JP2004183621A - 斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造の簡略化により装置の信頼性を高めることができる斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置を提供する。
【解決手段】回転するピストン10に当接してピストンを伸縮駆動する斜板8の背面部8aを半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部14aを備えた支持部材14を設け、これらの背面部と凹面部との間に支持枠15を介してローラベアリング16を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータ1において、前記斜板8とローラベアリング16と支持部材14とに亙って伸びる保持ロッド18を設け、該保持ロッドの一端18aをロッド軸線と直角方向に折曲して前記斜板の側面に形成した嵌合穴19に回転自由に嵌合し、保持ロッドの中間部を前記支持枠15に形成したスリット17に遊嵌し、保持ロッドの他端18aを長手方向に偏平なリング状に屈曲してこのリング状部内にケース4に植設されて前記ロッド軸線と直角方向に突出するピン20を遊嵌した。
【選択図】 図1
【解決手段】回転するピストン10に当接してピストンを伸縮駆動する斜板8の背面部8aを半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部14aを備えた支持部材14を設け、これらの背面部と凹面部との間に支持枠15を介してローラベアリング16を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータ1において、前記斜板8とローラベアリング16と支持部材14とに亙って伸びる保持ロッド18を設け、該保持ロッドの一端18aをロッド軸線と直角方向に折曲して前記斜板の側面に形成した嵌合穴19に回転自由に嵌合し、保持ロッドの中間部を前記支持枠15に形成したスリット17に遊嵌し、保持ロッドの他端18aを長手方向に偏平なリング状に屈曲してこのリング状部内にケース4に植設されて前記ロッド軸線と直角方向に突出するピン20を遊嵌した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、斜板式の回転ピストンポンプやモータに用いられる軸受規制装置に係り、一層詳細には斜板と支持部材との間に介装するローラベアリング等軸受の保持手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
斜板式の回転ピストンポンプやモータに用いられる斜板には、例えば背面部を半円筒形に形成し、後方の支持部材に形成した同形の凹部とこの背面部との間にローラベアリングを介装することで、斜板を半円筒形の周方向に変位可能に支持したものがある。この場合に、ローラベアリングが振動や衝撃によりずれたり、抜け落ちたりしないよう、斜板と支持部材との間に適正に保持する必要があり、このために従来では、例えば図3及び図4に示すような軸受規制装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これは、回転するピストン(図示せず)に当接してピストンを伸縮駆動する斜板100の背面部100aを半円筒形に形成し、この背面部100aの後方に相対して同形の凹面部101aを備えた支持部材101を設け、これらの背面部100aと凹面部101aとの間に弧形に湾曲する支持枠102に支持されたローラベアリング103を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータにおいて、斜板100の回転中心Oよりも前方側からローラベアリング103の支持枠側に伸びる保持ロッド104を設け、保持ロッド104の一端104aをローラベアリング103の支持枠102に形成した切欠105に係合し、保持ロッド104の中間部を斜板100の側面にピン106を介して回転自由に支持し、保持ロッド104のもう一端104bを斜板100の回転中心Oよりも前方側にて支持部材101と一体のケーシング107の内側面又はケーシング107の蓋部に回転自由に支持したものである。
【0004】
従って、レバー108の駆動により斜板100を図3の実線位置から鎖線に示す方向へ回動すると、保持ロッド104は一端104bを固定回転支点に中間部が図の下方に向かって変位すると共に、これに伴い保持ロッド104のもう一端(先端)104aが変位しつつ、斜板100と同方向へ動く支持枠102の変位を案内する。この保持ロッド104の動作に伴う中間部のロッド軸方向の変位は、ピン106部における滑動可能回転支点により吸収される。
【0005】
そして、これによれば、ケーシング107の内側面又はケーシング107の蓋部並びに斜板100の側面に保持ロッド104を支持して、ローラベアリング103の支持枠102を保持するため、ローラベアリング103の背面支持部(支持部材101)の加工の必要がなく、ローラベアリング103の支持枠102に形成した切欠105に一端104aを係合するため、その端部の加工の必要もなく、また保持ロッド104の支持部を斜板100の側面並びにケーシング107の内側面又はケーシング107の蓋部つまり斜板100の背面側でなく前方側に設けるため、組付けが容易になるとある。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−264245号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図3及び図4に示した軸受規制装置にあっては、斜板100の側面に回転自由に支持されたピン106が、支持枠102を支持する保持ロッド104を滑動可能に貫通支持する構造であるため、ピン106部において機能が重複し拗れ等により作動の円滑性に難点があることから、装置の信頼性に欠けるという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、構造の簡略化により装置の信頼性を高めることができる斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、回転するピストンに当接してピストンを伸縮駆動する斜板の背面部を半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部を備えた支持部材を設け、これらの背面部と凹面部との間に転がり又はすべり軸受を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータにおいて、前記斜板と転がり又はすべり軸受と支持部材とに亙って伸びる保持ロッドを設け、該保持ロッドの一端をロッド軸線と直角方向に折曲して前記斜板の側面に形成した嵌合穴に回転自由に嵌合し、保持ロッドの中間部を前記転がり又はすべり軸受の支持部に形成したスリットに遊嵌し、保持ロッドの他端を長手方向に偏平なリング状に屈曲してこのリング状部内にケース側に植設されて前記ロッド軸線と直角方向に突出するピンを遊嵌したことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、前記スリットの内面は楔状か或いは円弧状に形成され、斜板の傾転角が零ではスリットと保持ロッドの間に所定の隙間を有し、斜板の傾転角の増加に伴い前記隙間が減少するように設定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、前記リング状部の大きさは、可及的に斜板の傾動方向のガタを少なくして斜板の傾転角が零から最大までピン上を自由に滑動できるように設定されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
[実施例]
図1は本発明の一実施例を示す斜板ポンプ又はモータの要部断面図で、その上半部が縦(垂直)断面図で下半部が横(水平)断面図であり、図2の(a)は図1の要部拡大断面図で、図2の(b)は保持ロッドの説明図である。
【0014】
図1に示すように、斜板ポンプ又はモータ1はシャフト2に支承したシリンダーブロック3を備え、前記シャフト2は当該斜板ポンプ又はモータ1がポンプとして或いはモータとして作用するかによって駆動軸或いは入力軸になる。また、シャフト2は、3部分4,5,6によってのみ代表した当該斜板ポンプ又はモータ1のケース内でベアリング7により回動可能に支持されている。
【0015】
前記シリンダーブロック3は、斜板8上のソケット部材9に係合するピストン10のためのシリンダーを形成するボア11を有する。このボア11内のピストン10のストロークは、周知のようにシャフト2の軸に関して斜板8の上下角(傾転角)を調整することにより可変され得る。その調整は、シャフト2の軸上のリテーナボール12を中心として例えば斜板8に固定されかつ図示しない調整装置により傾動されるレバーアーム13により行い得る。
【0016】
前記斜板8の背面部8aは半円筒形に形成され、この背面部8aの後方に相対して同形の凹面部14aを備えた支持部材14が設けられ、これらの背面部8aと凹面部14aとの間に弧形に湾曲する支持枠(支持部)15に支持されたローラベアリング16が挾持される。
【0017】
そして、図2に示すように、前記支持枠15の外側面に形成されたスリット17内に前記シャフト2の軸方向に伸びる保持ロッド18が遊嵌される。この保持ロッド18の一端18aは90°に折曲されて前記斜板8の側面に形成した嵌合穴19に回動自由に嵌合されると共に、保持ロッド18の他端は長手方向に偏平なリング状に屈曲されてこのリング状部18b内にケース4に植設されて前記シャフト2の軸方向と直角方向に突出するピン20が遊嵌される。
【0018】
また、前記スリット17の内面は楔状か或いは円弧状(図示例では楔状)に形成され、斜板8の傾転角が零ではスリット17と保持ロッド18の間に所定の隙間を有し、斜板8の傾転角の増加に伴い前記隙間が減少するように設定されている。
【0019】
また、前記リング状部18bの大きさは、可及的に斜板8の傾動方向のガタを少なくして斜板8の傾転角が零から最大までピン20上を自由に滑動できるように設定される。
【0020】
尚、図1中21は、ケース4に付設されて斜板8の最大傾転角を規制するストッパである。
【0021】
このように構成されるため、レバーアーム13の駆動により斜板8を図1の実線位置から鎖線に示す方向へ回動すると、保持ロッド18はその一端18aを移動回転支点に中間部がスリット17内を滑動変位すると共に、これに伴い保持ロッド18のリング状部18bがピン20上を変位しつつ、斜板8と同方向へ動く支持枠15の変位を案内する。
【0022】
斜板8の傾転角が最大になると、保持ロッド18のリング状部18bがピン20に係合してそれ以上の変位が不能となり、該保持ロッド18の中間部にスリット17を介して係合した支持枠15もそれ以上の変位が阻止される。即ち、この支持枠15に保持されたローラベアリング16が、振動や衝撃によりずれたり、抜け落ちたりしないよう、斜板8と支持部材14との間に適正に保持されるのである。
【0023】
そして、本実施例では、前記斜板8の傾転角の増加に伴い前記スリット17と保持ロッド18間の隙間が減少するようになっているので、保持ロッド18の傾転角が大きくなる場合のふれ角を小さくすることができる。
【0024】
また、保持ロッド18と該保持ロッド18が関わり合う斜板8,支持枠15,ピン20とは単一機能でそれぞれ関わっているので、拗れ等により作動の円滑性が損なわれることがなく、装置の信頼性が高い。
【0025】
また、従来例のピン106(図3参照)と保持ロッド104(図3参照)の関係のように、貫通部品がないので、構造が簡単になり、装置の信頼性が高いと共に組み立ても容易である。
【0026】
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、支持枠15とローラベアリング16とからなる転がり軸受の代わりにすべり軸受(スペーサ)を設け、このすべり軸受の一部を支持枠とみなして保持ロッド18で案内するようにしても良い。また、支持部材14とケース4とを一体に形成しても良い。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、回転するピストンに当接してピストンを伸縮駆動する斜板の背面部を半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部を備えた支持部材を設け、これらの背面部と凹面部との間に転がり又はすべり軸受を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータにおいて、前記斜板と転がり又はすべり軸受と支持部材とに亙って伸びる保持ロッドを設け、該保持ロッドの一端をロッド軸線と直角方向に折曲して前記斜板の側面に形成した嵌合穴に回転自由に嵌合し、保持ロッドの中間部を前記転がり又はすべり軸受の支持部に形成したスリットに遊嵌し、保持ロッドの他端を長手方向に偏平なリング状に屈曲してこのリング状部内にケース側に植設されて前記ロッド軸線と直角方向に突出するピンを遊嵌したので、構造の簡略化により組付性の向上と装置の信頼性を高めることができる。
【0028】
請求項2の発明は、前記スリットの内面は楔状か或いは円弧状に形成され、斜板の傾転角が零ではスリットと保持ロッドの間に所定の隙間を有し、斜板の傾転角の増加に伴い前記隙間が減少するように設定されているので、保持ロッドの傾転角が大きくなる場合のふれ角を小さくすることができる。
【0029】
請求項3の発明は、前記リング状部の大きさは、可及的に斜板の傾動方向のガタを少なくして斜板の傾転角が零から最大までピン上を自由に滑動できるように設定されているので、ラフな設計で作動の円滑性を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜板ポンプ又はモータの要部断面図で、その上半部が縦(垂直)断面図で下半部が横(水平)断面図である。
【図2】同図(a)は図1の要部拡大断面図で、同図(b)は保持ロッドの説明図である。
【図3】従来の斜板ポンプ又はモータの要部断面図である。
【図4】図3の異なった部分斜視図である。
【符号の説明】
1 斜板ポンプ又はモータ、2 シャフト、3 シリンダーブロック、4 ケース、5 ケース、6 ケース、7 ベアリング、8 斜板、8a 背面部、9ソケット部材、10 ピストン、11 ボア、12 リテーナボール、13 レバーアーム、14 支持部材、14a 凹面部、15 支持枠、16 ローラベアリング、17 スリット、18 保持ロッド、18a 保持ロッドの一端、18b リング状部(保持ロッドの他端)、19 嵌合穴、20 ピン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、斜板式の回転ピストンポンプやモータに用いられる軸受規制装置に係り、一層詳細には斜板と支持部材との間に介装するローラベアリング等軸受の保持手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
斜板式の回転ピストンポンプやモータに用いられる斜板には、例えば背面部を半円筒形に形成し、後方の支持部材に形成した同形の凹部とこの背面部との間にローラベアリングを介装することで、斜板を半円筒形の周方向に変位可能に支持したものがある。この場合に、ローラベアリングが振動や衝撃によりずれたり、抜け落ちたりしないよう、斜板と支持部材との間に適正に保持する必要があり、このために従来では、例えば図3及び図4に示すような軸受規制装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これは、回転するピストン(図示せず)に当接してピストンを伸縮駆動する斜板100の背面部100aを半円筒形に形成し、この背面部100aの後方に相対して同形の凹面部101aを備えた支持部材101を設け、これらの背面部100aと凹面部101aとの間に弧形に湾曲する支持枠102に支持されたローラベアリング103を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータにおいて、斜板100の回転中心Oよりも前方側からローラベアリング103の支持枠側に伸びる保持ロッド104を設け、保持ロッド104の一端104aをローラベアリング103の支持枠102に形成した切欠105に係合し、保持ロッド104の中間部を斜板100の側面にピン106を介して回転自由に支持し、保持ロッド104のもう一端104bを斜板100の回転中心Oよりも前方側にて支持部材101と一体のケーシング107の内側面又はケーシング107の蓋部に回転自由に支持したものである。
【0004】
従って、レバー108の駆動により斜板100を図3の実線位置から鎖線に示す方向へ回動すると、保持ロッド104は一端104bを固定回転支点に中間部が図の下方に向かって変位すると共に、これに伴い保持ロッド104のもう一端(先端)104aが変位しつつ、斜板100と同方向へ動く支持枠102の変位を案内する。この保持ロッド104の動作に伴う中間部のロッド軸方向の変位は、ピン106部における滑動可能回転支点により吸収される。
【0005】
そして、これによれば、ケーシング107の内側面又はケーシング107の蓋部並びに斜板100の側面に保持ロッド104を支持して、ローラベアリング103の支持枠102を保持するため、ローラベアリング103の背面支持部(支持部材101)の加工の必要がなく、ローラベアリング103の支持枠102に形成した切欠105に一端104aを係合するため、その端部の加工の必要もなく、また保持ロッド104の支持部を斜板100の側面並びにケーシング107の内側面又はケーシング107の蓋部つまり斜板100の背面側でなく前方側に設けるため、組付けが容易になるとある。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−264245号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図3及び図4に示した軸受規制装置にあっては、斜板100の側面に回転自由に支持されたピン106が、支持枠102を支持する保持ロッド104を滑動可能に貫通支持する構造であるため、ピン106部において機能が重複し拗れ等により作動の円滑性に難点があることから、装置の信頼性に欠けるという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、構造の簡略化により装置の信頼性を高めることができる斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、回転するピストンに当接してピストンを伸縮駆動する斜板の背面部を半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部を備えた支持部材を設け、これらの背面部と凹面部との間に転がり又はすべり軸受を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータにおいて、前記斜板と転がり又はすべり軸受と支持部材とに亙って伸びる保持ロッドを設け、該保持ロッドの一端をロッド軸線と直角方向に折曲して前記斜板の側面に形成した嵌合穴に回転自由に嵌合し、保持ロッドの中間部を前記転がり又はすべり軸受の支持部に形成したスリットに遊嵌し、保持ロッドの他端を長手方向に偏平なリング状に屈曲してこのリング状部内にケース側に植設されて前記ロッド軸線と直角方向に突出するピンを遊嵌したことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、前記スリットの内面は楔状か或いは円弧状に形成され、斜板の傾転角が零ではスリットと保持ロッドの間に所定の隙間を有し、斜板の傾転角の増加に伴い前記隙間が減少するように設定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、前記リング状部の大きさは、可及的に斜板の傾動方向のガタを少なくして斜板の傾転角が零から最大までピン上を自由に滑動できるように設定されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0013】
[実施例]
図1は本発明の一実施例を示す斜板ポンプ又はモータの要部断面図で、その上半部が縦(垂直)断面図で下半部が横(水平)断面図であり、図2の(a)は図1の要部拡大断面図で、図2の(b)は保持ロッドの説明図である。
【0014】
図1に示すように、斜板ポンプ又はモータ1はシャフト2に支承したシリンダーブロック3を備え、前記シャフト2は当該斜板ポンプ又はモータ1がポンプとして或いはモータとして作用するかによって駆動軸或いは入力軸になる。また、シャフト2は、3部分4,5,6によってのみ代表した当該斜板ポンプ又はモータ1のケース内でベアリング7により回動可能に支持されている。
【0015】
前記シリンダーブロック3は、斜板8上のソケット部材9に係合するピストン10のためのシリンダーを形成するボア11を有する。このボア11内のピストン10のストロークは、周知のようにシャフト2の軸に関して斜板8の上下角(傾転角)を調整することにより可変され得る。その調整は、シャフト2の軸上のリテーナボール12を中心として例えば斜板8に固定されかつ図示しない調整装置により傾動されるレバーアーム13により行い得る。
【0016】
前記斜板8の背面部8aは半円筒形に形成され、この背面部8aの後方に相対して同形の凹面部14aを備えた支持部材14が設けられ、これらの背面部8aと凹面部14aとの間に弧形に湾曲する支持枠(支持部)15に支持されたローラベアリング16が挾持される。
【0017】
そして、図2に示すように、前記支持枠15の外側面に形成されたスリット17内に前記シャフト2の軸方向に伸びる保持ロッド18が遊嵌される。この保持ロッド18の一端18aは90°に折曲されて前記斜板8の側面に形成した嵌合穴19に回動自由に嵌合されると共に、保持ロッド18の他端は長手方向に偏平なリング状に屈曲されてこのリング状部18b内にケース4に植設されて前記シャフト2の軸方向と直角方向に突出するピン20が遊嵌される。
【0018】
また、前記スリット17の内面は楔状か或いは円弧状(図示例では楔状)に形成され、斜板8の傾転角が零ではスリット17と保持ロッド18の間に所定の隙間を有し、斜板8の傾転角の増加に伴い前記隙間が減少するように設定されている。
【0019】
また、前記リング状部18bの大きさは、可及的に斜板8の傾動方向のガタを少なくして斜板8の傾転角が零から最大までピン20上を自由に滑動できるように設定される。
【0020】
尚、図1中21は、ケース4に付設されて斜板8の最大傾転角を規制するストッパである。
【0021】
このように構成されるため、レバーアーム13の駆動により斜板8を図1の実線位置から鎖線に示す方向へ回動すると、保持ロッド18はその一端18aを移動回転支点に中間部がスリット17内を滑動変位すると共に、これに伴い保持ロッド18のリング状部18bがピン20上を変位しつつ、斜板8と同方向へ動く支持枠15の変位を案内する。
【0022】
斜板8の傾転角が最大になると、保持ロッド18のリング状部18bがピン20に係合してそれ以上の変位が不能となり、該保持ロッド18の中間部にスリット17を介して係合した支持枠15もそれ以上の変位が阻止される。即ち、この支持枠15に保持されたローラベアリング16が、振動や衝撃によりずれたり、抜け落ちたりしないよう、斜板8と支持部材14との間に適正に保持されるのである。
【0023】
そして、本実施例では、前記斜板8の傾転角の増加に伴い前記スリット17と保持ロッド18間の隙間が減少するようになっているので、保持ロッド18の傾転角が大きくなる場合のふれ角を小さくすることができる。
【0024】
また、保持ロッド18と該保持ロッド18が関わり合う斜板8,支持枠15,ピン20とは単一機能でそれぞれ関わっているので、拗れ等により作動の円滑性が損なわれることがなく、装置の信頼性が高い。
【0025】
また、従来例のピン106(図3参照)と保持ロッド104(図3参照)の関係のように、貫通部品がないので、構造が簡単になり、装置の信頼性が高いと共に組み立ても容易である。
【0026】
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、支持枠15とローラベアリング16とからなる転がり軸受の代わりにすべり軸受(スペーサ)を設け、このすべり軸受の一部を支持枠とみなして保持ロッド18で案内するようにしても良い。また、支持部材14とケース4とを一体に形成しても良い。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、回転するピストンに当接してピストンを伸縮駆動する斜板の背面部を半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部を備えた支持部材を設け、これらの背面部と凹面部との間に転がり又はすべり軸受を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータにおいて、前記斜板と転がり又はすべり軸受と支持部材とに亙って伸びる保持ロッドを設け、該保持ロッドの一端をロッド軸線と直角方向に折曲して前記斜板の側面に形成した嵌合穴に回転自由に嵌合し、保持ロッドの中間部を前記転がり又はすべり軸受の支持部に形成したスリットに遊嵌し、保持ロッドの他端を長手方向に偏平なリング状に屈曲してこのリング状部内にケース側に植設されて前記ロッド軸線と直角方向に突出するピンを遊嵌したので、構造の簡略化により組付性の向上と装置の信頼性を高めることができる。
【0028】
請求項2の発明は、前記スリットの内面は楔状か或いは円弧状に形成され、斜板の傾転角が零ではスリットと保持ロッドの間に所定の隙間を有し、斜板の傾転角の増加に伴い前記隙間が減少するように設定されているので、保持ロッドの傾転角が大きくなる場合のふれ角を小さくすることができる。
【0029】
請求項3の発明は、前記リング状部の大きさは、可及的に斜板の傾動方向のガタを少なくして斜板の傾転角が零から最大までピン上を自由に滑動できるように設定されているので、ラフな設計で作動の円滑性を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜板ポンプ又はモータの要部断面図で、その上半部が縦(垂直)断面図で下半部が横(水平)断面図である。
【図2】同図(a)は図1の要部拡大断面図で、同図(b)は保持ロッドの説明図である。
【図3】従来の斜板ポンプ又はモータの要部断面図である。
【図4】図3の異なった部分斜視図である。
【符号の説明】
1 斜板ポンプ又はモータ、2 シャフト、3 シリンダーブロック、4 ケース、5 ケース、6 ケース、7 ベアリング、8 斜板、8a 背面部、9ソケット部材、10 ピストン、11 ボア、12 リテーナボール、13 レバーアーム、14 支持部材、14a 凹面部、15 支持枠、16 ローラベアリング、17 スリット、18 保持ロッド、18a 保持ロッドの一端、18b リング状部(保持ロッドの他端)、19 嵌合穴、20 ピン。
Claims (3)
- 回転するピストンに当接してピストンを伸縮駆動する斜板の背面部を半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部を備えた支持部材を設け、これらの背面部と凹面部との間に転がり又はすべり軸受を挾持する構造の斜板ポンプ又はモータにおいて、前記斜板と転がり又はすべり軸受と支持部材とに亙って伸びる保持ロッドを設け、該保持ロッドの一端をロッド軸線と直角方向に折曲して前記斜板の側面に形成した嵌合穴に回転自由に嵌合し、保持ロッドの中間部を前記転がり又はすべり軸受の支持部に形成したスリットに遊嵌し、保持ロッドの他端を長手方向に偏平なリング状に屈曲してこのリング状部内にケース側に植設されて前記ロッド軸線と直角方向に突出するピンを遊嵌したことを特徴とする斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置。
- 前記スリットの内面は楔状か或いは円弧状に形成され、斜板の傾転角が零ではスリットと保持ロッドの間に所定の隙間を有し、斜板の傾転角の増加に伴い前記隙間が減少するように設定されていることを特徴とする請求項1記載の斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置。
- 前記リング状部の大きさは、可及的に斜板の傾動方向のガタを少なくして斜板の傾転角が零から最大までピン上を自由に滑動できるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置。
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| JP2002354607A JP2004183621A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置 |
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| JP2002354607A JP2004183621A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 斜板ポンプ又はモータの軸受規制装置 |
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-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002354607A patent/JP2004183621A/ja not_active Withdrawn
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