JP2005016894A - 冷却貯蔵庫およびその結露防止用ヒータの稼働方法 - Google Patents

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Abstract

【課 題】観音開式扉の一方の扉に仕切体が設けられ、この仕切体および扉の結露をヒータで防止する冷却貯蔵庫において、扉ヒータへの通電を停止して、仕切体ヒータのみに通電することができる冷却貯蔵庫およびその結露防止用ヒータの稼働方法を提供する。
【解決手段】冷却貯蔵庫は、交流電源(41)からの給電を、両ヒータ稼働用導線(48)または仕切体ヒータ単独稼働用導線(49)に切り換える切換スイッチ(46)と、前記両導線を合流させて接続される中継用リード線(56)と、中継用リード線から分岐している扉ヒータ用回路(57)および仕切体ヒータ用回路(58)とを備え、仕切体ヒータ単独稼働用導線のダイオード(51)の整流の向きが、仕切体ヒータ用回路のダイオード(62)の整流の向きと同じで、かつ、扉ヒータ用回路のダイオード(61)の整流の向きと異なっている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、観音開式扉の一方の扉に仕切体が設けられ、この仕切体および扉の結露を結露防止用ヒータで防止する冷却貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷却貯蔵庫(たとえば、特許文献1参照)は、庫外から庫内が見えるように、扉をガラス扉にするとともに、このガラス扉が結露しないように、ガラス扉に結露防止用ヒータとして扉ヒータが設けられている。また、別の従来の冷却貯蔵庫(たとえば、特許文献2参照)では、左右扉の中央の仕切体を貯蔵庫本体側ではなく、扉側に取り付けることにより、大きな開口部が形成されるとともに、この仕切体に結露防止用ヒータとしての仕切体ヒータが設けられている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−73364号公報
【特許文献2】
特許第3143246号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、仕切体を扉側に取り付けて、大きな開口部をえるとともに、庫内の様子が分かるようにガラス扉にした冷却貯蔵庫の開発が望まれている。この様な冷却貯蔵庫では、結露を防止するために、ガラス扉に扉ヒータが設けられるとともに、仕切体に仕切体ヒータが設けられる。そして、これらの扉ヒータおよび仕切体ヒータへの通電は、扉のヒンジ部にリード線を通すことにより行われる。しかしながら、ヒンジ部の孔径が小さいため、扉ヒータ用のリード線と、仕切体ヒータ用のリード線とを個別に通すことができない。したがって、扉ヒータのリード線と仕切体ヒータのリード線とを扉内部で接続して給電用リード線に合流させ、この給電用リード線をヒンジ部に通している。そのため、扉ヒータおよび仕切体ヒータの両者に同時に通電するか、または、両者への通電を停止させるかしかできなかった。
【0005】
この様な構造では、仕切体ヒータへの通電をしながら、扉ヒータへの通電を停止させることができない。そのため、仕切体ヒータの稼働が必要で、かつ、扉ヒータの稼働が不要な場合には、無駄な電力を消費することになる。
【0006】
仕切体ヒータの稼働が必要で、かつ、扉ヒータの稼働が不要な場合としては、たとえば、冷却貯蔵庫の庫内で解凍を行っている最中は、庫内は高湿となり、ガラス扉が結露するため、扉ヒータおよび仕切体ヒータに通電を行っているが、解凍が終了して保冷中になると、庫内の湿度が低下するので、扉ヒータへの通電は不要となり、仕切体ヒータのみに通電する必要がある。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、観音開式扉の一方の扉に仕切体が設けられ、この仕切体および扉の結露をヒータで防止する冷却貯蔵庫において、扉ヒータへの通電を停止して、仕切体ヒータのみに通電することができる冷却貯蔵庫およびその結露防止用ヒータの稼働方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本出願の請求項1記載の冷却貯蔵庫は、貯蔵庫本体(1)の開口を観音開式扉(11〜14)が開閉自在に閉塞するとともに、一方の扉の非支持側部分の裏面に仕切体(32)が設けられ、扉ヒータ(28)が前記扉の結露を防止し、仕切体ヒータ(36)が前記仕切体の結露を防止する冷却貯蔵庫において、交流電源(41)に接続される第1導線(43)および第2導線(44)と、第1導線の他端に設けられ、第1導線からの給電を第1接点側(A)または第2接点側(B)に切り換える切換スイッチ(46)と、第1接点に接続される両ヒータ稼働用導線(48)と、第2接点に接続される仕切体ヒータ単独稼働用導線(49)と、前記両ヒータ稼働用導線の他端と仕切体ヒータ単独稼働用導線の他端とを合流させて接続される中継用リード線(56)と、この中継用リード線の他端から分岐している扉ヒータ用回路(57)および仕切体ヒータ用回路(58)とを備え、前記扉ヒータ用回路の他端と仕切体ヒータ用回路の他端とが合流して第2導線に接続され、前記仕切体ヒータ単独稼働用導線には仕切体ヒータ単独稼働用ダイオード(51)が設けられ、前記仕切体ヒータ用回路には仕切体ヒータ用ダイオード(62)および前記仕切体ヒータが直列に設けられ、前記扉ヒータ用回路には扉ヒータ用ダイオード(61)および前記扉ヒータが直列に設けられ、前記仕切体ヒータ単独稼働用ダイオードの整流の向きが、仕切体ヒータ用ダイオードの整流の向きと同じで、かつ、扉ヒータ用ダイオードの整流の向きと異なっていることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の冷却貯蔵庫は、請求項1記載の冷却貯蔵庫において、前記第2導線および中継用リード線が、扉のヒンジ部(16)を通っていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の冷却貯蔵庫は、請求項1または2記載の冷却貯蔵庫において、前記扉が、庫外から庫内を透視することができる透視部(26)を具備していることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の冷却貯蔵庫は、請求項3記載の冷却貯蔵庫において、前記透視部が、ガラス部であることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の冷却貯蔵庫は、請求項4記載の冷却貯蔵庫において、前記扉ヒータが、ガラス部に内蔵されていることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の冷却貯蔵庫は、請求項1ないし5のいずれか1項記載の冷却貯蔵庫において、仕切体ヒータが、仕切体の内側に貼付されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の冷却貯蔵庫は、請求項1ないし6のいずれか1項記載の冷却貯蔵庫において、前記切換スイッチを制御する制御手段(71)が設けられ、この制御手段が、保冷運転時には切換スイッチを第2接点側に切り換え、解凍運転時には切換スイッチを第1接点側に切り換えることを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の冷却貯蔵庫は、請求項1ないし6のいずれか1項記載の冷却貯蔵庫において、前記切換スイッチを制御する制御手段が設けられ、この制御手段が、保冷運転モードか解凍運転モードかを判別する運転モード判別手段、この運転モード判別手段で保冷運転モードであると判定された際に、切換スイッチを第2接点側に切り換える第2接点側切換手段、および、運転モード判別手段で解凍運転モードであると判定された際に、切換スイッチを第1接点側に切り換える第1接点側切換手段を具備していることを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の冷却貯蔵庫の結露防止用ヒータの稼働方法は、請求項1ないし6のいずれか1項記載の冷却貯蔵庫における扉ヒータおよび仕切体ヒータを稼働させる方法であって、保冷運転時には前記切換スイッチを第2接点側に切り換え、解凍運転時には切換スイッチを第1接点側に切り換えることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における冷却貯蔵庫およびその結露防止用ヒータの稼働方法の実施の一形態を図1ないし図8を用いて説明する。図1は本発明にかかる冷却貯蔵庫の正面図である。図2は冷却貯蔵庫の断面図である。図3は仕切体の説明図で、(a)が扉の閉じた状態の図、(b)が扉の閉じる直前の図である。図4は扉のヒンジ部の模式的説明図で、(a)が断面図、(b)が(a)の b−b断面図である。図5は結露防止用ヒータの説明図で、(a)が結露防止用ヒータ全体の回路図、(b)が扉ヒータおよび仕切体ヒータの稼働状態を示す図である。図6は結露防止用ヒータの通電状態を示す図で、(a)が解凍運転時の図、(b)が保冷運転時の図である。図7は制御装置の入出力図である。図8は結露防止用ヒータへの通電の制御のフローチャートである。なお、図4において、第2導線、中継用リード線およびアース線は、ヒンジに余裕を持って挿入されているが、実際は、これらの線は樹脂チューブなどで纏めて被覆された状態で、ヒンジに殆ど隙間無く挿入されている。また、図7において、制御装置の入出力は結露防止用ヒータに関する部品のみが図示されており、これ以外の他の各種部品も制御装置に接続されている。
【0018】
冷却貯蔵庫である業務用冷蔵庫の本体1は断熱箱体で構成され、この貯蔵庫本体1の内部空間すなわち庫内2には、網棚が複数多段に設けられている。また、庫内2の空気は冷却器3により冷却されるとともに、冷却器用送風機4で循環される。冷却器3は、貯蔵庫本体1の上側に配置されている圧縮機6および凝縮器7などとともに冷凍サイクルを構成している。そして、貯蔵庫本体1の上側には、凝縮器7に空気(すなわち、外気)を送る凝縮器用送風機8が設けられている。この様にして、庫内2を冷却する冷却装置が設けられている。
【0019】
また、貯蔵庫本体1の前面には開口が形成され、この前面開口は横仕切9により上下に仕切られ、上側の開口面および下側の開口面が形成されている。各開口面は各々、観音開式のガラス扉11〜14で開閉自在に閉塞されている。扉11〜14は、各開口面の左右縁部にヒンジ部としての上下のヒンジ16(図4参照)により回動自在に取り付けられている。
【0020】
庫内2の右側には、解凍用の加熱ヒータ21および送風機22が設けられ、解凍運転時には、加熱ヒータ21で温められた空気を送風機22で庫内2に循環させて、棚上に載置された冷凍品である冷凍食品を温風で、解凍する。この様にして、庫内2を加熱して庫内2の冷凍品を解凍する加熱装置が設けられている。
【0021】
各ガラス扉11〜14は、その中央部に設けられた透明な透視部であるガラス部26と、このガラス部26の周囲に取り付けられる不透明な枠体27とを具備している。ガラス部26の内部には、結露防止用ヒータである扉ヒータ28(図5参照)が内蔵されている。
【0022】
また、右側の扉12,14の非支持側(すなわち、左側)部分の裏面に、上下方向に細長い樹脂製の仕切支持体31が設けられている。この仕切支持体31に、回動可能に仕切体32が取り付けられており、樹脂製の仕切体32は、図3(a)に図示するように右側の扉12,14の端部から左側に突出する張出位置と、この張出位置よりは引っ込んだ図3(b)に図示する引込位置との間を揺動可能である。そして、ガラス扉11〜14が閉じた状態では、仕切体32は張出位置になり、一方、ガラス扉11〜14が開いた状態では、仕切体32は引込位置になる。また、仕切体32の内側には、結露防止用ヒータである仕切体ヒータ36が貼付されている。
【0023】
図5(a)に図示する結露防止用ヒータの回路を説明する。
交流電源41〔図5(a)において左右に別れて図示されている〕には、第1導線43および第2導線44が接続される。第1導線43の他端には、切換スイッチ46が設けられ、この切換スイッチ46は、第1導線43からの給電を第1接点A側または第2接点B側に選択的に切り換える。第1接点Aには両ヒータ稼働用導線48が接続され、第2接点Bには仕切体ヒータ単独稼働用導線49が接続される。仕切体ヒータ単独稼働用導線49には、仕切体ヒータ単独稼働用ダイオード51が設けられている。そして、両ヒータ稼働用導線48の他端と、仕切体ヒータ単独稼働用導線49の他端とは合流して中継用リード線56に接続される。この中継用リード線56の他端から、扉ヒータ用回路57および仕切体ヒータ用回路58が分岐する。扉ヒータ用回路57には、扉ヒータ用ダイオード61および前述の扉ヒータ28が直列に導線で接続されて設けられている。また、仕切体ヒータ用回路58には、仕切体ヒータ用ダイオード62および前述の仕切体ヒータ36が直列に導線で接続されて設けられている。扉ヒータ用回路57の他端および仕切体ヒータ用回路58の他端は合流して、第2導線44に接続される。そして、仕切体ヒータ単独稼働用ダイオード51の整流の向きが、仕切体ヒータ用ダイオード62の整流の向きと同じで、かつ、扉ヒータ用ダイオード61の整流の向きと異なるように配置されている。
【0024】
図4において、ガラス扉11〜14のヒンジ16は、中空パイプ状であり軸方向に貫通孔が形成されているとともに、取付ブラケット66により、貯蔵庫本体1に固定されている。また、ヒンジ16は、ガラス扉11〜14の枠体27の支持(すなわち枢支)側の端部に設けられた筒状のカラー67に挿入される。そして、ガラス扉11〜14をカラー67と一体に、ヒンジ16を中心として回動させることにより、ガラス扉11〜14を開閉することができる。そして、上右側のガラス扉12の上側のヒンジ16の孔および、下右側のガラス扉14の上側のヒンジ16の孔には、前述の中継用リード線56および第2導線44とともに、扉のアース線69が挿入される。これらの線56,44,69は、図4においては図示されていないが、樹脂チューブなどで纏めて被覆されている。
【0025】
この様に、中継用リード線56および第2導線44がヒンジ16に挿入されており、交流電源41、第1導線43、切換スイッチ46、両ヒータ稼働用導線48および仕切体ヒータ単独稼働用導線49は貯蔵庫本体1側に配置され、かつ、扉ヒータ用回路57および仕切体ヒータ用回路58はガラス扉12,14側に配置される。そして、第2導線44は、コネクターにより、扉側部分と貯蔵庫本体1側部分とに分離・接続可能に構成されている。配線作業は、まず始めに、仕切体ヒータ用回路58、扉ヒータ用回路57、中継用リード線56および第2導線44の扉側部分の配線をガラス扉12,14側で行うとともに、交流電源41、第1導線43、両ヒータ稼働用導線48、仕切体ヒータ単独稼働用導線49および第2導線44の貯蔵庫本体1側部分の配線を貯蔵庫本体1側で行う。ついで、ガラス扉12,14側の中継用リード線56および第2導線44の扉側部分の端部をヒンジ16の貫通孔に通して貯蔵庫本体1側に導き、導き出した第2導線44の扉側部分を第2導線44の貯蔵庫本体1側部分に接続し、かつ、中継用リード線56を貯蔵庫本体1側の両ヒータ稼働用導線48および仕切体ヒータ単独稼働用導線49に接続する。なお、中継用リード線56をコネクターにより、扉側部分と、貯蔵庫本体1側部分とに分離・接続可能に構成することもできる。
【0026】
解凍運転の際には、切換スイッチ46を手動で第1接点A側に切り換える。すると、中継用リード線56〔たとえば、図5(a)のX〕における電圧は、図6(a)のxで示すように、交流電源41の波形と同じ、上下(すなわち+−)に波うつ波形となる。仕切体ヒータ用回路58〔たとえば、図5(a)のY〕における電圧は、仕切体ヒータ用ダイオード62で整流されて、図6(a)のyで示すように、上側(すなわち+側)の半波の電圧波形となり、仕切体ヒータ36に通電されて稼働する。扉ヒータ用回路57〔たとえば、図5(a)のZ〕における電圧は、扉ヒータ用ダイオード61で整流されて、図6(a)のzで示すように、下側(すなわち−側)の半波の電圧波形となり、扉ヒータ28に通電されて稼働する。そして、図5(b)に図示するように、解凍運転の際には、扉ヒータ28および仕切体ヒータ36の両者に通電され、稼働する。
【0027】
一方、保冷運転の際には、切換スイッチ46を手動で第2接点B側に切り換える。すると、中継用リード線56〔たとえば、図5(a)のX〕における電圧は、図6(b)のxで示すように、仕切体ヒータ単独稼働用ダイオード51で整流されて、上側の半波の電圧波形となる。仕切体ヒータ用回路58〔たとえば、図5(a)のY〕における電圧は、仕切体ヒータ単独稼働用ダイオード51の整流の向きと仕切体ヒータ用ダイオード62の整流の向きとが同じなので、図6(b)のyで示すように、中継用リード線56からの波形と同じ上側の半波の電圧波形となり、仕切体ヒータ36に通電されて稼働する。扉ヒータ用回路57〔たとえば、図5(a)のZ〕における電圧は、仕切体ヒータ単独稼働用ダイオード51の整流の向きと扉ヒータ用ダイオード61の整流の向きとが異なるので、扉ヒータ用ダイオード61で整流されて、図6(b)のzで示すように、0となる。そして、図5(b)に図示するように、保冷運転の際には、仕切体ヒータ36のみに通電され、扉ヒータ28には通電されない。
【0028】
ところで、切換スイッチ46をリレーなどで構成し、手動ではなく、制御装置71で自動的に切り換えることも可能である。制御手段である制御装置71はマイコンなどで構成され、種々の電気部品が接続されているが、切換スイッチ46に関係する主な電気部品としては、図7に図示するように、入力側に解凍ボタン72などが接続され、一方、出力側に切換スイッチ46などが接続されている。
【0029】
そして、図8に図示するフローで、切換スイッチ46は切り換えられる。ステップ1において、制御装置71は、運転モードを判断している。解凍ボタン72が操作されず、運転モードに変更がないと制御装置71が判断した場合にはステップ1に戻り、運転モードが変更されるまで、待機する。また、保冷運転時に、解凍ボタン72が操作されて解凍運転モードになった場合には、ステップ1において、制御装置71が解凍運転モードになったと判断し、冷却装置(すなわち、圧縮機6および冷却器用送風機4など)を停止させるとともに、加熱装置(すなわち、加熱ヒータ21および送風機22)を稼働させ、ステップ2に行く。ステップ2において、切換スイッチ46を第1接点A側に切り換え、扉ヒータ28および仕切体ヒータ36を稼働させる。そして、ステップ1に戻る。
【0030】
ついで、解凍運転モードが完了して、解凍運転モードから保冷運転モードに変更された場合には、ステップ1において、制御装置71が保冷運転モードになったと判断し、加熱装置を停止させるとともに、冷却装置を稼働させ、ステップ3に行く。ステップ3において、切換スイッチ46を第2接点B側に切り換え、扉ヒータ28の稼働を停止させて、仕切体ヒータ36のみを稼働させる。そして、ステップ1に戻る。
【0031】
この様にして、制御手段である制御装置71は、保冷運転モードか解凍運転モードかを判別する運転モード判別手段、この運転モード判別手段で保冷運転モードであると判定された際に、切換スイッチを第2接点側に切り換える第2接点側切換手段、および、運転モード判別手段で解凍運転モードであると判定された際に、切換スイッチを第1接点側に切り換える第1接点側切換手段などを具備している。
この様に、制御装置71は、上記手段以外にも、実行される各工程に対応して各工程を実行する手段を具備している。
【0032】
前述の様に、この実施の形態においては、解凍時などのように、仕切体32およびガラス扉11〜14の結露を防止する必要がある際には、切換スイッチ46を第1接点A側に切り換えることにより、仕切体ヒータ36および扉ヒータ28に同時に通電することができる。
また、保冷時のように、庫内2の湿度が低下して仕切体32の結露のみを防止すればよい場合には、切換スイッチ46を第2接点B側に切り換えて、扉ヒータ28への通電を停止させて、仕切体ヒータ36のみに通電することもできる。その結果、消費電力を削減することができる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)冷却貯蔵庫は、業務用冷蔵庫以外の他の形式の冷却貯蔵庫でも可能である。たとえば、冷凍冷蔵庫や冷凍庫、また、業務用以外のものなどでも可能である。また、解凍機能を有していることが好ましいが、必ずしも、解凍機能を有する必要はない。
【0034】
(2)観音開式扉の個数や配置などは適宜変更可能である。そして、少なくとも、1個の観音開式扉が仕切体を具備している。
(3)結露防止用ヒータは、仕切体ヒータおよび扉ヒータを具備しているが、他のヒータを具備していることも可能である。
【0035】
(4)仕切体は、右側の扉ではなく、左側の扉に設けることも可能であり、左右の何れか一方の扉に取り付けられる。
(5)扉ヒータは、解凍時のみに稼働されているが、保冷時でも、庫外の湿度が高く扉が結露などして庫内が見えにくくなった際などに、扉ヒータに通電することも可能である。
(6)扉は透視部を具備しているが、必ずしも透視部を具備している必要はない。ただし、透視部を具備していることが好ましい。また、透視部の材質は適宜選択可能で、ガラス以外の材質で構成することも可能である。
【0036】
(7)加熱ヒータ21の構造や形式は適宜選択可能である。たとえば、冷凍サイクルのホットガス回路で構成したり、また、電気ヒータで構成したりすることができる。
(8)解凍運転モードの完了の判断は、制御装置71が行っているが、その判断方法は適宜選択可能である。たとえば、解凍運転開始からの経過時間が設定時間になると解凍運転が完了したと判断したり、また、解凍する冷凍品の温度が設定温度になると解凍運転が完了したと判断したりすることができる。
(9)扉ヒータは扉に設けられていれば、ガラス部26に内蔵されている必要は必ずしもなく、その取付構造は適宜選択可能である。また、仕切体ヒータは仕切体に設けられていれば、仕切体32の内側に貼付されている必要は必ずしもなく、その取付構造は適宜選択可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、切換スイッチにより、両ヒータ稼働用導線と、仕切体ヒータ単独稼働用ダイオードを具備する仕切体ヒータ単独稼働用導線とに選択的に切り換える。この両ヒータ稼働用導線および仕切体ヒータ単独稼働用導線から中継用リード線を介して、扉ヒータ用ダイオードおよび扉ヒータが直列に設けられている扉ヒータ用回路と、仕切体ヒータ用ダイオードおよび仕切体ヒータが直列に設けられ仕切体ヒータ用回路に給電される。そして、仕切体ヒータ単独稼働用ダイオードの整流の向きが、仕切体ヒータ用ダイオードの整流の向きと同じで、かつ、扉ヒータ用ダイオードの整流の向きと異なっている。したがって、図5(b)および図6に図示するように、切換スイッチを両ヒータ稼働用導線側に切り換えた際には、仕切体ヒータおよび扉ヒータが稼働し、一方、切換スイッチを仕切体ヒータ単独稼働用導線側に切り換えた際には、扉ヒータの稼働が停止し、仕切体ヒータのみが稼働する。その結果、仕切体ヒータおよび扉ヒータを同時に稼働したり、仕切体ヒータのみを稼働したりすることができる。しかも、切換スイッチから扉ヒータおよび仕切体ヒータまでの間に、扉ヒータおよび仕切体ヒータに共通の中継用リード線が設けられているので、共通の中継用リード線を用いないで扉ヒータおよび仕切体ヒータに対して個別に配線する場合に比して、配線量を少なくすることができる。
【0038】
また、扉ヒータおよび仕切体ヒータを個別に切り換える際には、アース線などを除く結露防止用の配線として、従来は、3本または4本の配線を扉のヒンジ部に通す必要があったが、本発明では、第2導線および中継用リード線の2本で済み、ヒンジ部の小さな孔に通すことが可能となる。
【0039】
特に、冷却貯蔵庫の庫内で解凍を行っている最中は、庫内は高湿となり、扉が結露するため、切換スイッチを両ヒータ稼働用導線側に切り換えて、扉ヒータおよび仕切体ヒータに通電を行ない、扉および仕切体の結露を防止することができる。そして、解凍が終了して保冷中になると、庫内の湿度が低下するので、扉ヒータへの通電は不要となる。したがって、切換スイッチを仕切体ヒータ単独稼働用導線側に切り換えて、仕切体ヒータのみに通電することができる。その結果、節電することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかる冷却貯蔵庫の正面図である。
【図2】図2は冷却貯蔵庫の断面図である。
【図3】図3は仕切体の説明図で、(a)が扉の閉じた状態の図、(b)が扉の閉じる直前の図である。
【図4】図4は扉のヒンジ部の模式的説明図で、(a)が断面図、(b)が(a)の b−b断面図である。
【図5】図5は結露防止用ヒータの説明図で、(a)が結露防止用ヒータ全体の回路図、(b)が扉ヒータおよび仕切体ヒータの稼働状態を示す図である。
【図6】図6は結露防止用ヒータの通電状態を示す図で、(a)が解凍運転時の図、(b)が保冷運転時の図である。
【図7】図7は制御装置の入出力図である。
【図8】図8は結露防止用ヒータへの通電の制御のフローチャートである。
【符号の説明】
A 第1接点
B 第2接点
1 貯蔵庫本体
11〜14 ガラス扉(観音開式扉)
16 ヒンジ(ヒンジ部)
26 ガラス部(透視部)
28 扉ヒータ
32 仕切体
36 仕切体ヒータ
41 交流電源
43 第1導線
44 第2導線
46 切換スイッチ
48 両ヒータ稼働用導線
49 仕切体ヒータ単独稼働用導線
51 仕切体ヒータ単独稼働用ダイオード
56 中継用リード線
57 扉ヒータ用回路
58 仕切体ヒータ用回路
61 扉ヒータ用ダイオード
62 仕切体ヒータ用ダイオード
71 制御装置(制御手段)

Claims (9)

  1. 貯蔵庫本体の開口を観音開式扉が開閉自在に閉塞するとともに、一方の扉の非支持側部分の裏面に仕切体が設けられ、扉ヒータが前記扉の結露を防止し、仕切体ヒータが前記仕切体の結露を防止する冷却貯蔵庫において、
    交流電源に接続される第1導線および第2導線と、
    第1導線の他端に設けられ、第1導線からの給電を第1接点側または第2接点側に切り換える切換スイッチと、
    第1接点に接続される両ヒータ稼働用導線と、
    第2接点に接続される仕切体ヒータ単独稼働用導線と、
    前記両ヒータ稼働用導線の他端と仕切体ヒータ単独稼働用導線の他端とを合流させて接続される中継用リード線と、
    この中継用リード線の他端から分岐している扉ヒータ用回路および仕切体ヒータ用回路とを備え、
    前記扉ヒータ用回路の他端と仕切体ヒータ用回路の他端とが合流して第2導線に接続され、
    前記仕切体ヒータ単独稼働用導線には、仕切体ヒータ単独稼働用ダイオードが設けられ、
    前記仕切体ヒータ用回路には、仕切体ヒータ用ダイオードおよび前記仕切体ヒータが直列に設けられ、
    前記扉ヒータ用回路には、扉ヒータ用ダイオードおよび前記扉ヒータが直列に設けられ、
    前記仕切体ヒータ単独稼働用ダイオードの整流の向きが、仕切体ヒータ用ダイオードの整流の向きと同じで、かつ、扉ヒータ用ダイオードの整流の向きと異なっていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記第2導線および中継用リード線が、扉のヒンジ部を通っていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記扉が、庫外から庫内を透視することができる透視部を具備していることを特徴とする請求項1または2記載の冷却貯蔵庫。
  4. 前記透視部が、ガラス部であることを特徴とする請求項3記載の冷却貯蔵庫。
  5. 前記扉ヒータが、ガラス部に内蔵されていることを特徴とする請求項4記載の冷却貯蔵庫。
  6. 前記仕切体ヒータが、仕切体の内側に貼付されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の冷却貯蔵庫。
  7. 前記切換スイッチを制御する制御手段が設けられ、
    この制御手段が、保冷運転時には切換スイッチを第2接点側に切り換え、解凍運転時には切換スイッチを第1接点側に切り換えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の冷却貯蔵庫。
  8. 前記切換スイッチを制御する制御手段が設けられ、
    この制御手段が、保冷運転モードか解凍運転モードかを判別する運転モード判別手段、この運転モード判別手段で保冷運転モードであると判定された際に、切換スイッチを第2接点側に切り換える第2接点側切換手段、および、運転モード判別手段で解凍運転モードであると判定された際に、切換スイッチを第1接点側に切り換える第1接点側切換手段を具備していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の冷却貯蔵庫。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の冷却貯蔵庫における扉ヒータおよび仕切体ヒータを稼働させる方法であって、
    保冷運転時には前記切換スイッチを第2接点側に切り換え、解凍運転時には切換スイッチを第1接点側に切り換えることを特徴とする冷却貯蔵庫の結露防止用ヒータの稼働方法。
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