JP2004157145A - フラットディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶表示パネルを製造する際に基板用マザーガラスを安定して分断することができる。
【解決手段】CF基板用マザーガラス11に、レーザー発振器21から発振されるレーザービームを照射しつつ、レーザービームの照射領域の近傍に冷却ノズル22から冷却水を吹き付けて冷却することにより、スクライブラインSLを形成する。その後、形成されたスクライブラインSLに沿って、CF基板用マザーガラス11を分断して複数のCF基板を形成する。同様にしてTFT基板用マザーガラスにスクライブラインを形成して分断することにより、複数のTFT基板を形成する。そして、形成されたCF基板とTFT基板とを貼り合わせる。
【選択図】 図1
【解決手段】CF基板用マザーガラス11に、レーザー発振器21から発振されるレーザービームを照射しつつ、レーザービームの照射領域の近傍に冷却ノズル22から冷却水を吹き付けて冷却することにより、スクライブラインSLを形成する。その後、形成されたスクライブラインSLに沿って、CF基板用マザーガラス11を分断して複数のCF基板を形成する。同様にしてTFT基板用マザーガラスにスクライブラインを形成して分断することにより、複数のTFT基板を形成する。そして、形成されたCF基板とTFT基板とを貼り合わせる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に対向して貼り合わされた一対のガラス基板を有する液晶表示パネル等のフラットディスプレイパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラットディスプレイパネルの一種である液晶表示パネルは、マトリクス状に複数の画素電極が設けられるとともに各画素電極毎にTFTがそれぞれ設けられたTFT基板と、カラーフィルターが設けられたカラーフィルター基板(CF基板)とが、適当な間隙を空けた状態で貼り合わされて、その間隙内に液晶が封入されている。
【0003】
このような液晶表示パネルは、通常、複数のCF基板に分断されるCF基板用マザーガラスと、複数のTFT基板に分断されるTFT基板用マザーガラスとを貼り合わせた後に、各液晶表示パネルの大きさになるように、CF基板用マザーガラスとTFT基板用マザーガラスの表面(膜面とは異なる面)よりスクライブ加工され、液晶セル基板に分断される。その後、相互に張り合わされたCF基板とTFT基板との間に液晶が注入されて、液晶表示パネルとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
液晶表示パネルを製造する際には、まず、洗浄、配向処理等が行われたCF基板用マザーガラスに対して、各液晶表示パネルとされる領域毎に、シール形成、スペーサ撒布等の処理を実施し、その後に、TFT基板用マザーガラスを貼り合わせるようになっている。CF基板用マザーガラスに対する各処理を実施するためには、各処理工程において、CF基板用マザーガラスを正確に位置決めする必要がある。しかしながら、各工程において、大きなCF基板用マザーガラスを正確に位置決めすることは容易でない。
【0005】
また、CF基板用マザーガラスにTFT基板用マザーガラスを貼り合わせた状態で、それぞれを所定の大きさに分断する際にも、貼り合わされたCF基板用マザーガラスおよびTFT基板用マザーガラスを正確に位置決めする必要がある。このように、各処理工程において、CF基板用マザーガラスおよびTFT基板用マザーガラスを正確に位置決めする必要があるために、作業効率が低下するという問題がある。
【0006】
そして、近年、液晶パネルの精細化及びマザーガラスの大型化により、位置決め装置に高精度が要求されると共に、各工程の装置が大型化し、装置コストが高くなるといった問題がある。
【0007】
さらに、図3に示すように、CF基板用マザーガラス31とTFT基板マザーガラス32を貼り合わせ後、スクライブ加工を施し、分断する方法では、スクライブ加工で生じた垂直クラック33を、分断工程で、スクライブラインに曲げモーメントを加えて、ガラスの厚み方向に進展させて、それぞれのマザーガラス31および32を分断する。
【0008】
この時、両マーザガラス31および32を貼り合わせているシール材の影響を受けて、両ガラス基板31および32の膜面側の表面は、所望の位置で分断されないといった不具合が生じている。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、効率よく、所望の寸法精度が得られる液晶表示パネル等のフラットディスプレイパネルを製造することができる方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のフラットディスプレイパネルの製造方法は、一対のガラス基板同士が相互に対向して貼り合わされたフラットディスプレイパネルの製造装置であって、それぞれが複数のガラス基板に分断される一対の基板用マザーガラスのそれぞれに、スクライブラインを形成する工程を実施した後に、各基板用マザーガラス同士を貼り合わせて分断する工程、各基板用マザーガラスをそれぞれ分断して各ガラス基板とした後に、一対のガラス基板同士を貼り合わせる工程、いずれか一方の基板用マザーガラスを分断して得られた各ガラス基板を、他方の基板用マザーガラスに貼り合わせる工程のいずれかを実施することを特徴とする。
【0011】
前記スクライブラインを形成する工程は、基板用マザーガラスに、レーザービームを照射しつつ、レーザービームの照射領域の近傍を連続して冷却するようになっている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明のフラットディスプレイパネルの製造方法は、例えば、液晶表示パネルを製造する際に実施される。液晶表示パネルを製造する際
【に】は、図1(a)に示すように、複数のカラーフィルター基板(以下、CF基板とする)11aに分断されるCF基板用マザーガラス11と、図2(a)に示すように、複数のTFT基板12aに分断されるTFT基板用マザーガラス12とが準備される。
【0013】
CF基板用マザーガラス11には、予め、分断される複数のCF基板11a毎の領域に、カラーフィルタ、対向電極、配向膜、位置決めのためのアライメントマークがそれぞれ設けられている。
【0014】
このようなCF基板用マザーガラス11が準備されると、CF基板用マザーガラス11は、各CF基板11a毎に分断される。CF基板用マザーガラス11を
分断する際
【に】は、レーザー発振器21から発振されるレーザービームLBが、CF基板用マザーガラス11に照射される。レーザービームは、CF基板用マザーガラス11を分断する際のスクライブ予定ラインSLに沿って走査され、CF基板用マザーガラス11の表面には、スクライブ予定ラインSLに沿った長円形状のレーザースポットLSが形成される。
【0015】
レーザービームLBは、CF基板用マザーガラス11が溶融される温度よりも低い温度、すなわち、CF基板用マザーガラス11の軟化点よりも若干低い温度でCF基板用マザーガラス11を加熱するようになっている。CF基板用マザーガラス11の表面におけるレーザービームLBの照射によってレーザースポットLSが形成される領域の近傍には、冷却ノズル22が対向して配置されている。冷却ノズル22は、レーザービームLBの走査方向の後方に配置されており、レーザービームの走査方向と同方向に、その走査速度と等しい速度にて走査される。
【0016】
冷却ノズル22からは、冷却媒体としての冷却水がレーザービームLBの近接した領域に吹き付けられており、冷却水が、レーザービームLBに追従して、スクライブ予定ラインSLに沿って走査される。
【0017】
レーザービームLBが照射されるCF基板用マザーガラス11の表面には、レーザービームLBによる加熱によって圧縮応力が生じ、また、冷却水が吹き付けられることにより、引張り応力が生じる。このように、圧縮応力が生じた領域に近接して引張り応力が生じるために、両領域間に、それぞれの応力に基づく応力勾配が生じ、CF基板用マザーガラス11には、予めCF基板用マザーガラス11の端部に形成しておいた初期亀裂よりブラインドクラックが発生する。レーザースポットLSおよび冷却水による冷却スポットが、スクライブ予定ラインに沿って走査されるために、ブラインドクラックはスクライブ予定ラインに沿って順次形成される。
【0018】
このようにして、CF基板用マザーガラス11に、各CF基板11a毎に分断するためのスクライブラインがブラインドクラックによって形成されると、図1(b)に示すように、CF基板用マザーガラス11は、スクライブ予定ラインSLに沿って分断されて、複数のCFガラス基板11aとされる。
【0019】
図2(a)に示すTFT基板用マザーガラス12には、各TFT基板12aの領域毎にマトリクス状に複数の画素電極が設けられるとともに、各画素電極毎にTFTがそれぞれ設けられている。さらに、各TFT基板12aの領域には、位置決めのためのアライメントマークもそれぞれ設けられている。
【0020】
このようなTFT基板用マザーガラス12も、CF基板用マザーガラスと同様に、レーザー発振器21によるレーザービームの照射と、冷却ノズル22による冷却水の照射によって、スクライブ予定ラインSLに沿ってブラインドクラックが形成され、その後に、図2(b)に示すように、ブラインドクラックが形成されたスクライブラインSLに沿って分断されて、複数のTFT基板12aとされる。
【0021】
レーザービームおよび冷却水によって形成されるブラインドクラックは、マザーガラスに生じる熱歪応力によって発生するものであり、従って、マザーガラス表面をガラスカッターなどでスクライブする時のような刻み線は形成されていない。従って、ブラインドクラックによるスクライブラインを形成する際は、ガラスカレット等が全く発生しない。
【0022】
このようにして、複数のCF基板11aおよび複数のTFT基板12aが形成されると、各CF基板11aおよびTFT基板12aが検査され、キズ等が発生していないか確認される。もし、キズ等が発生していれば、不良品として廃棄される。そして、検査によって良品とされたCF基板11aと、TFT基板12aとが、それぞれの周縁部にシール材がそれぞれ塗布された状態で、貼り合わせられ、シール材の硬化により、CF基板11aとTFT基板12aとが、適当な間隔をあけた状態で貼り合わせられる。その後、CF基板11aとTFT基板12aとの間に液晶が注入され、偏光板が貼られ、液晶表示パネルとなる。
【0023】
なお、このように、CF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12のいずれも、スクライブラインに沿って分断して、それぞれ、複数のCF基板11aおよび複数のTFT基板12aを形成した後に、CF基板11aとTFT基板12aとを貼り合わせるようにしたが、CF基板用マザーガラス11のみを分断して、複数のCF基板11aを形成した後に、各CF基板11aを、TFT基板用マザーガラス12に貼り付けて、各CF基板11aが貼り付けられたTFT基板用マザーガラス12をスクライブラインに沿って分断するようにしてもよい。
【0024】
また、TFT基板用マザーガラス12のみを分断して、複数のTFT基板12aを形成した後に、各TFT基板12aを、CF基板用マザーガラス11に貼り付けて、各TFT基板12aが貼り付けられたCF基板用マザーガラス11をスクライブラインに沿って分断するようにしてもよい。
【0025】
さらには、スクライブラインがそれぞれ形成されたCF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12を相互に貼り合わせた後に、CF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12をそれぞれ順番に分断するようにしてもよい。
【0026】
また、前記実施の形態では、レーザービームを使用してCF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12それぞれに生じる熱歪応力を利用してブラインドクラックを発生させることによってスクライブラインを形成する構成であったが、超硬合金及びダイヤモンドカッターによってCF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12それぞれにスクライブラインを形成するようにしてもよい。
【0027】
そして、CF基板用及びTFT基板用マザーガラスにスクライブラインを形成する表面は表裏どちらの面であっても良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明のフラットディスプレイパネルの製造方法は、このように、基板用マザーガラスにスクライブラインを形成した後に、各基板用マザーガラスの貼り合わせ、分断等を行うために、基板用マザーガラス同士を貼り合わせた状態でスクライブラインを形成する必要がなく、スクライブラインを安定的に、しかも、正確に形成することができる。
【0029】
また、貼り合わせ前に各基板用マザーガラスをスクライブし、分断することで、シール材の影響を受けることなく精確に所望の位置で各マザーガラスを分断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、それぞれ、本発明の製造方法の実施状態の一例を示す概略図である。
【図2】(a)および(b)は、それぞれ、本発明の製造方法の実施状態の一例を示す概略図である。
【図3】従来の製造方法の不具合を示す概略図である。
【符号の説明】
11 CF基板用マザーガラス
11a CF基板
12 TFT基板用マザーガラス
12a TFT基板
21 レーザー発振器
22 冷却水ノズル
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に対向して貼り合わされた一対のガラス基板を有する液晶表示パネル等のフラットディスプレイパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フラットディスプレイパネルの一種である液晶表示パネルは、マトリクス状に複数の画素電極が設けられるとともに各画素電極毎にTFTがそれぞれ設けられたTFT基板と、カラーフィルターが設けられたカラーフィルター基板(CF基板)とが、適当な間隙を空けた状態で貼り合わされて、その間隙内に液晶が封入されている。
【0003】
このような液晶表示パネルは、通常、複数のCF基板に分断されるCF基板用マザーガラスと、複数のTFT基板に分断されるTFT基板用マザーガラスとを貼り合わせた後に、各液晶表示パネルの大きさになるように、CF基板用マザーガラスとTFT基板用マザーガラスの表面(膜面とは異なる面)よりスクライブ加工され、液晶セル基板に分断される。その後、相互に張り合わされたCF基板とTFT基板との間に液晶が注入されて、液晶表示パネルとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
液晶表示パネルを製造する際には、まず、洗浄、配向処理等が行われたCF基板用マザーガラスに対して、各液晶表示パネルとされる領域毎に、シール形成、スペーサ撒布等の処理を実施し、その後に、TFT基板用マザーガラスを貼り合わせるようになっている。CF基板用マザーガラスに対する各処理を実施するためには、各処理工程において、CF基板用マザーガラスを正確に位置決めする必要がある。しかしながら、各工程において、大きなCF基板用マザーガラスを正確に位置決めすることは容易でない。
【0005】
また、CF基板用マザーガラスにTFT基板用マザーガラスを貼り合わせた状態で、それぞれを所定の大きさに分断する際にも、貼り合わされたCF基板用マザーガラスおよびTFT基板用マザーガラスを正確に位置決めする必要がある。このように、各処理工程において、CF基板用マザーガラスおよびTFT基板用マザーガラスを正確に位置決めする必要があるために、作業効率が低下するという問題がある。
【0006】
そして、近年、液晶パネルの精細化及びマザーガラスの大型化により、位置決め装置に高精度が要求されると共に、各工程の装置が大型化し、装置コストが高くなるといった問題がある。
【0007】
さらに、図3に示すように、CF基板用マザーガラス31とTFT基板マザーガラス32を貼り合わせ後、スクライブ加工を施し、分断する方法では、スクライブ加工で生じた垂直クラック33を、分断工程で、スクライブラインに曲げモーメントを加えて、ガラスの厚み方向に進展させて、それぞれのマザーガラス31および32を分断する。
【0008】
この時、両マーザガラス31および32を貼り合わせているシール材の影響を受けて、両ガラス基板31および32の膜面側の表面は、所望の位置で分断されないといった不具合が生じている。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、効率よく、所望の寸法精度が得られる液晶表示パネル等のフラットディスプレイパネルを製造することができる方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のフラットディスプレイパネルの製造方法は、一対のガラス基板同士が相互に対向して貼り合わされたフラットディスプレイパネルの製造装置であって、それぞれが複数のガラス基板に分断される一対の基板用マザーガラスのそれぞれに、スクライブラインを形成する工程を実施した後に、各基板用マザーガラス同士を貼り合わせて分断する工程、各基板用マザーガラスをそれぞれ分断して各ガラス基板とした後に、一対のガラス基板同士を貼り合わせる工程、いずれか一方の基板用マザーガラスを分断して得られた各ガラス基板を、他方の基板用マザーガラスに貼り合わせる工程のいずれかを実施することを特徴とする。
【0011】
前記スクライブラインを形成する工程は、基板用マザーガラスに、レーザービームを照射しつつ、レーザービームの照射領域の近傍を連続して冷却するようになっている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明のフラットディスプレイパネルの製造方法は、例えば、液晶表示パネルを製造する際に実施される。液晶表示パネルを製造する際
【に】は、図1(a)に示すように、複数のカラーフィルター基板(以下、CF基板とする)11aに分断されるCF基板用マザーガラス11と、図2(a)に示すように、複数のTFT基板12aに分断されるTFT基板用マザーガラス12とが準備される。
【0013】
CF基板用マザーガラス11には、予め、分断される複数のCF基板11a毎の領域に、カラーフィルタ、対向電極、配向膜、位置決めのためのアライメントマークがそれぞれ設けられている。
【0014】
このようなCF基板用マザーガラス11が準備されると、CF基板用マザーガラス11は、各CF基板11a毎に分断される。CF基板用マザーガラス11を
分断する際
【に】は、レーザー発振器21から発振されるレーザービームLBが、CF基板用マザーガラス11に照射される。レーザービームは、CF基板用マザーガラス11を分断する際のスクライブ予定ラインSLに沿って走査され、CF基板用マザーガラス11の表面には、スクライブ予定ラインSLに沿った長円形状のレーザースポットLSが形成される。
【0015】
レーザービームLBは、CF基板用マザーガラス11が溶融される温度よりも低い温度、すなわち、CF基板用マザーガラス11の軟化点よりも若干低い温度でCF基板用マザーガラス11を加熱するようになっている。CF基板用マザーガラス11の表面におけるレーザービームLBの照射によってレーザースポットLSが形成される領域の近傍には、冷却ノズル22が対向して配置されている。冷却ノズル22は、レーザービームLBの走査方向の後方に配置されており、レーザービームの走査方向と同方向に、その走査速度と等しい速度にて走査される。
【0016】
冷却ノズル22からは、冷却媒体としての冷却水がレーザービームLBの近接した領域に吹き付けられており、冷却水が、レーザービームLBに追従して、スクライブ予定ラインSLに沿って走査される。
【0017】
レーザービームLBが照射されるCF基板用マザーガラス11の表面には、レーザービームLBによる加熱によって圧縮応力が生じ、また、冷却水が吹き付けられることにより、引張り応力が生じる。このように、圧縮応力が生じた領域に近接して引張り応力が生じるために、両領域間に、それぞれの応力に基づく応力勾配が生じ、CF基板用マザーガラス11には、予めCF基板用マザーガラス11の端部に形成しておいた初期亀裂よりブラインドクラックが発生する。レーザースポットLSおよび冷却水による冷却スポットが、スクライブ予定ラインに沿って走査されるために、ブラインドクラックはスクライブ予定ラインに沿って順次形成される。
【0018】
このようにして、CF基板用マザーガラス11に、各CF基板11a毎に分断するためのスクライブラインがブラインドクラックによって形成されると、図1(b)に示すように、CF基板用マザーガラス11は、スクライブ予定ラインSLに沿って分断されて、複数のCFガラス基板11aとされる。
【0019】
図2(a)に示すTFT基板用マザーガラス12には、各TFT基板12aの領域毎にマトリクス状に複数の画素電極が設けられるとともに、各画素電極毎にTFTがそれぞれ設けられている。さらに、各TFT基板12aの領域には、位置決めのためのアライメントマークもそれぞれ設けられている。
【0020】
このようなTFT基板用マザーガラス12も、CF基板用マザーガラスと同様に、レーザー発振器21によるレーザービームの照射と、冷却ノズル22による冷却水の照射によって、スクライブ予定ラインSLに沿ってブラインドクラックが形成され、その後に、図2(b)に示すように、ブラインドクラックが形成されたスクライブラインSLに沿って分断されて、複数のTFT基板12aとされる。
【0021】
レーザービームおよび冷却水によって形成されるブラインドクラックは、マザーガラスに生じる熱歪応力によって発生するものであり、従って、マザーガラス表面をガラスカッターなどでスクライブする時のような刻み線は形成されていない。従って、ブラインドクラックによるスクライブラインを形成する際は、ガラスカレット等が全く発生しない。
【0022】
このようにして、複数のCF基板11aおよび複数のTFT基板12aが形成されると、各CF基板11aおよびTFT基板12aが検査され、キズ等が発生していないか確認される。もし、キズ等が発生していれば、不良品として廃棄される。そして、検査によって良品とされたCF基板11aと、TFT基板12aとが、それぞれの周縁部にシール材がそれぞれ塗布された状態で、貼り合わせられ、シール材の硬化により、CF基板11aとTFT基板12aとが、適当な間隔をあけた状態で貼り合わせられる。その後、CF基板11aとTFT基板12aとの間に液晶が注入され、偏光板が貼られ、液晶表示パネルとなる。
【0023】
なお、このように、CF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12のいずれも、スクライブラインに沿って分断して、それぞれ、複数のCF基板11aおよび複数のTFT基板12aを形成した後に、CF基板11aとTFT基板12aとを貼り合わせるようにしたが、CF基板用マザーガラス11のみを分断して、複数のCF基板11aを形成した後に、各CF基板11aを、TFT基板用マザーガラス12に貼り付けて、各CF基板11aが貼り付けられたTFT基板用マザーガラス12をスクライブラインに沿って分断するようにしてもよい。
【0024】
また、TFT基板用マザーガラス12のみを分断して、複数のTFT基板12aを形成した後に、各TFT基板12aを、CF基板用マザーガラス11に貼り付けて、各TFT基板12aが貼り付けられたCF基板用マザーガラス11をスクライブラインに沿って分断するようにしてもよい。
【0025】
さらには、スクライブラインがそれぞれ形成されたCF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12を相互に貼り合わせた後に、CF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12をそれぞれ順番に分断するようにしてもよい。
【0026】
また、前記実施の形態では、レーザービームを使用してCF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12それぞれに生じる熱歪応力を利用してブラインドクラックを発生させることによってスクライブラインを形成する構成であったが、超硬合金及びダイヤモンドカッターによってCF基板用マザーガラス11およびTFT基板用マザーガラス12それぞれにスクライブラインを形成するようにしてもよい。
【0027】
そして、CF基板用及びTFT基板用マザーガラスにスクライブラインを形成する表面は表裏どちらの面であっても良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明のフラットディスプレイパネルの製造方法は、このように、基板用マザーガラスにスクライブラインを形成した後に、各基板用マザーガラスの貼り合わせ、分断等を行うために、基板用マザーガラス同士を貼り合わせた状態でスクライブラインを形成する必要がなく、スクライブラインを安定的に、しかも、正確に形成することができる。
【0029】
また、貼り合わせ前に各基板用マザーガラスをスクライブし、分断することで、シール材の影響を受けることなく精確に所望の位置で各マザーガラスを分断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、それぞれ、本発明の製造方法の実施状態の一例を示す概略図である。
【図2】(a)および(b)は、それぞれ、本発明の製造方法の実施状態の一例を示す概略図である。
【図3】従来の製造方法の不具合を示す概略図である。
【符号の説明】
11 CF基板用マザーガラス
11a CF基板
12 TFT基板用マザーガラス
12a TFT基板
21 レーザー発振器
22 冷却水ノズル
Claims (2)
- 一対のガラス基板同士が相互に対向して貼り合わされたフラットディスプレイパネルの製造方法であって、
それぞれが複数のガラス基板に分断される一対の基板用マザーガラスのそれぞれに、スクライブラインを形成する工程を実施した後に、各基板用マザーガラス同士を貼り合わせて分断する工程、各基板用マザーガラスをそれぞれ分断して各ガラス基板とした後に、一対のガラス基板同士を貼り合わせる工程、いずれか一方の基板用マザーガラスを分断して得られた各ガラス基板を、他方の基板用マザーガラスに貼り合わせる工程のいずれかを実施することを特徴とするフラットディスプレイパネルの製造方法。 - 前記スクライブラインを形成する工程は、基板用マザーガラスに、レーザービームを照射しつつ、レーザービームの照射領域の近傍を連続して冷却するようになっている請求項1に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001212915A JP2004157145A (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | フラットディスプレイパネルの製造方法 |
| TW091113558A TWI309317B (ja) | 2001-07-12 | 2002-06-21 | |
| PCT/JP2002/007028 WO2003010736A1 (fr) | 2001-07-12 | 2002-07-10 | Procédé de fabrication d'écran d'affichage plat |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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