JP2006198112A - 肘掛け装置および洋式トイレユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 起立した状態における高さ寸法が低くても、平伏した状態においては肘を安定して支えることのできる肘掛け装置、およびこの肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットを提供すること。
【解決手段】 肘掛け装置の肘掛け支持機構では、駆動軸74が軸線周りに回転すると、駆動アーム91は、駆動軸74との連結部分を中心に回転し、肘掛けアーム92は、リンクアーム93に動きを規定された状態で姿勢を変える。その結果、肘掛けアーム92に固定された肘掛け2は、起立姿勢から平伏姿勢に切り換わる。その際、回転中心位置が前方に移動するので、使用時には肘掛け2を長く使用でき、収納時には肘掛け2を低くすることができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 肘掛け装置の肘掛け支持機構では、駆動軸74が軸線周りに回転すると、駆動アーム91は、駆動軸74との連結部分を中心に回転し、肘掛けアーム92は、リンクアーム93に動きを規定された状態で姿勢を変える。その結果、肘掛けアーム92に固定された肘掛け2は、起立姿勢から平伏姿勢に切り換わる。その際、回転中心位置が前方に移動するので、使用時には肘掛け2を長く使用でき、収納時には肘掛け2を低くすることができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、肘掛け装置およびこの肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットに関するものである。
洋式トイレを使用する際、利用者の利便性を考慮して、人感センサやリモートコントローラの操作によって、洋式便器本体の斜め上方位置に肘掛けが出現してくる肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平11−104041号公報
特開2004−113616号公報
従来の肘掛け装置では、肘掛けを回転させて使用位置での平伏姿勢と退避位置での起立姿勢とに切り換える構成になっているが、その回転中心位置が固定であるため、肘掛けの先端部は正円の円弧を描くことになる。このため、起立した状態における回転中心位置からの肘掛けの先端部までの高さ寸法と、平伏した状態における肘掛けの先端部までの長さ寸法が等しい。従って、平伏した状態において肘掛けの長さ寸法を延ばしたい場合には、その分、起立した状態における回転中心位置からの肘掛けの高さ寸法が高くなってしまう。それ故、起立した状態における肘掛けの高さ寸法に制限がある場合、平伏した状態において肘掛けの長さ寸法を短くせざるを得ず、肘掛けで肘を支えた状態における安定感が得られないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、起立した状態における高さ寸法が低くても、平伏した状態においては肘を安定して支えることのできる肘掛け装置、およびこの肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、肘掛けと、該肘掛けを使用位置での平伏姿勢と該使用位置の後方の退避位置での起立姿勢とに回転可能に支持する肘掛け支持機構とを備えた肘掛け装置において、前記肘掛け支持機構は、前記肘掛けが回転して前記退避位置での起立姿勢から前記使用位置での平伏姿勢に切り換わる際、その回転中心位置が前方に移動するように構成されていることを特徴とする。
本発明では、肘掛けが退避位置から使用位置に回転する際、その回転中心位置が前方に移動するため、肘掛けが退避位置での起立姿勢から使用位置での平伏姿勢に回転する際、肘掛けの先端部は、正円の軌跡よりも前方に移動する。逆に、肘掛けが使用位置での平伏姿勢から退避位置での起立姿勢からに回転する際、肘掛けの先端部は、正円の軌跡よりも下方に移動する。従って、肘掛けは、起立した状態における高さ寸法の割には平伏した状態で前方に位置する。それ故、起立した状態における高さ寸法が低くても、平伏した状態においては肘を安定して支えることができるため、使い勝手がよい。
本発明において、前記肘掛け支持機構は、例えば、4以上の節を備えたリンク機構により構成される。この場合、前記リンク機構は、4節リンク機構であることが好ましい。4節リンク機構の場合、2つの節の位置を固定して、他の1つの節の位置を制御すれば、さらに他の節の位置を一義的に規定することができるので、安定な動作を実現できる。
本発明において、前記リンク機構を構成する複数のリンクのいずれかに線あるいは面で当接して前記肘掛けの平伏姿勢を保持するストッパを備えていることが好ましい。このように構成すると、リンクとストッパが広い面積で当接するので、リンクやストッパの局部に力が集中せず、荷重が分散するので、肘掛けに体重をかけても安全である。
本発明は、肘掛けが手動および電動のいずれの方式で操作される場合にも適用できるが、電動とする場合、前記肘掛けの姿勢を切り換えるための駆動源としての回転駆動用モータを備えた肘掛け駆動装置を設ければよい。
本発明において、前記肘掛け駆動装置は、少なくとも、前記肘掛けを前記使用位置から前記退避位置に向かう方向、および前記退避位置から前記使用位置に向かう方向のうちの少なくとも一方に付勢するアシストバネとを備えていることが好ましい。このように構成すると、回転駆動用モータとして小型のものを用いることができ、かつ、その消費電力の低減を図ることができる。
本発明を適用した肘掛け装置と、洋式便器本体、便座および便蓋を備えた洋式便器とを有する洋式トイレユニットでは、前記肘掛けは、前記洋式便器本体の斜め上方を前記使用位置として出現し、当該便器本体の後方を前記退避位置とすることになる。
本発明において、前記洋式便器は、前記洋式便器本体の後方に、給水装置を内蔵したロータンクを備え、前記肘掛けは、前記退避位置で起立した状態で前記ロータンクの上面より低い状態にあることが好ましい。このように構成すると、見栄えをよくすることができるとともに、退避位置で起立した肘掛けをロータンク内に収納するように構成することができる。
本発明の肘掛け装置では、肘掛けが退避位置から使用位置に回転する際、その回転中心位置が前方に移動するため、肘掛けは、起立した状態における高さ寸法の割には平伏した状態で前方に位置する。従って、起立した状態における高さ寸法が低くても、平伏した状態においては肘を安定して支えることができるため、使い勝手がよい。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した肘掛け装置、およびこの肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットを説明する。
[実施の形態1]
(洋式トイレユニットの全体構成)
図1(A)、(B)は、本発明の実施の形態1に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが退避位置にある状態を示す斜視図、およびこの洋式トイレユニットに用いた肘掛け駆動装置の斜視図である。図2(A)、(B)は、本発明の実施の形態1に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが退避位置から使用位置に移動しようとする途中の状態を示す斜視図、およびこの洋式トイレユニットに用いた肘掛け駆動装置の斜視図である。図3(A)、(B)は、本発明の実施の形態1に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが使用位置に出現した状態を示す斜視図、およびこの洋式トイレユニットに用いた肘掛け駆動装置の斜視図である。なお、図2(A)および図3(A)では、開状態にある便蓋の一部を一点鎖線で示してある。
(洋式トイレユニットの全体構成)
図1(A)、(B)は、本発明の実施の形態1に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが退避位置にある状態を示す斜視図、およびこの洋式トイレユニットに用いた肘掛け駆動装置の斜視図である。図2(A)、(B)は、本発明の実施の形態1に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが退避位置から使用位置に移動しようとする途中の状態を示す斜視図、およびこの洋式トイレユニットに用いた肘掛け駆動装置の斜視図である。図3(A)、(B)は、本発明の実施の形態1に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが使用位置に出現した状態を示す斜視図、およびこの洋式トイレユニットに用いた肘掛け駆動装置の斜視図である。なお、図2(A)および図3(A)では、開状態にある便蓋の一部を一点鎖線で示してある。
図1(A)において、本形態の洋式トイレユニット1は、洋式便器本体21、便座22および便蓋23を備えた洋式便器20と、肘掛け装置3とを有しており、この肘掛け装置3において、肘掛け2は、洋式便器本体21の斜め上方位置に平伏した姿勢で出現した使用位置と、この使用位置の後方で起立する退避位置との間を移動可能に構成されている。すなわち、本形態の洋式トイレユニット1では、図1(A)に示すように、洋式便器本体21の後方位置で起立した状態にある肘掛け2は、図2(A)に示す状態を経て、図3(A)に示すように前方に回転して、洋式便器本体21の斜め上方位置の使用位置に平伏した状態で出現するようになっている。
図1(A)、図2(A)、図3(A)において、本形態の洋式トイレユニット1に用いた洋式便器20は、洋式便器本体21の後方に、給水装置や局部洗浄装置などが収納されたロータンク30を備えており、ロータンク30内の側端部は、退避位置にある肘掛け2を収納する肘掛け収納部33になっている。このため、退避位置にある肘掛け2は、ロータンク30の前面部の側端部からなる遮蔽壁32の後方に位置し、洋式便器本体21が位置する前方からみた際、肘掛け2は、ロータンク30の前面部の側端部(遮蔽壁32)で遮蔽された状態にある。また、本形態では、ロータンク30の側面開口は、開閉蓋31で塞がれた状態にあり、退避位置にある肘掛け2は、ロータンク30の肘掛け収納部33に収納され、完全に遮蔽された状態にある。
従って、図1(A)に示す状態から図3(A)に示す状態に移行する際、肘掛け2は、図1(A)に示すように、ロータンク30内の肘掛け収納部33(遮蔽壁32の後方位置)から、図2(A)に示すように、起立姿勢のまま、ロータンク30の前面部の側端部(遮蔽壁33)より側方位置に水平移動した後、図3(A)に示すように、使用位置で平伏した姿勢になるように回転する。また、図1(A)に示す状態から図2(A)に示す状態に移行する際、ロータンク30の側面開口を覆う開閉蓋31は、肘掛け2の水平移動に連動して水平移動することにより、ロータンク30の側面開口を開放し、肘掛け2の水平移動を可能とする。
(肘掛け装置の詳細構成)
図4は、本発明の実施の形態1に係る肘掛け装置の分解斜視図である。図5は、図4に示す肘掛け装置に用いた肘掛け駆動装置を拡大して示す説明図である。図6は、図4に示す肘掛け装置の肘掛け支持機構を拡大して示す説明図である。図7(A)、(B)は、図6に示す肘掛け支持機構の動作を示す説明図であり、図7(A)には、肘掛けが退避位置で起立した状態を実線で示す一方、使用位置で平伏した状態を一点鎖線で示し、図7(B)には、肘掛けが退避位置で起立した状態を一点鎖線で示す一方、使用位置で平伏した状態を実線で示してあり、それらの途中の状態を二点鎖線で示してある。
図4は、本発明の実施の形態1に係る肘掛け装置の分解斜視図である。図5は、図4に示す肘掛け装置に用いた肘掛け駆動装置を拡大して示す説明図である。図6は、図4に示す肘掛け装置の肘掛け支持機構を拡大して示す説明図である。図7(A)、(B)は、図6に示す肘掛け支持機構の動作を示す説明図であり、図7(A)には、肘掛けが退避位置で起立した状態を実線で示す一方、使用位置で平伏した状態を一点鎖線で示し、図7(B)には、肘掛けが退避位置で起立した状態を一点鎖線で示す一方、使用位置で平伏した状態を実線で示してあり、それらの途中の状態を二点鎖線で示してある。
本形態の洋式トイレユニット1を構成するにあたって、図4に示すように、洋式便器本体21のロータンク30では、ロータンク本体38と開閉蓋31とが別部材で構成されている。また、肘掛け装置3は、肘掛け2の位置を切り換えるための駆動を行う肘掛け駆動装置5と、この肘掛け駆動装置5を制御する制御装置80とを備えている。
制御装置80は、内蔵するマイクロコンピュータによって、便座22および便蓋23の開閉状態を監視するように構成され、かつ、RAMなどのメモリに格納されたプログラムに従って、便座22および便蓋23の開閉状態の監視結果に基づいて肘掛け駆動装置5を制御する。
すなわち、制御装置80は、便蓋23が開状態にあって、かつ、便座22が閉状態にあるとき、退避位置にある肘掛け2を使用位置まで移動させるように肘掛け駆動装置5を制御する。また、制御装置80は、便蓋23が開状態にあって、かつ、便座22が開状態にあるとき、および便蓋23が閉状態にあるとき、肘掛け2が退避位置に位置するように肘掛け駆動装置5を制御する。
本形態においては、便座22および便蓋23の開閉状態を監視するために、便座開閉監視センサ81および便蓋開閉監視センサ82の出力が制御装置80に入力されるようになっている。かかる構成は、便座22および便蓋23が手動で開閉される場合に効果的であるが、便座22および便蓋23が駆動装置(図示せず)によって電動で開閉される場合、この駆動装置の出力によって、便座22および便蓋23の開閉状態を監視するように構成してもよい。また、便座22および便蓋23の開閉がリモートコントローラの操作で指示される場合、リモートコントローラからの出力から便座22および便蓋23の開閉状態を監視するように構成してもよい。
肘掛け駆動装置5は、概ね、表面にニスなどを塗布した木製の肘掛け2と、肘掛け2を上記のように回転可能に支持する肘掛け支持機構90と、肘掛け2を側方に向けて水平方向に駆動させるための水平駆動装置60、肘掛け2を回転させる回転駆動装置70とを備えており、これらの要素を以下、順に説明する。
まず、水平駆動装置60は、図4および図5に示すように、洋式便器本体21の後方にねじにより固定されるベース板61と、このベース板61の上に構成されるスライド機構とから構成されている。スライド機構は、ベース板61の両側での折り曲げ部分の間に両端が固定される一対のガイド軸62、63と、一方のガイド軸63に取り付けられるスライダ64と、他方のガイド軸62に取り付けられるスライド用ラック65と、スライダ64に連結されたスライドユニット66とから構成されている。スライドユニット66内には、図示を省略するが、水平駆動用モータと、この水平駆動用モータの回転出力が減速機構を介して伝達されるピニオンとが内蔵され、このピニオンは、スライド用ラック65と噛み合っている。このため、制御装置80からの制御のもと、水平駆動用モータが駆動されると、スライド用ラック65およびスライダ64は、ガイド軸62、63に沿って水平移動することになる。
回転駆動装置70は、水平駆動装置60のスライダ64に固定された可動板71を備えており、この可動板71には、内部に回転駆動用モータおよび減速輪列を備えた回転駆動ユニット72(ギアードモータ)、この回転駆動ユニット72の下面で露出する減速輪列の最終歯車から回転出力が伝達されるアイドラ歯車列73と、これらのアイドラ歯車列73を介して回転駆動ユニット72からの回転出力が伝達される駆動軸74と、駆動軸74の角度位置を検出するポテンショメータなどのセンサ(図示せず)とを備えている。このため、制御装置80からの制御のもと、回転駆動用モータが駆動されると、駆動軸74は軸線周りに回転することになる。
ここで、可動板71は、水平駆動装置60のスライダ64、スライド用ラック65と一体に水平移動する際、ベース板61の端部にガイドされる。また、可動板71において側方を向く垂直板部には、ステー36を介して開閉蓋31が取り付けられている。さらに、可動板71の上端部は、側方に折り曲げられて肘掛け2に対するストッパ710を構成している。
肘掛け支持機構90は、図4、図6および図7に示すように、回転駆動装置70の駆動軸74に基端側が連結されて駆動軸74を中心に前後に回転する金属パイプあるいは断面L字形状の金属板からなる駆動アーム91と、この駆動アーム91の先端部にピン(節)を介して回転可能に基端側が接続された肘掛けアーム2と、肘掛けアーム2の先端部にピン(節)を介して回転可能に基端側が接続された金属パイプあるいは断面L字形状の金属板からなるリンクアーム93とを備えており、このリンクアーム93は、回転駆動装置70の可動板71にピン(節)を介して接続されている。肘掛けアーム93は、緩いS字形状に加工された金属パイプあるいは断面L字形状の金属板からなり、基端側の直線部分に沿うように肘掛け2が固定されている。
ここで、駆動アーム91の基端側は、可動板71に対して回転可能な節を構成しているため、可動板71、駆動アーム91、肘掛けアーム92、およびリンクアーム93は、4つの節をもったリンク機構を構成している。このため、回転駆動装置70の駆動軸74が軸線周りに回転すると、駆動アーム91は、駆動軸74との連結部分(可動板71による支持部分)を中心に回転する結果、肘掛けアーム92は、リンクアーム93に動きを規定された状態で姿勢を変える。その結果、肘掛けアーム92に固定された肘掛け2は、図7(A)に示す起立姿勢と、図7(B)に示す平伏姿勢とに切り換えられる。また、平伏姿勢は、リンクアーム93の上面がストッパ710の下面に当接することにより、保持される。また、本形態では、肘掛け支持機構90が4節リンク機構で構成されているため、肘掛け2が退避位置での起立姿勢から使用位置での平伏姿勢に切り換わる際、その回転中心位置が前方に移動する。従って、肘掛け2が退避位置での起立姿勢から使用位置での平伏姿勢に回転する際、肘掛け2の先端部は、正円の軌跡よりも前方に移動する。逆に、肘掛け2が使用位置での平伏姿勢から退避位置での起立姿勢からに回転する際、肘掛け2の先端部は、正円の軌跡よりも下方に移動する。従って、肘掛け2は、起立した状態における高さ寸法の割には平伏した状態で前方に位置する。
さらに、本形態では、図4および図5に示す回転駆動装置70において、駆動軸74には、駆動軸74の周りにねじりコイルバネからなるアシストバネ(図示せず)が装着されている。アシストバネは、駆動軸74の真上位置(上死点)からみて肘掛け2の重心が後方にある状態(図7(A)に示す状態)でやや弛む方向に変形しているため、肘掛け2が図7(A)に示す状態から図7(B)に示す状態に移動する方向に付勢している。また、アシストバネは、肘掛け2の重心が駆動軸74の真上位置にあるとき、その変位量が最小になって無負荷状態に戻るが、図7(B)に示す状態に移行する間に巻き締まる。このため、アシストバネは、肘掛け2を使用位置から退避位置に向かう方向にも付勢している。
(動作)
このように構成した洋式トイレユニット1において、初期状態では、図1(A)に示すように、肘掛け2は、肘掛け駆動装置5とともに、ロータンク30内の肘掛け収納部33に退避した状態にある。この状態で、肘掛け駆動装置5は、肘掛け2を起立した姿勢に保持している。また、ロータンク30の側面開口は開閉蓋31で塞がれている。
このように構成した洋式トイレユニット1において、初期状態では、図1(A)に示すように、肘掛け2は、肘掛け駆動装置5とともに、ロータンク30内の肘掛け収納部33に退避した状態にある。この状態で、肘掛け駆動装置5は、肘掛け2を起立した姿勢に保持している。また、ロータンク30の側面開口は開閉蓋31で塞がれている。
この状態で、便蓋23が閉状態にあるとき、当然、便座22も閉状態にあるので、誰もトイレを使用しないとして、制御装置80は、肘掛け2を退避位置に保持するように肘掛け駆動装置5を制御する。
次に、利用者が便蓋23を開状態にしても、便座22も一緒に開状態にした場合には、洋式便器本体21を清掃するときか、あるいは男性が立位のまま用をたすときであるとして、制御装置80は、肘掛け2を退避位置に保持するように肘掛け駆動装置5を制御する。従って、肘掛け2が邪魔にならず、かつ、肘掛け2が汚れるのを防止できる。
これに対して、利用者が便蓋23を開状態にするが、便座22については閉状態のままにした場合には、座位で用をたすものとして、制御装置80は、肘掛け2を退避位置から使用位置に移動させるように肘掛け駆動装置5を制御する。すなわち、水平駆動装置60において、水平駆動用モータがオン状態になり、スライド用ラック65およびスライダ64が可動板71とともに、図2(A)に示す状態から、図2(B)に示すように、ガイド軸62、63に沿って側方に水平移動することになる。その結果、可動板71上に支持された回転駆動装置70、肘掛け支持機構90、および肘掛け2が側方に向けて水平移動する。その際、図2(A)に示すように、開閉蓋31は、可動板71とともに側方に水平移動し、ロータンク30の側面開口を開放する。次に、回転駆動装置70において、回転駆動用モータがオン状態になり、駆動軸74が軸線周りに反時計周りCCWの方向に回転すると、駆動アーム91は、駆動軸74との連結部分(可動板71による支持部分)を中心に回転し、肘掛けアーム92に固定された肘掛け2は、図7(A)に実線で示す起立姿勢から、図7(B)に実線で示す平伏姿勢に切り換わる。そして、平伏姿勢は、リンクアーム93の上面がストッパ710の下面に当接することにより、保持される。その際、肘掛け2の回転中心位置が前方に移動する。従って、肘掛け2が退避位置での起立姿勢から使用位置での平伏姿勢に回転する際、肘掛け2の先端部は、正円の軌跡よりも前方に移動する。
このようにして使用位置で平伏した肘掛け2を利用して便座22に座った後、利用者が用をたして、便蓋23を閉状態にすると、制御装置80は、肘掛け2を使用位置から退避位置に戻すように肘掛け駆動装置5を制御する。すなわち、上記動作とは反対に、回転駆動装置70において駆動軸74が軸線周りに時計周りCWの方向に回転して、肘掛け2は、図3に示す平伏姿勢から図2に示す起立姿勢になった後、スライドユニット66が作動し、肘掛け2は、図1に示すように肘掛け収納部33に向けて水平移動し、待機状態となる。その際、開閉蓋31はロータンク30の側面開口を塞ぐ。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の洋式トイレユニット1では、退避位置にある肘掛け2が、ロータンク30の前面部の側端部を遮蔽壁32として前方から遮蔽され、かつ、側方は開閉蓋31によって遮蔽されている。このため、退避位置にある肘掛け2は、完全に覆われた状態にあるので、見栄えがよく、かつ、汚れないので、常に衛生的である。しかも、退避位置にある肘掛け2が露出していないので、被服が引っ掛かることもなく、安全である。
以上説明したように、本形態の洋式トイレユニット1では、退避位置にある肘掛け2が、ロータンク30の前面部の側端部を遮蔽壁32として前方から遮蔽され、かつ、側方は開閉蓋31によって遮蔽されている。このため、退避位置にある肘掛け2は、完全に覆われた状態にあるので、見栄えがよく、かつ、汚れないので、常に衛生的である。しかも、退避位置にある肘掛け2が露出していないので、被服が引っ掛かることもなく、安全である。
また、本形態では、肘掛け支持機構90は、4節リンク機構によって構成されているので、2つの節の位置を固定しておけば、他の1つの節の位置を制御するだけで、さらに他の節の位置を一義的に規定することができるので、安定な動作を実現できる。しかも、肘掛け支持機構90では、肘掛け2が退避位置から使用位置に回転する際、その回転中心位置が前方に移動するため、肘掛け2は、平伏した状態において、肘掛け2は起立した状態における高さ寸法の割には前方に位置することになる。それ故、起立した状態における高さ寸法が低くても、平伏した状態においては肘を安定して支えることができるため、使い勝手がよい。すなわち、使用時には肘掛け2を長く使用でき、収納時には、肘掛け2は、退避位置で起立した状態で、ロータンク30の上面より低い位置にあるため、退避位置にある肘掛け2を起立した状態でロータンク30内に収納することができる。それ故、狭いトイレでも邪魔にならず、かつ、外観を損なわない。
さらに、本形態では、アシストバネの付勢力を利用しているので、回転駆動用モータとして小型のものを用いることができ、かつ、その消費電力を低く抑えることができる。しかも、アシストバネは、使用位置にある肘掛け2を退避位置に向かわせる方向に付勢している。このため、肘掛け2が退避位置から使用位置に移動する際、アシストバネがブレーキとして作用するので、安全である。また、肘掛け2が退避位置に移動する際、最も大きなトルクが必要であるが、このようなタイミングにおいて、アシストバネの付勢力が効果的に作用する。
また、アシストバネは、起立姿勢から平伏姿勢に回転する途中の上死点付近で変位量が最小となるため、肘掛け2に対して付勢力を効果的に作用する。すなわち、肘掛け2には自重による回転中心周りの下向きのモーメントが発生し、そのモーメントは、肘掛け2の回動に伴い、そのモーメントが変化する。かかるモーメントは、使用位置でもっとも大きく、上死点ではもっとも小さくなる。従って、本形態では、アシストバネが上死点付近でフリーな状態になるので、使用位置にて大きく変位し、大きな付勢力を発生することになる。このため、アシストバネの付勢力変化の傾きを肘掛けのモーメント変化の傾きと平行、あるいはそれよりきつくできるなど、肘掛け2が退避位置から使用位置に移動する際、アシストバネがブレーキとして効果的に作用するので、安全性を向上することができ、かつ、動作がスムーズである。また、肘掛け2が退避位置に移動する際、最も大きなトルクが必要であるが、このようなタイミングにおいて、アシストバネの付勢力がより効果的に作用する。しかも、肘掛け2に体重がかかったとき、アシストバネはそれに抗する力として効果的に作用することになる。
なお、アシストバネの付勢力は、肘掛け2の重心が駆動軸74の真上位置(上死点)にあるとき無負荷になる構成の他、肘掛け2の重心が駆動軸74の真上位置(上死点)より後方あるいは前方にあるとき無負荷になる構成を採用してもよい。また、アシストバネについては、ねじりコイルバネの他、引っ張りコイルバネや板バネを用いてもよい。また、アシストバネについては、肘掛け駆動装置5の内部に限らず、外付けであってもよい。
また、平伏姿勢は、リンクアーム93の上面が板状のストッパ710の下面に当接することにより、保持され、その際の当接面積が広い。それ故、リンクアーム93やストッパ710の局部に力が集中せず、荷重が分散するので、肘掛け2に体重をかけても安全である。
さらに、本形態では、洋式トイレでは便座22および便蓋23の開閉状態から、利用者が着座するか否かを予測できるとして、便座22および便蓋23の開閉状態を監視し、その監視結果に基づいて肘掛け駆動装置5を制御する。このため、これから着座しようとするタイミングに合わせて肘掛け2が使用位置に出現してくるので、使い勝手がよい。
[実施の形態2]
図8(A)、(B)は、本発明の実施の形態2に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが退避位置にある状態を示す斜視図、および肘掛けが使用位置に出現した状態を示す斜視図である。図9(A)、(B)は、本発明の実施の形態2に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが使用位置に出現した状態を示す平面図、および側面図である。
図8(A)、(B)は、本発明の実施の形態2に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが退避位置にある状態を示す斜視図、および肘掛けが使用位置に出現した状態を示す斜視図である。図9(A)、(B)は、本発明の実施の形態2に係る肘掛け装置を備えた洋式トイレユニットにおいて肘掛けが使用位置に出現した状態を示す平面図、および側面図である。
実施の形態1では、退避位置にある肘掛け2をロータンク30の前面部の側端部を遮蔽壁として遮蔽する構造であったため、ロータンク30の側面に開閉蓋31を配置したが、図8(A)、(B)および図9(A)、(B)に示す洋式トイレユニット1Aおよび肘掛け装置3Aのように、ロータンク30の前面部の側端部分に開閉蓋31Aを設け、この開閉蓋31Aを、退避位置にある肘掛け2を前方から遮蔽する遮蔽壁として用いてもよい。ここで、開閉蓋31には、図8(B)に示す開状態から図8(A)に示す閉状態に回転する方向に付勢されている。
このような洋式トイレユニット1Aおよび肘掛け装置3Aを構成する場合には、図4〜図7を参照して説明した肘掛け駆動装置5において、水平駆動装置60を省略し、回転駆動装置70および肘掛け支持機構2だけで肘掛け駆動装置5を構成すればよい。すなわち、利用者が便蓋23を開状態にしたが、便座22については閉状態のままにした場合には、座位で用をたすものとして、図4に示す制御装置80が、肘掛け2を退避位置から使用位置に移動させるように肘掛け駆動装置5を制御する結果、回転駆動装置70では、回転駆動用モータがオン状態になり、駆動軸74が反時計周りCCWに回転する。その結果、駆動アーム91は、駆動軸74との連結部分(可動板71による支持部分)を中心に回転し、肘掛けアーム92に固定された肘掛け2は、図8(A)に示す起立姿勢から、図8(B)および図9に示す平伏姿勢に切り換わる。その際、開閉蓋31Aは、その内側に形成された突起(図示せず)が肘掛け2の先端部で外側に押された後、駆動アーム91よって内側の突条部310Aが外側に押され、垂直軸線を中心に回転し、開状態となる。
これに対して、図8(B)に示す状態で、回転駆動装置70で回転駆動用モータが駆動軸74を時計周りCWに回転させると、駆動アーム91は、駆動軸74との連結部分(可動板71による支持部分)を中心に回転し、肘掛けアーム92に固定された肘掛け2は、図8(B)に示す平伏姿勢から、図8(A)に示す起立姿勢に切り換わる。その結果、開閉蓋31Aは、肘掛け2による拘束が解除されるので、バネ力によって回転し、肘掛け2を前方で覆う位置に戻る。
このような構成を採用した場合には、肘掛け装置3を容易に後付けでき、オプション化が可能である。
[その他の実施の形態]
上記形態では、肘掛け2が左右の一方側のみに配置されている構成であったが、肘掛け2が左右両側に配置される洋式トイレユニットに本発明を適用してもよい。また、上記形態では、肘掛け支持機構90として4節リンク機構を用いたが、5節以上のリンク機構を用いてもよい。このように構成した場合には、より複雑な動きを実現できる。さらに、肘掛け2が回転するときの中心を移動させるには、リンク機構に限らず、その一部にカムを利用してもよい。さらにまた、上記形態では、肘掛け2が電動で操作される構成であったが、肘掛け2が手動で操作されるタイプの洋式トイレユニットに本発明を適用してもよい。なお、上記形態では、肘掛け装置3を洋式トイレユニットに搭載した例を説明したが、本発明を適用した肘掛け装置3は、洋式トイレユニットの他、会議場やホールなどの椅子に用いてもよい。
上記形態では、肘掛け2が左右の一方側のみに配置されている構成であったが、肘掛け2が左右両側に配置される洋式トイレユニットに本発明を適用してもよい。また、上記形態では、肘掛け支持機構90として4節リンク機構を用いたが、5節以上のリンク機構を用いてもよい。このように構成した場合には、より複雑な動きを実現できる。さらに、肘掛け2が回転するときの中心を移動させるには、リンク機構に限らず、その一部にカムを利用してもよい。さらにまた、上記形態では、肘掛け2が電動で操作される構成であったが、肘掛け2が手動で操作されるタイプの洋式トイレユニットに本発明を適用してもよい。なお、上記形態では、肘掛け装置3を洋式トイレユニットに搭載した例を説明したが、本発明を適用した肘掛け装置3は、洋式トイレユニットの他、会議場やホールなどの椅子に用いてもよい。
1 洋式トイレユニット
2 肘掛け
3 肘掛け装置
5 肘掛け駆動装置
20 洋式便器
21 洋式便器本体
22 便座
23 便蓋
30 ロータンク
31 開閉蓋
32 遮蔽壁
33 肘掛け収納部
60 水平駆動装置
70 回転駆動装置
74 駆動軸
80 制御装置
90 肘掛け支持機構
2 肘掛け
3 肘掛け装置
5 肘掛け駆動装置
20 洋式便器
21 洋式便器本体
22 便座
23 便蓋
30 ロータンク
31 開閉蓋
32 遮蔽壁
33 肘掛け収納部
60 水平駆動装置
70 回転駆動装置
74 駆動軸
80 制御装置
90 肘掛け支持機構
Claims (8)
- 肘掛けと、該肘掛けを使用位置での平伏姿勢と該使用位置の後方の退避位置での起立姿勢とに回転可能に支持する肘掛け支持機構とを備えた肘掛け装置において、
前記肘掛け支持機構は、前記肘掛けが回転して前記退避位置での起立姿勢から前記使用位置での平伏姿勢に切り換わる際、その回転中心位置が前方に移動するように構成されていることを特徴とする肘掛け装置。 - 請求項1において、前記肘掛け支持機構は、4以上の節を備えたリンク機構により構成されていることを特徴とする肘掛け装置。
- 請求項2において、前記リンク機構は、4節リンク機構であることを特徴とする肘掛け装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記リンク機構を構成する複数のリンクのいずれかに線あるいは面で当接して前記肘掛けの平伏姿勢を保持するストッパを備えていることを特徴とする肘掛け装置。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記肘掛けの姿勢を切り換えるための駆動源としての回転駆動用モータを備えた肘掛け駆動装置を有していることを特徴とする肘掛け装置。
- 請求項5において、前記肘掛け駆動装置は、少なくとも、前記肘掛けを前記使用位置から前記退避位置に向かう方向、および前記退避位置から前記使用位置に向かう方向のうちの少なくとも一方に付勢するアシストバネとを備えていることを特徴とする肘掛け装置。
- 請求項1ないし6のいずれかに規定する肘掛け装置と、洋式便器本体、便座および便蓋を備えた洋式便器とを有する洋式トイレユニットであって、
前記肘掛けは、前記洋式便器本体の斜め上方を前記使用位置として出現し、当該便器本体の後方を前記退避位置としていることを特徴とする洋式トイレユニット。 - 請求項7において、前記洋式便器は、前記洋式便器本体の後方に、給水装置を内蔵したロータンクを備え、
前記肘掛けは、前記退避位置で起立した状態で前記ロータンクの上面より低い状態にあることを特徴とする洋式トイレユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005012108A JP2006198112A (ja) | 2005-01-19 | 2005-01-19 | 肘掛け装置および洋式トイレユニット |
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| JP2006198112A true JP2006198112A (ja) | 2006-08-03 |
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Family Applications (1)
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| JP2005012108A Pending JP2006198112A (ja) | 2005-01-19 | 2005-01-19 | 肘掛け装置および洋式トイレユニット |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP2006198112A (ja) |
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- 2005-01-19 JP JP2005012108A patent/JP2006198112A/ja active Pending
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