JP2004232398A - 間仕切り家具 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のベッドが配置された病室において、患者のプライバシーを充分に確保することができるとともに、医者や看護師などの作業性を低下させることがなく、また容易且つ短時間で安価に既存の病室に設置することができ、さらには自分の部屋にいるような安心感を患者に与えることを可能とする間仕切り家具を提供すること。
【解決手段】病室の床に設置してベッド間を仕切るための間仕切り家具であって、隣り合うベッド間を仕切る側面部と、該側面部に対して直角に配設されてベッドと病室内通路を仕切る正面部とを一体的に有し、該正面部にはカーテンが吊設され、前記側面部はアコーディオンドアから構成され、該正面部及び側面部は共に左右両側から開放可能とされてなる間仕切り家具。
【選択図】 図1
【解決手段】病室の床に設置してベッド間を仕切るための間仕切り家具であって、隣り合うベッド間を仕切る側面部と、該側面部に対して直角に配設されてベッドと病室内通路を仕切る正面部とを一体的に有し、該正面部にはカーテンが吊設され、前記側面部はアコーディオンドアから構成され、該正面部及び側面部は共に左右両側から開放可能とされてなる間仕切り家具。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は間仕切り家具に関し、より詳しくは病院の大部屋において、ベッド同士の間及びベッドと通路との間を仕切ることができる間仕切り家具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、病院の病室には、一人用の個室の他に大きな部屋に複数のベッドが配置されたいわゆる大部屋が多く存在している。
このような大部屋では、通常、隣り合うベッドの間をカーテンで仕切ることによって、患者のプライバシーが保たれている。
しかしながら、カーテンによる仕切りでは、遮蔽効果が低く、特に夜間には隣りの患者の音や気配が感じられ、充分に患者のプライバシーが保たれているとはいえなかった。
このような問題点を解決するためには、カーテンに代えてパーテーションを設置する方法もあるが、パーテーションを設置すると、病室内の患者の様子を一目で把握することができなくなる上に、医者や看護師等が各ベッド間を移動することが困難となり、作業性が非常に悪くなってしまうという問題があった。
【0003】
このような実情に鑑みて、ベッドと病室内の通路については従来通り天井から吊下されたカーテンで仕切り、ベッド同士の間は天井に設けられたレールに沿って移動可能な仕切り壁で仕切るようにした発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような構成では、仕切り壁を設置するために天井に仕切り壁用のレールを別途設ける必要があるため、既存の病室に簡単に短時間でしかも低コストで設置することは難しく、しかも一旦設けられた仕切り壁は取り外しが困難であるから、ベッドの配置変更や病室の改装を行う際の妨げになるという問題があった。
また、カーテンや仕切り壁はいずれか一方側からしか開放できないため、医者や看護師等が病室内の患者の様子を一目で把握したり、病室内を移動することが困難な場合が多く、作業性が余り良くないという問題もあった。
【0004】
また、ベッド同士の間が壁により仕切られることで、廊下側の患者は昼光が遮断されてしまい、閉鎖的な暗い気分になってしまうという問題もあった。
さらに、病室には自分の衣類や身の回り品を置いておくスペースが少ないため、周囲が殺風景な壁やカーテンに囲まれることとも相まって、患者は自分の部屋にいるような感覚でリラックスすることができないという問題もあった。
また、同じ外観の仕切り壁で画一的に仕切られることにより、患者が自分のベッドを間違えてしまうおそれがあり、また自分の部屋のような感覚をもつことができなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−184205号公報
【0006】
本発明は上記した従来技術のもつ問題点を悉く解決すべくなされたものであって、複数のベッドが配置された病室において、患者のプライバシーを充分に確保することができるとともに、医者や看護師などの作業性を低下させることがなく、また容易且つ短時間で安価に既存の病室に設置することができ、さらには自分の部屋にいるような安心感を患者に与えることを可能とする間仕切り家具を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、病室の床に設置してベッド間を仕切るための間仕切り家具であって、隣り合うベッド間を仕切る側面部と、該側面部に対して直角に配設されてベッドと病室内通路を仕切る正面部とを一体的に有し、該正面部にはカーテンが吊設され、前記側面部はアコーディオンドアから構成され、該正面部及び側面部は共に左右両側から開放可能とされてなることを特徴とする間仕切り家具に関する。
請求項2に係る発明は、複数の正面部が直線状に連設されてなるとともに、前記側面部が該連設部分から該正面部に対して直角に配設されてなることを特徴とする請求項1記載の間仕切り家具に関する。
請求項3に係る発明は、前記側面部のアコーディオンドアを構成するパネルの少なくとも一部分が半透明とされてなることを特徴とする請求項1又は2記載の間仕切り家具に関する。
【0008】
請求項4に係る発明は、前記側面部に沿って固定できる移動可能な収納家具が備えられてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の間仕切り家具に関する。
請求項5に係る発明は、前記収納家具の高さが側面部の高さよりも低いことを特徴とする請求項4記載の間仕切り家具に関する。
請求項6に係る発明は、前記複数枚の正面部を有する間仕切り家具において、該正面部の通路側に各正面部毎に異なる装飾が施されてなることを特徴とする請求項2記載の間仕切り家具に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る間仕切り家具の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る間仕切り家具の全体構成を示す外観図であり、図2は本発明に係る間仕切り家具が設置された病室の概略平面図である。
本発明に係る間仕切り家具(1)は、複数のベッド(B)が配置された病室(A)の床に設置されて、ベッド同士の間を仕切るための間仕切り家具である。尚、図2中、(D)は病室への出入口、(E)は窓、(F)は廊下である。
【0010】
間仕切り家具(1)は、隣り合うベッド(B)間を仕切る側面部(2)と、ベッド(B)と病室内通路(C)を仕切る正面部(3)とを一体的に有している。
すなわち、本発明に係る間仕切り家具(1)は、側面部(2)によって横方向に並んだベッド(B)同士の間を仕切り、正面部(3)によって縦方向に並んだベッド(B)同士の間に形成された通路(C)とベッド(B)との間を仕切るようになっている。
【0011】
側面部(2)は、折り畳みにより開放可能なアコーディオンドアから構成されており、具体的には、所定間隔をもって面状部同士が対向配置された2本の平板状の柱材(4)と、これら柱材(4)の間において略同一面を形成するように設けられた複数枚(図示例では4枚)の板状パネル(5)から構成されている。
尚、パネル(5)の枚数は、2枚や3枚或いは5枚以上としてもよく、特に限定されるものではないが、パネル(5)の枚数を多くすると、折り畳んだ際に患者側へのパネルの突出量が少なくなり、後述する収納家具(10)の邪魔にならないため好ましい。
【0012】
パネル(5)は、その境界部分において折り畳み可能とされており、図3は4枚のパネル(5)をその境界部分でヒンジを介してジグザグ状に折り畳んでいる様子を示している。尚、図は折り畳む途中の様子を示しており、実際は4枚のパネル(5)が完全に重なるまで折り畳むことができる。
このようにパネル(5)を折り畳む操作を行うことによって、側面部(2)を容易に開放することができ、隣り合うベッド間を自由に行き来することが可能となる。
【0013】
尚、パネル(5)は左右どちら側からも折り畳むことが可能となっており、図4は図3と反対側から折り畳んでいる様子を示している。
このように構成することで、側面部(2)のパネルを隔てた左右の患者のいずれにとってもパネルの開放操作の操作性がよくなる上に、医者や看護師等が病室内の患者の様子を一目で把握したり、病室内を移動することが容易になる。
【0014】
尚、パネル(5)の材質は特に限定されないが、例えば高級感や温かみを醸し出すために木製とすることができる。この場合、全体を木製としてもよいし、部分的に木製としてもよい。
また、パネル(5)を半透明の素材とする構成も好適に採用できる。これは、パネルを半透明とすることによって、採光とプライバシーを同時に確保することが可能となるためである。従って、採光を重視する場合にはパネルの全面もしくは大部分を半透明とすればよいし、プライバシーを重視する場合にはパネルの一部分(例えば上半分)のみを半透明とすればよい。
使用される半透明の素材としては、ポリカーボネート等の強度に優れた合成樹脂やすりガラス等を例示することができるが、軽量性や安全性の面で半透明の合成樹脂を使用する方が好ましい。
【0015】
正面部(3)は直線状に2枚連設されており、各正面部(3)は所定間隔をもって対向配置された2本の柱材(4)と、これら柱材(4)の上端部同士を連結するレール(6)と、このレール(6)に吊下されて柱材(4)の間を開閉するカーテン(7)とから構成されている。
各正面部(3)を構成する左右2本の柱材(4)のうち、2枚の正面部(3)の境界(連結部分)に位置する柱材(4a)は、2枚の正面部(3)で共通する部材となっており、結局、正面部を構成する柱材は合計3本となっている。
【0016】
そして、境界の柱材(4a)は側面部(2)の一方側の柱材と共通する部材となっており、側面部(2)は該柱材(4a)の部分から正面部(3)と直角方向に配設されていることによって、間仕切り家具(1)は全体として平面視T字状を呈している。
尚、本発明においては、正面部(3)を3枚以上連設して、各正面部同士の境界の柱材(4a)にそれぞれ側面部(2)を設ける構成を採用することも可能である。
【0017】
カーテン(7)は、パネル(5)と同様に左右どちら側からでも開放可能となっており、これによって、医者や看護師等が病室内の患者の様子を一目で把握したり、病室内を移動することが容易となっている。尚、図4において、一方の正面部(3)においてカーテン(7)を図3とは逆方向から開放した様子を示している。
【0018】
各柱材(4)の上端部には、病室の天井に対して圧接される固定部材(8)が設けられている。この固定部材(8)は例えばバネや二重筒構造等によって伸縮自在とされており、天井の高さに合わせて長さを調節することで間仕切り家具(1)を病室の所要位置に固定することが可能となっている。
【0019】
連設された複数枚の正面部(3)の両端に位置する柱材(4b)は平面視L字状とされ、内側(患者のベッド側)に向けて屈曲されている。そして、L字状の内側部には、図5に示す如く棚板(9)が取り付けられている。このようなL字状部を有することにより、棚板に色々な物を載置することができ、またコーナーを利用してゴミ箱(12)等を置くことも可能となる。
さらに、柱材(4b)の表面(通路側の面)には色彩や模様などからなる装飾(11)が施されている。この装飾は、柱材(4b)毎に異なるデザインとされており、これによって、患者が自分のベッドに戻る際の目印となるとともに、自分の場所に固有の装飾があることで、間仕切り家具で囲われている空間に自分の部屋のような感覚を持つことができる。
【0020】
また、本発明に係る間仕切り家具には、図6に示す如く、側面部(2)に沿って配置される収納家具(10)を備えることができる。
これらの収納家具(10)は底部に取り付けられた車輪(キャスター)によって容易に移動できるようになっているが、不用意に移動することがないように側面部(2)に沿って固定できるような構成とすることが好ましい。固定手段は特に限定されないが、例えば収納家具(10)に設けたフックを柱材(4)に設けたループ部材に係止させる構成など、係脱が容易に行える構成とすることが好ましい。
収納家具(10)は、側面部(2)両端の柱材(4)の間に収まるように配置することができれば、その種類や、数、大きさ(幅)については特に限定されないが、通常は1個から3個の収納家具(10)が配置される。但し、収納家具(10)の厚み(奥行き)は、患者に圧迫感を与えないように機能性を損なわない範囲でできるだけ薄い方がよく、側面部(2)両端の柱材(4)から突出しない厚みとすることが好ましい。
【0021】
収納家具(10)の高さは、側面部(2)の高さと同じとしてもよいが、それよりも低くする構成も好ましく採用できる。側面部(2)よりも低くする構成は特にパネル(5)の全体又は一部を半透明素材としたときに好ましく採用される。
これは、収納家具(10)の高さを低くすることで、患者の使い勝手がよくなり、また収納家具(10)の移動も容易となる上に、パネル(5)からの採光も確保できるからである。
また、収納家具(10)として、見舞いにきた人や病院内の友達が座るための椅子付きベンチ型のものを配置してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、開放可能なパネルによってベッド間を仕切ることができるため、複数のベッドが配置された病室において、患者のプライバシーを十分に確保することができるとともに、医者や看護師などの作業性を低下させることがない。また、病室の床に設置する構造であって一つの間仕切り家具でベッド間とベッドと通路の間を同時に仕切ることができるため、容易且つ短時間でしかも低コストで既存の病室に設置することができる。しかも、ベッド間とベッドと通路の間の仕切りの両方が左右どちらからでも開放可能となっているので、医者や看護師等の作業性が向上し、病室内の患者の把握を容易に行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、隣り合って配置された複数のベッド同士の間及びベッドと通路との間を1台の間仕切り家具によって仕切ることができるため効率的である。
請求項3に係る発明によれば、廊下側の患者にも採光を確保することができるとともに、隣り合うベッドの患者間のプライバシーをも確保することができる。
【0023】
請求項4に係る発明によれば、病室に自分の衣類や身の回り品を収納することが可能となり、また収納家具によって殺風景さが解消され、患者は自分の部屋にいるような感覚でリラックスすることができる。
請求項5に係る発明によれば、収納家具の使い勝手がよくなり、また収納家具の移動も容易となり、しかもパネルからの採光も確保できる。
請求項6に係る発明によれば、装飾が患者が自分のベッドに戻る際の目印となるとともに、自分固有の装飾があることで、間仕切り家具で囲われている空間に自分の部屋のような愛着を持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る間仕切り家具の全体構成を示す外観図である。
【図2】本発明に係る間仕切り家具が設置された病室の概略平面図である。
【図3】側面部のパネルをその境界部分で折り畳んでいる様子を示している。
【図4】側面部のパネルを反対側から折り畳んでいる様子を示している。
【図5】正面部の柱材端部のL字状部を裏側から見た斜視図である。
【図6】本発明に係る間仕切り家具に収納家具を具備させた例を示す外観図である。
【符号の説明】
1 間仕切り家具
2 側面部
3 正面部
5 パネル
7 カーテン
10 収納家具
11 装飾
A 病室
B ベッド
C 病室内通路
【発明の属する技術分野】
本発明は間仕切り家具に関し、より詳しくは病院の大部屋において、ベッド同士の間及びベッドと通路との間を仕切ることができる間仕切り家具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、病院の病室には、一人用の個室の他に大きな部屋に複数のベッドが配置されたいわゆる大部屋が多く存在している。
このような大部屋では、通常、隣り合うベッドの間をカーテンで仕切ることによって、患者のプライバシーが保たれている。
しかしながら、カーテンによる仕切りでは、遮蔽効果が低く、特に夜間には隣りの患者の音や気配が感じられ、充分に患者のプライバシーが保たれているとはいえなかった。
このような問題点を解決するためには、カーテンに代えてパーテーションを設置する方法もあるが、パーテーションを設置すると、病室内の患者の様子を一目で把握することができなくなる上に、医者や看護師等が各ベッド間を移動することが困難となり、作業性が非常に悪くなってしまうという問題があった。
【0003】
このような実情に鑑みて、ベッドと病室内の通路については従来通り天井から吊下されたカーテンで仕切り、ベッド同士の間は天井に設けられたレールに沿って移動可能な仕切り壁で仕切るようにした発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような構成では、仕切り壁を設置するために天井に仕切り壁用のレールを別途設ける必要があるため、既存の病室に簡単に短時間でしかも低コストで設置することは難しく、しかも一旦設けられた仕切り壁は取り外しが困難であるから、ベッドの配置変更や病室の改装を行う際の妨げになるという問題があった。
また、カーテンや仕切り壁はいずれか一方側からしか開放できないため、医者や看護師等が病室内の患者の様子を一目で把握したり、病室内を移動することが困難な場合が多く、作業性が余り良くないという問題もあった。
【0004】
また、ベッド同士の間が壁により仕切られることで、廊下側の患者は昼光が遮断されてしまい、閉鎖的な暗い気分になってしまうという問題もあった。
さらに、病室には自分の衣類や身の回り品を置いておくスペースが少ないため、周囲が殺風景な壁やカーテンに囲まれることとも相まって、患者は自分の部屋にいるような感覚でリラックスすることができないという問題もあった。
また、同じ外観の仕切り壁で画一的に仕切られることにより、患者が自分のベッドを間違えてしまうおそれがあり、また自分の部屋のような感覚をもつことができなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−184205号公報
【0006】
本発明は上記した従来技術のもつ問題点を悉く解決すべくなされたものであって、複数のベッドが配置された病室において、患者のプライバシーを充分に確保することができるとともに、医者や看護師などの作業性を低下させることがなく、また容易且つ短時間で安価に既存の病室に設置することができ、さらには自分の部屋にいるような安心感を患者に与えることを可能とする間仕切り家具を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、病室の床に設置してベッド間を仕切るための間仕切り家具であって、隣り合うベッド間を仕切る側面部と、該側面部に対して直角に配設されてベッドと病室内通路を仕切る正面部とを一体的に有し、該正面部にはカーテンが吊設され、前記側面部はアコーディオンドアから構成され、該正面部及び側面部は共に左右両側から開放可能とされてなることを特徴とする間仕切り家具に関する。
請求項2に係る発明は、複数の正面部が直線状に連設されてなるとともに、前記側面部が該連設部分から該正面部に対して直角に配設されてなることを特徴とする請求項1記載の間仕切り家具に関する。
請求項3に係る発明は、前記側面部のアコーディオンドアを構成するパネルの少なくとも一部分が半透明とされてなることを特徴とする請求項1又は2記載の間仕切り家具に関する。
【0008】
請求項4に係る発明は、前記側面部に沿って固定できる移動可能な収納家具が備えられてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の間仕切り家具に関する。
請求項5に係る発明は、前記収納家具の高さが側面部の高さよりも低いことを特徴とする請求項4記載の間仕切り家具に関する。
請求項6に係る発明は、前記複数枚の正面部を有する間仕切り家具において、該正面部の通路側に各正面部毎に異なる装飾が施されてなることを特徴とする請求項2記載の間仕切り家具に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る間仕切り家具の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る間仕切り家具の全体構成を示す外観図であり、図2は本発明に係る間仕切り家具が設置された病室の概略平面図である。
本発明に係る間仕切り家具(1)は、複数のベッド(B)が配置された病室(A)の床に設置されて、ベッド同士の間を仕切るための間仕切り家具である。尚、図2中、(D)は病室への出入口、(E)は窓、(F)は廊下である。
【0010】
間仕切り家具(1)は、隣り合うベッド(B)間を仕切る側面部(2)と、ベッド(B)と病室内通路(C)を仕切る正面部(3)とを一体的に有している。
すなわち、本発明に係る間仕切り家具(1)は、側面部(2)によって横方向に並んだベッド(B)同士の間を仕切り、正面部(3)によって縦方向に並んだベッド(B)同士の間に形成された通路(C)とベッド(B)との間を仕切るようになっている。
【0011】
側面部(2)は、折り畳みにより開放可能なアコーディオンドアから構成されており、具体的には、所定間隔をもって面状部同士が対向配置された2本の平板状の柱材(4)と、これら柱材(4)の間において略同一面を形成するように設けられた複数枚(図示例では4枚)の板状パネル(5)から構成されている。
尚、パネル(5)の枚数は、2枚や3枚或いは5枚以上としてもよく、特に限定されるものではないが、パネル(5)の枚数を多くすると、折り畳んだ際に患者側へのパネルの突出量が少なくなり、後述する収納家具(10)の邪魔にならないため好ましい。
【0012】
パネル(5)は、その境界部分において折り畳み可能とされており、図3は4枚のパネル(5)をその境界部分でヒンジを介してジグザグ状に折り畳んでいる様子を示している。尚、図は折り畳む途中の様子を示しており、実際は4枚のパネル(5)が完全に重なるまで折り畳むことができる。
このようにパネル(5)を折り畳む操作を行うことによって、側面部(2)を容易に開放することができ、隣り合うベッド間を自由に行き来することが可能となる。
【0013】
尚、パネル(5)は左右どちら側からも折り畳むことが可能となっており、図4は図3と反対側から折り畳んでいる様子を示している。
このように構成することで、側面部(2)のパネルを隔てた左右の患者のいずれにとってもパネルの開放操作の操作性がよくなる上に、医者や看護師等が病室内の患者の様子を一目で把握したり、病室内を移動することが容易になる。
【0014】
尚、パネル(5)の材質は特に限定されないが、例えば高級感や温かみを醸し出すために木製とすることができる。この場合、全体を木製としてもよいし、部分的に木製としてもよい。
また、パネル(5)を半透明の素材とする構成も好適に採用できる。これは、パネルを半透明とすることによって、採光とプライバシーを同時に確保することが可能となるためである。従って、採光を重視する場合にはパネルの全面もしくは大部分を半透明とすればよいし、プライバシーを重視する場合にはパネルの一部分(例えば上半分)のみを半透明とすればよい。
使用される半透明の素材としては、ポリカーボネート等の強度に優れた合成樹脂やすりガラス等を例示することができるが、軽量性や安全性の面で半透明の合成樹脂を使用する方が好ましい。
【0015】
正面部(3)は直線状に2枚連設されており、各正面部(3)は所定間隔をもって対向配置された2本の柱材(4)と、これら柱材(4)の上端部同士を連結するレール(6)と、このレール(6)に吊下されて柱材(4)の間を開閉するカーテン(7)とから構成されている。
各正面部(3)を構成する左右2本の柱材(4)のうち、2枚の正面部(3)の境界(連結部分)に位置する柱材(4a)は、2枚の正面部(3)で共通する部材となっており、結局、正面部を構成する柱材は合計3本となっている。
【0016】
そして、境界の柱材(4a)は側面部(2)の一方側の柱材と共通する部材となっており、側面部(2)は該柱材(4a)の部分から正面部(3)と直角方向に配設されていることによって、間仕切り家具(1)は全体として平面視T字状を呈している。
尚、本発明においては、正面部(3)を3枚以上連設して、各正面部同士の境界の柱材(4a)にそれぞれ側面部(2)を設ける構成を採用することも可能である。
【0017】
カーテン(7)は、パネル(5)と同様に左右どちら側からでも開放可能となっており、これによって、医者や看護師等が病室内の患者の様子を一目で把握したり、病室内を移動することが容易となっている。尚、図4において、一方の正面部(3)においてカーテン(7)を図3とは逆方向から開放した様子を示している。
【0018】
各柱材(4)の上端部には、病室の天井に対して圧接される固定部材(8)が設けられている。この固定部材(8)は例えばバネや二重筒構造等によって伸縮自在とされており、天井の高さに合わせて長さを調節することで間仕切り家具(1)を病室の所要位置に固定することが可能となっている。
【0019】
連設された複数枚の正面部(3)の両端に位置する柱材(4b)は平面視L字状とされ、内側(患者のベッド側)に向けて屈曲されている。そして、L字状の内側部には、図5に示す如く棚板(9)が取り付けられている。このようなL字状部を有することにより、棚板に色々な物を載置することができ、またコーナーを利用してゴミ箱(12)等を置くことも可能となる。
さらに、柱材(4b)の表面(通路側の面)には色彩や模様などからなる装飾(11)が施されている。この装飾は、柱材(4b)毎に異なるデザインとされており、これによって、患者が自分のベッドに戻る際の目印となるとともに、自分の場所に固有の装飾があることで、間仕切り家具で囲われている空間に自分の部屋のような感覚を持つことができる。
【0020】
また、本発明に係る間仕切り家具には、図6に示す如く、側面部(2)に沿って配置される収納家具(10)を備えることができる。
これらの収納家具(10)は底部に取り付けられた車輪(キャスター)によって容易に移動できるようになっているが、不用意に移動することがないように側面部(2)に沿って固定できるような構成とすることが好ましい。固定手段は特に限定されないが、例えば収納家具(10)に設けたフックを柱材(4)に設けたループ部材に係止させる構成など、係脱が容易に行える構成とすることが好ましい。
収納家具(10)は、側面部(2)両端の柱材(4)の間に収まるように配置することができれば、その種類や、数、大きさ(幅)については特に限定されないが、通常は1個から3個の収納家具(10)が配置される。但し、収納家具(10)の厚み(奥行き)は、患者に圧迫感を与えないように機能性を損なわない範囲でできるだけ薄い方がよく、側面部(2)両端の柱材(4)から突出しない厚みとすることが好ましい。
【0021】
収納家具(10)の高さは、側面部(2)の高さと同じとしてもよいが、それよりも低くする構成も好ましく採用できる。側面部(2)よりも低くする構成は特にパネル(5)の全体又は一部を半透明素材としたときに好ましく採用される。
これは、収納家具(10)の高さを低くすることで、患者の使い勝手がよくなり、また収納家具(10)の移動も容易となる上に、パネル(5)からの採光も確保できるからである。
また、収納家具(10)として、見舞いにきた人や病院内の友達が座るための椅子付きベンチ型のものを配置してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、開放可能なパネルによってベッド間を仕切ることができるため、複数のベッドが配置された病室において、患者のプライバシーを十分に確保することができるとともに、医者や看護師などの作業性を低下させることがない。また、病室の床に設置する構造であって一つの間仕切り家具でベッド間とベッドと通路の間を同時に仕切ることができるため、容易且つ短時間でしかも低コストで既存の病室に設置することができる。しかも、ベッド間とベッドと通路の間の仕切りの両方が左右どちらからでも開放可能となっているので、医者や看護師等の作業性が向上し、病室内の患者の把握を容易に行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、隣り合って配置された複数のベッド同士の間及びベッドと通路との間を1台の間仕切り家具によって仕切ることができるため効率的である。
請求項3に係る発明によれば、廊下側の患者にも採光を確保することができるとともに、隣り合うベッドの患者間のプライバシーをも確保することができる。
【0023】
請求項4に係る発明によれば、病室に自分の衣類や身の回り品を収納することが可能となり、また収納家具によって殺風景さが解消され、患者は自分の部屋にいるような感覚でリラックスすることができる。
請求項5に係る発明によれば、収納家具の使い勝手がよくなり、また収納家具の移動も容易となり、しかもパネルからの採光も確保できる。
請求項6に係る発明によれば、装飾が患者が自分のベッドに戻る際の目印となるとともに、自分固有の装飾があることで、間仕切り家具で囲われている空間に自分の部屋のような愛着を持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る間仕切り家具の全体構成を示す外観図である。
【図2】本発明に係る間仕切り家具が設置された病室の概略平面図である。
【図3】側面部のパネルをその境界部分で折り畳んでいる様子を示している。
【図4】側面部のパネルを反対側から折り畳んでいる様子を示している。
【図5】正面部の柱材端部のL字状部を裏側から見た斜視図である。
【図6】本発明に係る間仕切り家具に収納家具を具備させた例を示す外観図である。
【符号の説明】
1 間仕切り家具
2 側面部
3 正面部
5 パネル
7 カーテン
10 収納家具
11 装飾
A 病室
B ベッド
C 病室内通路
Claims (6)
- 病室の床に設置してベッド間を仕切るための間仕切り家具であって、隣り合うベッド間を仕切る側面部と、該側面部に対して直角に配設されてベッドと病室内通路を仕切る正面部とを一体的に有し、該正面部にはカーテンが吊設され、前記側面部はアコーディオンドアから構成され、該正面部及び側面部は共に左右両側から開放可能とされてなることを特徴とする間仕切り家具。
- 複数の正面部が直線状に連設されてなるとともに、前記側面部が該連設部分において該正面部に対して直角に配設されてなることを特徴とする請求項1記載の間仕切り家具。
- 前記側面部のアコーディオンドアを構成するパネルの少なくとも一部分が半透明とされてなることを特徴とする請求項1又は2記載の間仕切り家具。
- 前記側面部に沿って固定できる移動可能な収納家具が備えられてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の間仕切り家具。
- 前記収納家具の高さが側面部の高さよりも低いことを特徴とする請求項4記載の間仕切り家具。
- 前記複数枚の正面部を有する間仕切り家具において、該正面部の通路側に各正面部毎に異なる装飾が施されてなることを特徴とする請求項2記載の間仕切り家具。
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|---|---|---|---|
| JP2003024485A JP2004232398A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 間仕切り家具 |
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| JP2003024485A JP2004232398A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 間仕切り家具 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004232398A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2937843A1 (fr) * | 2008-11-04 | 2010-05-07 | Volute Groupe | Paravent medical |
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-
2003
- 2003-01-31 JP JP2003024485A patent/JP2004232398A/ja active Pending
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