JP2006187807A - プラズマ・トーチ作動モードの自動決定 - Google Patents

プラズマ・トーチ作動モードの自動決定 Download PDF

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Abstract

【課題】各種モード間でプラズマ切断装置を自動制御するプラズマ切断装置を提供する。
【解決手段】プラズマトーチの作動モードを自動制御する装置が開示される。装置は、電力源とコントローラへ接続されたプラズマトーチを含む。コントローラは、プラズマトーチの要求作動モードを自動的に決定し、要求作動モードに基づいてプラズマトーチへ電力信号を送信するように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマ切断装置に関し、詳細には、このような装置を用いて使用するためのコントローラに関する。
プラズマ切断は、被加工材を切断するために電気アーク(電弧)を使用する加工である。プラズマ切断装置は、典型的には、電力源、エア供給器、トーチを含む。トーチまたはプラズマトーチは、切断を実行するプラズマアークを創成し維持するために使用される。プラズマ切断電力源は、送電ソケットから入力ボルトを受取り、一対の電力端子へ電力を供給する。一対の電力端子の一方は電極へ接続され、他方は被加工材へ接続される。エア供給器は、被加工材へアークを搬送し、トーチを冷却するために、大部分のプラズマ切断装置で使用される。
この切断加工を開始する方法は多数ある。例えば、接点スタート、高周波または高電圧スタートである。一般的に、接点スタートプラズマ切断装置において、可動もしくは固定の電極または消耗材は、カソード(マイナス極)の役割を持ち、可動もしくは固定のノズルまたはチップは、アノード(プラス極)の役割を持つ。いくつかの装置では、エア供給器が、初期アークまたはパイロット(先立ち)アークを創成することを目的として電極とチップの分離を実行するために使用される。その他の装置では、機械的手段または電気機械的手段が、接点を分離してパイロット・アークを発生させる役割を持つ。各ケースにおいて、一度パイロット・アークが確立されると、エアがパイロット・アークを通過させられる。パイロット・アークにより、エアは加熱されてイオン化されプラズマジェットを形成する。プラズマジェットは、ノズルの開口を通過してトーチの外へ出される。エアは、被加工材へアークを伸ばすことを助け、切断アークを形成し切断加工を開始する。
他の装置は、高周波スタータを利用して、パイロット・アークと切断アークを開始する。さらに他の装置は、高電圧を採用して、パイロット・アークと切断アークを開始する。いずれの組立体においても、カソード部材とアノード部材の隙間関係や移動範囲は、パイロット・アークを発生させたり切断アークを保持したりするために、精密なデザインやメンテナンスを必要とする。
上記装置は、パイロット・アークを発生させるために使用されるが、いくつかの装置は、複数の作動モードを提供する。このモードの一つは、エキスパンデッドメタル(壁下地用の金網)切断モードである。エキスパンデッドメタル・モード(EMM)は、オペレータが、多数の個別プラズマ切断を一つの引き金作動により実行するのを可能とする。このモードは、オペレータが「破断メタル」を迅速かつ効率的に切断するのを可能にする。「破断メタル」とは、鉄格子、メッシュ、スクリーン、チェーン、チェーンリンク・フェンスその他の空隙により分離された金属材料を言う。エキスパンデッドメタル切断モード中は、プラズマトーチは、被加工材内の空隙の存在の下でアークを保持するよう試みる。これを果たすため、コントローラが、被加工材の空隙に基づき切断アークがしぼもうとすることを予測する時、パイロット・アーク回路は、切断アークがしぼむ時にパイロット・アークが形成されることを可能にする。パイロット・アークは、アークを被加工材の空隙中で維持されるように、プラズマトーチ内で保持される。被加工材の空隙(裂け目)が一度通過されると、切断アークは被加工材を切断するために再構築される。この加工は、エキスパンデッドメタル切断操作が完了し引き金が外されるまで繰り返される。
エキスパンデッドメタル切断モードは、オペレータがエキスパンデッドメタルを効率的に切断可能にする一方、このモードは、プラズマトーチの消耗材により経験される磨耗を増加させる。この磨耗は、エキスパンデッドメタル切断モードにおいては正常であるが、オペレータが普通のソリッドメタル(中実の金属)切断を実施しようとする時、プラズマトーチの作動により、プラズマトーチの部材が不要な磨耗にさらされる。すなわち、ソリッドメタルモードにおいて、プラズマトーチは、トーチ引き金作動状態でパイロット・アークを発生させることのみを必要とする。この加工の終了時、アークは完全にしぼんでしまう。それゆえ、エキスパンデッドメタルモードでソリッドメタルモード切断を実施することにより、過剰なパイロット・アーク発生が起きる。
エキスパンデッドメタル切断は、切断加工の終了時に、利用可能な切断電力をいくぶん低減させることが可能となる。これは、切断アークがしぼむ間際を予測するための出力電流誤差検知に基づく装置または出力電流の変化の監視に基づく装置に関して特に正しい。特に、これらの予測装置により確認される「誤差」は、切断の終了時に大きくなるので、切断のクリーンな終了を確実にするために、電力はフルに利用しなくて良い。
それにもかかわらず、不要な磨耗や不正確な切断を引き起こすにもかかわらず、何人かのオペレータは、ソリッドメタルを切断する時にエキスパンデッドメタルモードで作動させるかもしれない。この問題を解決する試みの一つは、電力供給器上に手動スイッチを備えることである。この手動スイッチにより、オペレータは、プラズマ切断装置をあるモードから別のモードへ機械的に切り換える。しかし、多様な作業環境において、オペレータは、いくつかの異なった材料を一般的な連続方式で切断することを要求されるかもしれない。このような作業では、オペレータがプラズマトーチの作動モードを繰り返し変更することが必要となろう。このような要求は、オペレータが、繰り返し、特定の切断加工を中止し、電力源へ移動し切断モードを変更し、切断加工へ戻ることが必要となるため、加工効率に悪影響を与えるだけではなく、オペレータが制御の切り替えを忘れないことを保証するものでも無く、それを無視してエキスパンデッドメタルモードでソリッドメタルを切断することを続行するかもしれないのである。
それゆえ、各種モード間でプラズマトーチ切断装置を自動制御するプラズマ切断装置を設計することが求められることとなる。
本発明は、前述した欠点に打ち勝つ装置と方法を提供する。特に、コントローラは、プラズマトーチの切断モードを自動設定するように構成されている。コントローラは、装置の稼動をエキスパンデッドメタルモードで維持すべきか、または非エキスパンデッド(ソリッド)メタルモードで維持すべきかを、部分的には、切断アークの時間に基づいて決定する。
それゆえ、本発明の一形態によれば、プラズマトーチとコントローラを有する溶接型装置が開示される。コントローラは、エキスパンデッドメタルモードと非エキスパンデッドメタルモードとの切り換え操作を自動的にするよう構成されている。
本発明の別の形態によれば、プラズマ切断装置が開示される。プラズマ切断装置は、プラズマ切断電力を発生する電力源と、この電力源と接続されたプラズマトーチとを有する。プラズマ切断装置は、第1切断モードと第2切断モードで作動可能であり、第1切断モードと第2切断モードの間で非機械的な切換え操作をするためのソフトウエア手段を含む。
本発明のさらなる形態によれば、プラズマトーチ装置のコントローラが開示される。コントローラは、プラズマトーチのアーク時間を監視し、切断アーク時間が所定時間を超過していない場合、切断アークをパイロット・アークへと切り換え、切断アークが少なくとも所定時間であれば切断アークはしぼませられるように構成されている。
本発明に係る他の多様な特徴や利益は以下の詳細な説明や図面より明らかにされる。
図1は、本発明に係るプラズマ切断装置10である。プラズマ切断装置10は、典型的には約230直流電圧ボルト(VDC)から300超過VDCまでの範囲の開回路出力電圧を有する高電圧装置である。プラズマ切断装置10は、原電力を調節しプラズマ切断仕様に対して適切な電力信号を発生する電力源12を含む。電力源12は、フィードバック信号を受け取りプラズマ切断装置10の作動を監視するプロセッサ13を含む。電力源12は、ある場所から別の場所へ搬送するのに役立つハンドル14を含む。トーチ16が、ケーブル18を介して電力源12と接続されている。ケーブル18は、トーチ16に電力と圧縮エアまたはガスを供給し、さらにトーチ16と電力源12との間の情報伝達線の役割を果たす。トーチ16は、引き金31とハンドル部から伸びる作業チップ32を有するハンドル部29またはトーチボディを含む。トーチ16に装着されて図示されているが、引き金31は、電力源12に接続されるかあるいはトーチ16に対して遠隔位置に配置されても良いことは、本発明の請求範囲内であることが理解されよう。
また、被加工材用クランプ20が、電力源12に接続されている。クランプ20は、切断される被加工材(図示せず)と接続し、アース線またはリターン路を備えるよう設計されている。ケーブル22が、被加工材用クランプ20を、電力源12と接続している。ケーブル22は、被加工材と被加工材用クランプ20を通過するトーチ16からの切断電流用としてアース線またはリターン路を備えるよう設計されている。電力ケーブル24が、電力源12の後部23から伸びており、電力源12を可搬式電力供給器28か電力線コンセント(図示せず)のいずれかに接続するためのプラグ26を有している。電力源12は、オンオフ・スイッチ30を含み、電流計、エア圧調整器、表示ライト、圧力計36を含んでも良い。
切断を実行するために、トーチ16が、クランプ20に接続された被加工材の近くに置かれる。それから、ユーザーは、トーチ16上の引き金31を引き、電力と圧縮エアをトーチ16の作業チップ32へ供給し、パイロット・アーク(先立ち電弧)とプラズマジェットを発生させる。その後まもなく、ユーザーがトーチを被加工材へ動かし、切断アーク(電弧)が発生させられる。アークは、作業チップを通過し電極から被加工材へ移動する。ユーザーは、被加工材を横切ってトーチ16を移動させることにより被加工材を切断することができる。ユーザーは、火花スパッタを低減するために切断速度を調整しても良いし、電流かつ/またはエア圧を調整することによりさらに貫通した切断を実行しても良い。ガスは、内部エア圧縮機または外部エア圧縮機により、圧縮ガス源33からトーチ16へ供給される。
図2に、プラズマ切断トーチ16の消耗材組立体38が部分破断面で示されている。消耗品組立体38は、トーチ16のハンドル部29に装着されており、カソード部材または電極42、およびアノード部材またはチップ44を含む。電極42は、ガス室46内の中央に配置され、トーチ16のハンドル部29を介して電力源12と電気的に接続するベース47を有する。電極42は、電極42のベース47と反対側の端51に電極チップ49を含む。プラズマ形成ガス43は、スワールリング(図示せず)を通過し、複数の通路45Aからガス室46へ供給される。ガス43は、チップ44の最終部48を通過してガス室46から出る。別の複数のガス通路45Bは、シールド・ガス53をシールド・ガス通路50へ供給する。シールド・ガス通路50は、チップ44と、カップまたはキャップ52と、消耗品組立体38のキャップ52とつながるシールド55と、の間を延びている。
切断加工時、プラズマジェットは、チップ44の最終部48を通過して、シールド55のテーパ付き開口62を通過して、トーチ16から出る。シールド・ガスの流れもまた、シールド55のテーパ付き開口62を通過して、トーチ16から出て、通常プラズマジェットを包囲する。チップ44の最終部48と開口62は、協働してプラズマ流をプラズマ室64から集中した高密度のプラズマ流へと指向させる。プラズマ室64は、電極42とチップ44の最終部48の間のスペースに形成される。
パイロット・アークは、通常、プラズマ室64内で、全体として接点として知られる、電極42とチップ44との間で形成される。トーチを通過するガス流れは、パイロット・アークを発生させるプラズマジェットへ変換される。図示のごとく、電極42は、プラズマトーチ16のアイドルまたは非作動時に電極42がチップ44と接触するように、チップ44に対して移動可能である。引き金31の起動により電流とエア流れが発生する。エア流れは、電極42とチップ44との間を分離し、電流と協働し電極42とチップ44との間でパイロット・アークを形成する。ガス室46を通過するガス43は、パイロット・アークをチップ44のノズル部48とシールド55の開口62を通過して、被加工材54へと向けさせる。
トーチは、図示以外の要素の接触/分離を介してパイロット・アークを形成するように構築することもできることは理解されるであろうし特許請求の範囲内の思想でもある。例えば、プラズマトーチは、電極、チップ、ノズル、スワールリング、キャップの一部のいかなる組み合わせの間でも、接触/分離を介してパイロット・アークを発生させることができる。本発明は、「接触スタート」トーチであることよりもむしろ、高周波かつ/または高電圧スタート・トーチに共通して関連するものに対して等しく応用可能であることがさらに理解できよう。
切断作業時、パイロット・アークから始まる切断アークは、被加工材54と電極42のインサート56との間で保持される。切断アークは、インサート56の端57の回りを渦巻き、トーチ16からのプラズマ流れ内で被加工材54へと進む。インサート56は、導電性を持ち、その回りを渦巻くアークの高温高電力に関連する劣化に耐えるように構成されている。インサート56は、所定の好ましい電気、熱、化学特性を表示し、好ましくはハフニウムまたはジルコニウムをベースとした金属から形成される。
インサート56は、高い導電性を持ち、その回りを渦巻くプラズマアークに関連する劣化や磨耗に耐えるように構成されているが、インサート56は磨耗に影響を受けないようになっている。プラズマ切断加工時、インサート56の端57は、インサート56の端57を溶解させる電流と温度の影響を受けている。インサートの溶解部は、溶解はしているが、インサート56と接続している。アークがしぼんだ後、接点は、次のアークを発生させるために接点を再構築する必要がある。トーチを通過する浮遊エアにより、接点は互いに係合することができる。アーク消滅後まもなく接点が接触を始める場合、インサート磨耗に有害な影響を与えるいくつかの形態がある。
一つの形態として、接点が再び接触を始めるのを可能にするエアのオフ操作は、電極のインサートを含むプラズマトーチの要素の冷却を妨げる。電極のインサートは、インサートの溶解部分が固化するために長さが必要である。第2の形態として、トーチを通過するエアのオフ操作と関連する圧力変化は、溶解部分がインサート56から吸い取られるか吹き飛ばされることを引き起こす可能性がある。第3の形態である、即時のアークの再構築と関連するインサート磨耗の悪影響は、接点の開閉に関連する機械力である。接点の作動により、インサート56の一部が除去されることが可能になる。図3を参照して以下に論ずるが、アークがしぼんだ後、次のアーク発生の前に、遅れが始まる。その時、引き金は、引かれたままであり、インサートの溶解部が固化するのを可能とする。このような制御された遅れは、アークが消滅した後のアーク発生に関連するインサート磨耗を低減する。
プラズマトーチ16は、プラズマトーチ16の作動モードを制御するよう構成されたコントローラ68を含む。コントローラ68は、トーチ16の中へ組み込まれて図示されているが、電力源とプラズマトーチとの間を通過するケーブルに接続されているか、好ましくは電力源の中へ配置されても良いと理解される。エキスパンデッドメタル作動モード時、引き金31を1回引くことにより、アークは、パイロット・アークと切断アークとの間で繰り返し変更される。トーチ16が被加工材54に近い材質である時、切断アークが発生され、トーチ16に近い材料が無い時、トーチ16は、トーチ16内部でパイロット・アークを保持する。
図3に、プラズマ切断装置を作動するためのテクニック80を示す。テクニック80は、電力源のオン操作のようなプラズマ切断装置の初期化82によりスタートする。プラズマ切断装置に電力を与えることにより、装置は、アイドルモード84に入る。アイドルモード84は、引き金を動かさないでオン操作を続行しながら、プラズマ切断装置の作動準備ができていることを表示する。86でプラズマ切断装置の引き金が引かれる時(88)、90で装置は、パイロット・アーク回路が作動可能となり、プラズマトーチがパイロット・アークを発生させ保持させることが可能となる。86で引き金が引かれない時(92)、プラズマ切断装置は、アイドルモード84で保持される。
90でパイロット・アーク回路が作動可能になると、94でパイロット・アーク電流が、トーチの接点へ供給される。94においてパイロット・アーク電流は、パイロット・アークを保持し、切断アークを開始するのに十分なものである。すなわち、トーチが被加工材の近傍に置かれた時、パイロット・アーク電流の一部は、プラズマトーチと被加工材との間で初期切断アークを発生させるために十分なものとなる。本装置は、パイロット・アークの状態を監視して、電流が被加工材へのリード(導線)内に存在する時、または被加工材へのアーク伝達を表示するパイロット・アーク電流の変化が存在する時を決定する。
本装置は、所定時間または中断時に(アーク)伝達が無い(100)時、パイロット・アークを保持するように構成されている。引き金の中断102に十分な時間において伝達無し(100)にパイロット・アークが保持される場合、本装置は、パイロット回路を作動不能にし、パイロット電流をオフにし、引き金をゆるめるのを待ち、以下に論ずる後流れ120へ向かう。中断102は、オペレータがプラズマ切断を実行する準備ができる前にトーチの引き金が引かれた時に利用される。好ましくは、オペレータがトーチの引き金を引き、パイロット・アークが発生し、パイロット・アークが3〜5秒間被加工材へ伝達されない場合、パイロット・アークは、消滅し、オペレータは、次のパイロット・アークを発生させるためプラズマトーチの引き金を再び引くことを要求される。または、パイロット・アークが構築されるまで、パイロット・アークが保持されることも可能である。
パイロット・アークの伝達が検知された時(108)、ステップ90で作動可能となったパイロット・アーク回路は作動不能となり、112で切断電流がプラズマトーチに供給される。切断加工を実行するのに必要な電流は、アークを伝達するのに必要なパイロット・アーク電流より一般的に大きいと理解されている。当然、パイロット・アーク電流から切断電流への移行は、個々のユーザーや仕様に依存しており、それらに従って変化可能である。すなわち、特定のユーザーや仕様は、他のユーザーや仕様より迅速な応答を要求するかもしれない。従って、パイロット・アーク電流から切断アーク電流への移行は、おおむね瞬時、漸増、ランプ(傾斜)の各応答のいずれかであることが想像できよう。
一旦、切断電流が供給されると(112)、本装置は、エキスパンデッドメタルモード(EMM)タイマを開始する(114)。タイマ114が稼動すると、本装置はプラズマトーチの引き金状態を監視する。タイマ114が開始した後、引き金が外されると(118)、加工80は、後流れ120においてトーチを通過するエア流れを維持する。後流れ120は、トーチを通過するガス流れを維持し、後流れが完了する前に引き金によるプラズマトーチの次に続く再スタートを可能にする。好ましくは、後流れ120により、引き金が外されてから5〜20秒間、エアがトーチを通過して流れる。トーチを通過するエア流れを維持することにより、切断作業の後、トーチを迅速に冷却することが可能となる。後流れ120の完了で、エア流れはオフされ(122)、これにより接点は互いに再係合が可能となり、プラズマトーチを、次のプラズマ切断加工のためにアイドルモード84へ戻すこととなる。次に続くプラズマ切断加工は、アークを再構築するために引き金操作88を必要とする。
引き金が外されない場合(124)、切断アークがアーク停止直前かどうかを監視する(126)。アーク停止直前126は、切断アークの電流、切断アーク電力信号により経験される抵抗、その他のプラズマトーチ操作パラメータの変化から決定することができる。切断アークのしぼみ直前が検知されれば(128)、パイロット・アーク回路が作動可能となり(90)、切断アークがパイロット・アーク状態へ変換されることが可能となる。切断アークのしぼみまたは停止128の前にパイロット・アーク回路が作動可能となることにより(90)、アークの完全な消失、またはしぼみ、または消滅は、切断アークをパイロット・アークへ変換することにより避けられる。アーク停止直前が検知されない場合(130)、本装置は、タイマ114が要求エキスパンデッドメタル切断時間を超過しているか否かをチェックする(132)。タイマ114が要求エキスパンデッドメタル切断時間を超過していなかった場合(134)、本装置は、引き金位置を監視するステップ(116)へリターンする。好ましくは、要求EMM切断時間は、約3秒間である。すなわち、切断アークが少なくとも3秒間維持されない場合、本装置は、プラズマトーチの引き金を再操作することなく切断アークをパイロット・アークへ変換することを可能とする。EMM切断時間の3秒間は、単に典型例であり、他の時間を要求しても良い。エキスパンデッドメタルモード136は、切断アークがエキスパンデッドメタル切断時間より長く(138)維持されるまで、引き金の単一操作状態で(88)パイロット・アーク状態と切断アーク状態との間でアークの繰り返し変換を可能にする。
所定時間後、エキスパンデッドメタルモードから通常の切断モードへの自動スイッチによる切替えにより、プラズマ切断装置の作動モードの制御は、ユーザーの要求出力に基づいて自動制御されることが可能となる。なぜなら、エキスパンデッドメタルは、一般に軽い規格材料であり、中実の材料より低い切断電流で良いからである。オペレータの要求出力の選択を監視することにより、コントローラは、ユーザーの要求出力に基づいてプラズマ切断装置の作動モードを制御することが可能となる。
切断アークが、要求エキスパンデッドメタルモード時間より長く維持された後(138)、または出力が要求出力から許容誤差を超えて外れる場合、本装置は、エキスパンデッドメタルモード136を出て、非エキスパンデッドメタルモードまたはソリッドメタルモード140に入る。ソリッドメタルモード140において、切断アークは、切断が完了するまで維持され、トーチは被加工材から再移動され引き金が外される。本装置は、引き金状態を監視し(144)、引き金が外された時(146)、加工プロセスはプラズマ切断電流を作動不能にし後流れ120に入る。前述したように、後流れ120は、アークがしぼんだ後もトーチを通過するエア流れを続行し、トーチの内部要素を冷却する。引き金が外されず(148)、アーク停止が検知されない場合(150、152)、引き金が外される(144、146)かアークのしぼみが検知される(150、154)まで、切断アークは維持される(142)。
アークがしぼみ(154)引き金が外されていない場合(148)、制御された遅れが開始する(156)。制御された遅れ156の時、アーク電流は作動不能であるが、トーチを通過するエア流れは所定時間維持される。好ましくは、遅れ156の時間は、約0.5秒である。当然、他の時間も利用可能であり、考慮される。遅れ156の時間中にプラズマトーチを通過するエア流れを維持することにより、プラズマトーチの接点の分離が維持される。トーチを通過するエア流れと関連して、接点を閉じるのを遅らすことにより、切断作動時に溶解したインサートの一部を接点が閉鎖する前に固化させることが可能となる。このような構成により、アークがしぼんだ後に引き金が外されていない時、消耗材たる電極のインサートにより経験される磨耗が低減する。
遅れ156の後、プラズマトーチを通過するエアをオフする(158)。これにより、接点が閉じるか係合された配置へ戻ることが可能となる。引き金がまだ引かれており(154)、遅れ156が実行され、エアがオフされる(158)と、本装置は、パイロット・アーク回路が再び作動可能となる(90)。これにより、プラズマトーチが次のアークを発生することが可能となる。
上述したテクニック80により、引き金を再び引くこと無しに初期アークがしぼんだ後に次のアークを発生させることが可能となる。さらに、本発明に係るプラズマ切断装置は、プラズマ切断装置の作動を自動的に切換え、アークを、エキスパンデッドメタル作動モードと、非エキスパンデッドまたはソリッドメタル作動モードと、の間で繰り返し変換することを可能にする。エキスパンデッドメタル作動モードは、パイロット・アーク状態と切断アーク状態とを切換え、非エキスパンデッドまたはソリッドメタル作動モードは、アーク消滅とアーク構築を単一の引き金作動により可能にする(これにより、パイロット・アークも切断アークも存在しない)。このような加工プロセスは、複数の作動モードの間でプラズマ切断装置を自動的に非機械的に切り換える。
さらに、引続き切断作業をオペレータが要求することを示すために、アークが消滅した後に引き金が係合されたままの時、プラズマトーチの接点の再係合を遅らせることにより加工プロセスは、消耗材組立体のインサートにより経験される磨耗を低減させる。このような構成により、インサートのいかなる溶解部も、次のアークの発生前に固化させることが可能となる。これにより、接点の移動や次のアーク発生と関連するインサートの磨耗が低減される。
それゆえ、本発明に係る一実施形態は、エキスパンデッドメタルモードと非エキスパンデッドメタルモードとの間でプラズマトーチの作動を自動的に切換えるように構成されたコントローラと、トーチと、を有する溶接型装置を含む。
本発明に係る別の実施形態は、プラズマ切断電力を発生させる電力源と、電力源と接続されたプラズマトーチと、を有するプラズマ切断装置を含む。プラズマ切断装置は、第1切断モードと第2切断モードで作動可能であり、プラズマトーチの作動を第1切断モードと第2切断モードの間で非機械的に変更するソフトウエア手段を含む。
本発明に係るさらなる別の実施形態は、プラズマトーチ装置のコントローラを含む。このコントローラは、プラズマトーチのアーク作動時間を監視し、切断アーク作動時間が所定時間を超過していない場合は切断アークをパイロット・アークへ変換させ、切断アーク作動時間が少なくとも所定時間の場合は切断アークをしぼませる。
当業者は、以下のことを十分に認識しているはずである。すなわち、前述のプラズマ切断装置は、本発明に係るプラズマ切断装置の一例である。提示された以外のアーク開始テクニックを有するトーチも想像可能であり本願請求範囲内である。
本発明は、好適な実施形態を用いて以上のごとく記述された。この記述例から外れた等価例、選択可能例、変形例が可能であり、添付の本願請求範囲に含まれる。
本発明に係るプラズマ切断装置の概観図である。 図1のトーチ組立体の部分断面図である。 図1のプラズマ切断装置が基づいて作動する制御技術である。

Claims (7)

  1. プラズマ切断電力を発生させるように構成された電力源と、
    電力源に接続され第1切断モードと第2切断モードで操作可能なプラズマトーチと、
    第1切断モードと第2切断モードの間でプラズマトーチの作動を非機械的に変更するためのソフトウエア手段と、を備えたことを特徴とするプラズマ切断装置。
  2. 第1切断モードは、パイロット・アークを保持するモードであり、第2切断モードは、切断プロセスの終了後にアークをしぼませるモードであることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ切断装置。
  3. ソフトウエア手段は、プラズマトーチと電力源の少なくとも一つに装着されていることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ切断装置。
  4. 一つの電極と一つの接触器をさらに備え、
    前記電極と前記接触器との間を分離させることにより電気アークを発生させることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ切断装置。
  5. ソフトウエア手段は、アークがしぼんだ後、一定時間、前記電極と前記接触器との間の分離を維持するように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載のプラズマ切断装置。
  6. ガスをプラズマトーチへ供給するように構成されたガス源と、アークがしぼんだ後、ガスがプラズマトーチを通過するように構成されたソフトウエア手段と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ切断装置。
  7. ソフトウエア手段は、プラズマトーチの引き金を引くたびに、第1切断モードと第2切断モードの間でプラズマトーチの作動を非機械的に変更するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ切断装置。
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