JP2007201691A - 正弦波発生回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】実装面積を削減し得る正弦波発生回路を提供する。
【解決手段】正弦波発生回路20では、定電流源Cur11に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む所定電流Iを他端側に導き得る抵抗R11および抵抗R12と、定電流源Cur11よりも低い電位に設定されるアースGndに一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこのアースGndに導き得る抵抗R13および抵抗R14と、抵抗R11の他端側と抵抗R13の他端側の間に接続されるPNP型のトランジスタTr11と、このトランジスタTr11と同じPNP型で抵抗R12の他端側と抵抗R14の他端側の間に接続されるトランジスタTr12と、により差動対を構成し、この差動対に一方の入力であるトランジスタTr11のベースに所定の三角波形を有する電圧信号Vsgを入力し、他方の入力であるトランジスタTr12のベースに電圧信号Vsgによる三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧Vrefを入力する。
【選択図】図1
【解決手段】正弦波発生回路20では、定電流源Cur11に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む所定電流Iを他端側に導き得る抵抗R11および抵抗R12と、定電流源Cur11よりも低い電位に設定されるアースGndに一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこのアースGndに導き得る抵抗R13および抵抗R14と、抵抗R11の他端側と抵抗R13の他端側の間に接続されるPNP型のトランジスタTr11と、このトランジスタTr11と同じPNP型で抵抗R12の他端側と抵抗R14の他端側の間に接続されるトランジスタTr12と、により差動対を構成し、この差動対に一方の入力であるトランジスタTr11のベースに所定の三角波形を有する電圧信号Vsgを入力し、他方の入力であるトランジスタTr12のベースに電圧信号Vsgによる三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧Vrefを入力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、擬似的な正弦波を供給可能な正弦波発生回路に関するものである。
従来の正弦波発生回路として、例えば下記特許文献1に開示される「正弦波発振回路」がある。これによると、正の基準電圧+Vrefを比較電圧とするコンパレータA1と負の基準電圧−Vrefを比較電圧とするコンパレータA2とを用いて0ボルトを中心に±Vrefで振幅する方形波を生成し、この方形波を所定の周波数帯域のバンドパスフィルタ1に入力することによって当該バンドパスフィルタ1から所望の正弦波を発生可能に構成している(特許文献1;段落番号0015〜0022、図1、図2)。
特開平9−181529号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されるような従来の正弦波発生回路によると、複数のコンデンサCや抵抗Rで構成されるバンドパスフィルタ1を必要とすることから、基板上での実装面積が大きくなりがちで、特に所望とする正弦波の周波数が低い場合には、コンデンサCや抵抗Rの値が必然的に大きくなるため、これら受働部品の体積増からさらなる実装面積の増加を招くという問題がある。
このような実装面積の増大は、単にプリント配線用の基板面積を増大させるばかりでなく、当該正弦波発生回路を集積回路(IC)化する場合には、チップサイズの制限等からIC化が困難になるという問題も招来する。
また、特許文献1に開示されるように、一旦、方形波を生成してからバンドパスフィルタを介して正弦波を得るような回路を構成した場合には、方形波自体に含まれる高周波成分や方形波の高調波をバンドパスフィルタで完全に除去できるわけではない。そのため、発生した正弦波に当該高周波(高調波)成分が含まれている可能性がある。またバンドパスフィルタに入力されるまでの配線パターン等を介してこのような方形波が外部空間に放射される可能性もある。このため、当該正弦波発生回路が予定外の高周波ノイズの発生源になり得るという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、実装面積を削減し得る正弦波発生回路を提供することにある。また、本発明の別の目的は、高周波ノイズの発生源となり難い正弦波発生回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の正弦波発生回路では、所定電流を供給可能な電流源と、前記電流源に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む前記所定電流を他端側に導き得る第1抵抗および第2抵抗と、前記電流源よりも低い電位に設定される基準電位に一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこの基準電位に導き得る第3抵抗および第4抵抗と、前記第1抵抗の他端側と前記第3抵抗の他端側の間に接続される所定導電型の第1トランジスタと、前記第1トランジスタと同じ導電型で、前記第2抵抗の他端側と前記第4抵抗の他端側の間に接続される第2トランジスタと、前記第1トランジスタのベースに接続され、所定の三角波形を有する電圧信号をこのベースに供給可能な信号発生源と、前記第2トランジスタのベースに接続され、前記信号発生源から出力される前記電圧信号による三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧をこのベースに供給可能な基準電圧源と、前記第1トランジスタと前記第3抵抗との接続ノードに接続される出力端子と、を備えることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項2の正弦波発生回路では、請求項1記載の正弦波発生回路において、前記第2トランジスタと前記第4抵抗との接続ノードには、他の出力端子が接続されていることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項3の正弦波発生回路では、所定電流を供給可能な電流源と、前記電流源に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む前記所定電流を他端側に導き得る第1抵抗および第2抵抗と、前記電流源よりも低い電位に設定される基準電位に一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこの基準電位に導き得る第3抵抗および第4抵抗と、前記第1抵抗の他端側と前記第3抵抗の他端側の間に接続される所定導電型の第1電界効果トランジスタと、前記第1電界効果トランジスタと同じ導電型で、前記第2抵抗の他端側と前記第4抵抗の他端側の間に接続される第2電界効果トランジスタと、前記第1電界効果トランジスタのゲートに接続され、所定の三角波形を有する電圧信号をこのゲートに供給可能な信号発生源と、前記第2電界効果トランジスタのゲートに接続され、前記信号発生源から出力される前記電圧信号による三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧をこのゲートに供給可能な基準電圧源と、前記第1電界効果トランジスタと前記第3抵抗との接続ノードに接続される出力端子と、を備えることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項4の正弦波発生回路では、請求項3記載の正弦波発生回路において、前記第2電界効果トランジスタと前記第4抵抗との接続ノードには、他の出力端子が接続されていることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項5の正弦波発生回路では、請求項1〜4のいずれか一項に記載の正弦波発生回路において、前記基準電圧源は、バンドギャップ定電圧源であることを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、電流源に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む所定電流を他端側に導き得る第1抵抗および第2抵抗と、電流源よりも低い電位に設定される基準電位に一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこの基準電位に導き得る第3抵抗および第4抵抗と、第1抵抗の他端側と第3抵抗の他端側の間に接続される所定導電型の第1トランジスタと、第1トランジスタと同じ導電型で第2抵抗の他端側と第4抵抗の他端側の間に接続される第2トランジスタと、により差動対を構成し、この差動対に一方の入力(第1トランジスタのベース)に所定の三角波形を有する電圧信号を入力し、他方の入力に電圧信号による三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧を入力する。これにより、第1トランジスタおよび第2トランジスタのダイオード特性によって、出力端子から擬似的な正弦波を得ることができる。
即ち、第1トランジスタおよび第2トランジスタの所定導電型がPNP型である場合、電流源から供給される所定電流をI、第1抵抗および第2抵抗をRE、第3抵抗および第4抵抗をRC、第1トランジスタのベースに入力される電圧をVIN1、第2トランジスタのベースに入力される電圧をVIN2とすると、次の式(1) ,(2) が成り立つ。
VIN1+VBE1+I1・RE−I2・RE−VBE2−VIN2=0 …(1)
I1+I2=I …(2)
なお、VBE1,VBE2は、第1トランジスタや第2トランジスタのベース−エミッタ間電圧で、またI1は第1トランジスタに流れ込む所定電流Iの一部で、I2は第2トランジスタI2に流れ込む所定電流Iの残部である。ここで、計算簡略化のためRE=0とすると、上式(1) は次式(1)'と表せる。
I1+I2=I …(2)
なお、VBE1,VBE2は、第1トランジスタや第2トランジスタのベース−エミッタ間電圧で、またI1は第1トランジスタに流れ込む所定電流Iの一部で、I2は第2トランジスタI2に流れ込む所定電流Iの残部である。ここで、計算簡略化のためRE=0とすると、上式(1) は次式(1)'と表せる。
VIN1+VBE1−VBE2−VIN2=0 …(1)'
そして、VIN1−VIN2=VINとおくと、次の式(3),(4)が成り立つ。
VIN+VBE1−VBE2=0 …(3)
VTln(I1/I2)=−VIN …(4)
ここで、VT=kT/q(k;ボルツマン定数、T;絶対温度、q;電子電荷)である。
そして、VIN1−VIN2=VINとおくと、次の式(3),(4)が成り立つ。
VIN+VBE1−VBE2=0 …(3)
VTln(I1/I2)=−VIN …(4)
ここで、VT=kT/q(k;ボルツマン定数、T;絶対温度、q;電子電荷)である。
このため、これらの式から、次式(5) ,(6) が得られ、さらに次々式(7) ,(8) が導き出される。なお、expは、ネーピアの定数(2.71828…)である。
I1=I/(1+exp(−VIN/VT)) …(5)
I2=I/(1+exp(VIN/VT)) …(6)
Vout1=RC・I1=I・RC/(1+exp(−VIN/VT)) …(7)
Vout2=RC・I2=I・RC/(1+exp(VIN/VT)) …(8)
I1=I/(1+exp(−VIN/VT)) …(5)
I2=I/(1+exp(VIN/VT)) …(6)
Vout1=RC・I1=I・RC/(1+exp(−VIN/VT)) …(7)
Vout2=RC・I2=I・RC/(1+exp(VIN/VT)) …(8)
上式(7) により、第1トランジスタと第3抵抗(RC)との接続ノードに接続される出力端子からは、Vout1=I・RC/(1+exp(−VIN/VT))で表される指数関数の特性を持った電圧波形が出力されるため、VIN1として所定の三角波を有する電圧信号、またVIN2として当該三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧、をそれぞれ与えることで、出力端子から擬似的な正弦波を得ることができる。したがって、このような第1、第2のトランジスタ等からなる差動対、所定の三角波を供給可能な信号発生源および所定の基準電圧を供給可能な定電圧源といった簡易な構成により、擬似的な正弦波を容易に得ることができるので、当該正弦波発生回路の実装面積を削減することができる。
また、電流源と第1トランジスタの間に第1抵抗、電流源と第2トランジスタの間に第2抵抗、をそれぞれ介在させたので、上記(1) ,(2) から、次式(9) ,(10)が成り立ち、これらから、ゲインの式(11)〜(14)が導き出される。
VIN+VBE1−VBE2+(I1−I2)・RE=0 …(9)
VIN+VTln(I1/I2)+(I1−I2)・RE=0 …(10)
ΔI1=−ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(11)
ΔI2= ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(12)
ΔVout1=−RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(13)
ΔVout2= RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(14)
VIN+VTln(I1/I2)+(I1−I2)・RE=0 …(10)
ΔI1=−ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(11)
ΔI2= ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(12)
ΔVout1=−RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(13)
ΔVout2= RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(14)
上式(13)により、第1トランジスタと第3抵抗(RC)との接続ノードに接続される出力端子からは、分母に2REを含んだ式で表されるゲインΔVout1で電圧波形が出力されるため、第1抵抗(RE)の値を調整することによって、波形の急峻な立ち上がりや立ち下がりを防止することができる。したがって、このような波形の急峻な立ち上がりや立ち下がりに伴う高周波成分の発生を抑制できるので、高周波ノイズの発生源となり難くすることができる。
請求項2の発明では、第2トランジスタと第4抵抗との接続ノードには、他の出力端子が接続されている。これにより、前述した式(8) によって当該他の出力端子からは、Vout2=I・RC/(1+exp(VIN/VT))で表される指数関数の特性を持った電圧波形、つまり上式(7) によるVout1とは逆相の擬似的な正弦波を、当該他の出力端子から得ることができる。したがって、反転増幅器などを経ることなく容易に逆相出力を得られる。
請求項3の発明では、電流源に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む所定電流を他端側に導き得る第1抵抗および第2抵抗と、電流源よりも低い電位に設定される基準電位に一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこの基準電位に導き得る第3抵抗および第4抵抗と、第1抵抗の他端側と第3抵抗の他端側の間に接続される所定導電型の第1電界効果トランジスタと、第1電界効果トランジスタと同じ導電型で第2抵抗の他端側と第4抵抗の他端側の間に接続される第2電界効果トランジスタと、により差動対を構成し、この差動対に一方の入力(第1電界効果トランジスタのゲート)に所定の三角波形を有する電圧信号を入力し、他方の入力に電圧信号による三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧を入力する。これにより、第1電界効果トランジスタおよび第2電界効果トランジスタの特性によって、出力端子から擬似的な正弦波を得ることができる。
即ち、第1電界効果トランジスタおよび第2電界効果トランジスタがPチャネル型のMOSトランジスタである場合、電流源から供給される所定電流をI、第1抵抗および第2抵抗をRS、第3抵抗および第4抵抗をRD、第1電界効果トランジスタのゲートに入力される電圧をVIN1、第2電界効果トランジスタのゲートに入力される電圧をVIN2とすると、次の式(21),(22)が成り立つ。
VIN1+VGS1+I1・RS−VGS2−I2・RS−VIN2=0 …(21)
I1+I2=I …(22)
なお、VGS1,VGS2は、第1電界効果トランジスタや第2電界効果トランジスタのゲート−ソース間電圧で、またI1は第1電界効果トランジスタに流れ込む所定電流Iの一部で、I2は第2電界効果トランジスタI2に流れ込む所定電流Iの残部である。ここで、計算簡略化のためRS=0とすると、上式(21)は次式(21)'と表せる。
I1+I2=I …(22)
なお、VGS1,VGS2は、第1電界効果トランジスタや第2電界効果トランジスタのゲート−ソース間電圧で、またI1は第1電界効果トランジスタに流れ込む所定電流Iの一部で、I2は第2電界効果トランジスタI2に流れ込む所定電流Iの残部である。ここで、計算簡略化のためRS=0とすると、上式(21)は次式(21)'と表せる。
VIN1+VGS1−VGS2−VIN2=0 …(21)'
そして、VIN1−VIN2=VINとおくと、次の式(23),(24)が成り立つ。なお、βは電流増幅率を表す。
VIN+VGS1−VGS2=0 …(23)
√(2I1/β)−√(2I2/β)=−VIN …(24)
そして、VIN1−VIN2=VINとおくと、次の式(23),(24)が成り立つ。なお、βは電流増幅率を表す。
VIN+VGS1−VGS2=0 …(23)
√(2I1/β)−√(2I2/β)=−VIN …(24)
このため、これらの式から、次式(25),(26)が得られ、さらに次式(27) ,(28) が導き出される。
I1=I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4 …(25)
I2=I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4 …(26)
Vout1=RD・I1=RD・(I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4) …(27)
Vout2=RD・I2=RD・(I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4) …(28)
I1=I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4 …(25)
I2=I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4 …(26)
Vout1=RD・I1=RD・(I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4) …(27)
Vout2=RD・I2=RD・(I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4) …(28)
上式(27)により、第1電界効果トランジスタと第3抵抗(RD)との接続ノードに接続される出力端子からは、Vout1=RD・(I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4)で表される二次関数の特性を持った電圧波形が出力されるため、VIN1として所定の三角波を有する電圧信号、またVIN2として当該三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧、をそれぞれ与えることで、出力端子から擬似的な正弦波を得ることができる。したがって、このような第1、第2の電界効果トランジスタ等からなる差動対、所定の三角波を供給可能な信号発生源および所定の基準電圧を供給可能な定電圧源といった簡易な構成により、擬似的な正弦波を容易に得ることができるので、当該正弦波発生回路の実装面積を削減することができる。
また、電流源と第1電界効果トランジスタの間に第1抵抗、電流源と第2電界効果トランジスタの間に第2抵抗、をそれぞれ介在させたので、上記(21),(22)から、次式(29),(30)が成り立ち、これらから、ゲインの式(31)〜(34)が導き出される。
VIN+VGS1−VGS2+(I1−I2)・RS=0 …(29)
VIN+√(2I1/β)−√(2I2/β)+(I1−I2)・RS=0 …(30)
ΔI1=−ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(31)
ΔI2= ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(32)
ΔVout1=−RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(33)
ΔVout2= RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(34)
VIN+√(2I1/β)−√(2I2/β)+(I1−I2)・RS=0 …(30)
ΔI1=−ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(31)
ΔI2= ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(32)
ΔVout1=−RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(33)
ΔVout2= RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(34)
上式(33)により、第1電界効果トランジスタと第3抵抗(RD)との接続ノードに接続される出力端子からは、分母に2RSを含んだ式で表されるゲインΔVout1で電圧波形が出力されるため、第1抵抗(RS)の値を調整することによって、波形の立ち上がりや立ち下がりをさらに緩やかにすることができる。したがって、波形の立ち上がりや立ち下がりに伴う高周波成分の発生を抑制できるので、高周波ノイズの発生源となり難くすることができる。
請求項4の発明では、第2電界効果トランジスタと第4抵抗との接続ノードには、他の出力端子が接続されている。これにより、当該他の出力端子からは、Vout1とは逆相の擬似的な正弦波のVout2を得ることができる。したがって、反転増幅器などを経ることなく容易に逆相出力を得られる。
請求項5の発明では、基準電圧源は、バンドギャップ定電圧源である。これにより、基準電圧として、比較的温度特性の良好なものが得られるので、周囲温度の変化に対しても波形歪みの少ない擬似的な正弦波を、出力端子や他の出力端子から得ることができる。
以下、本発明の正弦波発生回路の各実施形態について図を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態として、バイポーラトランジスタを用いて構成した正弦波発生回路を図1〜図8に基づいて説明し、その後に、第2実施形態として、ユニポーラトランジスタを用いて構成した正弦波発生回路を図9〜図13に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態に係る正弦波発生回路20は、定電流源Cur11、抵抗R11,R12,R13,R14、トランジスタTr11,Tr12、三角波発生部22、定電圧発生部24、正相出力端子26、逆相出力端子28等から構成されている。
図1に示すように、第1実施形態に係る正弦波発生回路20は、定電流源Cur11、抵抗R11,R12,R13,R14、トランジスタTr11,Tr12、三角波発生部22、定電圧発生部24、正相出力端子26、逆相出力端子28等から構成されている。
定電流源Cur11は、所定電流Iを供給可能な電流源で、本実施形態では電源電圧Vcc(Vee)に印加される電圧から図略のバイポーラトランジスタにより所定電流Iを発生させている。なお、電源電圧は、トランジスタTr11,Tr12のエミッタに供給されるものであるから、本来は「Vee」と表記されるべきであるはが、ここでは、便宜的に「Vcc」と表記していることに留意されたい。また、この定電流源Cur11は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「電流源」に相当し得るものである。
抵抗R11および抵抗R12は、定電流源Cur11に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む所定電流Iを他端側に導き得るもので、抵抗R11は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「第1抵抗」に、また抵抗R12は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「第2抵抗」に、それぞれ相当し得るものである。
抵抗R13および抵抗R14は、定電流源Cur11よりも低い電位に設定されるアースGndに一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこのアースGnd(基準電位)に導き得るもので、抵抗R13は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「第3抵抗」に、また抵抗R14は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「第4抵抗」に、それぞれ相当し得るものである。
トランジスタTr11は、抵抗R11の他端側と抵抗R13の他端側の間に接続されるPNP型のバイポーラトランジスタで、エミッタが抵抗R11に、コレクタが抵抗R13に、それぞれ接続されている。また、ベースには三角波発生部22が接続されている。このトランジスタTr11は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「第1トランジスタ」に相当し得るものである。
トランジスタTr12は、トランジスタTr11と同じPNP型で、抵抗R12の他端側と抵抗R14の他端側の間に接続されるバイポーラトランジスタで、エミッタが抵抗R12に、コレクタが抵抗R14に、それぞれ接続されている。また、ベースには、定電圧発生部24が接続されている。このトランジスタTr12は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「第2トランジスタ」に相当し得るものである。
三角波発生部22は、トランジスタTr11のベースに接続され、所定の三角波形を有する電圧信号Vsgをこのベースに供給可能な三角波発生手段で、例えば、図2(A) に示すような回路で構成されることにより、図2(B) に示すような三角波を出力可能なものである。なお、この三角波発生部22は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「信号発生源」に相当し得るものである。
定電圧発生部24は、トランジスタTr12のベースに接続され、三角波発生部22から出力される電圧信号Vsgによる三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧Vrefをこのベースに供給可能なバンドギャップ定電圧源で、例えば、図3に示すような回路で構成されるものである。この定電圧発生部24は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「基準電圧源」に相当し得るものである。
正相出力端子26は、トランジスタTr11と抵抗R13との接続ノードN11に接続される端子で、後述するように当該正弦波発生回路20により生成される擬似的な正弦波を外部に出力可能なものである。この正相出力端子26は、特許請求の範囲(請求項1)に記載の「出力端子」に相当し得るものである。
逆相出力端子28は、トランジスタTr12と抵抗R14との接続ノードN12に接続される端子で、後述するように当該正弦波発生回路20により生成される擬似的な正弦波を外部に出力可能なものである。この逆相出力端子28は、特許請求の範囲(請求項2)に記載の「他の出力端子」に相当し得るものである。
ここで、三角波発生部22の構成等を図2を参照して説明する。図2に示すように、三角波発生部22は、コンパレータCP1を中心に、コンデンサCa、定電流源Ia、定電流源2Ia、分圧抵抗Ra1,Ra2,Ra3、スイッチSW1,SW2,SW3、インバータInv1,Inv2等により、三角波の電圧信号Vsgを発生可能に構成されている。
具体的には、コンパレータCP1の比較入力(+)とアースGndとの間にコンデンサCaを接続するとともに、このコンデンサCaに所定電流Iaを供給可能に定電流源Iaを接続する。また、この比較入力とアースGndとの間に、スイッチSW1と定電流源2Iaを接続する。これにより、定電流源IaによってコンデンサCaに蓄えられた電荷を、スイッチSW1のオン動作により所定電流2IaでアースGnd側に引き出し可能にしている。なお、スイッチSW1は、後述するインバータInv2から入力される論理出力によりオンオフ制御可能に構成されており、同出力がHレベルの場合にオン状態、同出力がLレベルの場合にオフ状態に遷移する。
これに対し、コンパレータCP1の基準入力(−)には、電源電圧VccとアースGndとの間に介在して電源電圧Vccの分圧を取り出し可能に構成される分圧抵抗Ra1,Ra2,Ra3に接続される、スイッチSW2,SW3が接続されている。また、コンパレータCP1の出力には、直列に2段に接続されたインバータInv1,Inv2が接続されている。
即ち、直列接続される抵抗Ra1,Ra2,Ra3の抵抗Ra1と抵抗Ra2との接続ノードにスイッチSW2が接続され、また抵抗Ra2と抵抗Ra3との接続ノードにスイッチSW3が接続されており、これらのスイッチSW2,SW3は、インバータInv1やコンパレータCP1から入力される論理出力によりオンオフ制御可能に構成されている。これにより、スイッチSW2がオン状態、スイッチSW3がオフ状態になると、第1の分圧((Ra2+Ra3)・Vcc/(Ra1+Ra2+Ra3))がコンパレータCP1の基準入力に入力され、スイッチSW2がオフ状態、スイッチSW3がオン状態になると、第2の分圧(Ra3・Vcc/(Ra1+Ra2+Ra3))がコンパレータCP1の基準入力に入力される。
このように三角波発生部22を構成することによって、スイッチSW1をオフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、にそれぞれ設定している場合には、定電流源IaからコンデンサCaに所定電流Iaが流れ込み、傾き(Ia・t/Ca)でコンデンサCaを充電してコンパレータCP1の比較入力の電圧を上昇させる。これにより、出力端子からはこのような傾きで直線的に増加する電圧信号Vsgが出力されるとともに、コンパレータCP1の比較入力の電圧が、コンパレータCP1の基準入力に入力される第1の分圧((Ra2+Ra3)・Vcc/(Ra1+Ra2+Ra3))よりも低い期間中(図2(B) に示すt1期間)、コンパレータCP1からはLレベルの信号が出力される。このため、このt1期間では、スイッチSW1はオフ、スイッチSW2はオン、スイッチSW3はオフの状態でそれぞれ維持されて登りスロープの電圧波形が形成される。
これに対し、コンデンサCaの充電が進み、コンパレータCP1の比較入力の電圧が基準入力の分圧((Ra2+Ra3)・Vcc/(Ra1+Ra2+Ra3))以上になると、コンパレータCP1からはHレベルの信号が出力されるので、スイッチSW1はオン、スイッチSW2はオフ、スイッチSW3はオンにそれぞれ設定される。これにより、コンパレータCP1に充電されていた電荷は、スイッチSW1を介して定電流源2Iaにより傾き(−Ia・t/Ca)でアースGnd側に放電されるとともに、コンパレータCP1の基準入力には、第2の分圧(Ra3・Vcc/(Ra1+Ra2+Ra3))が入力される。このため、コンデンサCaの放電によりコンパレータCP1の比較入力の電圧が降下しても、第2の分圧を上回っている期間中(図2(B) に示すt2期間)は、スイッチSW1はオン、スイッチSW2はオフ、スイッチSW3はオンの状態でそれぞれ維持されてこのまま放電が継続するので、下りスロープの電圧波形が形成される。
そして、コンデンサCaの充電がさらに進んでコンパレータCP1の比較入力の電圧が第2の分圧以下になると、コンパレータCP1からは再びLレベルの信号が出力される。このため、スイッチSW1はオフ、スイッチSW2はオン、スイッチSW3はオフにそれぞれ設定されて、再度、コンデンサCaを充電し始める。これにより、前述と同様に、登りスロープの電圧波形が形成される(図2(B) に示すt1期間)。このような期間t1と期間t2の繰り返しによって、三角波発生部22から三角波形の電圧信号Vsgを出力することが可能となる。
次に、定電圧発生部24の構成等を図3を参照して説明する。図3に示すように、定電圧発生部24は、バンドギャップ定電圧回路の基本構成をなすもので、トランジスタTrb1,Trb2および抵抗Rb1,Rb2,Rb3からなるカレントミラー部、定電流源Ib、トランジスタTrb3等により、所定の基準電圧Vrefを発生可能に構成されている。
具体的には、抵抗Rb1,Rb2を定電流源Ibに接続しこのうちの抵抗Rb1とアースGndとの間にカレントミラー回路の駆動トランジスタTrb1を接続し、抵抗Rb1を流れる電流Ib1とほぼ等しい電流Ib2が流れ得るようにトランジスタTrb2を抵抗Rb2に接続する。このトランジスタTrb2は、そのエミッタ面積がトランジスタTrb2のエミッタ面積の2倍以上になるように構成されており、またエミッタとアースGndとの間には抵抗Rb3が接続されている。これにより、抵抗Rb2を流れる電流Ib2は、抵抗Rb3の値により制御可能となる。
このように構成されるカレントミラー回路に対して、定電流源IbとアースGndとの間にはトランジスタTrb3が接続されており、カレントミラー回路の出力がこのトランジスタTrb3のベースに接続されている。これにより、トランジスタTrb3の順方向電圧VFにIb2・Rb2を加えた電圧が基準電圧Vref(=VF+Ib2・Rb2)として出力可能となる。ここで、このトランジスタTrb3の順方向電圧VFは、負の温度特性を持っているが、カレントミラー回路を流れる電流Ib2の正の温度特性によって、順方向電圧VFの負の温度特性を打ち消すことで、周囲温度の変化に対する基準電圧Vrefの変動を抑制している。つまり、バンドギャップ定電圧回路により温特の良好な基準電圧Vrefを得ることが可能となる。
このように正弦波発生回路20を構成することで、例えば、図4(A) に示すような三角波形を有する電圧信号Vsgを三角波発生部22からトランジスタTr11のベースに入力し、また同図に示すような基準電圧Vrefを定電圧発生部24からトランジスタTr12のベースに入力する。これにより、トランジスタTr11,Tr12のダイオード特性によって、図4(B) に示すような擬似的な正弦波電圧Vout1を正相出力端子26から、また図4(C) に示すような擬似的な正弦波電圧Vout2を逆相出力端子28から、それぞれ得ることができる。
つまり、図4(B) に示すように、立ち上がり時間tuおよびその後(tuw−tu)の間、特に0.0V〜0.6Vおよび5.4V〜6.0Vの間における波形をトランジスタTr1、Tr2のダイオード特性により鈍らせ、また立ち下がり時間tdおよびその後(tdw−td)の間、特に6.0V〜0.6Vおよび0.6V〜0.0Vの間における波形をトランジスタTr1、Tr2のダイオード特性により鈍らせることによって、正相出力端子26から擬似的な正弦波電圧Vout1を出力可能にしている。
また、図4(C) に示すように、立ち下がり時間tdおよびその後(tdw−td)の間、特に6.0V〜0.6Vおよび0.6V〜0.0Vの間における波形をトランジスタTr1、Tr2のダイオード特性により鈍らせ、また立ち上がり時間tuおよびその後(tuw−tu)の間、特に0.0V〜0.6Vおよび5.4V〜6.0Vの間における波形をトランジスタTr1、Tr2のダイオード特性により鈍らせることによって、逆相出力端子28から擬似的な正弦波電圧Vout2を出力可能にしている。
ここで、図4(B) や図4(C) に示すように、正弦波発生回路20から擬似的な正弦波電圧Vout1,Vout2を生成し得る正弦波発生回路20の動作原理を図5〜図8を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる各式のうち、[発明の効果]の欄で記載したものと同様のものについては、同一の符号を付す。
まず、図1で説明した正弦波発生回路20から抵抗R11および抵抗R12を省いて簡略化した回路として図5に示すものを用いて説明する。図5に示すように、一般的なPNP差動対回路を用いると、位相の反転した2つの電圧が得られる。これを式に表すと、次式(1)',(2) で表される。
VIN1+VBE1−VBE2−VIN2=0 …(1)'
I1+I2=I …(2)
なお、VBE1は、トランジスタTr11のベース−エミッタ間電圧で、またVBE2は、トランジスタTr12のベース−エミッタ間電圧である。ここで、VIN1−VIN2=VINとおくと、次の式(3),(4)が成り立つ。
I1+I2=I …(2)
なお、VBE1は、トランジスタTr11のベース−エミッタ間電圧で、またVBE2は、トランジスタTr12のベース−エミッタ間電圧である。ここで、VIN1−VIN2=VINとおくと、次の式(3),(4)が成り立つ。
VIN+VBE1−VBE2=0 …(3)
VTln(I1/I2)=−VIN …(4)
ここで、VT=kT/q(k;ボルツマン定数、T;絶対温度、q;電子電荷)である。
VTln(I1/I2)=−VIN …(4)
ここで、VT=kT/q(k;ボルツマン定数、T;絶対温度、q;電子電荷)である。
これらの式から、次式(5) ,(6) が得られ、さらに次々式(7) ,(8) が導き出される。なお、expは、ネーピアの定数(2.71828…)で、RCは、抵抗R13,R14である。
I1=I/(1+exp(−VIN/VT)) …(5)
I2=I/(1+exp(VIN/VT)) …(6)
Vout1=RC・I1=I・RC/(1+exp(−VIN/VT)) …(7)
Vout2=RC・I2=I・RC/(1+exp(VIN/VT)) …(8)
I1=I/(1+exp(−VIN/VT)) …(5)
I2=I/(1+exp(VIN/VT)) …(6)
Vout1=RC・I1=I・RC/(1+exp(−VIN/VT)) …(7)
Vout2=RC・I2=I・RC/(1+exp(VIN/VT)) …(8)
この式(7) ,(8) により、図6(A) に示すように、トランジスタTr11と抵抗R13(RC)との接続ノードN11に接続される正相出力端子26からは、Vout1=I・RC/(1+exp(−VIN/VT))で表される指数関数の特性を持った電圧波形が出力され、またトランジスタTr12と抵抗R14(RC)との接続ノードN12に接続される逆相出力端子28からは、Vout2=RC・I2=I・RC/(1+exp(VIN/VT))で表される指数関数の特性を持った電圧波形が出力される。なお、図6(A) 、図6(B) に示す各特性は、I=50μA、RC=160kΩの場合のものである。
また、これをゲインの式にすると、次式(11)',(12)',(13)',(14)'で表される。
ΔI1=−ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT) …(11)'
ΔI2= ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT) …(12)'
ΔVout1=−RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT) …(13)'
ΔVout2= RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT) …(14)'
ΔI1=−ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT) …(11)'
ΔI2= ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT) …(12)'
ΔVout1=−RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT) …(13)'
ΔVout2= RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT) …(14)'
この式(13)',(14)'により表されるゲイン特性は、図6(B) に示すカーブとなることから、VIN=0(VIN1=VIN2)のときに最大で、|VIN|(VINの絶対値)が大きくなるとゲインの絶対値が小さくなるような特性を持っていることがわかる。
つまり、VIN=0付近のゲインが高いことから、入力電圧VINに誤差が生じた場合には、出力電圧Vout1,Vout2の誤差がゲイン倍されて非常に大きなものとなってしまう。これでは、入力電圧VINの精度を高くする必要が生じるので、例えば、正弦波発生回路20をIC化する場合には製造コストの増大を招き得る。そこで、ゲインを下げるためにトランジスタTr11,Tr12のエミッタに抵抗RE(抵抗R13,R14)を入れた構成、即ち、図7に示す回路を本実施形態では採用している(図1参照)。
これにより、前述と同様に、次式(1) ,(2) ,(9) ,(10)から、ゲインの式を導くと、次式(11),(12),(13),(14)で表される。
VIN1+VBE1+I1・RE−I2・RE−VBE2−VIN2=0 …(1)
I1+I2=I …(2)
VIN+VBE1−VBE2+(I1−I2)・RE=0 …(9)
VIN+VTln(I1/I2)+(I1−I2)・RE=0 …(10)
ΔI1=−ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(11)
ΔI2= ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(12)
ΔVout1=−RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(13)
ΔVout2= RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(14)
I1+I2=I …(2)
VIN+VBE1−VBE2+(I1−I2)・RE=0 …(9)
VIN+VTln(I1/I2)+(I1−I2)・RE=0 …(10)
ΔI1=−ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(11)
ΔI2= ΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(12)
ΔVout1=−RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(13)
ΔVout2= RCΔVIN/(((1/I1)+(1/I2))VT+2RE) …(14)
このように、各式(11)〜(14)の分母には2REが含まれるので、この2REによってゲインを下げられることが分かる。この式(13),(14)により表されるゲイン特性は、図8(B) に示すカーブとなり、前述の式(13)',(14)'によるゲイン特性(図6(B) )に比べて緩やかな特性を持っていることがわかる。なお、図8(A) 、図8(B) に示す各特性は、I=50μA、RE=5kΩ、RC=160kΩの場合のものである。これにより、正相出力端子26や逆相出力端子28からは、図8(A) に示すような緩やかな指数関数の特性を持った電圧波形が出力されることから、正弦波発生回路20から擬似的な正弦波電圧Vout1,Vout2を生成することが可能となる。
以上説明したように、本第1実施形態に係る正弦波発生回路20によると、定電流源Cur11に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む所定電流Iを他端側に導き得る抵抗R11および抵抗R12と、定電流源Cur11よりも低い電位に設定されるアースGndに一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこのアースGndに導き得る抵抗R13および抵抗R14と、抵抗R11の他端側と抵抗R13の他端側の間に接続されるPNP型のトランジスタTr11と、このトランジスタTr11と同じPNP型で抵抗R12の他端側と抵抗R14の他端側の間に接続されるトランジスタTr12と、により差動対を構成し、この差動対に一方の入力であるトランジスタTr11のベースに所定の三角波形を有する電圧信号Vsgを入力し、他方の入力であるトランジスタTr12のベースに電圧信号Vsgによる三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧Vrefを入力する。
これにより、トランジスタTr11およびトランジスタTr12のダイオード特性によって、正相出力端子26から擬似的な正弦波電圧Vout1を得ることができる(式(5) 〜(7) 、図4、図6)。したがって、このようなトランジスタTr11,Tr12等からなる差動対、所定の三角波を供給可能な三角波発生部22および所定の基準電圧Vrefを供給可能な定電圧発生部24といった簡易な構成により、擬似的な正弦波を容易に得ることができるので、当該正弦波発生回路20の実装面積を削減することができる。
また、本第1実施形態に係る正弦波発生回路20によると、定電流源Cur11とトランジスタTr11との間に抵抗R11、定電流源Cur11とトランジスタTr12との間に抵抗R12、をそれぞれ介在させたので、上述したように、これらの抵抗R11,R12の値を調整することによって、正弦波電圧Vout1の急峻な立ち上がりや立ち下がりを防止することができる(式(11)〜(14)、図8)。したがって、このような波形の急峻な立ち上がりや立ち下がりに伴う高周波成分の発生を抑制できるので、高周波ノイズの発生源となり難くすることができる。
さらに、トランジスタTr12と抵抗R14との接続ノードN12には、逆相出力端子28が接続されている。これにより、擬似的な正弦波電圧Vout1とは逆相の擬似的な正弦波電圧Vout2を当該逆相出力端子28から得ることができる。したがって、反転増幅器などを経ることなく容易に逆相出力を得ることができる。
また、本第1実施形態に係る正弦波発生回路20では、いわゆるバンドギャップ定電圧回路からなる定電圧発生部24を用いるので、基準電圧として、比較的温度特性の良好なものが得られるので、周囲温度の変化に対しても波形歪みの少ない擬似的な正弦波電圧Vout1,Vout2を、正相出力端子26や逆相出力端子28から得ることができる。
なお、上述した第1実施形態に係る正弦波発生回路20では、第1トランジスタおよび第2トランジスタとして、PNP型のバイポーラトランジスタを用いて構成したが、これに限られることはなく、他の導電型であるNPN型のバイポーラトランジスタを用いて各電圧の極性を正負逆に構成することで、上述と同様に擬似的な正弦波電圧Vout1,Vout2を発生可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
[第2実施形態]
図9に示すように、第2実施形態に係る正弦波発生回路30は、定電流源Cur21、抵抗R21,R22,R23,R24、MOSトランジスタTr21,Tr22、三角波発生部22、定電圧発生部24、正相出力端子26、逆相出力端子28等から構成されている。なお、前述した第1実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付しそれらの説明を省略するものとする。
図9に示すように、第2実施形態に係る正弦波発生回路30は、定電流源Cur21、抵抗R21,R22,R23,R24、MOSトランジスタTr21,Tr22、三角波発生部22、定電圧発生部24、正相出力端子26、逆相出力端子28等から構成されている。なお、前述した第1実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付しそれらの説明を省略するものとする。
定電流源Cur21は、第1実施形態の定電流源Cur11と同様に、所定電流Iを供給可能な電流源である。なお、電源電圧は、MOSトランジスタTr21,Tr22のソースに供給されるものであるから、本来は「Vss」と表記されるべきではあるが、ここでは、便宜的に「Vcc」と表記していることに留意されたい。また、この定電流源Cur21は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「電流源」に相当し得るものである。
抵抗R21および抵抗R22は、定電流源Cur21に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む所定電流Iを他端側に導き得るもので、抵抗R21は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「第1抵抗」に、また抵抗R22は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「第2抵抗」に、それぞれ相当し得るものである。
抵抗R23および抵抗R24は、定電流源Cur21よりも低い電位に設定されるアースGndに一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこのアースGnd(基準電位)に導き得るもので、抵抗R23は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「第3抵抗」に、また抵抗R24は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「第4抵抗」に、それぞれ相当し得るものである。
MOSトランジスタTr21は、抵抗R21の他端側と抵抗R23の他端側の間に接続されるPチャネル型のユニポーラトランジスタで、ソースが抵抗R21に、ドレインが抵抗R23に、それぞれ接続されている。また、ゲートには三角波発生部22が接続されている。このトランジスタTr21は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「第1電界効果トランジスタ」に相当し得るものである。
MOSトランジスタTr22は、MOSトランジスタTr21と同じPチャネル型で、抵抗R22の他端側と抵抗R24の他端側の間に接続されるユニポーラトランジスタで、ソースが抵抗R22に、ドレインが抵抗R24に、それぞれ接続されている。また、ゲートには、定電圧発生部24が接続されている。このMOSトランジスタTr22は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「第2電界効果トランジスタ」に相当し得るものである。
三角波発生部22、定電圧発生部24、正相出力端子26、逆相出力端子28は、それぞれ第1実施形態で説明したものと同様に構成される。なお、三角波発生部22は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「信号発生源」、定電圧発生部24は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「基準電圧源」、正相出力端子26は、特許請求の範囲(請求項3)に記載の「出力端子」、逆相出力端子28は、特許請求の範囲(請求項4)に記載の「他の出力端子」、にそれぞれ相当し得るものである。
このように正弦波発生回路30を構成することで、前述した正弦波発生回路20と同様に、電圧信号Vsgを三角波発生部22からMOSトランジスタTr21のゲートに入力し、また基準電圧Vrefを定電圧発生部24からMOSトランジスタTr22のゲートに入力する。これにより、MOSトランジスタTr21,Tr22のダイオード特性によって、正弦波発生回路20と同様に、図4(B) に示すような擬似的な正弦波電圧Vout1を正相出力端子26から、また図4(C) に示すような擬似的な正弦波電圧Vout2を逆相出力端子28から、それぞれ得ることができる。
ここで、図4(B) や図4(C) に示すように、正弦波発生回路30から擬似的な正弦波電圧Vout1,Vout2を生成し得る正弦波発生回路30の動作原理を図10〜図13を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる各式のうち、[発明の効果]の欄で記載したものと同様のものについては、同一の符号を付す。
まず、図9で説明した正弦波発生回路30から抵抗R21および抵抗R22を省いて簡略化した回路として図10に示すものを用いて説明する。図10に示すように、一般的なPMOS差動対回路を用いると、位相の反転した2つの電圧が得られる。これを式に表すと、次式(21)',(22) で表される。
VIN1+VGS1−VGS2−VIN2=0 …(21)'
I1+I2=I …(22)
なお、VGS1は、MOSトランジスタTr21のゲート−ソース間電圧で、またVGS2は、MOSトランジスタTr22のゲート−ソース間電圧である。ここで、VIN1−VIN2=VINとおくと、次の式(23),(24)が成り立つ。なお、βは電流増幅率を表す。
I1+I2=I …(22)
なお、VGS1は、MOSトランジスタTr21のゲート−ソース間電圧で、またVGS2は、MOSトランジスタTr22のゲート−ソース間電圧である。ここで、VIN1−VIN2=VINとおくと、次の式(23),(24)が成り立つ。なお、βは電流増幅率を表す。
VIN+VGS1−VGS2=0 …(23)
√(2I1/β)−√(2I2/β)=−VIN …(24)
√(2I1/β)−√(2I2/β)=−VIN …(24)
これらの式から、次式(25),(26)が得られ、さらに次式(27) ,(28) が導き出される。なお、RDは、抵抗R23,R24である。
I1=I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4 …(25)
I2=I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4 …(26)
Vout1=RD・I1=RD・(I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4) …(27)
Vout2=RD・I2=RD・(I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4) …(28)
I2=I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4 …(26)
Vout1=RD・I1=RD・(I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4) …(27)
Vout2=RD・I2=RD・(I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4) …(28)
この式(27),(28)により、図11(A) に示すように、MOSトランジスタTr21と抵抗R23(RD)との接続ノードN21に接続される正相出力端子26からは、Vout1=RD・(I/2+β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4)で表される二次関数の特性を持った電圧波形が出力され、またMOSトランジスタTr22と抵抗R24(RD)との接続ノードN22に接続される逆相出力端子28からは、Vout2=RD・(I/2−β・VIN・√(4I/β−VIN2)/4)で表される二次関数の特性を持った電圧波形が出力される。なお、図11(A) 、図11(B) に示す各特性は、I=50μA、RC=160kΩの場合のものである。
また、これをゲインの式にすると、次式(31)',(32)',(33)',(34)'で表される。
ΔI1=−ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))) …(31)'
ΔI1= ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))) …(32)'
ΔVout1=−RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))) …(33)'
ΔVout2= RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))) …(34)'
ΔI1=−ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))) …(31)'
ΔI1= ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))) …(32)'
ΔVout1=−RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))) …(33)'
ΔVout2= RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))) …(34)'
この式(33)',(34)'により表されるゲイン特性は、図11(B) に示すカーブとなることから、VIN=0(VIN1=VIN2)のときに最大で、|VIN|(VINの絶対値)が大きくなるとゲインの絶対値が小さくなるような特性を持っていることがわかる。
つまり、VIN=0付近のゲインが最も高いことから、入力電圧VINに誤差が生じた場合には、出力電圧Vout1,Vout2の誤差がゲイン倍されてしまう。これでは、入力電圧VINの精度をある程度高くする必要が生じるので、例えば、正弦波発生回路30をIC化する場合には製造コストの増大を招き得る。そこで、ゲインを下げるためにMOSトランジスタTr21,Tr22のソースに抵抗RS(抵抗R23,R24)を入れた構成、即ち、図12に示す回路を本実施形態では採用している(図9参照)。
これにより、前述と同様に、次式(21),(22),(29),(30)から、ゲインの式を導くと、次式(31),(32),(33),(34)で表される。
VIN1+VGS1+I1・RS−VGS2−I2・RS−VIN2=0 …(21)
I1+I2=I …(22)
VIN+VGS1−VGS2+(I1−I2)・RS=0 …(29)
VIN+√(2I1/β)−√(2I2/β)+(I1−I2)・RS=0 …(30)
ΔI1=−ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(31)
ΔI2= ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(32)
ΔVout1=−RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(33)
ΔVout2= RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(34)
I1+I2=I …(22)
VIN+VGS1−VGS2+(I1−I2)・RS=0 …(29)
VIN+√(2I1/β)−√(2I2/β)+(I1−I2)・RS=0 …(30)
ΔI1=−ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(31)
ΔI2= ΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(32)
ΔVout1=−RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(33)
ΔVout2= RDΔVIN/((1/√(2I1/β))+(1/√(2I2/β))+2RS) …(34)
このように、各式(31)〜(34)の分母には2RSが含まれるので、この2RSによってゲインを下げられることが分かる。この式(33),(34)により表されるゲイン特性は、図13(B) に示すカーブとなり、前述の式(33)',(34)'によるゲイン特性(図11(B) )に比べて緩やかな特性を持っていることがわかる。なお、図13(A) 、図13(B) に示す各特性は、I=50μA、RS=1kΩ、RD=160kΩの場合のものである。これにより、正相出力端子26や逆相出力端子28からは、図13(A) に示すような緩やかな二次関数の特性を持った電圧波形が出力されることから、正弦波発生回路30から擬似的な正弦波電圧Vout1,Vout2を生成することが可能となる。
以上説明したように、本第2実施形態に係る正弦波発生回路30によると、定電流源Cur21に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む所定電流Iを他端側に導き得る抵抗R21および抵抗R22と、定電流源Cur21よりも低い電位に設定されるアースGndに一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこのアースGndに導き得る抵抗R23および抵抗R24と、抵抗R21の他端側と抵抗R23の他端側の間に接続されるPチャネル型のMOSトランジスタTr21と、このMOSトランジスタTr21と同じPチャネル型で抵抗R22の他端側と抵抗R24の他端側の間に接続されるMOSトランジスタTr22と、により差動対を構成し、この差動対に一方の入力であるMOSトランジスタTr21のゲートに所定の三角波形を有する電圧信号Vsgを入力し、他方の入力であるMOSトランジスタTr22のゲートに電圧信号Vsgによる三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧Vrefを入力する。
これにより、MOSトランジスタTr21およびMOSトランジスタTr22の二次関数特性によって、正相出力端子26から擬似的な正弦波電圧Vout1を得ることができる(式(25)〜(27)、図4、図11)。したがって、このようなMOSトランジスタTr21,Tr22等からなる差動対、所定の三角波を供給可能な三角波発生部22および所定の基準電圧Vrefを供給可能な定電圧発生部24といった簡易な構成により、擬似的な正弦波を容易に得ることができるので、当該正弦波発生回路30の実装面積を削減することができる。
また、本第2実施形態に係る正弦波発生回路30によると、定電流源Cur21とMOSトランジスタTr21との間に抵抗R21、定電流源Cur21とMOSトランジスタTr22との間に抵抗R22、をそれぞれ介在させたので、上述したように、これらの抵抗R21,R22の値を調整することによって、正弦波電圧Vout2の立ち上がりや立ち下がりをさらに緩やかにすることができる(式(31)〜(34)、図13)。したがって、このような波形の立ち上がりや立ち下がりに伴う高周波成分の発生を抑制できるので、高周波ノイズの発生源となり難くすることができる。
さらに、MOSトランジスタTr22と抵抗R24との接続ノードN22には、逆相出力端子28が接続されている。これにより、擬似的な正弦波電圧Vout2とは逆相の擬似的な正弦波電圧Vout2を当該逆相出力端子28から得ることができる。したがって、反転増幅器などを経ることなく容易に逆相出力を得ることができる。
また、本第2実施形態に係る正弦波発生回路30では、いわゆるバンドギャップ定電圧回路からなる定電圧発生部24を用いるので、基準電圧として、比較的温度特性の良好なものが得られるので、周囲温度の変化に対しても波形歪みの少ない擬似的な正弦波電圧Vout1,Vout2を、正相出力端子26や逆相出力端子28から得ることができる。
なお、上述した第2実施形態に係る正弦波発生回路30では、第1電界効果トランジスタおよび第2電界効果トランジスタとして、Pチャネル型のMOSトランジスタ(ユニポーラトランジスタ)を用いて構成したが、これに限られることはなく、他の導電型であるNチャネル型のMOSトランジスタ(ユニポーラトランジスタ)を用いて各電圧の極性を正負逆に構成することで、上述と同様に擬似的な正弦波電圧Vout1,Vout2を発生可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
20、30…正弦波発生回路
22…三角波発生部(信号発生源)
24…定電圧発生部(基準電圧源)
26…正相出力端子(出力端子)
28…逆相出力端子(他の出力端子)
Cur11、Cur21…定電流源(電流源)
Gnd…アース(基準電位)
I…所定電流
R11、R21…抵抗(第1抵抗)
R12、R22…抵抗(第2抵抗)
R13、R23…抵抗(第3抵抗)
R14、R24…抵抗(第4抵抗)
N11、N12、N21、N22…接続ノード
Tr11…トランジスタ(第1トランジスタ)
Tr12…トランジスタ(第2トランジスタ)
Tr21…MOSトランジスタ(第1電界効果トランジスタ)
Tr22…MOSトランジスタ(第2電界効果トランジスタ)
Vref…基準電圧(所定の基準電圧)
Vsg…電圧信号(所定の三角波形を有する電圧信号)
Vout1、Vout2…正弦波電圧
22…三角波発生部(信号発生源)
24…定電圧発生部(基準電圧源)
26…正相出力端子(出力端子)
28…逆相出力端子(他の出力端子)
Cur11、Cur21…定電流源(電流源)
Gnd…アース(基準電位)
I…所定電流
R11、R21…抵抗(第1抵抗)
R12、R22…抵抗(第2抵抗)
R13、R23…抵抗(第3抵抗)
R14、R24…抵抗(第4抵抗)
N11、N12、N21、N22…接続ノード
Tr11…トランジスタ(第1トランジスタ)
Tr12…トランジスタ(第2トランジスタ)
Tr21…MOSトランジスタ(第1電界効果トランジスタ)
Tr22…MOSトランジスタ(第2電界効果トランジスタ)
Vref…基準電圧(所定の基準電圧)
Vsg…電圧信号(所定の三角波形を有する電圧信号)
Vout1、Vout2…正弦波電圧
Claims (5)
- 所定電流を供給可能な電流源と、
前記電流源に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む前記所定電流を他端側に導き得る第1抵抗および第2抵抗と、
前記電流源よりも低い電位に設定される基準電位に一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこの基準電位に導き得る第3抵抗および第4抵抗と、
前記第1抵抗の他端側と前記第3抵抗の他端側の間に接続される所定導電型の第1トランジスタと、
前記第1トランジスタと同じ導電型で、前記第2抵抗の他端側と前記第4抵抗の他端側の間に接続される第2トランジスタと、
前記第1トランジスタのベースに接続され、所定の三角波形を有する電圧信号をこのベースに供給可能な信号発生源と、
前記第2トランジスタのベースに接続され、前記信号発生源から出力される前記電圧信号による三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧をこのベースに供給可能な基準電圧源と、
前記第1トランジスタと前記第3抵抗との接続ノードに接続される出力端子と、
を備えることを特徴とする正弦波発生回路。 - 前記第2トランジスタと前記第4抵抗との接続ノードには、他の出力端子が接続されていることを特徴とする請求項1記載の正弦波発生回路。
- 所定電流を供給可能な電流源と、
前記電流源に一端側が接続されてこの一端側から流れ込む前記所定電流を他端側に導き得る第1抵抗および第2抵抗と、
前記電流源よりも低い電位に設定される基準電位に一端側が接続されて他端側から流れ込む電流をこの基準電位に導き得る第3抵抗および第4抵抗と、
前記第1抵抗の他端側と前記第3抵抗の他端側の間に接続される所定導電型の第1電界効果トランジスタと、
前記第1電界効果トランジスタと同じ導電型で、前記第2抵抗の他端側と前記第4抵抗の他端側の間に接続される第2電界効果トランジスタと、
前記第1電界効果トランジスタのゲートに接続され、所定の三角波形を有する電圧信号をこのゲートに供給可能な信号発生源と、
前記第2電界効果トランジスタのゲートに接続され、前記信号発生源から出力される前記電圧信号による三角波の振幅範囲内に設定される所定の基準電圧をこのゲートに供給可能な基準電圧源と、
前記第1電界効果トランジスタと前記第3抵抗との接続ノードに接続される出力端子と、を備えることを特徴とする正弦波発生回路。 - 前記第2電界効果トランジスタと前記第4抵抗との接続ノードには、他の出力端子が接続されていることを特徴とする請求項3記載の正弦波発生回路。
- 前記基準電圧源は、バンドギャップ定電圧源であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の正弦波発生回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2006016291A JP2007201691A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | 正弦波発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2006016291A JP2007201691A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | 正弦波発生回路 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2007201691A true JP2007201691A (ja) | 2007-08-09 |
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ID=38455838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2006016291A Pending JP2007201691A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | 正弦波発生回路 |
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| JP (1) | JP2007201691A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0583035A (ja) * | 1991-09-24 | 1993-04-02 | Toshiba Corp | 搬送波発生回路 |
-
2006
- 2006-01-25 JP JP2006016291A patent/JP2007201691A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0583035A (ja) * | 1991-09-24 | 1993-04-02 | Toshiba Corp | 搬送波発生回路 |
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