JP2004267458A - 角度調整具 - Google Patents
角度調整具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004267458A JP2004267458A JP2003062005A JP2003062005A JP2004267458A JP 2004267458 A JP2004267458 A JP 2004267458A JP 2003062005 A JP2003062005 A JP 2003062005A JP 2003062005 A JP2003062005 A JP 2003062005A JP 2004267458 A JP2004267458 A JP 2004267458A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating body
- ratchet
- angle adjuster
- plate member
- pivot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
【課題】従来の角度調整具では、椅子等の鋼製パイプフレームに取り付け易いようにチューブを設けていたが、木製の椅子等には適用し難い。
【解決手段】第1及び第2の回転体3,4を枢軸2を介して相対回転自在に連結する。第1の回転体3は同一仕様の内側及び外側板部材10,11を重ねてなる。第2の回転体4は内側板部材18に外側板部材19を組み合わせてなり、両部材18,19間に第1の回転体3のラチェット5を収容するための収容部20を区画する。第1及び第2の回転体3,4の取付面17,31とが概ね面一とされ、両取付面17,31をそれぞれ椅子の座部及び背もたれ部の側面に沿わせてねじ止めする。第2の回転体4に支軸6を介して揺動自在に支持される係止爪7を付勢部材8により付勢してラチェット5に噛合させる。係止爪7のラチェット5への係止を解除するための解除体9を枢軸2により支持する。
【選択図】 図5
【解決手段】第1及び第2の回転体3,4を枢軸2を介して相対回転自在に連結する。第1の回転体3は同一仕様の内側及び外側板部材10,11を重ねてなる。第2の回転体4は内側板部材18に外側板部材19を組み合わせてなり、両部材18,19間に第1の回転体3のラチェット5を収容するための収容部20を区画する。第1及び第2の回転体3,4の取付面17,31とが概ね面一とされ、両取付面17,31をそれぞれ椅子の座部及び背もたれ部の側面に沿わせてねじ止めする。第2の回転体4に支軸6を介して揺動自在に支持される係止爪7を付勢部材8により付勢してラチェット5に噛合させる。係止爪7のラチェット5への係止を解除するための解除体9を枢軸2により支持する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の回転体の相対回転位置を段階的に調整することのできる角度調整具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の角度調整具では、椅子やベッドのパイプフレームへの取付を考慮して、相対回動自在に連結される一対の回転体が、それぞれパイプフレームへの連結のためのチューブを有している(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2024233号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、このようなチューブを有する回転体では木製の椅子等の背もたれ角度の調整機構に適用し難いという問題がある。仮に適用できたとしても、スペースを広くとる。また、板材とチューブ材とを溶接することが必要で製造コストが高くなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、安価でスペースをとらず、木製家具子等にも簡便に適用することができる角度調整具を提供すことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1発明は、枢軸を介して連結された第1および第2の回転体の相対回転位置を段階的に調整することが可能な角度調整具において、上記第1および第2の回転体が互いに概ね面一となる取付面を有することを特徴とするものである。本発明では、例えば、背もたれ角度の調整が可能な木製の椅子の座部と背もたれ部の側面に各取付面を沿わせて、例えばねじ止め等により簡単に取り付けることができ、汎用性を高くすることができる。
【0006】
第2発明は、第1発明において、上記第1の回転体はラチェットを形成する同一仕様の板部材を複数枚重ねてなることを特徴とするものである。本発明では、例えば板金成形し易い薄肉の板材を用いても、これを積み重ねることで、十分な構造強度を得ることができ、結果として、安価に所望の強度を得ることができる。
第3発明は、第2発明において、上記第2の回転体は上記取付面を有する内側板部材に外側板部材を組み合わせてなり、内側板部材と外側板部材との間に、第1の回転体のラチェットのための収容部が区画されることを特徴とするものである。本発明では、例えば板金成形し易い薄肉の板材を用いても、これを組み合わせることで、十分な構造強度を得ることができ、結果として、安価に所望の強度を得ることができる。
【0007】
第4発明は、第3発明において、上記第1の回転体および第2の回転体の板部材は同じ板金材から打ち抜き形成してなることを特徴とするものである。本発明では製造コストを格段に安くすることができる。
第5発明は、第3又は第4発明において、上記第2の回転体の内側および外側板部材の挿通孔を挿通して内側および外側板部材を互いに連結する連結軸を備え、内側板部材は、挿通孔の周縁に上記取付面から窪む窪み部を有し、連結軸の抜け止め端部が窪み部内に収容されることを特徴とするものである。本発明では、連結軸の抜け止め端部が取付面から突出しないので、第2の回転体を取付対象に取付け易く、またスペースをとらない。
【0008】
第6発明は、第1ないし第5発明の何れか一つにおいて、上記第2の回転体は、上記第1の回転体のラチェットに係止可能な係止爪を、上記枢軸から離間する支軸を介して回転自在に支持しており、係止爪は付勢部材によってラチェットに係止する方向に付勢されており、上記第1および第2の回転体の間に、枢軸により所定の範囲で回転可能に支持されて上記付勢部材に抗して係止爪のラチェットに対する係止を解除するための解除体が設けられることを特徴とするものである。本発明では、部品点数の少ない簡便な構造にて、調整角度のロックとロック解除を達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の角度調整具の一部破断正面図である。図1を参照して、角度調整具1は、枢軸2を介して相対回転自在に連結された第1および第2の回転体3,4と、第1の回転体3に形成されるラチェット5と、第2の回転体4に支軸6を介して揺動自在に支持されラチェット5に噛み合うことのできる係止爪7と、この係止爪7をチラェット5に噛み合う方向に付勢する付勢部材8と、この付勢部材8に抗して係止爪7のラチェット5への係止を解除するための解除体9とを備える。
【0010】
角度調整具1は、例えば、第1の回転体3が椅子の背もたれ部の側部にねじ挿通孔16を通したねじによりねじ止めされると共に、第2の回転体4が座部の側部にねじ挿通孔60を通したねじによりねじ止めされる。そして、第1および第2の回転体の3,4の相対回転位置を、例えば図2(a)に示すように略90度をなす状態から、図2(b)に示すように、略180°をなす状態へと段階的に調整する機能を実現し、これにより、背もたれの角度の調整を実現する。
【0011】
図1,図3および図5を参照して、第1の回転体3は、同一仕様の例えば2枚の、内側板部材10および外側板部材11を重ねて構成される。各板部材10,11は、概ね円形をなし外周の概ね半周に歯5aを設けてラチェット5を形成するラチェット形成部12と、ラチェット形成部12から傾斜状連結部13を介して延設される長尺の取付板部14とを備える。
ラチェット5の中心には、図5に示すように、上記の枢軸2を挿通させる挿通孔15が形成されている。また、取付板部14には、その長手方向に沿って並ぶように複数のねじ挿通孔16が設けられている。
【0012】
内側板部材10の取付板部14の内側の面によって、第1の回転体3の平坦な取付面17が構成されている。外側板部材11の外側面に突出する突起50が形成されている。この突起50の裏側は凹みとなっており、この凹みには、同じく内側板部材10の外側面に形成された突起(図示せず)が嵌め合わされるようになっており、組立時の両板部材10,11間の位置決めを容易にしている。
第2の回転体4は、外側板部材18と内側板部材19を組み合わせてなり、これらの板部材18,19間に、上記のラチェット形成部12、係止爪7、付勢部材8および解除体9を収容するための収容部20を区画している。
【0013】
外側板部材19は、収容部20を区画するために外方へ膨出された略楕円状をなす区画壁21と、区画壁21から傾斜状連結部22を介して延設される長尺の取付板部23とを備える。図1、図3に示すように、傾斜状連結部22の対向する側縁22a(図では一方のみを示す)は区画壁21に略直交するように折り曲げられて区画壁21の一部に連なっており、構造強度を向上している。
図5を参照して、区画壁21には中央よりも先端寄りに枢軸挿通孔24が形成され、また、区画壁21の中央よりも取付板部23側に支軸挿通孔25が形成されている。
【0014】
区画壁21の内側面21aには、枢軸挿通孔24と支軸挿通孔25との間の中間部に、第1突起26が突出形成されている。また、図1を参照して、枢軸挿通孔25の回りに概ね円周等配に上記の第1突起26、第2突起27および第3突起28が突出形成されている。第1、第2および第3の突起26,27,28は、図2(a)に示すような外側板部材19の外側面に設けられる凹み26a,27a,28aの裏側に形成される。
【0015】
図3を参照して、内側板部材18は、外側板部材19の第2および第3の突起27(28)に相対向する突起36(37)を設けており、収容部20内で第1の回転体3のラチェット形成部12が横方向へがたつくのを抑制している。内側板部材18の上記突起36,37は、図4に示す凹み38,39の裏側に設けられている。
図1および図5を参照して、内側板部材18は、外側板部材19の区画壁21に対向して略楕円形をなす区画壁29と、外側板部材19の取付板部23に沿わせて重ねられる取付板部30とを有し、区画壁29および取付板部30の外側面は面一をなして、第2の回転体4の取付面31を構成している。第2の回転体4の取付面31と第1の回転体3の取付面17とは概ね面一となるようにされている。
【0016】
枢軸2は、頭部2aと、大径部2bと、小径部2cと、例えばかしめられる大径の抜け止め端部2dとを有している。頭部2aは、第2の回転体4の外側板部材19の外側面から突出する。大径部2bは、頭部2aよりも少し径が小さく外側板部材19および解除体9の枢軸挿通孔24,96を貫く。小径部2cは、第1の回転体3の各板部材10,11の枢軸挿通孔15および、第2の回転体4の内側板部材18の枢軸挿通孔32を貫く。内側板部材18の枢軸挿通孔32の周縁には、枢軸2の抜け止め端部2dが取付面31から突出しないように収容するための窪み部33が形成されている。
【0017】
また、支軸6は、頭部6aと、中間部6bと、例えばかしめられる抜け止め端部6cを有し、内側板部材18の支軸挿通孔34の周縁には、抜け止め端部6cが取付面31から突出しないように収容する窪み部35が形成されている。
第2の回転体4は、その内側板部材18および外側板部材19の取付板部23,30を合わせた状態でこれらを一体的に貫くねじ挿通孔60を形成している。第1および第2の回転体3,4を構成する板部材10,11,18,19は同じ板金材から打ち抜き形成してなり、製造コストの低廉化が図られている。
【0018】
係止爪7は支軸6の回りに揺動可能に支持されている。付勢部材8は支軸6の回りに遊嵌され、その一端8aが係止爪7に、他端8bが第1の回転体4の傾斜状連結部22の側縁22aに係止されている。付勢部材8によって付勢された係止爪7がラチェット5の歯5aに噛み合うことにより、第1の回転体3の第2の回転体4に対する展開方向(図において時計回り方向)への回動が阻止されている。
【0019】
図1を参照して、解除体9は板金形成されてなり、主体部90と主体部90の縁部の一部から直交状に折り曲げ形成された片からなる案内部91とを備える。解除体9の主体部90は、第2の回転体4の外側板部材19の内側面と、第1の回転体3の外側板部材11の外側面との間に挟まれて、枢軸2の回りに所定の角度範囲で揺動自在に支持されている。
解除体9は、ラチェット5の歯5aよりも径方向外方へ突出して歯5aに対する係止爪7の噛み合いを阻止しつつ係止爪7を案内するための上記した案内部91と、ラチェット5の歯底よりも径方向内方に位置して係止爪7の歯5aへの噛み合いを許容する許容部92と、上記した第1の回転体3の突起50に当接可能な第1および第2のストッパ部93,94と、解除体9の枢軸2回りの回動範囲を規制するために上記の第1の突起26に係合する円弧溝95とを設けている。許容部92、各ストッパ部93,94および円弧溝95は主体部90に設けられている。
【0020】
したがって、解除体9の許容部92を介して係止爪7をラチェット5の歯5aに噛み合わせることで、第1の回転体3の展開方向への回動を阻止して、第1の回転体3の起立方向(図1において反時計回り)への回動のみを許容する。
この第1の回転体3の起立方向への回動の終端近くで、解除体9の第2ストッパ部94に突起50を当接させることで、解除体9を第1の回転体3と共に回動させ、係止爪7を解除体9の案内部91に乗り上げさせて、係止爪7とラチェット5の歯5aとの噛み合いを解除する。
【0021】
これにより、第2の回転体4に対する第1の回転体3の展開方向への回動を許容し、更に、展開方向への回動の終端近くで、解除体9の第1ストッパ部94に上記突起50を当接させて、解除体9を第1の回転体3と共に回動させることで、係止爪7を解除体9の案内部91から離脱させて、再度、係止爪7とラチェット5の歯5aとを噛み合わせるようにしている。
以上説明した本実施の形態によれば、例えば、背もたれ角度の調整を可能とするための木製の椅子の座部と背もたれ部の側面に、対応する第1および第2の回転体3,4の対応する取付面17,31をそれぞれ沿わせて、ねじ挿通孔16,60に挿通したねじを椅子の座部や背もたれ部の側面にねじ込んで、簡単に取り付けることができ、汎用性を高くすることができる。
【0022】
特に、窪み部33,35を設けることで、枢軸2および支軸6の抜け止め端部2d,6cが取付面31から突出しないようにしてあるので、第2の回転体4を取付対象に取付け易く、またスペースをとらない。
また、同一仕様の板部材10,11を複数重ねて、ラチェット5を有する第1の回転体3を構成するので、例えば板金成形し易い薄肉の板材を用いても、積み重ねにより十分な構造強度を得ることができ、結果として、安価に所望の強度を得ることができる。
【0023】
また、上記第2の回転体4についても内外2枚の板部材18,19を組み合わせてなるので、安価に所望の強度を得ることができる。
特に、第1および第2の回転体3,4の板部材10,11,18,19を同じ板金材から打ち抜き形成してなる場合には、製造コストを格段に安くすることができる。
また、本実施の形態では、第1および第2の回転体3,4の他、係止爪7、付勢部材8、解除体9という部品点数の少ない簡便な構造にて、コスト安価に、調整角度のロックとロック解除を達成することができる。
【0024】
また、各板部材10,11,18,19、係止爪7、付勢部材8、解除体9、枢軸2、支軸6を組み合わせて仮組した後、枢軸2および支軸6の端部をかしめつけることで、角度調整具1の組立が完了するので、製造が非常に容易であり、この点からも角度調整具1を安価にすることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の角度調整具を、例えば、棚の開閉に応用したり、肘掛けの角度調節、ヘッドレストの角度調整、列車内の座席足元のフットレストの角度調節等に用いたりすることが可能である。その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の角度調整具の一部破断正面図である。
【図2】(a)および(b)は角度調整具の動作を示す概略正面図である。
【図3】角度調整具の概略平面図である。
【図4】角度調整具の概略背面図である。
【図5】図2(b)のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 角度調整具
2 枢軸(連結軸)
3 第1の回転体
4 第2の回転体
5 ラチェット
5a 歯
6 支軸(連結軸)
7 係止爪
8 付勢部材
9 解除体
10 内側板部材
11 外側板部材
12 チチェット形成部
14 取付板部
17 取付面
18 内側板部材
19 外側板部材
20 収容部
26 第1突起
27 第2突起
28 第3突起
30 取付板部
31 取付面
32 枢軸挿通孔
33 窪み部
34 支軸挿通孔
35 窪み部
50 突起
91 案内部
92 許容部
93 第1のストッパ部
94 第2のストッパ部
95 円弧溝
96 枢軸挿通孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の回転体の相対回転位置を段階的に調整することのできる角度調整具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の角度調整具では、椅子やベッドのパイプフレームへの取付を考慮して、相対回動自在に連結される一対の回転体が、それぞれパイプフレームへの連結のためのチューブを有している(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2024233号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、このようなチューブを有する回転体では木製の椅子等の背もたれ角度の調整機構に適用し難いという問題がある。仮に適用できたとしても、スペースを広くとる。また、板材とチューブ材とを溶接することが必要で製造コストが高くなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、安価でスペースをとらず、木製家具子等にも簡便に適用することができる角度調整具を提供すことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1発明は、枢軸を介して連結された第1および第2の回転体の相対回転位置を段階的に調整することが可能な角度調整具において、上記第1および第2の回転体が互いに概ね面一となる取付面を有することを特徴とするものである。本発明では、例えば、背もたれ角度の調整が可能な木製の椅子の座部と背もたれ部の側面に各取付面を沿わせて、例えばねじ止め等により簡単に取り付けることができ、汎用性を高くすることができる。
【0006】
第2発明は、第1発明において、上記第1の回転体はラチェットを形成する同一仕様の板部材を複数枚重ねてなることを特徴とするものである。本発明では、例えば板金成形し易い薄肉の板材を用いても、これを積み重ねることで、十分な構造強度を得ることができ、結果として、安価に所望の強度を得ることができる。
第3発明は、第2発明において、上記第2の回転体は上記取付面を有する内側板部材に外側板部材を組み合わせてなり、内側板部材と外側板部材との間に、第1の回転体のラチェットのための収容部が区画されることを特徴とするものである。本発明では、例えば板金成形し易い薄肉の板材を用いても、これを組み合わせることで、十分な構造強度を得ることができ、結果として、安価に所望の強度を得ることができる。
【0007】
第4発明は、第3発明において、上記第1の回転体および第2の回転体の板部材は同じ板金材から打ち抜き形成してなることを特徴とするものである。本発明では製造コストを格段に安くすることができる。
第5発明は、第3又は第4発明において、上記第2の回転体の内側および外側板部材の挿通孔を挿通して内側および外側板部材を互いに連結する連結軸を備え、内側板部材は、挿通孔の周縁に上記取付面から窪む窪み部を有し、連結軸の抜け止め端部が窪み部内に収容されることを特徴とするものである。本発明では、連結軸の抜け止め端部が取付面から突出しないので、第2の回転体を取付対象に取付け易く、またスペースをとらない。
【0008】
第6発明は、第1ないし第5発明の何れか一つにおいて、上記第2の回転体は、上記第1の回転体のラチェットに係止可能な係止爪を、上記枢軸から離間する支軸を介して回転自在に支持しており、係止爪は付勢部材によってラチェットに係止する方向に付勢されており、上記第1および第2の回転体の間に、枢軸により所定の範囲で回転可能に支持されて上記付勢部材に抗して係止爪のラチェットに対する係止を解除するための解除体が設けられることを特徴とするものである。本発明では、部品点数の少ない簡便な構造にて、調整角度のロックとロック解除を達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の角度調整具の一部破断正面図である。図1を参照して、角度調整具1は、枢軸2を介して相対回転自在に連結された第1および第2の回転体3,4と、第1の回転体3に形成されるラチェット5と、第2の回転体4に支軸6を介して揺動自在に支持されラチェット5に噛み合うことのできる係止爪7と、この係止爪7をチラェット5に噛み合う方向に付勢する付勢部材8と、この付勢部材8に抗して係止爪7のラチェット5への係止を解除するための解除体9とを備える。
【0010】
角度調整具1は、例えば、第1の回転体3が椅子の背もたれ部の側部にねじ挿通孔16を通したねじによりねじ止めされると共に、第2の回転体4が座部の側部にねじ挿通孔60を通したねじによりねじ止めされる。そして、第1および第2の回転体の3,4の相対回転位置を、例えば図2(a)に示すように略90度をなす状態から、図2(b)に示すように、略180°をなす状態へと段階的に調整する機能を実現し、これにより、背もたれの角度の調整を実現する。
【0011】
図1,図3および図5を参照して、第1の回転体3は、同一仕様の例えば2枚の、内側板部材10および外側板部材11を重ねて構成される。各板部材10,11は、概ね円形をなし外周の概ね半周に歯5aを設けてラチェット5を形成するラチェット形成部12と、ラチェット形成部12から傾斜状連結部13を介して延設される長尺の取付板部14とを備える。
ラチェット5の中心には、図5に示すように、上記の枢軸2を挿通させる挿通孔15が形成されている。また、取付板部14には、その長手方向に沿って並ぶように複数のねじ挿通孔16が設けられている。
【0012】
内側板部材10の取付板部14の内側の面によって、第1の回転体3の平坦な取付面17が構成されている。外側板部材11の外側面に突出する突起50が形成されている。この突起50の裏側は凹みとなっており、この凹みには、同じく内側板部材10の外側面に形成された突起(図示せず)が嵌め合わされるようになっており、組立時の両板部材10,11間の位置決めを容易にしている。
第2の回転体4は、外側板部材18と内側板部材19を組み合わせてなり、これらの板部材18,19間に、上記のラチェット形成部12、係止爪7、付勢部材8および解除体9を収容するための収容部20を区画している。
【0013】
外側板部材19は、収容部20を区画するために外方へ膨出された略楕円状をなす区画壁21と、区画壁21から傾斜状連結部22を介して延設される長尺の取付板部23とを備える。図1、図3に示すように、傾斜状連結部22の対向する側縁22a(図では一方のみを示す)は区画壁21に略直交するように折り曲げられて区画壁21の一部に連なっており、構造強度を向上している。
図5を参照して、区画壁21には中央よりも先端寄りに枢軸挿通孔24が形成され、また、区画壁21の中央よりも取付板部23側に支軸挿通孔25が形成されている。
【0014】
区画壁21の内側面21aには、枢軸挿通孔24と支軸挿通孔25との間の中間部に、第1突起26が突出形成されている。また、図1を参照して、枢軸挿通孔25の回りに概ね円周等配に上記の第1突起26、第2突起27および第3突起28が突出形成されている。第1、第2および第3の突起26,27,28は、図2(a)に示すような外側板部材19の外側面に設けられる凹み26a,27a,28aの裏側に形成される。
【0015】
図3を参照して、内側板部材18は、外側板部材19の第2および第3の突起27(28)に相対向する突起36(37)を設けており、収容部20内で第1の回転体3のラチェット形成部12が横方向へがたつくのを抑制している。内側板部材18の上記突起36,37は、図4に示す凹み38,39の裏側に設けられている。
図1および図5を参照して、内側板部材18は、外側板部材19の区画壁21に対向して略楕円形をなす区画壁29と、外側板部材19の取付板部23に沿わせて重ねられる取付板部30とを有し、区画壁29および取付板部30の外側面は面一をなして、第2の回転体4の取付面31を構成している。第2の回転体4の取付面31と第1の回転体3の取付面17とは概ね面一となるようにされている。
【0016】
枢軸2は、頭部2aと、大径部2bと、小径部2cと、例えばかしめられる大径の抜け止め端部2dとを有している。頭部2aは、第2の回転体4の外側板部材19の外側面から突出する。大径部2bは、頭部2aよりも少し径が小さく外側板部材19および解除体9の枢軸挿通孔24,96を貫く。小径部2cは、第1の回転体3の各板部材10,11の枢軸挿通孔15および、第2の回転体4の内側板部材18の枢軸挿通孔32を貫く。内側板部材18の枢軸挿通孔32の周縁には、枢軸2の抜け止め端部2dが取付面31から突出しないように収容するための窪み部33が形成されている。
【0017】
また、支軸6は、頭部6aと、中間部6bと、例えばかしめられる抜け止め端部6cを有し、内側板部材18の支軸挿通孔34の周縁には、抜け止め端部6cが取付面31から突出しないように収容する窪み部35が形成されている。
第2の回転体4は、その内側板部材18および外側板部材19の取付板部23,30を合わせた状態でこれらを一体的に貫くねじ挿通孔60を形成している。第1および第2の回転体3,4を構成する板部材10,11,18,19は同じ板金材から打ち抜き形成してなり、製造コストの低廉化が図られている。
【0018】
係止爪7は支軸6の回りに揺動可能に支持されている。付勢部材8は支軸6の回りに遊嵌され、その一端8aが係止爪7に、他端8bが第1の回転体4の傾斜状連結部22の側縁22aに係止されている。付勢部材8によって付勢された係止爪7がラチェット5の歯5aに噛み合うことにより、第1の回転体3の第2の回転体4に対する展開方向(図において時計回り方向)への回動が阻止されている。
【0019】
図1を参照して、解除体9は板金形成されてなり、主体部90と主体部90の縁部の一部から直交状に折り曲げ形成された片からなる案内部91とを備える。解除体9の主体部90は、第2の回転体4の外側板部材19の内側面と、第1の回転体3の外側板部材11の外側面との間に挟まれて、枢軸2の回りに所定の角度範囲で揺動自在に支持されている。
解除体9は、ラチェット5の歯5aよりも径方向外方へ突出して歯5aに対する係止爪7の噛み合いを阻止しつつ係止爪7を案内するための上記した案内部91と、ラチェット5の歯底よりも径方向内方に位置して係止爪7の歯5aへの噛み合いを許容する許容部92と、上記した第1の回転体3の突起50に当接可能な第1および第2のストッパ部93,94と、解除体9の枢軸2回りの回動範囲を規制するために上記の第1の突起26に係合する円弧溝95とを設けている。許容部92、各ストッパ部93,94および円弧溝95は主体部90に設けられている。
【0020】
したがって、解除体9の許容部92を介して係止爪7をラチェット5の歯5aに噛み合わせることで、第1の回転体3の展開方向への回動を阻止して、第1の回転体3の起立方向(図1において反時計回り)への回動のみを許容する。
この第1の回転体3の起立方向への回動の終端近くで、解除体9の第2ストッパ部94に突起50を当接させることで、解除体9を第1の回転体3と共に回動させ、係止爪7を解除体9の案内部91に乗り上げさせて、係止爪7とラチェット5の歯5aとの噛み合いを解除する。
【0021】
これにより、第2の回転体4に対する第1の回転体3の展開方向への回動を許容し、更に、展開方向への回動の終端近くで、解除体9の第1ストッパ部94に上記突起50を当接させて、解除体9を第1の回転体3と共に回動させることで、係止爪7を解除体9の案内部91から離脱させて、再度、係止爪7とラチェット5の歯5aとを噛み合わせるようにしている。
以上説明した本実施の形態によれば、例えば、背もたれ角度の調整を可能とするための木製の椅子の座部と背もたれ部の側面に、対応する第1および第2の回転体3,4の対応する取付面17,31をそれぞれ沿わせて、ねじ挿通孔16,60に挿通したねじを椅子の座部や背もたれ部の側面にねじ込んで、簡単に取り付けることができ、汎用性を高くすることができる。
【0022】
特に、窪み部33,35を設けることで、枢軸2および支軸6の抜け止め端部2d,6cが取付面31から突出しないようにしてあるので、第2の回転体4を取付対象に取付け易く、またスペースをとらない。
また、同一仕様の板部材10,11を複数重ねて、ラチェット5を有する第1の回転体3を構成するので、例えば板金成形し易い薄肉の板材を用いても、積み重ねにより十分な構造強度を得ることができ、結果として、安価に所望の強度を得ることができる。
【0023】
また、上記第2の回転体4についても内外2枚の板部材18,19を組み合わせてなるので、安価に所望の強度を得ることができる。
特に、第1および第2の回転体3,4の板部材10,11,18,19を同じ板金材から打ち抜き形成してなる場合には、製造コストを格段に安くすることができる。
また、本実施の形態では、第1および第2の回転体3,4の他、係止爪7、付勢部材8、解除体9という部品点数の少ない簡便な構造にて、コスト安価に、調整角度のロックとロック解除を達成することができる。
【0024】
また、各板部材10,11,18,19、係止爪7、付勢部材8、解除体9、枢軸2、支軸6を組み合わせて仮組した後、枢軸2および支軸6の端部をかしめつけることで、角度調整具1の組立が完了するので、製造が非常に容易であり、この点からも角度調整具1を安価にすることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の角度調整具を、例えば、棚の開閉に応用したり、肘掛けの角度調節、ヘッドレストの角度調整、列車内の座席足元のフットレストの角度調節等に用いたりすることが可能である。その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の角度調整具の一部破断正面図である。
【図2】(a)および(b)は角度調整具の動作を示す概略正面図である。
【図3】角度調整具の概略平面図である。
【図4】角度調整具の概略背面図である。
【図5】図2(b)のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 角度調整具
2 枢軸(連結軸)
3 第1の回転体
4 第2の回転体
5 ラチェット
5a 歯
6 支軸(連結軸)
7 係止爪
8 付勢部材
9 解除体
10 内側板部材
11 外側板部材
12 チチェット形成部
14 取付板部
17 取付面
18 内側板部材
19 外側板部材
20 収容部
26 第1突起
27 第2突起
28 第3突起
30 取付板部
31 取付面
32 枢軸挿通孔
33 窪み部
34 支軸挿通孔
35 窪み部
50 突起
91 案内部
92 許容部
93 第1のストッパ部
94 第2のストッパ部
95 円弧溝
96 枢軸挿通孔
Claims (6)
- 枢軸を介して連結された第1および第2の回転体の相対回転位置を段階的に調整することが可能な角度調整具において、上記第1および第2の回転体が互いに概ね面一となる取付面を有することを特徴とする角度調整具。
- 請求項1において、上記第1の回転体はラチェットを形成する同一仕様の板部材を複数枚重ねてなることを特徴とする角度調整具。
- 請求項2において、上記第2の回転体は上記取付面を有する内側板部材に外側板部材を組み合わせてなり、内側板部材と外側板部材との間に、第1の回転体のラチェットのための収容部が区画されることを特徴とする角度調整具。
- 請求項3において、上記第1の回転体および第2の回転体の板部材は同じ板金材から打ち抜き形成してなることを特徴とする角度調整具。
- 請求項3又は4において、上記第2の回転体の内側および外側板部材の挿通孔を挿通して内側および外側板部材を互いに連結する連結軸を備え、内側板部材は、挿通孔の周縁に上記取付面から窪む窪み部を有し、連結軸の抜け止め端部が窪み部内に収容されることを特徴とする角度調整具。
- 請求項1ないし5の何れか一つにおいて、上記第2の回転体は、上記第1の回転体のラチェットに係止可能な係止爪を、上記枢軸から離間する支軸を介して回転自在に支持しており、
係止爪は付勢部材によってラチェットに係止する方向に付勢されており、
上記第1および第2の回転体の間に、枢軸により所定の範囲で回転可能に支持されて上記付勢部材に抗して係止爪のラチェットに対する係止を解除するための解除体が設けられることを特徴とする角度調整具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003062005A JP2004267458A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 角度調整具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003062005A JP2004267458A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 角度調整具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004267458A true JP2004267458A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33124057
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003062005A Pending JP2004267458A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 角度調整具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004267458A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011031645A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Onodani Kiko Kk | タイヤ着脱機に装着されるビード落し装置 |
| JP2014048833A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Toyoda Iron Works Co Ltd | 車両用ペダル装置 |
-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003062005A patent/JP2004267458A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011031645A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Onodani Kiko Kk | タイヤ着脱機に装着されるビード落し装置 |
| JP2014048833A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Toyoda Iron Works Co Ltd | 車両用ペダル装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5167948B2 (ja) | 車両用シートの連結装置 | |
| JP4916155B2 (ja) | リクライニング装置 | |
| EP2301387A1 (en) | Vehicle seat reclining apparatus | |
| JP2008212176A (ja) | 車両用シートリクライニング装置 | |
| US20070145801A1 (en) | Seat reclining device for vehicle | |
| JPH0357162Y2 (ja) | ||
| JP2006014943A (ja) | リクライニング装置 | |
| JP2004267458A (ja) | 角度調整具 | |
| JP4105312B2 (ja) | シートのリクライニング装置 | |
| JPH0336291Y2 (ja) | ||
| JP2013011061A (ja) | ロック装置 | |
| JP2001025415A (ja) | シートのリクライナ構造 | |
| JP2004105360A (ja) | リクライニング機構 | |
| JP2004154585A (ja) | リクライニングシートにおける操作レバーの付勢構造 | |
| CN100553529C (zh) | 倾斜式座椅的锁定结构 | |
| JP2009165778A (ja) | 車両用シートの連結装置 | |
| WO2012001769A1 (ja) | シートバックを傾動可能に保持するシートのリクライニング装置 | |
| JP2007085521A (ja) | 継手装置 | |
| JP2001070073A (ja) | シートのリクライナ構造 | |
| JP2008054712A (ja) | シート | |
| JP5169233B2 (ja) | 車両用シートの連結装置 | |
| JP7735929B2 (ja) | 乗物用シートリクライニング装置 | |
| JP4414160B2 (ja) | シート | |
| JP2007082928A (ja) | 継手装置 | |
| US20050052064A1 (en) | Seat recliner mechanism incorporating a rotatable cam co-acting within an interiorly apertured pawl |