JP2006299624A - タイプレートの固定構造およびまくら木の補修方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 タイプレート30をまくら木Mに固定するタイプレートの固定構造1であって、タイプレート30を支承する台座10と、タイプレート30の両側に配され、まくら木Mの長手方向における複数の異なる位置において台座10と係合可能な一対の位置決め部材20,20とを備え、当該位置決め部材20,20は、台座10との係合位置を相補的に移動させてタイプレート30をまくら木Mの長手方向両側から挟持しつつ上下方向に位置決めした状態で締結解除および再締結可能にまくら木Mに締結される。
【選択図】 図1
Description
通常、レール位置を調節する際には、タイプレートを固定する締結部材を引き抜き、下穴を拡径して疲弊した内壁を除去する。そして、拡径された下穴に樹脂材を塗布した埋め栓を嵌入し、樹脂材の硬化後にタイプレートの固定位置に合わせて下穴を再穿孔し、締結部材でタイプレートをまくら木に再固定する作業が行われる。
また、前記したレール位置の調節作業は、下穴に埋め栓をした後に新たな下穴を再穿孔しなければならず、多大な手間と労力を要するために改善が望まれていた。
本発明によれば、一対の位置決め部材は、台座に係合した状態でタイプレートをまくら木の長手方向両側から挟持しつつまくら木に固定される。従って、まくら木の長手方向においてタイプレートと位置決め部材との間に隙間が生じない。また、位置決め部材は、タイプレートを上下方向に位置決めするので、まくら木の上下方向においてもタイプレートと位置決め部材との間に隙間が生じない。
これにより、レールから伝わる振動や衝撃がタイプレートに印加されても、タイプレートは位置決め部材によって強固に位置決めされて位置ずれを生じることがない。
これにより、レールから伝わる振動や衝撃によっても、タイプレートの位置ずれが生じることがない。
本発明によれば、簡単な構成によって位置決め部材の台座への係合位置をまくら木の長手方向に向けて連続的に調節でき、請求項1または2に記載の固定構造を容易に実施することが可能となる。
本発明によれば、簡単な構成によってタイプレートの上下方向の位置決めを行うことができ、請求項3に記載の固定構造を容易に実施することができる。
本発明によれば、簡単な構成によって、係合位置に応じて台座上で移動する位置決め部材を台座と共に確実にまくら木締結固定することができ、請求項1〜5に記載のタイプレートの固定構造を容易に実施することが可能となる。
本発明によれば、簡単な構成によって、位置決め状態に応じて台座上で移動するタイプレートを台座と共に確実にまくら木締結固定することができ、請求項2〜6に記載のタイプレートの固定構造を容易に実施することが可能となる。
これにより、レールで生じる振動や衝撃がタイプレートを介してまくら木へ伝わることを効果的に抑制され、まくら木を介して周囲に広がる振動や騒音を低減することが可能となる。
また、制振性または弾性を有するシート材は、台座の上下面に加えて、まくら木の上面全面に渡って配したり、更に、まくら木の長手両端部側面に配することにより、まくら木を介して周囲に広がる振動や騒音を低減することが可能となる。
制振材用樹脂組成物としては適宜のものを採用できるが、一例としては、塩素含有熱可塑性樹脂100重量部と、平均炭素数が12〜16である塩素化パラフィン20〜200重量部とを含有し、塩素含有熱可塑性樹脂の塩素含量は好ましくは20〜70重量%、より好ましくは30〜70重量%であり、塩素化パラフィンの塩素化度は好ましくは30〜70重量%、より好ましくは35〜65重量%のものを挙げることができる。
また、タイプレート自体を締結部材で直接まくら木に固定しないので、従来の様に、締結部材を引き抜いた穴を拡径し芯材を嵌入した後に再穿孔する手間を要しない。
更に、位置決め部材を調節してタイプレートをまくら木の長手方向に容易に移動させて位置決め固定できる。
また、前記したように、タイプレートの緩みの発生が阻止されるので、まくら木に凹みが再発することがなく、長期間に渡ってメンテナンスを要することがなくなる。
更に、レール位置の調節が必要な際は、下穴の再穿孔などの多大な手間を要することなく、位置決め部材によってタイプレートの固定位置を容易に調節することが可能となる。
更に、レール位置の調節が必要な際は、下穴の再穿孔などの多大な手間を要することなく、位置決め部材によってタイプレートの固定位置を容易に調節することが可能となる。
発泡樹脂の種類としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化樹脂であって硬質のものが好適に使用される。尚、発泡樹脂中に、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、炭酸カルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、クレーなどの無機充填材や、シラスバルーン、パーライト、ガラスバルーン等の軽量骨材が添加されても良い。
請求項3〜7に記載の発明によれば、簡単な構成によって請求項1,2に記載の発明を容易に実施することが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、振動および騒音の発生を低減したタイプレートの固定構造を提供できる。
請求項9,10に記載の発明によれば、補修作業に要する労力が低減され、しかも、まくら木の凹みの再発が防止されると共に、レール位置の調節が容易なまくら木の補修方法を提供することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係るタイプレートの固定構造1を示す平面図および断面図、図2は図1の固定構造1に採用する台座および位置決め部材を示す斜視図、図3は図1の固定構造1においてタイプレートの位置決めを行う手順を示す説明図である。また、図4は図1の固定構造1の変形例を示す断面図である。
則ち、台座10は、まくら木Mの幅方向に対して同一の所定角度だけ傾斜させた本体部11の長手両側縁を上方へ向けて折曲した傾斜係合側縁12を備え、当該傾斜係合側縁12の上端部は更に内方へ向けて折曲されて係止部13を形成している。
則ち、台座10は、長手両端部が傾斜した平行四辺形状を有し、当該長手両端部に係止部13を備えた断面がコ字状の傾斜係合側縁12を備えた部材である。
また、傾斜側縁21の近傍には、当該傾斜側縁21に沿って2個の長穴状の固定孔24,24が開けられている。
則ち、図1の様に、まくら木Mの上面に台座10を載置し、その長手中央部にタイプレート30を載置すると共に、タイプレート30の両側の台座10上に一対の位置決め部材20,20が配置される。
これにより、左右の位置決め部材20,20を相補的に移動させて台座10との係合位置を調節することにより、非傾斜側縁22,22同士の間にタイプレート30を挟持しつつまくら木Mの長手方向に位置調節可能な構成とされている。
ここで、位置決めに際してタイプレート30にレールRが締結されているときは、位置決め部材20の移動に伴って台座10に大きな反作用が生じるが、固定ボルト25を緩めている場合でも台座10はまくら木Mの長手方向に位置決めされるので、台座10が移動することはない。
そして、タイプレート30の位置決めを行った後に、固定ボルト25をまくら木Mに締結することにより、タイプレート30は位置決め部材20,20で位置決めされた状態で強固に固定される。
また、本実施形態では、台座10の傾斜係合側縁12に係止部13を設けた構成としたが、係止部13を省略した構成を採ることも可能である。
例えば、図4(a)の様に、台座10の下面とまくら木Mとの間にゴム板(弾性シート材)54を配した固定構造2とすることも可能である。
また、図4(b)の様に、台座10の上面とタイプレート30および位置決め部材20,20との間にゴム板(弾性シート材)55を配した固定構造2’とすることも可能である。
更に、台座10の上下面に限らず、弾性や制振性を有するシート材を、まくら木Mの表面に全面に渡って貼付する構成や、同様のシート材をまくら木Mの長手両側縁に貼付する構成を採ることにより、振動や騒音を一層低減させることが可能である。
このような図4の固定構造2,2’を新規に敷設する場合は、予め工場においてゴム板54,55を糊材を用いて台座10に貼付しておくことにより、敷設作業を容易に行うことができる。
本実施形態のまくら木の補修方法3は、犬釘によってタイプレートを直接まくら木に締結する軌道の補修に適用されるもので、まくら木に生じた凹みを前記第1実施形態のタイプレートの固定構造1を用いて補修するものである。
補修に際しては、まず、図5(a)の様に、ナット34の締結を解除してレール締結ボルト32からレール抑え具33を取り外し、犬釘Kを引き抜いてまくら木Mからタイプレート30を取り外す。
速硬化性樹脂剤Jが硬化すると、凹み部位52の開口部には台座10が密着して平面状に補修される。
また、前記したように、タイプレート30の緩みの発生が阻止されると共に、台座10を設けることにより、まくら木Mに凹みが再発することがなく、長期間に渡ってメンテナンスを要することがない。
更に、補修後においても、レール位置の調節を要するときは、下穴の再穿孔などの多大な手間を要することなく、位置決め部材20,20によってタイプレート30の固定位置を容易に調節することが可能となる。
図7は本発明の第3実施形態に係るタイプレートの固定構造5を示す平面図および断面図である。
本実施形態の固定構造5は、図7の様に、レールRを支持するタイプレート36に加えて、台座10および位置決め部材20,20を備えて構成され、台座10および位置決め部材20,20は、前記第1実施形態の固定構造1に用いたものと同一である。
則ち、タイプレート36は、鋳物で製された長方形状の部材で、その中央部には、レール抑え具33を固定するレール締結ボルト32が2本設けられている。また、ねじ釘27を挿通する4個の長穴状の固定孔31を備えている。
また、本実施形態では、タイプレート36をまくら木Mに締結する構造であるので、位置決め部材20に設けた係止部23を省略した構成を採ることもでき、更に、台座10の傾斜係合側縁12に設けた係止部13を省略することも可能である。
図8および図9は、本実施形態のまくら木の補修方法6の工程を示す説明図である。
本実施形態のまくら木の補修方法6は、犬釘によってタイプレートを直接まくら木に締結する既設の軌道において、まくら木に生じた凹みを前記した第3実施形態のタイプレートの固定構造5を用いて補修するものである。
そして、図8(c)の様に、下穴50に埋め栓53を嵌入すると共に、下穴58に速硬化性樹脂剤Jを塗布した芯材57を嵌入する。
凹み部位52に充填された速硬化性樹脂剤Jは略10分程度で硬化し、凹み部位52の開口部には台座10が密着して平面状に補修される。
本実施形態においても、速硬化性樹脂剤Jとしてウレタン樹脂接着剤を用いている。
また、タイプレート30をまくら木に締結するための下穴の再穿孔を要するが、補修後は、タイプレートの緩みの発生が阻止されると共に、台座10を設けることにより、まくら木に凹みが再発することがなく、長期間に渡ってメンテナンスを要することがない。
また、位置決め部材を調節してタイプレートをまくら木の長手方向に容易に移動させて位置決め固定することが可能である。
更に、補修後においても、レール位置の調節が必要な際は、下穴の再穿孔などの多大な手間を要することなく、位置決め部材によってタイプレートの固定位置を容易に調節することが可能となる。
また、この固定構造において、タイプレートを固定していた犬釘を取り除いた構造とすることも可能である。
更に、犬釘用角穴を丸穴に変更して、スクリューボルトやネジ釘締結に変更して、より緩みにくくしても良い。
まくら木M:長さL(1000mm)、幅W(230mm)、高さH(150mm)
ケンパス材、ブナ材、合成木材(商品名「エスロンネオランバーFFU」
積水化学工業株式会社製)
コンクリート床面に敷いた高発泡ポリウレタン板(厚さ50mm)S上に載置
鉄板T :縦(200mm)、横(200mm)、厚さ(20mm) 中央部に断面半球形の突条部
コーチスクリューでまくら木Mに固定
マイクロフォンM1:A特性 鉄板Tの真上d1(300mm)に配置
マイクロフォンM2:A特性 鉄板Tの真横d2(300mm)に配置
加速度センサG1 :まくら木Mの長手端部よりd4(450mm)の鉄板T上に固定
加速度センサG2 :まくら木Mの長手端部に固定
インパルスハンマP:鉄板Tの真上d3(100mm)に配置 加振力5000N
被験体71:まくら木Mの中央部に鉄板Tを固定
被験体72:被験体71の鉄板Tの下面に制振シート60またはゴム板60を貼付
被験体73:被験体71のまくら木Mの上面全面に
制振シート61またはゴム板61を貼付
被験体74:被験体71の鉄板Tの両側のまくら木Mの上面に
制振シート62,62またはゴム板62,62を貼付
被験体75:被験体74のまくら木Mの長手両端部側面に
制振シート63,63またはゴム板63,63を貼付
被験体76:被験体73のまくら木Mの長手両端部側面に
制振シート63,63またはゴム板63,63を貼付
測定結果を表1〜表4に示す。尚、表2〜表4には、表1における合成木材の被験体71の測定結果を併記している。
また、騒音および振動の抑制対策として、まくら木Mの上面および側面にゴム板を貼付した被験体75,76の構成を採ることが効果的であることが判明した。
K 締結部材(犬釘)
M まくら木
R レール
1,2,2’,5 タイプレートの固定構造
3,6 まくら木の補修方法
10 台座
12 傾斜係合側縁
13 係止部(台座の係止部)
14 固定孔(台座の固定孔)
15 固定孔(台座の固定孔)
20 位置決め部材
21 傾斜側縁
22 非傾斜側縁
23 係止部(位置決め部材の係止部)
24 固定孔(位置決め部材の長穴状の固定孔)
25 締結部材(固定ボルト)
27 締結部材(ねじ釘)
30,36 タイプレート
37 固定孔(タイプレートの長穴状の固定孔)
50 下穴
52 凹み部位
54,55 弾性シート材(ゴム板)
57 芯材
59 下穴
Claims (10)
- レールを支持するタイプレートをまくら木に固定するタイプレートの固定構造であって、まくら木の上面に固定されてタイプレートを支承する台座と、タイプレートの両側に配され、まくら木の長手方向における複数の異なる位置において前記台座と係合可能な一対の位置決め部材とを備え、当該位置決め部材は、台座との係合位置を相補的に移動させてタイプレートをまくら木の長手方向両側から挟持しつつ上下方向に位置決めした状態で締結解除および再締結可能にまくら木に締結されることを特徴とするタイプレートの固定構造。
- レールを支持するタイプレートをまくら木に固定するタイプレートの固定構造であって、まくら木の上面に固定されてタイプレートを支承する台座と、タイプレートの両側に配され、まくら木の長手方向における複数の異なる位置において前記台座と係合可能な一対の位置決め部材とを備え、当該位置決め部材は、台座との係合位置を相補的に移動させてタイプレートをまくら木の長手方向両側から挟持しつつ締結解除および再締結可能にまくら木に締結されると共に、前記タイプレートは位置決め部材によって位置決めされた状態で締結解除および再締結可能にまくら木に締結されることを特徴とするタイプレートの固定構造。
- 前記台座は、まくら木の幅方向に対して同一の所定角度だけ傾斜させた長手両側縁を上方へ向けて折曲した傾斜係合側縁を備えた略平行四辺形状を有し、前記位置決め部材は、前記台座の傾斜係合側縁に当接して係合する傾斜側縁と、まくら木の幅方向に延びてタイプレートに当接する非傾斜側縁とを備えた略台形状を有し、前記位置決め部材を台座の傾斜係合側縁に沿ってまくら木の幅方向へ移動させることにより、位置決め部材の台座への係合位置をまくら木の長手方向に向けて連続的に調節可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイプレートの固定構造。
- 前記位置決め部材は、非傾斜側縁に当接するタイプレートの上方への移動を阻止する係止部を当該非傾斜側縁に沿って備えたことを特徴とする請求項3に記載のタイプレートの固定構造。
- 前記台座は、傾斜係合側縁に係合する位置決め部材の上方への移動を阻止する係止部を傾斜係合側縁に沿って備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のタイプレートの固定構造。
- 前記位置決め部材は、台座への係合位置に応じて相対移動する台座の固定孔に対応した長穴状の固定孔を備え、当該長穴状の固定孔および台座の固定孔を貫通する締結部材によって台座と共にまくら木に締結されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のタイプレートの固定構造。
- 前記タイプレートは、固定位置に応じて相対移動する台座の固定孔に対応した長穴状の固定孔を備え、当該長穴状の固定孔および台座の固定孔を貫通する締結部材によって台座と共にまくら木に締結されることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のタイプレートの固定構造。
- 前記台座の上面または下面の少なくともいずれかの面に、制振性または弾性を有するシート材を配したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のタイプレートの固定構造。
- 請求項1または請求項3乃至8のいずれか1項に記載のタイプレートの固定構造を用いたまくら木の補修方法であって、既設のまくら木からタイプレートを固定する締結部材を引き抜いてタイプレートを取り外す工程と、台座を固定する締結部材の下穴を穿孔する工程と、締結部材の引き抜かれた穴を含むタイプレートの下部に生じた凹み部位の内部に少なくとも速硬化性樹脂剤を充填し、凹み部位の開口部に台座を覆い被せて仮固定しつつ速硬化性樹脂剤を硬化させる工程と、位置決め部材によってタイプレートを位置決めしつつ位置決め部材を台座と共にまくら木に締結固定する工程とを備えたまくら木の補修方法。
- 請求項2または請求項3乃至8のいずれか1項に記載のタイプレートの固定構造を用いたまくら木の補修方法であって、既設のまくら木からタイプレートを固定する締結部材を引き抜いてタイプレートを取り外す工程と、台座を固定する締結部材の下穴を穿孔する工程と、締結部材の引き抜かれた穴を拡径し速硬化性樹脂剤を塗布した芯材を嵌入させる工程と、タイプレートの下部に生じた凹み部位の内部に少なくとも速硬化性樹脂剤を充填し、凹み部位の開口部に台座を覆い被せて仮固定しつつ速硬化性樹脂剤を硬化させる工程と、タイプレートを固定する締結部材の下穴を台座の固定孔を介して再穿孔する工程と、位置決め部材によってタイプレートを位置決めしつつ位置決め部材を台座と共にまくら木に締結固定する工程と、位置決めされたタイプレートを台座と共にまくら木に締結する工程とを備えたまくら木の補修方法。
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