JP2007203149A - 生物脱臭槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】生物脱臭床の全面が有効に作用するうえ、生物脱臭材の新旧の交換を容易にして生物脱臭床の保守を容易にする。
【解決手段】 悪臭発生源2の臭気ガスは、ターボファン21によって洗浄槽3に送られ、ポンプ31によって散布されるアンモニアなどの洗浄液に接触して吸収除去され、次いでこの洗浄された臭気ガスaは、残存する臭気ガス成分を除去するよう、本発明の生物脱臭槽5に送るよう構成され、複数段配設される生物脱臭床51を支持する支持板部52には、臭気ガスを通気させるための直径1〜10mm程度の多数の通気孔(図示せず)を設けるとともに、周辺部分52aを中央に向けて下り勾配に形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、臭気ガスを生化学的に分解する生物脱臭床を配設した生物脱臭槽の改良に関する。
従来、生ごみ、し尿、下水、廃棄食品などから発生する臭気ガス成分には、アンモニア、メチルカプタン、硫化水素、硫化メチル、トリメチルアミン、アセトアルデヒドなどがあり、これら臭気ガスを除去するための装置がいくつか提案されている。(特許文献1を参照のこと)
特開平9−313874号公報:発明の名称「生物脱臭装置」段落0010〜0013、図1
ここに提案された生物脱臭装置は、複数段の生物脱臭床11を配設した生物脱臭槽1を主要装置とするものである。
ここで、悪臭発生源2の臭気ガスは、ターボファン21によって洗浄槽3に送られ、ポンプ31によって散布されるアンモニアなどの洗浄液に接触して吸収除去される。この洗浄した臭気ガスaはさらに生物脱臭槽1に送られ残余の臭気ガス成分が除去されるよう構成されている。
この生物脱臭槽1には、臭気ガス成分を分解する微生物を担持させた生物脱臭床11が支持板部12よって支持され、複数段、設けられている。この生物脱臭床11は、ピートモス、活性炭など生物脱臭材を単独または組み合わせて厚さ0.5〜1.0m程度に堆積させたものであり、支持板部12に設けた通気孔を通じて、臭気ガスが下から上に通過する際に、臭気ガス成分がこの生物脱臭床11が担持している脱臭微生物によって生化学的に分解、除去されるのである。
このように、生物脱臭槽1の最下部に導入された臭気ガスは、下方から上方に向けて複数段の生物脱臭床11、11、・・を通過させて、前段の洗浄槽3では除去しきれなかった臭気ガス成分をほぼ完全に分解、除去することができるよう意図したものである。
そして、この生物脱臭床11は適度な水分を保持することが必要であることから、最上部の生物脱臭床11には、給水パイプ41から適宜な散水手段によって給水される。この水分は、余剰分が順次、下方に滴下して全ての生物脱臭床11の水分を供給することになる。ここで、この生物脱臭床11を支持している支持板部12は、周辺部分に水分が滞留できる集水凹部12aを形成していて、生物脱臭床11が乾燥してくると滞留水が補給され適度な水分が自動的に維持されるよう構成されている。また、集水凹部12aの滞留水の不要な過剰分は、ドレンとしドレンパイプ42を経て外へ排出される。
ところが、このような生物脱臭槽の場合は、集水凹部12aの付近に不具合が発生することが判った。すなわち、この付近は滞留水のため常時水浸しの状態であるため、脱臭作用に全く寄与しないうえ、生物脱臭材が腐敗する場合もあり、その場合には運転を停止し、ピートモスなど生物脱臭材を入れ替えて生物脱臭床11を再生しなければならず、保守期間が短くなることが判ってきた。
また、生物脱臭材であるピートモスなどは、時間が経過するに従い、見掛け堆積が減少し脱臭効果が失われるので、約2年間隔で、新しい材料と交換する必要があるが、その旧材を取出し、新材の供給に人力に頼らざるを得ず保守作業に多くの手間がかかるという問題もあった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、生物脱臭床の全面が有効に作用するうえ、生物脱臭材の新旧の交換を容易にして生物脱臭床の保守を容易にすることができる生物脱臭槽を提供する。
上記の問題は、臭気成分を分解する生物脱臭床を支持する支持板部を複数段配設した生物脱臭槽であって、その支持板部には、臭気ガスを通気させる多数の通気孔を設けるとともに、少なくとも周辺部分を中央に向けて下り勾配に形成したことを特徴とする本発明の生物脱臭槽によって、解決することができる。
また、本発明は、生物脱臭材を充填した通気性網袋を敷き詰めて前記生物脱臭床を形成した形態に具体化できる。この場合ピートモスを充填した通気性ピートモス網袋と活性炭を充填した通気性活性炭網袋とを段積み、かつ敷き詰めて前記前記生物脱臭床を形成するのが好ましく、さらに、前記生物脱臭床の少なくとも最上層には、通気性活性炭網袋を敷き詰めた形態がより好ましい。
本発明の生物脱臭槽は、このように、生物脱臭床を支持する支持板部には、臭気ガスを通気させる多数の通気孔を設けるとともに、少なくとも周辺部分を中央に向けて下り勾配に形成したので、上方から散水される水分は、支持板部の周辺部部分に滞留することなく、多数の通気孔を通じて下段の生物脱臭床の滴下するから、部分的に水分過多になることがない。かくして、生物脱臭床の全面が脱臭効果に寄与するうえ、部分的に腐敗することもないので、保守期間の間隔が短くなるおそれもない。
また、本発明の生物脱臭床は、生物脱臭材を通気性網袋に充填して取り扱うことができるので、生物脱臭材の新旧の交換を容易にして生物脱臭床の保守作業を極めて容易にすることができる。また、ピートモスを充填した通気性ピートモス網袋と活性炭を充填した通気性活性炭網袋とを段積み、かつ敷き詰めるのがよい。また、その少なくとも最上層には、通気性活性炭網袋を敷き詰めた場合には、脱臭効果がより確実になるという効果も期待できる。
よって本発明は、従来の問題点を解消した生物脱臭槽として、実用的価値はきわめて大なるものがある。
次に、本発明の生物脱臭槽に係る実施形態について、図1〜3を参照しながら説明する。先ず、本発明の生物脱臭槽5は、図3に示した生物脱臭槽1に置き換えて利用できるものであるから、図3における生物脱臭槽1以外の機器はそのまま利用可能である。
すなわち、図3における悪臭発生源2の臭気ガスは、ターボファン21によって洗浄槽3に送られ、ポンプ31によって散布されるアンモニアなどの洗浄液に接触して吸収除去され、次いでこの洗浄された臭気ガスaは、残存する臭気ガス成分を除去するよう、本発明の生物脱臭槽5に送るよう構成することができる。
本発明の生物脱臭槽5においても、臭気ガス成分を分解する微生物を担持させた生物脱臭床51が支持板部52よって支持され、複数段、設けられ、この生物脱臭床51は、ピートモス、活性炭など生物脱臭材を単独または組み合わせて厚さ0.5〜1.0m程度に堆積させたものであり、支持板部52に設けた通気孔(図示せず)を通じて、臭気ガスが下から上に通過する際に、臭気ガス成分がこの生物脱臭床51が担持している脱臭微生物によって生化学的に分解、除去されるのは、図3の場合と同様である。
(第1実施形態)
本発明の生物脱臭槽5の第1実施形態は、先ず、複数段配設される生物脱臭床51を支持する支持板部52には、臭気ガスを通気させるための直径1〜10mm程度の多数の通気孔(図示せず)を設けるとともに、周辺部分52aを中央に向けて下り勾配に形成した点に特徴がある。
そして、本発明の場合でも、この生物脱臭床51には適度な水分を付与することが必要であることから、最上部の生物脱臭床51には、給水パイプ41から適宜な散水手段によって給水し、この水分の余剰分が順次、下方に滴下して全ての生物脱臭床51に水分を供給する点は図3の場合と同様である。
そして、本発明の場合には、生物脱臭床51を支持する支持板部52の、水分が滞留しやすい周辺部分52aを中央に向けて下り勾配に形成してあるので、過剰の水分が滞留することがない。また、各生物脱臭床51に好ましい水分環境を付与するには、給水パイプ41から供給される水量を適宜に調節するだけで十分なことが判ってきた。
かくして、本発明によれば、a)上方から散水される水分は、支持板部52の周辺部分52aに滞留することなく、多数の通気孔を通じて下段の生物脱臭床の滴下するから、部分的に水分過多になることがない。b)生物脱臭床の全面が脱臭効果に寄与するうえ、部分的に腐敗することもない。c)その結果として、保守期間の間隔が短くなる不具合を解消することができるのである。
本発明では、過剰の水分の滞留を抑制する目的には、周辺部分52aの下り勾配は少なくとも5度に設定すればよく、その勾配部分の幅員は、少なくとも30cmとするのがよい。また、より好ましくは勾配部分にも、適宜な間隔で通気孔を配設するのがよい。さらに、全周縁に沿った周辺部分に勾配を設けるのがより好ましい。
(第2実施形態)
さらに、本発明の第2実施形態は、生物脱臭材を充填した通気性網袋51aを敷き詰めて、段積みして前記生物脱臭床51を形成した形態(図1の最下段の生物脱臭床を参照)であり、さらに、ピートモスを充填した通気性ピートモス網袋51bの上に活性炭を充填した通気性活性炭網袋51cとを段積み、かつ敷き詰めて前記前記生物脱臭床51(図1の中段の生物脱臭床を参照)を形成するのが好ましい。さらには、生物脱臭床51の少なくとも最上層には、通気性活性炭網袋51cを敷き詰めた形態(図1の最上段の生物脱臭床を参照)がより好ましい。特に、最上段の生物脱臭床51の最上層には通気性活性炭網袋51cを敷き詰めるのが、脱臭効果の上から好ましい。
このように、ピートモスなどの生物脱臭材を網袋に充填して通気性網袋51a、・・・とするには、腐食し難い合成樹脂繊維製の網袋が好ましく利用できる。網目の寸法、袋のサイズなどは適宜に設定可能であるが、生物脱臭材を充填した状態で20〜50kg程度に収まるよう定めればよい。
また、生物脱臭材を充填した通気性網袋51aを段積みするには、図1に例示するように千鳥状に交互に配置するのが、通気ガスがショートカットしないのでよい。また、平面の配置では、上段(図2の実線)と下段(図2の鎖線)との通気性網袋51aを左右両方向において1/2幅ずつずらして配列すれば、下段の交点および相互の接触線の部分が上段によって遮蔽されるので、通気ガスがショートカットを抑制することができる。
かくして、本発明によれば、従来のように生物脱臭材をバラ積みとせず、通気性網袋の単位で取り扱うことができるので、生物脱臭材の新旧交換作業が容易となり、その保守作業が短時間で済むという利点が得られ、また、ピートモスを充填した通気性ピートモス網袋と活性炭を充填した通気性活性炭網袋とを千鳥に段積みし、その最上層には、通気性活性炭網袋を敷き詰めた場合には、脱臭効果がより確実になる利点も得られるのである。
本発明の生物脱臭槽を説明するための要部断面イラスト図。 本発明における通気性網袋の配置状態を示す上面配置図。 先行文献の生物脱臭装置のフロー図。
符号の説明
1:生物脱臭槽
2:悪臭発生源、21:ターボファン
3:洗浄槽、31:ポンプ
41:給水パイプ
5:生物脱臭槽
51:生物脱臭床、51a:生物脱臭材を充填した通気性網袋、51b:通気性ピートモス網袋、51c:通気性活性炭網袋
52:支持板部、52a:周辺部分、
a:臭気ガス

Claims (4)

  1. 臭気成分を分解する生物脱臭床を支持する支持板部を複数段配設した生物脱臭槽であって、その支持板部には、臭気ガスを通気させる多数の通気孔を設けるとともに、少なくとも周辺部分を中央に向けて下り勾配に形成したことを特徴とする生物脱臭槽。
  2. 生物脱臭材を充填した通気性網袋を敷き詰めて前記生物脱臭床を形成した請求項1に記載の生物脱臭槽。
  3. ピートモスを充填した通気性ピートモス網袋と活性炭を充填した通気性活性炭網袋とを段積み、かつ敷き詰めて前記前記生物脱臭床を形成した請求項1または2に記載の生物脱臭槽。
  4. 前記生物脱臭床の少なくとも最上層には、通気性活性炭網袋を敷き詰めた請求項3に記載の生物脱臭槽。
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