JP2006267455A - カセッテ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で所望の強度を得ると共に、放射線画像記録担体を前記筐体の内部に確実に保持する。
【解決手段】カセッテ10は、蓄積性蛍光体シートIPが配設された筐体12の端部に蓋体14が一体的に設けられ、前記蓋体14は前記筐体12に設けられた開閉ロック機構16によってその開閉動作が規制されている。また、筐体12の内部に配設された蓄積性蛍光体シートIPは、ロック機構18によってその変位が規制されている。そして、開閉ロック機構16が解除されて蓋体14が開蓋し、且つ、ロック機構18による蓄積性蛍光体シートIPの係止状態が解除させることにより、前記蓄積性蛍光体シートIPが前記筐体12から取り出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート状のワークを収容するカセッテに関する。
例えば、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力させるシステムが知られている。
蓄積性蛍光体は、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)の照射によりこの放射線エネルギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光の照射によって、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蛍光体をいう。この蓄積性蛍光体は、通常、シート状に構成されて蓄積性蛍光体シートとして使用されている。
一方、人体等の被写体に放射線、例えば、X線を照射してこの被写体の放射線画像情報を写真フイルムに直接記録する作業が行われている。蓄積性蛍光体シートや写真フイルム等の放射線画像記録担体は、通常、1枚ずつカセッテに収容された状態で撮影装置に装填され、このカセッテを通して前記放射線画像記録担体にX線が照射されている。そして、例えば、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を読み取る際に、カセッテを画像読み取り装置に装填し、前記蓄積性蛍光体シートに対して励起光を照射することにより蓄積された放射線エネルギを光電的に読み取っている。
この種のカセッテとして、特許文献1に開示されているように、ケーシングを有し、このケーシングには、蓄積性蛍光体シートの取り出し及び再収納のための蓋部が設けられている。この蓋部は、ケーシングに対して開閉自在に設けられている。
一方、前記ケーシングの内部には、その両側部に前記蓋部の開動作を規制するロック機構が設けられ、前記ケーシングの前面に設けられた一組のロックを介して前記蓋部のロック状態を解除して前記蓋部が開閉可能となる。
特開平11−271894号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、ケーシングの一部、特に、前記ケーシングの端部が開口し、且つ、その面積が大きいため、前記ケーシングの剛性が十分に確保されず、しかも、前記ケーシングの内部に外光が進入しやすくなるため遮光性が低下してしまう。
また、蓋部の開閉動作の規制を行うロック機構が、ケーシングの両側部に設けられているため、前記ケーシングの略中央部において蓋部の規制がなされず、その強度不足が懸念される。
さらに、蓋部がケーシングの一部でなく、前記ケーシングの全面が蓋部として開閉するカセッテでは、前記蓋部の開閉動作に広いスペースが必要となるため、前記カセッテに収納された蓄積性蛍光体シートを読み取るための画像読み取り装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、前記の種々の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で所望の強度を得ることができると共に、放射線画像記録担体を筐体の内部に確実に保持することが可能なカセッテを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、箱状に形成され、内部にシート状のワークが収容される筐体と、
前記筐体の開口した端部に設けられ、前記筐体の表板側に接続された接続部位を支点として開閉する蓋体と、
前記筐体の端部を閉塞した状態で前記蓋体を保持する蓋体ロック機構と、
を備え、
前記蓋体ロック機構の解除が、前記筐体における前記ワークの取り出し方向と略直交する前記筐体の一側面側で行われることを特徴とする。
本発明によれば、蓋体ロック機構によって蓋体の開動作を規制し、前記蓋体ロック機構の解除を筐体の一側面側から行うようにしている。
従って、従来のカセッテで行われていた前記カセッテの前面側からロック機構の解除を行う構成と比較して、その構成を簡素化することができると共に、、前記ワークを筐体から簡便に取り出すことができる。また、蓋体を筐体の端部に設けることにより、前記筐体における開口面積を、従来のカセッテと比較して小さくすると共に、蓋体ロック機構を筐体の略中央部に設けることにより、前記筐体の強度を高めることができる。
また、前記筐体には、前記ワークが前記筐体の内部に固定された固定状態と、前記筐体から離脱可能な固定解除状態とを切り換える切換機構を備え、
前記切換機構の解除を、前記筐体における前記ワークの取り出し方向と略直交する前記筐体の一側面側で行うとよい。これにより、切換機構によって筐体内におけるワークの固定状態を切り換えることができるため、蓋体ロック機構に保持された蓋体が何らかの理由で開蓋してしまった場合でも、前記ワークが切換機構を介して前記筐体の内部に係止されているため、前記筐体の外部に飛び出すことを防止することができる。また、切換機構を筐体の一側面側から解除することにより、前記ワークを筐体より簡便に取り出すことができる。
さらに、蓋体ロック機構は、筐体におけるワークの取り出し方向と略直交する幅方向の略中央部に設けられ、筐体における前記ワークの取り出し方向と略直交方向に変位自在に設けられるシャフトと、前記シャフトに連結されると共に、前記蓋体に形成される溝部に係合される係合部と、前記シャフトに連結され、前記筐体の外部に一部が露呈する操作部とを備えるとよい。これにより、蓋体ロック機構は、操作部を介してシャフトを軸線方向に沿って変位させることにより、前記蓋体に係合される係合部の係合状態を切り換えることができる。そのため、蓋体ロック機構の構成を簡素化し、且つ、前記蓋体の開動作の規制状態を簡便に解除することができる。
さらにまた、切換機構は、筐体に支持された支軸を支点として回動自在な回動部材からなり、前記回動部材の一端部に、前記ワークに形成された凹部に挿入される係合部を形成すると共に、他端部に、前記筐体の一側面より外部に露呈する押圧部を形成し、前記押圧部を押圧することにより前記回動部材が前記支軸を中心として回動させて前記係合部を前記凹部より離脱させるとよい。
これにより、蓋体が何らかの理由で開蓋してしまった場合においても、前記ワークが切換機構を介して前記筐体の内部に係止されているため、前記筐体の外部に飛び出すことがないと共に、前記筐体の一側面に設けられた押圧部を押圧することにより、簡便に前記ワークの係止状態を解除することができる。
またさらに、蓋体に、筐体の内部に収容されたワークと対向する位置に該ワーク側に突出した突部を形成し、前記蓋体が開蓋する際に、前記ワークを前記突部に当接させるとよい。これにより、前記蓋体を、突部を介してワークの変位力を利用して開蓋させることができるため、従来のカセッテに設けられていた蓋部を開蓋させるための機構が不要となり、カセッテの構成をさらに簡素化することができる。
また、筐体を、互いに対向するように配設された一組のプレートとし、一方のプレートと他方のプレートとの間に、前記プレート同士を互いに離間させる方向への変位を規制する組付機構と、前記プレートの端部同士を接続する保持部とを備えるとよい。これにより、一方のプレートと他方のプレートとを組付機構及び保持部によって一体的に接続し、筐体を構成することができる。その結果、前記筐体を容易に組み付けることができると共に、簡便に分解を行ってメンテナンス作業を行うことが可能である。
さらに、筐体に、ワークを蓋体側に向かって押圧する押出機構が設けることにより、前記蓋体が開蓋した際に前記ワークを円滑に筐体の内部から取り出すことができる。
さらにまた、ワークを、被写体の放射線画像情報が記録される放射線画像記録担体とするとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、筐体の一側面側から解除可能な蓋体ロック機構を設けることにより、従来のカセッテで行われていた前記カセッテの前面側からロック機構の解除を行う構成と比較して、その構成を簡素化することができると共に、、前記ワークを筐体から簡便に取り出すことができる。また、蓋体を筐体の端部に設けることにより、前記筐体における開口面積を、従来のカセッテと比較して小さくすることができるため、前記筐体の強度を高めることができる。
本発明に係るカセッテについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るカセッテを示す。
このカセッテ10は、図1〜図3に示されるように、蓄積性蛍光体シートIPを収納して放射線照射面を構成する筐体12と、前記筐体12の開口した端部に設けられ、前記蓄積性蛍光体シートIPが外部に取り出される際に開閉される蓋体14と、前記蓋体14の開閉動作を規制する開閉ロック機構(蓋体ロック機構)16と、前記筐体12に対する前記蓄積性蛍光体シートIPの固定状態を切り換えるロック機構(切換機構)18と、前記蓄積性蛍光体シートを蓋体14側に向かって押し出す押出機構20とを備える。
筐体12は、樹脂製材料からなり、略同一形状からなる第1及び第2ケーシング22、24と、前記第1ケーシング(プレート)22と第2ケーシング(プレート)24とを所定間隔離間した状態で固定する組付機構26と、前記第1及び第2ケーシング22、24の一端部同士を一体的に固定する保持部27とからなる。
組付機構26は、図2及び図4に示されるように、第1ケーシング22の周縁部に形成され、第2ケーシング24側に向かって略直角に突出した複数のアーム部28と、第1及び第2ケーシング22、24を重ね合わせた際に、前記第2ケーシング24において前記アーム部28と対向する位置に設けられる係合ブロック30とから構成される(図4参照)。
アーム部28の端部には、前記第1ケーシング22と略並行且つ保持部27側(矢印A方向)に向かって折曲された爪部32が形成されている。
一方、係合ブロック30は、第2ケーシング24の側面と蓄積性蛍光体シートIPを含むプレート部材52との間に設けられ、第2ケーシング24に固定されたピン部材34が係合される長孔35を介して軸線方向に変位自在に設けられている。そして、係合ブロック30には、その内部に形成された凹部36を介して第2ケーシング24の凸部38との間にスプリング40が介装され、前記スプリング40の弾発力によって前記係合ブロック30が常にアーム部28側(矢印B方向)へと押圧されている。
そして、係合ブロック30における蓋体14側となる端部には、所定長だけ突出した膨出部42が形成され、前記膨出部42と第2ケーシング24との間に第1ケーシング22のアーム部28が爪部32を介して係合される。その結果、第1及び第2ケーシング22、24が、鉛直方向に係合された状態となり、両者は一体的に組み付けられる。
このように、第1及び第2ケーシング22、24が、組付機構26を介して連結された状態で、前記第1及び第2ケーシング22、24の一端部側が保持部27によって閉塞され、他端部側が蓋体14によって閉塞される。これにより、第1及び第2ケーシング22、24から構成される筐体12を、簡便に組み付けることができる。
蓋体14は、図2に示されるように、筐体12の幅寸法と略同一寸法で形成されると共に、前記蓋体14が筐体12の他端部を閉塞した際に、前記蓋体14の高さ寸法が、第1及び第2ケーシング22、24の表面と略同一面となるように設定されている(図3参照)。
この蓋体14は、可撓性を有する樹脂製材料から断面略L字状に形成され、第1及び第2ケーシング22、24と略直交したベース部44が、前記第2ケーシング24の端部に接合されている。換言すれば、蓋体14は、樹脂製材料からなる第2ケーシング24に一体的に組み付けられている。これにより、蓋体14は、第2ケーシング24の端部との接合部位を支点として回動自在である。
また、蓋体14には、ベース部44に対して略直角に折曲し、筐体12側(矢印A方向)に所定長だけ延在した折曲部46が形成され、前記蓋体14によって筐体12が閉塞された際に、前記折曲部46が第1ケーシング22の段部48に係合される(図3、5参照)。この際、段部48は、第2ケーシング24側に向かって所定深さだけ窪んで形成され、前記段部48の深さ寸法は、折曲部46の厚さ寸法と略同等に形成されている。そのため、前記折曲部46が第1ケーシング22の表面より突出することがなく、略同一平面状となる。
さらに、ベース部44の略中央には、筐体12側(矢印A方向)に向かって所定長だけ突出した突部50が形成され、前記蓋体14で筐体12を閉塞した際に、前記突部50が第1及び第2ケーシング22、24の内部に若干量だけ挿入される。詳細には、突部50は、筐体12の内部に収納された蓄積性蛍光体シートIPと対向する位置に設けられている。
蓄積性蛍光体シートIPは、放射線画像記録領域を構成する矩形状の蛍光体層からなり、前記蛍光体層は、例えば、ガラス等の硬質材料からなる支持基板に柱状の蛍光体を蒸着して形成される硬質のシートを用いると好適である。なお、蛍光体層は、真空容器内で蓄積性蛍光体を加熱して蒸発させ、これらを支持基板上に付着させる真空蒸着法、スパッタリング、CVD、イオンフレーティング法を用いて形成することができる。
このように形成される蛍光体層は、蛍光体がこの蛍光体層の平面と略垂直な柱状をなし、それぞれが光学的に独立に構成されており、照射される放射線に対して高感度で、且つ、画像の粒状性を低下させることができると共に、励起光の散乱を減少させて画質を鮮明にすることができる。
そして、蓄積性蛍光体シートIPは、所定厚さからなる板状のプレート部材52に保持されている。このプレート部材52は、前記蓄積性蛍光体シートIPより若干だけ大きな略長方形状に形成され、その略中央部に前記蓄積性蛍光体シートIPが保持される(図2参照)。
開閉ロック機構16は、図2に示されるように、蓋体14の近傍となる筐体12の内部に設けられる。前記開閉ロック機構16は、前記蓋体14と略平行に設けられ、軸線方向に沿って変位するシャフト54と、第1ケーシング22の内壁面に固定され、前記シャフト54を変位自在に保持する複数(例えば、4個)のガイド部材56と、前記シャフト54に装着され、前記蓋体14の係合溝58に係合される一組の係合プレート(係合部)60と、前記シャフト54を変位させることにより、前記係合プレート60による蓋体14の開閉ロック状態を解除するロック解除部材(操作部)62とからなる。
シャフト54は、筐体12における一側面側から他側面側まで到達するように長尺に形成され、前記シャフト54の軸線方向に所定間隔離間して設けられたガイド部材56と第1ケーシング22の間に挿通されて保持されている。すなわち、シャフト54は、複数のガイド部材56を介して第1ケーシング22に対して変位自在に保持されている。
また、シャフト54の端部には、該シャフト54の軸線方向に沿って所定長さを有する押圧部材64が装着されている。この押圧部材64には、筐体12の一側面側(矢印C方向)に断面略長方形状の第1押圧部66が突出して形成されている。そして、図8に示されるように、前記第1押圧部66が、その形状に対応して形成された筐体12の第1孔部68に挿入され、なお、前記第1押圧部66の端部は、第1孔部68を介して筐体12の外部に臨んでいる。ここで、第1押圧部66の端面は、筐体12の側面より外部へと突出することがなく、前記側面と略同一平面となる。
以上の構成において、第1押圧部66が、筐体12の外部から図示しない押圧機構によって内部側(矢印D方向)へと押圧されることにより、押圧部材64を介してシャフト54が第1孔部68より離間する方向(矢印D方向)へと変位する。
係合プレート60は、図2に示されるように、複数のガイド部材56の間に位置して設けられ、シャフト54に対してその軸線方向(矢印C、D方向)に沿った変位が規制された状態で装着されている。そのため、シャフト54が変位する際に、係合プレート60が前記シャフト54の軸線方向に沿って一体的に変位する。
この係合プレート60は、図6に示されるように、略中央部がシャフト54によって回動自在に軸支され、筐体12側(矢印A方向)となる一端部が第1ケーシング22の内壁面に当接している。また、蓋体14側となる係合プレート60の他端部には、前記折曲部46側に向かって突出したロック爪72が形成され、このロック爪72は、蓋体14における折曲部46の内壁面に当接する。
すなわち、係合プレート60のロック爪72は、前記蓋体14の折曲部46に形成された係合溝(溝部)58に係合されている。前記係合溝58は、一組の係合プレート60と対向する位置にそれぞれ形成され、折曲部46の内壁面から若干量だけ窪んで形成される。前記係合溝58の幅寸法は、係合プレート60の幅寸法と略同等若しくは若干大きく形成されている。そのため、前記係合溝58に係合プレート60のロック爪72が係合することにより、蓋体14が筐体12から離間する方向に回動変位することが規制されるため、前記蓋体14による筐体12の閉塞状態が保持される。
一方、図2に示されるように、係合プレート60がシャフト54の変位作用下に矢印D方向へと変位し、前記係合プレート60が蓋体14における係合溝58と隣接した部位へと変位することにより、前記係合プレート60のロック爪72が前記係合溝58の形成されていない折曲部46の内壁面によって第2ケーシング24側へと押圧され、前記係合プレート60がシャフト54を支点として時計回り(図6中、矢印E方向)に回動変位する。これにより、係合プレート60による蓋体14の開閉ロック状態が解除され、前記蓋体14が筐体12の端部から回動して離間することにより前記筐体12が開蓋した状態となる。
また、ロック解除部材62は、図2及び図7に示されるように、シャフト54を挟んで蓋体14と略対向し、且つ、第1ケーシング22における幅方向の略中央部に装着孔73を介して設けられている。このロック解除部材62は、その一部が外部に露呈するように装着され、前記シャフト54に向かって延在する連結プレート75が前記シャフト54に連結されている。すなわち、前記ロック解除部材62は、シャフト54の軸線方向に沿って該シャフト54と一体的に装着孔73の内部に沿って変位する。前記ロック解除部材62には、装着孔73との間にスプリング(図示せず)が介装され、前記ロック解除部材62がスプリングの弾発力によって常に押圧部材64側(矢印C方向)に押圧されている。換言すれば、ロック解除部材62と連結されたシャフト54と、前記シャフト54に固定された係合プレート60及び押圧部材64が、スプリングの弾発力によって筐体12の第1孔部68側(矢印C方向)へと押圧されている。
そして、押圧部材64の第1押圧部66を押圧する代わりに、例えば、作業者が手動でロック解除部材62をスプリングの弾発力に抗して第1孔部68から離間する方向(矢印D方向)へとスライドさせることにより、シャフト54と一体的に係合プレート60が矢印D方向へと変位し、前記係合プレート60による蓋体14の開閉ロック状態を解除することが可能となる。すなわち、開閉ロック機構16は、押圧部材64を押圧することによって解除することができると共に、第1ケーシング22に装着されたロック解除部材62をスライド変位させるという手動操作によっても解除することができる。
一方、押圧部材64に対する押圧動作、又は、ロック解除部材62に対する変位動作が完了した後に、前記押圧部材64及びロック解除部材62が連結されたシャフト54がスプリングの弾発力によって第1孔部68側へと変位し、係合プレート60が再び蓋体14の係合溝58と対向する位置に復帰する。
ロック機構18は、図8に示されるように、筐体12の内部に設けられ、前記プレート部材52に係合されるロックピン(回動部材)74を含む。このロックピン74は、蓄積性蛍光体シートIPを含むプレート部材52と筐体12の内壁面との間に設けられ、その略中央部が第1及び第2ケーシング22、24に支持された支軸76によって軸支されている。すなわち、ロックピン74は、第1及び第2ケーシング22、24の厚さ方向に沿って略平行な状態で回動自在に設けられている。
ロックピン74の一端部側は、プレート部材52の一側面に当接するように平面状に形成され、その先端部には前記プレート部材52側(矢印D方向)に向かって断面略三角形状に突出した係合部78が形成されると共に、前記係合部78と反対側となる筐体12の内壁面側(矢印C方向)には、所定角度傾斜した状態で前記内壁面に当接したばね部80が形成されている。
このばね部80は、断面略U字状に形成され、ロックピン74の一端部を筐体12の内壁面から離間する方向(矢印D方向)に付勢する弾発力を有しているため、前記係合部78が常にプレート部材52側に押圧される。これにより、係合部78がプレート部材52の側面に形成された係合凹部(凹部)82に係合され、前記プレート部材52の蓋体14側への変位が規制されたロック状態となる。
また、ロックピン74の他端部側は、筐体12の内壁面に当接するように平面状に形成され、その先端部には、前記筐体12の内壁面側(矢印C方向)に向かって所定長だけ突出した第2押圧部84が形成されている。この第2押圧部84は、断面略長方形状に形成され、前記第2押圧部84が筐体12の側面に形成された第2孔部86に挿入され、その端面が外部に臨んでいる。なお、第2押圧部84の端面は、筐体12の側面より外部へと突出することがなく、前記側面と略同一平面となる。
すなわち、第2押圧部84を筐体12の外部より内部側に向かって押圧することにより、ロックピン74が支軸76を支点として時計回り(矢印F方向)に回動し、前記ロックピン74の係合部78が係合凹部82より離脱し、前記ロックピン74によるプレート部材52の変位が規制されたロック状態が解除される。
押出機構20は、保持部27が装着される筐体12の一端部側に設けられ、プレート部材52と前記筐体12の側面との間にそれぞれ一組設けられている。
この押出機構20は、図2及び図4に示されるように、プレート部材52の端部に係合されるブラケット88と、前記ブラケット88に連結され、前記プレート部材52と筐体12の内壁面との間に変位自在に設けられる変位ブロック90と、前記変位ブロック90を蓋体14側に向かって付勢するスプリング92とからなる。
ブラケット88は、断面略三角形状に形成され、プレート部材52と第1ケーシング22との間に配設されている。前記ブラケット88の端部には、第2ケーシング24側に向かって略直角に折曲されたフック部94が形成され、前記フック部94がプレート部材52における保持部27側(矢印A方向)となる端面に係合されている。
変位ブロック90には、蓋体14側となる一端部に軸線方向に沿った長孔96が形成され、前記長孔96には第2ケーシング24に固定されたピン部材34が挿通されている。すなわち、変位ブロック90は、ピン部材34によって軸線方向に沿った変位量が規制され、前記長孔96の軸線方向に沿った長さ分だけ変位することが可能となる。
また、変位ブロック90の他端部には、第2ケーシング24側にブラケット88が一体的に装着されている。このため、ブラケット88は、前記変位ブロック90と一体的に変位する。
さらに、変位ブロック90の略中央部には、第1ケーシング22側に開口して軸線方向に沿って所定長さを有する凹部100が形成され、前記凹部100における蓋体14側の内壁面と前記凹部100と対向した第2ケーシング24の凸部102との間にスプリング92が介装されている。これにより、変位ブロック90が、前記スプリング92の弾発力によって蓋体14側(矢印B方向)へと常に押圧され、前記変位ブロック90を介してブラケット88と共に蓄積性蛍光体シートIPを含むプレート部材52が蓋体14側へと押圧される。
本発明の実施の形態に係るカセッテ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に前記カセッテ10に対して蓄積性蛍光体シートIPの取り出しと、収納が行われる際の動作について説明する。
先ず、カセッテ10が、図示しない画像読取装置のカセッテ挿入口に挿入され、前記カセッテ10の蓋体14が下方となるように充填されている状態とする。この際、蓋体14は、開閉ロック機構16によって筐体12の端部を閉塞した状態で固定されると共に、蓄積性蛍光体シートIPを含むプレート部材52がロック機構18によって筐体12の内部に係止されているため、前記プレート部材52が筐体12から外部へと飛び出すことがない。
そして、蓄積性蛍光体シートIPを筐体12から取り出す際には、前記画像読取装置内に設けられた押圧機構(図示せず)によって筐体12の側面に設けられた第1押圧部66が押圧され、押圧部材64が筐体12の内部側に向かって変位することにより、シャフト54が軸線方向に沿って変位して係合プレート60が係合溝58より離脱する。そのため、係合プレート60のロック爪72と係合溝58との係合状態が解除され、蓋体14の開閉ロック状態が解除される。
その結果、蓋体14は、第2ケーシング24との接合部位を支点としてその重力作用下に下方に向かって若干だけ回動変位する(図9A参照)。なお、この場合、蓋体14の回動量は、その重力作用下に若干量だけとなるため、筐体12内に設けられたプレート部材52が外部に取り出されるほどの開口量とならない。
次に、筐体12の側面に設けられた第2押圧部84が押圧機構によって押圧され、前記第2押圧部84を有するロックピン74が支軸76を支点として反時計回り(図8中、矢印G方向)に回動する。この際、ロックピン74の一端部は、筐体12の内壁面に当接したばね部80の弾発力に抗して前記内壁面側へと回動する。これにより、ロックピン74の係合部78がプレート部材52の係合凹部82より離脱し、前記ロックピン74によるプレート部材52の変位規制状態が解除される。すなわち、プレート部材52が、筐体12の内部を蓋体14側(矢印B方向)に向かって変位自在な状態となる。
そして、プレート部材52がその重力作用下に蓋体14側に向かって変位すると共に、それに加えて、筐体12の端部に設けられた押出機構20を介して前記プレート部材52が蓋体14側に向かって押圧される。詳細には、押出機構20のブラケット88が、変位ブロック90を介してスプリング92の弾発力によって蓋体14側へと変位することにより、前記ブラケット88のフック部94に係合されているプレート部材52の端面が蓋体14側(矢印B方向)に向かって押圧される。
前記プレート部材52が蓋体14側へと変位し、前記プレート部材52の端部が、該端部と略対向した蓋体14の突部50に当接する(図9B参照)。これにより、前記蓋体14がその押圧作用下にさらに回動変位し、前記蓋体14が、そのベース部44が第2ケーシング24と略平行となるまで回動変位して略直角に開蓋した状態で、蓄積性蛍光体シートIPを含むプレート部材52が筐体12の外部へと取り出される(図9C参照)。
この蓄積性蛍光体シートIPは、図示しない画像読取装置において搬送ユニットによって搬送され、読取部によって蓄積記録されていた放射線画像情報が光電的に読み取られると共に、読取処理が行われた後に、前記搬送ユニットによって再び搬送されて消去部に設けられた複数の消去用光源によって放射線画像情報に係る残像が消去される。
このように、蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報の読み取り、前記放射線画像情報の消去処理が行われた後に、再び搬送ユニットを介して前記蓄積性蛍光体シートIPが筐体12の内部に収納される。
そして、開蓋した蓋体14を介して筐体12の内部に蓄積性蛍光体シートIPを含むプレート部材52が挿入されることにより、前記プレート部材52の端面が押出機構20のフック部94に係合され、前記フック部94を有するブラケット88をスプリング92の弾発力に抗して蓋体14から離間する方向(矢印A方向)に押圧しながら前記プレート部材52が筐体12の内部に収納される。
一方、ロック機構18のロックピン74は、その一端部側に形成されたばね部80の弾発力によって係合部78が常にプレート部材52側(矢印D方向)に向かって押圧されているため、前記プレート部材52の係合凹部82が、前記ロックピン74と対向する位置まで変位した際に、ロックピン74の回動作用下に前記係合部78が係合凹部82に挿入して係合される。これにより、筐体12の内部におけるプレート部材52の変位が規制された状態となるため、前記プレート部材52が再び蓋体14側へと変位することがなく、筐体12から外部へと飛び出すことを防止することができる。
最後に、図示しないロボットによって蓋体14をその接合部位を支点として筐体12側へと回動変位させることにより、開閉ロック機構16の係合プレート60が蓋体14の係合溝58に係合され、前記蓋体14が筐体12の端部を閉塞した状態でロックされる。
以上のように、本実施の形態では、カセッテ10において筐体12の内部に収納された蓄積性蛍光体シートIPを取り出すための蓋体14を、前記筐体12の端部に設けると共に、前記筐体12における第2ケーシング24の端部に対して回動変位させることにより開蓋させる。これにより、前記筐体12における開口面積を、従来のカセッテと比較して小さくすることができるため、前記筐体12の剛性強度を高めることができる。また、筐体12を構成する第1及び第2ケーシング22、24を、それぞれ成形によって形成することが可能となる。
また、カセッテ10は、第1ケーシング22と第2ケーシング24とを重ね合わせ、前記第2ケーシング24に設けられた複数の係合ブロック30に対して第1ケーシング22のアーム部28を係合させることにより、前記第1及び第2ケーシング22、24とを簡便に組み付けることができる。それに加えて、前記第1及び第2ケーシング22、24の一端部を保持部27で一体的に連結すると共に、他端部を第2ケーシング24に一体的に設けられた蓋体14によって閉塞することにより接続している。これにより、カセッテ10を、第1及び第2ケーシング22、24から保持部27、組付機構26を介して容易に組み付けすることができると共に、簡便に分解を行ってメンテナンス作業を行うことも可能である。
さらに、蓄積性蛍光体シートIPを含むプレート部材52の変位を規制するロック機構18を筐体12の内部に設けることにより、何らかの理由で蓋体14が開蓋してしまった場合にも、前記プレート部材52がロック機構18によって筐体12の内部に確実に係止されているため、前記プレート部材52の筐体12からの飛び出しを確実に防止することができる。
さらにまた、蓋体14の開閉を規制する開閉ロック機構16は、筐体12の一側面に設けられた第1押圧部66の押圧のみで前記蓋体14の開閉ロック状態を解除して前記蓋体14を開蓋させることができる。このため、蓄積性蛍光体シートが取り出されるカセッテの前面側からロック機構を解除する従来のカセッテと比較して、その構成を簡素化することができる。
またさらに、開閉ロック機構16による蓋体14の開動作の規制状態を解除した後に、前記蓋体14を蓄積性蛍光体シートIPを含むプレート部材52による押圧力によって開蓋させることができる。これにより、蓋体14が蓄積性蛍光体シートIPを取り出し可能な所定開口量となるように開蓋させる機構が不要となるため、前記カセッテ10の構造を簡素化することができる。
本発明の実施の形態に係るカセッテの外観斜視図である。 図1のカセッテの一部省略横断面図である。 図1のカセッテの一部省略縦断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図2のV−V線に沿った断面図である。 図2のVI−VI線に沿った断面図である。 図2のVII−VII線に沿った断面図である。 図2におけるロック機構近傍の拡大横断面図である。 図9A〜図9Cは、筐体の内部に収納された蓄積性蛍光体シートを含むプレート部材が、蓋体側に向かって変位して外部に取り出される際の拡大縦断面図である。
符号の説明
10…カセッテ 12…筐体
14…蓋体 16…開閉ロック機構
18…ロック機構 20…押出機構
22…第1ケーシング 24…第2ケーシング
26…組付機構 27…保持部
28…アーム部 30…係合ブロック
32…爪部 52…プレート部材
54…シャフト 58…係合溝
60…係合プレート 62…ロック解除部材
64…押圧部材 66…第1押圧部
68…第1孔部 72…ロック爪
74…ロックピン 78…係合部
84…第2押圧部 86…第2孔部
88…ブラケット 90…変位ブロック
94…フック部

Claims (8)

  1. 箱状に形成され、内部にシート状のワークが収容される筐体と、
    前記筐体の開口した端部に設けられ、前記筐体の表板側に接続された接続部位を支点として開閉する蓋体と、
    前記筐体の端部を閉塞した状態で前記蓋体を保持する蓋体ロック機構と、
    を備え、
    前記蓋体ロック機構の解除が、前記筐体における前記ワークの取り出し方向と略直交する前記筐体の一側面側で行われることを特徴とするカセッテ。
  2. 請求項1記載のカセッテにおいて、
    前記筐体には、前記ワークが前記筐体の内部に固定された固定状態と、前記筐体から離脱可能な固定解除状態とを切り換える切換機構を備え、
    前記切換機構の解除が、前記筐体における前記ワークの取り出し方向と略直交する前記筐体の一側面側で行われることを特徴とするカセッテ。
  3. 請求項1又は2記載のカセッテにおいて、
    前記蓋体ロック機構は、前記筐体における前記ワークの取り出し方向と略直交する幅方向の略中央部に設けられ、前記筐体における前記ワークの取り出し方向と略直交方向に変位自在に設けられるシャフトと、前記シャフトに連結されると共に、前記蓋体に形成される溝部に係合される係合部と、前記シャフトに連結され、前記筐体の外部に一部が露呈する操作部とを備えることを特徴とするカセッテ。
  4. 請求項2又は3記載のカセッテにおいて、
    前記切換機構は、前記筐体に支持された支軸を支点として回動自在な回動部材からなり、前記回動部材の一端部には、前記ワークに形成された凹部に挿入される係合部が形成されると共に、他端部には、前記筐体の一側面より外部に露呈する押圧部が形成され、前記押圧部が押圧されることにより前記回動部材が前記支軸を中心として回動して前記係合部が前記凹部より離脱することを特徴とするカセッテ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のカセッテにおいて、
    前記蓋体には、前記筐体の内部に収容された前記ワークと対向する位置に該ワーク側に突出した突部が形成され、前記蓋体が開蓋する際に、前記ワークが前記突部に当接することを特徴とするカセッテ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のカセッテにおいて、
    前記筐体は、互いに対向するように配設された一組のプレートからなり、一方のプレートと他方のプレートとの間には、前記プレート同士を互いに離間させる方向への変位を規制する組付機構と、前記プレートの端部同士を接続する保持部とを備えることを特徴とするカセッテ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のカセッテにおいて、
    前記筐体には、前記ワークを前記蓋体側に向かって押圧する押出機構が設けられていることを特徴とするカセッテ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のカセッテにおいて、
    前記ワークは、被写体の放射線画像情報が記録される放射線画像記録担体であることを特徴とするカセッテ。
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