JP2006100512A - キャパシタ用セパレーターおよびキャパシタ - Google Patents

キャパシタ用セパレーターおよびキャパシタ Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性と機械強度、イオン伝導性、さらに電解液保持性を全て満足する電気二重層キャパシタ用のセパレーターは未だに見出されていないのが現状であり、耐熱性、機械強度、イオン透過性の全てを満足する電気二重層キャパシタ用セパレーター、およびこのセパレーターを使用した電気二重層キャパシタを提供することにある。
【解決手段】融点が220℃以上の熱可塑性樹脂からなる繊維を主な構成材料とする不織布の両表面に、芳香族ポリアミドの多孔質層が形成されている電気二重層キャパシタ用セパレーター。
【選択図】 なし

Description

本発明は高強度、高耐熱性、さらにイオン伝導性、電解液保持性に優れる電気二重層キャパシタ用セパレーター、および該セパレーターを使用した電気二重層キャパシタに関するものである。
電気二重層キャパシタ(以下、キャパシタ)を大きく分類すると、電解液が水系のものと、非水系のものに分けることができる。非水電解液によるキャパシタは、水系電解液のキャパシタに比べ約3倍のエネルギー密度が得られるため、現在市販されている電気二重層キャパシタの主流になっている。
キャパシタ用のセパレーターとしては、セルロースからなる紙製のセパレーターやPTFEからなる樹脂製のセパレーターが使用されてきた。非水電解液を用いるキャパシタの場合、水分の混入が電気特性の劣化につながるため、活性炭電極やセパレーターの脱水乾燥は厳重に行う必要がある。しかしながら、セルロースからなるセパレーターの場合、150℃以上の高温で長時間熱処理すると、セルロースが炭化することが知られており、150℃よりも低い温度での乾燥が必要なため、乾燥時間が長くなるという問題がある。さらにセルロースからなるセパレーターは、機械強度を保持するため、膜厚を薄くすることが困難であり、高いエネルギー密度を得るために膜厚の薄いセパレーターが望まれている。
一方、PTFEからなるセパレーターの場合、水分の除去という観点では問題はないが、大型な用途では、機械強度が低いため取り扱いが困難という問題がある。さらにPTFEからなるセパレーターは、高価格であり、大量に使用される用途への展開は進んでいないのが現状である。
こうした理由から、耐熱性があり、かつ機械強度が高く取り扱い性に優れるセパレーターを安価に供給することが求められており、耐熱性の高分子繊維からなる不織布をキャパシタ用セパレーターとして用いることが提案されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、一般的に不織布は、ピンホールと呼ばれる欠陥が生じやすく、また電解液保持性が低いため、膜厚を厚くしたり、セパレーターを二重にしなければならず、キャパシタの内部抵抗の上昇要因となったり、エネルギー密度の低下要因となるため、さらなる改良が望まれている。
他方、キャパシタ用セパレーターではないが、不織布を利用した耐熱性に優れるセパレーターとして、不織布等の表面に耐熱性含窒素芳香族重合体を形成した非水電解質電池用セパレーターが提案されている(特許文献2)。この特許文献では、織布、不織布、紙または多孔質フィルムからなる基材、耐熱性含窒素芳香族重合体およびセラミック粉末を含むセパレーターが非水電解質電池用セパレーターに好適であることが示されている。しかしながら、この構成は200℃で電池のメルトダウンが起こらないことが示されているが、100〜135℃で電池の内部電気抵抗が上昇することが示されており、高温での物性変動が起こらないことが求められる電気二重層キャパシタ用のセパレーターには適さないものであるといえる。
特開2003−59766号公報 2頁 特開2000−30686号公報 1−15頁
前記したように、耐熱性と機械強度、イオン伝導性、さらに電解液保持性を全て満足する電気二重層キャパシタ用のセパレーターは未だに見出されていないのが現状であり、本発明の目的は、耐熱性、機械強度、イオン透過性の全てを満足する電気二重層キャパシタ用セパレーター、およびこのセパレーターを使用した電気二重層キャパシタを提供することにある。
本発明者らは上述の課題について鋭意検討した結果、ある特定の繊維からなる不織布の両表面に、芳香族ポリアミドの多孔質層を形成した多孔膜が、耐熱性、機械強度、イオン伝導性、電解液保持性に優れる電気二重層キャパシタ用セパレーターを実現できることを見出し、本発明に到った。
すなわち本発明は、融点が220℃以上の熱可塑性樹脂からなる繊維を主な構成材料とする不織布の両表面に、芳香族ポリアミドの多孔質層が形成されていることを特徴とする電気二重層キャパシタ用セパレーターである。該多孔質層の膜厚は0.1〜10μmであることが好ましく、該不織布の膜厚が10〜30μm、目付けが6〜20g/m2であり、該セパレーターの透気抵抗度は10〜50秒であることが好ましい。さらに、不織布を構成する熱可塑性樹脂はポリエステルであることが好ましく、多孔質層を構成する芳香族ポリアミドはメタフェニレンイソフタルアミドであることが好ましい。また、該セパレーターは芳香族ポリアミドとアミド系溶媒を主成分とする高分子溶液を不織布の両表面に塗工し、次いで塗工された該不織布を、芳香族ポリアミドに非相溶な物質を含有するアミド系凝固液に浸漬してミクロ相分離させ、次いで水洗、乾燥することによって製造されたものであることが好ましい。
本発明において、電気二重層キャパシタの電解液は非水電解液であることが好ましく、また、本発明は上述したセパレーターを使用した電気二重層キャパシタの発明も包含される。
本発明によれば、優れた耐熱性と機械強度、高いイオン伝導性と電解液保持性を全て兼ね備えた、電気二重層キャパシタ用セパレーターを提供することが可能である。このセパレーターを使用することにより、高温での水分除去が可能になり、分極性電極と同時に熱処理することが可能になるため、生産性が大きく向上し、さらに水分の混入を低く抑えることができることにより、耐久性に優れた電気二重層キャパシタが得られる。また、機械強度に優れるため、膜厚を薄くすることができ、内部抵抗が低く、かつ、エネルギー密度の高い電気二重層キャパシタが得られる。
以下、本発明について詳しく説明する。
〔不織布〕
本発明で使用する不織布は、融点が220℃以上の熱可塑性樹脂からなる繊維を主な構成材料とするものであることが特徴である。融点が220℃以上の熱可塑性樹脂としては、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエテレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレート等のポリエステル系材料、ポリフェニレンスルフィド、芳香族ポリアミド等を挙げることができる。これらのうちポリエステル系材料を使用することが、電解液への耐性や極細繊維への成形のし易さの点で好ましい。
該不織布は平均膜厚が10〜30μm、目付けが6〜20g/m2であることが、セパレーター全体の膜厚を薄く出来る点、両表面への加工時に必要な十分な強度を保持している点から好ましい。このような不織布を製造するために、主構成材料の繊維の平均繊維径は10μm以下が好適であり、5μm以下とすることがより好ましい。
該不織布は公知の方法により製造が可能である。例えば、乾式法、スパンボンド法、ウォーターニードル法、スパンレース法、湿式抄造法、メルトブロー法等を挙げることができる。特に均一で薄い不織布を得やすい湿式抄造法が好適である。
〔芳香族ポリアミド〕
本発明の芳香族ポリアミドは、芳香族ジアミンと芳香族ジカルボン酸ハライドとの重縮合によって得られるポリマーである。芳香族ジアミンとしては、具体的には、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、1,4−ジアミノナフタレン、1,5−ジアミノナフタレン、1,8−ジアミノナフタレン、2,6−ジアミノナフタレン、2,7−ジアミノナフタレン、3,3’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルチオエーテル、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,1−ビス(4−アミノフェニル)エタン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン等の芳香族ジアミン等を例示することができる。
また、芳香族ジカルボン酸ハライドとしてはフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸、1,7−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、3,4’−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−ビフェニル−ジカルボン酸等のジカルボン酸ジハライドが挙げられる。これらのジアミン、ジカルボン酸ハライドはそれぞれ1種類だけ使用してもよいし、2種類以上を併用してもよい。
本発明で使用する芳香族ポリアミドは、得られる多孔膜の物性の面およびコストの点から、芳香族ジアミンとしてはメタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、あるいは3,4’−ジアミノジフェニルエーテルを用いることが好ましく、また芳香族ジカルボン酸ハライドとしてはイソフタル酸ジハライド、テレフタル酸ジハライドを用いることが好ましい。さらに好ましくは、メタフェニレンジアミンとイソフタル酸ジハライドとの重縮合によって得られるポリメタフェニレンイソフタルアミドが挙げられる。
なお、上述の芳香族ポリアミドは、ヘキサンジアミン、デカンジアミン、ドデカンジアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、あるいは、エチレンジカルボン酸、ヘキサメチレンジカルボン酸等のジカルボン酸ジハライドを、重合体の繰り返し単位に対して、20モル%以下の割合で共重合されていても良い。
本発明における芳香族ポリアミドは、N−メチル−2−ピロリドンに溶解した場合に、下式(1)の対数粘度で表して、0.8〜2.5dl/g、好ましくは1.0〜2.2dl/gの範囲のポリマーであることが好ましい。対数粘度が0.8dl/gよりも低いと十分な機械強度が得られず、対数粘度が2.5dl/gを超えると安定なポリマー溶液を得ることが困難になり、均一な多孔膜が得られなくなるため好ましくない。
対数粘度(単位:dL/g)=ln(T/T0)/C (1)
T:芳香族ポリアミド0.5gをN−メチル−2−ピロリドン100mLに溶解した溶液の30℃における毛細管粘度計の流動時間
T0:N−メチル−2−ピロリドンの30℃における毛細管粘度計の流動時間
C:ポリマー溶液中のポリマー濃度(g/dL)
〔セパレーター〕
本発明のセパレーターは前述した不織布の両表面に芳香族ポリアミドの多孔質層が形成されてなる複合膜である。芳香族ポリアミド多孔質層は不織布の欠点であるピンホール箇所の補修効果や、電解液保持性の向上、さらに不織布よりもはるかに微細な多孔構造の形成が可能なため、キャパシタの自己放電特性が向上するという効果が得られる。このような効果は芳香族ポリアミド多孔質層の膜厚を0.1μm以上とすることにより得られる。また該多孔質層の膜厚は厚いほど好ましいが、後述するようにセパレーター全体の膜厚の上限やイオン伝導性の観点から10μm以下とすることが好ましい。
本発明のセパレーターはいかなる方法で作成しても良い。例えば、不織布の両面に芳香族ポリアミド多孔膜をプレス加工で圧着させる方法、不織布の両表面に芳香族ポリアミドからなる高分子溶液を塗工し、該塗工層を乾式法、乾湿式法、湿式法いずれかの方法でミクロ相分離させる方法等が挙げられる。特に、芳香族ポリアミドとアミド系溶媒を主成分とする高分子溶液を不織布の両表面に塗工し、次いで塗工された該不織布を、芳香族ポリアミドに非相溶な物質を含有するアミド系凝固液に浸漬してミクロ相分離させ、次いで水洗、乾燥することによって製造される方法(湿式ミクロ相分離法)が、芳香族ポリアミド多孔質層の構造制御性に優れ、かつ本発明のセパレーターを生産性良く製造できることから好ましい。
該セパレーターの平均膜厚は10.2〜40μm、透気抵抗度(JIS P8117)は10〜50秒であることが好ましい。セパレーターの平均膜厚は薄いほうがキャパシタのエネルギー密度が高くなるため好ましく、このような観点から40μm以下が好ましい。また、電極間の短絡を防止するという観点から、セパレーターが薄すぎるのは好ましくなく、10.2μm以上とすることが好ましい。セパレーターの透気抵抗度は、キャパシタの内部抵抗を低くするという観点から50秒以下であることが好ましい。また、キャパシタの自己放電特性の観点から、透気抵抗度が低すぎるのは好ましくなく、10秒以上とすることが好ましい。
セパレーターの透気抵抗度は使用する不織布と芳香族ポリアミド多孔質層の多孔構造、膜厚によって制御することが可能である。特に芳香族ポリアミド多孔質層の多孔構造および膜厚はキャパシタの物性に大きく影響するので、芳香族ポリアミド多孔質層を制御することによってセパレーターの透気抵抗度を制御することがより好ましい。芳香族ポリアミド多孔質層の多孔構造はミクロ相分離させる時の条件を変えることにより、制御することができる。具体的には、アミド系溶媒の種類、高分子溶液の濃度、アミド系凝固液の組成および温度、凝固させる時間等を挙げることができる。
高分子溶液の調製に用いるアミド系溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド基を含有するような極性のアミド溶媒が挙げられる。高分子溶液中の高分子濃度としては、使用する芳香族ポリアミドの種類や重合度に大きく依存するため一概に決められないが、例えば、ポリメタフェニレンイソフタルアミドを使用する場合は5〜20重量%の範囲が好適である。
また、この溶液に多孔構造を制御する目的で、相分離剤を添加しても良い。相分離剤は芳香族ポリアミドに対して貧溶媒であり、水と相溶化するものであれば用いることが可能である。具体的には、水やアルコール類が好適に選ばれ、特に重合体を含むプロピレングリコールの類、エテレングリコール、ジエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ポリエチレングリコールモノエチルエーテル、メタノール、エタノール、グリセリン等の多価アルコール等が好適に選ばれる。該高分子溶液中の相分離剤の濃度は、該有機溶剤と相分離剤の混合溶媒中0〜40重量%の範囲で好適に選ばれる。
アミド系凝固液に使用するアミド溶媒としては、具体的にはN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドが例示できる。これらは2種類以上併用してもよい。芳香族ポリアミドに対して非相溶性な物質としては、例えば、水、低級アルコール、多価アルコールが挙げられる。これらは2種以上併用してもよい。上記アミド系凝固液中のアミド溶媒(例えば、N−メチル−2−ピロリドンを100%使用する場合)の濃度としては、例えば水との混合溶液とする場合は、凝固液全体に対して、40重量%〜80重量%であり、より好ましくは50重量%〜70重量%である。アミド溶媒の濃度が40重量%未満の場合、芳香族ポリアミドの多孔質層が均一な多孔構造とならず、粗大な多孔が散在するよう構造になりキャパシタの自己放電特性の向上が期待できなくなり、80重量%を超える場合、得られるセパレーターの透気抵抗度が高くなり、本発明の好適な範囲に制御できなくなるため好ましくない。
凝固された多孔質層が形成された不織布は次に洗浄工程に移され、そこで水によって洗浄され、次いで熱処理することで水を乾燥させることにより本発明のセパレーターを得ることができる。
〔電気二重層キャパシタ〕
本発明の電気二重層キャパシタは、分極性電極のセパレーターとして、上述した不織布の両面に芳香族ポリアミドの多孔質層を形成したセパレーターを用いる以外は、従来の電気二重層キャパシタと同様にして製造することができる。電気二重層キャパシタには水系電解液、非水電解液を用いたものがあるが、本発明のセパレーターは、いずれの電気二重層キャパシタにも適用することが可能である。前述したように、非水電解液を用いた電気二重層キャパシタでは、キャパシタ内部に水分が存在すると、容易に特性が低下するため、あらゆる構成材料に対して水分を効率良く除去できることが強く求められている。このような強い要求に対して応えられるのが、本発明のセパレーターの大きな特徴であり、このような観点から、本発明のセパレーターは非水電解液を用いた電気二重層キャパシタに適用することがより好ましい。
非水電解液としては、特に限定されるものではなく、電気二重層キャパシタ用として通常用いられるものが挙げられる。電解質としては、カチオン成分が第4級アンモニウムイオンや第4級ホスホニウムイオンが挙げられ、具体的にはテトラメチルアンモニウムイオン(Me)、テトラエチルアンモニウムイオン(Et)、エチルトリメチルアンモニウムイオン(MeEtN)、ジエチルジメチルアンモニウムイオン(MeEt)、トリエチルメチルアンモニウムイオン(EtMeN)、テトラプロピルアンモニウムイオン(Pr)、テトラブチルアンモニウムイオン(Bu)、トリブチルメチルアンモニウムイオン(MeBu)、テトラメチルホスフォニウムイオン(Me)、テトラエチルホスフォニウムイオン(Et)、テトラプロピルホスフォニウムイオン(Pr)、テトラブチルホスフォニウムイオン(Bu)が挙げられる。また、アニオン成分としては、テトラフルオロボレートイオン(BF )、ヘキサフルオロホスフェート(PF )が挙げられる。これらのカチオン成分とアニオン成分からなる塩は、単独で用いても良いし、2種類以上を混合して用いることも可能である。これらの中でも特にアンモニウム塩が電気化学安定性、非水溶媒への溶解性の点から好ましく、より好ましくはトリエチルメチルアンモニウムイオン等の非対称アンモニウム塩が挙げられる。
また、これらの電解質を溶解する非水溶媒としては、比誘電率が10以上の溶媒であることが好ましく、具体的にはプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ビニレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ―ブチロラクトン、スルフォラン、アセトニトリル等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種類以上を混合して用いることも可能である。また比誘電率が低い溶媒を添加剤として添加することも可能であるが、この場合、比誘電率が10以上の溶媒が80重量%以上となるように混合することが好ましい。
また、非水電解液としてイオン性液体を電解質および/または電解液として使用することも可能である。この場合のイオン性液体の含有量としては、10重量%以上含有していることが必要である。イオン性液体の含有量が10重量%未満では、電解液としてのイオン伝導性が低くなるため好ましくない。イオン性液体として具体的には、カチオンとしてアルキルイミダゾリウムイオン、アルキルピリジニウムイオン、アルキルアンモニウムイオン等が挙げられ、一方、対アニオンとしてテトラフルオロボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェート、ビストリフルオロメタンスルホンイミド等が挙げられる。これらのカチオン成分とアニオン成分からなる塩は、単独で用いても良いし、2種類以上を混合して用いることも可能である。イオン性液体を電解質として使用する場合は、上述した非水溶媒に溶解して電解液とすることが可能である。
以下に実施例により本発明を詳述する。但し、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。なお、セパレーターの測定方法は以下の通りである。
(1)膜厚
JIS K7130に準拠し、圧力6.4kPaで測定した膜厚10点の平均値を求めた。
(2)透気抵抗度
JIS P8117に準拠し、圧力8.62kPaで、面積6.42cm2のセパレーターを空気100mLが透過する時間を求めた。
(3)突刺し強度
多孔膜を11.3mmφの固定枠にセットし、先端部半径0.5mmの針を多孔膜の中央に垂直に突き立て、2mm/秒の一定速度で針を押し込み、多孔膜に穴が開いた時の針にかかっている力を突刺し強度とした。
(4)引張り試験
JIS K7110に準拠し、23℃、50%RHの雰囲気下で引張り速度100%/分で試験を行い、引張り強度、破断伸度、ヤング率を測定した。
(5)交流抵抗
セパレーターに電解液を含浸し、これを直径10mmのSUS電極間に挟み、交流法により求めた。測定温度は25℃とし、電解液には1.5Mトリエチルメチルアンモニウムテトラフルオロボレートのプロピレンカーボネート溶液を用いた。
なお本実施例で用いたポリマーは、すべてポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)(帝人テクノプロダクツ(株)製「コーネックス」)であり、これの対数粘度(IV)は、NMP(N−メチルピロリドン)を溶媒としてポリマー濃度0.5g/dL、温度30℃で測定して1.4であった。
[実施例1]
(1)繊度0.33dtex(平均繊維径約5.5μm)の結晶配向させたポリエチレンテレフタレート(PET)短繊維に繊度0.22dtex(平均繊維径約4.5μm)のバインダー用PET短繊維を5/5の重量比でブレンドし、湿式抄造法により目付け12.6g/m2で製膜し、140℃でカレンダーを施し、膜厚20μmの不織布を得た。
(2)コーネックスポリマーをジメチルアセトアミド(アミド系溶媒):トリプロピレングリコール(相分離剤)=85:15(重量比)である混合溶媒に8重量%となるように溶解しドープを調整した。このドープを(1)で得たPET不織布の両表面に塗工し[塗工量(片面あたり):54.4g/m2]、この塗工物をジメチルアセトアミド55重量%と水45重量%とからなる30℃の凝固浴に60秒間投入し凝固膜を得た。この凝固膜を50℃の水浴中に10分間浸漬し、次いで120℃で10分間処理することによってセパレーターを得た。得られたセパレーターの物性を表1に示す。
(3)活性炭(比表面積1800m/g)と導電助剤(ケッチンブラック)と結着剤(ポリテトラフルオロエチレン)からなる分極性電極を厚さ20μmのアルミニウム箔上に形成し、シート状電極を作成した。(2)で得られたセパレーターの両面に、シート状電極2枚を、分極性電極と多孔膜が密着するように挟み込み、200℃の温度で水分の除去を行った。この積層体を冷却後、分極性電極と多孔膜に電解液である1.5M トリエチルメチルアンモニウムテトラフルオロボレートのプロピレンカーボネート溶液を含浸させ、コイン型キャパシタを作成した。このキャパシタの容量を測定したところ、1.5F/cmであった。また、満充電してから25℃で24時間放置した後の電圧保持率は88%であった。
[実施例2]
ドープの片面あたりの塗工量を12.5g/m2とする以外は実施例1と同様の製造条件で、セパレーターを作成した。得られたセパレーターの物性を表1に示す。また、実施例1と同様にコイン型キャパシタを作成し、その容量を測定したところ、1.5F/cmであり、電圧保持率は82%であった。
[実施例3]
繊度0.11dtex(平均繊維径約3.2μm)のPET短繊維と繊度0.22dtex(平均繊維径約4.5μm)のPET短繊維、および繊度0.22dtex(平均繊維径約4.5μm)のバインダー用PET短繊維を3/2/5の重量比でブレンドし、湿式抄造法により目付け7.6g/m2で製膜し、150℃でカレンダーを施し、膜厚17μmの不織布を得た。
この不織布を使用して実施例1と同様の製造条件で、セパレーターを作成した。得られたセパレーターの物性を表1に示す。また、実施例1と同様にコイン型キャパシタを作成し、その容量を測定したところ、1.5F/cmであり、電圧保持率は86%であった。
[比較例1]
キャパシタ用セパレーターとして汎用的に使用されているセルロース系のセパレーター(TF−40、ニッポン高度紙工業製)を使用して(物性を表1に示す)、実施例1と同様にコイン型キャパシタを作成した。その容量を測定したところ、1.5F/cmであり、電圧保持率は73%であった。
Figure 2006100512

Claims (8)

  1. 融点が220℃以上の熱可塑性樹脂からなる繊維を主な構成材料とする不織布の両表面に、芳香族ポリアミドの多孔質層が形成されていることを特徴とする電気二重層キャパシタ用セパレーター。
  2. 両表面に形成されている芳香族ポリアミドの多孔質層の膜厚がいずれも0.1〜10μmであることを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ用セパレーター。
  3. 該不織布の膜厚が10〜30μm、目付けが6〜20g/m2であり、該セパレーターの膜厚が10.2〜40μm、透気抵抗度(JIS P8117)が10〜50秒であることを特徴とする請求項1または2記載の電気二重層キャパシタ用セパレーター。
  4. 熱可塑性樹脂がポリエステルであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の電気二重層キャパシタ用セパレーター。
  5. 芳香族ポリアミドがメタフェニレンイソフタルアミドであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の電気二重層キャパシタ用セパレーター。
  6. 芳香族ポリアミドとアミド系溶媒を主成分とする高分子溶液を不織布の両表面に塗工し、次いで塗工された該不織布を、芳香族ポリアミドに非相溶な物質を含有するアミド系凝固液に浸漬してミクロ相分離させ、次いで水洗、乾燥することによって製造される請求項1〜5いずれか1項に記載の電気二重層キャパシタ用セパレーター。
  7. 該セパレーターが、非水電解液を電解液として用いる電気二重層キャパシタのセパレーターである請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気二重層キャパシタ用セパレーター。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載されたセパレーターを使用した電気二重層キャパシタ。
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