に、左右一対のスイッチを振分け状に配置し、該一対のスイッチのうち、前記リフトロッドシリンダと同じ側に配置されるスイッチの操作に応じて、リフトロッドシリンダを伸縮動作させる一方、他側に配置されるスイッチの操作に応じて、前記リフトアームを昇降動作させることを特徴とする。つまり、一方のロワリンクを、リフトアームを操作しながら作業機に連結し、その後、他方のロワリンクを、リフトロッドシリンダを操作しながら作業機に連結するにあたり、リフトアーム及びリフトロッドシリンダの操作を、その近傍に配置されるスイッチで行うことが可能になる。そのため、機体後部の左右何れかに両方のスイッチを設けた場合に比べ、作業機連結時の作業性を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はトラクタの走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して、ロータリ等の作業機3が着脱自在に連結される。昇降リンク機構2は、単一のアッパリンク2aと、左右一対のロワリンク2bとを備える三点リンク機構であり、各リンク2a、2bの前端部は、機体後部に上下回動自在に連結されている。作業機3は、複数のリンク連結部を有し、これらのリンク連結部が連結ピン4を介して各リンク2a、2bの後端部に連結される。作業機3を昇降リンク機構2に連結する際には、各リンク2a、2bの後端部を作業機3のリンク連結部に位置合せし、機体後部の左右両側から連結ピン4を装着することが要求される。
【0007】
走行機体1の後部には、上下方向に回動する左右一対のリフトアーム5が設けられる。これらのリフトアーム5は、リフトアーム支軸6を介して油圧ケース7で支持されると共に、油圧ケース7に内装されるリフトシリンダ8によって、一体的に油圧動作される。前述した左右一対のロワリンク2bは、それぞれリフトロッド9を介してリフトアーム5に吊持されており、リフトアーム5の油圧動作に応じて同時に上下回動される。これにより、リフトシリンダ8の油圧動作に基づいて作業機3を昇降させることが可能になる。
【0008】
また、左右一対のリフトロッド9のうち、何れか一方のリフトロッド9(本実施形態では右側リフトロッド)には、リフトロッドシリンダ10が介設されている。このリフトロッドシリンダ10を伸縮させると、一方のロワリンク2bが単独で上下回動される。これにより、リフトロッドシリンダ10の油圧動作に基づいて作業機3を左右傾斜させることが可能になる。
【0009】
走行機体1は、左右一対の前輪11及び左右一対の後輪12を有し、これらの駆動により走行して所定の作業を行う。左右一対の後輪12は、その上方がそれぞれフェンダ部13によって覆われている。左右何れか一方のフェンダ部13(本実施形態では右側フェンダ部の中間部)には、走行機体1に搭乗したオペレータが運転席14に座った状態で操作するサイドパネル15が設けられる。このサイドパネル15には、ポジションレバー16等の作業機系操作具が集中的に配置されており、通常の作業では、サイドパネル15において作業機3の昇降操作や傾斜操作が行われる。
【0010】
左右両フェンダ部13の後端部外側面には、機体から降りた状態で操作される左右一対のスイッチ17、18が振分け状に配置されている。左右一対のスイッチ17、18のうち、リフトロッドシリンダ10と同じ側のフェンダ部13に配置されるスイッチ18(本実施形態では右側スイッチ)は、作業機3を装着する際に、リフトロッドシリンダ10を操作するためのリフトロッドスイッチであり、他側のフェンダ部13に配置されるスイッチ17(本実施形態では左側スイッチ)は、作業機3を装着する際に、リフトアーム5を操作するためのリフトアームスイッチである。各スイッチ17、18は、上側及び下側に操作可能な自動中立復帰スイッチ(2接点スイッチ)であり、その操作信号は制御部19に入力される。
【0011】
制御部19は、後述するように、リフトロッドスイッチ18の上側操作信号を入力すると、リフトロッドシリンダ10を縮小動作させる一方、リフトロッドスイッチ18の下側操作信号を入力すると、リフトロッドシリンダ10を伸長動作させる。また、リフトアームスイッチ17の上側操作信号を入力すると、リフトアーム5を上げ動作させる一方、リフトアームスイッチ17の下側操作信号を入力すると、リフトアーム5を下げ動作させる。
【0012】
従って、作業機3を昇降リンク機構2に連結するにあたり、まず、左側フェンダ部13に配置されるリフトアームスイッチ17でリフトアーム5を操作しつつ、左側ロワリンク2bを作業機3のリンク連結部に位置合わせして連結し、その後、右側フェンダ部13に配置されるリフトロッドスイッチ18でリフトロッドシリンダ10を操作しつつ、右側ロワリンク2bを作業機3のリンク連結部に位置合わせして連結するようにすれば、連結するロワリンク2bの近傍でスイッチ17、18の操作を行うことが可能になる。これにより、左右何れか一方のフェンダ部13に両方のスイッチ17、18を配置した場合に比べ、作業機3を連結する際の作業性を向上させることができる。
【0013】
制御部19は、マイコン(CPU、ROM、RAMなどを含む)を用いて構成されており、その入力側には、前述したスイッチ17、18の他に、ポジションレバー16のレバー位置を検出するポジションセンサ20、リフトアーム5のアーム角を検出するリフトアームセンサ21、リフトロッドシリンダ10のシリンダ長を検出するリフトロッドセンサ22、作業機3の耕深を検出する耕深センサ23、走行機体1の左右傾斜角を検出する傾斜センサ24、耕深自動制御機能をON/OFFする耕深自動スイッチ25、耕深自動制御機能の目標耕深を設定する耕深設定ボリューム26、傾斜自動制御機能をON/OFFする傾斜自動スイッチ27、傾斜自動制御機能の目標傾斜を設定する傾斜設定ボリューム28などが接続される一方、制御部19の出力側には、リフトシリンダ用電磁バルブ29の上昇用ソレノイド29a及び下降用ソレノイド29b、リフトロッドシリンダ用電磁バルブ30の伸長用ソレノイド30a及び縮小用ソレノイド30bなどが接続されている。
【0014】
つまり、制御部19は、ポジションレバー16の設定高さを保つように作業機3を自動的に昇降制御するポジション制御、設定耕深を保つように作業機3を自動的に昇降制御する耕深自動制御、設定傾斜を保つように作業機3の左右傾斜を自動的に制御する傾斜自動制御、スイッチ17、18の操作に応じてリフトアーム5やリフトロッドシリンダ10を動作させる外部操作制御などの制御プログラムを備えており、以下、本発明に関連する外部操作制御の制御手順について、フローチャートを参照して説明する。
【0015】
外部操作制御は、まず、スイッチ17、18の操作を判断し、この判断結果がYESの場合は、動作規制フラグをセットし、ポジション制御、耕深自動制御、傾斜自動制御などによるリフトアーム動作やリフトロッドシリンダ動作を規制する。この動作規制フラグは、ポジションレバー16の所定の規制解除操作(最上げ操作など)に応じて、別ルーチンで解除される。次に、外部操作制御は、操作されたスイッチ17、18及びその操作方向を判断する。そして、リフトロッドスイッチ18の上側操作であると判断した場合は、リフトロッドシリンダ10を縮小動作させ、また、リフトロッドスイッチ18の下側操作であると判断した場合は、リフトロッドシリンダ10を伸長動作させ、また、リフトアームスイッチ17の上側操作であると判断した場合は、リフトアーム5を上げ動作させ、また、リフトアームスイッチ17の下側操作であると判断した場合は、リフトアーム5を下げ動作させる。このとき、リフトアーム5及びリフトロッドシリンダ10の動作速度は、通常作業時の動作速度よりも遅くなるように設定される。これにより、作業機3を連結する際に、ロワリンク2bの位置合せが容易になる。
【0016】
叙述の如く構成されたものにおいて、走行機体1の後部に、昇降リンク機構2を介して作業機3を連結すると共に、前記昇降リンク機構2を、左右一対のリフトロッド9を介してリフトアーム5で吊持し、該リフトアーム5の昇降動作に基づいて作業機3を昇降させる一方、左右何れか一方のリフトロッド9にリフトロッドシリンダ10を介設し、該リフトロッドシリンダ10の伸縮動作に基づいて作業機3を傾斜させるトラクタであって、前記走行機体1の後輪12を覆う左右のフェンダ部13に、左右一対のスイッチ17、18を振分け状に配置し、該一対のスイッチ17、18のうち、前記リフトロッドシリンダ10と同じ側に配置されるスイッチ18の操作に応じて、リフトロッドシリンダ10を伸縮動作させる一方、他側に配置されるスイッチ17の操作に応じて、前記リフトアーム5を昇降動作させるように構成される。そのため、一方のロワリンク2bを、リフトアーム5を操作しながら作業機3に連結し、その後、他方のロワリンク2bを、リフトロッドシリンダ10を操作しながら作業機3に連結するにあたり、連結させるロワリンク2bの近傍で各スイッチ17、18の操作を行うことが可能になる。その結果、機体後部の左右何れかに両方のスイッチ17、18を設けた場合に比べ、作業機連結時の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図である。
【図2】トラクタの要部背面図である。
【図3】フェンダ部の要部背面図である。
【図4】リフトアームスイッチを示す左側フェンダ部の側面図である。
【図5】リフトロッドスイッチを示す右側フェンダ部の側面図である。
【図6】制御部の入出力を示すブロック図である。
【図7】外部操作制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 走行機体
2 昇降リンク機構
2b ロワリンク
3 作業機
5 リフトアーム
8 リフトシリンダ
9 リフトロッド
10 リフトロッドシリンダ
12 後輪
13 フェンダ部
17 リフトアームスイッチ
18 リフトロッドスイッチ
19 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタ等の作業用走行車の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トラクタ等の作業用走行車では、走行機体の後部に昇降リンク機構を介して作業機を連結すると共に、前記昇降リンク機構を、左右一対のリフトロッドを介してリフトアームで吊持し、該リフトアームの昇降動作に基づいて作業機を昇降させるように構成されている。また、左右何れか一方のリフトロッドには、リフトロッドシリンダを介設し、該リフトロッドシリンダの油圧伸縮動作に基づいて作業機を傾斜させるようになっている。
この種の作業用走行車では、走行機体に作業機を連結する際に、昇降リンク機構を作業機に位置合わせすることが要求される。そのため、走行機体の後部に、機体から降りて操作されるリフトアームスイッチを設け、その操作に応じてリフトアームを油圧昇降動作させるものが知られている(例えば、特許文献1、2、3)。このような構成によれば、作業機の近傍でリフトアームの操作が可能になるので、作業機に対する昇降リンク機構の位置合わせが容易になる。
【0003】
【特許文献1】
特許第2708041号公報(第1頁、第1図)
【特許文献2】
特公平7−89766号公報(第1頁、第1図)
【特許文献3】
特許第2549204号公報(第1頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、機体後部にリフトアームスイッチのみを備えるため、昇降リンク機構と作業機とが相対的に傾いている場合、昇降リンク機構の左右ロワリンクを、作業機の連結部に位置合わせしづらくなり、その作業性が問題となる。
そこで、走行機体の後部にリフトロッドスイッチを追加し、その操作に応じてリフトロッドシリンダを伸縮動作させることが提案されているが、従来のものでは、機体後部の左右何れかに両スイッチを設けていたため、逆側のロワリンクを作業機に連結する際、その位置合わせがしづらいという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、走行機体の後部に、昇降リンク機構を介して作業機を連結すると共に、前記昇降リンク機構を、左右一対のリフトロッドを介してリフトアームで吊持し、該リフトアームの昇降動作に基づいて作業機を昇降させる一方、左右何れか一方のリフトロッドにリフトロッドシリンダを介設し、該リフトロッドシリンダの伸縮動作に基づいて作業機を傾斜させる作業用走行車において、前記走行機体の後輪を覆う左右のフェンダ部に、左右一対のスイッチを振分け状に配置し、該一対のスイッチのうち、前記リフトロッドシリンダと同じ側に配置されるスイッチの操作に応じて、リフトロッドシリンダを伸縮動作させる一方、他側に配置されるスイッチの操作に応じて、前記リフトアームを昇降動作させることを特徴とする。つまり、一方のロワリンクを、リフトアームを操作しながら作業機に連結し、その後、他方のロワリンクを、リフトロッドシリンダを操作しながら作業機に連結するにあたり、リフトアーム及びリフトロッドシリンダの操作を、その近傍に配置されるスイッチで行うことが可能になる。そのため、機体後部の左右何れかに両方のスイッチを設けた場合に比べ、作業機連結時の作業性を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はトラクタの走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して、ロータリ等の作業機3が着脱自在に連結される。昇降リンク機構2は、単一のアッパリンク2aと、左右一対のロワリンク2bとを備える三点リンク機構であり、各リンク2a、2bの前端部は、機体後部に上下回動自在に連結されている。作業機3は、複数のリンク連結部を有し、これらのリンク連結部が連結ピン4を介して各リンク2a、2bの後端部に連結される。作業機3を昇降リンク機構2に連結する際には、各リンク2a、2bの後端部を作業機3のリンク連結部に位置合せし、機体後部の左右両側から連結ピン4を装着することが要求される。
【0007】
走行機体1の後部には、上下方向に回動する左右一対のリフトアーム5が設けられる。これらのリフトアーム5は、リフトアーム支軸6を介して油圧ケース7で支持されると共に、油圧ケース7に内装されるリフトシリンダ8によって、一体的に油圧動作される。前述した左右一対のロワリンク2bは、それぞれリフトロッド9を介してリフトアーム5に吊持されており、リフトアーム5の油圧動作に応じて同時に上下回動される。これにより、リフトシリンダ8の油圧動作に基づいて作業機3を昇降させることが可能になる。
【0008】
また、左右一対のリフトロッド9のうち、何れか一方のリフトロッド9(本実施形態では右側リフトロッド)には、リフトロッドシリンダ10が介設されている。このリフトロッドシリンダ10を伸縮させると、一方のロワリンク2bが単独で上下回動される。これにより、リフトロッドシリンダ10の油圧動作に基づいて作業機3を左右傾斜させることが可能になる。
【0009】
走行機体1は、左右一対の前輪11及び左右一対の後輪12を有し、これらの駆動により走行して所定の作業を行う。左右一対の後輪12は、その上方がそれぞれフェンダ部13によって覆われている。左右何れか一方のフェンダ部13(本実施形態では右側フェンダ部の中間部)には、走行機体1に搭乗したオペレータが運転席14に座った状態で操作するサイドパネル15が設けられる。このサイドパネル15には、ポジションレバー16等の作業機系操作具が集中的に配置されており、通常の作業では、サイドパネル15において作業機3の昇降操作や傾斜操作が行われる。
【0010】
左右両フェンダ部13の後端部外側面には、機体から降りた状態で操作される左右一対のスイッチ17、18が振分け状に配置されている。左右一対のスイッチ17、18のうち、リフトロッドシリンダ10と同じ側のフェンダ部13に配置されるスイッチ18(本実施形態では右側スイッチ)は、作業機3を装着する際に、リフトロッドシリンダ10を操作するためのリフトロッドスイッチであり、他側のフェンダ部13に配置されるスイッチ17(本実施形態では左側スイッチ)は、作業機3を装着する際に、リフトアーム5を操作するためのリフトアームスイッチである。各スイッチ17、18は、上側及び下側に操作可能な自動中立復帰スイッチ(2接点スイッチ)であり、その操作信号は制御部19に入力される。
【0011】
制御部19は、後述するように、リフトロッドスイッチ18の上側操作信号を入力すると、リフトロッドシリンダ10を縮小動作させる一方、リフトロッドスイッチ18の下側操作信号を入力すると、リフトロッドシリンダ10を伸長動作させる。また、リフトアームスイッチ17の上側操作信号を入力すると、リフトアーム5を上げ動作させる一方、リフトアームスイッチ17の下側操作信号を入力すると、リフトアーム5を下げ動作させる。
【0012】
従って、作業機3を昇降リンク機構2に連結するにあたり、まず、左側フェンダ部13に配置されるリフトアームスイッチ17でリフトアーム5を操作しつつ、左側ロワリンク2bを作業機3のリンク連結部に位置合わせして連結し、その後、右側フェンダ部13に配置されるリフトロッドスイッチ18でリフトロッドシリンダ10を操作しつつ、右側ロワリンク2bを作業機3のリンク連結部に位置合わせして連結するようにすれば、連結するロワリンク2bの近傍でスイッチ17、18の操作を行うことが可能になる。これにより、左右何れか一方のフェンダ部13に両方のスイッチ17、18を配置した場合に比べ、作業機3を連結する際の作業性を向上させることができる。
【0013】
制御部19は、マイコン(CPU、ROM、RAMなどを含む)を用いて構成されており、その入力側には、前述したスイッチ17、18の他に、ポジションレバー16のレバー位置を検出するポジションセンサ20、リフトアーム5のアーム角を検出するリフトアームセンサ21、リフトロッドシリンダ10のシリンダ長を検出するリフトロッドセンサ22、作業機3の耕深を検出する耕深センサ23、走行機体1の左右傾斜角を検出する傾斜センサ24、耕深自動制御機能をON/OFFする耕深自動スイッチ25、耕深自動制御機能の目標耕深を設定する耕深設定ボリューム26、傾斜自動制御機能をON/OFFする傾斜自動スイッチ27、傾斜自動制御機能の目標傾斜を設定する傾斜設定ボリューム28などが接続される一方、制御部19の出力側には、リフトシリンダ用電磁バルブ29の上昇用ソレノイド29a及び下降用ソレノイド29b、リフトロッドシリンダ用電磁バルブ30の伸長用ソレノイド30a及び縮小用ソレノイド30bなどが接続されている。
【0014】
つまり、制御部19は、ポジションレバー16の設定高さを保つように作業機3を自動的に昇降制御するポジション制御、設定耕深を保つように作業機3を自動的に昇降制御する耕深自動制御、設定傾斜を保つように作業機3の左右傾斜を自動的に制御する傾斜自動制御、スイッチ17、18の操作に応じてリフトアーム5やリフトロッドシリンダ10を動作させる外部操作制御などの制御プログラムを備えており、以下、本発明に関連する外部操作制御の制御手順について、フローチャートを参照して説明する。
【0015】
外部操作制御は、まず、スイッチ17、18の操作を判断し、この判断結果がYESの場合は、動作規制フラグをセットし、ポジション制御、耕深自動制御、傾斜自動制御などによるリフトアーム動作やリフトロッドシリンダ動作を規制する。この動作規制フラグは、ポジションレバー16の所定の規制解除操作(最上げ操作など)に応じて、別ルーチンで解除される。次に、外部操作制御は、操作されたスイッチ17、18及びその操作方向を判断する。そして、リフトロッドスイッチ18の上側操作であると判断した場合は、リフトロッドシリンダ10を縮小動作させ、また、リフトロッドスイッチ18の下側操作であると判断した場合は、リフトロッドシリンダ10を伸長動作させ、また、リフトアームスイッチ17の上側操作であると判断した場合は、リフトアーム5を上げ動作させ、また、リフトアームスイッチ17の下側操作であると判断した場合は、リフトアーム5を下げ動作させる。このとき、リフトアーム5及びリフトロッドシリンダ10の動作速度は、通常作業時の動作速度よりも遅くなるように設定される。これにより、作業機3を連結する際に、ロワリンク2bの位置合せが容易になる。
【0016】
叙述の如く構成されたものにおいて、走行機体1の後部に、昇降リンク機構2を介して作業機3を連結すると共に、前記昇降リンク機構2を、左右一対のリフトロッド9を介してリフトアーム5で吊持し、該リフトアーム5の昇降動作に基づいて作業機3を昇降させる一方、左右何れか一方のリフトロッド9にリフトロッドシリンダ10を介設し、該リフトロッドシリンダ10の伸縮動作に基づいて作業機3を傾斜させるトラクタであって、前記走行機体1の後輪12を覆う左右のフェンダ部13に、左右一対のスイッチ17、18を振分け状に配置し、該一対のスイッチ17、18のうち、前記リフトロッドシリンダ10と同じ側に配置されるスイッチ18の操作に応じて、リフトロッドシリンダ10を伸縮動作させる一方、他側に配置されるスイッチ17の操作に応じて、前記リフトアーム5を昇降動作させるように構成される。そのため、一方のロワリンク2bを、リフトアーム5を操作しながら作業機3に連結し、その後、他方のロワリンク2bを、リフトロッドシリンダ10を操作しながら作業機3に連結するにあたり、連結させるロワリンク2bの近傍で各スイッチ17、18の操作を行うことが可能になる。その結果、機体後部の左右何れかに両方のスイッチ17、18を設けた場合に比べ、作業機連結時の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図である。
【図2】トラクタの要部背面図である。
【図3】フェンダ部の要部背面図である。
【図4】リフトアームスイッチを示す左側フェンダ部の側面図である。
【図5】リフトロッドスイッチを示す右側フェンダ部の側面図である。
【図6】制御部の入出力を示すブロック図である。
【図7】外部操作制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 走行機体
2 昇降リンク機構
2b ロワリンク
3 作業機
5 リフトアーム
8 リフトシリンダ
9 リフトロッド
10 リフトロッドシリンダ
12 後輪
13 フェンダ部
17 リフトアームスイッチ
18 リフトロッドスイッチ
19 制御部
Claims (1)
- 走行機体の後部に、昇降リンク機構を介して作業機を連結すると共に、前記昇降リンク機構を、左右一対のリフトロッドを介してリフトアームで吊持し、該リフトアームの昇降動作に基づいて作業機を昇降させる一方、左右何れか一方のリフトロッドにリフトロッドシリンダを介設し、該リフトロッドシリンダの伸縮動作に基づいて作業機を傾斜させる作業用走行車において、前記走行機体の後輪を覆う左右のフェンダ部に、左右一対のスイッチを振分け状に配置し、該一対のスイッチのうち、前記リフトロッドシリンダと同じ側に配置されるスイッチの操作に応じて、リフトロッドシリンダを伸縮動作させる一方、他側に配置されるスイッチの操作に応じて、前記リフトアームを昇降動作させることを特徴とする作業用走行車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002309921A JP2004141068A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 作業用走行車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002309921A JP2004141068A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 作業用走行車 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004141068A true JP2004141068A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32455594
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002309921A Pending JP2004141068A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 作業用走行車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004141068A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015009596A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 三菱農機株式会社 | 作業車両 |
-
2002
- 2002-10-24 JP JP2002309921A patent/JP2004141068A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015009596A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 三菱農機株式会社 | 作業車両 |
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