JP2004359575A - ヘアカラー用後処理剤およびそれを用いて染色した毛髪を後処理する方法 - Google Patents

ヘアカラー用後処理剤およびそれを用いて染色した毛髪を後処理する方法 Download PDF

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Kazumitsu Tanaka
一光 田中
Yoshiyo Tsukahara
芳代 塚原
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Abstract

【課題】酸化染毛料や酸性染毛料で染毛した後の、シャンプー処理やリンス及び又はコンディショニング処理といったいわゆる後処理において、染色された毛髪からの染料の脱落を防止することのできるヘカラー用後処理剤、並びにこれらを使用した毛髪処理方法を提供することを課題とした。
【解決手段】化合物(A)(1分子中に少なくとも1個以上の長鎖の直鎖及び又は分岐アルキル、又は、アルケニル、及び、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基を有する非イオン系両親媒性物質、及び又は、それらの水酸基にフォスファチジルコリン残基が結合した誘導体。)、及び化合物(B)(一般式:RO−(PO)−(QO)−Hで表される誘導体。)を必須成分とする後処理剤を用いることにより、課題が解決できる。
【0056】
後処理剤は、シャンプータイプ、あるいはリンスタイプの形態により、容易に後処理を施すことが出来る。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ヘアカラー用後処理剤に関する。具体的には、染色した毛髪をシャンプー及び又はリンス等の後処理する際に、毛髪からの染料の脱落を著しく低減させた後処理剤及び又は後処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から汎用されている染毛料は、酸化染毛料や酸性染毛料などである。このうち一般に使用されているものは、染毛作用とブリーチ作用を持つ酸化染毛料である。この染毛剤は、アルカリ剤と酸化染料中間体を含有する第1剤と過酸化水素等の酸化剤を含有する第2剤からなり、これらにより毛髪中に酸化重合による染料を形成し発色させるものである。また同時に過酸化水素は、アルカリ存在下で毛髪中のメラニン色素を酸化分解する。こうした酸化染毛剤では、毛髪が本来持つ色より鮮明に染色できることや色落ちを少なくする点で優れている。しかしながら、実際の染毛処理では、染毛した後にシャンプーやリンス、トリートメントといった後処理が必要であり、この後処理の段階でかなりの染料が毛髪から脱落し、染め上がりの鮮明さが損なわれたり、染色濃度が低下するという問題があった。
【0003】
一方酸性染毛料は、pH3付近の酸性下で酸性染料が毛髪タンパクのアミノ基とイオン結合して染色されるものである。この酸性染毛料では、基本的にイオン結合により染料が毛髪に染着されているので、
後処理の際に使用されるシャンプー、リンス、トリートメント剤中の界面活性剤等の影響で、後処理中に著しい染料の脱落が生じ、染め上がりの鮮明さや染色濃度が大幅に低下する。
【0004】
これらの問題を解決する方法として、酸化染毛剤の第2剤中、もしくは酸性染毛剤中に、特定の第4級アンモニウム塩を用いる方法(特開昭52−96749)、カチオン高分子を用いる方法(特開昭54−49340)、シャンプー、リンス、コンディショナー等の後処理剤中にタンニン、カチオン高分子、クエン酸やリンゴ酸等の有機酸を用いる方法が開示されているが、これらの方法をもってしても、染毛後の後処理における染料の脱落を防止することは不充分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術における課題を解決するためになされたものであって、その目的は、酸化染毛料や酸性染毛料で染毛した後のシャンプー処理やリンス及び又はコンディショニング処理といったいわゆる後処理において、染色された毛髪からの染料の脱落を防止することのできるヘカラー用後処理剤、並びにこれらを使用した毛髪処理方法を提供することにある。
本明細書においては、酸化染毛料及び酸性染毛料をヘアカラーと定義する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、以下に示す化合物(A)、及び化合物(B)を用いることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち化合物(A)とは、1分子中に少なくとも1個以上の長鎖の直鎖及び又は分岐アルキル、又は、アルケニル、及び、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基を有する非イオン系両親媒性物質、及び又は、それらの水酸基にフォスファチジルコリン残基が結合した誘導体。
【0008】
また化合物(B)とは、下記の一般式で示される非イオン性界面活性剤
一般式:RO−(PO)−(QO)−H(Rは、一部が水酸基及び又はハロゲンで置換されていても良い、炭素数8から22の直鎖及び又は分岐アルキル、アルケニル、アルキルフェニル、アルケニルフェニルを表し、Pは、プロピレン基を表し、Qは、エチレン基を表す。またmは、0〜100の範囲を、nは、1〜100の範囲を示し、m及びnは、同一の値でもよく、それぞれ独立した値でも良い)で表される誘導体。
【0009】
すなわち本発明は、以下の構成によって達成される。
(1)以下に示す(A)成分、及び(B)成分を必須成分として含有することを特徴とする、ヘアカラー用後処理剤。
(A)成分:1分子中に少なくとも1個以上の長鎖の直鎖及び又は分岐アルキル、又は、アルケニル、及び、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基を有する非イオン性両親媒性物質、及び又は、それらの水酸基にフォスファチジルコリン残基が結合した誘導体。
(B)成分:一般式:RO−(PO)−(QO)−H(ここでRは、一部が水酸基及び又はハロゲンで置換されていても良い、炭素数8から22の直鎖及び又は分岐アルキル、アルケニル、アルキルフェニル、アルケニルフェニルを表し、Pは、プロピレン基を表し、Qは、エチレン基を表す、またここでmは0〜100の範囲を、nは1〜100の範囲を示し、m及びnは同一の値でもよく、それぞれ独立した値でも良い)で表される誘導体。
(2)1分子中に少なくとも1個以上の長鎖の直鎖及び又は分岐アルキル、又は、アルケニル、及び、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基を有する非イオン系両親媒性物質、及び又は、それらの水酸基に、フォスファチジルコリン残基が結合した誘導体が、セラミド、糖セラミド、スフィンゴ脂質から選ばれた1種、又は2種以上であることを特徴とする、(1)に記載のヘアカラー用後処理剤。
(3)、(A)成分が(B)成分により乳化、及び又は可溶化されていることを特徴とする、請求項1〜2に記載のヘアカラー用後処理剤。
(4)染毛後に、(1)〜(3)に記載のヘアカラー用後処理剤を用いて毛髪を処理することを特徴とする、染色された毛髪の後処理方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる(A)成分とは、1分子中に少なくとも1個以上の長鎖の直鎖及び又は分岐アルキル、又は、アルケニル、及び、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基を有する、非イオン系両親媒性物質、及び又は、それらの水酸基に、フォスファチジルコリン基が結合した誘導体であるが、具体例としては以下のものが例示される。
【0011】
具体的には、水酸基を2個以上有する長鎖アミノアルコールに、脂肪酸がアマイド結合した物質、及び又は、これらの水酸基に、ホスファチジルコリン残基が結合した物質が該当する。これらには、還元糖末端を有する単糖類、及び又は、多糖類が、上記の物質の水酸基に結合した糖誘導体も含まれる。
【0012】
上記の物質は、更に具体的には、天然物としては、人皮膚中や毛髪中に存在し細胞間脂質の構成成分であるセラミド類が挙げられる。これらは、長鎖アミノアルコールであるスフィンゴシンに脂肪酸が、アマイド結合したものである。
【0013】
人皮膚中や毛髪中には、セラミドIからVIまでの6系統の構造の異なるセラミド類の存在が確認されている(Seminars in Dermatology,11,106,1992)。またセラミドに、フォスファチジルコリン残基が結合した、スフィンゴ脂質、及び又は、還元糖末端を有する単糖、及び又は、多糖類が結合した、スフィンゴ糖脂質、糖セラミドも、好適に使用できる。
これら天然セラミド、天然セラミド誘導体は、酵母発酵法、抽出法により得られる。
【0014】
本発明に好適に供せられるセラミド類は、化学合成によっても得られる。
具体的には、長鎖アルキルグリシジルエーテルにモノエタノールアミンを反応させ、長鎖アルキルアミノアルコールを得て、更にそれらのアミノ基に脂肪酸を反応させ、アマイドとすることで得られる擬似セラミド(特開平9−278732、特開平10−168047)が知られている。又、合成擬似セラミドに、フォスファチジルコリン残基が結合した、合成擬似スフィンゴ脂質、及び又は、還元糖末端を有する単糖、及び又は、多糖類が結合した、合成擬似スフィンゴ糖脂質、合成擬似糖セラミドも、好適に使用できる。更には、天然セラミド類と同一構造のものは、キラル合成法で得ることができる。
【0015】
本発明に用いる(B)成分は、RO−(PO)−(QO)−H(Rは、一部が水酸基及び又はハロゲンで置換されていても良い、炭素数8から22の直鎖及び又は分岐アルキル、アルケニル、アルキルフェニル、アルケニルフェニルを表し、Pは、プロピレン基を表し、Qは、エチレン基を表す。mは、0〜100の範囲を、nは、1〜100の範囲を示し、m及びnは、同一の値でもよく、それぞれ独立した値でも良い)で示される非イオン性界面活性剤であるが、具体的には、一部が水酸基及び又はハロゲンで置換されていても良い炭素数8から22の直鎖及び又は分岐アルキルアルコール、アルケニルアルコール、アルキルフェノール、アルケニルフェノールに、エチレンオキサイド及び又はプロピレンオキサイドを付加重合させて得られるポリオキシアルキレンエーテル型非イオン性界面活性剤が挙げられ、ポリオキシエチレン(3)イソオクチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)デシルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(100)セチエーテル、ポリオキシエチレン(15)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(40)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(50)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(20)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(40)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル等が好適に使用できる。又、これらのアルキル基は一部が水酸基及び又はハロゲンで置換されていても差し支えない。
【0016】
(A)成分と(B)成分の配合比率は、好ましくは重量比で(A)/(B)=0.1/99.9〜30.0/70.0、より好ましくは0.5/99.5〜20.0/80.0、更に好ましくは1.0/99.0〜10.0/90.0である。
【0017】
(A)成分と(B)成分の後処理剤中の配合量は、好ましくは重量%で(A)+(B)=0.01重量%〜30.0重量%、より好ましくは(A)+(B)=0.1重量%〜30.0重量%、更に好ましくは(A)+(B)=1.0重量%〜20.0重量%である。
【0018】
染毛後のシャンプーやリンス、コンディショニング処理により(A)成分は、選択的に毛髪に吸着し、皮膜を形成する。この(A)成分の吸着・皮膜形成作用が、染着した染料の脱落することを防止していると考えられる。また、(A)成分はもともと水や油性成分に難溶であり、結晶性が大きいことから、単独で後処理剤に配合しても、製剤中で沈殿もしくは結晶化してしまい、毛髪への吸着・皮膜形成作用を示さない。そこで(B)成分を併用することで(A)成分を後処理剤中において可溶化、もしくは乳化させ、毛髪への吸着・皮膜形成作用を発揮させることで、本発明の目的を達成することができる。
本発明の後処理剤を調製する場合は、予め(A)成分と(B)を室温〜80℃で混合したものを、公知のシャンプー、リンス、コンディショナー等の処方に添加すればよい。添加する手順は特に制限されることは無く、これら製剤の油相に添加してもよく、又は、水相に添加してもよい。
【0019】
また予め(A)成分と(B)成分を混合する際に、相溶解剤として水溶性溶剤を添加することもできる。好ましい水溶性溶剤としては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1.3−ブタンジオール、1.2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン等のポリオール類、エチルカービトール、ブチルカービトール等のカービトール類、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソブチルエーテル等のモノ短鎖〜中鎖アルキルポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライム)等のグライム類、ポリオキシアルキレンベンジルエーテル類、ポリオキシアルキレンフェニルエーテル類等が挙げられる。
【0020】
本発明の後処理剤は、シャンプー、リンス、コンディショナーの剤形とすることが好ましい。又、製剤形態としては、透明液、乳液、クリーム、ジェル、ムース等の形で供給される。
【0021】
本発明には、一般に、シャンプー、リンス、コンディショナーに使用される界面活性剤、水溶性溶剤、油性成分、高級アルコール、脂肪酸、水溶性高分子等はいずれも好適に使用でき、特に制限はない。
【0022】
アニオン性の界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル及びそれらの塩、アルキルエーテル硫酸エステル及びそれらの塩、アルキルエーテルカルボン酸及びそれらの塩、脂肪酸セッケン類、アルキルスルホン酸及びそれらの塩、アルキルアリルスルホン酸及びそれらの塩、α−スルホメチルエステル及びそれらの塩、アルキルリン酸エステル及びそれらの塩、アルキルエーテルリン酸エステル及びそれらの塩、N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、アシルイセチオン酸及びそれらの塩等が挙げられる。
【0023】
非イオン性の界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアマイド、脂肪酸アルカノールアマイド、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアマイド等が、挙げられる。
【0024】
カチオン性の界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩、アルキルアミン及びそれらの塩、
N,N−ジエチルエチレンジアミン脂肪酸アマイド等のアミドアミン類、及びそれらの塩、及び第4級化物、トリエタノールアミン脂肪酸エステル等のアルカノールアミン脂肪酸エステルの第4級化物等が、挙げられる。
【0025】
両性の界面活性剤としては、N−アルキルアミノ酸類、N−アシルアミノ酸類、アルキル酢酸ベタイン類、アルキルスルホベタイン類、アルキルホスホベタイン類等が、挙げられる。
【0026】
油性成分としては、具体的に、下記のものが挙げられる。
動物油としては、スクアレン及びスクアラン等の炭化水素油、牛脂、馬油、ミンク油及び卵黄脂肪油等のエステル油等が挙げられる。
植物油としては、アボガド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、トウモロコシ胚芽油、小麦胚芽油、サフラワー油、ダイズ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーム油、ククイナッツ油、マカデミアナッツ油、月見草油等のトリグリセライド、ホホバ油等のロウエステルが挙げられる。
同様に、オリーブオイルの不ケン化物中に存在する炭化水素油である、植物起源のオリーブスクワレンおよびオリーブスクワランも、好適に使用できる。
【0027】
さらには、上記した動・植物油のうちエステル油を、低級アルコール又は高級アルコールとエステル交換を行い、アルコール脂肪酸エステルとした油も好適に使用できる。
具体的には、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイルなどのアルコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0028】
これらの動・植物油のうち構造中に不飽和結合を多く含むもの、具体的には、動物油では、スクワレン、卵黄脂肪油等、植物油では、オリーブスクワレン、ククイナッツ油、マカデミアナッツ油、月見草油、ローズヒップ油等は、酸化に対して不安定であるので、抗酸化剤を添加することで、本発明に、好適に使用できる。
【0029】
好ましい抗酸化剤としては、ビタミンE類、ビタミンA類、ブチルヒドロキシアニソール、
p−ヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル等の油溶性抗酸化剤、アスコルビン酸、カテキン類、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム等の水溶性抗酸化剤が挙げられる。
【0030】
合成油としては、流動パラフィン、ポリイソブテン、α―オレフィンオリゴマー等の炭化水素油、ミリスチン酸イソプロピル、イソオクタン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリド等のエステル油、ジメチルシリコーン、フェニルメチルシリコーン、アミノシリコーン等のシリコーン類、パーフルオルポリエーテル等のフッ素油等が、好適に使用できる。
【0031】
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等の直鎖高級アルコール類、ガーベットアルコール、オキソアルコール等の分岐アルコール等が好適に使用でいる。
【0032】
脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の直鎖高級脂肪酸、イソステアリン酸、ガーベット脂肪酸等の分岐脂肪酸等が好適に使用できる。
水溶性高分子としては、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、アルキル化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース等のセルロース系水溶性高分子、キサンタンガム、グアガム、アルキル化グアガム、アラビアガム等のガム系水溶性高分子、デンプン類、アルギン酸ナトリウム、キトサン類等の天然系水溶性高分子、ポリアクリル酸塩類、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン等の合成水溶性高分子等が挙げられる。
【0033】
本発明の後処理剤を用いて毛髪を処理するには、酸化染毛料、酸性染毛料で通常の染毛処理を行なった後、本発明の後処理剤を塗布し、10℃〜50℃で通常のシャンプー、リンス、コンディショニング処理を行なう。
【0034】
【実施例】
以下に、ブリーチ処理、及びパーマ処理された人毛試料を酸化染毛剤、又は酸性染毛剤で染毛処理した人毛試料を用いたシャンプータイプ、及びリンスタイプのヘアカラー用後処理剤の染料脱落防止効果を、実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明の技術的範囲がこれらに限定されるものではない。
【0035】
(人毛試料のブリーチ処理、及びパーマ処理方法)
市販人毛(ビューラック社製)を明度14(JHCAレベル)にブリーチした毛束、及び、その毛束にストレートパーマ液(プロスタイル ツヤツヤストレートパーマ、カネボウ株式会社製)を塗布し、室温で10分間放置、水洗・乾燥後、更に180℃でアイロン高温処理を3秒間行なうことでストレートパーマ処理を施した毛束を調製し評価用試料とした。
【0036】
(染毛処理方法)
酸化染毛剤による処理方法としては、ブリーチ処理、及びパーマ処理した人毛試料を、第1液イゴラロイヤルGN−300、第2液イゴラオキシダント 6重量%(いずれもシュワルツコフ株式会社製)を用い、40℃で10分染色し、水洗後、ドデシル硫酸ナトリウム(東京化成工業社製)の3重量%水溶液で洗浄、風乾した後24時間放置した。
酸性染毛剤による処理方法としては、上記の評価用試料を、プロスタイル カラーマニュキア/ディープベリー(カネボウ株式会社製)で40℃で10分間染色し、水洗後、ドデシル硫酸ナトリウム(東京化成工業社製)の3重量%水溶液で洗浄、風乾した後24時間放置した。
【0037】
(シャンプータイプのヘアカラー用後処理剤の調製)
表1に示す配合成分を40℃に加温し、30分間攪拌し、室温に冷却してヘアカラー用後処理剤を調製した。なお配合量は重量%で示す。
【0038】
【表1】
Figure 2004359575
【0039】
(シャンプータイプのヘアカラー用後処理剤を用いる後処理方法)
酸化染毛剤、又は酸性染毛剤で染毛された試料について、表1に示す実施例1〜3、及び比較例1〜3に示すシャンプータイプのヘアカラー用後処理剤の5重量%水溶液50mLに20℃で2時間浸漬し試料を取り出して、下記の染毛剤の脱落度合の評価方法により、染料の脱落度合を評価した。
(染毛剤の脱落度合の評価方法)
前記のヘアカラー用後処理剤を用いる後処理方法の浸漬後の、ヘアカラー用後処理剤の色相の濃淡を下記基準により目視観察することで、試料からの染毛剤の脱落度合を評価した。
(染毛剤の脱落度合の評価基準)
○:残液の色は確認されなかった。
△:残液は僅かに褐色を呈した。
×:残液は著しい褐色を呈した。
【0040】
シャンプータイプのヘアカラー用後処理剤による酸化染毛剤の脱落度合の評価結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
Figure 2004359575
【0042】
シャンプータイプのヘアカラー用後処理剤による酸性染毛剤の脱落度合の評価結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
Figure 2004359575
【0044】
表2、及び表3に示すように、酸化染毛剤、及び酸性染毛剤に対して、実施例のシャンプータイプのヘアカラー用後処理剤は極めて良好な染毛剤の脱落防止作用を示すことが分かる。
【0045】
(リンスタイプのヘアカラー用後処理剤の調製)
表4に示す配合成分を40℃に加温し、30分間攪拌し、室温に冷却してヘアカラー用後処理剤を調製した。
【0046】
【表4】
Figure 2004359575
【0047】
(リンスタイプのヘアカラー用後処理剤を用いる後処理方法)
酸化染毛剤、又は酸性染毛剤で染毛された試料について、表4に示す実施例4〜6、及び比較例4〜6に示すリンスタイプのヘアカラー用後処理剤の5重量%水溶液50mLに20℃で2時間浸漬し試料を取り出して、下記の染料の脱落度合の評価方法により、染料の脱落度合を評価した。
【0048】
(染料の脱落度合の評価方法)
シャンプータイプのヘアカラー用後処理剤による染毛剤の脱落度合の評価方法と同様の評価方法で、試料からの染料の脱落度合を評価した。
【0049】
(染料の脱落度合の評価基準)
シャンプータイプのヘアカラー用後処理剤による染毛剤の脱落度合の評価基準と同様の基準で、試料からの染料の脱落度合を評価した。
【0050】
リンスタイプのヘアカラー用後処理剤による酸化染毛剤の脱落度合の評価結果を表5に示す。
【0051】
【表5】
Figure 2004359575
【0052】
リンスタイプのヘアカラー用後処理剤による酸性染毛剤の脱落度合の評価結果を表5に示す。
【0053】
【表6】
Figure 2004359575
【0054】
表5、及び表6に示すように、酸化染毛剤、及び酸性染毛剤に対して、実施例のリンスタイプのヘアカラー用後処理剤は極めて良好な染毛剤の脱落防止作用を示すことが分かる。
【0055】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明のヘアカラー用後処理剤組成物は、酸化染毛剤及び又は酸性染毛剤で染毛された毛髪をシャンプー及び/又はリンスタイプの後処理剤によりコンディショニング処理を施すことにより、毛髪からの染料の脱落を実用上十分な程度に防止することができる。

Claims (4)

  1. 以下に示す(A)成分、及び(B)成分を必須成分として含有することを特徴とする、ヘアカラー用後処理剤。
    (A)成分:1分子中に少なくとも1個以上の長鎖の直鎖及び又は分岐アルキル、又は、アルケニル、及び、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基を有する非イオン性両親媒性物質、及び又は、それらの水酸基にフォスファチジルコリン残基が結合した誘導体。
    (B)成分:一般式:RO−(PO)−(QO)−H(ここでRは、一部が水酸基及び又はハロゲンで置換されていても良い、炭素数8から22の直鎖及び又は分岐アルキル、アルケニル、アルキルフェニル、アルケニルフェニルを表し、Pは、プロピレン基を表し、Qは、エチレン基を表す、またここでmは0〜100の範囲を、nは1〜100の範囲を示し、m及びnは同一の値でもよく、それぞれ独立した値でも良い)で表される誘導体。
  2. 請求項1に記載の、1分子中に少なくとも1個以上の長鎖の直鎖及び又は分岐アルキル、又は、アルケニル、及び、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基を有する非イオン系両親媒性物質、及び又は、それらの水酸基に、フォスファチジルコリン残基が結合した誘導体が、セラミド、糖セラミド、スフィンゴ脂質から選ばれた1種、又は2種以上であることを特徴とする、請求項1に記載のヘアカラー用後処理剤。
  3. 請求項1に記載の(A)成分が、請求項1に記載の(B)成分により乳化、及び/又は可溶化されていることを特徴とする、請求項1〜2に記載のヘアカラー用後処理剤。
  4. 染毛後に、請求項1〜3記載のヘアカラー用後処理剤を用いて毛髪を処理することを特徴とする、染色された毛髪の後処理方法。
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