JP2004178647A - 光記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】DVDなどの光記録媒体において、基板の反りを小さく抑え、情報の正確な再生や記録を確保する。
【解決手段】基板13の一部であって回転駆動装置にてクランプされるクランプ部15の厚さを1.2mmとする。このクランプ部15の外周に延設する基板13の厚さを0.6mmとし、その基板13の片面に記録トラックからなる情報記録部17を形成する。この情報記録部17の上に硬化収縮率が7.5%以下の紫外線硬化型樹脂からなる保護膜33を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】基板13の一部であって回転駆動装置にてクランプされるクランプ部15の厚さを1.2mmとする。このクランプ部15の外周に延設する基板13の厚さを0.6mmとし、その基板13の片面に記録トラックからなる情報記録部17を形成する。この情報記録部17の上に硬化収縮率が7.5%以下の紫外線硬化型樹脂からなる保護膜33を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光記録媒体に係り、再生装置の回転保持部にクランプされるクランプを中央に有しこの周囲にスパイラル状又は同心円状の記録トラックが形成された記録保持部を有する光記録媒体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
音楽信号、画像信号、コンピュータデータやコンピュータプログラムなどを記録する光記録媒体のうち、例えばデジタルバーサタイルディスク(以下DVDという。)は、一方の面に情報が記録された厚さ0.6mmの2枚の透明樹脂基板を、情報記録面を合わせるように接着して構成する規格となっている。
【0003】
それら基板は、一般的に射出成型法で作成されるが、射出成型で生じる残留応力によって完全な平面にはならないことが多く、情報記録面が内側又は外側になるように反っていることが多い。
【0004】
しかし、射出成型機が異なっても、同じ成型条件で成形成型することによって同じ方向に反らせた基板の成型が可能であるから、情報記録面どうしを合わせて基板を貼り合わせることにより、反りを相殺してほぼ平面に近い状況のDVDを得ることが可能で、これを読取装置に装填すれば正確な情報読み取りが可能である。
【0005】
例えば、DVD−5又はDVD−10と呼ばれる光記録媒体1は、図9に示すように、片面に情報記録部3、5の形成された厚さほぼ0.6mmの例えばポリカーボネート樹脂製基板7、9をそれらの情報記録部3、5を内側にして合わせ、接着剤11で接着して一体化したものである。
【0006】
図9において、情報記録部3、5の詳細は省略したが、凹凸パターンをスパイラル状に形成した記録トラックからなる信号記録部や、この信号記録部上に形成された金属製の反射膜を有して形成されている。図9では情報記録部3、5および接着剤層11を誇張して図示しているが、それらは基板7、9の厚み0.6mmに比べて実際は極めて薄くなっている。
【0007】
ところで、DVD−5と呼ばれる光記録媒体1は、情報記録部3、5のうちの片面だけで4.7ギガバイトの情報量を保持できるよう形成され、記録したい情報量が4.7ギガバイトに満たない場合は、片面のみの記憶容量で十分その目的が果たせることになる。
【0008】
そのような場合でも、光記録媒体1は、規格上から全体にわたってその厚さが1.2mmに規定されているため、わざわざ何も信号の入っていない基板7又は9や、必ずしも必要でない信号の入った基板7又は9を貼り付けて構成され、必ずしも必要でない製造工程が必要となって製造工程が煩雑となったり、無駄な材料が消費される欠点があった。
【0009】
そこで本出願人は、既に特許願2000−121561(特開2001−307378号)をもって新規の発明を提案した。
【0010】
この発明に係る光記録媒体は、図10に示すように、基板13の一方の面を情報記録面とし、その基板13の中央部に読取装置(図示せず。)でその基板13を保持させるための厚さ1.2mmのクランピングエリア(クランプ部)15を有し、このクランプ部15の周囲の情報記録面にスパイラル状又は同心円状のトラックや反射膜(図示せず。)を有する情報記録部17を形成し、そのクランプ部15周囲の厚さをほぼ0.6mmとし、一枚の基板構成とすることによって工程の簡略化や材料の低減を図るとともに、読み取る側の表面からその情報記録部17をほぼ0.6mmの深さに位置させて再生信号の読み取りを確保しようとしたものである。図中符号19はクランプ部15の貫通孔である。
【0011】
このような光記録媒体21は、基板の一方の面に形成した情報記録部17上に紫外線硬化形樹脂からなる保護膜23を形成し、この保護膜23によって上記情報記録部17を形成する反射膜が空気中の酸素によって酸化するのを防止したり、取扱時に反射膜が汚れるのを防止している。
【0012】
なお、図10では保護膜23を誇張して示したが、基板13の厚み0.6mmに比べて実際は極めて薄くなっている。
【0013】
さらに図示はしないが、この保護膜23の上にはこの光記録媒体21の種類や内容を表示するための印刷が施されることが多く、これらの印刷インクにも紫外線硬化形樹脂が使用されることが多い。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−307378号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、厚さ1.2mmのクランプ部15の周囲を厚さ0.6mmとして情報記録部17を形成した一枚基板構成の光記録媒体21は、その情報記録部17上に紫外線硬化形樹脂からなる保護膜23や印刷が施されると、紫外線硬化形樹脂が硬化する際に収縮する性質を有するので、保護膜23や印刷の施された面が内側になるように基板13が変形し易く、その変形が大ききなると正確な情報再生が難しくなる欠点がある。
【0016】
図11AおよびBは、紫外線硬化形樹脂の硬化前後における基板13の形状変化を示したもので、同図中の実線形状は紫外線硬化樹脂の硬化前の基板形状を、同図中の破線形状は紫外線硬化樹脂が塗布され硬化された後の基板形状を模式的に示している。
【0017】
図11AおよびBにおいて、情報記録部17や保護膜23の図示は省略し、基板13の変形状態を右半分だけ強調して図示したが、実際は数ミクロン程度の変形である。
【0018】
一般に、DVDに関する規格では、情報記録部17付近の反りの大きさを±0.8度以下と規定しており、厚さ1.2mmのクランプ部15周囲の基板13の厚さを0.6mmとした光記録媒体21では、その規格を満たさないおそれがあり、改良が望まれていた。
【0019】
また、紫外線硬化樹脂はその硬化後の引っ張り弾性率が大きい場合、基板13を反らせ易く、この観点からも改良が望まれていた。
【0020】
本発明はそのような従来の課題を解決するためになされたもので、紫外線硬化樹脂を保護膜として用いる光記録媒体であっても、光記録媒体の基板の反りを小さく抑え、正確な情報再生や情報記録が可能で、安価、軽量にして耐久性や製造効率が良好な光記録媒体の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部周囲の基板にあってスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部が一方の面に形成された厚さほぼ0.6mmの光記録媒体において、その情報記録部上に硬化収縮率7.5%以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜を形成し構成されている。
【0022】
また、本発明は、合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部周囲の基板にあってスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部が一方の面に形成された厚さ0.6mmの光記録媒体において、その情報記録部上に硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜を形成し構成されている。
【0023】
さらに、本発明では、上記情報記録部上に形成された紫外線硬化形樹脂として、硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下であって硬化収縮率7.5%以下のものとすることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に実施の形態を図面を参照して説明する。なお上述した構成と共通する部分には同一の符号を付す。
【0025】
図1および図2は本発明に係る光記録媒体の縦断面図および平面図の一例であり、図1は図2中のI−I間の断面図である。
【0026】
図1および図2において、基板13は、熱可塑性の透明性合成樹脂材料、例えば熱可塑性の透明性ポリカーボネート樹脂から厚さ0.6mmで、直径120mmの円盤状に射出成形されたものである。この製造方法については後述する。
【0027】
基板13の中央部における直径例えば35mmの円形領域は、当該基板13の片面側(図1中上側)に厚さ0.6mm分円盤状に厚く突出して厚さ1.2mmのクランプ部15が形成されており、このクランプ部15の外周はその半分の厚さ0.6mmの外周半厚部25となって一体的に延設されている。
【0028】
すなわち、基板13は、中央の厚さ1.2mmのクランプ部15と、このクランプ部15の外周から延設された厚さ0.6mmの外周半厚部25を有して一体的に形成されている。なお、基板13の中央部すなわちクランプ部15の中央には貫通孔19が形成されている。
【0029】
外周半厚部25において、クランプ部15の一方の端面(図1中下面)とは反対面、すなわちクランプ部15の他方の端面(図1中上面)から厚みにして0.6mmの深さに相当する面には、従来公知の情報記録部17が形成され、本発明の光記録媒体27が構成されている。
【0030】
情報記録部17は、例えば図3(図1中の符号III部分の断面)に示すように、基板13における外周半厚部25に凹凸パターン(ピットおよびランド)をスパイラル状又は同心円状に形成した記録トラックからなる信号記録部29と、この信号記録部29上にアルミニウムなど公知の金属材料を蒸着など公知の手法によって形成した反射膜31とを有して形成されている。
【0031】
反射膜31上には、紫外線硬化樹脂からなる保護膜33が形成されており、この保護膜33を形成する紫外線硬化樹脂は、硬化収縮率7.5%以下のものが使用されるが、硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下のものであっても良い。
【0032】
図3ではそれら信号記録部29、反射膜31および保護膜33を誇張して図示しているが、実際は外周半厚部25の厚みに比べて極めて薄く、外周半厚部25が0.6mmの厚さになっている。後述する表示部35も同様である。
【0033】
図1〜図3中の符号35は、外周半厚部25にあって情報記録部17の保護膜33上に印刷形成などされた表示部であり、保護膜33と同様に紫外線硬化樹脂からなるインクによって当該光記録媒体27の名称、記録情報の案内、制作者名などが表示されている。
【0034】
すなわち、表示部35を形成する紫外線硬化樹脂も、硬化収縮率7.5%以下のものや、硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下のものが使用される。
【0035】
そして、光記録媒体27は、従来構成と同様に、図示しない従来公知の再生装置に装填されたとき、再生装置の回転把持部が貫通孔19に一部が差し込まれるとともにそれを挟むようにクランプして回転駆動され、外周半厚部25において図1中下面(矢符P)側から基板13を介して情報記録部17にレーザ光ビームPを照射して記録信号が読み取り再生される。
【0036】
次に、本発明に係る光記録媒体27の製造方法の概略を説明する。
まず、従来公知の手法によって記録信号の格納された金属原盤であるスタンパ37を作る一方、図4に示すように、例えば固定金型としての第1の金型39と可動金型としての第2の金型41を用意する。
【0037】
第1の金型39は、上述したクランプ部15のうち外周半厚部25より突出する部分を形成する凹部43をそのキャビティ内に有するとともに、このキャビティ内へ溶融した熱可塑性ポリカーボネート樹脂を圧入する樹脂注入孔45も有している。なお、スタンパ37は、凹部43を囲むようにリング板状になっている。
【0038】
そして、凹部43を囲むようにスタンパ37を第1の金型39のキャビティ内に配置した後、第2の金型41を第1の金型39に重ねてキャビィ内を密封し、溶融樹脂の金型への射出速度、射出量、加圧力、加圧時間、第1、第2の金型39、41の冷却温度などを適正に制御しながら、射出成形機(図示せず。)から樹脂注入孔45を介して溶融ポリカーボネート樹脂を圧入してスタンパ37を転写し、加圧しながら冷却して第1、第2の金型39、41の型開きを行い、半製品としての光記録媒体27aを取り出す。図4中の符号46は第2の金型41に設けられ貫通孔19を形成する凸部である。
【0039】
その後、所定面にアルミニウムなどの金属材料を蒸着して反射膜31を形成した後、上述した紫外線硬化樹脂からなる保護膜33を形成し、更に、同様な紫外線硬化樹脂からなるインク材料によって表示部35を印刷して上述した光記録媒体27が製造される。なお、貫通孔19は射出成形後の適当な工程で形成される。
【0040】
以下に、本発明者による実験例を示す。
表1は複数の紫外線硬化形樹脂を保護膜33として基板13に塗布し、その前後および経時的な基板反り量を測定したものである。
【0041】
実験に使用する基板13の射出成型条件は以下の通りである。
【0042】
保護膜33を硬化させる紫外線照射条件は下の通りである。
光源 :波長領域 320〜390nmの高圧水銀灯
照射エネルギー:250mJ/cm2
【0043】
弾性率は「レオバイブロンDDV II EA」(製品名)を用いて30℃にて行った。
経時試験の条件は60℃、80%RHの下に96時間の保持である。
【0044】
【表1】
【0045】
なお、紫外線硬化形樹脂名「SK5110」、「ダイキュアクリルSD−2200」、「ダイキュアクリルEX−2513」「ダイキュアクリルEX−2514」はいずれも製品名である。
【0046】
この表1から分かるように、保護膜33を形成する紫外線硬化形樹脂は、紫外線硬化後の硬化収縮率が7.7%以下であるとともに、硬化物の引っ張り弾性率が約300MPa以下である場合に、基板13の反りはDVDの規格である0.8度以下を保つことができることが分かる。
【0047】
本発明においては、保護膜33を形成する紫外線硬化形樹脂は、紫外線硬化後の硬化収縮率が7.7%以下であるか、硬化物の引っ張り弾性率が約300MPa以下のいずれか一方の特性を有しても、本発明の効果達成が可能であるが、双方の特性を有していた方が本発明の効果達成が確実である。
【0048】
次に、保護膜33の硬化後、この上に紫外線硬化形樹脂を主成分とするインクをスクリーン印刷して硬化させ、表示部35を形成する実験例を示す。
【0049】
印刷は基板13の半径23mmから59mmの面積のうち約50%の面積に対して行い、次の紫外線照射条件で行った。
光源 :波長領域300〜390nmのメタルハライドランプ
照射エネルギー:30mJ/cm2
【0050】
印刷されたインクの厚さは約10ミクロンであり、インク硬化後および経時試験後の反りを表2に示す。使用したインクは大日精化工業(株)製の「UV硬化形スクリーン印刷用インキ」SCR−N(黒)である。
【0051】
【表2】
【0052】
この実験結果からも、紫外線硬化後の硬化物の硬化収縮率が7.7%以下であるか、引っ張り弾性率が約300MPa以下である場合に、基板13の反りはDVDの規格である0.8度以下を保つことができることが分かる。
【0053】
表示部35を形成する紫外線硬化形樹脂も、保護膜33と同様に、硬化収縮率が7.7%以下で、引っ張り弾性率が約300MPa以下といった双方の特性を有していた方が、本発明の効果達成が確実である。
【0054】
上述した図1の構成は、クランプ部15の突出部側において、クランプ部15の厚み方向の中央位置に情報記録部17を形成するとともに、基板13を介して光ビームを当てて読み出す構成であったが、本発明はこれに限定されない。
【0055】
例えば、図5に示すように、クランプ部15の突出部側を、上述したような情報記録部47とは反対側に位置させるとともに、この上に保護膜49や表示部51を形成して光記録媒体59を形成し、光ビームをクランプ部の突出部側から当て再生信号を読み出す構成も可能である。
【0056】
また、図6に示すように、厚さ1.2mmのクランプ部15の突出部を厚さ0.6mmの外周半厚部25の両主面側に突出配置し、この外周半厚部25の片面側に情報記録部47、保護膜49および表示部51を形成して光記録媒体55を形成する構成も可能であり、その突出の寸法度合いも適度に按分することが可能であり、外周半厚部25の両主面側に等寸法で突出配置する構成に限定されない。
【0057】
さらにまた、本発明に係る光記録媒体57は、図7に示すように、クランプ部15を基板13と同様に熱可塑性のポリカーボネート樹脂で形成する構成に限らず、クランプ部に相当する面積で厚さ0.6mmの補助層59を基板13の中央部に貼付けて積層し、厚さ1.2mmのクランプ部61を形成する構成も可能である。他の構成は図1と同様であり、情報記録部、保護膜および表示部の図示は省略した。
【0058】
さらに、上述した実施例では、クランプ部15、61の外周は外周半厚部25に直角に接するように例示されているが、クランプ部15、61の外周の形状は特に規定するものではなく、外周半厚部25の情報記録領域の最内周にかけてなだらかに接していても良い。
【0059】
上述した実施の形態は再生専用の光記録媒体27、53、55、57を例にして説明しているが、本発明はこれに限らず記録用の光記録媒体、再生・記録兼用の光記録媒体にも適用できるし、光記録媒体にはいわゆる光磁気記録媒体も含むものである。
【0060】
記録用の光記録媒体としては、例えば、図8に示すように、基板13における外周半厚部25に上述した信号記録部29を形成し、この上に記録変更可能な色素膜などの記録変更部55を形成し、この上に上述した反射膜31や保護膜33を形成して情報記録部57とする構成である。他の構成は上述した図1、図5〜図7と同様である。
【0061】
上述した本発明の実施の形態では、再生専用の光記録媒体27、51、53、55を例にして説明しているが、本発明はこれに限らず記録用の光記録媒体、再生・記録兼用の光記録媒体にも適用できるし、光記録媒体にはいわゆる光磁気記録媒体も含むものである。
【0062】
記録用の光記録媒体としては、例えば、図8に示すように、基板13における外周半厚部25に上述した信号記録部29を形成し、この上に記録変更可能な色素膜などの記録変更部63を形成して情報記録部65を形成し、この上に上述した反射膜31や保護膜33を形成する構成である。他の構成は上述した図1、図5〜図7と同様である。
【0063】
さらに、一回書き込みが可能な光記録媒体の場合には、信号記録部29の上に感光性染料を塗布してアルミニウムなどの金属反射膜を形成すれば良い。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の光記録媒体は、合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部周囲の基板を厚さ0.6mmとし、この基板にスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部を形成し、その情報記録部上に硬化収縮率7.5%以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜を形成したから、保護膜の硬化収縮に伴う基板の反りを防ぎ、情報の正確な再生および記録が可能性となる。
また、本発明の光記録媒体は、合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部周囲の基板を厚さ0.6mmとし、この基板にスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部を形成し、この情報記録部に硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜を形成したから、保護膜の引っ張り弾性率を低く保つことにより基板の反りを抑え、情報の正確な再生および記録が可能性となる。
さらに、上記情報記録部上に形成された紫外線硬化形樹脂としては、硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下であって硬化収縮率7.5%以下のものとする構成では、保護膜の硬化収縮および引っ張り弾性率の観点から基板の反りを確実かつより一層小さく抑え、情報のより正確な再生および記録が可能性となる。なお、本発明の光記録媒体は、従来のDVD用射出成形金型がそのまま使用できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光記録媒体の実施の形態を示す断面図(図2中のI−I間断面)である。
【図2】図1に示す光記録媒体の平面図である。
【図3】図1に示す光記録媒体の情報記録部の1例を示す要部断面図である。
【図4】図1に示す光記録媒体の製造工程の1例を説明する断面図である。
【図5】本発明に係る光記録媒体の他の実施の形態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る光記録媒体の他の実施の形態を示す断面図である。
【図7】本発明に係る光記録媒体の他の実施の形態を示す断面図である。
【図8】本発明の光記録媒体における情報記録部の他の例を示す要部断面図である。
【図9】従来の一般的な光記録媒体を示す断面図である。
【図10】本発明の参考となる光記録媒体を示す断面図である。
【図11】図10の光記録媒体における形状変化を説明する概略半断面図である。
【符号の説明】
1、21、27、27a、53、55、57 光記録媒体
3、5、17、47、65 情報記録部
7、9、13 基板
11 接着層
15、61 クランプ部(クリンピングエリア)
19 貫通孔
23、33、49 保護膜
25 外周半厚部
29 信号記録部
31 反射膜
33 保護膜
35、51 表示部
37 スタンパ
39 第1の金型
41 第2の金型
43 凹部
45 樹脂注入孔
46 凸部
59 補助層
63 記録変更部
【発明の属する技術分野】
本発明は光記録媒体に係り、再生装置の回転保持部にクランプされるクランプを中央に有しこの周囲にスパイラル状又は同心円状の記録トラックが形成された記録保持部を有する光記録媒体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
音楽信号、画像信号、コンピュータデータやコンピュータプログラムなどを記録する光記録媒体のうち、例えばデジタルバーサタイルディスク(以下DVDという。)は、一方の面に情報が記録された厚さ0.6mmの2枚の透明樹脂基板を、情報記録面を合わせるように接着して構成する規格となっている。
【0003】
それら基板は、一般的に射出成型法で作成されるが、射出成型で生じる残留応力によって完全な平面にはならないことが多く、情報記録面が内側又は外側になるように反っていることが多い。
【0004】
しかし、射出成型機が異なっても、同じ成型条件で成形成型することによって同じ方向に反らせた基板の成型が可能であるから、情報記録面どうしを合わせて基板を貼り合わせることにより、反りを相殺してほぼ平面に近い状況のDVDを得ることが可能で、これを読取装置に装填すれば正確な情報読み取りが可能である。
【0005】
例えば、DVD−5又はDVD−10と呼ばれる光記録媒体1は、図9に示すように、片面に情報記録部3、5の形成された厚さほぼ0.6mmの例えばポリカーボネート樹脂製基板7、9をそれらの情報記録部3、5を内側にして合わせ、接着剤11で接着して一体化したものである。
【0006】
図9において、情報記録部3、5の詳細は省略したが、凹凸パターンをスパイラル状に形成した記録トラックからなる信号記録部や、この信号記録部上に形成された金属製の反射膜を有して形成されている。図9では情報記録部3、5および接着剤層11を誇張して図示しているが、それらは基板7、9の厚み0.6mmに比べて実際は極めて薄くなっている。
【0007】
ところで、DVD−5と呼ばれる光記録媒体1は、情報記録部3、5のうちの片面だけで4.7ギガバイトの情報量を保持できるよう形成され、記録したい情報量が4.7ギガバイトに満たない場合は、片面のみの記憶容量で十分その目的が果たせることになる。
【0008】
そのような場合でも、光記録媒体1は、規格上から全体にわたってその厚さが1.2mmに規定されているため、わざわざ何も信号の入っていない基板7又は9や、必ずしも必要でない信号の入った基板7又は9を貼り付けて構成され、必ずしも必要でない製造工程が必要となって製造工程が煩雑となったり、無駄な材料が消費される欠点があった。
【0009】
そこで本出願人は、既に特許願2000−121561(特開2001−307378号)をもって新規の発明を提案した。
【0010】
この発明に係る光記録媒体は、図10に示すように、基板13の一方の面を情報記録面とし、その基板13の中央部に読取装置(図示せず。)でその基板13を保持させるための厚さ1.2mmのクランピングエリア(クランプ部)15を有し、このクランプ部15の周囲の情報記録面にスパイラル状又は同心円状のトラックや反射膜(図示せず。)を有する情報記録部17を形成し、そのクランプ部15周囲の厚さをほぼ0.6mmとし、一枚の基板構成とすることによって工程の簡略化や材料の低減を図るとともに、読み取る側の表面からその情報記録部17をほぼ0.6mmの深さに位置させて再生信号の読み取りを確保しようとしたものである。図中符号19はクランプ部15の貫通孔である。
【0011】
このような光記録媒体21は、基板の一方の面に形成した情報記録部17上に紫外線硬化形樹脂からなる保護膜23を形成し、この保護膜23によって上記情報記録部17を形成する反射膜が空気中の酸素によって酸化するのを防止したり、取扱時に反射膜が汚れるのを防止している。
【0012】
なお、図10では保護膜23を誇張して示したが、基板13の厚み0.6mmに比べて実際は極めて薄くなっている。
【0013】
さらに図示はしないが、この保護膜23の上にはこの光記録媒体21の種類や内容を表示するための印刷が施されることが多く、これらの印刷インクにも紫外線硬化形樹脂が使用されることが多い。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−307378号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、厚さ1.2mmのクランプ部15の周囲を厚さ0.6mmとして情報記録部17を形成した一枚基板構成の光記録媒体21は、その情報記録部17上に紫外線硬化形樹脂からなる保護膜23や印刷が施されると、紫外線硬化形樹脂が硬化する際に収縮する性質を有するので、保護膜23や印刷の施された面が内側になるように基板13が変形し易く、その変形が大ききなると正確な情報再生が難しくなる欠点がある。
【0016】
図11AおよびBは、紫外線硬化形樹脂の硬化前後における基板13の形状変化を示したもので、同図中の実線形状は紫外線硬化樹脂の硬化前の基板形状を、同図中の破線形状は紫外線硬化樹脂が塗布され硬化された後の基板形状を模式的に示している。
【0017】
図11AおよびBにおいて、情報記録部17や保護膜23の図示は省略し、基板13の変形状態を右半分だけ強調して図示したが、実際は数ミクロン程度の変形である。
【0018】
一般に、DVDに関する規格では、情報記録部17付近の反りの大きさを±0.8度以下と規定しており、厚さ1.2mmのクランプ部15周囲の基板13の厚さを0.6mmとした光記録媒体21では、その規格を満たさないおそれがあり、改良が望まれていた。
【0019】
また、紫外線硬化樹脂はその硬化後の引っ張り弾性率が大きい場合、基板13を反らせ易く、この観点からも改良が望まれていた。
【0020】
本発明はそのような従来の課題を解決するためになされたもので、紫外線硬化樹脂を保護膜として用いる光記録媒体であっても、光記録媒体の基板の反りを小さく抑え、正確な情報再生や情報記録が可能で、安価、軽量にして耐久性や製造効率が良好な光記録媒体の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部周囲の基板にあってスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部が一方の面に形成された厚さほぼ0.6mmの光記録媒体において、その情報記録部上に硬化収縮率7.5%以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜を形成し構成されている。
【0022】
また、本発明は、合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部周囲の基板にあってスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部が一方の面に形成された厚さ0.6mmの光記録媒体において、その情報記録部上に硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜を形成し構成されている。
【0023】
さらに、本発明では、上記情報記録部上に形成された紫外線硬化形樹脂として、硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下であって硬化収縮率7.5%以下のものとすることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に実施の形態を図面を参照して説明する。なお上述した構成と共通する部分には同一の符号を付す。
【0025】
図1および図2は本発明に係る光記録媒体の縦断面図および平面図の一例であり、図1は図2中のI−I間の断面図である。
【0026】
図1および図2において、基板13は、熱可塑性の透明性合成樹脂材料、例えば熱可塑性の透明性ポリカーボネート樹脂から厚さ0.6mmで、直径120mmの円盤状に射出成形されたものである。この製造方法については後述する。
【0027】
基板13の中央部における直径例えば35mmの円形領域は、当該基板13の片面側(図1中上側)に厚さ0.6mm分円盤状に厚く突出して厚さ1.2mmのクランプ部15が形成されており、このクランプ部15の外周はその半分の厚さ0.6mmの外周半厚部25となって一体的に延設されている。
【0028】
すなわち、基板13は、中央の厚さ1.2mmのクランプ部15と、このクランプ部15の外周から延設された厚さ0.6mmの外周半厚部25を有して一体的に形成されている。なお、基板13の中央部すなわちクランプ部15の中央には貫通孔19が形成されている。
【0029】
外周半厚部25において、クランプ部15の一方の端面(図1中下面)とは反対面、すなわちクランプ部15の他方の端面(図1中上面)から厚みにして0.6mmの深さに相当する面には、従来公知の情報記録部17が形成され、本発明の光記録媒体27が構成されている。
【0030】
情報記録部17は、例えば図3(図1中の符号III部分の断面)に示すように、基板13における外周半厚部25に凹凸パターン(ピットおよびランド)をスパイラル状又は同心円状に形成した記録トラックからなる信号記録部29と、この信号記録部29上にアルミニウムなど公知の金属材料を蒸着など公知の手法によって形成した反射膜31とを有して形成されている。
【0031】
反射膜31上には、紫外線硬化樹脂からなる保護膜33が形成されており、この保護膜33を形成する紫外線硬化樹脂は、硬化収縮率7.5%以下のものが使用されるが、硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下のものであっても良い。
【0032】
図3ではそれら信号記録部29、反射膜31および保護膜33を誇張して図示しているが、実際は外周半厚部25の厚みに比べて極めて薄く、外周半厚部25が0.6mmの厚さになっている。後述する表示部35も同様である。
【0033】
図1〜図3中の符号35は、外周半厚部25にあって情報記録部17の保護膜33上に印刷形成などされた表示部であり、保護膜33と同様に紫外線硬化樹脂からなるインクによって当該光記録媒体27の名称、記録情報の案内、制作者名などが表示されている。
【0034】
すなわち、表示部35を形成する紫外線硬化樹脂も、硬化収縮率7.5%以下のものや、硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下のものが使用される。
【0035】
そして、光記録媒体27は、従来構成と同様に、図示しない従来公知の再生装置に装填されたとき、再生装置の回転把持部が貫通孔19に一部が差し込まれるとともにそれを挟むようにクランプして回転駆動され、外周半厚部25において図1中下面(矢符P)側から基板13を介して情報記録部17にレーザ光ビームPを照射して記録信号が読み取り再生される。
【0036】
次に、本発明に係る光記録媒体27の製造方法の概略を説明する。
まず、従来公知の手法によって記録信号の格納された金属原盤であるスタンパ37を作る一方、図4に示すように、例えば固定金型としての第1の金型39と可動金型としての第2の金型41を用意する。
【0037】
第1の金型39は、上述したクランプ部15のうち外周半厚部25より突出する部分を形成する凹部43をそのキャビティ内に有するとともに、このキャビティ内へ溶融した熱可塑性ポリカーボネート樹脂を圧入する樹脂注入孔45も有している。なお、スタンパ37は、凹部43を囲むようにリング板状になっている。
【0038】
そして、凹部43を囲むようにスタンパ37を第1の金型39のキャビティ内に配置した後、第2の金型41を第1の金型39に重ねてキャビィ内を密封し、溶融樹脂の金型への射出速度、射出量、加圧力、加圧時間、第1、第2の金型39、41の冷却温度などを適正に制御しながら、射出成形機(図示せず。)から樹脂注入孔45を介して溶融ポリカーボネート樹脂を圧入してスタンパ37を転写し、加圧しながら冷却して第1、第2の金型39、41の型開きを行い、半製品としての光記録媒体27aを取り出す。図4中の符号46は第2の金型41に設けられ貫通孔19を形成する凸部である。
【0039】
その後、所定面にアルミニウムなどの金属材料を蒸着して反射膜31を形成した後、上述した紫外線硬化樹脂からなる保護膜33を形成し、更に、同様な紫外線硬化樹脂からなるインク材料によって表示部35を印刷して上述した光記録媒体27が製造される。なお、貫通孔19は射出成形後の適当な工程で形成される。
【0040】
以下に、本発明者による実験例を示す。
表1は複数の紫外線硬化形樹脂を保護膜33として基板13に塗布し、その前後および経時的な基板反り量を測定したものである。
【0041】
実験に使用する基板13の射出成型条件は以下の通りである。
【0042】
保護膜33を硬化させる紫外線照射条件は下の通りである。
光源 :波長領域 320〜390nmの高圧水銀灯
照射エネルギー:250mJ/cm2
【0043】
弾性率は「レオバイブロンDDV II EA」(製品名)を用いて30℃にて行った。
経時試験の条件は60℃、80%RHの下に96時間の保持である。
【0044】
【表1】
【0045】
なお、紫外線硬化形樹脂名「SK5110」、「ダイキュアクリルSD−2200」、「ダイキュアクリルEX−2513」「ダイキュアクリルEX−2514」はいずれも製品名である。
【0046】
この表1から分かるように、保護膜33を形成する紫外線硬化形樹脂は、紫外線硬化後の硬化収縮率が7.7%以下であるとともに、硬化物の引っ張り弾性率が約300MPa以下である場合に、基板13の反りはDVDの規格である0.8度以下を保つことができることが分かる。
【0047】
本発明においては、保護膜33を形成する紫外線硬化形樹脂は、紫外線硬化後の硬化収縮率が7.7%以下であるか、硬化物の引っ張り弾性率が約300MPa以下のいずれか一方の特性を有しても、本発明の効果達成が可能であるが、双方の特性を有していた方が本発明の効果達成が確実である。
【0048】
次に、保護膜33の硬化後、この上に紫外線硬化形樹脂を主成分とするインクをスクリーン印刷して硬化させ、表示部35を形成する実験例を示す。
【0049】
印刷は基板13の半径23mmから59mmの面積のうち約50%の面積に対して行い、次の紫外線照射条件で行った。
光源 :波長領域300〜390nmのメタルハライドランプ
照射エネルギー:30mJ/cm2
【0050】
印刷されたインクの厚さは約10ミクロンであり、インク硬化後および経時試験後の反りを表2に示す。使用したインクは大日精化工業(株)製の「UV硬化形スクリーン印刷用インキ」SCR−N(黒)である。
【0051】
【表2】
【0052】
この実験結果からも、紫外線硬化後の硬化物の硬化収縮率が7.7%以下であるか、引っ張り弾性率が約300MPa以下である場合に、基板13の反りはDVDの規格である0.8度以下を保つことができることが分かる。
【0053】
表示部35を形成する紫外線硬化形樹脂も、保護膜33と同様に、硬化収縮率が7.7%以下で、引っ張り弾性率が約300MPa以下といった双方の特性を有していた方が、本発明の効果達成が確実である。
【0054】
上述した図1の構成は、クランプ部15の突出部側において、クランプ部15の厚み方向の中央位置に情報記録部17を形成するとともに、基板13を介して光ビームを当てて読み出す構成であったが、本発明はこれに限定されない。
【0055】
例えば、図5に示すように、クランプ部15の突出部側を、上述したような情報記録部47とは反対側に位置させるとともに、この上に保護膜49や表示部51を形成して光記録媒体59を形成し、光ビームをクランプ部の突出部側から当て再生信号を読み出す構成も可能である。
【0056】
また、図6に示すように、厚さ1.2mmのクランプ部15の突出部を厚さ0.6mmの外周半厚部25の両主面側に突出配置し、この外周半厚部25の片面側に情報記録部47、保護膜49および表示部51を形成して光記録媒体55を形成する構成も可能であり、その突出の寸法度合いも適度に按分することが可能であり、外周半厚部25の両主面側に等寸法で突出配置する構成に限定されない。
【0057】
さらにまた、本発明に係る光記録媒体57は、図7に示すように、クランプ部15を基板13と同様に熱可塑性のポリカーボネート樹脂で形成する構成に限らず、クランプ部に相当する面積で厚さ0.6mmの補助層59を基板13の中央部に貼付けて積層し、厚さ1.2mmのクランプ部61を形成する構成も可能である。他の構成は図1と同様であり、情報記録部、保護膜および表示部の図示は省略した。
【0058】
さらに、上述した実施例では、クランプ部15、61の外周は外周半厚部25に直角に接するように例示されているが、クランプ部15、61の外周の形状は特に規定するものではなく、外周半厚部25の情報記録領域の最内周にかけてなだらかに接していても良い。
【0059】
上述した実施の形態は再生専用の光記録媒体27、53、55、57を例にして説明しているが、本発明はこれに限らず記録用の光記録媒体、再生・記録兼用の光記録媒体にも適用できるし、光記録媒体にはいわゆる光磁気記録媒体も含むものである。
【0060】
記録用の光記録媒体としては、例えば、図8に示すように、基板13における外周半厚部25に上述した信号記録部29を形成し、この上に記録変更可能な色素膜などの記録変更部55を形成し、この上に上述した反射膜31や保護膜33を形成して情報記録部57とする構成である。他の構成は上述した図1、図5〜図7と同様である。
【0061】
上述した本発明の実施の形態では、再生専用の光記録媒体27、51、53、55を例にして説明しているが、本発明はこれに限らず記録用の光記録媒体、再生・記録兼用の光記録媒体にも適用できるし、光記録媒体にはいわゆる光磁気記録媒体も含むものである。
【0062】
記録用の光記録媒体としては、例えば、図8に示すように、基板13における外周半厚部25に上述した信号記録部29を形成し、この上に記録変更可能な色素膜などの記録変更部63を形成して情報記録部65を形成し、この上に上述した反射膜31や保護膜33を形成する構成である。他の構成は上述した図1、図5〜図7と同様である。
【0063】
さらに、一回書き込みが可能な光記録媒体の場合には、信号記録部29の上に感光性染料を塗布してアルミニウムなどの金属反射膜を形成すれば良い。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の光記録媒体は、合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部周囲の基板を厚さ0.6mmとし、この基板にスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部を形成し、その情報記録部上に硬化収縮率7.5%以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜を形成したから、保護膜の硬化収縮に伴う基板の反りを防ぎ、情報の正確な再生および記録が可能性となる。
また、本発明の光記録媒体は、合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部周囲の基板を厚さ0.6mmとし、この基板にスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部を形成し、この情報記録部に硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜を形成したから、保護膜の引っ張り弾性率を低く保つことにより基板の反りを抑え、情報の正確な再生および記録が可能性となる。
さらに、上記情報記録部上に形成された紫外線硬化形樹脂としては、硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下であって硬化収縮率7.5%以下のものとする構成では、保護膜の硬化収縮および引っ張り弾性率の観点から基板の反りを確実かつより一層小さく抑え、情報のより正確な再生および記録が可能性となる。なお、本発明の光記録媒体は、従来のDVD用射出成形金型がそのまま使用できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光記録媒体の実施の形態を示す断面図(図2中のI−I間断面)である。
【図2】図1に示す光記録媒体の平面図である。
【図3】図1に示す光記録媒体の情報記録部の1例を示す要部断面図である。
【図4】図1に示す光記録媒体の製造工程の1例を説明する断面図である。
【図5】本発明に係る光記録媒体の他の実施の形態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る光記録媒体の他の実施の形態を示す断面図である。
【図7】本発明に係る光記録媒体の他の実施の形態を示す断面図である。
【図8】本発明の光記録媒体における情報記録部の他の例を示す要部断面図である。
【図9】従来の一般的な光記録媒体を示す断面図である。
【図10】本発明の参考となる光記録媒体を示す断面図である。
【図11】図10の光記録媒体における形状変化を説明する概略半断面図である。
【符号の説明】
1、21、27、27a、53、55、57 光記録媒体
3、5、17、47、65 情報記録部
7、9、13 基板
11 接着層
15、61 クランプ部(クリンピングエリア)
19 貫通孔
23、33、49 保護膜
25 外周半厚部
29 信号記録部
31 反射膜
33 保護膜
35、51 表示部
37 スタンパ
39 第1の金型
41 第2の金型
43 凹部
45 樹脂注入孔
46 凸部
59 補助層
63 記録変更部
Claims (3)
- 合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部の周囲の前記基板にあってスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部が一方の面に形成された厚さ0.6mmの光記録媒体において、
前記情報記録部上に硬化収縮率7.5%以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜が形成されてなることを特徴とする光記録媒体。 - 合成樹脂基板の中央部にこれをクランプして回転駆動するための厚さ1.2mmのクランプ部を有し、このクランプ部の周囲の前記基板にあってスパイラル状もしくは同心円状の記録トラックを有する情報記録部が一方の面に形成された厚さ0.6mmの光記録媒体において、
前記情報記録部上に硬化後の引っ張り弾性率が200Mpa以下の紫外線硬化形樹脂の保護膜が形成されてなることを特徴とする光記録媒体。 - 前記情報記録部上に形成された前記紫外線硬化形樹脂は、硬化収縮率7.5%以下のものである請求項2記載の光記録媒体。
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Cited By (1)
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| WO2014190535A1 (zh) * | 2013-05-31 | 2014-12-04 | 巨擘科技股份有限公司 | 具有多环状堆迭环的光碟片 |
-
2002
- 2002-11-25 JP JP2002341042A patent/JP2004178647A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
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