JP2006299520A - 共同溝蓋開閉装置 - Google Patents

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芳治 武居
Osami Shimizu
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Abstract

【課題】本願発明は、人力で持ち運びができ、現場での組立が容易で、組立後の移動が安定、かつ、容易で、共同溝蓋の吊上げ吊下しも1人でできる共同溝蓋開閉装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本願発明に係る共同溝蓋開閉装置の構成を、両端に車輪を有し長手方向に走行可能な水平材と該水平材の中央部から立設される垂直材からなる一対の支柱枠と、所定の間隙を有する2本の横架材からなり前記の一対の支柱枠の上端部に前記の水平材の長手方向に直交する方向に横架される横架枠と、横架枠の中央部に立設され前記の間隙内を上下動するピストンロッドを有するジャッキと、前記の間隙内を挿通し、一端をピストンロッドの上部に連結され他端を共同溝蓋の共同溝蓋掛着部に着脱自在に掛止されるフックに連結される2本の吊り索と、からなるようにした。
【選択図】図1

Description

本願発明は、配電線、通信線等の各種ケーブルを集約的に収納する共同溝の共同溝蓋を垂直方向に着脱する共同溝蓋開閉装置に関する。
近年、都市部においては、都市景観に配慮して電線類の地下埋設化が進められていて、配電線、通信線等の各種ケーブルを蓋掛け式U字溝である共同溝に集約的に収容するキャブシステム(Cable Box Network System)が普及しつつある。そしてこの共同溝はその上部が地上に開放されていて、第三者が容易に出入りできないように、重い共同溝蓋(キャブ蓋)が架け渡されている。そのため、作業者がこの共同溝に出入りするたびに、重い共同溝蓋を開閉する作業が必要となる。
この共同溝蓋の開閉作業は、人力では困難であることから、小型クレーン車を使用する場合がある。この場合、小型クレーン車を駐車させるスペースを確保する必要があるばかりでなく、共同溝蓋の周囲に土砂等が挟入して隣接する共同溝蓋を同時に共上がりさせたり、小型クレーン車の吊り上げ能力が不足して小型クレーン車が転倒するような事故も生ずる。そのため、共同溝蓋の開閉作業に際しては、専用の共同溝蓋開閉装置が使用される。
たとえば、専用の共同溝蓋開閉装置としては、土井製作所が製造しているレンタル商品(商品名:CABオープナ)がある。このCABオープナは、両端に車輪を有し長手方向に走行可能な水平材と該水平材の中央部から立設される垂直材からなる一対の支柱枠と、一対の支柱枠上端部に横架される横架枠と、横架枠の両端近傍に垂設された定滑車と動滑車からなるワイヤーブロックと、からなっていて、定滑車と動滑車にはワイヤーロープが捲回され、動滑車に固着されたフックを共同溝蓋掛着部に掛着させて、ワイヤーロープを巻き取りあるいは繰り出すことにより、共同溝蓋を垂直方向に吊上げあるいは吊下げするようになっている。
また、特開平10−280455号公報に開示のマンホール蓋の開閉装置は、「高重量のマンホール蓋であっても軽い操作力で容易に能率よく、かつ安全に開閉することができるマンホール蓋の開閉装置を提供する。」ことを目的とし、その解決手段として、「伸縮可能でかつキャスターを介して走行可能な本体フレームを設け、この本体フレームに一対のジャッキを設け、その一方のジャッキと他方のジャッキとを連動させる連動部材を設け、各ジャッキにチエーンを設け、これらチエーンをマンホール蓋に掛け止め、前記一方のジャッキを操作し、このジャッキと共に前記連動部材を介して他方のジャッキを動作させ、この両者のジャッキの動作により前記チエーンを介してマンホール蓋を水平に昇降させる。」ようにした技術である。
特開平10−280455号公報
しかしながら、CABオープナは現場で組み立てることはできても、構成部品数が15個と多く、組立てに時間を要する。また、ワイヤーブロックは横架枠から垂設されているため、地上面から横架枠の天端までの高さも1100〜1000mmと、高く構成されていることから、空荷で移動する場合に、移動方向に対して不安定になる虞も生じる。そして、組立後の総重量が164kgと重く、共同溝の側縁に沿って移動させる限りは問題ないが、たとえば、歩行者の通行の邪魔になるなどのために、CABオープナの走行方向を変えて邪魔にならない位置まで移動させる必要が生ずる場合には、容易に移動することはできない。さらに、吊上げを手動によるハンドル操作でおこなうため、吊上げに労力を要する。
そして、特開平10−280455号公報に開示の技術では、本体フレームを縮小させることはできても、現場での組立て方式を採用していないため、現場への搬出入に際しては、ライトバンなどの乗用車に積み込むことはできず、人力での積み降ろしは重労働となる。また、2台の昇降装置を備えているため、2台の昇降装置を同調させる装置である連動部材を必要としている。さらに、前述のCABオープナと同様に、共同溝蓋開閉装置が通行の邪魔になるなどの場合に、仮置き場所を変えることは容易でなく、吊上げを手動によるハンドル操作でおこなうため、吊上げに労力を要する。
そこで、本願発明は、人力で持ち運びができ、現場での組立が容易で、組立後の移動が安定、かつ、容易で、共同溝蓋の吊上げ吊下しも1人の軽労働でできる共同溝蓋開閉装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る共同溝蓋開閉装置は、両端に車輪を有し一体に形成される一対の支柱枠と、前記一対の支柱枠の上端部に直交して水平に横架され、中央に所定の間隙を備え、該間隙上の一端に手動油圧ポンプと中央部に油圧ジャッキが一体に形成される横架枠とからなることを特徴とする。
また、本願請求項2に係る共同溝蓋開閉装置は、前記請求項1に記載の共同溝蓋開閉装置であって、前記ジャッキ上部には、前記横架枠の所定の間隙内を挿通し、その一端は前記ジャッキ上部に連結され、他端は共同溝蓋の共同溝蓋掛着部に着脱自在に掛止されるフックに連結される2本の吊り索を有することを特徴とする。
そして、本願請求項3に係る共同溝蓋開閉装置は、請求項1または請求項2に記載の共同溝蓋開閉装置であって、前記フックは前記共同溝蓋掛着部の離間距離に対応する長さの吊り棹の端部に着脱自在に装着され、前記吊り棹を介して前記吊り索に連結されることを特徴とする。
さらに、本願請求項4に係る共同溝蓋開閉装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の共同溝蓋開閉装置であって、前記一対の支柱枠と前記横架枠、および前記横架枠と前記吊り索は、互に着脱可能であることを特徴とする。
また、本願請求項5に係る共同溝蓋開閉装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の共同溝蓋開閉装置であって、前記一対の支柱枠のいずれか一方の前記水平材は着脱自在のキャスターを具え、取着された前記キャスターの接地位置は前記車輪の接地位置よりも下方に位置する、ことを特徴とする。
そして、本願請求項6に係る共同溝蓋開閉装置は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の共同溝蓋開閉装置であって、前記支柱枠の上端部および前記横架枠の両端部には把持用把手が固着され、かつ、前記支柱枠上部分と前記横架枠の両端部が着脱自在に勘合・当接し、当接するそれぞれの面にはボルト貫通孔が貫設されていることを特徴とする。
さらに、本願請求項7に係る共同溝蓋開閉装置は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の共同溝蓋開閉装置であって、2つ以上の前記共同溝蓋開閉装置は、前記ボルト貫通孔に挿通される連結棹により互に連結可能に構成されていることを特徴とする。
本願請求項1に係る共同溝蓋開閉装置は、両端に車輪を有し一体に形成される一対の支柱枠と、前記一対の支柱枠の上端部に直交して水平に横架され、中央に所定の間隙を備え、該間隙上の一端に手動油圧ポンプと中央部に油圧ジャッキが一体に形成される横架枠とから構成されている。
本願請求項1に係る発明ではジャッキを1箇所としているため、複数の昇降装置を備えた共同溝蓋開閉装置と異なり、複数の昇降装置を同調させる装置は不要であり、また、ジャッキを手動油圧ポンプで作動する油圧ジャッキとしているため、きわめて軽い労力で共同溝蓋を着脱することができ、油圧ジャッキの作動に際して、人力以外の電力等は不要である。
本願請求項2に係る共同溝蓋開閉装置では、前記ジャッキ上部には、前記横架枠の所定の間隙内を挿通し、その一端は前記ジャッキ上部に連結され、他端は共同溝蓋の共同溝蓋掛着部に着脱自在に掛止されるフックに連結される2本の吊り索から構成するようにしたので、前記吊り索は、前記横架材の間に形成された所定の間隙内を挿通させているため、ジャッキに負荷が掛かった場合に、横架枠は偏荷重を受けることがなく、したがって、共同溝蓋を吊上げても共同溝蓋開閉装置が転倒することはない。そして、吊り索の一端はジャッキの上部に連結されていて、このジャッキの上部は横架枠よりも上方に位置するため、地上面から横架枠の天端までの高さを低く抑えることができ、空荷で共同溝蓋開閉装置を移動させる場合であっても、共同溝蓋開閉装置が転倒する虞は全くないばかりでなく、支柱枠を構成する垂直材の長さを短く、すなわち、支柱枠の高さを低く抑えることができる。後述する実施例においては、地上面から横架枠の天端までの高さは650mmであり、前述したCABオープナの略1/2である。
本願請求項3に係る共同溝蓋開閉装置では、フックは、共同溝蓋掛着部の離間距離に対応する長さの吊り棹を介して吊り索に連結されている。このため、共同溝蓋掛着部は、常に垂直方向の引張力によって吊上げられるから、斜め上方に吊上げる場合と異なり、共同溝蓋は無理な力を生ずることなく吊上げられる。
本願請求項4に係る共同溝蓋開閉装置では、一対の支柱枠、横架枠、および吊り索と吊り棹からなる部材、の4個の部材に分解でき、現場での組立が容易で短時間でできる。また、本願発明に係る共同溝蓋開閉装置は、鋼製であってもアルミ合金製であってもよいが、2本の吊り索と吊り棹からなる部材を除く他の部材をアルミ合金とした実施例の場合、重量は略70kgである。そのため分解された各部材は一人でも持ち運びができ、かつ、複数組の共同溝蓋開閉装置をライトバンなどの乗用車に積み込むことができる。
本願請求項5に係る共同溝蓋開閉装置は、一対の支柱枠のいずれか一方の水平材には着脱自在のキャスターを具えていて、このキャスターを取着したときには、キャスターの接地位置は車輪の接地位置よりも下方に位置する。このため、組み立てられた共同溝蓋開閉装置の一方の支柱枠にこのキャスターを取着し、他方の支柱枠を持ち上げるようにすれば、この共同溝蓋開閉装置は、いわば1輪車のようになって、仮置き場所の変更にも容易に1人で対応できる。
本願請求項6に係る共同溝蓋開閉装置では、支柱枠の上端部および横架枠の両端部には把持用把手が固着され、かつ、前記支柱枠上部分と前記横架枠の両端部が着脱自在に勘合・当接し、当接するそれぞれの面にはボルト貫通孔が貫設されている。このため、組立前の支柱枠および横架枠は片手で確りと把持できるばかりでなく、支柱枠と横架枠を組み立てる場合には、双方の枠の把持用把手は近接した位置になるため、1人で容易に嵌合させ、前記ボルト貫通孔にそれぞれのボルトを螺合させて容易に組み立てることができる。
さらに、本願請求項5に係る共同溝蓋開閉装置の場合には、キャスターを取着していない支柱枠の把持用把手を把持することにより、容易に共同溝蓋開閉装置を縦横方向に移動させることができる。
本願請求項7に係る共同溝蓋開閉装置では、前記ボルト貫通孔に挿通される連結棹により互に連結可能に構成されているので、2組以上の共同溝蓋開閉装置を連結して一体とすることができるから、四隅の4箇所に共同溝蓋掛着部を有する大型の共同溝蓋の吊上げ吊下しや、2箇所に共同溝蓋掛着部を有する共同溝蓋の2枚以上同時の吊上げ吊下しが可能となる。
本願発明を実施するための最良の形態に係る実施例について、図1ないし図3に基づいて説明する。図1は、実施例に係る共同溝蓋開閉装置の正面図、図2は、実施例に係る共同溝蓋開閉装置の側面図、図3は、キャスターを取着した共同溝蓋開閉装置の図であって、図3(a)はその正面図、図3(b)はその側面図である。
まず、実施例に係る共同溝蓋開閉装置の構成について説明する。図1ないし図3において、符号1は実施例に係る共同溝蓋開閉装置、符号10は支柱枠、符号12は水平材、符号14は垂直材、符号16は車輪、符号18はストッパー、符号20はキャスター、符号22はキャスター用鞘管、符号24は連結用鞘管、符号26は連結棹、符号28は支柱枠把持用把手、符号30は横架枠、符号32は横架材、符号34は油圧ジャッキ、符号36は油圧ジャッキ本体、符号38は手動油圧ポンプ、符号40はピストンロッド、符号42はハンドル、符号44は横架枠把持用把手、符号46は吊り索掛着片、符号50は吊り索、52は吊り索本体、符号54は吊り棹、符号56はフック、符号58は吊りピース、符号60は係止ピース、符号70は共同溝、符号72は共同溝蓋である。
共同溝蓋開閉装置1は、一対の支柱枠10、横架枠30、および吊り索50から構成されていて、支柱枠10と横架枠30、および横架枠30と吊り索50は互いに着脱自在となっている。以下に、支柱枠10、横架枠30、および吊り索50、それぞれの構成について説明する。
支柱枠10は、主部材である角管を共同溝70の側縁に沿って横設された水平材12と、水平材12の長さ方向の中央部から立設される垂直材14と、水平材12の両端部近傍、かつ、水平材12の下面に軸支される2個の車輪16、16から構成されている。車輪16、16を軸支する軸支部材は水平材12に固着されていて、車輪16、16の回転方向を規制し、支柱枠10は水平材12の長さ方向、すなわち、共同溝70の側縁方向にのみ走行可能となっている。また、車輪16、16にはストッパー18が具設されていて、支柱枠10の勝手な自走を防ぐようになっている。
そして、垂直材14は、平面視において支柱枠10、10が互いに向き合う部分が開放されたコの字の溝形状を呈し、フランジに相当する部分は上方に向けてその幅を広げている。なお、後述する横架枠30の端部が嵌合する部分から下方は、前述の溝形状の開放部分は平板で塞がれていて、平板の上縁部に横架枠30の端部が当接して載置されるようになっている。さらに、垂直材14の中間部には水平材12の長さ方向に平行に、連結用鞘管24が埋設されていて、連結用鞘管24の両端部は外部に向けて開放されている。また、支柱枠10の上端部のウエブ面には丸棒を門型に折り曲げた支柱枠把持用把手28がその水平部分を上にして固着されている。
本実施例において、水平材12の長さを660mmとし、車輪16の接地面から垂直材14の天端までの長さ、すなわち、支柱枠10の高さを650mmとしている。
横架枠30は、所定の間隙を有して水平方向に併設される2本の横架材32、32と、横架材32、32上に載設される油圧ジャッキ34と、から構成されている。なお、本実施例においては、横架材32、32に角管を使用している。横架材32、32の両端部には、垂直材14、14に嵌合して螺着される図示外の嵌合部材が固着されていて、この嵌合部材は横架材32、32を構成する2本の角管を所定の間隔を保持して一体化させる役割をも担っている。
また、横架材32、32の両端部には、丸棒を門型に折り曲げた横架枠把持用把手44、44がその水平部分を上にして固着されている。なお、後述する手動油圧ポンプ38が載置される端部に固着される横架枠把持用把手44は、その水平部分を、斜め上、かつ、端部方向に向けて固着されている。
横架材32、32上に載設される油圧ジャッキ34は、油圧ジャッキ本体36と、手動油圧ポンプ38と、油圧ジャッキ本体36と手動油圧ポンプ38とを連結する油圧ホース(図示外)とから構成されている。油圧ジャッキ本体36は横架材32、32の長さ方向の中央部に立設されていて、油圧ジャッキ本体36に内挿されるピストンロッド40は、横架材32、32の間に形成された間隙内を挿通して上下動するようになっている。そして、手動油圧ポンプ38から油圧ジャッキ本体36に油が送り込まれると、ピストンロッド40は上昇し、手動油圧ポンプ38に油が戻ることによりピストンロッド40は下降する。なお、ピストンロッド40の上部には、L字状の吊り索掛着片46がその垂直部分を外側、かつ、上に向けて放射状に4箇所固着されていて、ピストンロッド40と吊り索掛着片46により、吊り索掛着部が形成されている。また、後述する吊り索掛着部に掛着される吊り索50、50も、ピストンロッド40と同様に、横架材32、32の間に形成された間隙内を挿通するようになっている。
一対の支柱枠10、10の上部の平面視がコの字状となった部分に、横架枠30の両端部が嵌合して、横架枠30の両端部の小口面とコの字状のウエブ面が当接する。そして、当接するそれぞれの面にはボルト貫通孔が貫設されていて、一対の支柱枠10、10と横架枠30は着脱自在に螺着されて、門型の共同溝蓋開閉装置1の主要部が形成される。
前記の共同溝蓋開閉装置1の主要部のいずれか一方の支柱枠10の水平材12の中央には、キャスター取付用鞘管22がその開口部を下方に向けて固着されている。キャスター20の軸支部材はキャスター取付用鞘管22に挿入し得る挿入管となっていて、当該挿入管をキャスター取付用鞘管22に下方から挿入することにより、キャスター20は支柱枠10に取着される。取着されたキャスター20の設置面は、走行車輪16よりも下方に位置するようになっている。なお、実施例においては、キャスター取付用鞘管22は、手動油圧ポンプ38が載置される側の支柱枠10に固着されている。これは、キャスター20を支柱枠10に取着させて共同溝蓋開閉装置1を移動させる場合に、手動油圧ポンプ38が載置される側の支柱枠10の方が、手動油圧ポンプ38が載置される分だけ重くなり、幾分軽いもう一つの支柱枠10を把持した方が楽に移動できるように配慮したためである。
前記の共同溝蓋開閉装置1の支柱枠10、10には、前述のように、その両端部を外部にむけて開放された連結用鞘管24が埋設されている。2つの共同溝蓋開閉装置1の主要部を平行に並べて、相対する連結用鞘管24、24にその長さが調整可能な丸棒状の連結棹26の両端を挿入し、連結用鞘管24に添設された締付ボルトを締付けることにより、2つの共同溝蓋開閉装置1の主要部は2本の連結棹26、26を介して一体化される。さらに、この連結された共同溝蓋開閉装置1、1に他の共同溝蓋開閉装置1を増結できることは勿論である。
吊り索50は、ワイヤーロープの両端をリング状とした吊り索本体52と、丸棒状の吊り棹54と、鈎形のフック56とから構成されている。吊り棹54の両端部には、中心部に挿通孔が貫設された略三角形の吊りピース58、58が固着されていて、吊りピース58、58と2本の吊り索本体52、52が、シャックルを介して連結されている。吊り棹54の吊りピース58の外側には、さらに複数の係止ピース60、60、・・・が吊りピース58と同じ側に固着されていて、係止ピース60、60間はフック56が係止される係止部が形成される。図1では、吊り棹54の両端部それぞれに、5個の係止ピース60、60、・・・が固着され、それぞれ4つの係止部が形成されている。そして、フック56はシャックルを介してこの係止部に係止される。この係止部は吊り棹54の中心に対して対称の位置にあって、対称となる係止部の離間距離は、共同溝蓋72の共同溝蓋掛着部の位置に対応したものとなっている。
なお、本実施例においては、支柱枠10の水平材12、垂直材14、キャスター取付用鞘管22および連結用鞘管24、横架枠30の横架材32および油圧ジャッキ本体36を支持する支持部材を、アルミ合金製として軽量化を図っている。
つぎに、共同溝蓋開閉装置1の作用および使用方法について説明する。まず、2箇所に共同溝蓋掛着部を有する共同溝蓋72の開閉作業について説明する。
共同溝蓋72の開閉作業は、通常、以下の手順により行われる。すなわち、
(1)共同溝蓋開閉装置1は、運搬しやすいように、支柱枠10、10、横架枠30および吊り索50に分解されて、現場に搬入される。現場に搬入された一対の支柱枠10、10を共同溝70の対向する側縁に仮置きして、支柱枠10、10に横架枠30を架渡してそれぞれを固着することにより、共同溝蓋開閉装置1の主要部が組み立てられる。組み立てに際しては、支柱枠把持用把手28と横架枠把持用把手44が近接した位置になるため、片手で支柱枠把持用把手28を把持し、もう一方の手で横架枠把持用把手44を把持することができるから、共同溝蓋開閉装置1の主要部の組み立ては極めて容易に1人でできる。
(2)吊上げようとする共同溝蓋72の共同溝蓋掛着部を結ぶ線上に共同溝蓋開閉装置1を合わせ、ストッパー18を作動させる。ストッパー18を作動させることにより共同溝蓋開閉装置1は自走することなく、その位置で固定される。
(3)通常、共同溝蓋72の共同溝蓋掛着部には雌螺子が埋設されていて、この雌螺子に頭部がリング状となったリングボルトを螺入させ、このリングにフック56を掛着させる。あるいは、共同溝蓋72の共同溝蓋掛着部が埋設された水平方向の掛着棒である場合には、この掛着棒にフック56を掛着させる。そして、吊り棹54の両端部にあるフック56が係止される係止部にシャックルを介してフック56を係止させる。前述のように、吊り棹54の両端部には、複数の係止部(図1では4箇所)が用意されているので、共同溝蓋72の共同溝蓋掛着部の位置に対応した係止部にフック56を係止させるようにする。
(4)両端がリング状となった吊り索本体52の一端を、吊り索掛着片48に掛着させ、他端を吊りピース58にシャックルを介して連結させる。この際、ピストンロッド40は、最下位置に下降させておく。手動油圧ポンプ38のハンドル42を上下に往復させると、油圧ジャッキ本体36に油が送り込まれてピストンロッド40は上昇する。ピストンロッド40の上昇に伴い、吊り索50、50は上方に引っ張られて共同溝蓋72は吊上げられる。そして、共同溝蓋72の下部は、まだ吊上げていない共同溝蓋72の天端よりも高くなった時点で、油圧ジャッキ本体36への油の送り込みを停止する。
(5)ストッパー18の作動を解除して、共同溝蓋72を吊り上げた状態の共同溝蓋開閉装置1を、所定の位置まで共同溝70の側縁に沿って走行させ、手動油圧ポンプ38に油を戻すことによりピストンロッド40は下降して、吊上げられた共同溝蓋72は所定の位置に仮置きされる。
(6)この一連の作業により共同溝70は開口し、作業用の出入口になる。共同溝70内でのメンテナンス等の作業が終了した後は、上述の(2)ないし(5)の手順の逆の手順を踏むことにより、共同溝蓋72は元の位置に戻されて、開口した共同溝70は閉口する。その後、必要に応じて、共同溝蓋開閉装置1を支柱枠10、横架枠30および吊り索50に分解して、現場から搬出する。
共同溝70内でのメンテナンス等の作業中は、共同溝蓋開閉装置1は適当な場所に仮置きされるが、仮置きした共同溝蓋開閉装置1が歩行者の邪魔になるなど緊急に仮置き場所を変える場合が生ずる。このような場合には、共同溝蓋開閉装置1の支柱枠10の水平材12に固着されたキャスター取付用鞘管24に、キャスター20の軸支部材を挿入して、キャスター20を支柱枠10に取着する。前述のように、取着されたキャスター20の設置面は、走行車輪16よりも下方に位置するようになっているから、キャスター20を取着していない支柱枠10側を持ち上げることにより、共同溝蓋開閉装置1はキャスター20のみが接地されて、いわば1輪車のようになって、1人の労力で自在に移動が可能となる。
四隅の4箇所に共同溝蓋掛着部を有する共同溝蓋72の開閉作業、あるいは2箇所に共同溝蓋掛着部を有する共同溝蓋72の2枚同時に行う開閉作業の場合は、連結棹26の両端を連結用鞘管24、24に挿入し、連結用鞘管24に添設された締付ボルトを締付けて、2つの共同溝蓋開閉装置1を一体化させる。この際、2つの共同溝蓋開閉装置1の相互の距離を、4箇所の共同溝蓋掛着部、あるいは、2枚の共同溝蓋の共同溝蓋掛着部に一致させた距離とする必要がある。
その後の共同溝蓋72の開閉作業手順は、上述した2箇所に共同溝蓋掛着部を有する場合の共同溝蓋72の開閉作業手順に準ずるので、その説明を省略する。なお、上記の連結した共同溝蓋開閉装置1、1に、さらに、他の共同溝蓋開閉装置1を連結することも勿論可能であることは前述した。
図1は、実施例に係る共同溝蓋開閉装置の正面図である。 図2は、実施例に係る共同溝蓋開閉装置の側面図である。 図3は、キャスターを取着した共同溝蓋開閉装置の図であって、図3(a)はその正面図、図3(b)はその側面図である。
符号の説明
1 共同溝蓋開閉装置
10 支柱枠
20 キャスター
30 横架枠
34 油圧ジャッキ
50 吊り索
72 共同溝蓋

Claims (7)

  1. 両端に車輪を有し一体に形成される一対の支柱枠と、
    前記一対の支柱枠の上端部に直交して水平に横架され、中央に所定の間隙を備え、該間隙上の一端に手動油圧ポンプと中央部に油圧ジャッキが一体に形成される横架枠と、
    からなることを特徴とする共同溝蓋開閉装置。
  2. 前記ジャッキ上部には、前記横架枠の所定の間隙内を挿通し、その一端は前記ジャッキ上部に連結され、他端は共同溝蓋の共同溝蓋掛着部に着脱自在に掛止されるフックに連結される2本の吊り索を有することを特徴とする請求項1に記載の共同溝蓋開閉装置。
  3. 前記フックは前記共同溝蓋掛着部の離間距離に対応する長さの吊り棹の端部に着脱自在に装着され、前記吊り棹を介して前記吊り索に連結されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の共同溝蓋開閉装置。
  4. 前記一対の支柱枠と前記横架枠、および前記横架枠と前記吊り索は、互に着脱可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の共同溝蓋開閉装置。
  5. 前記一対の支柱枠のいずれか一方の前記水平材は着脱自在のキャスターを具え、取着された前記キャスターの接地位置は前記車輪の接地位置よりも下方に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の共同溝蓋開閉装置。
  6. 前記支柱枠の上端部および前記横架枠の両端部には把持用把手が固着され、かつ、前記支柱枠上部分と前記横架枠の両端部が着脱自在に勘合・当接し、当接するそれぞれの面にはボルト貫通孔が貫設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の共同溝蓋開閉装置。
  7. 2つ以上の前記共同溝蓋開閉装置は、前記ボルト貫通孔に挿通される連結棹により互に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の共同溝蓋開閉装置。
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