JP2004244976A - 床下地材 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来廃棄されていた古畳を再利用して低コストで防音性や防振性の効果を得ることができる床下地材を提供するものである。
【解決手段】床下地材10は、畳12にゴムや合成樹脂等の弾性体14を複数個取り付け、畳12の両面を第一下地板16と第二下地板18とで挟み、それら第一下地板16と第二下地板18を弾性体14に接着剤等の固定手段で固定するものである。これによって、畳12と弾性体14とを第一下地板16と第二下地板18とで挟持した状態で、しかもそれら全部が固定状態になる。この床下地材10は、弾性体14を使用することによる防音防振効果を有し、従来捨てられていた古畳を再利用することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】床下地材10は、畳12にゴムや合成樹脂等の弾性体14を複数個取り付け、畳12の両面を第一下地板16と第二下地板18とで挟み、それら第一下地板16と第二下地板18を弾性体14に接着剤等の固定手段で固定するものである。これによって、畳12と弾性体14とを第一下地板16と第二下地板18とで挟持した状態で、しかもそれら全部が固定状態になる。この床下地材10は、弾性体14を使用することによる防音防振効果を有し、従来捨てられていた古畳を再利用することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重床を構成する上部床に使用する床下地材に関する。
【0002】
【従来の技術】
集合住宅やオフィスビル等においては、防音性能を高めるためや、床下の配管や配線を容易にするために、床基盤の上に上部床を配置するいわゆる二重床が用いられることが多い。従来の二重床は特許文献1に提示されており、その従来の二重床を図6に示す。二重床は、床基盤30の上に支持手段32を介して上部床34を配置するものである。床基盤30がコンクリートの場合には、支持手段32は、床基盤30の上に置かれる下部台座36と、その下部台座36に螺合した状態で上方に立脚する支持脚38と、その支持脚38の上部に螺合する上部台座40と、その上部台座40の上に載せられる受座42とから成る。その受座42の上に前記上部床34を載せる。
【0003】
上部床34は一般には、下方の床下地材44と、振動と音とを吸収するためのシート状の中間の制振材46と、フローリング等の上方の床表面仕上げ材48とから成る。この上部床34のうち、床下地材44は釘50等の固定手段によって受座42と固定し、その床下地材44の上に制振材46を載せ、その制振材46の上に床表面仕上げ材48を載せ、それらを図示しない固定手段で互いに固定する。支持手段32の支持脚38は下部台座36や上部台座40と螺合しているので、支持脚38を回転することによって、床基盤30に対する上部床34の高さを調節することができる。
【0004】
床下地材44の素材は、合板、繊維版、パーティクルボード(削片板)、合成樹脂板等が用いられる。また床表面仕上げ材48の素材は、床の表面となるものであって、フローリング材、木質フロア、畳、床タイル、絨毯等が用いられる。制振材46の素材は、不織布や、グラスウール・ロックウールボードなどの種々の多孔質吸音材、合成ゴムシート、合成樹脂発泡体、ウレタン等が用いられる。
【0005】
木造住宅の二階を二重床にする場合は、図示はしないが、床基盤30は木製の板材となり、支持手段32は下部台座36と支持脚38と上部台座40と受座42に換えて、断面四角形状の木製の根太部材(図示せず)となる。この場合は、根太部材と床下地材44とを釘50等で固定するのが一般的である。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−131779号公報(第2−3項、第6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上部床34においては、振動と音とを吸収するために、床下地材44と床表面仕上げ材48との間に制振材46を備えている。この制振材46は床面の全面に敷設しなければならず、制振材46を用いると製造コストが高くつくという欠点があった。また、制振材46に不織布を用いた場合に、床下地材44と床表面仕上げ材48とに制振材46を接着しなければならないが、床下地材44と床表面仕上げ材48とに不織布等を接着することは必ずしも容易ではない。また、断熱効果を有する床を形成する場合には、断熱材を介装しなければならないものであった。
【0008】
従来は古くなった畳は、炬燵の灰等のいろいろな箇所に利用されていたが、最近では利用されずに廃棄処分されるのが一般的である。その上、畳は面積が広くしかも重量もあるため、廃棄処分するために廃棄費用がかかっていた。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、従来廃棄されていた古畳を再利用して低コストで防音性や防振性や断熱性の効果を得ることができる床下地材を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る床下地材は、床表面仕上げ材を支持するためのものであって、畳に弾性体を複数個取付け、板状の第一下地板と板状の第二下地板とで前記畳を挟んだ状態としてそれらの第一下地板と第二下地板とを前記弾性体を介して固定するようにしたものである。
本発明はまた、前記上面側の床下地材か下面側の床下地材の一方側を、他方側及び前記畳より広くするようにしたものである。本発明はさらに、前記畳を防虫シートで覆うようにしたものである。
【0011】
【作用】
床下地材は、畳に弾性体を複数個取り付け、畳の両面を第一下地板と第二下地板とで挟み、第一下地板と第二下地板を弾性体に接着剤等の固定手段で固定することで形成する。即ち、床下地材は上下の外面は剛性のある第一下地板と第二下地板とで形成し、内部は弾力性のある畳と弾性体とで形成する。これによって、この床下地材は、弾性体を内部に保持するので、それ自体で防音・防振・断熱効果を有する。このため、上部床の構成部材として従来必要とした制振材や断熱材を省略することができる。この床下地材の上下の外面は剛性のある第一下地板と第二下地板とで形成するので、床下地材の上下面と他の部材とを容易に固定することができる。この床下地材では、従来捨てられていた古畳を再利用するため、製造コストを低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る床下地材の平面図、図2は図1のA−A線断面図である。本発明に係る床下地材10は、畳12にゴムや合成樹脂等の弾性体14を複数個取り付け、畳12の両面を第一下地板16と第二下地板18とで挟み、それら第一下地板16と第二下地板18とを前記弾性体14に接着剤等の固定手段で固定したものである。即ち、床下地材10は、畳12に第一下地板16と第二下地板18とを弾性体14を介して取付けたものである。本発明で使用する畳12は、使用しなくなった古畳をリサイクル利用するのが望ましいが、それに限るものではない。弾性体14は弾力性があって振動を吸収し、防音効果のある素材であれば、ゴムや合成樹脂に限るものではない。第一下地板16や第二下地板18は、剛性を持たせるための補強板としての目的を有するもので、合板、繊維版、パーティクルボード(削片板)、木板等、従来公知の材料を使用する。
【0013】
畳12にゴム等の弾性体14を取付ける場合には、畳12に貫通穴を複数個形成し、それらの各貫通穴にゴム等の弾性体14を挿着(圧入)することで、弾性体14を畳12に外れることなく取付けることができる。畳12に取付けた弾性体14の両端に接着剤を塗布し、弾性体14の一方側に第一下地板16を接着し、弾性体14の他方側に第二下地板18を接着する。これによって、第一下地板16と第二下地板18は、畳12を挟んだ状態で弾性体14に固定される。即ち、畳12は第一下地板16と第二下地板18とによってサンドイッチ状に挟まれた状態となる。なお、畳12と第一下地板16や第二下地板18との固定手段は、接着剤に限るものではない。
【0014】
第一下地板16と第二下地板18のうちの一方側を、他方側や畳12より広くする。図1及び図2に示すように、例えば第一下地板16の縦横の大きさを畳12の平面の縦横の大きさと同一とし、第二下地板18の縦横の大きさを第一下地板16の縦横の大きさよりも大きくする。第一下地板16より大きい第二下地板18においては、その外縁付近は畳12に対向しないネジ止め領域20とする。
【0015】
本発明に係る床下地材10をコンクリートの床基盤30に取付ける状態を図3に示す。図3において、図6と同一符号は同一部材を示す。支持脚38の上に取付けられる受座42の上に床下地材10を置く。この際、第二下地板18のネジ止め領域20を受座42の上に置き、そのネジ止め領域20と受座42とを釘50で固定する。ネジ止め領域20と受座42とを固定する固定手段は釘50に限るものではない。床下地材10のネジ止め領域20を受座42で固定した状態では、床下地材10の側面同士(第一下地板16の側面同士と畳12の側面同士)の間に空間22が形成される。この空間22にゴム等の弾性材から成る埋設部材24を埋める。この埋設部材24は、弾性体14と同一の素材とするのが望ましいが、それに限るものではない。埋設部材24で空間22を埋めることによって、多数の床下地材10と多数の埋設部材24とで平面を形成し、その平面の上にフローリング等の床表面仕上げ材48を敷き詰める。
【0016】
畳12には、所定の間隔を置いて、例えばゴムや合成樹脂などの弾性体14が埋め込まれているが、畳12の中に弾性体14を埋め込むのは、主に以下の三つの理由による。第一に、畳12を挟んだ状態で第一下地板16と第二下地板18とを容易かつ安価に固着させるためである。この結果、畳12は第一下地板16と第二下地板18とに固着されたと同じ状態となる。つまり、この弾性体14なしに、畳12と第一下地板16や第二下地板18とを固着させようとすると、畳と第一下地板16や第二下地板18とを縫着するか、大量の接着剤で接触面を接着するかのいずれかであり、多大な費用と手間がかかってしまうので、その不具合を避けるものである。
第二に床表面仕上げ材48の沈み込みを防止するためである。弾性体14を埋め込まないで、畳12のみを第一下地板16と第二下地板18とで挟むと、床下地材10の剛性不足により、歩く度に床表面仕上げ材48が沈んで歩行感が悪くなるため、その不具合を避けるものである。
第三にゴムや合成樹脂などの弾性体14によって、防振や防音効果を高めるためである。弾性体14の代わりに例えば木材などを埋め込むと、床全体の剛性は増すが、床表面仕上げ材48への衝撃音がその木材を伝わって階下に伝搬してしまうため、その不具合を避けるものである。
【0017】
本発明の床下地材10において、畳12を第一下地板16と第二下地板18とでサンドイッチ状に挟み込んで三者を固定させるのは、床下地材10の剛性を確保するためと、床表面仕上げ材48との接着を容易にするためである。本発明では、床下地材10に振動と音とを吸収するための弾性体14を備えているので、従来の床下地材と床表面仕上げ材48との間に用いていた振動と音とを吸収するためのシート状の制振材46を不用とするものである。
【0018】
次に、木造住宅に本発明の床下地材10を使用する場合には、図4に示すように、木製の床基盤25の上に置かれる根太部材26の上に床下地材10を置く。この際、床下地材10のうちのネジ止め領域20を根太部材26の上に置き、ネジ止め領域20と根太部材26とを釘50で固定する。なお固定手段は釘50に限らず、従来公知の手段を使用しても良い。その後、床下地材10の側面同士の空間22に埋設部材24を埋め、その上にフローリング等の床表面仕上げ材48を敷き詰める。
【0019】
次に、図5に床下地材10の他の実施形態を示す。この実施形態では、畳12に複数の弾性体14を取付けた後、弾性体14を取付けた畳12を防虫や防黴(抗菌)を目的とする特殊シート28で覆う。その後、特殊シート28で覆った弾性体14と第一下地板16や第二下地板18とを、既知の固定手段で固定する。なお、畳12を防虫や防黴を目的とする特殊シート28で覆った後、複数の弾性体14を取付けるようにしても良い。防虫用の特殊シート28は、畳12が天然の藁を用いて作られている場合に、長年の使用によりダニ等が発生するおそれを防止するためである。防虫用の特殊シート28は、畳12に黴が発生するのを防止するためである。
【0020】
なお本発明に係る床下地材は、マンション等の集合住宅や戸建住宅、オフィスビル等の他、体育館や美術館等の施設、さらにはホテルや病院等の施設でも幅広く用いられるものである。また、建物の1階部分のみならず、階上部分においても、また木造住宅においても使用できるものである。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る床下地材によれば、廃棄処分するには多大な費用がかかっていた古畳を再利用することができ、しかも、畳の持つ防音性・防振性・断熱性の効果があり、さらに古畳のリサイクルという環境面への配慮も実現できる。また、従来使用していた制振材や断熱材を省略できるので、上部床は床下地材と床表面仕上げ材だけとなり、従来の制振材と断熱材を使用するものと比べて、上部床の部材同士の固定作業時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床下地材の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係る床下地材をコンクリート床に使用した状態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る床下地材を木造住宅に使用した状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る床下地材の他の実施形態を示す断面図である。
【図6】従来の二重床の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 床下地材
12 畳
14 弾性体
16 第一下地板
18 第二下地板
20 ネジ止め領域
28 シート材
48 床表面仕上げ材
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重床を構成する上部床に使用する床下地材に関する。
【0002】
【従来の技術】
集合住宅やオフィスビル等においては、防音性能を高めるためや、床下の配管や配線を容易にするために、床基盤の上に上部床を配置するいわゆる二重床が用いられることが多い。従来の二重床は特許文献1に提示されており、その従来の二重床を図6に示す。二重床は、床基盤30の上に支持手段32を介して上部床34を配置するものである。床基盤30がコンクリートの場合には、支持手段32は、床基盤30の上に置かれる下部台座36と、その下部台座36に螺合した状態で上方に立脚する支持脚38と、その支持脚38の上部に螺合する上部台座40と、その上部台座40の上に載せられる受座42とから成る。その受座42の上に前記上部床34を載せる。
【0003】
上部床34は一般には、下方の床下地材44と、振動と音とを吸収するためのシート状の中間の制振材46と、フローリング等の上方の床表面仕上げ材48とから成る。この上部床34のうち、床下地材44は釘50等の固定手段によって受座42と固定し、その床下地材44の上に制振材46を載せ、その制振材46の上に床表面仕上げ材48を載せ、それらを図示しない固定手段で互いに固定する。支持手段32の支持脚38は下部台座36や上部台座40と螺合しているので、支持脚38を回転することによって、床基盤30に対する上部床34の高さを調節することができる。
【0004】
床下地材44の素材は、合板、繊維版、パーティクルボード(削片板)、合成樹脂板等が用いられる。また床表面仕上げ材48の素材は、床の表面となるものであって、フローリング材、木質フロア、畳、床タイル、絨毯等が用いられる。制振材46の素材は、不織布や、グラスウール・ロックウールボードなどの種々の多孔質吸音材、合成ゴムシート、合成樹脂発泡体、ウレタン等が用いられる。
【0005】
木造住宅の二階を二重床にする場合は、図示はしないが、床基盤30は木製の板材となり、支持手段32は下部台座36と支持脚38と上部台座40と受座42に換えて、断面四角形状の木製の根太部材(図示せず)となる。この場合は、根太部材と床下地材44とを釘50等で固定するのが一般的である。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−131779号公報(第2−3項、第6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上部床34においては、振動と音とを吸収するために、床下地材44と床表面仕上げ材48との間に制振材46を備えている。この制振材46は床面の全面に敷設しなければならず、制振材46を用いると製造コストが高くつくという欠点があった。また、制振材46に不織布を用いた場合に、床下地材44と床表面仕上げ材48とに制振材46を接着しなければならないが、床下地材44と床表面仕上げ材48とに不織布等を接着することは必ずしも容易ではない。また、断熱効果を有する床を形成する場合には、断熱材を介装しなければならないものであった。
【0008】
従来は古くなった畳は、炬燵の灰等のいろいろな箇所に利用されていたが、最近では利用されずに廃棄処分されるのが一般的である。その上、畳は面積が広くしかも重量もあるため、廃棄処分するために廃棄費用がかかっていた。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、従来廃棄されていた古畳を再利用して低コストで防音性や防振性や断熱性の効果を得ることができる床下地材を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る床下地材は、床表面仕上げ材を支持するためのものであって、畳に弾性体を複数個取付け、板状の第一下地板と板状の第二下地板とで前記畳を挟んだ状態としてそれらの第一下地板と第二下地板とを前記弾性体を介して固定するようにしたものである。
本発明はまた、前記上面側の床下地材か下面側の床下地材の一方側を、他方側及び前記畳より広くするようにしたものである。本発明はさらに、前記畳を防虫シートで覆うようにしたものである。
【0011】
【作用】
床下地材は、畳に弾性体を複数個取り付け、畳の両面を第一下地板と第二下地板とで挟み、第一下地板と第二下地板を弾性体に接着剤等の固定手段で固定することで形成する。即ち、床下地材は上下の外面は剛性のある第一下地板と第二下地板とで形成し、内部は弾力性のある畳と弾性体とで形成する。これによって、この床下地材は、弾性体を内部に保持するので、それ自体で防音・防振・断熱効果を有する。このため、上部床の構成部材として従来必要とした制振材や断熱材を省略することができる。この床下地材の上下の外面は剛性のある第一下地板と第二下地板とで形成するので、床下地材の上下面と他の部材とを容易に固定することができる。この床下地材では、従来捨てられていた古畳を再利用するため、製造コストを低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る床下地材の平面図、図2は図1のA−A線断面図である。本発明に係る床下地材10は、畳12にゴムや合成樹脂等の弾性体14を複数個取り付け、畳12の両面を第一下地板16と第二下地板18とで挟み、それら第一下地板16と第二下地板18とを前記弾性体14に接着剤等の固定手段で固定したものである。即ち、床下地材10は、畳12に第一下地板16と第二下地板18とを弾性体14を介して取付けたものである。本発明で使用する畳12は、使用しなくなった古畳をリサイクル利用するのが望ましいが、それに限るものではない。弾性体14は弾力性があって振動を吸収し、防音効果のある素材であれば、ゴムや合成樹脂に限るものではない。第一下地板16や第二下地板18は、剛性を持たせるための補強板としての目的を有するもので、合板、繊維版、パーティクルボード(削片板)、木板等、従来公知の材料を使用する。
【0013】
畳12にゴム等の弾性体14を取付ける場合には、畳12に貫通穴を複数個形成し、それらの各貫通穴にゴム等の弾性体14を挿着(圧入)することで、弾性体14を畳12に外れることなく取付けることができる。畳12に取付けた弾性体14の両端に接着剤を塗布し、弾性体14の一方側に第一下地板16を接着し、弾性体14の他方側に第二下地板18を接着する。これによって、第一下地板16と第二下地板18は、畳12を挟んだ状態で弾性体14に固定される。即ち、畳12は第一下地板16と第二下地板18とによってサンドイッチ状に挟まれた状態となる。なお、畳12と第一下地板16や第二下地板18との固定手段は、接着剤に限るものではない。
【0014】
第一下地板16と第二下地板18のうちの一方側を、他方側や畳12より広くする。図1及び図2に示すように、例えば第一下地板16の縦横の大きさを畳12の平面の縦横の大きさと同一とし、第二下地板18の縦横の大きさを第一下地板16の縦横の大きさよりも大きくする。第一下地板16より大きい第二下地板18においては、その外縁付近は畳12に対向しないネジ止め領域20とする。
【0015】
本発明に係る床下地材10をコンクリートの床基盤30に取付ける状態を図3に示す。図3において、図6と同一符号は同一部材を示す。支持脚38の上に取付けられる受座42の上に床下地材10を置く。この際、第二下地板18のネジ止め領域20を受座42の上に置き、そのネジ止め領域20と受座42とを釘50で固定する。ネジ止め領域20と受座42とを固定する固定手段は釘50に限るものではない。床下地材10のネジ止め領域20を受座42で固定した状態では、床下地材10の側面同士(第一下地板16の側面同士と畳12の側面同士)の間に空間22が形成される。この空間22にゴム等の弾性材から成る埋設部材24を埋める。この埋設部材24は、弾性体14と同一の素材とするのが望ましいが、それに限るものではない。埋設部材24で空間22を埋めることによって、多数の床下地材10と多数の埋設部材24とで平面を形成し、その平面の上にフローリング等の床表面仕上げ材48を敷き詰める。
【0016】
畳12には、所定の間隔を置いて、例えばゴムや合成樹脂などの弾性体14が埋め込まれているが、畳12の中に弾性体14を埋め込むのは、主に以下の三つの理由による。第一に、畳12を挟んだ状態で第一下地板16と第二下地板18とを容易かつ安価に固着させるためである。この結果、畳12は第一下地板16と第二下地板18とに固着されたと同じ状態となる。つまり、この弾性体14なしに、畳12と第一下地板16や第二下地板18とを固着させようとすると、畳と第一下地板16や第二下地板18とを縫着するか、大量の接着剤で接触面を接着するかのいずれかであり、多大な費用と手間がかかってしまうので、その不具合を避けるものである。
第二に床表面仕上げ材48の沈み込みを防止するためである。弾性体14を埋め込まないで、畳12のみを第一下地板16と第二下地板18とで挟むと、床下地材10の剛性不足により、歩く度に床表面仕上げ材48が沈んで歩行感が悪くなるため、その不具合を避けるものである。
第三にゴムや合成樹脂などの弾性体14によって、防振や防音効果を高めるためである。弾性体14の代わりに例えば木材などを埋め込むと、床全体の剛性は増すが、床表面仕上げ材48への衝撃音がその木材を伝わって階下に伝搬してしまうため、その不具合を避けるものである。
【0017】
本発明の床下地材10において、畳12を第一下地板16と第二下地板18とでサンドイッチ状に挟み込んで三者を固定させるのは、床下地材10の剛性を確保するためと、床表面仕上げ材48との接着を容易にするためである。本発明では、床下地材10に振動と音とを吸収するための弾性体14を備えているので、従来の床下地材と床表面仕上げ材48との間に用いていた振動と音とを吸収するためのシート状の制振材46を不用とするものである。
【0018】
次に、木造住宅に本発明の床下地材10を使用する場合には、図4に示すように、木製の床基盤25の上に置かれる根太部材26の上に床下地材10を置く。この際、床下地材10のうちのネジ止め領域20を根太部材26の上に置き、ネジ止め領域20と根太部材26とを釘50で固定する。なお固定手段は釘50に限らず、従来公知の手段を使用しても良い。その後、床下地材10の側面同士の空間22に埋設部材24を埋め、その上にフローリング等の床表面仕上げ材48を敷き詰める。
【0019】
次に、図5に床下地材10の他の実施形態を示す。この実施形態では、畳12に複数の弾性体14を取付けた後、弾性体14を取付けた畳12を防虫や防黴(抗菌)を目的とする特殊シート28で覆う。その後、特殊シート28で覆った弾性体14と第一下地板16や第二下地板18とを、既知の固定手段で固定する。なお、畳12を防虫や防黴を目的とする特殊シート28で覆った後、複数の弾性体14を取付けるようにしても良い。防虫用の特殊シート28は、畳12が天然の藁を用いて作られている場合に、長年の使用によりダニ等が発生するおそれを防止するためである。防虫用の特殊シート28は、畳12に黴が発生するのを防止するためである。
【0020】
なお本発明に係る床下地材は、マンション等の集合住宅や戸建住宅、オフィスビル等の他、体育館や美術館等の施設、さらにはホテルや病院等の施設でも幅広く用いられるものである。また、建物の1階部分のみならず、階上部分においても、また木造住宅においても使用できるものである。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る床下地材によれば、廃棄処分するには多大な費用がかかっていた古畳を再利用することができ、しかも、畳の持つ防音性・防振性・断熱性の効果があり、さらに古畳のリサイクルという環境面への配慮も実現できる。また、従来使用していた制振材や断熱材を省略できるので、上部床は床下地材と床表面仕上げ材だけとなり、従来の制振材と断熱材を使用するものと比べて、上部床の部材同士の固定作業時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床下地材の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係る床下地材をコンクリート床に使用した状態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る床下地材を木造住宅に使用した状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る床下地材の他の実施形態を示す断面図である。
【図6】従来の二重床の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 床下地材
12 畳
14 弾性体
16 第一下地板
18 第二下地板
20 ネジ止め領域
28 シート材
48 床表面仕上げ材
Claims (4)
- 床表面仕上げ材を支持するためのものであって、畳に弾性体を複数個取付け、板状の第一下地板と板状の第二下地板とで前記畳を挟んだ状態としてそれらの第一下地板と第二下地板とを前記弾性体を介して固定したことを特徴とする床下地材。
- 前記第一下地板と前記第二下地板のうち、一方側を他方側及び前記畳より広くしたことを特徴とする請求項1記載の床下地材。
- 前記畳を防虫シートで覆ったことを特徴とする請求項1乃至2記載の床下地材。
- 前記畳を防黴シートで覆ったことを特徴とする請求項1乃至2記載の床下地材。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003037821A JP2004244976A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 床下地材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2003037821A JP2004244976A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 床下地材 |
Publications (1)
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| JP2004244976A true JP2004244976A (ja) | 2004-09-02 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003037821A Withdrawn JP2004244976A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 床下地材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004244976A (ja) |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003037821A patent/JP2004244976A/ja not_active Withdrawn
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