JP2004204908A - 弾性シート材 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の固定用板材で固定してある板ガラスに板ガラス厚み方向に変形させるような外力が作用しても、板ガラスが固定用板材の周縁側に沿って破損しにくい弾性シート材を提供する。
【解決手段】板ガラス1の一部分を、その両側面側から挟み込むように重ね合わせた一対の固定用板材12で固定するために、板ガラスと固定用板材との間に挟み込む弾性シート材であって、固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板ガラスの一部分を、その両側面側から挟み込むように重ね合わせた一対の固定用板材で固定するために、前記板ガラスと前記固定用板材との間に挟み込む弾性シート材に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記弾性シート材は、例えば、板ガラスと固定用板材とを密着させて板ガラス厚み方向での固定反力を分散させるためや、板ガラスと固定用板材との板ガラス厚み方向での相対変位を一定範囲内で許容するために、板ガラスと固定用板材との間に挟み込まれており、従来の弾性シート材は、全面に亘って、一定材料で一定厚さに形成して、板ガラスを、弾性シート材が挟み込まれている部分の全域において、略一様な拘束力で拘束するようにしている(例えば、特許文献1参照) 。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−162325号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、一対の固定用板材で固定してある板ガラスに板ガラス厚み方向に変形させるような外力が作用すると、板ガラスが固定用板材の周縁側に沿って破損し易い欠点がある。
つまり、図12に示すように、板ガラス2に板ガラス厚み方向に変形させるような外力Fが作用した場合は、弾性シート材14が弾性変形することにより、板ガラス2の固定用板材12に対する板ガラス厚み方向での相対変位が許容されるが、弾性シート材14を固定用板材12の周縁側ほど大きな圧縮力で大きく圧縮変形させる必要があり、この結果、板ガラス2側に作用する圧縮反力N1,N2が固定用板材12との重なり範囲の外周側ほど大きくなって、板ガラス2が固定用板材12の周縁側に沿って破損し易いのである。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、一対の固定用板材で固定してある板ガラスに板ガラス厚み方向に変形させるような外力が作用しても、板ガラスが固定用板材の周縁側に沿って破損しにくい弾性シート材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の特徴構成は、板ガラスの一部分を、その両側面側から挟み込むように重ね合わせた一対の固定用板材で固定するために、前記板ガラスと前記固定用板材との間に挟み込む弾性シート材であって、前記固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある点にある。
【0006】
〔作用及び効果〕
固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してあるので、一対の固定用板材で固定してある板ガラスに板ガラス厚み方向に変形させるような外力が作用しても、板ガラスが固定用板材の周縁側に沿って破損しにくい。
つまり、図4に示すように、板ガラス2に板ガラス厚み方向に変形させるような外力Fが作用した場合に、弾性シート材14を固定用板材12の周縁側ほど従来よりも小さな圧縮力で大きく圧縮変形させることができ、固定用板材12の周縁側において板ガラス2側に作用する圧縮反力N1が小さくなるので、板ガラス2が固定用板材12の周縁側に沿って破損しにくいのである。
【0007】
請求項2記載の発明の特徴構成は、シート基材に貫通孔又は凹面部又は切欠きを形成して、前記固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある点にある。
【0008】
〔作用及び効果〕
固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成するにあたって、略一定厚さのシート基材の構成材料を徐々に変更して厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成することが考えられるが、この場合は、製造工程が煩雑化して製造コストが高くなるおそれがある。
上記に対して、固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように、シート基材に貫通孔又は凹面部又は切欠きを形成してあるので、製造工程を簡略化して製造コストを抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
〔第1実施形態〕
図1〜図4は、建物外周部をフロア毎に設けたガラスパネル1で形成し、そのガラスパネル1を建物外面側に上下方向に沿って配設した複数のガラスリブ2で補強してあるガラスリブ固定構造を示す。
【0010】
前記ガラスパネル1は、複数の強化板ガラス3の端部どうしを互いに突き合わせて、接着性の目地材4で接続するとともに、その上下両端部を、接着性の目地材4を介して、上下の床スラブ5側に固定したアルミサッシュ6で支持してある。
【0011】
前記ガラスリブ2の各々は合わせ板ガラスで構成してあり、ガラスリブ2の長手方向端面に形成した切欠きに樹脂製の外力伝達部材7を嵌合して、その外力伝達部材7に挿通した連結ボルト8で、各ガラスリブ2の長手方向両端部を床スラブ5側に固定し、図2に示すように、一方の側端面9が強化板ガラス3どうしの突合せ部に沿って対向するように、ガラスパネル1に対して略直角の上下方向に配設して、左右の強化板ガラス3と共に、接着性の目地材4を介して、一体に接続してある。
【0012】
つまり、床スラブ5に固定したブラケット10にステンレス鋼製の支持アーム11を溶接固定して、上下に隣り合うガラスリブ2の間に片持ち状に延出させるとともに、その支持アーム11の先端部左右両側にステンレス鋼製の固定板材(固定用板材) 12をボルト13で固定して、その固定板材12でガラスリブ2の長手方向端部の両側面を弾性シート材14と共に挟み込み、固定板材12と外力伝達部材7とに亘って挿通した連結ボルト8で固定板材12どうしを連結して、各ガラスリブ2の長手方向両端部を床スラブ5側に固定してある。
【0013】
前記弾性シート材14は、ガラスリブ(合わせ板ガラス) 2の長手方向端部における一部分を、その両側面側から挟み込むように重ね合わせた一対の固定板材12で固定するために、ガラスリブ2と固定板材12との間に圧縮変形状態で挟み込まれており、図3,図4に示すように、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
【0014】
つまり、略一定厚さのシート基材(ゴム板) 15に連結ボルト挿通用のボルト孔16を形成するとともに、そのボルト孔16よりもガラスリブ長手方向中央寄りに挟み込まれる基材部分に、シート基材15の周縁に沿った略矩形の矩形貫通孔17を形成して、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
【0015】
〔第2実施形態〕
図5は、弾性シート材14の別実施形態を示し、略一定厚さのシート基材15に連結ボルト挿通用のボルト孔16を形成するとともに、そのボルト孔16よりもガラスリブ長手方向中央寄りに挟み込まれる基材部分に、多数の貫通丸孔18をガラスリブ長手方向中央寄りに挟み込まれる部分ほど多く分布するように形成して、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0016】
〔第3実施形態〕
図6は、弾性シート材14の別実施形態を示し、略一定厚さのシート基材15に連結ボルト挿通用のボルト孔16を形成するとともに、そのボルト孔16よりもガラスリブ長手方向中央寄りに挟み込まれる基材部分に、シート基材15の周縁に沿った略矩形の凹面部19を形成して、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0017】
〔第4実施形態〕
図7は、弾性シート材14の別実施形態を示し、略一定厚さのシート基材15に連結ボルト挿通用のボルト孔16を形成するとともに、そのボルト孔16よりもガラスリブ長手方向中央寄りに挟み込まれる基材部分に、シート基材15の周縁に亘る略矩形の切欠き20を形成して、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0018】
〔第5実施形態〕
図8は、弾性シート材14の別実施形態を示し、略一定厚さの丸いシート基材15に連結ボルト挿通用のボルト孔16を形成するとともに、そのボルト孔16の周りに、多数の貫通丸孔18をボルト孔16から離れるほど多く分布するように形成して、ボルト孔16を中心とする径方向で、いずれの方向においても、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0019】
〔第6実施形態〕
図9は、弾性シート材14の別実施形態を示し、略一定厚さの丸いシート基材15に連結ボルト挿通用のボルト孔16を形成するとともに、そのボルト孔16の周りに、シート基材15の周縁に沿った多数の凹面部19を略扇形に形成して、ボルト孔16を中心とする径方向で、いずれの方向においても、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0020】
〔第7実施形態〕
図10は、弾性シート材12の別実施形態を示し、略一定厚さのシート基材15に連結ボルト挿通用のボルト孔16を形成するとともに、そのボルト孔16の周りに、シート基材15の周縁に亘る多数の切欠き20を略扇形に形成して、ボルト孔16を中心とする径方向で、いずれの方向においても、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0021】
〔第8実施形態〕
図11(イ) は、二枚のガラスリブ2を長手方向で突き合わせて、それらの両端部に亘って左右両側から挟み込むように弾性シート材14と固定板材14とを重ね合わせ、各ガラスリブ2と弾性シート材14と固定板材12とに亘って挿通した連結ボルト8で二枚のガラスリブ2を連結してあるガラス連結構造を示し、図11(ロ) は、そのガラス連結構造で使用してある弾性シート材14を示す。
【0022】
前記弾性シート材14は、略一定厚さのシート基材15に連結ボルト挿通用の多数のボルト孔16を形成するとともに、それらのボルト孔16の形成範囲を挟む基材部分の両側に、シート基材15の周縁に沿った略矩形の矩形貫通孔17を形成して、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある。
【0023】
尚、図示しないが、上記矩形貫通孔17を形成してある弾性シート材14に代えて、第2実施形態で示した多数の貫通丸孔18や、第3実施形態で示したシート基材15の周縁に沿った凹面部19、或いは、第4実施形態で示したシート基材15の周縁に亘る切欠き20を形成して、固定板材12の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある弾性シート材14を使用しても良い。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0024】
〔その他の実施形態〕
1.本発明による弾性シート材は、略一定厚さのシート基材の構成材料を徐々に変更して、固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してあっても良い。
2.本発明による弾性シート材は、繊維材に樹脂などを含浸させて形成したものであっても良い。
3.本発明による弾性シート材は、複数種類の構成材料を積層して形成したものであっても良い。
4.本発明による弾性シート材は、板ガラスと固定用板材との間に挟み込んで、板ガラスを貫通するボルトなどによらずに、例えば接着によって、板ガラスの一部分を固定するために使用するものであっても良い。
5.本発明による弾性シート材は、ガラスパネルを形成するための板ガラスを躯体側に固定したり、ガラスパネルを形成するための板ガラスどうしを固定するために使用しても良い。
6.本発明による弾性シート材を固定用板材との間に挟み込む板ガラスは、実施形態で示したものに限定されず、フロートガラス,強化ガラス,合わせガラス,複層ガラスなどのいずれであっても良く、その品種や構成は限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスリブ固定構造の一部断面側面図
【図2】要部の横断面図
【図3】要部の斜視図
【図4】要部の断面図
【図5】第2実施形態を示す要部の斜視図
【図6】第3実施形態を示す要部の斜視図
【図7】第4実施形態を示す要部の斜視図
【図8】第5実施形態を示す要部の斜視図
【図9】第6実施形態を示す要部の斜視図
【図10】第7実施形態を示す要部の斜視図
【図11】第8実施形態を示す要部の斜視図
【図12】従来技術の説明図
【符号の説明】
1 板ガラス
12 固定用板材
15 シート基材
17 貫通孔
18 貫通孔
19 凹面部
20 切欠き

Claims (2)

  1. 板ガラスの一部分を、その両側面側から挟み込むように重ね合わせた一対の固定用板材で固定するために、前記板ガラスと前記固定用板材との間に挟み込む弾性シート材であって、
    前記固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある弾性シート材。
  2. シート基材に貫通孔又は凹面部又は切欠きを形成して、前記固定用板材の周縁側に挟み込まれる部分ほど、厚み方向のバネ定数が小さくなるように形成してある請求項1記載の弾性シート材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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