JP2006011237A - 車両用表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つのプロジェクタを用いて、映像を異なる領域に同時に表示することができる車両用表示システムであって、単にプロジェクタから出る映像をはじめから分離しておく方法と比較して、プロジェクタの映像素子を有効に利用できる車両用表示システムを提供する。
【解決手段】 車両用表示システムの構成を、車両内に搭載されたプロジェクタ10と、光学的に映像を分割する映像分割デバイス20と、互いに離れた位置に配置された第1のスクリーン31、第2のスクリーン32とを備える構成としている。そして、1つのプロジェクタ10から映像分割デバイス20に映像を投影し、プロジェクタ10から出される映像を、映像分割デバイス20で分割し、分割した映像を、それぞれ、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32に投影する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用表示システムであって、特に、車両内に搭載されたプロジェクタとスクリーンを有する構成の車両用表示システムに関するものである。
図19に従来における車両用制御システムの一部を示す。図19は、車両後方から車両内のインストルメントパネル50とステアリングホイール53をみたときの図である。
従来、モーターショー等において、インストルメントパネル50の内部に配置されたプロジェクタ(図示なし)から、図19に示すように、インストルメントパネル50の表面に配置された透過型スクリーン30に、映像を投影して、ナビの地図情報、オーディオの情報等の様々な情報を表示する車両用表示システムが発表されている。
この車両用表示システムに用いられるプロジェクタおよびスクリーン個々の構造は、他の分野、例えば、プロジェクションテレビに用いられるプロジェクタおよびスクリーンと同様の構造となっている。
図20にプロジェクタの内部構成を示す。図20に示すように、プロジェクタ10は、例えば、光源部11と、映像素子としての液晶パネル12と、集光レンズ13と、投写レンズ14とを有する構成となっている。
光源部11は、ランプ11aと、リフレクタ11bと、光源用電源11cとからなり、液晶パネル12に向けて、光を投射する。液晶パネル12は、描画回路およびコントローラ15からの信号を受けて映像を表示する。投写レンズ14は、液晶パネル12の映像をスクリーン30に、拡大投影するためのものである。
プロジェクタ10では、光源部11から集光レンズ13を介して、液晶パネル12に光を投射することで、液晶パネル12で表示された映像をスクリーン30に投影するようになっている。
このような車両用表示システムでは、プロジェクタを使うことでインストルメントパネル表面の曲面上に映像を出すことができたり、TFT液晶ディスプレイに比べ大画面を容易に実現できたりするなどの特徴がある。
ところで、ナビの地図情報、オーディオの情報などの複数種類の情報を表示する場合、図19に示すように、複数の情報をまとめて1つの表示領域30に表示したのでは煩雑になり、ユーザが表示内容を容易に理解できなくなるため好ましくない。
このため、複数種類の情報を表示する場合では、図21に示すように、例えば、地図情報とオーディオ情報とに分けて、離れた領域に配置されたスクリーン31、32に、それぞれの情報を表示することが望ましい。
そして、このような表示を、1つのプロジェクタを用いて実現する方法としては、以下のように、プロジェクタ10から出される映像を、単にはじめから各種の情報毎に分離しておく方法が考えられる。
図22にプロジェクタ10の液晶パネル12に表示される映像の一例を示す。例えば、図22に示すように、液晶パネル12の映像を地図情報の映像とオーディオ情報の映像とに分離しておく。このとき、液晶パネル12の地図情報が表示された領域12aおよびオーディオ情報が表示された領域12bは、それぞれ、図21中のスクリーン31、32と相似の関係である。
このように、液晶パネル12の映像を映像信号的に分割しておき、分割された映像を投影することで、離れた領域に配置されたスクリーン31、32のそれぞれに地図情報とオーディオ情報とを表示することができる。
しかし、この場合、プロジェクタ10の液晶パネル12のうち、地図情報が表示された領域12aとオーディオ情報が表示された領域12bとの間の領域12cには、何も映像が表示されない。このため、液晶パネル12のうち、何も映像が表示されない領域12cを無駄にすることとなる。なお、何も映像が表示されない領域12cは、図21中の破線で示す領域に対応する。
一般に、スクリーンに投影される映像の画質は、液晶パネル12などの映像素子の画素数や、使用量(使用領域)の大きさによって画質が決まる。上記の場合では、プロジェクタ10の液晶パネル12を有効に使用していないため、液晶パネル12の使用量が少ない。
このため、スクリーン31、32に表示されている映像の画質が良くないという問題が生じてしまう。この結果、ユーザの情報の認知性が低下するという問題が生じる。
なお、この問題の解決手段としては、プロジェクタを複数用いる方法が考えられる。しかし、この方法では、プロジェクタを複数用いるため、プロジェクタの数が1つの場合よりも、コストが高くなったり、また、プロジェクタの配置場所が多く必要となったり等の問題が新たに生じるため、好ましくない。
また、上記した問題は、映像素子として、液晶パネル12以外のものを用いた場合であても、同様に生じる問題である。
本発明は、上記点に鑑み、1つのプロジェクタを用いて、映像を異なる領域に同時に表示することができる車両用表示システムであって、単にプロジェクタから出る映像をはじめから分離しておく方法と比較して、プロジェクタの映像素子を有効に利用できる車両用表示システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両内に搭載され、表示器(31、32、33)に映像を投影する映像投影手段(10)と、車両内に搭載され、映像投影手段(10)から出される映像を光学的に複数の映像に分割するとともに、分割された複数の映像の投影方向をそれぞれ異なる方向にする映像分割手段(20)と、車両内の互いに離れた場所であって、映像分割手段(20)によって分割された複数の映像の投影場所にそれぞれ配置され、分割された複数の映像を結像させることで、分割された複数の映像をそれぞれ表示する複数の表示器(31、32、33)とを備えることを特徴としている。
このように、1つの映像投影手段から出される映像を、映像分割手段により、複数に分割し、分割された複数の映像の投影方向を異なる方向としている。
これにより、映像投影手段から出される映像が分離されておらず、1つにまとまっている状態であっても、映像投影手段から出された映像を、映像分割手段により、複数に分離して、分離された映像をそれぞれ異なる表示領域に同時に表示することができる。
したがって、本発明によれば、映像投影手段が表示しようとする映像の種類が複数ある場合であっても、映像投影手段から出る複数種類の映像を、はじめから分離しておく必要がなく、複数種類の映像を1つにまとめた状態にすることができる。すなわち、単に映像投影手段から出される映像をはじめから分離したときのように、映像投影手段の映像素子に表示する映像において、図22のように、分離された映像同士間に何も表示しない領域を設ける必要がない。
このため、本発明によれば、1つの映像投影手段から出る映像をはじめから分離する方法と比較して、映像投影手段の映像素子を有効に利用することができる。
映像投影手段(10)および映像分割手段(20)の配置場所に関しては、これらの配置場所を、例えば、請求項2に示すように、車両内であって、インストルメントパネル(50)の外部とすることができる。
ここで、インストルメントパネルの外部とは、車室内のうち、例えば、天井や運転席と助手席との間の領域等である。この場合、表示器としては反射型のものを用いることができる。
また、複数の表示器の配置場所に関しては、車室内の任意の場所に設定することができる。例えば、インストルメントパネル、ピラー、ヘッドアップディスプレイの表示場所であるウインドシールド等に表示器を配置もしくはその場所を表示器とすることができる。
また、請求項3および請求項4に示すように、映像投影手段(10)および映像分割手段(20)の配置場所を、例えば、車両内のインストルメントパネル(50)の内部とすることもできる。
複数の表示器に関しては、請求項3に示すように、複数の表示器(31、32、33)を透過型のもののみで構成したり、請求項4に示すように、複数の表示器(31、32、33)を反射型と透過型の両方で構成したりすることもできる。
なお、請求項4に示すように、複数の表示器を反射型と透過型の両方で構成した場合、これらの表示器の配置は、例えば、反射型の表示器が運転者から離れた側で、透過型の表示器が運転者から近い側とすることが好ましい。
また、請求項4に記載の発明に関して、請求項5に示すように、反射型および透過型の表示器(31、32、33)のうち、反射型の表示器(31)を運転者から離れた側に配置し、透過型の表示器(32)を運転者に近い側に配置した場合、映像投影手段(10)および映像分割手段(20)を、反射型の表示器(31)と透過型の表示器(32)との間に配置することができる。
これにより、映像投影手段、映像分割手段、反射型および透過型の表示器をコンパクトにインストルメントパネルの内部に収納することができる。
また、請求項3、4に示す発明のように、表示器として透過型のものを用いることで、反射型の表示器のみを用いた場合と比較して、請求項6に示すように、表示器に、いわゆるタッチパネル機能を持たせることが容易となる。
また、映像分割手段(20)に関しては、請求項7に示すように、映像分割手段(20)を、例えば、鏡(21、22)やプリズム(23、24)で構成することができる。
請求項8に記載の発明では、映像分割手段(20)から複数の表示器(31、32、33)までの映像の投影経路内に、焦点調整用手段(60)が配置されていることを特徴としている。焦点調整用手段(60)としては、例えば、焦点調節用レンズ60を用いることができる。
これにより、映像投影手段からそれぞれの表示器までの距離が異なる場合であっても、各表示器毎に映像の焦点を合わせることができる。
なお、請求項8に記載の発明は、焦点調整用手段を構成要素として新たに追加しているが、請求項9に示すように、映像分割手段(20、26、27)に焦点調整機能を持たせることもできる。これにより、焦点調整用手段を省略することができる。
また、請求項10に示すように、映像投影手段(10)および映像分割手段(20)のうち、少なくともどちらか一方は、映像投影手段(10)から出されるすべての映像を、複数の表示器(31、32、33)のうちの1つに表示するように、移動できるようにすることができる。
これにより、映像投影手段から投影される映像を分割せずに、1つの表示器に集中させて表示することができる。この結果、車両停車時において、映画等の高画質の映像を表示器に表示することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態の第1の例における車両用表示システムの構成を示す。また、図2(a)に、車両内を車両の横方向からみたときの図を示し、図2(b)に車両後方から車両前方に向かって車両内のインストルメントパネル50およびステアリングホイール53をみたときの図を示す。なお、図2(a)では、インストルメントパネル50、ウインドシールド51、ルーフ52の断面を示している。
本実施形態では、映像投影手段としてのプロジェクタ10をインストルメントパネル50の外部に配置し、表示器として反射型スクリーン31、32を用いる場合を例として説明する。
図1に示すように、車両用表示システムは、プロジェクタ10と、映像分割手段としての映像分割デバイス20と、複数の表示器としての第1のスクリーン31および第2のスクリーン32と、制御回路41と、ナビゲーション装置42、オーディオ機器43、エアコン装置44などの車載機器とを有している。
プロジェクタ10は、第1、第2のスクリーン31、32に、地図情報、オーディオ情報等の映像を投影するものである。プロジェクタ10の内部構成は、上記背景技術の欄で説明した内部構成と同様である(図20参照)。また、プロジェクタ10は、図2(a)に示すように、車室内の天井(ルーフ52の内側)に配置されており、例えば、車両に対して前後方向に中心線を引いた場合、ほぼその中心線上に配置されている。
ここで、図3にプロジェクタ10の映像素子に表示される映像を示す。本実施形態においても、プロジェクタ10の映像素子として、例えば、液晶パネル12を用いている。そして、本実施形態では、図3に示すように、液晶パネル12に表示される映像が、例えば、地図情報とオーディオ情報の2種類の場合、これらの映像が分離されることなく、1つにまとまった状態(隣り合った状態)で、液晶パネル12の全面に表示されるようになっている。
つまり、本実施形態では、地図情報とオーディオ情報とをスクリーン31、32に表示する場合、図3に示すように、液晶パネル12の全体が、地図情報が表示された領域12aとオーディオ情報が表示された領域12bとに分割される。
制御回路41は、プロジェクタ10およびナビゲーション装置42、オーディオ機器43、エアコン装置44などの車載機器と接続されている。制御回路41は、これらの車載機器から出力された映像や、これらの車載機器の状態情報を受けて、プロジェクタ10で投影する映像を作る。そして、この映像をプロジェクタ10が投影するように、制御回路41は、プロジェクタ10に対してその映像信号を出力する。
これにより、プロジェクタ10からスクリーン31、32に映像が投影されるようになっている。
なお、上記したプロジェクタ10、制御回路41、ナビゲーション装置42、オーディオ機器43、エアコン装置44などの車載機器は、バッテリから電力が供給されることで、作動する。
映像分割デバイス20は、プロジェクタ10から出される映像が入射される場所に配置されている。本実施形態では、映像分割デバイス20は、プロジェクタ10と同様に、車室内の天井であって、車両に対して前後方向に中心線を引いた場合、ほぼその中心線上に配置されており、かつ、プロジェクタ10と第1、第2のスクリーン31、32との間に配置されている。
映像分割デバイス20は、プロジェクタ10から出される1つの映像を光学的に複数の映像に分割するとともに、分割されたその複数の映像の投影方向17a、17bをそれぞれ異なる方向とすることができるようになっている。
ここで、図4(a)、(b)に映像分割デバイス20の構成例を示す。映像分割デバイス20としては、例えば、図4(a)に示すように、2枚の反射鏡21、22により構成されたものを用いることができる。
また、他の例として、図4(b)に示すように、2つのプリズム23、24により構成されたものを映像分割デバイス20として用いることもできる。プリズム23、24としては、直角プリズムを用いることができる。
なお、一般的なプリズムを用いた場合では、色分散が発生するため、投影された映像において、色のにじみが生じてしまう。このため、投影された映像に色のにじみが発生しないように、プリズムを調整する必要がある。
そして、映像分割デバイス20は、図4(a)、(b)に示すように、入射された1つの光16を2つに分割するとともに、分割した2つの光17a、17bを互いに異なる方向に射出するようになっている。
なお、映像分割デバイス20に入射された光の方向16と、映像分割デバイス20から射出された2つの光の方向17a、17bは、異なる方向となっている。
本実施形態では、図2(a)に示すように、この映像分割デバイス20により、プロジェクタ10から出された映像を上下方向に2分割し、分割した映像を、それぞれ第1のスクリーン31と第2のスクリーン32とに表示するようにしている。
したがって、この映像分割デバイス20では、プロジェクタ10から出された映像を第1、第2のスクリーン31、32に投影できるように、反射鏡21、22やプリズム23、24の角度等の調整がされている。
第1のスクリーン31および第2のスクリーン32は、プロジェクタ10から投影された映像を結像させるものである。例えば、第1、第2のスクリーン31、32は、ともに反射型スクリーンで構成されている。この反射型スクリーンは、オフィスの会議等で使用されるプロジェクタに用いられている一般的な映写膜と同様のものである。
また、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32は、ともに、略四角形形状で、同じ大きさとなっている。また、第1、第2のスクリーン31、32は、車両内の互いに離れた場所であって、映像分割デバイス20によって分割された複数の映像の投影場所にそれぞれ配置されている。
本実施形態では、図2(a)、(b)に示すように、第1、第2のスクリーン31、32は、インストルメントパネル50の表面上であって、上下に間隔を設けて配置されている。上側に配置されているのが第1のスクリーン31であり、下側に配置されているのが第2のスクリーン32である。
また、第1、第2のスクリーン31、32は、図2(b)に示すように、車両に対して前後方向に中心線を引いた場合、ほぼその中心線上に配置されている。第2のスクリーン32は、図2(a)に示すように、車両前後方向において、第1のスクリーン31よりも運転者側に配置されている。
このように構成された車両用表示システムでは、以下のようにして、2つのスクリーン31、32に映像が表示される。すなわち、プロジェクタ10が、制御回路41からの映像信号を受けて、映像分割デバイス20に映像を投射する。そして、映像分割デバイス20がプロジェクタ10から入射された映像を上下2つに分割し、分割した映像をそれぞれ
第1、第2のスクリーン31、32に投影する。
これにより、第1のスクリーン31では、例えば、ナビの地図情報が表示され、同時に、第2のスクリーン32では、例えば、オーディオ機器で演奏中の音楽情報が表示される。
以上説明したように、本実施形態の車両用表示システムは、プロジェクタ10と、映像分割デバイス20と、第1のスクリーン31、第2のスクリーン32とを備える構成としている。
そして、この映像分割デバイス20は、1つのプロジェクタ10から出される映像を、上下2つに、光学的に分割し、分割した2つの映像の投影先を、それぞれ、離間して配置された第1のスクリーン31および第2のスクリーン32とするものである。
これにより、本実施形態によれば、1つのプロジェクタ10で、離れた場所に2つの映像を同時に表示したい場合であっても、図3に示すように、プロジェクタ10内の液晶パネル12の全体に、1つのまとまった画像を表示することができる。
すなわち、本実施形態によれば、液晶パネル12に映像を表示するとき、図22に示されるように、地図情報が表示された領域12aとオーディオ情報が表示された領域12bとの間に、何も映像が表示されない領域12cを設ける必要がない。
このため、本実施形態によれば、1つのプロジェクタ10から出る映像をはじめから分離する方法(映像素子に映像を分離して表示させる方法)と比較して、プロジェクタ10の映像素子を有効に利用することができる。この結果、映像素子を有効に利用していない場合と比較して、液晶パネル12の使用範囲を増やすことができるので、スクリーン31、32に表示される映像の画質を向上させることができる。
なお、上記した第1の例では、インストルメントパネル50の外部、例えば、車室内の天井に、プロジェクタ10および映像分割デバイス20を配置する場合を説明したが、運転席と助手席との間の領域等に、プロジェクタ10等を配置することもできる。
図5に、本実施形態の第2の例における車両用表示システムの構成を示す。図5は、図2(a)に相当する図である。
第1の例では、映像分割デバイス20の構成を反射鏡もしくはプリズムを2つ用いた構成として、図2に示すように、映像分割デバイス20で分割された映像の投影方向17a、17bを両方とも、映像分割デバイス20に入射した映像の方向16と異なる方向に変更する場合を例として説明した。
これに対して、映像分割デバイス20の構成を反射鏡もしくはプリズムを1つ用いた構成とすることもできる。これにより、図5に示すように、映像分割デバイス20で分割された映像の投影方向17a、17bのうち、片方の投影方向17bのみを、映像分割デバイス20に入射した映像の方向16と異なる方向に変更させることもできる。
図6に、本実施形態の第3の例における車両用表示システムの構成を示す。図6は、図2(a)に相当する図である。
映像分割デバイス20を反射鏡21、22で構成する場合、図6に示すように、プロジェクタ10、映像分割デバイス20を配置することもできる。すなわち、プロジェクタ10の向き(投影方向16)を図2に示すプロジェクタ10の向きと反対にして、車両前方から車両後方に向かって、第1、第2のスクリーン31、32、プロジェクタ10、映像分割デバイス20の順に配置することもできる。
なお、図6では、第1、第2のスクリーン31、32、プロジェクタ10、映像分割デバイス20は、ほぼ一直線上に配置されている。
このようにして、プロジェクタ10から投影された映像を映像分割デバイス20で反射させることで、インストルメントパネル50の表面上に配置された第1のスクリーン31、第2のスクリーン32に映像を表示することもできる。
図7に、本実施形態の第4の例における車両用表示システムの構成を示す。図7(a)は、車両内を車両の横方向からみたときの図であり、図7(b)は車両後方から車両前方に向かって車両内のインストルメントパネル50をみたときの図であり、図7(c)は車両上方からプロジェクタ10、映像分割デバイス20、第1、第2のスクリーン31、32をみたときの図である。
この第4の例では、プロジェクタ10および映像分割デバイス20の配置場所が、上記した第1〜第3の例と異なる場合を説明する。
上記した第1〜第3の例では、プロジェクタ10、映像分割デバイス20、第1、第2のスクリーン31、32をほぼ一直線上に配置した場合を例として説明したが、これらを一直線上に配置しないこともできる。
例えば、図7(a)、(c)に示すように、プロジェクタ10と映像分割デバイス20を結ぶ方向と、映像分割デバイス20と第1、第2のスクリーン31、32を結ぶ方向とが、直角となるように、プロジェクタ10、映像分割デバイス20、第1、第2のスクリーン31、32を配置することもできる。
すなわち、図7(a)〜(c)に示すように、プロジェクタ10の向き(投影方向16)が車両横方向となるように、プロジェクタ10を車室内の天井に配置する。そして、映像分割デバイス20から射出される映像の方向17と、プロジェクタ10から映像分割デバイス20に入射される映像の方向16とが、直角となるように、映像分割デバイス20を車室内の天井に配置することもできる。
このようにして、プロジェクタ10から車両横方向に投影された映像を、映像分割デバイス20で上下2つに分割するとともに、映像の投影方向を直角に曲げて、第1のスクリーン31、第2のスクリーン32に、映像をそれぞれ表示することもできる。
なお、映像分割デバイス20から射出される映像の方向17と、プロジェクタ10から映像分割デバイス20に入射される映像の方向16との角度を、90度(直角)に限らず、他の角度とすることもできる。しかし、スクリーン31、32に投影された映像に台形歪みが生じないようにするためには、この角度を90度とすることが好ましい。
図8に、本実施形態の第5の例における車両用表示システムの構成を示す。図8(a)は、車両内を車両の横方向からみたときの図であり、図8(b)は車両上方からプロジェクタ10、映像分割デバイス20、第1、第2のスクリーン31、32をみたときの図である。
この第5の例では、スクリーンの配置場所を上記した第1〜第4の例と異なる場所とした場合を説明する。
上記した第1〜第4の例では、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32をともにインストルメントパネル50に配置した場合を例として説明したが、これらのスクリーンを車室内の他の場所に配置することもできる。
例えば、図8(a)、(b)に示すように、第1のスクリーン31をインストルメントパネル50に配置し、第2のスクリーン32を運転席側のフロントピラーに配置することもできる。
なお、図8では、プロジェクタ10および映像分割デバイス20を車室内の天井に配置している。そして、第2のスクリーン32にはプロジェクタ10から投影された映像を直接表示し、第1のスクリーン31には、映像分割デバイス20を介して、プロジェクタ10から投影された映像を表示する場合を示している。また、図8では、映像分割デバイス20の映像の分割方向が、左右方向となっている。
その他にも、図示しないが、第2のスクリーン32を助手席側のフロントピラーに配置することもでき、ヘッドアップディスプレイの表示場所であるウインドシールドをスクリーンとして用いることもできる。
また、後部座席やその周辺をスクリーンとして用いることもできる。この場合、例えば、車両後退時に、図示していないトランクもしくはバックバンパに設置された撮像機からの映像を後部座席とその周辺に表示させる。これにより、車両後退時において、トランク等の車体で隠れて見えない風景を、あたかも車体がないように見せることができ、操作を安全に、かつ、簡単に行えるようにすることができる。
なお、本実施形態では、プロジェクタ10から出される映像を、映像分割デバイス20により、2分割する場合を例として説明したが、2分割に限らず、3分割、4分割、または、それ以上の数に、映像を分割することもできる。
言い換えると、本実施形態では、スクリーンの数を2つとした場合を例として説明したが、スクリーンの数を他の数とすることもできる。そして、スクリーンの数に応じて、映像分割デバイス20が分割する映像の数を決定することもできる。
(第2実施形態)
本実施形態では、プロジェクタ10および映像分割デバイス20をインストルメントパネル50の内部に配置し、表示器として透過型スクリーンを用いる場合を説明する。
図9、10に、本実施形態の第1の例における車両用表示システムを示す。図9は、車両内を車両の横方向からみたときの図であり、図10は、車両後方から車両前方に向かって車両内のインストルメントパネル50をみたときの図である。
なお、本実施形態の車両用表示システムは、プロジェクタ10および映像分割デバイス20の配置場所、第1のスクリーン31、第2のスクリーン32の種類を除いて、第1実施形態と同様の構成となっている。
本実施形態の第1の例では、図9に示すように、プロジェクタ10および映像分割デバイス20は、インストルメントパネル50の内部に配置されている。また、図10に示すように、第1、第2のスクリーン31、32は、第1実施形態の第1の例と同様に、インストルメントパネル50の表面上であって、上下に間隔を設けて配置されている。
そして、インストルメントパネル50の表面から車両前方に向かって、第1、第2のスクリーン31、32、映像分割デバイス20、プロジェクタ10が順に配置されている。
第1のスクリーン31および第2のスクリーン32は、透過型のものである。この透過型のスクリーンとしては、一般に市販されているスクリーン、例えば、プロジェクションテレビに用いられているスクリーンと同様のものを用いることができる。具体的には、樹脂製の板に対して映像が結合されるように特殊な加工がされたものを用いることができる。
また、図9に示すように、第2のスクリーン32は、第1のスクリーン31よりも運転者側に配置されている。そして、第2のスクリーン32における運転者側の面には、タッチパネル40が配置されている。
本実施形態では、インストルメントパネル50の内部に配置されたプロジェクタ10から出される映像が、映像分割デバイス20によって、上下に分割される。そして、分割された映像、例えば、地図情報と、オーディオ情報とが、インストルメントパネル50の表面上に配置された第1、第2のスクリーン31、32のそれぞれに、表示される。
本実施形態においても、このように、映像分割デバイス20により、プロジェクタ10から出される映像を分割するようにしているので、第1実施形態と同様の効果を有している。
また、本実施形態では、第2のスクリーン32の運転者側の面に、タッチパネル40を配置している。このタッチパネル40は、ナビゲーションシステムやオーディオなどの車載機器を操作するためのものである。
第1実施形態のように、プロジェクタ10をインストルメントパネル50の外部に配置し、反射型の第2のスクリーン32を用いた場合では、第2のスクリーン32における運転者側の面に、タッチパネル40を配置すると、運転者のタッチ操作時に手が映像を遮るため、タッチパネル40による操作ができないという問題が生じるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、プロジェクタ10をインストルメントパネル50の内部に配置し、インストルメントパネル50の内部からインストルメントパネル50の表面上に配置された第1、第2のスクリーン31、32に映像を投影するようにしている。
これにより、運転者のタッチ操作時に手が映像を遮ることを防ぐことができるので、上記した問題を解消することができる。
図11に、本実施形態の第2の例における車両用表示システムの構成を示す。図11(a)は、車両上方からプロジェクタ10、映像分割デバイス20、スクリーン31、32、33をみたときの図であり、図11(b)は、車両内を車両の横方向からみたときの図である。
第1の例では、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32をインストルメントパネル50の表面上に、上下方向に離間して、配置する場合を例として説明したが、この第2の例のように、複数のスクリーンを車両の左右方向に離間して配置することもできる。
すなわち、図11(a)に示すように、インストルメントパネル50の表面上であって、助手席前、運転者前、センタコンソール部の領域に、それぞれ、第1のスクリーン31、第2のスクリーン32、第3のスクリーン33を配置することもできる。
図12に映像分割デバイス20の構造を示す。図12(a)は映像分割デバイス20を上からみた図であり、図12(b)は映像分割デバイス20を正面からみた図である。
映像分割デバイス20は、図12(b)に示すように、筐体24と、筐体内部の反射鏡21、22とにより構成されている。そして、反射鏡21、22は、筐体24の上側と下側にそれぞれ配置され、筐体24の中央は、プロジェクタ10から入射された映像が通過するようになっている。
また、図12(a)に示すように、反射鏡21は、プロジェクタ10から入射された映像を第1のスクリーン31に投影できるように、また、反射鏡22は、プロジェクタ10から入射された映像を第2のスクリーン32に投影できるように、角度が調整されている。
また、図示しないが、プロジェクタ10の内部の液晶パネル12で表示される映像は、3種類の映像が上下方向に並べられた映像となっている。
このような構成の車両用表示システムでは、プロジェクタ10から出された映像が、映像分割デバイス20で左右方向に3分割され、3分割された映像が、それぞれ第1のスクリーン31、第2のスクリーン32、第3のスクリーン33に表示される。
このように、第2の例では、インストルメントパネル50の表面上であって、助手席前、運転者前、センタコンソール部の領域に、それぞれ、第1のスクリーン31、第2のスクリーン32、第3のスクリーン33を配置している。
第1実施形態のように、プロジェクタ10および映像分割デバイス20を車両天井部などインストルメント10の外部に配置した場合では、上記した第2の例のようにスクリーン31、32、33を配置すると、運転者または助手席搭乗者により、プロジェクタ10の映像が遮られてしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、プロジェクタ10をインストルメントパネル50の内部に配置し、インストルメントパネル50の内部からインストルメントパネル50の表面上に配置された第1、第2のスクリーン31、32に映像を投影するようにしている。
これにより、運転者または助手席搭乗者により、プロジェクタ10の映像が遮られてしまうのを防ぐことができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、プロジェクタ10および映像分割デバイス20をインストルメントパネル50の内部に配置し、表示器として透過型スクリーンおよび反射型のスクリーンの両方を用いる場合を説明する。
図13に、本実施形態の第1の例における車両用表示システムを示す。図13は、車両内を車両の横方向からみたときの図である。
本実施形態においても、図10に示すように、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32が、インストルメントパネル50の表面上に、上下に離間して、配置されている。
ただし、本実施形態では、第1のスクリーン31は反射型であり、第2のスクリーン32は透過型である。また、図13に示すように、運転者に近い側から、第2のスクリーン32、映像分割デバイス20、第1のスクリーン31、プロジェクタ10が順に配置されている。
そして、透過型の第2のスクリーン32には、直接、プロジェクタ10から映像が投影され、反射型の第1のスクリーン31には、プロジェクタ10から出される映像が、映像分割デバイス20で分割され、映像分割デバイス20を介して、投影されるようになっている。
第1のスクリーン31は、第2のスクリーン32よりも上側の場所であって、ウインドシールド51の下端部近傍の運転者から離れた側に配置されている。このため、第1のスクリーン31はメインの表示画面として用いられる。
一方、第2のスクリーン32は、運転者に近い側に配置され、さらに、運転者側の面に、第2実施形態と同様に、タッチパネル40が配置されている。このため、第2のスクリーン32は車載機器の操作用画面として用いられる。
なお、通常、スクリーンが反射型か透過型かによって、プロジェクタ10が投射する映像は異なる。そこで、本実施形態では、反射型スクリーン31および透過型スクリーン32の両方に映像が適切に表示されるように、プロジェクタ10が投射する映像を調整している。
図14に、本実施形態の第2の例における車両用表示システムを示す。図14は、車両内を車両の横方向からみたときの図である。第2の例は、プロジェクタ10、映像分割デバイス20の配置場所が第1の例と異なっている。
図14に示すように、反射型の第1のスクリーン31は、第1の例と同様に、インストルメントパネル50の表面上であって、運転者から離れた側に配置されており、透過型の第2のスクリーン32は、運転者に近い側に配置されている。すなわち、第1のスクリーン31は、第2のスクリーン32よりも車両前方側に配置されている。
そして、プロジェクタ10および映像分割デバイス20は、車両前後方向において、第1のスクリーン31と第2のスクリーン32との間に、配置されている。
本実施形態では、第1、第2の例ともに、映像分割デバイス20を用いていることから、第1実施形態と同様の効果を有している。
また、本実施形態では、第1、第2の例ともに、プロジェクタ10および映像分割デバイス20をインストルメントパネル50の内部に配置している。そして、表示器として反射型の第1のスクリーン31と透過型の第2のスクリーン32との両方を用い、第1のスクリーン31を、第2のスクリーン32よりも車両前方側に配置している。
これにより、図9と図13、14とを比較してわかるように、第2実施形態の第1の例で説明した車両用表示システムと比較して、プロジェクタ10および映像分割デバイス20をコンパクトにインストルメントパネル50の内部に収納することができる。
また、本実施形態の第2の例では、プロジェクタ10および映像分割デバイス20を、車両前後方向において、第1のスクリーン31と第2のスクリーン32との間に、配置している。
これにより、図13と図14とを比較してわかるように、第1の例と比較して、プロジェクタ10および映像分割デバイス20を、よりコンパクトに、インストルメントパネル50の内部に収納することができる。
また、本実施形態の第2の例は、以下のすべての観点において、最も適した配置である。
インストルメントパネル50の表面上に、メインの表示画面となる第1のスクリーン31を配置する場合、運転中でも視認可能となる位置に配置することが好ましい。また、タッチパネル40を設けて車載機器等の操作画面として利用される第2のスクリーン32を配置する場合では、第2のスクリーン32が運転者の手が届く位置にあることが必要となる。
これらの観点から、第1のスクリーン31を運転者から離れた側に配置し、第2のスクリーン32を運転者に近い側に配置するのが良いと言える。
また、タッチパネル40の操作時に、映像が手に遮られないようにするためには、タッチパネル40の操作面の裏側から映像を透過して表示しなければならない。
この観点から、プロジェクタ10および映像分割デバイス20をインストルメントパネル50の内部に配置し、透過型の第2のスクリーン32を用いることが良いと言える。
また、メイン表示の実現可能な最遠の位置は、ウインドシールド51の下端部近傍であるため、この場所に、第1のスクリーン31を配置することが好ましい。しかし、エンジンレイアウトタイプで多数を占めるフロントエンジン式の車両において、ウインドシールド51の下端部近傍に、透過型の第1のスクリーン31を配置した場合、プロジェクタ10の配置場所がエンジンルーム内となる。このとき、プロジェクタ10が熱、埃等の影響を受けてしまうので、プロジェクタ10の搭載場所としてふさわしくない。
この観点から、プロジェクタ10および映像分割デバイス20をインストルメントパネル50の内部にコンパクトに収納することが要求される。
上記したすべての観点から、本実施形態の第2の例の配置が最も好ましいと言える。
なお、本実施形態では、反射型のスクリーン31と、透過型のスクリーン32とを1つずつ用いる場合を例として説明したが、反射型のスクリーン31を複数用いたり、透過型のスクリーン32を複数用いたり、反射型のスクリーン31と透過型のスクリーン32とをそれぞれ複数ずつ用いることもできる。
(第4実施形態)
本実施形態では、複数のスクリーンをプロジェクタ10から等距離に置けない場合の対応について説明する。
図15に、本実施形態の第1の例における車両用表示システムの構成を示す。図15は、車両上方からプロジェクタ10、映像分割デバイス20、スクリーン31、32、33をみたときの図である。
本実施形態の第1の例では、第2実施形態の第2の例で説明した車両用表示システム(図11参照)に対して、焦点調整手段としての焦点調節用レンズ60を設けている。
このような構成の車両用表示システムでは、図15に示すように、プロジェクタ10が投射する映像が直接、第3のスクリーン33に届く第1の光路と、プロジェクタ10から投射された映像を、分割デバイス20の反射鏡21で反射させ、第1のスクリーン31で映像を結ぶ第2の光路と、分割デバイス20の反射鏡22で反射させ、第2のスクリーン32に映像を結ぶ第3の光路とがある。
そして、第1のスクリーン31と第2のスクリーン32はプロジェクタ10から等距離の位置に配置されているが、第3のスクリーン33はプロジェクタ10からの距離が第1のスクリーン31、第2のスクリーン32と異なっている。すなわち、第2の光路と第3の光路とは等距離であるが、第1の光路は第2、第3の光路よりも短くなっている。
このため、これら3つのスクリーン31、32、33の焦点を同時に合わせることができない。
そこで、本実施形態の第1の例では、第1の光路のうち、第3のスクリーン33と映像分割デバイス20との間に、焦点調節用レンズ60を配置している。この焦点調節用レンズ60は、焦点距離を短縮させるものであり、例えば、凸レンズが用いられる。
これにより、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32に焦点を合わせた場合でも、焦点調節用レンズ60によって、第3のスクリーン33の焦点も合わせることができる。
なお、この第1の例では、第1の光路内に焦点調節用レンズ60を配置する場合を例として説明したが、第2の光路内や第3の光路内に焦点調節用レンズ60を配置することもできる。この場合、焦点調節用レンズ60としては、焦点距離を延長させるもの、例えば、凹レンズを用いることができる。
また、この第1の例では、焦点距離調整手段として焦点調節用レンズ60を用いる場合を例として説明したが、他のものを焦点距離調整手段として用いることもできる。例えば、第1の光路内に、2つの反射鏡を配置し、この2つの反射鏡の一方に、映像分割デバイス20から出た映像を反射させ、さらに、他方にも映像を反射させてから、第3のスクリーン33に映像を投影させることで、光路を延長させる。このようにしても、第3のスクリーン33に焦点を合わせることができる。
図16(a)に、本実施形態の第2の例における車両用表示システムの構成を示す。図16(a)は、図15に対応する図である。また、図16(b)に、図16(a)中の破線領域Aの拡大図を示す。
上記した第1の例では、映像分割デバイス20とは別に、焦点調節用レンズ60を配置する場合を例として説明したが、この第2の例のように、映像分割デバイス20に焦点調整機能を持たせることもできる。
第2の例では、図16(b)に示すように、映像分割デバイス20が反射鏡26、27で構成されている。そして、この反射鏡26、27は、鏡面が曲面状(凸面状)となっており、レンズ効果を有している。
これにより、第3のスクリーン33に焦点を合わせた場合であっても、反射鏡26、27によって、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32にも焦点を合わせることができる。
本実施形態の第2の例では、このように、映像分割デバイス20に焦点調整機能を持たせている。これにより、焦点調節用レンズ60を省略することができ、第1の例と比較して、車両用表示システムを簡略化することができる。
なお、本実施形態では、複数のスクリーンをプロジェクタ10から等距離に置けない場合の対応について説明したが、以下に説明するように、複数のスクリーンの大きさを異なる大きさとした場合においても、本実施形態は有効である。
すなわち、上記した各実施形態では、図2(b)、図10に示すように、第1のスクリーン31と第2のスクリーン32の画面の大きさを同じ大きさとする場合を例として説明したが、これらの画面の大きさを異なる大きさとすることもできる。
図17に、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32の大きさを異なる大きさとした場合のインストルメントパネル50の正面図を示す。図17に示すように、第1のスクリーン31を第2のスクリーン32よりも大きくすることもできる。なお、図17では、画面の大きさが異なる以外は、他の実施形態と同様の構成となっている。
このように、第1のスクリーン31および第2のスクリーン32の大きさを異なる大きさとした場合では、焦点調節用レンズ60の他に、図示しないが、画像の大きさを調整するためのレンズなどを、スクリーン31、32と映像分割デバイス20との間に配置する。または、映像分割デバイス20に画像の拡大縮小機能を持たせる。これにより、スクリーンの大きさに合わせて映像を拡大縮小することができる。
しかし、この場合、第1のスクリーン31、第2のスクリーン32での焦点を同時に調整することができない。そこで、本実施形態のように、焦点調節用レンズ60を配置したり、映像分割デバイス20に焦点調整機能を持たせることが有効となる。
(第5実施形態)
本実施形態では、映像分割デバイス20を有する車両用表示システムにおいて、プロジェクタ10から出される映像を分割させないで、1つのスクリーンに映像を集中させて表示する場合を説明する。
図18(a)、(b)、(c)に、本実施形態の車両用表示システムの構成を示す。図18(a)は、図14中のプロジェクタ10、映像分割デバイス20、第1のスクリーン31、第2のスクリーン32を拡大表示した図である。
本実施形態では、第3実施形態の第2の例で説明した車両用表示システム(図14参照)を例として説明する。本実施形態では、第3実施形態の第2の例で説明した車両用表示システムにおいて、映像分割デバイス20の設置場所に設けられたスライド機構に、映像分割デバイス20を搭載する。そして、映像分割デバイス20に設けた図示しないモータにより、映像分割デバイス20が移動できるようになっている。なお、モータは映像の投影経路を邪魔しない位置、すなわち、紙面に垂直な方向に配置する。
通常は、第3実施形態の第2の例で説明したように、プロジェクタ10の液晶パネル12に、第1のスクリーン31に表示する映像と第2のスクリーン32に表示する映像をそれぞれ分割表示し、その映像を映像分割デバイス20の反射鏡21と反射鏡22で分割することで、分割した映像をそれぞれ第1のスクリーン31、第2のスクリーン32に表示する。
一方、1つのスクリーン、例えば、第1のスクリーン31にのみ映像を表示させる場合では、図18(b)に示すように、映像分割デバイス20を図中右方向に移動させる。なお、図18(b)では、破線が移動前の映像分割デバイス20の位置を示しており、実線が矢印方向に移動した後の映像分割デバイス20の位置を示している。
そして、プロジェクタ10内の液晶パネル12の全体に第1のスクリーン31に投影する映像を表示する。また、プロジェクタ10の投写レンズ14により、反射鏡21にプロジェクタ10から出されるすべての映像が投影されるように、映像の大きさを調整する。
これにより、第1のスクリーン31のみに、プロジェクタ10から投影される映像を表示することができる。また、液晶パネル12の全体に表示された映像を第1のスクリーン31に投影しているので、第1、第2のスクリーン31、32に映像を表示する場合と比較して、液晶パネル12の使用領域が広く、表示される映像を高精細(高画質)とすることができる。
一般に、走行中では複数のスクリーンから各種情報を見ることができ、停止時では映画などの高精細(高画質)な映像を見たいという要求がある。
これに対して、本実施形態では、上記したように、映像分割デバイス20映像分割デバイス20から出されるすべての映像を、第1のスクリーン31に表示するように、移動できるようになっている。
そして、第1のスクリーン31にのみに映像を表示する場合では、映像分割デバイス20を移動させ、プロジェクタ10内の液晶パネル12の全体に1つの映像を表示するようにしている。
したがって、本実施形態によれば、走行中は複数のスクリーン31、32に各種情報を表示し、停止時は高精細な映像を第1のスクリーン31に表示することができる。
図18(b)では、映像分割デバイス20を移動させる場合を示しているが、図18(c)に示すように、映像分割デバイス20の代わりにプロジェクタ10を移動させることもできる。
この場合、第1のスクリーン31にのみ映像を表示させるときでは、図18(c)に示すように、プロジェクタ10を図中左方向に移動させる。なお、図18(c)では、破線が移動前のプロジェクタ10の位置を示しており、実線が矢印方向に移動した後のプロジェクタ10の位置を示している。
また、図示しないが、プロジェクタ10および映像分割デバイス20の両方を移動できるようにすることもできる。
第1実施形態の第1の例における車両用表示システムの構成を示す図である。 図1中のプロジェクタ10、映像分割デバイス20、第1のスクリーン31、第2のスクリーン32の配置を示す図であり、(a)は、車両内を車両の横方向からみたときの図であり、(b)は、車両後方から車両前方に向かって車両内のインストルメントパネル50をみたときの図である。 図1中のプロジェクタ10の液晶パネル12に表示される映像を示す図である。 図1中の映像分割デバイス20の構成を示す図である。 第1実施形態の第2の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、車両内を車両の横方向からみたときの図である。 第1実施形態の第3の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、車両内を車両の横方向からみたときの図である。 第1実施形態の第4の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、(a)は、車両内を車両の横方向からみたときの図であり、(b)は、車両後方から車両前方に向かって車両内のインストルメントパネル50をみたときの図であり、(c)は、車両上方からプロジェクタ10、第1のスクリーン31等をみたときの図である。 第1実施形態の第5の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、(a)は、車両内を車両の横方向からみたときの図であり、(b)は、車両上方からプロジェクタ10、第1のスクリーン31等をみたときの図である。 第2実施形態の第1の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、車両内を車両の横方向からみたときの図である。 車両後方から車両前方に向かって車両内のインストルメントパネル50をみたときの図である。 第2実施形態の第2の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、(a)は、車両上方からプロジェクタ10、第1のスクリーン31等をみたときの図であり、(b)は、車両内を車両の横方向からみたときの図である。 (a)は、図11中の映像分割デバイス20の上面図であり、(b)は図11中の映像分割デバイス20の正面図である。 第3実施形態の第1の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、車両内を車両の横方向からみたときの図である。 第3実施形態の第2の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、車両内を車両の横方向からみたときの図である。 第4実施形態の第1の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、車両上方からプロジェクタ10、第1のスクリーン31等をみたときの図である。 (a)は、第4実施形態の第2の例における車両用表示システムの構成を示す図であり、車両上方からプロジェクタ10、第1のスクリーン31等をみたときの図である。(b)は、(a)中の領域Aの拡大図である。 第4実施形態における第1のスクリーン31、第2のスクリーン32を示す図であって、車両後方から車両前方に向かって車両内のインストルメントパネル50をみたときの図である。 (a)は、第5実施形態における車両用表示システムの構成を示す図であり、(b)は、(a)中の映像分割デバイス20が移動したときの図であり、(c)は、(a)中のプロジェクタ10が移動したときの図である。 従来における車両用制御システムの一部を示す図である。 プロジェクタの内部構成を示す図である。 課題を説明するための図であり、車両後方から車両前方に向かって車両内のインストルメントパネル50をみたときの図である。 課題を説明するための図であり、図20中の液晶パネル12に表示される映像を示す図である。
符号の説明
10…プロジェクタ、12…液晶パネル、
12c…液晶パネル12のうち、何も映像が表示されない領域、
20…映像分割デバイス、21、22…反射鏡、23、24…プリズム、
26、27…レンズ状反射鏡、31…第1のスクリーン、
32…第2のスクリーン、33…第3のスクリーン、
41…制御回路、42…ナビゲーション装置、43…オーディオ機器、
44…エアコン装置、50…インストルメントパネル、
60…焦点調節用レンズ。

Claims (10)

  1. 車両内に搭載され、表示器(31、32、33)に映像を投影する映像投影手段(10)と、
    前記車両内に搭載され、前記映像投影手段(10)から出される映像を光学的に複数の映像に分割するとともに、分割された前記複数の映像の投影方向をそれぞれ異なる方向にする映像分割手段(20)と、
    前記車両内の互いに離れた場所であって、前記映像分割手段(20)によって前記分割された複数の映像の投影場所にそれぞれ配置され、前記分割された複数の映像を結像させることで、前記分割された複数の映像をそれぞれ表示する複数の表示器(31、32、33)とを備えることを特徴とする車両用表示システム。
  2. 前記映像投影手段(10)および前記映像分割手段(20)は前記車両内のインストルメントパネル(50)の外部に配置されており、前記複数の表示器(31、32、33)は反射型であることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示システム。
  3. 前記映像投影手段(10)および前記映像分割手段(20)は前記車両内のインストルメントパネル(50)の内部に配置されており、前記複数の表示器(31、32、33)は、透過型であって、前記インストルメントパネル(50)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示システム。
  4. 前記映像投影手段(10)および前記映像分割手段(20)は前記車両内のインストルメントパネル(50)の内部に配置されており、
    前記複数の表示器(31、32、33)として、反射型の表示器と透過型の表示器とが用いられており、前記複数の表示器(31、32、33)は、前記インストルメントパネル(50)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示システム。
  5. 前記反射型および前記透過型の表示器(31、32、33)のうち、前記反射型の表示器(31)は運転者から離れた側に配置され、前記透過型の表示器(32)は前記運転者に近い側に配置され、
    前記映像投影手段(10)および前記映像分割手段(20)は、前記反射型の表示器(31)と前記透過型の表示器(32)との間に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用表示システム。
  6. 前記透過型の表示器(32)は、前記運転者側の面にタッチパネル(40)が配置されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の車両用表示システム。
  7. 前記映像分割手段(20)は、鏡(21、22)またはプリズム(23、24)で構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用表示システム。
  8. 前記映像分割手段(20)から前記複数の表示器(31、32、33)までの映像の投影経路内に、焦点調整用手段(60)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用表示システム。
  9. 前記映像分割手段(20、26、27)は、焦点調整機能を有していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用表示システム。
  10. 前記映像投影手段(10)および前記映像分割手段(20)のうち、少なくともどちらか一方は、前記映像投影手段(10)から出されるすべての映像を、前記複数の表示器(31、32、33)のうちの1つに表示するように、移動できるようになっていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の車両用表示システム。

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