JP2004285456A - 強度と低温靱性に優れたCr−Mo鋼とその製造方法 - Google Patents

強度と低温靱性に優れたCr−Mo鋼とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】厚肉品においても高い強度と優れた低温靱性を有するCr−Mo鋼鍛鋼を提供する。
【解決手段】C:0.10〜0.20%、Si:0.40%以下、Mn:0.10〜1.00%、Ni:0.05〜1.00%、Cr:2.00〜3.50%、Mo:0.10〜1.50%、V:0.10〜0.40%、Nb:0.010〜0.030%、Ti:0.005〜0.015%、B:0.0005〜0.0015%、N:0.005超〜0.010%を含有するCr−Mo鋼を、鍛造後、900〜980℃に加熱後水冷し、600℃以上Ac1変態点未満で焼戻す。
【効果】強度要求を満足し、極寒冷地の使用に耐えうる低温靭性を確保できる。肉厚200mmを超え、600mmに至る極厚鍛鋼品においても肉厚方向で均−な機械的性質が得られ、圧力容器や火力発電用車室などの大型機器の信頼性を大きく向上させる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は石油精製用圧力容器や火力発電用車室など、高温・高圧環境で使用することを主目的とし、北米やカナダ、中国など寒冷地での使用に耐えるCr−Mo鋼およびCr−Mo鋼鍛鋼の製造方法に関するものである。特に製造時の板厚で200mm以上の極厚鍛鋼品の製造に好適である。
【0002】
【従来の技術】
石油精製圧力容器や火力発電用車室などのように高温・高圧環境で使用される機器の材料には高温強度が高く、また低温での靭性に優れていることが必要とされる。このような観点から、従来、上記用途の材料にはASTM A336F22Vで代表される2.25Cr−lMo−V鋼が使用されている。該鋼の成分は、C:0.11〜0.15%、Si:0.10%以下、Mn:0.30〜0.60%、Ni:0.25%以下、Cr:2.0〜2.5%、Mo:0.9〜1.1%、V:0.25〜0.35%、Ti:0.030%以下、B:0.0020%以下、Nb:0.07%以下、残部Feで示すことができる。なお、この材料では製造過程で焼入れがなされており、この焼入れによって所望の強度を確保するとともに低温での安定した靭性を得ている。
【0003】
また、従来の技術として、例えば特許文献1のCr−Mo鋼では、C、Si、MnとCr、Mo、W、V、Ti、Bを添加し、固溶強化元素であるMo、W量を調整して高温強度向上を図っている。さらにNbとTi、Vの複合添加は靭性を著しく低下させることを見出し、Nbを実質的に添加しないで低温靭性の確保を図っている。
【0004】
また特許文献2では、Cr量が3%以下、Mo量が1.5%以下のCr−Mo鋼で板厚が50〜200mm程度の比較的厚肉材を対象に、Ni、Cu、Ti、V、B、Nb、Ta、Zr、Wなどを一種あるいは複合添加して粗大な初析フェライトの生成やベイナイト+マルテンサイトの混合組織の粗大化を抑制して良好な強度と靭性を確保している。
【0005】
さらに特許文献3および特許文献4のCr−Mo鋼では、C、Si、Mn、Cr、Mo、V、Ti、B、Nb、Al、Ni、Cu、N、Oを添加し、特にCu+Niの適正添加により焼入性を確保し、Mo+W量の適正化による高温強度の向上を図り、熱間圧延の際に1000℃以下の温度で30%以上の圧下率で圧下を加えることにより析出物を微細に分散させ、オーステナイト粒の粗大化を抑制して靭性を確保している。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−1737号公報
【特許文献2】
特開2000−345281号公報
【特許文献3】
特開2001−335835号公報
【特許文献4】
特開2001−335836号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特許文献1で示された鋼は比較的板厚の薄い圧延鋼板を対象としたものであり、板厚で200mmを超えるような極厚の鍛鋼品などにおいては焼入時にその質量効果によりオーステナイト結晶粒の成長を招き、靭性を低下させる懸念がある。
【0008】
また特許文献2で示された鋼では、全厚での性能が確保できるのは板厚200mm程度までの圧延鋼板であり、それ以上の板厚では微量添加元素の成分バランスを適正化する必要があり、請求項に示す成分範囲で安定した強度と靭性を得ることは難しい。なお、その実施例においてはNb、Ti、Bに関しては二種類の添加に限定されており、これら三元素とNとのバランスを適正化したものではない。
【0009】
さらに特許文献3、4の鋼では、適正な加工ひずみを加えることができるのは板厚で200mm程度までの圧延鋼板であり、板厚200mmを超えるような極厚の鍛鋼品に対しては十分な加工ひずみを加えることができず、結晶粒の粗大化、靭性の低下を招く懸念がある。
【0010】
上記圧力容器や車室などは近年効率化の観点から大容量化、大型化の傾向にあり、また操業条件はより高温・高圧化してきている。このため機器の品質および信頼性の点からは、使用中脆化が少ない極厚材の使用が望まれている。しかしながら肉厚が厚くなると焼入れ時の質量効果によって肉厚中心部で冷却速度が低下して焼入れが十分になされないために均一な機械的性質を得ることが難しくなる。従来使用されている材料では特許文献1〜4に示されるように、その焼入れ性を考慮すると、必要強度および靭性を得るためには肉厚を200mm以下に抑えることが必要であり、より肉厚の大きな圧力容器や車室を得ることは困難であるとされている。
【0011】
これに対し、本願出願人は、先行特許第3338241号に示すように、成分中にBとTiを複合添加することによって焼入れ性を向上させ、溶接性への悪影響も排除した鋼種を提案している。しかしながらこの鋼種では低温靭性は確保できても、700℃前後での溶接後熱処理を行った後の0.2%耐力で400MPa、引張強度で586MPaのASTM A336F22Vの材料規格を満足する高強度を安定して確保することが難しく、設計許容応力の低下に伴って機器の肉厚、重量の増加に繋がっていた。一方でASTM A336F22V等で規定されるVを重量%で0.25〜0.35%添加した高強度Cr−Mo鋼においては、この0.2%耐力を安定して確保することが可能となったものの、低温靭性は−18℃で54J(40ft−lb)以上の吸収エネルギーを確保するのが精一杯であり、北米やカナダ、中国など極寒冷地における使用にあたっては脆性破壊など機器の信頼性を低下させる懸念があった。またこの鋼種においても溶接後の応力除去焼鈍が重畳されるような、700℃前後で長時間の焼戻しが行われた場合に強度低下を招き、製造時および現地での溶接後のPWHT条件に制約を与えていたため、より長時間の焼戻しを施しても強度低下の少ない材料の開発が必要であった。
【0012】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、ASTM A336F22V等で規定される高強度Cr−Mo鋼と同等の強度を有しつつ、極寒冷地の使用に耐える低温靭性を厚肉材においても確保することができる、強度と低温靱性に優れたCr−Mo鋼およびCr−Mo鋼鍛鋼の製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の強度と低温靱性に優れたCr−Mo鋼は、質量%で、C:0.10〜0.20%、Si:0.40%以下、Mn:0.10〜1.00%、Ni:0.05〜1.00%、Cr:2.00〜3.50%、Mo:0.10〜1.50%、V:0.10〜0.40%、Nb:0.010〜0.030%、Ti:0.005〜0.015%、B:0.0005〜0.0015%、N:0.005超〜0.010%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の強度と低温靭性に優れたCr−Mo鋼鍛鋼の製造方法は、請求項1記載の成分の範囲でCr−Mo鋼を溶製し、該鋼を鍛造後、900〜980℃のオーステナイト化温度に加熱後水冷して焼入を施し、600℃以上Ac1変態点未満の温度で焼戻すことを特徴とする。
【0015】
すなわち、本発明は、鋼中の微量添加元素であるTi、B、Nの成分バランスを検討し、さらに炭窒化物を形成して強度を高め、高温加熱時のオーステナイト結晶粒の粗大化を抑制して靭性確保と強度安定化効果があるNbを微量添加し、前述Ti、B、Nを含む四元素の成分バランスを適正化し、本発明に至ったものである。
【0016】
本発明のCr−Mo鋼は石油精製圧力容器や火力発電用車室など高温高圧環境で使用される材料に好適であり、特にCr−Mo鋼厚肉鍛鋼品の材料に有用である。該Cr−Mo鋼は、厚さ200mm以上の鍛鋼品に使用するものとして顕著な効果を発揮する。実際に、600mm厚さまでの鍛鋼品において顕著な効果を有しており、400mm厚さまででより顕著な効果が得られる。
【0017】
以下本発明における成分の限定範囲について詳細に説明する。
C:0.10〜0.20%
Cは鋼の強度を向上させる有効な成分であるが、0.10%未満だと大型鍛鋼品として焼入性が確保できず十分な強度が得られないため0.10%以上とする。又過剰の添加は鋼材の溶接性やHAZ靭性等を著しく劣化させるため上限を0.20%とする。なお、同様の理由で上限を0.15%とするのが望ましい。
【0018】
Si:0.40%以下
Siは母材の強度確保、脱酸等に必要な成分であるが、過剰な添加は高温供用中の焼戻し脆化により靭性を低下させるため上限を0.40%とした。また、同様の理由で上限を0.10%とするのが望ましい。
【0019】
Mn:0.10〜1.00%
Mnは母材の強度及び靭性の確保に有効な成分として0.10%以上の添加が必要であるが、Siと同様焼戻し脆化感受性を高め、さらに過剰な添加は溶接割れ感受性を高めるため、上限値を1.00%とした。なお、同様の理由で下限を0.30%、上限を0.60%とするのが望ましい。
【0020】
Ni:0.05〜1.00%
Niは母材の強度及び靭性を向上させるために有効であるが製造コストを上昇させるため0.05%を下限、1.00%を上限とした。なお、同様の理由で上限を0.25%とするのが望ましい。
【0021】
Cr:2.00〜3.50%
Crはこの種の鋼において焼入性、強度を高めるために必要不可欠であり、この作用を得るためには2.00%以上の添加が必要である。逆に過剰な添加は焼戻し脆化感受性を高めるので上限を3.50%とした。なお、同様の理由で上限を2.50%とするのが望ましい。
【0022】
Mo:0.10〜1.50%
Moは固溶化熱処理による母材の強度と靭性を安定的に向上させる元素であり0.10%以上含有させる必要がある。しかし過剰な添加は溶接HAZ部の靭性を損なうため上限を1.50%とした。なお、同様の理由で下限を0.90%、上限を1.10%とするのが望ましい。
【0023】
V:0.10〜0.40%
Vは鋼の強度を確保するために重要な元素であり、0.10%以上含有させる必要がある。一方、多すぎると靭性値に悪影響を及ぼすことから下限を0.10%、上限を0.40%とした。なお、同様の理由で下限を0.25%、上限を0.35%とするのが望ましい。
【0024】
Nb:0.010〜0.030%
Nbは鋼を溶体化温度に加熱時にオーステナイト粒の粗大化を防止すると共に細粒化の作用があるが、Nb炭窒化物などが母材に微細に均一に分散し高温強度などを上昇する作用を有するため0.010%以上添加する。しかし0.030%を超えると鋼塊中心部の共晶炭化物が生成するとともに焼入時に粗大な初析フェライトを生成し、靭性が大きく低下するためここでは0.030%以下とした。
【0025】
Ti:0.005〜0.015%
TiはNbと同様に固溶化処理後の組織を微細化し後述するNと結合して結晶粒度の粗大化を抑制する効果がある。その添加量は0.005%未満では効果が少なく、また0.015%を超えると切り欠き効果により靭性が大きく劣化するので、その含有量を0.005〜0.015%とした。
【0026】
B:0.0005〜0.0015%
Bは焼入性を向上させる重要な元素であり、その作用を得るため下限を0.0005%とする。一方、過度に添加すると溶接割れを招き、溶接性に大きな悪影響を及ぼすので上限を0.0015%とした。
【0027】
N:0.005超〜0.010%
NはTiNとして析出する事でHAZ靭性の向上に効果があるが少ないと効果が薄れるため下限を0.005%超とした。しかしながら0.010%を超えると固溶Nが増大しHAZ靭性の低下がおこる。Tiの添加量と対応させTiの微細析出によるHAZ靭性の向上を考えると0.010%を上限とした。
【0028】
また焼入条件として加熱温度は900〜980℃、冷却方法は水冷とする。加熱温度を900〜980℃とするのは900℃未満では本鋼に十分な焼入の効果が得られず再結晶が促進されないためであり、また980℃を超えると逆に結晶粒の粗大化を招き、靭性の低下に繋がるためである。水冷とするのは板厚で400mmまでの厚肉鍛鋼品において内部まで所定の機械的性質を得るために十分な冷却速度を与えるためである。また焼戻条件として温度を600℃以上Ac1変態点未満とするのは600℃未満では焼戻による材質変化が十分に生じず、またAc1変態点以上では逆変態オーステナイトが生じ、最終的にマルテンサイトに変態して材質に悪影響を及ぼすためである。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明のCr−Mo鋼は、常法により溶製することができ、前記で規定する組成範囲に調製される。該Cr−Mo鋼は、本発明法によりCr−Mo鋼鍛鋼の材料として用いることができ、所望の方法により熱間鍛造、冷間鍛造を施すことができる。該鍛造後においては、900〜980℃のオーステナイト化温度に加熱後水冷して焼入を施す。該焼入に際しての加熱方法等も特に限定されるものではなく、適宜の加熱炉によって加熱し、水冷することができる。水冷は、浸漬、噴射等の適宜の方法により行うことができる。要は冷却剤として水を用いるものであればよい。該焼入後には、600℃以上Ac1変態点未満の温度で焼戻し処理を行う。焼き戻しは、1段の他、多段で行うことも可能である。
【0030】
【実施例】
以下に本発明の実施例を比較例と対比しつつ説明する。
表1に示す組成を有する供試材を真空誘導溶解炉により50kg丸形鋼塊に溶製し、35mm厚さに圧延を行った。調質温度は960℃とし、板厚400mm水冷時の肉厚中央位置を模擬した冷却速度で加速冷却を施し、その後700℃で26hrおよび7hrの焼戻しを行った。なお、表1に示すように、本発明鋼は、微量成分Ti、B、Nb、Nのバランスをコントロールして添加されていることを示している。
【0031】
【表1】
Figure 2004285456
【0032】
上記により得られた供試材に対し、室温引張強度および0.2%耐力を測定し、その結果を図1に示した。その結果、図1に示すように700℃で26hrの焼戻しを行っても比較材に比べて同等かそれ以上の優れた室温引張強度を示し、ASTM A336F22Vの規格である0.2%Y.S.≧415MPa、T.S.:585/760MPaの強度要求を十分満足することを確認した。
【0033】
次に、上記供試材に対し、−40℃におけるシャルピー衝撃試験を行った。
図2は700℃で7hrの焼戻しを施したときの母材の−40℃における衝撃試験結果を示すものである。発明材は比較材に比べて高い靭性を有しており、vE−40℃で150J以上の吸収エネルギーを示している。これはTi、B、N及びNbの適正添加量の効果による焼入性の確保、微細炭窒化物の生成による強度向上、結晶粒微細化による靭性安定化などの複合的な効果によるものと考えられる。
【0034】
次に表1に示す組成を有する鋼のうち、No.2とNo.5について真空誘導溶解炉により50kg丸形鋼塊に溶製し、35mm厚さに圧延を行った。調質温度は950℃とし、板厚600mm水冷時の肉厚中央位置を模擬した冷却速度で加速冷却を施し、670℃で10時間焼戻した。その後に、繰返しSRを想定した長時間焼戻しを施したときの室温強度の低下量を測定した。発明材と比較材の比較結果を図3に示した。本発明材は長時間焼戻しを施しても強度低下の程度が小さいことを示しており、例えば700℃×26hrのPWHTを施した場合、比較材に比べて約30MPaの強度の向上が図れることが明らかとなった。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のCr−Mo鋼によれば、質量%で、C:0.10〜0.20%、Si:0.40%以下、Mn:0.10〜1.00%、Ni:0.05〜1.00%、Cr:2.00〜3.50%、Mo:0.10〜1.50%、V:0.10〜0.40%、Nb:0.010〜0.030%、Ti:0.005〜0.015%、B:0.0005〜0.0015%、N:0.005超〜0.010%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、本発明のCr−Mo鋼鍛鋼の製造方法によれば、上記成分の範囲でCr−Mo鋼を溶製し、鍛造後、900〜980℃のオーステナイト化温度に加熱後水冷して焼入を施し、600℃以上Ac1変態点未満の温度で焼戻すので、700℃前後のPWHTを施した後においてもASTM A336F22Vで規定される強度要求を満足する母材強度を維持しつつ、北米やカナダ、中国など極寒冷地の使用に耐えうる低温靭性を確保することが可能となる。特に−40℃におけるシャルピー衝撃吸収エネルギーで100J以上を安定して確保できるようになり、機器の信頼性が向上する。さらにこれまでの技術では難しかった肉厚200mmを超え、600mmに至るような極厚鍛鋼品においても肉厚方向で均−な機械的性質を得ることができ、圧力容器や火力発電用車室などの大型機器の信頼性を大きく向上させ、産業上きわめて有効である。また通常の焼入焼戻により製造され、追加熱処理を必要としないためエ程の長期化と製造コストの抑制に繋がる。また上述の強度要求を満足することにより設計許容応力を高く取ることができ、容器の肉厚低減、軽量化に繋がるメリットがある。また700℃前後での長時間焼戻しを施しても強度低下の程度が小さく、従来材に比べて強度向上が可能となるため、製造時や現地工事、あるいは補修溶接後など複数のPWHTに対応できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明材と比較材を960℃でオーステナイト化後板厚400mm水冷時の肉厚中央位置を模擬した加速冷却を施し、700℃で26時間の焼戻しを施したときの室温引張強度を示すグラフである。
【図2】本発明材と比較材を960℃でオーステナイト化後板厚400mm水冷時の肉厚中央位置を模擬した加速冷却を施し、700℃で7時間の焼戻しを施したときの−40℃でのシャルピー吸収エネルギーを示すグラフである。
【図3】本発明材と比較材を950℃でオーステナイト化後板厚600mmの肉厚中央位置を模擬した加速冷却を施し、660℃で10時間焼戻した後、695〜710℃の温度で種々の時間焼戻したときの焼戻しパラメータと強度の低下量との関係を示すグラフである。

Claims (2)

  1. 質量%で、C:0.10〜0.20%、Si:0.40%以下、Mn:0.10〜1.00%、Ni:0.05〜1.00%、Cr:2.00〜3.50%、Mo:0.10〜1.50%、V:0.10〜0.40%、Nb:0.010〜0.030%、Ti:0.005〜0.015%、B:0.0005〜0.0015%、N:0.005超〜0.010%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなることを特徴とする強度と低温靱性に優れたCr−Mo鋼。
  2. 請求項1記載の成分の範囲でCr−Mo鋼を溶製し、該鋼を鍛造後、900〜980℃のオーステナイト化温度に加熱後水冷して焼入を施し、600℃以上Ac1変態点未満の温度で焼戻すことを特徴とする強度と低温靭性に優れたCr−Mo鋼鍛鋼の製造方法。
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