JP2007144813A - 電動工具の製造用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の規格の電動工具を製造する場合であっても、複数の金型を用意することなく、また、別の部品を電池パックやハウジングに取り付けることなく製造することができる電動工具の製造用金型を提供する。
【解決手段】電動工具の電池パックの電池ケースを成型する場合に、共通の金型本体200に各規格電圧毎に異なった突条または溝を設けた金型別体204を取り付け、この金型別体204を取り付けた金型本体200によってハウジングや電池ケースを成型する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、電動工具と、その電動工具の電池パックにおける電池ケースを成型する電動工具の製造用金型に関するものである。
従来より電池パックとして、充電池を収納する電池ケースに電動工具へ着脱可能な一対のスライドレールを所定間隔をおいて平行に形成し、これらスライドレール間に正負の充放電用端子をそれぞれスライドレールの内側へ近接するように所定間隔をおいて配置したものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−143678公報
上記のような電動工具は、それぞれ使用する規格電圧が決まっており、この規格電圧に対応した電池パックを取り付ける必要がある。そのため、各電池パックには、その規格電圧に対応した位置に誤使用防止用の突部や溝が設けられ、電動工具のハウジングにもこれに対応した溝や突部が設けられている。そして、規格電圧が合った電池パックでは、これら突部や溝が係合してハウジングに電池パックを取り付けることができるが、規格電圧外の電池パックをハウジングに取り付けようとすると、これら突部と溝が合致せず取り付けることができないようになっている。これにより、各作業者が誤って他の規格電圧の電池パックを取り付けて、電動工具が故障したりするのを防止している。
しかしながら、電池パックの電圧の種類を複数商品化する場合には、この誤使用防止のための構造を形成するために、複数の金型を造る必要があり、不経済であるという問題点がある。例えば、電池パックの形状を規格電圧毎に変えるためには、電池パックの電池ケース及び電動工具のハウジングを成型するための金型が何点も必要となる。また、電池パックや電動工具のフレームの一部を規格電圧毎に取り替えるために他の部材を取り付ける場合には、その部品点数が増え、コストが上昇する。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み複数の規格電圧の電池パックを製造する場合や、複数の規格の電動工具を製造する場合であっても、複数の金型を用意することなく、また、別の部品を電池パックやハウジングに取り付けることなく製造することができる電動工具の製造用金型を提供する。
請求項1に係る発明は、規格電圧の電池パックをハウジングのターミナルに取り付けて動作する電動工具であって、前記規格電圧毎に位置が異なった誤使用防止用の突条または溝が、前記ターミナルに設けられた電動工具の製造用金型において、前記製造用金型は、前記ハウジングを成形する金型本体と、前記金型本体に取り付けられる別体であって前記ターミナルを成形するターミナル用金型別体とよりなり、前記ターミナル用金型別体には、前記規格電圧毎に位置が異なった前記誤使用防止用の突条または溝を成型する溝または突条が設けられたことを特徴とする電動工具の製造用金型である。
請求項2に係る発明は、前記ターミナル用金型別体が、前記金型本体の凹部に嵌合することを特徴とする請求項1記載の電動工具の製造用金型である。
請求項3に係る発明は、規格電圧毎に位置が異なった誤使用防止用の突条または溝が、前記電池パックの電池ケースに設けられ、前記電池パックをハウジングのターミナルに取り付けて動作する電動工具の製造用金型において、前記製造用金型における前記電池ケースを成型する金型は、金型本体と、前記金型本体に取り付けられる金型別体とよりなり、前記金型別体には、前記規格電圧毎に位置が異なった誤使用防止用の突条または溝を成型する溝または突条が設けられていることを特徴とする電動工具の製造用金型である。
請求項4に係る発明は、前記金型別体が、前記金型本体の凹部に嵌合することを特徴とする請求項3記載の電動工具の製造用金型である。
請求項1に係る電動工具の製造用金型においては、ターミナル用金型別体を金型本体に取り付け、ハウジングを成型する。この場合に、ターミナル用金型別体には、規格電圧毎に位置が異なった溝または突条が設けられているため、このターミナル用金型別体を取り替えるだけで、複数種類の規格電圧に対応したハウジングを成型することができる。
請求項3に係る電動工具の製造用金型であっても、規格電圧毎に位置が異なった溝または突条を有する金型別体を金型本体に取り付け、この金型別体のみを取り替えるだけで複数種類の規格電圧に対応した電池パックの電池ケースを成型することができる。
以下、本発明の一実施形態の電池パック10、電動工具100についてそれぞれ説明する。
(1)電池パック10の構造
電池パック10の構造について、図1〜図3に基づいて説明する。電池パック10の規格電圧を、例えば、22.2Vとする。
電池パック10の本体を構成する電池ケース12は、合成樹脂製(例えば、ポリカーボネート製)であって、ほぼ立方体をなしている。この電池ケース12の内部には、円柱形のリチウムイオン電池10を直列に接続したリチウムイオン電池集合体(以下、電池セルという)14が収納されている。この電池セル14の上面には、充放電を司るための充放電回路を有した第1配線基板18が設けられている。また、電池セル14の前面には、この電池セル14の残量を検出するための残量チェック回路を有した第2配線基板22が設けられ、この第2配線基板22には、残量チェックを行うためのスイッチ24と残量チェックの結果を表すための3個のLED26が設けられている。そして、このスイッチ24と3個のLED26は電池ケース12の前面に露出している。
電池ケース12の上面は、図1に示すように後部に電動工具100や充電器と接続して固定するための爪部28が設けられている。この爪部28は、図2に示すように、コイルバネ30によって上方に付勢され、上下動自在となっている。また、この爪部28には、爪部28の係合を解除する解除部29が設けられている。
電池ケース12の上面には、電動工具100や、充電器と接続するための左右一対のガイドレール32,32が設けられている。この左右一対のガイドレール32,32は溝によって形成され、図1に示すように平行に設けられている。
この左右一対のガイドレール32,32の挿入側には、凹部34が設けられている。この凹部34は、電動工具100や充電器のソケット124が挿入される部分である。
また、左右一対のガイドレール32,32の間には、正負一対の充電端子36,38が設けられている。すなわち、左右一対のガイドレール32,32の間に充電用端子36,38のための充電溝40,42が設けられ、この充電溝40,42に金属製の充電端子36,38が露出している。正負一対の充電端子36,38の間には、正負一対の放電端子44,46が設けられている。すなわち、左右一対の充電溝40,42の間に左右一対の放電溝48,50を設け、この放電溝48,50にそれぞれ金属製の放電端子44,46が露出している。なお、充電溝40,42及び放電溝48,50は、左右一対のガイドレール32,32の挿入方向に沿って設けられている。
一対の充電端子36,38の間で、かつ、一対の放電端子44,46の間には、誤使用防止用溝52が設けられている。この誤使用防止用溝52は、電動工具100のソケット124から突出した誤使用防止用突部130が挿入される。この誤使用防止用溝52の幅、形状は、電池セル14の電圧によって異なっている。例えば、規格電圧が11.1V用の電池パック10では、図6に示すように放電端子44の左側に設けられ、33.3V用の電池パック10では、図8に示すように放電端子45の右側に設けられている。充電端子36,38及び放電端子44,46は、それぞれ充放電回路を構成する第1配線基板18に接続されている。
(2)電動工具100の構成
電動工具100の構造について、図1、図4、図5に基づいて説明する。
電動工具100は、例えば図4に示すように電動インパクトドライバーであり、ピストル型のハウジング102から構成されている。ハウジング102は、筒上の本体104と、本体104の後部から下方へ突出した把持部106とから構成されている。本体104内部には、ブラシレスDCモータ108と、この出力軸に連結されたギヤボックス110が内蔵され、このギヤボックス110の出力軸がチャック112に機械的に連結され、チャック112の先端部にドライバー114が取り付けられている。
ブラシレスDCモータ108の下面には、駆動回路を内蔵した配線基板116が設けられている。また、把持部106の上部前面には、メインスイッチを兼ねたトリガスイッチ118が設けられている。
把持部106の下端は、上記で説明した電池パック10が取り付けられるターミナル124が設けられている。把持部106の下端には、左右一対の固定レール122が設けられている。左右一対の固定レール122は、平行に設けられている。
左右一対の固定レール122の間には、ターミナル124が設けられている。ターミナル124からは、正負の一対の接続端子126,128が設けられている。一対の接続端子126,128は、配線基板116に電気的に接続されている。
さらに、接続端子126,128の間には、誤使用防止用突部130が突出している。この誤使用防止用突部130の幅や形状は、接続される電池パック10の規格電圧に合致する幅や形状となっている。そのため、図5に示すように、22.2V用であれば、接続端子126,128の間の中央に誤使用防止用突部130が必要である。また、規格電圧が11.1V用の電動工具100では、図7に示すように把持部106下端の左側に誤使用防止用突部130に設けられ、33.3V用の電動工具100では、図9に示すように把持部106の下端の右側に設けられている。
また、把持部106の下端前部には、電池パック10の爪部28と係合する係合孔107が開口している。
(4)電池パック10と電動工具100の接続
次に、電池パック10を電動工具100に接続する場合について説明する。
電動工具100の把持部106の下端に電池パック10を取り付ける(図1、図4参照)。
電池パック10の左右一対のガイドレール32,32と電動工具100の左右一対の固定レール122,122の位置を合致させ、図1に示すように挿入する。そして、接続端子126,128が電池パック10の放電溝48,50に挿入され、放電端子44,46と電気的に接続される。
この場合に、誤使用防止用突部130が、誤使用防止用溝52に挿入される。そして、この電池パック10と電動工具100の規格電圧が異なっている場合には、誤使用防止用溝52と誤使用防止用突部130の位置が異なっているため、把持部106の下端に取り付けることができない。
電池パック10を、左右一対の固定レール122,122の間に完全に差し込むと、電池パック10の爪部28が、把持部106の下端に設けられた係合孔107に係合され、完全に固定される。
これによって、電池パック10の電池セル14から電動工具100の配線基板116に直流電源を供給することができる。
(5)電池パック10の電池ケース12の製造方法
上記における電池パック10の電池ケース12の製造方法について図10に基づいて説明する。
電池ケースは、合成樹脂製であるため、型成型により製造される。図10に示すように、上型200と下型202とを組み合わせて電池ケース12を成型するが、この場合に誤使用防止用溝52に相当する位置に、上型200とは別体の金型別体204を、取り付ける。この金型別体204に、上型200にある凹部にスライド式に嵌合可能である。そして、この金型別体204には、誤使用防止用溝52に対応した突条206が突出している。この突条206が突出する位置は、金型別体204によって異なり、22.2V用の規格電圧では、中央部から突出し、11.1V用では、図11に示すように左側から突出している。さらに、33.3V用では金型別体204の右側から突条206が突出している。即ち、上型200に取り付ける金型別体204を取り替えることにより、上型200と下型202は1つの種類で複数種類の規格電圧の電池ケース12を成型することができる。
したがって、従来のように複数の金型を準備することがないためコストが削減され、またその製造も容易となる。
(6)電動工具100のハウジング102の製造方法
次に、電動工具100のピストル型のハウジング102の製造方法について説明する。
ハウジング102も合成樹脂製であり、電池ケース12と同様に金型により成型される。この場合に、誤使用防止用突部130が突出している位置に対応する上型の位置に、電池ケース12と同様にターミナル用金型別体を取り付ける。このターミナル用金型別体は、各規格電圧毎に位置が異なる溝が設けられている。そのため、22.2Vの電動工具100のハウジング102を成型する場合には、22.2V用のターミナル用金型別体を上型に取り付け、成型すれば誤使用防止用突部130が把持部106の下端中央部に成型される。他の11.1V用、33.3V用の電動工具のハウジング102についても同様である。
このように、各規格電圧毎に対応したターミナル用金型別体を上型に取り付けるだけで、複数種類のハウジング102を成型することができる。そのため、複数種類の金型や、他の部品を用意することがなく、コストの削減となり、また製造も行いやすい。
(7)変更例1
上記実施形態では電動工具100として、電動インパクトドライバーで説明したが、これ以外にも電動グラインダーなどの他の電動工具であってもよい。
(8)変更例2
上記実施形態では電池ケース12における誤使用防止のための構造は誤使用防止用突部130であったが、これに代えて誤使用防止用溝であってもよい。この場合には、電動工具100の把持部106の誤使用防止のための構造は誤使用防止用突部130でなく、誤使用防止用溝となる。
本発明の一実施形態を示す22.2V用の電池パックと電動工具におけるターミナルと固定レールの下面図である。 22.2V用の電池パックの一部欠裁側面図である。 22.2V用の電池パックの正面図である。 22.2V用の電池パックを電動工具に取り付けようとする図である。 22.2V用の電動工具の把持部に電池パックを取り付けた状態の背面からみた一部切欠き断面図である。 11.1V用の電池パックの平面図である。 11.1V用の電動工具の把持部に電池パックを取り付けた状態の背面から見た一部切り欠き断面図である。 33.3V用の電池パックの平面図である。 33.3V用の電動工具の把持部に電池パックを取り付けた状態の背面から見た一部切り欠き断面図である。 22.2V用の電池ケースを成型する場合の説明図である。 11.1V用の電池ケースを成型する場合の説明図である。 33.3V用の電池ケースを成型する場合の説明図である。
符号の説明
10 電池パック
12 電池ケース
14 電池セル
32 ガイドレール
36 充電端子
38 充電端子
44 放電溝
46 放電溝
52 誤使用防止用溝
100 電動工具
102 ハウジング
106 把持部
122 固定レール
126 接続端子
128 接続端子
130 誤使用防止用突部

Claims (4)

  1. 規格電圧の電池パックをハウジングのターミナルに取り付けて動作する電動工具であって、
    前記規格電圧毎に位置が異なった誤使用防止用の突条または溝が、前記ターミナルに設けられた電動工具の製造用金型において、
    前記製造用金型は、前記ハウジングを成形する金型本体と、前記金型本体に取り付けられる別体であって前記ターミナルを成形するターミナル用金型別体とよりなり、
    前記ターミナル用金型別体には、前記規格電圧毎に位置が異なった前記誤使用防止用の突条または溝を成型する溝または突条が設けられた
    ことを特徴とする電動工具の製造用金型。
  2. 前記ターミナル用金型別体が、前記金型本体の凹部に嵌合する
    ことを特徴とする請求項1記載の電動工具の製造用金型。
  3. 規格電圧毎に位置が異なった誤使用防止用の突条または溝が、前記電池パックの電池ケースに設けられ、前記電池パックをハウジングのターミナルに取り付けて動作する電動工具の製造用金型において、
    前記製造用金型における前記電池ケースを成型する金型は、金型本体と、前記金型本体に取り付けられる金型別体とよりなり、
    前記金型別体には、前記規格電圧毎に位置が異なった誤使用防止用の突条または溝を成型する溝または突条が設けられている
    ことを特徴とする電動工具の製造用金型。
  4. 前記金型別体が、前記金型本体の凹部に嵌合する
    ことを特徴とする請求項3記載の電動工具の製造用金型。
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