JP2004308324A - トンネル分岐部の構築方法 - Google Patents

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JP2004308324A JP2003105638A JP2003105638A JP2004308324A JP 2004308324 A JP2004308324 A JP 2004308324A JP 2003105638 A JP2003105638 A JP 2003105638A JP 2003105638 A JP2003105638 A JP 2003105638A JP 2004308324 A JP2004308324 A JP 2004308324A
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Abstract

【課題】地上側の作業ヤードの低減。
【解決手段】構築方法では、複数の函体エレメント10を推進工法により周方向に隣接配置して、閉塞断面形状に形成され、道路12側方の地上部を開始端Aとし、本線トンネル1の側面を終止端Bとする外殻部14を形成し、外殻部14の内側を掘削して、本線トンネル1内と連通させて分岐部5を構築する。最初に設置される第1函体エレメント10aは、掘進機20により開始端A点から、地盤を掘削し、後端側から推進機22により、推力が加えられる。この際に推進機22の反力は、開始端A側に設置されるグラウンドアンカー24により、支圧板26を介して取られる。次に、エレメント10aに隣接する第2函体エレメントが設置される。第2函体エレメントを設置する際には、先に設置された第1函体エレメント10bが、推進機22の反力受けとして使用される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トンネル分岐部の構築方法に関し、特に、新設トンネルだけでなく、既設トンネルにも適用することができるトンネル分岐部の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地中に構築される本線シールドトンネルから地上側に到達する分岐部、あるいは、地上側から地中の本線シールドトンネルに到達する合流部を構築する方法としては、公知文献の存在は確認していないが、実施工現場では、本線シールドトンネルと別に、開削工法によって、ボックスカルバートを埋設して、これを合流部ないしは分岐部とするのが一般的であった。
【0003】
しかしながら、このような従来のトンネル分岐部の構築方法には、以下に説明する課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来のトンネル分岐部の構築方法では、開削工事を伴うので、地上側に作業ヤードを設けることになるが、このような作業ヤードは、振動,騒音,交通渋滞など周辺環境に悪影響を及ぼす。
【0005】
また、必要な作業ヤードを確保するためには、用地買収や地下埋設管の移設などに大きく期間を要し、完成までに多くの時間がかかるという問題もあった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、地上側に必要な作業ヤードが非常に小さくなり、周辺環境に与える悪影響を低減することができるトンネル分岐部の構築方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、地上部を開始端とし、地中の本線トンネル側面を終止端とする外殻部を、複数の函体エレメントを推進工法により周方向に隣接配置して、閉塞断面形状に形成し、前記外殻部の内側を掘削して、前記本線トンネルと連通する分岐部とするか、または、前記外殻部の内部掘削後に、前記外殻部の内側にインバート部などの内巻きコンクリートを打設して、前記本線トンネルと連通する分岐部とするトンネル分岐部の構築方法であって、前記函体エレメントのうち最初に設置される第1函体エレメントは、前記開始端側に設置されるグラウンドアンカーを推進機の反力受けとして、前記終止端に到達するように設置され、前記第1函体エレメントの設置後に、続行する第2函体エレメントは、設置された前記第1函体エレメントを推進機の反力受として、当該第1函体エレメントに隣接するようにして設置し、第3函体エレメント以後は、先行函体エレメントを推進機の反力受として、それに隣接するように設置するようにした。
【0008】
このように構成したトンネル分岐部の構築方法によれば、最初に設置される第1函体エレメントは、開始端側に設置されるグラウンドアンカーを推進機の反力受けとして、終止端に到達するように設置され、第1函体エレメントの設置後に、続行する第2函体エレメントは、設置された第1函体エレメントを推進機の反力受として、当該第1函体エレメントに隣接するようにして設置し、第3函体エレメント以後は、先行函体エレメントを推進機の反力受として、それに隣接するようにして設置するので、地上側に必要な作業ヤードは、開削工事のように広く必要としない。
【0009】
作業ヤードが小さくなると、用地確保が容易になり、周辺環境に対する悪影響を低減することができる。
【0010】
前記グラウンドアンカーは、前記第1函体エレメントの前記開始端側から推進方向に沿ってその両側に一対を配置することができる。
【0011】
前記函体エレメントは、隣接する他の函体ユニットとの間で相互に嵌合する凹部または凸部を外側面に設けることができる。
【0012】
前記函体エレメントは、複数の中空函体ユニットを備え、前記推進機で推進する際に、順次連結する前記中空函体ユニット間に、水平方向の中心軸上に推進力伝達部が設けられたクッション材を介装することができる。
【0013】
前記中空函体ユニットの連結部には、防水ゴムを備えた止水カラーを装着することができる。
【0014】
前記函体エレメント内には、長手方向に沿ったプレストレス鋼線を挿通し、前記函体エレメントを前記開始端から終止端まで設置した後、当該函体エレメントを後行函体エレメントの反力受とする前に、前記プレストレス鋼線に緊張力を導入して、前記函体エレメントの端部に定着することができる。
【0015】
前記外殻部の内部を掘削する前に、前記閉塞断面形状に形成された前記函体エレメント間に、横断方向に延設されるプレストレス鋼線を配置して緊張定着した後に、各函体エレメント内にコンクリートを打設することができる。
【0016】
前記函体エレメント内にコンクリートを打設する前に、前記凹部と凸部の嵌合部分に、洗浄後に無収縮コンクリートを充填することができる。
【0017】
前記外殻部の内部を掘削する前に、前記プレストレス鋼線に代えて、前記閉塞断面形状に形成された前記函体エレメント間に、梁部を設置することができる。
【0018】
前記分岐部が連通する前記本線トンネルの開口端に、上下方向の地盤中に先端が定着されるグラウンドアンカーを設置することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1から図13は、本発明にかかるトンネル分岐部の構築方法の第1実施例を示している。
【0020】
これらの図に示したトンネル分岐部の構築方法は、図1に示すように、地中に構築される本線トンネル1(新設トンネルでも既設トンネルでも良い)から地上に到達する分岐路2、および、地上から地中の本線トンネル1に到達する合流路3を構築する場合の、分岐路2および合流路3(以下、これらを分岐部5と称する)のいずれにも適用される。
【0021】
図1に示した例では、本線トンネル1は、自動車の走行用に用いられるものであって、2車線の本線車線に、1車線分の車線変更線が設けられ、分岐路2が出口線となっていて、合流路3が進入線として用いられる。
【0022】
なお、図1に符号6で示した部分は、分岐路2および合流路3が本線トンネル1と接合される部分近傍に予め施工される注入ないしは凍結工法などの補助工法で形成される止水防護工である。
【0023】
本実施例の場合、分岐部5は、地上部を開始端Aとし、地中の本線トンネル1の側面を終止端Bとする複数の函体エレメント10を推進工法により周方向に隣接配置して、閉塞断面形状の外殻部14を形成し、外殻部14の内側を掘削して、本線トンネル1と連通するように構築する。
【0024】
各函体エレメント10は、長手方向の端部同士が相互に連結される複数の中空函体ユニット18を備えている。本実施例の場合、中空函体ユニット18は、両端が開口した長方形断面の筒体であって、例えば、鋼管やプレキャストコンクリートで構成される。
【0025】
推進工法で函体エレメント10を設置する際には、図2に示すように、先端側に密閉式の掘削機20が設置され、開始端Aの地上部に推進機22が設置される。掘削機20は、図4にその要部を示すように、前胴20a,中胴20b,後胴20cが設けられた中折れ式のものであって、前胴20aの先端に回転駆動されるカッタビット20dが設けられている。
【0026】
前胴20aと中胴20bとの間には、中折れジャッキ20eが配置され、中胴20bと後胴20cとの間には、曲線造成用の補助ジャッキ20fが配置されている。なお、前胴20a内には、図示省略の排土機構などが設けられていて、掘削土砂は、順次後方側に移送されるようになっている。
【0027】
本実施例の場合、外殻部14は、図3に函体エレメント10の配置状態を示すように、上下方向に4個、左右方向に6個の函体エレメント10を隣接配置した角形形状に形成される。
【0028】
これらの函体エレメント10の内、最初に設置される第1函体エレメント10aは、本実施例の場合、外殻部14の上辺の右から3番目になっている。勿論、第1エレメント10aは、この位置に限ることはなく、任意の位置を選択することができる。
【0029】
第1函体エレメント10aを設置する際には、まず、先頭の中空函体ユニット18の先端側に掘進機20が連結され、掘進機20により開始端A点から、地盤を掘削し、かつ、中空函体ユニット18の後端側から推進機22により、推力が加えられる。
【0030】
この際に推進機22の反力は、図2に示すように、開始端A側に設置されるグラウンドアンカー24により、支圧板26を介して取られる。本実施例の場合、このグラウンドアンカー24は、第1函体エレメント10aの開始端A側から推進方向に沿って、その上下方向の両側に所定の間隔を隔てて、一対配置されている。
【0031】
グラウンドアンカー24は、アンカー体24aと、アンカー本体24aの一端側にあって、地中に形成される定着部24bとを備え、アンカー体24aの地上側の突出部に支圧板26が取り付けられている。推進機22は、一端側が支圧板26に係止され、他端側が中空函体ユニット18の後端部に当接するようになっている。
【0032】
掘削機20の掘削と推進機22の推進とにより、1本の中空函体ユニット18が地盤中に埋設されると、その後端側に、順次他の中空函体ユニット18を連結して、掘削と推進作業が行われる。
【0033】
この際に、順次連結する中空函体ユニット18間には、図5に示すクッション材28が介装される。このクッション材28は、水平方向の中心軸上に推進力伝達部28aが設けられた角形枠状のものであって、このクッション材28が介装された中空函体ユニット18間は、クッション材28の上下を圧縮することにより、上下方向に屈曲する自由度が確保されている。
【0034】
また、本実施例の場合には、中空函体ユニット18間の連結部には、図5に示すように、防水ゴム30を備えた止水カラー32が装着されている。防水ゴム30は、環状に形成され、中空函体ユニット18の外周面沿って、周回して摺接し、止水性を確保する。
【0035】
止水カラー32は、一端側が一方の中空函体ユニット18の外周面に嵌着固定され、他端側の内面に防水ゴム30が固設された両端が開口した中空筒体であって、中空函体ユニット18が湾曲設置された際に、その湾曲形状に沿って変形して、止水性を確保する。
【0036】
さらに、本実施例の場合には、順次連結される中空函体ユニット18内には、シース管34内に収容されたプレストレス鋼線36が、函体エレメント10の長手方向に沿って設置される。
【0037】
複数の中空函体ユニット18を順次連結することにより第1函体エレメント10aが、本線トンネル1の側面の終止端Bに到達すると、本線トンネル1のセグメント1aを破断撤去して、掘進機22を本線トンネル1内に回収し、回収した掘進機22は、開始端A側に搬送されて、次の函体エレメント10の設置に使用される。
【0038】
この場合、第1函体エレメント10aは、図2に示すように、地盤中で必要に応じて湾曲させる場合があるが、この際には、掘進機20の中折れジャッキ20eおよび補助ジャッキ20fの操作により、所定の曲率となるように、掘削機20が屈曲制御される。
【0039】
以上のようにして第1函体エレメント10aが設置されると、次に、このエレメント10aの右側に隣接する第2函体エレメント10bが設置される。第2函体エレメント10bを設置する際には、先に設置された第1函体エレメント10aが、推進機22の反力受けとして使用される。
【0040】
第1函体エレメント10aを反力受けとして使用する際には、まず、第1函体エレメント10aの長手方向に沿って配置されているプレストレス鋼線36に緊張力を導入して、両端を第1函体エレメント10aの端部に定着する。
【0041】
そして、図6,7に示す支圧板26aを設置して、この支圧板26aを介して、第1函体エレメント10aを反力受けとする。支圧板26aは、3枚のプレートから構成され、第1プレート260aの両端に第2および第3プレート261a,262aが異なった方向に延設されている。
【0042】
そして、第2プレート261aは、第1函体エレメント10aの端面に係止され、第3プレート262aの下面側には、推進機22が配置される。第2函体エレメント10bは、第1函体エレメント10a同様に、複数の中空函体ユニット18をクッション材28と止水カラー32とを介して連結し、内部には、第1函体エレメント10aと同様にプレストレス鋼線36が設置される。
【0043】
第2函体エレメント10bは、第1函体エレメント10aの側部に隣接して設置されるが、この際には、凹凸嵌合部38が利用される。この凹凸嵌合部38は、第1函体エレメント10aの中空函体ユニット18の外面に設けられ凹部38aと、第2函体エレメント10bの中空函体ユニット18に設けられた凸部38bから構成されている
【0044】
このような凹凸嵌合部38を嵌合させながら、第2函体エレメント10bを設置すると、第2函体エレメント10bを第1函体エレメント10aの屈曲形所に沿って、精度よく隣接設置することができる。
【0045】
第2函体エレメント10bが設置されると、次に、第1函体エレメント10aの左隣に配置する第3函体エレメント10cが設置される。この際には、第1函体エレメント10aを反力受けとして利用する。なお、この場合、第2函体ユニット10bのプレストレス鋼線36に緊張力を導入して、第1および第2函体エレメント10a,10bを反力受けとすることもできる。
【0046】
以後は、先行函体エレメントを推進機22の反力受として、それに隣接するようにして後行函体エレメントを順次設置する。そして、外殻部14を構成する全ての函体エレメント10が、図8,9に示すように設置されると、次の工程に移行する。
【0047】
なお、本実施例の場合、最終函体エレメント10nは、各函体エレメント10と同様な推進工法により設置する場合を図示しているが、この最終函体エレメント10nは、他の函体エレメントの設置精度などとの関連で、函体エレメント10nが競り合うなどにより、推進工法による設置が困難な場合には、人力掘削により場所内コンクリートで、最終函体エレメント10nに相当する部分を構築しても良い。
【0048】
複数の函体エレメント10を横ないしは上下方向に隣接設置して、閉塞断面形状の外殻部14が形成されると、凹凸嵌合部38の洗浄作業が行われ、洗浄作業が終わると、図10に示すように、嵌合部38内に無収縮モルタル40の充填が行われる。
【0049】
なお、図10には、一部の函体エレメント間にだけ凹凸嵌合部38を設けた状態が図示されているが、凹凸嵌合部38は、全ての函体エレメント10間に介装される。
【0050】
凹凸嵌合部38内に充填された無収縮モルタル40が固化すると、閉塞断面形状の外殻部14は、周および長手方向で全て連結されて止水性が確保される。次に、図11に示すように、外殻部14の横断方向にプレストレス鋼線42が設置される。
【0051】
このプレストレス鋼線42の設置は、函体エレメント10内に作業員が入り込んで行い、プレストレス鋼線42は、外殻部14の長手方向に沿って所定間隔を隔てて複数配置される。
【0052】
プレストレス鋼線42には、緊張力が導入され、各プレストレス鋼線42が配置された端部の函体エレメント10に、両端が定着される。プレストレス鋼線42の緊張・定着が終了すると、図12に示すように、各函体エレメント10内にコンクリートCが打設される。
【0053】
そして、打設されたコンクリートCの強度が発現されると、外殻部14の内部掘削が行われ、掘削が終了した段階で、図13に示すように、終止端Bである本線トンネル1の側面のセグメント1aを破砕除去して、本線トンネル1内と連通させる。
【0054】
セグメント1aを除去した本線トンネル1の開口端1bには、補強梁44を設け、これとセグメント1aを貫通するようにして、グラウンドアンカー46を打設する。
【0055】
グラウンドアンカー46は、開口端1bに沿って所定の間隔を隔てて複数設けられ、上下方向の地盤中に先端が定着され、これにより、分岐部5の構築が完了する。なお、外殻部14内には、側壁部やインバート部などの内巻きコンクリートを打設することもできる。
【0056】
さて、以上のようなトンネル分岐部の構築方法によれば、最初に設置される第1函体エレメント10aは、開始端A側に設置されるグラウンドアンカー24を推進機22の反力受けとして、本線トンネル1の側面終止端Bに到達するように設置され、第1函体エレメント10aの設置後に、続行する第2函体エレメント10bは、設置された第1函体エレメント10aを推進機22の反力受として、当該第1函体エレメント10aに隣接するようにして設置し、第3函体エレメント10c以後は、先行函体エレメントを推進機22の反力受として、それに隣接するようにして設置するので、地上の開始端A側に必要な作業ヤードは、開削工事のように広く必要としない。
【0057】
作業ヤードが小さくなると、用地確保が容易になり、周辺環境に対する悪影響を低減することができる。
【0058】
図14は、本発明にかかるトンネル分岐部の構築方法の第2実施例を示しており、上記第1実施例と同一若しくは相当する部分には、同一符号を付してその説明を省略するととともに、以下にその特徴点についてのみ詳述する。
【0059】
これらの図に示した実施例では、外郭部14’は、上記実施例と同様に複数の函体エレメント10’を推進工法により周方向に隣接配置して、閉塞断面形状に形成する。
【0060】
本実施例の場合、各函体エレメント10’は、断面が円形の中空函体ユニットが用いられているが、形状の相違だけで、実質的には、第1実施例と同じであり、各函体エレメント10’間には、凹凸嵌合部が介装される。
【0061】
また、第1函体エレメント10a’を設置する際には、第1実施例と同様に、グラウンドアンカーが反力受となり、第2函体エレメント10b’以降は、先行設置された函体エレメント10’が反力受となる。
【0062】
各函体エレメント10’内には、シース管に収容されたプレストレス鋼線が長手方向に沿って、複数設置され、各函体エレメント10’内には、コンクリートが打設される。
【0063】
以上の工程は、横断方向にプレストレス鋼線42を設置しないこと以外は、上記第1実施例と同じであるが、この後の工程が第1実施例と異なっている。すなわち、本実施例の場合には、外殻部14’の内部を掘削する際には、仮設支保工が架設される。
【0064】
そして、仮設支保工の設置を行いながら掘削が進行すると、各函体エレメント10’の長手方向の継手部分、すなわち、函体ユニット間の連結部分には、矩形状の梁部材50がそれぞれ設置される。この梁部材50は、鉄筋コンクリート製で、現場打ちないしはプレキャスト部材で構成される。
【0065】
内部掘削と梁部材50の設置が終了すると、本線トンネル1のセグメント1aを破砕除去した後に、仮設支保工を一括撤去して、外殻部14’内のインバート部に内巻きコンクリートを打設して、これが固化すると、分岐部5の構築が完了する。
【0066】
このように構成した第2実施例においても上記第1実施例と同等の作用効果が得られる。なお、上記実施例では、角形断面の分岐部5を構築する場合を例示したが、本発明の実施は、この形状に限定されることはなく、例えば、円形,楕円形、長円形,多角形断面にも適用することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明にかかるトンネル分岐部の構築方法によれば、地上側に必要な作業ヤードが非常に小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるトンネル分岐部の構築方法が適用される道路トンネルの分岐,合流部の断面説明図である。
【図2】本発明にかかるトンネル分岐部の構築方法の第1実施例における初期工程の縦断面説明図である。
【図3】図2工程の断面説明図である。
【図4】本発明の構築方法で用いる掘削機の一例を示す説明図である。
【図5】図2の要部拡大図である。
【図6】図2に引き続く工程で第2函体エレメントを設置する際の反力受部の断面説明図である。
【図7】図6の側面説明図である。
【図8】本発明にかかる構築方法で、複数の函体エレメントを隣接設置した状態の縦断面説明図である。
【図9】図8の断面説明図である。
【図10】図8に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図11】図10に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図12】図11に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図13】本発明にかかる構築方法の第1実施例で構築された分岐部の完成状態を示す要部断面図である。
【図14】本発明にかかる構築方法の第2実施例で構築された分岐部の完成状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 本線トンネル
1a セグメント
1b 開口端
5 分岐部
10,10’ 函体エレメント
10a 第1函体エレメント
10b 第2函体エレメント
14,14’ 外殻部
18 中空函体ユニット
20 掘削機
22 推進機
24 グラウンドアンカー

Claims (10)

  1. 地上部を開始端とし、地中の本線トンネル側面を終止端とする外殻部を、複数の函体エレメントを推進工法により周方向に隣接配置して、閉塞断面形状に形成し、前記外殻部の内側を掘削して、前記本線トンネルと連通する分岐部とするか、または、前記外殻部の内部掘削後に、前記外殻部の内側にインバート部などの内巻きコンクリートを打設して、前記本線トンネルと連通する分岐部とするトンネル分岐部の構築方法であって、
    前記函体エレメントのうち最初に設置される第1函体エレメントは、前記開始端側に設置されるグラウンドアンカーを推進機の反力受けとして、前記終止端に到達するように設置され、
    前記第1函体エレメントの設置後に、続行する第2函体エレメントは、設置された前記第1函体エレメントを推進機の反力受として、当該第1函体エレメントに隣接するようにして設置し、
    第3函体エレメント以後は、先行函体エレメントを推進機の反力受として、それに隣接するように設置することを特徴とするトンネル分岐部の構築方法。
  2. 前記グラウンドアンカーは、前記第1函体エレメントの前記開始端側から推進方向に沿ってその両側に一対を配置することを特徴とする請求項1記載のトンネル分岐部の構築方法。
  3. 前記函体エレメントは、隣接する他の函体ユニットとの間で相互に嵌合する凹部または凸部を外側面に設けることを特徴とする請求項1または2記載のトンネル分岐部の構築方法。
  4. 前記函体エレメントは、複数の中空函体ユニットを備え、
    前記推進機で推進する際に、順次連結する前記中空函体ユニット間に、水平方向の中心軸上に推進力伝達部が設けられたクッション材を介装することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のトンネル分岐部の構築方法。
  5. 前記中空函体ユニットの連結部に、防水ゴムを備えた止水カラーを装着することを特徴とする請求項4記載のトンネル分岐部の構築方法。
  6. 前記函体エレメント内には、長手方向に沿ったプレストレス鋼線を挿通し、前記函体エレメントを前記開始端から終止端まで設置した後、当該函体エレメントを後行函体エレメントの反力受とする前に、前記プレストレス鋼線に緊張力を導入して、前記函体エレメントの端部に定着することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のトンネル分岐部の構築方法。
  7. 前記外殻部の内部を掘削する前に、前記閉塞断面形状に形成された前記函体エレメント間に、横断方向に延設されるプレストレス鋼線を配置して緊張定着した後に、各函体エレメント内にコンクリートを打設することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のトンネル分岐部の構築方法。
  8. 前記函体エレメント内にコンクリートを打設する前に、前記凹部と凸部の嵌合部分に、洗浄後に無収縮コンクリートを充填することを特徴とする請求項7記載のトンネル分岐部の構築方法。
  9. 前記外殻部の内部を掘削する前に、前記プレストレス鋼線に代えて、前記閉塞断面形状に形成された前記函体エレメント間に、梁部を設置することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のトンネル分岐部の構築方法。
  10. 前記分岐部が連通する前記本線トンネルの開口端に、上下方向の地盤中に先端が定着されるグラウンドアンカーを設置することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載のトンネル分岐部の構築方法。
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