JP2006111400A - 資材の運搬方法及び資材運搬用吊具 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルヤード内において、クレーンに装着されたコイル運搬用のトングを外すことなく各種資材の運搬を可能とすることで、コイル及び資材の運搬を大幅に効率化することが可能な資材の運搬方法及び資材運搬用吊具を提供する。
【解決手段】
クレーンに装着されたコイル運搬用のトングを外すことなく、クレーンに装着されたトングのアームを、直接、資材運搬用の吊具1に設けた連結部11に連結することで、資材の運搬を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルヤード内において、クレーンによってコイルを運搬するのみならず資材の運搬をも行う場合の資材の運搬方法及びその運搬に用いる資材運搬用吊具に関する。
製鉄所内には、鋼帯コイルの保管場所としてコイルヤードが設けられる。このコイルヤード内では、前工程から搬入されてきたコイルを一時保管すると共に、次工程に送るコイルの搬出を行う等、コイルの搬入及び搬出が繰り返される。
コイルヤード内でのコイルの運搬は、ヤード建屋の天井に取り付けられたクレーン(天井クレーン)によって行われる。この時、クレーンには、鋼帯コイル運搬専用のトングと呼ばれる吊具が装着され、トングのアーム先端の爪をコイル内径の穴に挿しこみ、それによりコイルの運搬が行われる。
このような天井クレーンを用いた鋼帯コイルの運搬に関し、コイルの運搬作業の効率化を図る方法について、例えば、特開2001−63959号公報(特許文献1)に記載されている技術がある。前記特許文献1に記載の技術は、クレーンワイヤ制振装置を用いて運搬中のコイルの振れを防止して、コイル運搬作業の効率化を図るというものである。
特開2001−63959号公報
一方、コイルヤード内では、コイルの運搬の他に、コイルヤード内で使用する梱包資材等の運搬も必要であり、この梱包資材等の運搬にも天井クレーンが使用される。ここで、前記梱包資材等を運搬する場合、クレーンに装着されたコイル運搬用のトングを外し、梱包資材運搬用吊具をワイヤーロープ等でクレーンのフックに吊り下げる等して運搬を行う必要があった。
このように、コイルヤード内で使用する梱包資材等の運搬には、天井クレーンの運転を一時ストップさせ、クレーンに装着されたコイル運搬用のトングを外す作業が必要となる。さらに、人手による梱包資材運搬用吊具のクレーンフックへのワイヤーロープ掛け等の吊り下げ作業及びクレーンによる梱包資材の運搬作業が発生する。また、梱包資材運搬完了後には、再びトングをクレーンに装着する作業等が発生していた。
このように、コイルヤード内での資材の運搬は、コイル運搬用のトングの脱着作業が伴い、コイル及び資材の運搬作業の効率を大きく阻害していた。特に、最近の製鉄所内のコイルヤードにおいては、無人化された自動クレーンにより、効率良くコイルの運搬が行われているが、前記のようなコイル運搬用のトングの脱着作業を伴なう梱包資材等の運搬は、作業効率を著しく阻害している。
そこで、本発明は、コイルヤード内において、クレーンに装着されたコイル運搬用のトングを外すことなく各種資材の運搬を可能とすることで、コイル及び資材の運搬を大幅に効率化することが可能な資材の運搬方法及び資材運搬用吊具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下のような特徴を有する。
[1]コイルヤードにおけるクレーンを用いた資材の運搬方法であって、
クレーンに装着されたコイル運搬用のトングを外すことなく、クレーンに装着されたトングのアームを、直接、資材運搬用の吊具に設けた連結部に連結することで、資材の運搬を行うことを特徴とする資材の運搬方法。
[2]クレーンに装着されたコイル運搬用トングにより吊持ち可能な連結部構造を備えたことを特徴とする資材運搬用吊具。
[3]上記[2]において、連結部を、少なくとも、トングのコイルを吊持ちするアームとコイルの穴との接触部分におけるコイルの穴の形状と同形状としたことを特徴とする資材運搬用吊具。
本発明によれば、コイルヤード内において、クレーンに装着されたコイル運搬用トングを外すことなく資材の運搬を可能とするので、コイル及び資材の運搬を大幅に効率化することが可能な資材の運搬方法及び資材運搬用吊具が提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態の一例を説明する。
図1は、本発明に係る資材運搬用吊具の構成の一例を示した図であり、図1(a)は正面から見た図、図1(b)は側面から見た図である。なお、図1は、コイルの梱包資材である緩衝用ロープ30運搬用の吊具1を示したものである。ここで、前記緩衝用ロープ30運搬用の吊具1においては、前記緩衝用ロープ30は、図1に示すように、資材運搬用吊具1のハンガー部15に架けるようにして収納される。なお、図1(a)では、前記緩衝用ロープ30を3本だけ架けた状態を示しているが、実際の運搬においては、前記資材運搬用吊具1のハンガー部15には、収納可能な範囲内で前記緩衝用ロープ30が収納され、運搬される。
ここで、前記吊具1には、クレーンに装着されたコイル運搬用トングにより吊持ち可能な連結部構造11を備えている。前記トングのコイルを掴むアームにより直接吊持ちできるように構成された前記連結部に、トングのアームを連結し、吊具1を吊持ちすることで、クレーンに装着されたコイル運搬用のトングを外すことなく吊具1の運搬が可能となる。
前記連結部の構造としては、少なくとも前記吊具1と前記トングのアームが接触する部分の形状が、前記トングがコイルを吊持ちする際に、トングのアーム先端の爪がコイル内径の穴と接触する部分のコイルの形状と同形状とすることが好ましい。ここで、前記同形状とは、前記トングのアーム先端の爪が接触する部分のコイル内径の穴の円弧形状が同じ程度ということを意味する。
図1に例示した吊具1では、前記連結部11の形状を、トングで運搬するコイルの穴の形状と略同一の形状、つまり、略同一の内径及び長さの円筒形状としている。これは、クレーンに装着したトングでの吊具1の吊持ち作業を、コイルの吊持ち作業と同様に行えるようにしたものであり、このような形状を有する部材の一例として、前記連結部に、コイル内径に装着する鋼製スリーブを用いることができる。鋼製スリーブを用いた場合、吊具1を通常のコイルと同じようにハンドリングすることができるため、特に、自動クレーンによる吊持ちに際して、吊持ち動作のプログラム変更が少なくて済むという効果を有する。
また、前記連結部11の形状は、少なくとも前記吊具1と前記トングのアーム先端の爪が接触する部分の形状が、前記トングがコイルを吊持ちする際に、トングのアーム先端の爪が接触する部分のコイルの形状と同形状であればよく、他の部分の形状はトングのアームが挿入できる空間が確保できる形状であれば、コイル内径の穴の形状と同形状である必要はない。
なお、前記連結部11の形状は、トングで運搬するコイル内径の穴の形状と全く同じ寸法にする必要はなく、トングのアームの開閉可能な範囲やアームの位置決め精度等により適宜変更され得るものである。
また、前記吊具1の連結部11には、図1に示すように、トングのアーム先端の爪21を所定の位置に嵌め合わせるためのガイド板12を備えることが好ましい。前記ガイド板12を備えることで、トングのアーム21を吊具1の所定位置に正確に位置合わせさせることができ、トングで前記吊具1を吊持ちした際に、吊具1を安定した姿勢で運搬することが可能となる。
また、図1に示すように、前記ガイド板12には、トングのアーム先端の爪21の側面部21aと対峙するように側板部12aを設けることが好ましい。これにより、前記吊具1の運搬時に、吊具1とトングのアーム先端の爪21との接触部分を支点とした吊具1の振れが起こった場合に、前記側板部12aとトングのアーム先端の爪21の側面部21aとが噛み合い振れの発生を抑え、安定した運搬が可能となる。
以上、上述の実施形態においては、コイルの緩衝用ロープ運搬用の吊具1の場合について記載したが、クレーンに装着されたコイル運搬用のトングにより吊持ち可能な連結部構造を備えるものであれば、各種の資材運搬用吊具に本発明を適用することができる。
図2は、本発明の他の実施形態に係る資材運搬用吊具1の構成の一例を示した図である。図2に示す吊具1は、箱型の資材運搬用吊具の対向する両側面部に、図1の場合と同様に、クレーンに装着されたコイル運搬用トングにより吊持ち可能な連結部構造11を備えたものである。なお、各種の資材は前記吊具1の箱の中に収納され運搬される。
この場合も、前記各種資材運搬用吊具1における連結部11の形状を、上述の図1に示したコイルの緩衝用ロープ運搬用の吊具1の場合と同様とすることで、コイルヤード内において、クレーンに装着されたコイル運搬用トングを外すことなく、各種資材の運搬が可能となり、コイル及び各種資材の運搬を大幅に効率化することが可能となる。
従来の資材運搬用吊具をワイヤーロープによりクレーンで吊って資材を運搬する場合におけるトング脱着に要する時間及び回数の実績を以下に示す。
トング取り外し:約8分
トング装着 :約7分
トング脱着回数:約63回/月
(8分+7分)×63回/月=15.75時間/月
本発明を適用することにより、上記のトング脱着に要する時間がゼロとなり、月当り約16時間の作業時間の短縮が図れ、コイル及び資材の運搬を大幅に効率化することが可能となった。
また、資材運搬用吊具とクレーンフックとの人手によるワイヤーロープ掛け等の作業も不要となり、吊具落下事故の危険の回避及び資材運搬作業時間の短縮等を図ることも可能となった。
本発明に係る資材運搬用吊具の構成の一例を示した図であり、(a)は正面から見た図、(b)は側面から見た図である。 本発明の他の実施形態に係る資材運搬用吊具の構成の一例を示した図である。
符号の説明
1 吊具
11 連結部構造
12 ガイド板
12a 側板部
21 トングのアーム先端の爪
21a 側面部

Claims (3)

  1. コイルヤードにおける資材の運搬方法であって、
    クレーンに装着されたコイル運搬用トングを外すことなく、クレーンに装着されたトングで直接、資材運搬用の吊具を吊持ちすることで資材の運搬を行うことを特徴とする資材の運搬方法。
  2. クレーンに装着されたコイル運搬用トングにより吊持ち可能な連結部構造を備えたことを特徴とする資材運搬用吊具。
  3. 連結部を、トングにより運搬されるコイルの穴の形状と同形状としたことを特徴とする請求項2に記載の資材運搬用吊具。
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