JP2006129972A - 毛髪保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】貫通孔を多数有するシートから筒状体が形成された毛髪保持具において、貫通孔の形成時に生じたバリによる毛髪の切断や損傷を防止できる毛髪保持具を提供すること。
【解決手段】一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束を挿通可能にシート23A、23Bにより構成された扁平形状の筒状体2からなり、筒状体2の一方の面を形成するシート23Aは、貫通孔3を多数有しており、一方の面を形成するシート23Aと他方の面を形成するシート23Bとは、貫通孔3の周縁が平滑な面を筒状体2の内側に向けて接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、毛髪束を所定の形状に巻回するときに用いられる毛髪保持具に関する。
下記特許文献1には、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能にシートにより構成された扁平形状の筒状体からなる毛髪保持具が開示されている。特許文献1記載の毛髪保持具においては、筒状体を構成するシートに多数の貫通孔が形成されている。シートへの貫通孔の形成方法としては、打ち抜き加工が一般的であるが、打ち抜き加工により貫通孔を形成すると、貫通孔の周縁に打ち抜き方向に突出するバリが生じる。
米国特許第3255765号明細書
しかし、特許文献1には、貫通孔が形成されたシートをどのように形態で接合して筒状体を形成するかについて何等記載されていない。従って、特許文献1記載の毛髪保持具においては、貫通孔の周縁に生じたバリが筒状体の内側に向いている場合があり、その場合、このバリにより筒状体の内部に挿通された毛髪が切れたり、損傷する恐れが高い。
従って、本発明の目的は、貫通孔を多数有するシートから筒状体が形成された毛髪保持具において、貫通孔の形成時に生じたバリによる毛髪の切断や損傷を防止できる毛髪保持具を提供することにある。
本発明は、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能にシートにより構成された扁平形状の筒状体からなり、前記筒状体の一方の面を形成する前記シート及び/又は他方の面を形成する前記シートは、貫通孔を多数有しており、該一方の面を形成するシートと該他方の面を形成するシートとは、該貫通孔の周縁が平滑な面を前記筒状体の内側に向けて接合されている毛髪保持具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の毛髪保持具によれば、貫通孔を多数有するシートから筒状体が形成された毛髪保持具において、バリ取りなどの2次加工なしで貫通孔の形成時に生じたバリによる毛髪の切断や損傷を防止できる。
以下、本発明の毛髪保持具を、その好ましい一実施形態について、図1及び図2を参照しながら説明する。
本実施形態の毛髪保持具1は、図1及び図2に示すように、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束Hを挿通可能にシート23A、23Bにより構成された扁平形状の筒状体2からなり、筒状体2の一方の面を形成するシート23Aは、貫通孔3を多数有しており、一方の面を形成するシート23Aと他方の面を形成するシート23Bとは、貫通孔3の周縁が平滑な面を筒状体2の内側に向けて接合されている。
本実施形態の毛髪保持具1について更に詳述すると、本実施形態の毛髪保持具1は、筒状体2と延設部4と巻き締め片7とを主体として構成されている。
筒状体2は、図1に示すように、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束Hを挿通可能にシート23A、23Bにより構成された扁平形状を有している。筒状体2は、その一方の面を形成するシート(以下「一面シート」ともいう)23Aとその他方の面を形成するシート(以下「他面シート」ともいう)23Bとを、その長手方向に沿う側縁部24、24同士で接合させて形成されている。
筒状体2の大きさは、長さ50〜350mm、長径20〜100mm、短径0〜30mmであることが好ましく、毛髪の長さやくせ付けしたい場所、挿入する毛髪束の量に応じて適宜選択できる。
筒状体2を構成する一面シート23A,他面シート23Bとしては、各種可撓性材料が用いられ、例えば、不織布(ポリエチレン不織布、ポリエチレンテレフタレート不織布等)、織布、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム(ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等)、紙、高分子材料シート、ゴムシート、又はこれらの複合体等が挙げられる。
一面シート23Aは、貫通孔3を有するシートで、一面シート23Aには、多数の貫通孔3が全面的に分布して形成されている。貫通孔3は、一面シート23Aにおける毛髪処理液の透過性を高めることを主目的として形成されているもので、本実施形態においては、打ち抜き加工により形成されている。1個の貫通孔3の開口面積は、好ましくは1mm2〜50mm2である。
貫通孔3を有するシート(本実施形態では一面シート23A)の開口率(貫通孔の開口面積の総和/貫通孔を有するシートの面積)が5%以上であることが好ましく、10%〜50%であることが更に好ましい。ここで、「貫通孔を有するシートの面積」は、該シートに筒状体2を構成しない部分がある場合には、該部分を除いた面積とする。
他面シート23Bは、その幅方向に延びるスリット6を長手方向に離間させて多数有するシートである。スリット6は、他面シート23Bの伸長性を高めることを主目的として形成されているものである。本実施形態においては、スリット6の両端部6Bは打ち抜き加工により円形に形成されており、両端部6B以外の中央部6Aは薄刃による切断加工により形成されている。
本実施形態においては、一面シート23Aは、坪量150g/m2のポリエステル系不織布で、半径φ4mmの円形の貫通孔3が打ち抜き加工により開口率16%で形成されている。また、他面シート23Bは、坪量50g/m2のポリエステル系不織布で、スリット6が10個形成されている。
本実施形態においては、前述したように、一面シート23Aには打ち抜き加工により貫通孔3が形成されており、他面シート23Bには打ち抜き加工及び切断加工によりスリット6が形成されているが、打ち抜き加工又は切断加工により形成された貫通孔3の周縁又はスリット6の周縁には、打ち抜き方向又は切断方向に延出するバリBが通常生じる。図2(a)には、模式的にバリBを強調して模式的に図示した一面シート23Aを示してある。即ち、図2(a)において、一面シート23Aを図面における上方から下方に向けて打ち抜くことにより、貫通孔3が形成され、その周縁に打ち抜き方向(図面における下向き)に延出するバリBが生じる。同様に、他面シート23Bにおいても、スリット6の周縁に、打ち抜き方向又は切断方向に延出するバリBが生じる〔図2(b)参照〕。一方で、図2(b)に示すように、貫通孔3の打ち抜き方向の反対方向側の面及びスリット6の打ち抜き加工及び切断加工の反対方向側の面は、貫通孔3の周縁及びスリット6の周縁が平滑な面となっている。
本実施形態においては、図2(b)に示すように、一面シート23Aと他面シート23Bとは、貫通孔3の周縁及びスリット6の周縁が平滑な面を筒状体2の内側に向けて、換言すると、貫通孔3の形成時に生じたバリB及びスリット6の形成時に生じたバリBを筒状体2の外側に向けて接合されている。筒状体2は、一面シート23A及び他面シート23Bをそれぞれ別個に形成した後、一面シート23Aと他面シート23BとをバリBが外側に向くように貼り合わせて形成することができる。
筒状体2の一端の開口部21の端部近傍には、図1に示すように、一面シート23Aから筒状体2の長手方向に延出した延設部4が設けられている。本実施形態においては、一面シート23Aと延設部4とは一体形成されている。
延設部4における他面シート23Bとの反対側には、巻き留め部5が設けられている。巻き留め部5は、他面シート23Bに係合可能なもので、巻き上げ状態の筒状体2を巻き留め部5に係合させることにより筒状体2の巻き上げ状態を維持するものである。巻き留め部5としては、他面シート23Bに係合可能なものであれば種々のものを用いることができ、本実施形態においては、メカニカルファスナーのオス部材を用いている。
筒状体2の他端の開口部22近傍の両側縁部24には、それぞれ、両側縁部24から筒状体2の幅方向に延出する巻き締め片7,7が設けられている。巻き締め片7は、一面シート23Aから延出して一体的に形成されており、その基端から自由端に向けて徐々に幅が細くなる台形形状を有している。尚、巻き締め片7の形成方法、形状、大きさ、厚さ、配置等は適宜設定できる。
次に、本発明の毛髪保持具の前記実施形態の一使用態様として、パーマ処理により毛髪(頭髪)に直接カールを付与する場合について、図3を参照しながら説明する。
先ず、毛髪束Hの量や得ようとするカール形状に応じて、適当な長さ及び幅を有する筒状体2からなる毛髪保持具1を用い、図3(a)に示すように、筒状体2の一端の開口部21を楕円形状に開口し、毛髪束Hを開口部21の中へ挿入する。
毛髪束Hを筒状体2に挿通させた後、図3(b)に示すように、筒状体2をその他端の開口部22の側から、一方のシート23Aを内側にして巻き上げる。この際、巻き締め片7を手で把持して筒状体2を巻き上げると、筒状体2を容易に且つ必要に応じてきつく巻き上げることができる。また、巻き上げ時に外側となる他面シート23Bは、スリット6を備えており伸長性が高いため、筒状体2をスムーズに巻き上げることができる。
筒状体2を巻き上げた後、図3(c)に示すように、巻き留め部5と他面シート23Bとを係合させる。その結果、筒状体2が所定の巻径の巻き上げ状態で固定される。
その後、筒状体2の外側からパーマ用の毛髪処理剤を毛髪束Hに付与する。毛髪処理剤は、主として、一面シート23Aの貫通孔3及び他面シートのスリット6を通じて、毛髪束Hに付与される。所定時間後、筒状体2から毛髪束Hを挿脱し、洗髪等して、パーマ処理を完了する。
尚、筒状体2の開口部21から毛髪束Hを挿入させる際に、必要に応じ、該開口部21を真円状に開口した方が、毛髪束Hをスムーズに挿入させ易い。毛髪束Hをフック可能なフック部が設けられた毛髪挿入具を用いると、毛髪束Hを筒状体2に容易に挿通できる。毛髪束Hの先端を筒状体2の他端の開口部22からはみ出させてもよい。
本実施形態の毛髪保持具1によれば、筒状体2を構成する一面シート23Aにおける貫通孔3に生じたバリB及び他面シート23Bにおけるスリット6に生じたバリBが筒状体2の外側を向き、貫通孔3の周縁及びスリット6の周縁の平滑な面が筒状体2の内側を向
いている。そのため、図2(b)に示すように、筒状体2の内部に挿通させた毛髪束Hには、貫通孔3の周縁及びスリット6の周縁の平滑な面が接触するが、バリBが接触することがなく、バリBを原因とする毛髪の切れや損傷を防止できる。
本発明の毛髪保持具は、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
前記実施形態においては、一面シート23Aが、貫通孔3を有するシートであり、他面シートが、スリット6を有するシートであるが、本発明においては、例えば、一面シート及び他面シートの両方を、貫通孔を有するシートとすることができ、また、一面シートを、貫通孔を有するシートとし、他面シートを貫通孔、スリット等の開口部を有しないシート(つまり、バリがないシート)とすることもできる。
貫通孔は、打ち抜き加工以外にも、例えば、レーザー加工により形成することができる。
筒状体は、その形成方法について特に制限はなく、シートを縫合、融着又は接着して形成したものでもよい。
尚、本発明の毛髪保持具における「筒状体」を構成するシート材の形状及びその表面状態は、上述の形態の筒状体を形成可能なものであれば良く、「扁平形状」という場合、シート材の表面は、凹凸面であってもよい。
また、本発明の毛髪保持具は、パーマ処理により毛髪にカールを付与する場合に限らず、毛髪束を巻回した後、ドライヤー等により熱処理したり、乾燥した毛髪を巻回状態で保持したり、濡れた状態の毛髪を巻回状態で保持し自然乾燥させたりして、毛髪にカールを付与する場合等にも適用することができる。
図1は、本発明の毛髪保持具の一実施形態を示す斜視図で、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。 図2は、筒状体を構成するシートに生じたバリを強調して示した模式的断面図で、(a)は一面シートを示す図、(b)は毛髪束が挿通された筒状体を示す図である。 図3(a)〜(c)は、図1に示す毛髪保持具を用いて毛髪束にカールを付与する手順を順次示す斜視図である。
符号の説明
1 毛髪保持具
2 筒状体
21、22 開口部
23A,23B シート
24 側縁部
3 貫通孔
4 延設部
5 巻き留め部
6 スリット
7 巻き締め片
B バリ
H 毛髪束

Claims (4)

  1. 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能にシートにより構成された扁平形状の筒状体からなり、
    前記筒状体の一方の面を形成する前記シート及び/又は他方の面を形成する前記シートは、貫通孔を多数有しており、該一方の面を形成するシートと該他方の面を形成するシートとは、該貫通孔の周縁が平滑な面を前記筒状体の内側に向けて接合されている毛髪保持具。
  2. 前記貫通孔を有する前記一方の面を形成するシート及び/又は前記他方の面を形成するシートは、該貫通孔の開口率が5%以上である請求項1記載の毛髪保持具。
  3. 前記貫通孔は、打ち抜き加工により形成されており、前記貫通孔の周縁が平滑な面は、該貫通孔の打ち抜き方向の反対方向側の面である請求項1又は2に記載の毛髪保持具
  4. 前記一方の面を形成するシートは、前記貫通孔を有するシートであり、前記他方の面を形成するシートは、その幅方向に延びるスリットを長手方向に離間させて多数有するシートである請求項1〜3の何れかに記載の毛髪保持具。

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