JP2005295967A - 移植機 - Google Patents

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智洋 竹山
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Abstract

【課題】苗取出しから苗植付けまでの一連の作業を単一の苗植付爪で容易に可能とさせると共に、苗植付爪により苗載台から取出した苗の精度良好な植付けを可能とさせる。
【解決手段】苗載台14上に載置した苗トレイ15収納したセル成形苗を取出して圃場に植付ける苗植付爪16と、苗植付時に苗植付爪より苗を押出す苗押出部材72とを備えた移植機において、中央の左右方向の回転軸を中心として回転する第1ロータリ部材17と、第1ロータリ部材17両端の出力軸39に基端を連結させる第2ロータリ部材18とを設け、第2ロータリ部材18先端の出力軸49に前記苗植付爪16を取り付けて、苗植付爪16の支点部を略3角形状の軌跡Kで移動させると共に、支点部を中心として苗植付爪16を首振りさせて苗植付爪16先端を苗植付軌跡Aで移動させるように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、苗トレイから苗植付爪によって取出した1株分の玉ネギ、葉ネギ、白ネギなどの苗をそのまま直接的に圃場に植え付けるようにした移植機に関する。
従来、苗載台の苗トレイから1つの苗取出爪によって取出した苗を1つの苗植付爪に受継いで1条分の苗植付けを行う苗取出爪と苗植付爪とによる受継方式の移植機がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−211713号公報
しかし、上述のような受継方式の場合、苗取出爪と苗植付爪それぞれの駆動を必要とするばかりでなく、同期させる必要があるため構造が極めて複雑化すると共に、苗取出爪より苗植付爪に苗受継時には苗姿勢に乱れを起生させ、特に高速となる程乱れを顕著なものとさせて、苗植付精度を低下させるなどの不都合があった。また、単一の苗植付爪で苗の取出しから苗の植付けまでの一連の植付作業を行う技術もあり、該技術の場合には、苗植付爪が土中に突入したときに苗を確実に押出して苗の持上げを防止すると共に、苗植付爪に土が付着した場合にも次回苗取出しに悪影響を与えないようにこの土を強制除去するために、苗押出部材を苗植付爪に沿って上下動自在に設け、苗植付爪に挟持した苗を押出すようにしているが、苗押出部材の移動方向と植付爪に挟持した苗の向きとが略同じであるため、苗植付時に苗押出部材により苗が曲げられて植付姿勢不良となることがあった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、苗載台上に載置した苗トレイに収納したセル成形苗を取出して圃場に植付ける苗植付爪と、苗植付時に苗植付爪より苗を押出す苗押出部材とを備えた移植機であって、中央の左右方向の回転軸を中心として回転する第1ロータリ部材と、第1ロータリ部材両端の出力軸に基端を連結させる第2ロータリ部材とを設け、第2ロータリ部材先端の出力軸に前記苗植付爪を取り付けて、苗植付爪の支点部を略3角形状の軌跡Kで移動させる構成としたものである。
請求項2においては、前記苗押出部材を苗植付爪の内側に配設したものである。
請求項3においては、前記苗押出部材を苗植付爪に対して傾斜させたものである。
請求項4においては、前記苗押出部材の先端を二股状に形成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、苗載台上に載置した苗トレイに収納したセル成形苗を取出して圃場に植付ける苗植付爪と、苗植付時に苗植付爪より苗を押出す苗押出部材とを備えた移植機であって、中央の左右方向の回転軸を中心として回転する第1ロータリ部材と、第1ロータリ部材両端の出力軸に基端を連結させる第2ロータリ部材とを設け、第2ロータリ部材先端の出力軸に前記苗植付爪を取り付けて、苗植付爪の支点部を略3角形状の軌跡Kで移動させる構成としたものであるから、苗植付爪による苗取出し時には苗を苗植付爪で傷つけることなく良好に苗植付爪を突入させ、苗トレイより上方の苗を乱すことなくスムーズに苗を抜出して苗取出し精度を向上できる。また、第1ロータリ部材の一回転時に第2ロータリ部材を介する2つの苗植付爪で二回の苗植付けを行って高速植付作業を容易に可能とさせることができる。
請求項2においては、前記苗植付爪に挟持するセル成形苗の押出しを行う苗押出部材を苗植付爪の内側に配設したものであるから、苗押出部材の移動方向と植付爪に挟持したセル成形苗の向きとがずれて苗押出部材によりセル成形苗が曲げられることがないため、植付姿勢不良などのない精度良好な苗植付けを容易に可能とさせることができる。また、苗押出部材を苗植付爪の内側に保護して耐久性を向上させることができる。
請求項3においては、前記苗押出部材を苗植付爪に対して傾斜させたものであるから、苗取出し時に苗植付爪で根鉢部分を挟持したセル成形苗の茎や葉の部分が苗押出部材上に位置することになるため、苗押出部材によるセル成形苗の損傷を防止できる。また、苗押出部材で確実に根鉢部分を押して苗植付爪からセル成形苗を押出させることができるため、苗植付け精度を向上させることができる。
請求項4においては、前記苗押出部材の先端を二股状に形成したものであるから、苗植付爪内面に付着する土など付着物も苗植付時に良好に除去して苗取出し精度を向上させることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る移植機の全体的な構成を示した側面図、図2は植付部の側面図、図3は苗植付爪部の側面図、図4はロータリケースの断面図、図5は苗植付爪の駆動説明図、図6は揺動カム部の説明図、図7は溝カム部の説明図、図8は植付爪部の平面説明図、図9は苗押出部材の説明図、図10は苗植付爪の軌跡の説明図、図11はロータリケースの側面説明図、図12は苗植付爪の側面説明図、図13は苗植付爪の0°、180°位置の説明図、図14は苗植付爪の45°、225°位置の説明図、図15は苗植付爪の90°、270°位置の説明図、図16は苗植付爪の135°、315°位置の説明図である。
図1、図2に示す如く、移植機の移動車体1はフレームを前後に枠状に延設して、該移動車体1の後部上にエンジン2を搭載し、前下部に操向輪となる前車輪3を支承し、後下部に後車輪4を支承している。そして、移動車体1の後部にミッションケース5を配置して、前記エンジン2の出力軸よりミッションケース5を介して動力を伝達して後車輪4を駆動する。移動車体1の前部上には運転操作部6を設け、操向ハンドル7とその後部に運転席8を配置している。移動車体1の前後略中央の上方には予備苗台9を配置し、その下方に苗植付装置10を配置している。該苗植付装置10は昇降機構を介して昇降可能としており、移動車体1の略中央下側に前後昇降リンク11・12及び昇降シリンダ13を配置し昇降機構を構成している。苗植付装置10は左右往復移動する苗載台14と、苗載台14上の苗トレイ15より1株分のセル成形苗Nを取出して圃場の畝面に直接的に植付ける苗植付爪16とを備え、車体を走行させながら畝面上に一定間隔毎にセル成形苗Nを移植するように構成している。前記苗載台14は横送りネジ軸25及びガイドローラ26などを介して往復移動する構成とし、該苗載台14上に苗トレイ15を載置している。該苗トレイ15は碁盤の目状に凹部(ポット)を形成して、各凹部内に用土を充填して播種し、セル成形苗Nを育てるものである。
図3に示す如く、前記苗植付爪16は、1つの苗トレイ15に対し2つの苗植付爪16によりセル成形苗Nの取出し及び植付けを行うもので、同一植付軌跡A上で180度位相を異ならせて、1つの植付軌跡A中で二回の苗取り及び苗植付けを行って2株のセル成形苗Nを植付けて、苗植付速度を略2倍に増速させて高速植付作業を行うように構成している。
図3乃至図12に示す如く、前記苗植付装置10は、第1ロータリケース17の両側に第2ロータリケース18と爪ケース57と植付爪16をそれぞれを備え、第1ロータリケース17内に苗植付爪16を首振り動作させる首振り用溝カム19(図4参照)を設けている。苗植付爪16は左右爪体20・21を有して、開閉カム22の回動により開閉し(図8参照)、左右爪体20・21により挾持したセル成形苗Nを押出機構23により押し出すように構成している。押出機構23は苗押出カム24の回動により駆動するようにしている。
第1ロータリケース17は、図4、図5に示す如く、車体の固定ブラケット27などに駆動受軸28を介して取り付けており、該駆動受軸28に外筒軸32及び植付入力軸31を回転自在に支持させて、該植付入力軸31の一端にスプロケット29を固設している。そして、スプロケット29にチェン30を介して植付ミッションケースより動力を伝達する構成としている。一方、植付入力軸31の他端には外筒軸32をスプライン嵌合させ、前記第1ロータリケース17の中央に外筒軸32一端側を固定させている。第1ロータリケース17内の外筒軸32上にはサンギヤ38を遊嵌し、該サンギヤ38の一端を駆動受軸28に噛合又は機体側に固定させている。サンギヤ38はその両側の第1ロータリケース17に支持した中間軸41・41上に遊嵌したアイドルギヤ42・42と噛合させている。
また、第1ロータリケース17両端に出力軸39・39を回転自在に支持させ、該第1ロータリケース17内で出力軸39上にプラネタリギヤ40を一体的に設け、該プラネタリギヤ40に前記アイドルギヤ42を噛合させている。そして、プラネタリギヤ40と、該プラネタリギア40とアイドルギヤ42を介して連結させる前記サンギヤ38とのギヤ比を1:3に形成して、第1ロータリケース17が一方向に1回転するとき出力軸39を逆方向に2回転させるように構成している。
また、図4において、第1ロータリケース17の右側に第2ロータリケース18を配置し、第2ロータリケース18の一端側を前記出力軸39に固定させている。出力軸39には爪出力軸43を回転自在に内挿させ、爪出力軸43一端に形成したギヤ43aに、図6にも示す如く、揺動アーム44の一端側に形成した扇形状の部分ギヤ45を噛合させている。揺動アーム44は中間部を第1ロータリケース17に支点軸46を介して揺動自在に支持して、該揺動アーム44の他端側にローラ47を回転自在に支持させ、前記駆動受軸28に入力軸31を略中心として形成したエンドレス状の溝カム19内にローラ47を嵌合させて案内させるように構成している。
また、前記第2ロータリケース18内に臨ませて配置した爪出力軸43上にサンギヤ48を固定させ、該サンギヤ48に第2ロータリケース18の略中央に支持した中間軸51に回転自在に遊嵌した第1アイドルギヤ52を噛合させている。そして更に、第1アイドルギヤ52に第2ロータリケース18の他端に回動自在に支持した首振り軸49の一端に形成したプラネタリギヤである出力ギヤ50を噛合させている。また、パイプ状に構成した首振り軸49の軸心側に回転自在に内挿するカム軸53の一端にプラネタリギヤである出力ギヤ54を設け、該出力ギヤ54を前記第1アイドルギヤ52と一体的に構成した第2アイドルギヤ55と噛合させている。こうして爪出力軸43から首振り軸49とカム軸53を同時に駆動できるようにしている。
前記サンギヤ48と第1アイドルギヤ52及び第2アイドルギヤ55と出力ギヤ54を同一歯数で、第1アイドルギヤ52と出力ギヤ50のギヤ比を2:3として、首振り軸49の出力ギヤ50とカム軸53の出力ギヤ54の回転差が一回転となるように設定し、首振り軸49に連結する苗植付爪16の揺動時にはカム軸53を苗植付爪16に対し常に一定回転させる状態とさせて、無理のない溝カム19形状で、カム軸53に固設する開閉カム22及び苗押出カム24のスムーズな回転を行うように構成している。
そして、図10にも示す如く、入力軸31を中心とした第1ロータリケース17の反時計方向(実線矢印方向)の一回転に対し爪出力軸43を中心として第2ロータリケース18を時計方向(破線矢印方向)に二回転させ、第1ロータリケース17の一回転(第2ロータリケース18の二回転)によって苗植付爪16の支点部となるカム軸53に図10におけるKに示す如き略3角形状の植付基本軌跡Kを描かせるように構成している。
さらに、図5、図8に示す如く、第2ロータリケース18の右側に爪ケース57を配置し、第2ロータリケース18に支持した前記首振り軸49一端側に爪ケース57を固定させている。図8、図12に示す如く、爪ケース57にはカム軸53に対して直角方向に左右の開閉軸58・59を支持させている。該左右開閉軸58・59は図12において爪ケース57より上方に突出し、該左右開閉軸58・59の一端(上端)にそれぞれ左右爪体20・21を固定している。また、該左右開閉軸58・59の他側(下部)にはそれぞれ左右開閉板60・61を左右中央側に突出するように固定して、中央で係合する構成としている。そして、爪ケース57に凹部を形成し、該凹部内に開用コイルバネ62を収納させ、該開用コイルバネ62の他側を一方の開閉板61に当接させている。即ち、開閉板60・61と爪ケース57との間に開用コイルバネ62を介設させて、該開用コイルバネ62の付勢力により開閉板60・61を押して爪体20・21を開く方向に付勢させている。また、一方の(左の)開閉軸58には他方(左)の開閉板60と反対側に開閉用操作板63を突出して設けて、中間部材64の先端に当接するように配置している。
また、前記首振り軸49より爪ケース57内にカム軸53を突出させて、該カム軸53上に板状開閉カム22と後述する苗押出カム24を平行に固定し、開閉カム22と前記開閉用操作板63との間に中間部材64を配置している。該中間部材64は爪ケース57に摺動自在に支持し、該中間部材64の一端側を開閉用操作板63に当接させ、他端側を開閉カム22の外周面に当接させている。該開閉カム22には大径部と小径部を有し、小径部に中間部材64の一端が当接しているときに爪体20・21が開くようにしている。
このような構成において、カム軸53の回動により開閉カム22を回転させて、中間部材64を大径部に当接させると、中間部材64が爪体20・21側へ押されて摺動し、該中間部材64の摺動により開閉用操作板63が押されて左開閉軸58が回動し、該左開閉軸58に固定された左爪体20が反時計回りに回転する。この回転により左開閉板60も回転して右開閉板61を押し、右開閉軸59が回転して、該右開閉軸59に固設した右爪体21が時計回りに回転する。こうして爪体20・21を閉じることができ、セル成形苗Nを挟持することができる。この状態からカム軸53が逆方向に回転すると、開閉カム22の回転により、中間部材64は大径部から小径部に当接する。このとき開用コイルバネ62の付勢力により、右開閉板61を常時開方向に付勢しているため、この付勢力により押されて、右爪体21が反時計回りに回転し、この回転により左開閉板60が押されて左爪体20が時計回り回転して、爪体20・21が開く。
また、前記左右爪体20・21の間にはセル成形苗Nを押出す苗押出部材72を配設し、押出機構23により苗押出部材72を往復駆動するように構成している。図8、図9、図12に示す如く、該苗押出部材72は先端部72bを二股状に形成して平面視Y字状に構成し、他側端に輪状に形成した基端部72aを設けている。そして、基端部72aに押出アーム66の先端に固設した軸65を挿入して、苗押出部材72を押出アーム66に枢支させるとともに、押出アーム66他端の基部側を爪ケース57に支持したアーム軸67に枢支させている。アーム軸67はカム軸53と平行に配置して、左右爪体20・21とはカム軸53に対して前後反対側に配置している。押出アーム66と爪ケース57との間には弾性部材としてバネ70を介装してアーム軸67上に外嵌させ、該バネ70の付勢力により押出アーム66を左右爪体20・21側へ回動させるように付勢している。そして、押出アーム66の基端部にカム軸53側へ突出する凸部66aを形成している。
一方、前記カム軸53上において、前記開閉カム22よりも外側に前記凸部66aに対向して苗押出カム24を固設し、該苗押出カム24の外周面に凸部66aを当接させている。該苗押出カム24は大径部と小径部を有し、凸部66aが大径部と当接しているときには押出アーム66を後退した位置に回動させ、苗押出カム24の回転作用で凸部66aが苗押出カム24の小径部と当接すると、バネ70の付勢力により押出アーム66を左右爪体20・21側へ回動させて、苗押出部材72を左右爪体20・21に沿って進出摺動させる。こうして、苗押出カム24の回動により苗押出部材72を往復移動させることができるようにしている。
前記苗押出部材72はゴム或いは樹脂材などの弾性を有する部材で構成し、先端部72bを先端側が開く二股状に形成して、左右爪体20・21の間に配置し、先端部72bの先端を左右爪体20・21の内側に摺接させている。
そして、図12において、左右爪体20・21の上下中心線L1が水平方向に位置しているとすると、苗押出部材72の中心線L2を下方に(爪ケース57側)に傾斜して配置し、中心線L1・L2の交点が左右爪体20・21の先端に位置するように構成している。このように構成することにより、セル成形苗Nの根鉢部分を左右爪体20・21で挟持したときに、セル成形苗Nが水平に位置した状態で茎や葉の部分が苗押出部材72上に位置するようになって、左右爪体20・21の中心線とセル成形苗Nの中心線が略一致するようになり、搬送するときに、セル成形苗Nの姿勢が崩れることないのである。そして、畝上へ搬送して、苗押出部材72の摺動により押し出す時に、苗押出部材72の先端部72bがちょうど根鉢部分が当たるようになり、正確に移植することができるのである。
また、図12に示す如く、ガイド75により前記苗押出部材72の長手方向中途部を位置規制させている。即ち、該ガイド75は苗植付爪16の後部(左右爪体20・21と反対側)に位置して爪ケース57に取り付けている。該ガイド75の上部は苗押出部材72の基部側のロッド部の外形に合わせた環状に構成して、苗押出部材72の基部側のロッド部を挿入している。ガイド75の下部は雄ネジに構成し、爪ケース57の上部に螺装してロックナット76により高さ調節可能に固定できるように構成している。つまり、ガイド75の高さを調整することにより前記苗押出部材72の中心線L2の傾斜角度を調節できるようにしている。こうして、苗押出部材72を摺動させるときに上下左右をガイド75で規制することで位置がずれることがなく確実に苗押出しを行うように構成している。そして、苗押出部材72を下動させるときには、苗押出部材72先端部72bは左右爪体20・21の内面に沿って摺動することになり、セル成形苗Nを押出すと同時に爪体20・21内面に付着する養土や土を落すことができるのである。
以上のような構成において、苗載台14をガイドローラ26などを介し左右方向に往復摺動させて、取出位置付近で苗トレイ15を略垂直姿勢に保持し、苗トレイ15の開口取出側を後方に位置させ、苗載台14後方に配置した苗植付爪16を後方下側より略水平に苗トレイ15のポット内に突入させてセル成形苗Nの取出しを行うようにしている。この際、図3、図10、図13乃至図16に示す如く、第1ロータリケース17が入力軸31を中心として反時計方向(実線矢印方向)に一回転するとき、第2ロータリケース18は出力軸43を中心として時計方向(破線矢印方向)に二回転する。この回転中において、図6に示す如く、第1ロータリケース17の受軸28に設けた首振り用溝カム19に揺動アーム44の一端に設けたローラ47を転動自在に嵌合させて、揺動アーム44を支点軸46を中心に揺動させ、該揺動アーム44の他端に設けた部分ギヤ45と噛合するギヤ43aを回転させる。この回転により爪出力軸43のサンギヤ48が第1アイドルギヤ52及び第2アイドルギヤ55を回動し、第1アイドルギヤ52に噛合した出力ギヤ50により爪ケース57が揺動して、苗植付爪16が首振り動作する。このときのカム軸53の回動軌跡が図3に示す如き略3角形の基本軌跡Kとなり、苗植付爪16の先端の回動軌跡が苗植付軌跡Aとなる。
具体的に説明すると、二つの苗植付爪16A・16Bの一方の苗植付爪16Aを、図13に示す如く、苗トレイ15の凹部に挿入させときには、苗植付爪16Aは略水平方向の状態で、左右の爪体20・21を開いた状態で挿入する。このとき第1ロータリケース17及び第2ロータリケース18は一直線上に水平方向に並んでいる。そして、第1ロータリケース17が先端が下方へ回動するときに、第2ロータリケース18は逆回転しているために逆方向(後方)に略水平方向で戻るように動き、セル成形苗Nが苗トレイ15などに接して落ちないようにしている。このときに開閉カム22の回転により、爪体20・21が閉じて、図14に示す如く、苗植付爪16Aがセル成形苗Nの根鉢をつかみ苗トレイ15からセル成形苗Nを抜き取る。
そして、第1ロータリケース17の下方への回動と第2ロータリケース18の回動とにより、図15に示す如く、苗植付爪16Aは徐々に下方に姿勢を変える。そして、図16に示す如く、苗植付爪16Aが鉛直方向を向いた位置において、開閉カム22の回転により、爪体20・21が開くと同時に、苗押出カム24の回転により押出アーム66を回動して苗押出部材72を爪体20・21側に摺動させてセル成形苗Nを圃場上に押し出すのである。この苗押出部材72の二股に分かれた先端部72bは爪体20・21の内面に接して配設されているため、苗押出部材72の往復摺動時に爪体20・21内面に付着した土等を擦って落すことができ、土等の付着を防止できるのである。
そして、第1ロータリケース17が上方へ回動するととともに第2ロータリケース18も回動して、図13の苗植付爪16Bの如く、苗植付爪16Aは略下方から若干後下方を向いたまま上昇する。このように、垂直方向を向いたまま苗植付爪16を上昇させることにより、セル成形苗Nの植付姿勢が変化せず、苗植付爪16の回動により倒すようなことも防ぐのである。このとき、第1ロータリケース17は半回転し、第2ロータリケース18は略一回転することになる。苗押出部材72は苗植付爪16Aが十分持ち上げられた位置で、苗押出カム24の回転により元の位置に戻る。
さらに、第1ロータリケース17が回動して、図14、図15、図16の苗植付爪16Bの如く、苗植付爪16Aは垂直方向を向いた状態から徐々に水平方向を向いて、元の位置に戻り、第1ロータリケース17は一回転し、第2ロータリケース18は二回転することになる。
以上のように、本発明の移植機は、苗載台14上に載置した苗トレイ15に収納したセル成形苗Nを取出して圃場に植付ける苗植付爪16と、苗植付時に苗植付爪16より苗を押出す苗押出部材72とを備え、中央の左右方向の植付入力軸31を中心として回転する第1ロータリケース17と、第1ロータリケース17両端の出力軸39に基端を連結させる第2ロータリケースとを設け、第2ロータリケース18先端の首振り軸49に前記苗植付爪16を取り付けて、苗植付爪の支点部を略3角形状の軌跡Kで移動させる構成としたものであるから、苗植付爪16による苗取出し時にはセル成形苗Nを苗植付爪16で傷つけることなく良好に苗植付爪16を突入させ、苗トレイ15より上方のセル成形苗Nを乱すことなくスムーズにセル成形苗Nを抜出して苗取出し精度を向上できる。また、第1ロータリケース17の一回転時に第2ロータリケース18を介する2つの苗植付爪16で二回の苗植付けを行って高速植付作業を容易に可能とさせることができる。
また、前記苗植付爪16に挟持する苗の押出しを行う苗押出部材72を苗植付爪16の左右爪体20・21の内側に配設させて、苗押出部材72の移動方向と苗植付爪16に挟持したセル成形苗Nの向きとをずらして苗押出部材72によりセル成形苗Nが曲げられることを防止し、植付姿勢不良などのない精度良好な苗植付けを容易に可能とさせることができる。さらに、苗押出部材72を苗植付爪16の内側に保護して耐久性を向上させることができる。
また、前記苗植付爪16の内側に配置した苗押出部材72を苗植付爪16に対して傾斜させ、苗取出し時には苗植付爪16で根鉢部分を挟持したセル成形苗Nの茎や葉の部分を苗押出部材72上に位置させて、苗押出部材72によるセル成形苗Nの損傷を防止できる。また、苗押出部材72で確実に根鉢部分を押して苗植付爪16からセル成形苗Nを押出させることができため、苗植付け精度を向上させることができる。
さらに、前記苗押出部材72の先端を二股状に形成して、苗植付爪16の左右爪体20・21の内面に付着する土など付着物も苗植付時に良好に除去して苗取出し精度を向上させることができる。
本発明の一実施例に係る移植機の全体的な構成を示した側面図。 植付部の側面図。 苗植付爪部の側面図。 ロータリケースの断面図。 苗植付爪の駆動説明図。 揺動カム部の説明図。 溝カム部の説明図。 植付爪部の平面説明図。 苗押出部材の説明図。 苗植付爪の軌跡の説明図。 ロータリケースの側面説明図。 苗植付爪の側面説明図。 苗植付爪の0°、180°位置の説明図。 苗植付爪の45°、225°位置の説明図。 苗植付爪の90°、270°位置の説明図。 苗植付爪の135°、315°位置の説明図。
符号の説明
14 苗載台
15 苗トレイ
16 苗植付爪
17 第1ロータリケース(ロータリ部材)
18 第2ロータリケース(ロータリ部材)
72 苗押出部材

Claims (4)

  1. 苗載台上に載置した苗トレイに収納したセル成形苗を取出して圃場に植付ける苗植付爪と、苗植付時に苗植付爪より苗を押出す苗押出部材とを備えた移植機であって、中央の左右方向の回転軸を中心として回転する第1ロータリ部材と、第1ロータリ部材両端の出力軸に基端を連結させる第2ロータリ部材とを設け、第2ロータリ部材先端の出力軸に前記苗植付爪を取り付けて、苗植付爪の支点部を略3角形状の軌跡Kで移動させる構成としたことを特徴とする移植機。
  2. 前記苗押出部材を苗植付爪の内側に配設したことを特徴とする請求項1に記載の移植機。
  3. 前記苗押出部材を苗植付爪に対して傾斜させたことを特徴とする請求項2に記載の移植機。
  4. 前記苗押出部材の先端を二股状に形成したことを特徴とする請求項3に記載の移植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015533481A (ja) * 2012-09-05 2015-11-26 ▲東▼北▲農▼▲業▼大学 組合せ式水稲ボット苗用移植機構

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