JP2004202084A - 電気ポット - Google Patents

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Abstract

【課題】液体を沸騰させた際にポット本体から放出される蒸気を確実に抑制する。
【解決手段】再沸騰スイッチ13が操作された際に第1沸騰制御処理および第2沸騰制御処理のいずれを実行するかを判断するための第1設定温度T1と、第2沸騰制御処理において第1設定温度T1より高く沸点より低い予備沸騰判断用の第2設定温度T2とが予め設定され、再沸騰スイッチ13の操作を検出すると、温度検出手段(サーミスタ6)によって液体温度を検出し、その検出温度Tが第1設定温度T1未満である場合には第1沸騰制御処理を実行する一方、検出温度Tが第1設定温度T1以上である場合には第2沸騰制御処理を実行し、第2沸騰制御処理では、検出温度Tに基づいて第2設定温度T2まで昇温した後の加熱時間tを検出温度T毎に異なるように設定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気ポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気ポットは、ポット本体内に、液体を収容する内容器と、該内容器内の液体を沸騰および保温する加熱手段と、前記内容器内の液体を吐出する吐出手段と、前記内容器内の液体の温度を検出する温度検出手段とを備え、前記内容器内に液体が貯留されると前記加熱手段による沸騰制御を実行した後、続いて保温制御を実行する。また、保温状態の液体を前記加熱手段によって再び沸騰させる再沸騰制御機能が搭載されている。
【0003】
本発明の電気ポットに関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−76063号公報
【0005】
この特許文献1の電気ポットは、通常沸騰制御処理および再沸騰制御処理とで、沸騰したと判断する基準を異ならせるとともに、沸騰したと判断した後に弱い通電率で加熱する時間を異ならせている。また、再沸騰スイッチが操作された際には、そのときの温度に基づいて前記通常沸騰制御によって再沸騰させるか、再沸騰制御処理によって沸騰させるかを変更する構成としている。これにより、沸騰制御を行ったときの蒸気の異常発生を防止できるように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1の電気ポットは、通常沸騰制御および再沸騰制御のいずれも沸騰を検出したと判断した後、一定時間の加熱するため、やはり蒸気が異常発生する場合がある。
【0007】
即ち、温度検出手段による内容器内の液体の検出温度Tは、加熱手段によって加熱していない状態では、内容器内の液体の温度を正確に検出することができる。しかし、いずれかの沸騰制御処理を実行した状態では、前記加熱手段によって加熱される周囲の雰囲気温度が加わるため、図6に示すように、経時的に検出温度Tと実際の液体温度には温度差が生じる。また、この温度差は、加熱手段が完全に発熱していない通電開始時と完全に発熱した時とで異なり、完全に発熱した場合の方が大きくなる。さらに、このように生じる温度差は、加熱手段による加熱開始温度が低いほど、沸点(100℃)近傍での温度差は大きくなる。さらにまた、沸点近傍である98℃まで上昇すると、同一加熱量であっても温度の上昇勾配が緩やかになる特性を有する。
【0008】
そのため、沸騰を検出した後に加熱する時間は、液体容量が最大で、かつ、加熱効率が最も悪い状態を想定して設定されている。その結果、加熱開始時の温度が低い場合など、加熱効率が最もよい状況では大量の蒸気が放出されるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明では、液体を沸騰させた際にポット本体から放出される蒸気を確実に抑制できる電気ポットを提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の電気ポットは、ポット本体内に設けられ液体を貯留する内容器と、該内容器内の液体を加熱して沸騰および保温する加熱手段と、前記内容器内の液体を吐出する吐出手段と、前記内容器内の液体の温度を検出する温度検出手段と、保温状態の液体を前記加熱手段によって再び沸騰させる再沸騰スイッチとを備え、前記内容器内に所定温度以下の液体が貯留された際に第1沸騰制御処理を実行するとともに、前記再沸騰スイッチが操作された際に第2沸騰制御処理を実行する電気ポットにおいて、前記再沸騰スイッチが操作された際に前記第1沸騰制御処理および第2沸騰制御処理のいずれを実行するかを判断するための第1設定温度(T1)と、前記第2沸騰制御処理において前記第1設定温度(T1)より高く沸点より低い予備沸騰判断用の第2設定温度(T2)とが予め設定され、前記再沸騰スイッチの操作を検出すると、前記温度検出手段によって液体温度を検出し、その検出温度(T)が前記第1設定温度(T1)未満である場合には前記第1沸騰制御処理を実行する一方、前記検出温度(T)が前記第1設定温度(T1)以上である場合には前記第2沸騰制御処理を実行し、前記第2沸騰制御処理では、前記検出温度(T)に基づいて前記第2設定温度(T2)まで昇温した後の加熱時間(t)を検出温度(T)毎に異なるように設定する構成としている。
【0011】
前記電気ポットによれば、第2沸騰制御処理では、再沸騰スイッチの操作を検出した際の液体の検出温度に基づいて、第2設定温度T2を検出した後の加熱時間(t)を、各検出温度(T)毎に異なるように設定するため、ポット本体から放出される蒸気の量を最大限に抑制することができる。
【0012】
この電気ポットでは、前記加熱時間(t)は、予め設定した演算式によって算出することが好ましい。このようにすれば、加熱時間(t)を設定するための条件を記憶媒体に記憶させる容量を削減できる。また、温度検出手段を変更することにより、その分解能が変わっても、制御プログラムは設定変更する必要がない。そのため、コストダウンを図ることができる。
【0013】
この場合、前記第1設定温度(T1)と第2設定温度(T2)との間に異なる第3設定温度(T3)が更に設定されており、前記検出温度(T)が第3設定温度(T3)以上である場合と、検出温度(T)が第3設定温度(T3)未満である場合とで、前記加熱時間(t)を算出する演算式をそれぞれ異なるようにすることが好ましい。このようにすれば、より確実に蒸気の放出を抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電気ポットを示す。この電気ポットは、ポット本体1と、該ポット本体1の上部に回動可能に取り付けられた蓋体2とからなる周知のものである。
【0015】
前記ポット本体1の内部には、水を収容する内容器3が配設されている。この内容器3の底には、加熱手段である湯沸ヒータ4と保温ヒータ5とが配設されるとともに、内容器3内の液体温度を検出するための温度検出手段としてサーミスタ6が配設されている。また、ポット本体1の外装体と内容器3との間には、マイコンを実装した制御基板14と、給湯用の給湯ポンプ7とが配設されている。
【0016】
前記ポット本体1の上部の肩体8にはノーズ部9が形成され、このノーズ部9の下面から突出するように前記給湯ポンプ7に接続した揚水管10が配管されている。前記ノーズ部9には、その上部外面に内容器3内の液体温度を表示するための液晶パネル11が配設されるとともに、該液晶パネル11の背後に前記制御基板14に接続された操作基板12が配設されている。この操作基板12には、保温状態の液体を再び沸騰されるための再沸騰スイッチ13が配設されている。また、内容器3内の液体を給湯するための給湯スイッチや、保温温度を選択するための選択スイッチが配設されている。
【0017】
前記制御基板14には、記憶媒体であるROMおよびRAMを内蔵したマイコンが実装されており、前記操作基板12からの入力により、前記サーミスタ6から入力された液体温度に基づいてROMに記憶された制御プログラムに従って前記ヒータ4,5を制御し、沸騰および保温制御を実行するものである。
【0018】
具体的には、ROMに記憶された制御プログラムは、大略、第1沸騰制御処理(以下、通常沸騰制御処理と称する。)と、第2沸騰制御処理(以下、再沸騰制御処理と称する。)と、保温制御処理とからなる。
【0019】
そして、本実施形態では、前記再沸騰スイッチ13が操作された際に前記通常沸騰制御処理および再沸騰制御処理のいずれを実行するかを判断するための第1設定温度T1が設定されている。そして、前記再沸騰スイッチ13の操作を検出すると、前記サーミスタ6によって液体温度を検出し、その検出温度Tが前記第1設定温度T1未満である場合には前記通常沸騰制御処理を実行する一方、前記検出温度Tが前記第1設定温度T1以上である場合には前記再沸騰制御処理を実行するように構成している。
【0020】
即ち、通常沸騰制御処理は、内容器3内に所定温度以下の液体が貯留され、内容器3内の液体温度が保温温度より10℃以上低下した場合と、再沸騰スイッチ13が操作された際の液体の検出温度Tが第1設定温度T1未満である場合に実行される。また、再沸騰制御処理は、前記再沸騰スイッチ13が操作され、その際の液体の検出温度Tが第1設定温度T1以上である場合に実行されるように構成している。
【0021】
また、本実施形態では、前記第1設定温度T1より高く水の沸点より低い予備沸騰判断用の第2設定温度T2が設定されている。そして、再沸騰制御処理では、再沸騰スイッチ13が操作された際の液体の検出温度Tに基づいて前記第2設定温度T2まで昇温した後の加熱時間tを検出温度T毎に異なるように設定する構成としている。
【0022】
前記加熱時間tは、前記検出温度Tに基づいて、予め設定した演算式によって算出するものである。そして、本実施形態の演算式は3種設定されており、前記第1設定温度T1と第2設定温度T2との間に異なる第3設定温度T3および第4設定温度T4を更に設定し、前記検出温度Tが第3設定温度T3以上である場合、検出温度Tが第3設定温度T3未満で第4設定温度T4以上である場合、および、検出温度Tが第4設定温度T4未満である場合で、異なる演算式を適用するように構成している。
【0023】
なお、前記通常沸騰制御処理では、前記ヒータ4,5へ通電し、100%の通電率で液体を加熱する。ついで、サーミスタ6を介して検出した液体温度が92℃から98℃になるまでの時間を計測し、その時間によって内容器3内に貯留された液体の容量を判別し、その容量に応じて以後の加熱時間を設定する。その後、その加熱時間が経過すると、湯沸ヒータ4への通電を停止し、所定時間後に沸騰したことを知らせる報知音を出力するものである。
【0024】
また、前記再沸騰制御処理では、前記ヒータ4,5へ通電し、100%の通電率で液体を加熱する。さらに、湯沸ヒータ4による加熱前に検出した液体の検出温度Tに基づいて加熱時間tを演算式により算出して設定し、第2設定温度T2になるまで待機する。そして、第2設定時間T2になると、設定した加熱時間tが経過するまで待機し、加熱時間tが経過すると湯沸ヒータ4への通電を停止し、所定時間後に沸騰したことを知らせる報知音を出力するものである。
【0025】
本実施形態では、前記第1設定温度T1は85℃、第2設定温度T2は98℃、第3設定温度T3は96.5℃、第4設定温度T4は88.5℃としている。また、前記第3設定温度T3での加熱時間(timHi)は40秒、第4設定温度T4での加熱時間(timLo)は60秒としている。なお、これらの設定温度T1,T2,T3,T4および加熱時間の基準値は、図6に示す水の加熱特性に基づいて発明者が鋭意実験して見出したものである。
【0026】
(第1設定温度T1の設定)
前記予備沸騰判断後に加熱する時間tの設定は、通常沸騰制御処理のように、判別した容量に基づいて行うことが好ましいが、92℃の検出状態で湯沸ヒータ4による発熱が不完全な場合には容量判別の結果が不安定になる(正確でない)。従って、本実施形態では、容量判別を行う通常沸騰制御処理、および、容量判別を行わない再沸騰制御処理のうち、いずれを実行するかを判断するための第1設定温度T1を85℃としている。
【0027】
(第2設定温度T2の設定)
いずれの沸騰制御処理でも発生する蒸気の量は、沸点に近づくほど多くなり、約99℃で急激に増える。従って、本実施形態では、略沸騰したと判断する予備沸騰判断用の第2設定温度T2を、通常沸騰制御処理および再沸騰制御処理の両方同一の98℃としている。
【0028】
(第3設定温度T3および第4設定温度T4の設定)
加熱による液体の昇温率は、湯沸ヒータ4が完全に発熱するまでの時間は低く、その後は高くなる。また、サーミスタ6による検出温度Tと実際の液体温度との誤差は、加熱開始時の温度が低い場合には大きくなり、加熱開始時の温度が高い場合には小さくなる。従って、本実施形態では、再沸騰制御処理を実行する温度範囲(85.5℃〜100℃)を3つに区分けし、それぞれの異なる第1から第3の演算式を設けるとともに、区分けするための第3設定温度T3を96.5℃、第4設定温度T4を88.5℃としている。
【0029】
(第1演算式)
第1演算式は、再沸騰スイッチ13を操作した際の検出温度Tが第3設定温度T3以上の場合に適用されるものである。この条件での加熱では、実際の液体の温度の上昇勾配は緩やかになるとともに、サーミスタ6による検出温度Tと実際の液体の温度との誤差は少ない。そのため、第1演算式は、下記の数式(1)のようにし、各検出温度T毎に異なる加熱時間tを算出し、その加熱時間tの変化率は小さくなるように設定している。
【0030】
【数1】
t=timHi-(T-T3)…(1)
【0031】
(第2演算式)
第2演算式は、再沸騰スイッチ13を操作した際の検出温度Tが第3設定温度T3未満で第4設定温度T4以上の場合に適用されるものである。この条件での加熱では、実際の液体の温度の上昇勾配が急になるとともに、サーミスタ6による検出温度Tと実際の液体温度との誤差も第3設定温度T3以上の場合より大きい。そのため、第2演算式は、下記の数式(2)のように、各検出温度T毎に異なる加熱時間tを算出し、しかも、その加熱時間tの変化率は演算式(1)を適用した場合より大きくなるように設定している。
【0032】
【数2】
t=((T3-T)*(timLo-timHi)/(T3-T4)+timHi…(2)
【0033】
(第3演算式)
第3演算式は、再沸騰スイッチ13を検出した際の検出温度Tが第4設定温度T4未満で第1設定温度T1以上の場合に適用されるものである。この条件での加熱では、サーミスタ6による検出温度Tと実際の液体温度との誤差が第2演算式を適用する条件より大きいが、加熱時間tの違いによる蒸気の発生量の違いは少ない。そのため、第3演算式は、下記の数式(3)のように、その加熱時間tは第2演算式で算出される最大加熱時間tより長いが、一定の加熱時間となるように設定している。
【0034】
【数3】
t=timLo…(3)
【0035】
なお、以下の表1に、第1から第3の演算式によって算出した再沸騰制御処理で各検出温度T毎に設定する加熱時間tを示す。
【0036】
【表1】
Figure 2004202084
【0037】
次に、マイコンによる制御について具体的に説明する。
ユーザが商用電源に電源コードを接続すると、マイコンは、図2に示すように、まず、ステップS1で、通常沸騰制御処理を実行した後、終了するとステップS2で、保温処理を実行する。
【0038】
ついで、ステップS3で、再沸騰スイッチ13が操作されたか否かを検出する。そして、再沸騰スイッチ13が操作されていない場合にはステップS4に進み、再沸騰スイッチ13が操作された場合にはステップS7に進む。
【0039】
ステップS4では、給湯スイッチが操作されたか否かを検出する。そして、給湯スイッチが操作されていない場合にはステップS2に戻る。一方、給湯スイッチが操作された場合にはステップS5に進み、給湯ポンプ7をオンして給湯動作を実行した後、ステップS6で、給湯スイッチの操作が停止したか否かを検出する。そして、給湯スイッチの操作が停止した場合にはステップS2に戻り、給湯スイッチの操作が停止していない場合にはステップS5に戻る。即ち、給湯スイッチの操作が停止されるまで給湯ポンプ7を動作し続ける。
【0040】
また、ステップS7では、サーミスタ6によって内容器3内の液体の温度を検出した後、ステップS8で、その検出温度Tが第1設定温度T1以上であるか否かを検出する。そして、検出温度Tが第1設定温度T1以上である場合にはステップS9に進み、再沸騰制御処理を実行してステップS2に戻る。一方、検出温度Tが第1設定温度T1未満である場合にはステップS2に戻り、通常沸騰制御処理を実行してステップS2に進む。
【0041】
次に、ステップS1の通常沸騰制御処理について説明する。
この通常沸騰制御処理では、マイコンは、図3に示すように、まず、ステップS1−1で、湯沸ヒータ4および保温ヒータ5をオンして100%のフルパワーで加熱を開始する。
【0042】
ついで、ステップS1−2で、サーミスタ6によって内容器3内の液体の温度を検出し、ステップS1−3で、その検出温度Taが92℃に昇温するまで待機する。
【0043】
ついで、92℃まで昇温すると、ステップS1−4で、時間を計測するタイマをリセットスタートした後、ステップS1−5で、サーミスタ6によって内容器3内の液体の温度を検出し、ステップS1−6で、その検出温度Tbが98℃に昇温するまで待機する。
【0044】
ついで、98℃まで昇温すると、ステップS1−7で、計測タイマをストップした後、ステップS1−8で、その計測時間に基づいて周知の容量判別処理を実行する。
【0045】
ついで、ステップS1−9で、判別した容量に基づいて残りの加熱時間を設定し、ステップS1−10で加熱タイマによるカウントをスタートさせた後、ステップS1−11で、加熱タイマがカウントアップするまで待機する。
【0046】
ついで、加熱タイマがカウントアップすると、ステップS1−12で、湯沸ヒータ4をオフした後、ステップS1−13で、1分経過するまで待機し、1分経過すると、ステップS1−14で、沸騰が終了したことを意味する報知音を出力してリターンする。
【0047】
次に、ステップS9の再沸騰制御処理について説明する。
この再沸騰制御処理では、マイコンは、図4に示すように、まず、ステップS9−1で、湯沸ヒータ4および保温ヒータ5をオンして100%のフルパワーで加熱を開始する。
【0048】
ついで、ステップS9−2で、第2設定温度T2まで昇温した後の加熱時間tの演算処理を実行し、ステップS9−3で、算出した加熱時間を設定する。
【0049】
ついで、ステップS9−4で、サーミスタ6によって内容器3内の液体の温度を検出し、ステップS9−5で、その検出温度TcがT2(98℃)に昇温するまで待機する。
【0050】
ついで、98℃まで昇温すると、ステップS9−6で、加熱タイマによるカウントをスタートさせ、ステップS9−7で、加熱タイマがカウントアップするまで待機する。
【0051】
ついで、加熱タイマがカウントアップすると、ステップS9−8で、湯沸ヒータ4をオフした後、ステップS9−9で、1分経過するまで待機し、1分経過すると、ステップS9−10で、沸騰が終了したことを意味する報知音を出力してリターンする。
【0052】
次に、ステップS2の保温処理について説明する。
この保温処理では、マイコンは、図5に示すように、まず、ステップS2−1で、サーミスタ6によって内容器3内の液体の温度を検出する。
【0053】
ついで、ステップS2−2で、その検出温度Tdがユーザが設定した保温温度Thoより高いか否かを検出する。そして、TdがThoより高い場合にはステップS2−3に進み、保温ヒータ5をオフしてリターンする。一方、TdがTho以下である場合にはステップS2−4に進む。
【0054】
ステップS2−4では、保温温度Thoから検出温度Tdを減算した値が10℃以上であるか否かを検出する。そして、差が10℃未満である場合にはステップS2−5に進み、保温ヒータ5をオンしてリターンする。一方、ThoとTdの温度差が10℃以上である場合にはステップS2−6に進む。
【0055】
ステップS2−6では、検出温度Tdが第1設定温度T1以上であるか否かを検出する。そして、TdがT1以上である場合には図2に示すステップS9に進み、再沸騰制御処理を実行し、TdがT1未満である場合には図2に示すステップS1の通常沸騰制御処理を実行する。
【0056】
このように、本発明の電気ポットでは、確実に容量判別を行えるか否かにより第1設定温度T1を設定し、再沸騰スイッチ13を操作した際の液体の検出温度Tが前記第1設定温度T1未満である場合には、即ち、確実に容量判別を行える温度であれば、容量判別を行う通常沸騰制御処理を実行する。そして、この通常沸騰制御処理では、判別した容量に基づいて予備沸騰判断用の第2設定温度T2を検出した後の加熱時間を設定するため、放出される蒸気の量を確実に抑制できる。
【0057】
また、検出温度Tが第1設定温度T1以上である場合には再沸騰制御処理を実行し、この再沸騰制御処理では、予め設定した演算式によって第2設定温度T2を検出した後の加熱時間(t)を、各検出温度(T)毎に異なるように設定するため、ポット本体1から放出される蒸気の量を最大限に抑制することができる。しかも、第1設定温度T1と第2設定温度T2との間で区分けし、その区分けされた温度範囲毎に異なる演算式を設定しているため、より確実に蒸気の放出を抑制できる。
【0058】
さらに、本実施形態の電気ポットでは、前記加熱時間tを演算式によって算出するため、その条件を記憶させる記憶媒体に必要な容量を削減できる。しかも、サーミスタの種類を変更することにより、温度検出に係る分解能が変わっても、制御プログラムは設定変更する必要がない。そのため、コストダウンを図ることができる。
【0059】
なお、本発明の電気ポットは、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0060】
例えば、前記実施形態では、第3演算式による加熱温度tは一定となるようにしたが、各検出温度T毎に異ならせてもよい。
【0061】
また、前記実施形態では、加熱時間tを演算式により算出させたが、各検出温度Tに対応する加熱時間tを設定したデータテーブルを搭載(記憶媒体に記憶)させてもよい。
【0062】
さらに、前記実施形態では、保温処理において、設定された保温温度Thoと検出温度Tdとの温度差が10℃以上の場合には通常沸騰制御処理または再沸騰制御処理を実行させたが、基準となる温度を設定し、その温度より検出温度Tdが低下した場合に通常沸騰制御処理または再沸騰制御処理を実行させてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電気ポットでは、再沸騰スイッチの操作により実行される第2沸騰制御処理において、再沸騰スイッチの操作を検出した際の液体の検出温度に基づいて、第2設定温度T2を検出した後の加熱時間(t)を、各検出温度(T)毎に異なるように設定するため、ポット本体から放出される蒸気の量を最大限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電気ポットを示す概略図である。
【図2】マイコンによる制御を示すフローチャートである。
【図3】図2の通常沸騰制御処理を示すフローチャートである。
【図4】図2の再沸騰制御処理を示すフローチャートである。
【図5】図2の保温処理を示すフローチャートである。
【図6】加熱することによる温度検出手段による検出温度と液体の昇温温度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ポット本体
2…蓋体
3…内容器
4…湯沸ヒータ(加熱手段)
5…保温ヒータ
6…サーミスタ(温度検出手段)
7…給湯ポンプ
10…揚水管
13…再沸騰スイッチ

Claims (3)

  1. ポット本体内に設けられ液体を貯留する内容器と、該内容器内の液体を加熱して沸騰および保温する加熱手段と、前記内容器内の液体を吐出する吐出手段と、前記内容器内の液体の温度を検出する温度検出手段と、保温状態の液体を前記加熱手段によって再び沸騰させる再沸騰スイッチとを備え、前記内容器内に所定温度以下の液体が貯留された際に第1沸騰制御処理を実行するとともに、前記再沸騰スイッチが操作された際に第2沸騰制御処理を実行する電気ポットにおいて、
    前記再沸騰スイッチが操作された際に前記第1沸騰制御処理および第2沸騰制御処理のいずれを実行するかを判断するための第1設定温度(T1)と、前記第2沸騰制御処理において前記第1設定温度(T1)より高く沸点より低い予備沸騰判断用の第2設定温度(T2)とが予め設定され、
    前記再沸騰スイッチの操作を検出すると、前記温度検出手段によって液体温度を検出し、その検出温度(T)が前記第1設定温度(T1)未満である場合には前記第1沸騰制御処理を実行する一方、前記検出温度(T)が前記第1設定温度(T1)以上である場合には前記第2沸騰制御処理を実行し、
    前記第2沸騰制御処理では、前記検出温度(T)に基づいて前記第2設定温度(T2)まで昇温した後の加熱時間(t)を検出温度(T)毎に異なるように設定するようにしたことを特徴とする電気ポット。
  2. 前記加熱時間(t)は、予め設定した演算式によって算出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電気ポット。
  3. 前記第1設定温度(T1)と第2設定温度(T2)との間に異なる第3設定温度(T3)が更に設定されており、前記検出温度(T)が第3設定温度(T3)以上である場合と、検出温度(T)が第3設定温度(T3)未満である場合とで、前記加熱時間(t)を算出する演算式をそれぞれ異なるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の電気ポット。
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