JP2004287601A - 情報処理装置、ファイル管理方法、ファイル管理プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、ファイル管理方法、ファイル管理プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】巨大なファイルへ高速にアクセスする。
【解決手段】情報処理装置1は、1つの結合ファイルFCを複数の分割ファイルFDに分割して記憶する記憶装置40に対して、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステム30を用いて各分割ファイルFDにアクセスするファイルアクセス実行部23と、アプリケーション10から、アクセスすべき位置を結合ファイルFCにおける位置で特定したアクセス位置情報とともに、ファイルアクセス命令を受け取るファイルアクセス命令受取部21と、各分割ファイルFDの結合ファイルFCにおける位置、および各分割ファイルFDのサイズに基づいて、アクセス位置情報が示す位置を含む分割ファイルFDおよび当該分割ファイルFDにおけるアクセス位置を特定し、ファイルアクセス実行部23に当該分割ファイルFDへのアクセスを実行させるインデックス管理部22とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデータベース等に用いる巨大なファイルへ高速にアクセスするファイル管理方法、情報処理装置、ファイル管理プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シーケンシャルなファイルシステムでは、必要な部分へのデータのアクセスは、ファイルシステムに対しそのデータにアクセスしているデータ位置より必要な部分までのデータをスキップする命令を発行することにより行っていた。よって、前の位置への移動機能を具備しないファイルシステムにおいて、アクセスしているデータ位置より必要な部分が前にある場合には、ファイルアクセス位置をデータの先頭まで移動した後、先頭から必要な部分までのデータをスキップする命令を発行していた。
【0003】
また、データへのアクセス方法の速度の向上は、特許文献1等にあるようにファイルシステムの改良により行われてきた。
【0004】
特許文献1には、項目情報が多くなって管理テーブルを作業ファイルに格納せざるを得なくなったときに、実データへのアクセスをできる限り高速で実現することを目的とした管理テーブルの管理処理装置が記載されている。具体的には、上記管理テーブルの管理処理装置は、項目情報によって特定されるところの実データをアクセスするためのポインタを管理することで、作業ファイルに格納される実データへのアクセスを実現する管理テーブルの管理処理装置において、上記管理テーブルを一定の項目数を単位とした管理ブロックをもって分割して構成するとともに、分割されたこれらの管理ブロックを作業ファイルに格納するよう構成し、データ処理を実行するところのデータ処理装置の主記憶装置に、上記管理ブロックのいずれか1つを展開するための管理ブロック格納領域と、上記各管理ブロックの管理下の有効な項目情報の項目数を格納するための有効項目数格納領域とを設けるよう構成して、実データへのアクセス要求時に、上記有効項目数格納領域に格納される有効項目数に従って求められるその実データを特定する項目情報を管理するところの上記管理ブロックを、作業ファイルから上記管理ブロック格納領域にと展開してなるように管理されてなる。
【0005】
【特許文献1】
特公平6−82334号公報(公告日:平成6(1994)年10月19日)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多くのファイルシステムでは、その種類によって動作は異なるが、データをスキップする命令に対して、データの最低ファイル管理サイズ(セクタサイズ(例えば512バイト等))ずつスキップする。そのため、セクタサイズが例えば512バイトの場合に、5MBスキップするには、(5MB=5242880バイト)/512=10240のセクタを管理する必要がある。
【0007】
よって、このファイルシステムをパフォーマンスが低い環境で実現した場合、スキップサイズが大きいと、必要な部分にアクセスするのに長い処理時間を要していた。
【0008】
また、前の位置へアクセスすることができないファイルシステムの場合、ファイルの最初から必要な位置までデータをスキップするため、長い処理時間を要していた。
【0009】
また、ファイルシステムの改良によって処理速度を向上しようとする場合、ファイルシステムを新たに構築する必要があるため、既存のオペレーティングシステムに変更を加える必要があり、しかも変更が不可能な場合もあった。
【0010】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、巨大なファイルへ高速にアクセスすることができるファイル管理方法、およびそれを用いた情報処理装置を提供することにある。また、本発明の目的には、上記情報処理装置を実現する、ファイル管理プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することも含まれる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、1つの結合ファイルを複数の分割ファイルに分割して記憶する記憶装置に対して、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステムを用いて各分割ファイルにアクセスするファイルアクセス実行手段と、アプリケーションから、アクセスすべき位置を上記結合ファイルにおける位置で特定したアクセス位置情報とともに、ファイルアクセス命令を受け取るファイルアクセス命令受取手段と、各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズに基づいて、上記アクセス位置情報が示す位置を含む分割ファイルおよび当該分割ファイルにおけるアクセス位置を特定し、上記ファイルアクセス実行手段に当該分割ファイルへのアクセスを実行させるインデックス管理手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】
また、本発明のファイル管理方法は、1つの結合ファイルを複数の分割ファイルに分割して記憶する記憶装置に用いるファイル管理方法であって、アプリケーションから、アクセスすべき位置を結合ファイルにおける位置で特定したアクセス位置情報とともに、ファイルアクセス命令を受け取るファイルアクセス命令受取ステップと、各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズに基づいて、上記アクセス位置情報が示す位置を含む分割ファイルおよび当該分割ファイルにおけるアクセス位置を特定する分割ファイル特定ステップと、上記分割ファイル特定ステップで特定された分割ファイルのアクセス位置に、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステムを用いてアクセスするファイルアクセス実行ステップと、を含むことを特徴としている。
【0013】
上記の構成および方法により、ファイル(結合ファイル)をあらかじめ分割しておくことにより、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステムを用いても、ファイルをスキップするサイズは分割されたファイルサイズが最大となる。すなわち、分割ファイルにすることで、アプリケーションが指定したアクセス位置に必要最小限のディスクアクセスでたどり着くことができ、アクセスを高速化することが可能となる。よって、ファイルシステムを高機能化する必要がない。
【0014】
また、アプリケーションから、アクセスすべき位置を結合ファイルにおける位置で特定したアクセス位置情報を受け取り、各分割ファイルの結合ファイルにおける位置および各分割ファイルのサイズ(インデックス情報)に基づいて、アクセスすべき分割ファイルを決定する。なお、インデックス情報は、各分割ファイルFDの結合ファイルでの位置を再現可能な情報であればよく、例えば、分割された順番や、記憶装置上でのブロック数でもよい。
【0015】
よって、アプリケーションに対して単一の結合ファイルにアクセスするのと同じアクセス動作によって分割ファイルへアクセス可能なインターフェイスを実現できる。すなわち、アプリケーションは、分割ファイルを管理する必要がない。
【0016】
したがって、辞書ファイルのような巨大なファイルへ高速にアクセスすることが可能となる。また、アプリケーションが使用するデータファイルの容量が大きくなっても、ファイルシステムおよび/またはアプリケーションのファイルアクセス命令の形式を変更する必要がないため、既存のファイルシステムおよびアプリケーションを利用できる。
【0017】
以上より、上記の構成および方法は、特に、一時に1つのファイルのみにアクセス可能なアプリケーションが、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステムを用いて巨大なファイルへランダムにアクセスする情報処理装置に好適である。
【0018】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記インデックス管理手段は、アプリケーションによってアクセスが要求されたデータが、結合ファイルにおいて連続するデータであって、複数の分割ファイルに分散して格納されている場合、上記ファイルアクセス実行手段に、アクセスする分割ファイルを順次切り替えながら当該複数の分割ファイルにアクセスさせるものであることを特徴としている。
【0019】
上記の構成により、さらに、連続するデータが分断されている部分で参照する分割ファイルを切り替えることにより、必要とされる連続するデータが2つ以上の分割ファイルにまたがって存在するときでも、連続したデータとして扱うことができる。よって、複数の分割ファイルに対して、ひとつのファイルであるかのようにアクセスすることができる。
【0020】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記インデックス情報を格納したインデックスファイルが、上記分割ファイルを記憶した記憶装置に記憶されていることを特徴としている。
【0021】
上記の構成により、さらに、インデックスファイルを読み込むことでインデックス情報を取得できる。また、インデックスファイルで指定されたファイル名によって、分割ファイルを管理できるため、分割ファイル名を柔軟に設定することが可能となる。また、記憶装置に分割ファイルとともにインデックスファイルが記憶されているため、扱いが簡便である。
【0022】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記インデックス管理手段は、アプリケーションからアクセスすべきファイルとして上記インデックスファイルが指定された場合、アクセスすべきファイルを当該インデックスファイルが管理している分割ファイルに変更するものであることを特徴としている。
【0023】
上記の構成により、さらに、アプリケーションは、アクセスすべきファイルとしてインデックスファイルを指定することで、分割ファイルにアクセスできる。すなわち、アプリケーションは、複数の分割ファイルに対して、ひとつのファイルであるかのようにアクセスすることができる。また、インデックスファイルは記憶装置に実際に存在するため、実際には存在しない分割前の結合ファイルを指定するよりも扱いが容易である。
【0024】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記結合ファイルを分割して上記複数の分割ファイルを生成するファイル分割手段をさらに備え、上記インデックス管理手段が、各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズを格納したインデックスファイルを生成して上記記憶装置に記憶するものであり、上記ファイルアクセス実行手段が、各分割ファイルを上記記憶装置に記憶するものであることを特徴としている。
【0025】
上記の構成により、さらに、結合ファイルから分割ファイルを生成し、当該分割ファイルとインデックスファイルとを組にして記憶装置に記憶することができる。すなわち、インデックスファイルを用いて分割ファイルにアクセス可能な状態に記憶装置にファイルを構成できる。
【0026】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記インデックス管理手段が管理する上記インデックスファイルに基づき、上記記憶装置に記憶されている複数の分割ファイルを結合して結合ファイルを生成するファイル結合手段を備えることを特徴としている。
【0027】
上記の構成により、さらに、インデックスファイルを用いて分割ファイルにアクセスする機能を備えていない装置においても、分割ファイルと同じ内容の結合ファイルにアクセスすることが可能となる。よって、分割ファイルを結合ファイルとして持ち出すことができるので、他の装置との互換性を維持できる。例えば、高速なオペレーティングシステムにおいてはファイルを分割する必要がないため、ひとつのファイルに戻して利便性を高める一方、互換性を維持することが可能となる。このように、分割ファイルをユーザの操作により元に戻すことができるため、ユーザの動作環境に応じたファイルアクセス方法を設定することが可能となる。
【0028】
また、本発明のファイル管理プログラムは、コンピュータを上記情報処理装置の各手段として機能させるコンピュータ・プログラムである。
【0029】
上記の構成により、コンピュータで上記情報処理装置の各手段を実現することによって、上記情報処理装置を実現することができる。
【0030】
また、本発明のファイル管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記情報処理装置の各手段をコンピュータに実現させて、上記情報処理装置を動作させるファイル管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0031】
上記の構成により、上記記録媒体から読み出されたファイル管理プログラムによって、上記情報処理装置をコンピュータ上に実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1から図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0033】
図1は、本実施の形態に係る情報処理装置1の構成の概略を示す機能ブロック図である。図1に示すように、情報処理装置1は、アプリケーション10、ファイル管理部20、ファイルシステム30、記憶装置40を少なくとも備えて構成されている。
【0034】
情報処理装置1は、巨大なファイルの任意の位置に頻繁にアクセスする必要のあるアプリケーションを実行する装置、例えば、携帯型の電子辞書装置である。情報処理装置1が電子辞書装置である場合、記憶装置40に記憶された分割ファイルFDは辞書ファイルであり、アプリケーション10は辞書検索を行うアプリケーションソフトウェアである。
【0035】
記憶装置40には、複数の分割ファイルFDと、分割ファイルFDを管理するためのインデックス情報を記述したインデックスファイルFIとが格納されている。
【0036】
ここで、情報処理装置1のオペレーティングシステムは、ファイルシステム30の機能が限定されている。具体的には、ファイルシステム30は、ファイルの先頭から順次アクセスするシーケンシャルなファイルアクセスのみが可能である。すなわち、ファイルシステム30は、前方への移動などのファイルの任意の位置に高速にアクセスするための機能を備えていない。
【0037】
また、アプリケーション10は、一時に1つのファイルのみにアクセス可能であり、同時に複数のファイルへアクセスする機能を備えていない。
【0038】
そして、ファイル管理部20は、このような機能の限定されたアプリケーション10とファイルシステム30との間に設けられたミドルウェアである。すなわち、ファイル管理部20は、アプリケーション10からファイルアクセス命令を受けて、記憶装置40へのファイルアクセスを仲介するインターフェイスとして機能する。具体的には、ファイル管理部20は、アプリケーション10に対して、記憶装置40に複数に分割されて記憶されている分割ファイルFDに、分割されていない1つの結合ファイルFC(記憶装置40に実際には存在しない仮想結合ファイルFCim)へアクセスするファイルアクセス命令を使用してアクセスできる環境を提供する。以下で説明するように、ファイル管理部20は、インデックスファイルFIに基づいて分割ファイルFDへのアクセスを制御する。
【0039】
次に、図2から図4を参照しながら、記憶装置40に記憶するインデックスファイルFIと分割ファイルFDについて説明する。図2は、結合ファイルFC、分割ファイルFD、インデックスファイルFIの具体例を示す説明図である。図3は、インデックスファイルFIのデータ構造を示す説明図である。図4は、インデックスファイルFIの具体例を示す説明図である。
【0040】
図2に示すように、分割ファイルFDは、元々1つである結合ファイルFCを複数に分割したものである。なお、各分割ファイルFDのサイズは任意であり、結合ファイルFCが均等に分割されている必要はない(図4)。
【0041】
図3および図4に示すように、インデックスファイルFIは、分割ファイルFDのファイル名、順番、サイズ等のインデックス情報が分割ファイルFDごとに対応付けられて記述されている。なお、インデックスファイルFIには、ファイルの先頭に、分割ファイル管理インデックスであることを示すヘッダが記述されている。
【0042】
図2に示す具体例では、ファイル”ABCD.DAT”(結合ファイルFC)を任意のサイズで64分割したものが、ファイル”ABCD.000”〜”ABCD.063”(分割ファイルFD(FD1〜64))である。これを分割されたときの順番で管理するのがインデックスファイル”ABCD.IDX”(インデックスファイルFI)である。
【0043】
そして、図4に示すように、インデックスファイル”ABCD.IDX”には、第1行目に、このファイルが分割ファイルFDのインデックス情報を管理するインデックスファイルFIであることを示すバージョン番号などのヘッダが記述されている。2行目以降には、各分割ファイルFD1〜64のファイル名およびファイルサイズが分割された順番に記述されている。なお、インデックスファイルFIは、任意の形式で記述可能であり、例えばテキストで記述されてもよいし、バイナリで記述されてもよい。
【0044】
図1に示すように、ファイル管理部20は、ファイルアクセス命令受取部21、インデックス管理部22、ファイルアクセス実行部23とを備えて構成されている。なお、ファイル分割/結合部24については後述する。
【0045】
ファイルアクセス命令受取部(ファイルアクセス命令受取手段)21は、アプリケーション10から、アクセスすべき位置を結合ファイルFCにおける位置で特定したアクセス位置情報とともに、ファイルアクセス命令を受け取る。
【0046】
インデックス管理部(インデックス管理手段)22は、各分割ファイルFDの結合ファイルFCにおける位置、および各分割ファイルFDのサイズをインデックス情報として管理し、このインデックス情報に基づいて、分割ファイルFDへのアクセスを制御する。インデックス管理部22は、インデックス情報を、記憶装置40からインデックスファイルFIを読み込むことによって取得する。
【0047】
インデックス管理部22は、分割ファイルFDへのアクセスを開始する際、インデックスファイルFIの情報を読みとり、記憶装置40に格納されている各分割ファイルFDとの整合性をチェックする。具体的には、インデックス管理部22は、インデックスファイルFIに記述されている分割ファイルFDがすべて存在するかや、各分割ファイルFDのファイルサイズが記述と合っているかなどをチェックし、問題がなければ正常なアクセスが可能であると判断する。
【0048】
そして、インデックス管理部22は、インデックス情報に基づいて、アクセス位置情報が示す位置を含む分割ファイルFDおよび当該分割ファイルFDにおけるアクセス位置を特定し、ファイルアクセス実行部23に当該分割ファイルFDへのアクセスを実行させる。
【0049】
また、インデックス管理部22は、アプリケーション10によってアクセスが要求されたデータが、結合ファイルFCにおいて連続するデータであって、複数の分割ファイルFDに分散して格納されている場合、ファイルアクセス実行部23に、アクセスする分割ファイルFDを順次切り替えながら当該複数の分割ファイルFDにアクセスさせる。
【0050】
また、インデックス管理部22は、アプリケーション10からアクセスすべきファイルとしてインデックスファイルFIが指定された場合、アクセスすべきファイルを当該インデックスファイルFIが管理している分割ファイルFDに変更する。ファイル管理部20は、読み込んだファイルにインデックスファイルFIのヘッダ(図3、図4)を検出することにより、インデックスファイルFIへのアクセスであると判断する。
【0051】
ファイルアクセス実行部(ファイルアクセス実行手段)23は、1つの結合ファイルFCを複数の分割ファイルFDに分割して記憶する記憶装置40に対して、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステム30を用いて各分割ファイルFDにアクセスする。
【0052】
さらに、図1に示すように、ファイル管理部20は、ファイル分割/結合部24を備えている。なお、図11は、結合ファイルFCと分割ファイルFDとの関係を示す説明図である。
【0053】
第一に、ファイル分割/結合部(ファイル分割手段)24は、結合ファイルFCを分割して複数の分割ファイルFDを生成する。このとき、インデックス管理部22が、各分割ファイルFDの結合ファイルFCにおける位置およびサイズを格納したインデックスファイルFIを生成して記憶装置40に記憶する。また、ファイルアクセス実行部23が、各分割ファイルFDを記憶装置40に記憶する。なお、結合ファイルFCは、例えば、外部記憶装置2からファイル分割/結合部24に供給される。これにより、結合ファイルFCから分割ファイルFDを生成し、当該分割ファイルFDとインデックスファイルFIとを組にして記憶装置40に記憶することができる。すなわち、ファイル管理部20を介して利用可能な状態にファイルを記憶装置40に構成できる。
【0054】
第二に、ファイル分割/結合部(ファイル結合手段)24は、インデックス管理部22が管理するインデックスファイルFIに基づき、記憶装置40に記憶されている複数の分割ファイルFDを結合して結合ファイルFCを生成する。なお、ファイル分割/結合部24が生成した結合ファイルFCは、例えば、外部記憶装置2に格納される。これにより、ファイル管理部20を備えていない装置においても、分割ファイルFCと同じ内容のファイル(結合ファイルFC)にアクセスすることが可能となる。すなわち、分割ファイルFDを結合ファイルFCとして持ち出すことができるので、他の装置との互換性を維持できる。
【0055】
つづいて、図5から図10を参照しながら、ファイル管理部20の処理について説明する。
【0056】
(1)分割ファイルオープン処理
図5は、ファイルのオープン処理を示すフローチャートである。
【0057】
まず、ファイルアクセス命令受取部21が、アプリケーション10よりファイルオープン命令を受け取ると(ファイルアクセス命令受取ステップ)、指定されたオープンするファイルがインデックスファィルFIであるか否かを判断する(SO1)。オープンするファイルがインデックスファイルFIでない場合(SO1でNO)、ファイルアクセス実行部23が通常のファイルオープン処理を行う(SO5)。
【0058】
一方、オープンするファイルがインデックスファイルFIである場合(SO1でYES)、インデックス管理部22がインデックスファイルFIを読み込み、分割ファイルFDのインデックス情報をワークにセットする(SO2)。次に、インデックス管理部22がインデックスファイルFIに記述されている分割ファイルFDの正当性をチェックした後(SO3)、ファイルアクセス実行部23が分割ファイルFDの最初のファイル(分割ファイル−1)FD1をオープンする(SO4;分割ファイル特定ステップ、ファイルアクセス実行ステップ)。以上により、分割ファイルFDへアクセスするための準備が完了する。
【0059】
(2)分割ファイルスキップ処理
図6は、ファイルのスキップ処理を示すフォローチャートである。
【0060】
まず、ファイルアクセス命令受取部21が、アプリケーション10よりファイルスキップ命令を受け取ると(ファイルアクセス命令受取ステップ)、指定されたアクセスするファイルが分割ファイルFDであるかを判断する(SS1)。分割ファイルFDではなく通常のファイルであれば(SS1でNO)、インデックス管理部22は処理を行わず、ファイルアクセス実行部23が通常のファイルスキップ処理を行う(SS9)。
【0061】
一方、アクセスするファイルが分割ファイルFDである場合(SS1でYES)、インデックス管理部22が、与えられたスキップ先へのインデックス情報とオープン時に読み込まれた分割ファイルFD1のインデックス情報とを基に、分割ファイルFDの先頭からスキップ位置までのスキップサイズを計算する(SS2)。次に、インデックス管理部22は、スキップサイズと分割ファイルの最初のファイルFD1のサイズとを比較する(SS3)。そして、スキップサイズが比較したファイルFD1のサイズより大きい場合(SS4でNO)、スキップサイズから比較した分割ファイルFD1のサイズを差し引き、これを新たにスキップサイズとする(SS7)。ステップSS4およびステップSS7を、比較する分割ファイルFD(FD2〜FDn)をインデックスファイルFIに従って変更しながらスキップサイズより小さくなるまで繰り返す。最終的にスキップサイズが比較する分割ファイルFDのサイズより小さくなったとき(SS4でYES)、このときの分割ファイルFDの先頭からスキップサイズ分をスキップした位置が、目的のスキップ位置になる。なお、ステップSS2〜SS4,SS7が分割ファイル特定ステップに相当する。
【0062】
次に、ファイルアクセス実行部23が、現在オープンしているファイルがステップSS4およびステップSS7の繰り返しで求めた分割ファイルFDであるか否かを判断し(SS5)、異なる場合(SS5でNO)、現在のファイルをクローズし、求めた分割ファイルFDをオープンする(SS8)。最後に、ファイルアクセス実行部23は、スキップサイズを基に現在オープンしている分割ファイルFDでスキップ処理を実行する(SS6)。なお、ステップSS6,SS8がファイルアクセス実行ステップに相当する。
【0063】
(3)分割ファイル読み込み処理
図7は、ファイルの読み込み処理を示すフローチャートである。
【0064】
まず、ファイルアクセス命令受取部21が、アプリケーション10よりファイル読み込み命令を受け取ると(ファイルアクセス命令受取ステップ)、指定されたアクセスするファイルが分割ファイルFDであるか否かを判断する(SR1)。アクセスするファイルが分割ファイルFDではなく通常のファイルであれば(SR1でNO)、インデックス管理部22は処理を行わず、ファイルアクセス実行部23が通常のファイル読み込み処理を行う(SR5)。
【0065】
一方、アクセスするファイルが分割ファイルFDである場合(SR1でYES)、ファイルアクセス実行部23が、現在オープンしている分割ファイルFDから必要なサイズ、あるいは、読み込むことができるサイズを読み込む(SR2)。そして、ファイルアクセス実行部23は、必要なサイズ分読み込みが完了していないと判断した場合(SR3でNO)、現在オープンしている分割ファイルをクローズして次の分割ファイルをオープンし(SR4;分割ファイル特定ステップ、ファイルアクセス実行ステップ)、再度ステップSR2を実行する。ファイルアクセス実行部23がステップSR2〜SR4を繰り返し行うことにより、必要なサイズ分読み込むと(SR3でYES)、分割ファイルFDからの読み込みが完了する。
【0066】
(4)分割ファイル書き込み処理
図8および図9は、ファイルへの書き込み処理を示すフローチャートである。
【0067】
まず、図8に示すように、ファイルアクセス命令受取部21が、アプリケーション10よりファイル書き込み命令を受け取ると(ファイルアクセス命令受取ステップ)、指定されたアクセスするファイルが分割ファイルFDであるか否かを判断する(SW1)。アクセスするファイルが分割ファイルではなく通常のファイルであれば(SW1でNO)、インデックス管理部22は処理を行わず、ファイルアクセス実行部23が通常のファイル書き込み処理を行う(SW5)。
【0068】
一方、アクセスするファイルが分割ファイルFDである場合(SW1でYES)、ファイルアクセス実行部23が、現在オープンされているファイルに対して必要なサイズあるいは書き込むことのできるサイズまで書き込む(SW2)。そして、ファイルアクセス実行部23は、必要なサイズ分書き込みが完了したかを判断し(SW3)、書き込みが完了していない場合(SW3でNO)、再度書き込み処理を行うためにクローズオープン処理を実行する(SW4;分割ファイル特定ステップ、ファイルアクセス実行ステップ)。
【0069】
ここで、図9に示すように、上記クローズオープン処理(SW4)では、ファイルアクセス実行部23が、現在オープンされているファイルの次の分割ファイルが存在するかをチェックして(SW41)、存在しなければ(SW41でNO)、現在オープンしているファイルをクローズした後、次に書き込むファイルを新規に作成する(SW43)。このとき、インデックス管理部22は、ファイルを追加したことをワークのインデックスファイルFI(分割ファイル管理ワーク)に設定する(SW44)。一方、現在オープンされているファイルの次のファイルが存在する場合(SW41でYES)、ファイルアクセス実行部23は、現在のファイルをクローズし、次のファイルをオープンする(SW42)。
【0070】
次に、図8に示すように、クローズオープン処理(SW4)の完了後、ステップSW2〜SW4を繰り返し、ファイルアクセス実行部23が必要なサイズ分書き込めば(SW3でYES)、分割ファイルFDへの書き込みが完了する。
【0071】
(5)分割ファイルクローズ処理
図10は、ファイルのクローズ処理を示すフローチャートである。
【0072】
まず、ファイルアクセス命令受取部21が、アプリケーション10よりファイルクローズ命令を受け取ると(ファイルアクセス命令受取ステップ)、クローズするファイルが分割ファイルFDであるか否かを判断する(SC1)。クローズするファイルが分割ファイルFDでない場合(SC1でNO)、インデックス管理部22は処理を行わず、ファイルアクセス実行部23が通常のファイルクローズ処理を行う(SC5)。
【0073】
一方、クローズするファイルが分割ファイルである場合(SC1でYES)、インデックス管理部22が分割ファイルFDへの書き込み処理にてインデックス情報に変更があるかを判断し(SC2)、変更があれば(SC2でYES)、インデックスファイルFIの更新処理を行う(SC3)。最後に、ファイルアクセス実行部23が現在オープンしている分割ファイルFDの通常のクローズ処理を行い、インデックス管理部22がワークの初期化処理を行う(SC4)。
【0074】
以上のように、一時に1つのファイルのみにアクセス可能なアプリケーション10が、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステム30を用いて巨大なファイルへランダムにアクセスする情報処理装置1において、ファイル管理部20は、複数に分割された分割ファイルFDをインデックスファイルFIを用いて管理する。
【0075】
これにより、ファイル管理部20は、辞書ファイルのような巨大なファイルへ高速にアクセスすることを可能とするとともに、アプリケーション10に対して単一ファイルを模擬したアクセスを可能とする。よって、アプリケーション10において分割ファイルFDを管理する必要がなく、また、ファイルシステム30を高機能化する必要もない。したがって、アプリケーション10が使用するデータファイルの容量が大きくなっても、ファイルシステム30および/またはアプリケーション10のファイルアクセス命令の形式を変更する必要がないため、既存のファイルシステム30およびアプリケーション10を利用できる。
【0076】
なお、情報処理装置1すなわちファイル管理部20は、ハードウェアおよびソフトウェアの機能が制限された携帯型の電子辞書装置などに好適であるが、他のアプリケーションにも適用可能である。また、デスクトップコンピュータのような高性能なコンピュータにも適用可能であり、同様の効果が得られる。
【0077】
また、本実施の形態では、アプリケーション10、ファイル管理部20、ファイルシステム30および記憶装置40を1台の情報処理装置1に設けた場合について説明したが、それらをそれぞれ別体の装置に構成し、互いに通信可能に接続してもよい。
【0078】
また、本実施の形態では、ファイル管理部20をアプリケーション10およびファイルシステム30と分離して設けた場合について説明したが、ファイル管理部20はアプリケーション10またはファイルシステム30と一体に設けることもできる。
【0079】
また、本実施の形態では、1つの結合ファイルFCを分割して、記憶装置40に分割ファイルFDとともにインデックスファイルFIを記憶する場合について説明したが、記憶装置40には、複数の結合ファイルFCを分割したそれぞれの分割ファイルFDを記憶してもよい。この場合、結合ファイルFCごとにインデックスファイルFIを作成してもよいし、1つのインデックスファイルFIに複数の結合ファイルFCに対応する分割ファイルFDのインデックス情報を格納してもよい。
【0080】
なお、本実施の形態は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、以下のように構成することができる。
【0081】
本発明のファイル管理方法は、ファイルシステムを用いてファイルを管理することが可能な情報処理装置において、記録する1つのファイルを2つ以上のファイルに分割して記録し、ファイルの任意な特定の位置を読むときは、分割され記録されたファイルの順序およびサイズを管理することにより、特定の位置が含まれる分割されたファイルを決定し、分割されたファイル中の特定の部分を求め任意の部分へのアクセスを高速化する方法であってもよい。
【0082】
これにより、ファイルをあらかじめ分割しておくことにより、オペレーティングシステム上で動作するアプリケーションにおいて分割したファイルを管理することができる。また、ファイルを分割することにより、ファイルをスキップするサイズは、分割されたファイルサイズが最大となる。すなわち、分割ファイルにすることで、スキップ先の位置に必要最小限のディスクアクセスでたどり着くことができ、アクセスを高速化することが可能となる。
【0083】
さらに、上記ファイル管理方法は、分割されたファイル名を記述したインデックスファイルを分割されたファイルとともに記録し、ファイルの任意な特定の位置を読むときは、インデックスファイルより分割され記録されたファイルの順序を管理する方法であってもよい。
【0084】
これにより、インデックスファイルで指定されたファイル名で、分割されたファイル名を管理できる。よって、インデックスファイルを用いることにより、分割されたファイル名を柔軟に設定することができる。
【0085】
さらに、上記ファイル管理方法は、インデックスファイルにファイル名とファイルサイズを記述することにより、ファイルの任意な特定の位置を読むときは、インデックスファイルより分割され記録されたファイルの順序およびサイズを管理する方法であってもよい。
【0086】
これにより、インデックスファイルで指定されたファイル名で、分割されたファイル名を管理できる。よって、インデックスファイルを用いることにより、分割されたファイル名を柔軟に設定することができる。
【0087】
さらに、上記ファイル管理方法は、ファイルをオープンする際に指定するファイル名が上記のインデックスファイルであってもよい。
【0088】
これにより、オープンするファイル名がインデックスファイル名である場合は、ひとつのファイルであるかのように分割されたファイルにアクセスすることができる。
【0089】
さらに、上記ファイル管理方法は、必要とされるファイルの任意の特定の位置の連続するデータが、2つ以上ファイルに存在するときは、ファイルのデータが分断されている部分で参照するファイルを切り替えることにより、連続したデータとして扱う方法であってもよい。
【0090】
これにより、分割されたファイルにひとつのファイルであるかのようにアクセスすることができる。
【0091】
さらに、上記ファイル管理方法は、ファイルシステムを用いるアプリケーションのファイル読み出し命令を変更することなく、分割ファイルを扱うことができる方法であってもよい。
【0092】
これにより、上述したファイル管理方法を、オペレーションシステムレベルまたはアプリケーション上の仮想オペレーションシステム上で実施できる。よって、アプリケーションレベルのファイル操作の変更が不要となる。
【0093】
さらに、上記ファイル管理方法は、分割されたファイルをひとつの分割前のファイルに戻すプログラムを実装し、分割されたファイルにアクセスする機能を持たない装置においても、分割前のファイルに戻すプログラムを実行することにより、分割前のファイルにアクセスすることを可能とする方法であってもよい。
【0094】
これにより、分割したファイルをユーザの操作により元に戻すことができるため、ユーザの動作環境に応じたファイルアクセス方法を設定することか可能となる。すなわち、高速なオペレーティングシステムにおいては分割する必要がないため、ひとつのファイルに戻して利便性を高める一方、互換性を維持することが可能となる。
【0095】
また、本発明の情報処理装置は、ファイルシステムがシーケンシャルなファイルアクセスを行う情報処理装置であって、上記のファイル管理方法を行うものであってもよい。
【0096】
最後に、上記情報処理装置1は、具備する機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、ブートロジックを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データベースを格納する記憶装置(記憶装置40を含む)、キーボードやマウス等の入力機器、モニタ、スピーカ、プリンタ等の出力機器が、内部バスによって接続されて構成されている。また、記憶装置40および外部記憶装置2は、任意の記憶装置であり、例えば、ハードディスク、フロッピィー(登録商標)ディスク、CD−ROM、光ディスク、光磁気ディスク、MDなどのメディア、およびROM/RAMメモリなどが利用できる。
【0097】
そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるファイル管理プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU、DSP)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって達成可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。具体的には、情報処理装置1が備えるファイル管理部20は、情報処理装置1のメモリ(図示せず)に格納された所定のプログラムを、マイクロプロセッサ(図示せず)などが実行することにより実現される。
【0098】
上記プログラムコードを供給するための記録媒体は、システムあるいは装置と分離可能に構成することができる。また、上記記録媒体は、プログラムコードを供給可能であるように固定的に担持する媒体であってもよい。そして、上記記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるようにシステムあるいは装置に装着されるものであっても、外部記憶装置としてシステムあるいは装置に接続されたプログラム読み取り装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。
【0099】
例えば、上記記録媒体としては、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0100】
また、上記プログラムコードは、コンピュータが記録媒体から読み出して直接実行できるように記録されていてもよいし、記録媒体から主記憶のプログラム記憶領域へ転送された後コンピュータが主記憶から読み出して実行できるように記録されていてもよい。
【0101】
さらに、システムあるいは装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。そして、通信ネットワークとしては、特に限定されず、具体的には、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、具体的には、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0102】
なお、プログラムコードを記録媒体から読み出して主記憶に格納するためのプログラム、および、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするためのプログラムは、コンピュータによって実行可能にあらかじめシステムあるいは装置に格納されているものとする。
【0103】
上述した機能は、コンピュータが読み出した上記プログラムコードを実行することによって実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0104】
さらに、上述した機能は、上記記録媒体から読み出された上記プログラムコードが、コンピュータに装着された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても実現される。
【0105】
【発明の効果】
以上のように、本発明の情報処理装置は、1つの結合ファイルを複数の分割ファイルに分割して記憶する記憶装置に対して、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステムを用いて各分割ファイルにアクセスするファイルアクセス実行手段と、アプリケーションから、アクセスすべき位置を上記結合ファイルにおける位置で特定したアクセス位置情報とともに、ファイルアクセス命令を受け取るファイルアクセス命令受取手段と、各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズに基づいて、上記アクセス位置情報が示す位置を含む分割ファイルおよび当該分割ファイルにおけるアクセス位置を特定し、上記ファイルアクセス実行手段に当該分割ファイルへのアクセスを実行させるインデックス管理手段と、を備える構成である。
【0106】
また、本発明のファイル管理方法は、1つの結合ファイルを複数の分割ファイルに分割して記憶する記憶装置に用いるファイル管理方法であって、アプリケーションから、アクセスすべき位置を結合ファイルにおける位置で特定したアクセス位置情報とともに、ファイルアクセス命令を受け取るファイルアクセス命令受取ステップと、各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズに基づいて、上記アクセス位置情報が示す位置を含む分割ファイルおよび当該分割ファイルにおけるアクセス位置を特定する分割ファイル特定ステップと、上記分割ファイル特定ステップで特定された分割ファイルのアクセス位置に、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステムを用いてアクセスするファイルアクセス実行ステップと、を含む方法である。
【0107】
それゆえ、分割ファイルにすることで、アプリケーションが指定したアクセス位置に必要最小限のディスクアクセスでたどり着くことができ、アクセスを高速化することが可能となる。よって、ファイルシステムを高機能化する必要がない。また、アプリケーションに対して単一の結合ファイルにアクセスするのと同じアクセス動作によって分割ファイルへアクセス可能なインターフェイスを実現できる。よって、アプリケーションは、分割ファイルを管理する必要がない。
【0108】
したがって、辞書ファイルのような巨大なファイルへ高速にアクセスすることが可能となるという効果を奏する。また、アプリケーションが使用するデータファイルの容量が大きくなっても、ファイルシステムおよび/またはアプリケーションのファイルアクセス命令の形式を変更する必要がないため、既存のファイルシステムおよびアプリケーションを利用できるという効果を奏する。
【0109】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記インデックス管理手段は、アプリケーションによってアクセスが要求されたデータが、結合ファイルにおいて連続するデータであって、複数の分割ファイルに分散して格納されている場合、上記ファイルアクセス実行手段に、アクセスする分割ファイルを順次切り替えながら当該複数の分割ファイルにアクセスさせるものである。
【0110】
それゆえ、さらに、必要とされる連続するデータが2つ以上の分割ファイルにまたがって存在するときでも、連続したデータとして扱うことができる。よって、複数の分割ファイルに対して、ひとつのファイルであるかのようにアクセスすることができるという効果を奏する。
【0111】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記インデックス情報を格納したインデックスファイルが、上記分割ファイルを記憶した記憶装置に記憶されている構成である。
【0112】
それゆえ、さらに、インデックスファイルを読み込むことでインデックス情報を取得できるという効果を奏する。また、インデックスファイルで指定されたファイル名によって、分割ファイルを管理できるため、分割ファイル名を柔軟に設定することが可能となるという効果を奏する。また、記憶装置に分割ファイルとともにインデックスファイルが記憶されているため、扱いが簡便であるという効果を奏する。
【0113】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記インデックス管理手段は、アプリケーションからアクセスすべきファイルとして上記インデックスファイルが指定された場合、アクセスすべきファイルを当該インデックスファイルが管理している分割ファイルに変更するものである。
【0114】
それゆえ、さらに、アプリケーションは、複数の分割ファイルに対して、ひとつのファイルであるかのようにアクセスすることができるという効果を奏する。また、インデックスファイルは記憶装置に実際に存在するため、実際には存在しない分割前の結合ファイルを指定するよりも扱いが容易であるという効果を奏する。
【0115】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記結合ファイルを分割して上記複数の分割ファイルを生成するファイル分割手段をさらに備え、上記インデックス管理手段が、各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズを格納したインデックスファイルを生成して上記記憶装置に記憶するものであり、上記ファイルアクセス実行手段が、各分割ファイルを上記記憶装置に記憶するものである。
【0116】
それゆえ、さらに、インデックスファイルを用いて分割ファイルにアクセス可能な状態に記憶装置にファイルを構成できるという効果を奏する。
【0117】
さらに、本発明の情報処理装置は、上記インデックス管理手段が管理する上記インデックスファイルに基づき、上記記憶装置に記憶されている複数の分割ファイルを結合して結合ファイルを生成するファイル結合手段を備える構成である。
【0118】
それゆえ、さらに、分割ファイルを結合ファイルとして持ち出すことができるので、他の装置との互換性を維持できるという効果を奏する。
【0119】
また、本発明のファイル管理プログラムは、コンピュータを上記情報処理装置の各手段として機能させるコンピュータ・プログラムである。
【0120】
それゆえ、コンピュータで上記情報処理装置の各手段を実現することによって、上記情報処理装置を実現することができるという効果を奏する。
【0121】
また、本発明のファイル管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記情報処理装置の各手段をコンピュータに実現させて、上記情報処理装置を動作させるファイル管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0122】
それゆえ、上記記録媒体から読み出されたファイル管理プログラムによって、上記情報処理装置をコンピュータ上に実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る情報処理装置の構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した情報処理装置における結合ファイル、分割ファイル、インデックスファイルの具体例を示す説明図である。
【図3】図1に示した情報処理装置におけるインデックスファイルのデータ構造を示す説明図である。
【図4】図1に示した情報処理装置におけるインデックスファイルの具体例を示す説明図である。
【図5】図1に示した情報処理装置におけるファイルオープン処理を示すフローチャートである。
【図6】図1に示した情報処理装置におけるファイルスキップ処理を示すフローチャートである。
【図7】図1に示した情報処理装置におけるファイル読み込み処理を示すフローチャートである。
【図8】図1に示した情報処理装置におけるファイル書き込み処理を示すフローチャートである。
【図9】図8に示したファイル書き込み処理のクローズオープン処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図1に示した情報処理装置におけるファイルクローズ処理を示すフローチャートである。
【図11】図1に示した情報処理装置における結合ファイルと分割ファイルとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置
10 アプリケーション
21 ファイルアクセス命令受取部(ファイルアクセス命令受取手段)
22 インデックス管理部(インデックス管理手段)
23 ファイルアクセス実行部(ファイルアクセス実行手段)
24 ファイル分割/結合部(ファイル分割手段、ファイル結合手段)
30 ファイルシステム
40 記憶装置
FC 結合ファイル
FD(FD1〜FDn) 分割ファイル
FI インデックスファイル
SO1,SS1,SR1,SW1,SC1 ファイルアクセス命令受取ステップ
SO4,SS2〜SS4,SS7,SR4,SW4 分割ファイル特定ステップ
SO4,SS6,SS8,SR4,SW4 ファイルアクセス実行ステップ

Claims (9)

  1. 1つの結合ファイルを複数の分割ファイルに分割して記憶する記憶装置に対して、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステムを用いて各分割ファイルにアクセスするファイルアクセス実行手段と、
    アプリケーションから、アクセスすべき位置を上記結合ファイルにおける位置で特定したアクセス位置情報とともに、ファイルアクセス命令を受け取るファイルアクセス命令受取手段と、
    各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズに基づいて、上記アクセス位置情報が示す位置を含む分割ファイルおよび当該分割ファイルにおけるアクセス位置を特定し、上記ファイルアクセス実行手段に当該分割ファイルへのアクセスを実行させるインデックス管理手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記インデックス管理手段は、アプリケーションによってアクセスが要求されたデータが、結合ファイルにおいて連続するデータであって、複数の分割ファイルに分散して格納されている場合、上記ファイルアクセス実行手段に、アクセスする分割ファイルを順次切り替えながら当該複数の分割ファイルにアクセスさせるものであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記インデックス情報を格納したインデックスファイルが、上記分割ファイルを記憶した記憶装置に記憶されていることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 上記インデックス管理手段は、アプリケーションからアクセスすべきファイルとして上記インデックスファイルが指定された場合、アクセスすべきファイルを当該インデックスファイルが管理している分割ファイルに変更するものであることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 上記結合ファイルを分割して上記複数の分割ファイルを生成するファイル分割手段をさらに備え、
    上記インデックス管理手段が、各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズを格納したインデックスファイルを生成して上記記憶装置に記憶するものであり、
    上記ファイルアクセス実行手段が、各分割ファイルを上記記憶装置に記憶するものであることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 上記インデックス管理手段が管理する上記インデックスファイルに基づき、上記記憶装置に記憶されている複数の分割ファイルを結合して結合ファイルを生成するファイル結合手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  7. 1つの結合ファイルを複数の分割ファイルに分割して記憶する記憶装置に用いるファイル管理方法であって、
    アプリケーションから、アクセスすべき位置を結合ファイルにおける位置で特定したアクセス位置情報とともに、ファイルアクセス命令を受け取るファイルアクセス命令受取ステップと、
    各分割ファイルの上記結合ファイルにおける位置、および各分割ファイルのサイズに基づいて、上記アクセス位置情報が示す位置を含む分割ファイルおよび当該分割ファイルにおけるアクセス位置を特定する分割ファイル特定ステップと、
    上記分割ファイル特定ステップで特定された分割ファイルのアクセス位置に、シーケンシャルなファイルアクセスを行うファイルシステムを用いてアクセスするファイルアクセス実行ステップと、を含むことを特徴とするファイル管理方法。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置を動作させるファイル管理プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのファイル管理プログラム。
  9. 請求項8に記載のファイル管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006338298A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Sharp Corp マルチデータの分割管理方法およびそれを用いた情報端末装置
JP2009271739A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Nec Software Chubu Ltd 情報処理システム、情報処理装置、転送プログラム、および、転送方法
JP2019101561A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 富士通株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

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