JP2004339465A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2004339465A
JP2004339465A JP2003363533A JP2003363533A JP2004339465A JP 2004339465 A JP2004339465 A JP 2004339465A JP 2003363533 A JP2003363533 A JP 2003363533A JP 2003363533 A JP2003363533 A JP 2003363533A JP 2004339465 A JP2004339465 A JP 2004339465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide
resin composition
weight
polyamide resin
silica
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003363533A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Miyamoto
正昭 宮本
Masanori Yamamoto
正規 山本
Yuichi Nishida
裕一 西田
Yoshitaka Shiraishi
義隆 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2003363533A priority Critical patent/JP2004339465A/ja
Publication of JP2004339465A publication Critical patent/JP2004339465A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 ブロッキング防止剤並びに展着剤を配合したときにも透明性、耐ブロッキング性に優れると共に、異物量が少なく、延伸フィルム加工時における破断トラブル等を低減化することができるポリアミド系樹脂組成物及びそれからなる包装用フィルムを提供する。
【解決手段】 ポリアミド系樹脂100重量部に対して、シリカを0.01〜1重量部、展着剤を0.001〜0.5重量部含有するポリアミド系樹脂組成物であって、ナトリウム含有量が0.3ppm以下である事を特徴とするポリアミド系樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリアミド系樹脂組成物及びそれからなる包装用フィルムに関し、更に詳しくは、ブロッキング防止剤並びに展着剤を配合したときにも透明性、耐ブロッキング性に優れると共に、異物量が少なく、延伸フィルム加工時における破断トラブル等を低減化することができるポリアミド系樹脂組成物及びそれからなる包装用フィルムに関する。
従来より、ポリアミド系樹脂のフィルム、シート、中空容器等は、機械的性質や化学的特性に加え、その優れた透明性、ガスバリア性、耐ピンポール性等の面から注目され、食品等の包装用資材等として著しい伸びを示している。
一方、ポリアミド系樹脂は、特にフィルム等においてブロッキングし易いという欠点があり、その改良手法として無機質微粒子をブロッキング防止剤として配合する方法が採られ、その無機質微粒子として、その配合による透明性の低下が少ない等の面から、シリカが多用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ポリアミド系樹脂中に配合されたシリカ等のブロッキング防止剤は、溶融成形時に凝集し易いため、成形されたフィルム中にフィッシュアイ等の異物を生じさせる原因となり、例えば延伸加工時にフィルムの破断を引き起こすとか、得られる延伸フィルムの商品価値を低下させる等の問題に繋がっている。尚、その除去のために、例えば押出機にフィルターを設置する等の方法も採られてはいるが、フィルターの閉塞が頻繁に起こり、種々のトラブルやそれによる生産性の低下を招くこととなっている。
他方、ポリアミド系樹脂は、成型時の結晶化により、透明性が悪化し商品価値を著しく落とす問題もあり、脂肪酸アミド、ε−カプロラクタム等の低分子成分をポリアミド樹脂に添加する方法が提案されており、特に使用時の溶出のし難さより、エチレンビスステアリン酸アミドが一般的に用いられている。エチレンビスステアリン酸アミドの添加は重合中に添加する方法も知られているが(例えば、特許文献2参照)、この場合は、分子構造中にアミド結合を有するためにポリアミドと交換反応を起こし、透明性改良剤としての効力を失うと言う欠点がある。一方ペレット表面に直接付着させる方法が知られているが、ペレット表面からの粉体が脱離しやすく添加剤の凝集物が製品中に混入するトラブルを発生する為に、展着剤をバインダーとして用いる方法が広く行われている。
特開2001−151887 特開2002−173598
本発明は、前述の従来技術に鑑みてなされたもので、従って、本発明は、ブロッキング防止剤並びに展着剤を配合したときにも透明性、耐ブロッキング性に優れると共に、異物量が少なく、延伸フィルム加工時における破断トラブル等を低減化することができるポリアミド系樹脂組成物及びそれからなる包装用フィルムを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記の課題を解決する為に鋭意検討した結果、ナトリウム元素濃度を特定量以下の展着剤を用いたポリアミド樹脂組成物が、異物量が少なく、延伸フィルム加工時における破断トラブル等を低減化することを見出し、本発明の完成させるに至った。
すなわち本発明の要旨は、ポリアミド系樹脂100重量部に対して、シリカを0.01〜1重量部、展着剤を0.001〜0.5重量部含有するポリアミド系樹脂組成物であって、ナトリウム含有量が0.3ppm以下である事を特徴とするポリアミド系樹脂組成物に存する
本発明におけるポリアミド系樹脂は、3員環以上のラクタム類の重合、アミノ酸類の重合、及び、ジカルボン酸類とジアミン類との重縮合等によって得られる、分子鎖中にアミド結合を有する高分子体であり、具体的には、例えば、ブチロラクタム、δ−バレロラクタム、ε−カプロラクタム、エナントラクタム、ω−ラウリルラクタム等のラクタム類の重合体、6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、8−アミノオクタン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等のアミノ酸類の重合体、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、1,5−ヘキサンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,9−ノナンジアミン、1,11−ウンデカジアミン、1,12−ドデカンジアミン、α,ω−ジアミノポリプロピレングリコール等の脂肪族ジアミン、1,3−又は1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(p−アミノシクロヘキシルメタン)等の脂環式ジアミン、m−又はp−キシリレンジアミン等の芳香族ジアミン等のジアミン類と、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン2酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸等のジカルボン酸類との重縮合体、及びこれらの共重合体等が挙げられる。
中でも、本発明におけるポリアミド系樹脂は、ε−カプロラクタムを主構成成分とする重合体であって、ε−カプロラクタムを全構成成分の70重量%以上とするものが好ましく、90重量%以上とするものが特に好ましい。
これらのポリアミド系樹脂としては、具体的には、例えば、ε−カプロラクタムの単独重合体、及び、ε−カプロラクタムと他の3員環以上のラクタム類との共重合体、ε−カプロラクタムとアミノ酸類との共重合体、或いは、ε−カプロラクタムとジアミン類とジカルボン酸類との共重合体等が挙げられ、中で、例えば、ε−カプロラクタムの単独重合体(6ナイロン)、ε−カプロラクタムとω−ラウリルラクタムとの共重合体(6/12ナイロン)、ε−カプロラクタムと1,6−ヘキサンジアミンとアジピン酸との共重合体(6/66ナイロン)、ε−カプロラクタムと1,6−ヘキサンジアミンとテレフタル酸との共重合体(6/6Tナイロン)等が好ましく、特にε−カプロラクタムの単独重合体(6ナイロン)が好ましい。
尚、本発明において、前記ポリアミド系樹脂は、溶融重合、アニオン重合等の公知の重合法によって得られたいずれのものも用いることができるが、原料ジアミンとジカルボン酸の等モル混合物、等モル塩、又はラクタムを加熱溶融して重合する溶融重合法が一般的であり、又、燐酸、亜燐酸、次亜燐酸、又はそれらの塩やエステル等の燐化合物等の公知の重合促進剤の存在下に重合されたものであるのが好ましい。
前記溶融重合法によって得られたポリアミド系樹脂は、通常、溶融状態でダイやノズルからストランド状に押し出し、冷却水で冷却固化させた後、カッティングしてペレット等に粒状化するストランドカット法や、ストランド状に押し出した直後に溶融状態でカッティングしてペレット等に粒状化し、得られた粒状体を冷却水で冷却固化させるホットカット法、水中でカッティングしてペレット等に粒状化するアンダーウォーターカット法等の公知の方法でペレット等に粒状化される。
溶融重合法によって得られたポリアミド系樹脂は、前記の如くしてペレット化された後
、必要に応じて熱水抽出されるが、特にε−カプロラクタムを主構成成分として得られるポリアミド反応生成物は、未反応の単量体やその副生オリゴマー等を含むため、又、重合促進剤としてナトリウム等のアルカリ金属化合物を用いた場合等においては、通常、熱水抽出されてそれらを可溶分として抽出除去することが行われ、更に、最終的に水分を通常0.1重量%以下となるまで乾燥されることにより、例えばペレット状の樹脂製品としてのポリアミド系樹脂とされる。
本発明に使用するポリアミド系樹脂は、98%硫酸中で測定した相対粘度が、通常、2.0以上であり、2.5〜6.0であるものが好ましく、3.0〜5.0であるものが特に好ましい。
本発明のポリアミド系樹脂に添加する、脂肪族アミド化合物としては、好ましくは炭素数9以上、さらに好ましくは炭素数9以上30以下であり、エチレンビスステアリン酸アミドが好ましいが、ステアリン酸単位の一部をアルキル鎖長の異なるラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、モンタン酸等の高級脂肪酸単位で置換したアミド化合物でも良い。添加量については制限は無いが、少なすぎると透明性の改良の効果少なく、多すぎると、成型不良を招くため、好ましくはポリアミド樹脂100重量部に対し0.01〜1重量部、より好ましくは0.03〜0.5重量部、特に好ましくは0.05〜0.3重量部である。
本発明に使用される展着剤は、エチレンビスステアリン酸アミドの樹脂ペレット表面への付着に必要な働きをする物質であり、展着剤の具体的例としては、ポリオキシアルキレン鎖を含むエステル又はエーテル化合物であり、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステルである。特に、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリエチレングリコールソルビタンモノラウレート、ポリエチレングリコールソルビタンモノパルミテート、ポリエチレングリコールソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコールソルビタンモノオレエートも用いるのが好ましい、最適には、ポリエチレングリコールモノラウレート又はポリエチレングリコールソルビタンモノラウレートが用いられる。これらの展着剤剤の添加量に特に制限は無いが、少なすぎると展着効果が無く、多すぎると樹脂ペレットどうしのブッロキングがおきる為、通常ポリアミド樹脂ペレット100重量部に対して、0.005〜0.5重量部が好ましく、より好ましくは0.01〜0.3重量部、特に好ましくは0.02〜0.15重量部である。
市販の展着剤には、しばしばナトリウム等のアルカリ金属が、多量に含まれている場合がある。その場合は、蒸留、吸着等、好ましくは、イオン交換樹脂による吸着精製等の公知の技術を用いる事が出きる。展着剤中のナトリウム含有量は300ppm以下であることが好ましく、150ppm以下であることが更に好ましい。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、展着剤に由来するものを含め、樹脂組成物中のナトリウムの含有量が0.3ppm以下であることが必要であり、0.2ppm以下であることが好ましい。
ナトリウム以外のアルカリ金属も、ポリアミド樹脂組成物の物性に影響することが考えられるので、アルカリ金属原子の合計量として、0.3ppm以下であることが好ましく、0.2ppm以下であることが更に好ましい。
本発明のポリアミド系樹脂組成物は、前記ポリアミド系樹脂に、少なくとも、例えば、シリカ、タルク、カオリン、マイカ、ゼオライト等の無機質微粒子、又はそれらのシランカップリング剤、チタネートカップリング剤等による表面処理物、アクリル系樹脂、スチ
レン系樹脂等の有機高分子微粒子等のブロッキング防止剤を含有せしめたものであるが、そのブロッキング防止剤としては、前記の如き無機質微粒子又はその表面処理物が好ましく、透明性の低下が少ないこと、及び、樹脂中で溶融成形時に凝集し易いため本発明の効果を顕著に発現させ得ること等から、シリカ又はその表面処理物が特に好ましい。
本発明において、シリカとしては、湿式法で合成されたシリカを粉砕し分級することによって得られる微細シリカが好適であるが、乾式法で合成された球状多孔質シリカも用いることができる。
シリカの一次粒子径は一般に10〜100nmであり、この一次粒子が物理凝集或いは部分的に化学結合して二次粒子を形成し、更にこれが凝集して三次粒子を形成しているが、本発明においては、一次粒子が部分的に化学結合して二次粒子を形成したものが好ましい。
又、本発明におけるシリカの二次粒子、三次粒子の平均粒子径は特に限定されるものではないが、コールターカウンター法で測定した平均粒子径が0.1〜20μmであるのが好ましく、0.3〜15μmであるのが更に好ましく、1.0〜5μmであるのが特に好ましい。平均粒子径が前記範囲未満では、樹脂組成物として耐ブロッキング性の発現が困難となる傾向となり、一方、前記範囲超過では、フィルム等においてフィッシュアイが発生し易い傾向となる。
本発明の前記ポリアミド系樹脂組成物における前記ブロッキング防止剤の含有量は、ポリアミド系樹脂との合計量に対して0.01〜1重量%であり、0.05〜0.5重量%であるのが好ましい。ブロッキング防止剤の含有量が前記範囲未満では、樹脂組成物として耐ブロッキング性が劣ることとなり、一方、前記範囲超過では、透明性が低下することとなる。
本発明の前記ポリアミド系樹脂組成物の調製方法としては、前記ポリアミド系樹脂組成物と前記ブロッキング防止剤とを、ドライブレンドした後、成形機に供給し溶融混練して直接に成形する方法、ドライブレンドした後、1軸又は2軸の押出機等で溶融混練してペレット等に粒状化する方法、及び、前記ポリアミド系樹脂を前記ブロッキング防止剤の存在下で重合する方法等が挙げられる。
尚、ポリアミド系樹脂をブロッキング防止剤の存在下で重合する方法について更に詳しく述べると、ポリアミド系樹脂の重合は、工業的には、例えばε−カプロラクタムに水を加えて溶融重合する方法で行われることが多く、その際の工程は、一般的には、原料調製工程、加圧工程、減圧工程からなるが、ブロッキング防止剤の添加は、これらの工程のいずれであってもよく、又、複数の工程で分割してなされてもよいが、樹脂組成物をフィルムとしたときの透明性やフィッシュアイ防止等の観点からは、原料調製工程から減圧工程開始前までの間、特に加圧工程前までの間とするのが好ましい。
又、本発明においては、ポリアミド系樹脂と前記ブロッキング防止剤とを、ドライブレンドした後、1軸又は2軸の押出機等で溶融混練してペレット等に粒状化する方法、又は、ポリアミド系樹脂を前記ブロッキング防止剤の存在下で重合する方法等によって、得られるポリアミド系樹脂組成物をブロッキング防止剤を高濃度に含有したマスターバッチとし、そのマスターバッチを、実質的にブロッキング防止剤を含有しない本発明による前記ポリアミド系樹脂で希釈して、ポリアミド系樹脂組成物を調製する方法によるのが、本発明の効果を顕著に発現できることから、更に好ましい。
尚、ここで、実質的にブロッキング防止剤を含有しないとは、ブロッキング防止剤を全
く含有しないか、又は、含有しても耐ブロッキング性の付与に寄与しない程度の量以下であることを意味する。
そのマスターバッチ希釈法によるポリアミド系樹脂組成物の調製方法としては、マスターバッチと前記ポリアミド系樹脂とを、ドライブレンドした後、成形機に供給し溶融混練して直接に成形する方法、ドライブレンドした後、1軸又は2軸の押出機等で溶融混練してペレット等に粒状化する方法、及び、重合槽内の重合終了後のマスターバッチに単量体を追添してポリアミド系樹脂を重合せしめる方法、又は、重合槽内の重合終了後のマスターバッチにポリアミド系樹脂を加え、溶融混合する方法等が挙げられるが、中で、マスターバッチとポリアミド系樹脂とを、ドライブレンドした後、成形機に供給し溶融混練して直接に成形する方法によるのが好ましい。
又、その際のマスターバッチにおけるブロッキング防止剤の含有量は、ブロッキング防止剤の凝集を避けるため、ポリアミド系樹脂との合計量に対して、0.5〜20重量%、更には0.5〜10重量%とするのが好ましく、又、本発明による前記ポリアミド系樹脂とマスターバッチとの混合割合は、前記ポリアミド系樹脂60〜99.5重量%でマスターバッチ40〜0.5重量%、更には前記ポリアミド系樹脂80〜99.5重量%でマスターバッチ20〜0.5重量%、特には前記ポリアミド系樹脂90〜99.5重量%でマスターバッチ10〜0.5重量%とするのが好ましい。
尚、本発明のポリアミド系樹脂組成物としては、前記ブロッキング防止剤の外に、更に、ポリアミド系樹脂に通常用いられる熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、離型剤、可塑剤、増粘剤、結晶化促進剤、着色剤、防腐剤、殺菌剤、防滴剤、耐衝撃改良剤等が含有されていてもよい。
本発明の前記ポリアミド系樹脂組成物は、熱可塑性樹脂の慣用の成形法によって各種成形体、例えば、押出成形によるフィルムやシート、又、更に、それらを延伸加工に付した延伸フィルム、若しくは、それらを真空成形、圧空成形等の熱成形に付したトレイや容器、又、射出成形したプリフォームを延伸ブロー成形した、若しくは、押出成形したパリソンをブロー成形した中空容器等、に成形し、或いは、それらを他材料との積層構造とした成形体に成形し、包装用資材として用いるに適しているが、特に、食品等の包装用一軸又は二軸延伸フィルムとして好適に用いられる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
平均粒径2.5μmのシリカ(富士シリシア化学社(株)製「サイリシア430」)0.90kgを、ε−カプロラクタムの90重量%水溶液中に5重量%濃度となるように加えて高速攪拌機で分散させた後、該分散液を、亜燐酸水素二ナトリウムの5重量%水溶液0.1リットルと共に内容積200リットルのオートクレーブに仕込み、更に、ε−カプロラクタムの全量が60kgになるようにε−カプロラクタムを追加し、次いで、オートクレーブを封じ込めたまま16rpmで攪拌しながら昇温して、内温270℃、ケージ圧0.7MPaに達した時点で大気圧まで放圧し、引き続いて400torrまで減圧した。所定攪拌動力になったところで攪拌を停止し、窒素ガスで復圧し、反応物をストランド状に抜き出して、チラーで冷却した冷却水を循環させた幅400mm、長さ3000mmの冷却水槽中で冷却固化させた後、カッティングしてペレット化した。引き続いて、得られたペレットを、還流冷却管を装備した蒸気ジャケット付きの内容積300リットルの抽出槽に移送し、90リットルの水を仕込んで沸騰下に60分抽出する操作を9回繰り返し実施して未反応モノマー及び低分子量物等を除いた。抽出操作終了後のペレットを、蒸気
ジャケット付きコニカル型乾燥機に移送し、120℃、1torrで水分量が0.1重量%以下になるまで乾燥させることにより、シリカ含有ポリアミド系樹脂組成物マスターバッチを調製した。
ポリアミド系樹脂の相対粘度:
JIS K6810に準拠して98%硫酸を用いて測定した。
樹脂組成物中のシリカ含有量:
灰化処理後の灰分重量より求めた。
ポリアミド系樹脂組成物中のナトリウム原子濃度:
樹脂約10gを精秤し、石英管中赤外線加熱炉で窒素雰囲気下で徐々に昇温して炭化させた後、電子工業用高純度濃硫酸1.0ミリリットルを添加し、空気雰囲気下で650℃まで温度を上げて完全に灰化させ、引き続いて、同濃硫酸10ミリリットルを添加して灰分を溶解させた後、加温しながら塩酸をドライアップさせ、更に、同濃硫酸1.0ミリリットルを添加して溶解させた液を、必要に応じて超純水で希釈し、原子吸光・炎光分光分析装置(日本ジャーレル・アッシュ社製)を用いて測定した。
一方、シリカを加えなかった外は、前記方法と同様にして、シリカ非含有ポリアミド系樹脂を調製した。得られたポリアミド系樹脂について、前記と同じ方法で、相対粘度を測定し、結果を表1に示した。
次いで、シリカ非含有ポリアミド系樹脂に展着剤としてポリオキシエチレンアルキルエステル系ノニオンL−4(日本油脂製)を350ppm添加し、次いでエチレンビスステアリル酸アミド(EBS)を600ppm添加してドライブレンドされたポリアミド樹脂組成物の96重
量部とシリカ含有ポリアミド樹脂組成物をドライブレンドした後、水冷インフレーション成形機(プラコー社製)に供給して、溶融混練してポリアミド系樹脂組成物となした後、樹脂温度240℃で厚み135μmの単層フィルムに成形し、引き続いて、このフィルムを二軸延伸機(ロング社製)を用いて、80℃で3×3倍に同時二軸延伸した後、210℃でヒートセットすることにより、厚み15μmの二軸延伸フィルムを成形した。
得られた二軸延伸フィルムについて、前記と同じ方法でポリアミド系樹脂組成物中のナトリウム元素含有量を測定し、更に、以下に示す方法で、耐ブロッキング性、及び透明性を測定し、又、二軸延伸時の破断率を求め、二軸延伸フィルム中のフィッシュアイの発生状況を観察し、それぞれの結果を表1に示した。
フィルムの耐ブロッキング性:
ASTM D1894に準拠し、摩擦測定機(東洋精機製作所社製「TR型」)を用いて、23℃、65%RHにおける静止摩擦係数を測定した。
フィルムの透明性:
JIS K7105に準拠し、ヘーズメーター(東京電色社製)を用いてヘーズ(曇価)を測定した。
二軸延伸時の破断率:
80℃で3×3倍に同時二軸延伸する試験を10回実施し、そのときの破断発生回数を百分率で表した。
フィルム外観:
フィルム900cm2 内のフィッシュアイの個数を目視にて数えた。
[比較例1]
展着剤を表1に示すポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル系ノニオンLT−221(日本油脂製)を用いた以外は実施例1と同様にして、シリカ含有ポリアミド系樹脂組成物を調整し、更に二軸延伸フィルムを成型して、諸特性を測定、評価し結果を表1に示した。
[比較例2]
展着剤中のナトリウム金属含有量が1000ppmであったこと以外は比較例1と同様として、シリカ含有ポリアミド系樹脂組成物を調整し、更に二軸延伸フィルムを成型して、諸特性を測定、評価し結果を表1に示した。
[実施例2]
比較例1に使用した展着剤を吸着精製することによりアルカリ金属含有量を10ppm以下としたものを使用した以外は、実施例1と同様にして、シリカ含有ポリアミド系樹脂組成物を調整し、更に二軸延伸フィルムを成型して、諸特性を測定、評価し結果を表1に示した。
[比較例3]
シリカ含有MBを添加しない以外は、比較例1と同様にして、二軸延伸フィルムを成型して、諸特性を測定、評価し結果を表1に示した。
[比較例4]
展着剤を添加しない以外は、実施例1と同様にして、二軸延伸フィルムを成型して、諸特性を測定、評価し結果を表1に示した。
Figure 2004339465
本発明によれば、ブロッキング防止剤並びに展着剤を配合したときにも透明性、耐ブロッキング性に優れると共に、異物量が少なく、延伸フィルム加工時における破断トラブル等を低減化することができるポリアミド系樹脂組成物及びそれからなる包装用フィルムを提供することができる。

Claims (8)

  1. ポリアミド系樹脂100重量部に対して、シリカを0.01〜1重量部、展着剤を0.001〜0.5重量部含有するポリアミド系樹脂組成物であって、ナトリウム含有量が0.3ppm以下である事を特徴とするポリアミド系樹脂組成物。
  2. アルカリ金属原子の合計量が0.3ppm以下である請求項1に記載のポリアミド系樹脂組成物。
  3. 展着剤のナトリウム含有量が300ppm以下である請求項1又は2に記載のポリアミド系樹脂組成物。
  4. 展着剤がポリオキシアルキレン鎖を含むエステル又はエーテル化合物である請求項1乃至3のいずれかに記載のポリアミド系樹脂組成物。
  5. 展着剤がポリエチレングリコールモノラウレート又は、ポリエチレングリコールソルビタンモノラウレートである請求項4に記載のポリアミド系樹脂組成物。
  6. ポリアミド系樹脂組成物が、炭素数9以上の脂肪族アミド化合物を0.01〜1重量部含有する請求項1乃至5のいずれかに記載のポリアミド系樹脂組成物。
  7. 実質的にシリカを含有しないポリアミド系樹脂60〜99.5重量部と、シリカ7.0〜0.6重量部とからなるシリカ含有ポリアミド系樹脂40〜0.5重量部とを溶融混練する事により得られたものである請求項1乃至6のいずれか に記載のポリアミド系樹脂組成物。
  8. 請求項1乃至7に記載のポリアミド系樹脂組成物を延伸して得られたポリアミド樹脂フィルム。
JP2003363533A 2003-04-22 2003-10-23 ポリアミド樹脂組成物 Pending JP2004339465A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003363533A JP2004339465A (ja) 2003-04-22 2003-10-23 ポリアミド樹脂組成物

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003116709 2003-04-22
JP2003363533A JP2004339465A (ja) 2003-04-22 2003-10-23 ポリアミド樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004339465A true JP2004339465A (ja) 2004-12-02

Family

ID=33543102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003363533A Pending JP2004339465A (ja) 2003-04-22 2003-10-23 ポリアミド樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004339465A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274000A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Dainippon Ink & Chem Inc 耐ブロッキング性に優れるポリウレタンフィルム
EP2062718B1 (de) * 2007-11-14 2015-10-07 Ems-Patent Ag Herstellung und Verwendung eines Polyamid-Antiblock-Masterbatches

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274000A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Dainippon Ink & Chem Inc 耐ブロッキング性に優れるポリウレタンフィルム
EP2062718B1 (de) * 2007-11-14 2015-10-07 Ems-Patent Ag Herstellung und Verwendung eines Polyamid-Antiblock-Masterbatches

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7960451B2 (en) Method for producing polyamide masterbatch
JP5949546B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2005513184A (ja) ナイロンポリマーブレンド及びそれらから製造されるフィルム
CN105593290A (zh) 乙烯-乙烯醇树脂组合物、多层结构体、多层片、容器和包装材料
WO2011145730A1 (ja) マスターバッチペレットおよびその製造方法ならびに該マスターバッチペレットを含むポリアミド樹脂組成物
CN107406651A (zh) 树脂组合物和使用其的多层构造体、以及长期稳定性的改善方法
JP2003183388A (ja) ポリアミド成形コンパウンドの製造方法
JP4898017B2 (ja) 2軸延伸ポリアミドフィルム
CN107298852B (zh) 聚酰胺树脂组合物和成型体
JP5854564B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物及び成形品
JP2001342343A (ja) ポリアミド樹脂組成物及びそれからなる包装用フィルム
JP2004339465A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP4432174B2 (ja) ポリアミド系樹脂及びその製造方法、並びに、その樹脂組成物及びそれからなる包装用フィルム
JP4693435B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JP2000309702A (ja) ポリアミド系樹脂組成物及びそれからなる包装用フィルム
JP4162252B2 (ja) ポリアミドマスターバッチの製造方法
JPH10168310A (ja) 滑り性の優れたポリアミドフィルム
SK6599A3 (en) Solid-containing polyamide foils
JP6718271B2 (ja) 滑り性と安定生産性の優れたポリアミドフィルム
JP2003213123A (ja) ポリアミド樹脂組成物及びフィルム
JP4101883B2 (ja) 改善された結晶化挙動を有するポリアミド成形品の製造法
JP2000297150A (ja) ポリアミド樹脂
CN100532455C (zh) 薄膜用聚酰胺树脂成形材料及其制造方法
JPH07138471A (ja) ポリアミド樹脂組成物及びそれよりなる包装用フィルム
JPH10168309A (ja) 滑り性に優れたポリアミドフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060607

A977 Report on retrieval

Effective date: 20081119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20081216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090209

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Effective date: 20090209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090630

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02