JP2007222065A - 複合蒸葉処理乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製茶工場における蒸機から粗揉機の間に設けられる複数の揉乾装置の設置スペースの問題や購入コスト的な問題などを解消し得る複合蒸葉処理乾燥機を提供する。
【解決手段】揉乾胴2内を二室に区分し、各揉乾室にはそれぞれ独立して駆動される回転主軸22、32を一本ずつ具え、上流側の揉乾室を、回転主軸22に対し葉ざらい23が複数本取り付けられて回転主軸22の回転数を15〜28r.p.m に設定される固定胴処理室20とする。またその下流側の揉乾室を、回転主軸32に対し葉ざらい33と揉手36との双方若しくは葉ざらい33のみが複数本取り付けられて回転主軸32の回転数を28〜41r.p.m に設定される流動葉打室30とすることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は煎茶の製造にあたり、蒸機で蒸熱された茶葉について、粗揉機による揉み込みを行う前に、蒸し露の付着を防止することと色沢や香味を改善する装置に関するものであり、特にこれらの処理を複数種の機械で行っていたものを、一つの機械で行う複合蒸葉処理乾燥機に係るものである。
茶の製造工程においては、蒸し工程から粗揉機による粗揉工程に至るまでの間の茶葉加工を、更に細分化して何段階かに渡って加工処理することが好ましい。このため何段階かに分けて複数種の単機能の加工装置を設置して、その要望に応えていた。具体的には、図5に示されるように固定胴処理機40や流動式などの葉打機41を用いることが行われている(先行文献としては例えば特許文献1、2参照)。なおこれら固定胴処理機40や葉打機41への茶葉の投入は、垂直バケットコンベヤ42を用いて揉乾胴の上方開口から茶葉を投入することが行われている。
しかしこのような手法は大規模工場では採り入れることが可能であっても、小規模のいわゆる自園自製といわれるような茶園では、スペースの制約等から導入が行い難かった。一方、たとえ大規模工場で、複数基の装置を導入し得る場合でも、各装置との間を結んで、茶葉を移送するためには、通常、作業者の頭上を通るように垂直バケットコンベヤ等が不可欠であり、このような関連機器を含めると、装置総数の増加を来すとともに、垂直バケットコンベヤを中心とした頭上搬送ラインのサニタリー管理を頻繁に行うことが必要とされていた。
このような既存手法の改善を試みる場合、一基の装置で複数の処理機能を得られれば解決が図られるであろうことまでは、技術思想として想定は不可能ではないものの、それ以上の技術的な進展を図るには別途解決を図るべき問題が生じていた。つまり現実の蒸し茶葉の性状の変化(乾燥の進捗等)に合わせた処理を、単一の装置により一気に行うことができる実機については、いまだその提案はなされていない。すなわち一基の装置で異なる加工操作が行い得る機種についてはまだ研究途上にあったのである。
特開平9−168364号公報 特許第3386194号公報
本発明はこのような背景からなされたものであって、固定胴処理機と葉打機の両方の機能を具えた新たな複合蒸葉処理乾燥機の開発を試み、以て設置スペースの問題や購入コストの問題などの解消を実現しようとするものである。
すなわち請求項1記載の複合蒸葉処理乾燥機は、揉乾胴内を二室に区分し、各揉乾室にはそれぞれ独立して駆動される回転主軸を一本ずつ具え、上流側の揉乾室を、回転主軸に対し葉ざらいが複数本取り付けられて回転主軸の回転数を15〜28r.p.m に設定される固定胴処理室とし、その下流側の揉乾室を、回転主軸に対し葉ざらいと揉手との双方若しくは葉ざらいのみが複数本取り付けられて回転主軸の回転数を28〜41r.p.m に設定される流動葉打室とすることを特徴として成るものである。
更に請求項2記載の複合蒸葉処理乾燥機は、前記要件に加え、前記固定胴処理室と流動葉打室との間を、仕切壁で隔つとともに、流量を制御する流量制御中間バルブを設けることを特徴として成るものである。
また請求項3記載の複合蒸葉処理乾燥機は、前記要件に加え、前記固定胴処理室の葉ざらいの先端のさらい手の指の少なくとも一本は、羽根板形状をしており、且つ回転方向に傾動可能に構成されていることを特徴として成るものである。
また請求項4記載の複合蒸葉処理乾燥機は、前記要件に加え、前記傾動可能な指の背面側にも、羽根板形状の指が回転方向反対側に所定角度屈曲されて固定状態に設置されていることを特徴として成るものである。
また請求項5記載の複合蒸葉処理乾燥機は、前記要件に加え、前記固定胴処理室内の茶葉と、流動葉打室内の茶葉をサンプリングして水分計測する水分計測装置を、固定胴処理室及び流動葉打室に臨ませて揉乾胴にそれぞれ設けるとともに、この水分値に基づき供給する熱風量、各回転主軸の回転数、前記流量制御中間バルブの開放量、または流動葉打室終端にて茶葉の排出を行う排出バルブの開放量の制御を行う制御装置を具えていることを特徴として成るものである。
本発明の複合蒸葉処理乾燥機は、上述した手段により以下のような効果を奏するものである。
すなわち請求項1記載の複合蒸葉処理乾燥機によれば、揉み込み前の茶葉の乾燥前処理を行う固定胴処理機と、流動葉打機とが一体となることで、これらを構成する部材点数やこれらの装置の間を移送する移送機器が不要となり、安価に装置を提供し得るようになるとともに、設置スペースを少なく済ませることが可能となる。
更に請求項2記載の複合蒸葉処理乾燥機によれば、固定胴処理室と流動葉打室との間を仕切壁で隔つとともにここに流量制御中間バルブを設けることにより、各室をそれぞれの処理に適した雰囲気に保つことが可能となる。
また請求項3記載の複合蒸葉処理乾燥機によれば、茶葉が葉ざらいですくい上げられ、上方で放り落とされる際に、少なくとも一本のさらい手の指が回転方向に傾動するため、より振り落とし力が強くなるとともに、指間に挟まれた茶葉も確実に振り落とすことが可能となる。
また請求項4記載の複合蒸葉処理乾燥機によれば、前記傾動可能な指が折れ曲がっていて上手に茶葉をすくい上げられなかった茶葉をすくい上げることが可能である。また指は回転方向反対側に所定角度屈曲されているため、揉乾胴の揉底と葉ざらいとの間に茶葉を挟み込むことがなくなり、より一層効果的な葉打処理が行える。更に指が回転方向反対側に所定角度屈曲されているため、上方での放り投げ時において、茶葉の葉ざらいからの離れがよい。
また請求項5記載の複合蒸葉処理乾燥機によれば、水分計測する水分計測装置を用いて茶葉を所望の水分値にすることが可能となる。
本発明の最良の形態は、具体的には以下の実施例に述べる通りである。
以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。
本発明に係る複合蒸葉処理乾燥機1は、図1に示されるように機枠に対し固定状態に設けられる半円筒状の下胴部3と、その上方に連接される上胴部4とから成る揉乾胴2を具える。前記下胴部3は、その内面に杆状のダク板3aを長手方向に向けて多数密着状態に張り付けて成る。下胴部3の上方の上胴部4は、機枠を平板状パネル等で覆って成るもので、上方が開放した箱状スペースを形成している。上胴部4の前面には各種設定調節、保守点検及び清掃を行う際に開放して使用する前管理扉5が設けられる。一方、上胴部4の後方には、熱風導6が設けられ、ここに外部に設けられた熱風発生機Hからの熱風が揉乾胴2内に送り込まれる。揉乾胴2の左右の側板には、投入口21及び排出口31がそれぞれ設けられる。投入口21及び排出口31には、振動コンベヤBがそれぞれ臨まされるとともに、このうち排出口31には、排出バルブ37が設けられる。排出バルブ37は半円形板状をしており、回動軸37aにより傾動自在とされている。
そして揉乾胴2内はほぼ中央を仕切壁8で仕切られ、上流側を固定胴処理室20とし、下流側を流動葉打室30としている。なお前記仕切壁8には、流量制御中間バルブ9が設けられるものであり、この流量制御中間バルブ9は半円形板状をしている。流量制御中間バルブ9は回動軸9aにより傾動自在とされており、傾斜角度によって茶葉Aの流量が制御されるものである。
前記固定胴処理室20について説明すると、固定胴処理室20の中心を貫いて回転主軸22が懸架されるものであり、この回転主軸22に対し複数の葉ざらい23が設けられている。固定胴処理室20は、従来の固定胴処理機40に相当するものであり、回転主軸22の回転数は、15〜28r.p.m に設定されるものであり、好ましくは約22r.p.m に設定される。この固定胴処理室20の回転主軸22は、投入口21側に設置された可変速の駆動モータM1によって駆動される。またこの固定胴処理室20では、例えば乾量基準の含水率表示で360%の茶葉Aが320〜340%に乾燥される。
前記葉ざらい23について説明する。固定胴処理室20の葉ざらい23は、本実施例の特徴として、先端のさらい手24の中央の指25は、二枚の重なるように取り付けられた羽根板形状の可動板と補助板25Bとから成る。回転方向前方の可動板は回転方向に傾動可能に取り付けられ、その背面側に取り付けられる補助板25Bは、固定状態に取り付けられるものであり、回転方向反対側に所定角度(本実施例では約40度)屈曲されて設置されている。なお図中にこの補助板25Bの屈曲角度をαで示す。
前管理扉5の固定胴処理室20の終端位置には、この位置の固定胴処理室20内の茶葉Aをサンプリングして水分値を計測し含水率を算出する水分計測装置7Fが設けられる。水分計測装置7Fは、本出願人が、例えば特開2002−247951で開示するようにマイクロ波の送信機と受信機との間に伝送路を形成し、この伝送路をサンプリングされた茶葉Aを収容する茶葉収容部70内に位置させ、含水率を測定するものである。計測された茶葉Aは、一例として戻しシリンダ71により駆動される戻し板72によって固定胴処理室20内に押し戻される。
次に流動葉打室30について説明する。流動葉打室30の中心を貫いて前記固定胴処理室20の回転主軸22とは独立した回転主軸32が懸架されるものであり、この回転主軸32に対し複数の葉ざらい33と揉手36とが設けられている。上流側には葉ざらい33のみが設けられ、下流側には葉ざらい33と揉手36との双方が設けられている。この葉ざらい33のさらい手34は、図3(b)に示すように従来の葉打機41において周知慣用の杆状の指35を具えた葉ざらい33である。なおこの流動葉打室30を流量調節バルブを具えた仕切壁8で仕切るようにしてもよい。
回転主軸32の回転数は、本実施例では一例として約37r.p.m に設定されるものであるが、28〜41r.p.m の範囲で設定調節される。この流動葉打室30の回転主軸32は、排出口31側に設置された可変速の駆動モータM2によって駆動される。この流動葉打室30では、例えば乾量基準表示で含水率310〜320%の茶葉Aが含水率約250%に乾燥される。固定胴処理室20と流動葉打室30の回転主軸22、32の両端部は、それぞれベアリング10で支持されるものであり、揉乾胴2中央付近の二本の回転主軸22、32の端部は、図2(a)の拡大図に示すようにベアリング10で支持され、ハウジング11により覆われている。
前管理扉5の流動葉打室30の終端位置には、この位置の流動葉打室30内の茶葉Aをサンプリングして水分値を計測する水分計測装置7Bが設けられる。水分計測装置7Bの具体構成は、前記固定胴処理室20の水分計測装置7Fと同様構成のものを用いるものである。
本発明の複合蒸葉処理乾燥機1の一例は以上のような具体的形態を有するものであって、以下この作動態様を説明する。
(1)設置状態
設置状態は、従来の固定胴処理機40と葉打機41が一体とされているため、非常にコンパクトであり、別々の装置を二台設置するよりも設置スペースが少なくて済むものである。
(2)固定胴処理室
固定胴処理室20では、蒸機により蒸熱された茶葉Aを受け入れ、この茶葉Aを葉ざらい23でさらい上げて、放り落とすことにより茶葉Aの塊をほぐしながら茶葉Aの乾燥を促進する。回転主軸22の回転数は、本実施例では一例として約22r.p.m に設定される。
本実施例の特徴として、傾動板25Aは、揉底において茶葉Aをすくい上げる際には、図4(a)に示すように他の左右の固定される指25と同一角度に姿勢設定されているが、回転して揉乾胴2の上方に位置したときには、葉ざらい23の回転方向に図4(b)に示すように回動して茶葉Aを放り落とす。また傾動板25Aと左右の固定された指25との間に挟まった茶葉Aも、この傾動板25Aが傾動することによって落下される。従って茶葉Aを振り落とす力が強いため、さらい手24に水分をたっぷり含んだ茶葉Aが付着してしまうことがない。
また傾動板25Aの背面側に位置する補助板25Bは、傾動板25Aに引き続き傾動板25Aですくいもれた茶葉A等をすくい上げる。また例えば茶葉Aのすくい上げ時に傾動しており、うまくすくい上げできないような場合でも茶葉Aをすくい上げることができる。
また固定胴処理室20終端まで移動した茶葉Aは、葉ざらい23によりかき上げられた際に開放した流量制御中間バルブ9の隙間から流動葉打室30へ少量ずつ移転する。この固定胴処理室20において、乾量基準表示で含水率360%の茶葉Aが含水率320〜310%に乾燥される。
また更に固定胴処理室20終端近くまで移動した茶葉Aは、葉ざらい23によりかき上げられた際に水分計測装置7Fの茶葉収容部70内に落下し、サンプリングされる。サンプリングされた茶葉Aは、含水率が計測された後、揉乾胴2内へ返却される。含水率が計測された後、制御装置Cによって予め設定された目標含水率との比較を行い、熱風量、回転主軸22の回転数、流量制御中間バルブ9の開放量等の制御が行われる。
(3)流動葉打室
流動葉打室30では、固定胴処理室20で乾燥された茶葉Aを受け入れ、葉ざらい33により茶葉Aの塊が解きほぐされながら、拡散され、熱風にさらされることにより乾燥がなされるとともに、揉手36による茶葉Aの揉み込みがなされる。回転主軸32の回転数は、一例として約37r.p.m に設定される。
また流動葉打室30終端まで移動した茶葉Aは、葉ざらい33によりかき上げられた際に開放した排出バルブ37の隙間から少量ずつ排出される。この流動葉打室30で乾量基準表示で含水率320〜310%の茶葉Aが含水率約250%とされる。
また更に流動葉打室30終端近くまで移動した茶葉Aは、葉ざらい33によりかき上げられた際に水分計測装置7Bの茶葉収容部70内に落下し、サンプリングされる。サンプリングされた茶葉Aは、含水率が計測された後、揉乾胴2内へ返却される。
含水率が計測された後、制御装置Cによって予め設定された目標含水率との比較を行い、熱風量、回転主軸32の回転数、流量制御中間バルブ9の開放量、排出バルブ37の開放量の制御等が行われる。
なお以上のように本装置に対し茶葉Aは、揉乾胴2の左右側板の低い位置から取り入れ、取り出しが行われるため、清掃が容易でよく行き届かせることが可能である。
本発明の複合蒸葉処理乾燥機を示す縦断正面図と部分拡大図である。 同上平面図(a)と、左側面図(b)と、右側面図(c)である。 固定胴処理室に設けられる葉ざらい(a)と、流動葉打室に設けられる葉ざらい(b)をそれぞれ示す正面図である。 固定胴処理室に設けられる葉ざらいの回転位置による茶葉に対する作用の違い(a)(b)を示す側面図である。 固定胴処理機と葉打機を組み合わせた従来の揉乾ラインを模式的に示す正面図である。
符号の説明
1 複合蒸葉処理乾燥機
2 揉乾胴
3 下胴部
3a ダク板
4 上胴部
5 前管理扉
6 熱風導
7B 水分計測装置
7F 水分計測装置
8 仕切壁
9 流量制御中間バルブ
9a 回動軸
10 ベアリング
11 ハウジング
20 固定胴処理室
21 投入口
22 回転主軸
23 葉ざらい
24 さらい手
25 指
25A 傾動板
25B 補助板
30 流動葉打室
31 排出口
32 回転主軸
33 葉ざらい
34 さらい手
35 指
36 揉手
37 排出バルブ
37a 回動軸
40 固定胴処理機
41 葉打機
42 垂直バケットコンベヤ
70 茶葉収容部
71 戻しシリンダ
72 戻し板
A 茶葉
B 振動コンベヤ
C 制御装置
M1 駆動モータ
M2 駆動モータ
α 補助板の屈曲角度

Claims (5)

  1. 揉乾胴内を二室に区分し、各揉乾室にはそれぞれ独立して駆動される回転主軸を一本ずつ具え、上流側の揉乾室を、回転主軸に対し葉ざらいが複数本取り付けられて回転主軸の回転数を15〜28r.p.m に設定される固定胴処理室とし、その下流側の揉乾室を、回転主軸に対し葉ざらいと揉手との双方若しくは葉ざらいのみが複数本取り付けられて回転主軸の回転数を28〜41r.p.m に設定される流動葉打室とすることを特徴とする複合蒸葉処理乾燥機。
  2. 前記固定胴処理室と流動葉打室との間を、仕切壁で隔つとともに、流量を制御する流量制御中間バルブを設けることを特徴とする請求項1記載の複合蒸葉処理乾燥機。
  3. 前記固定胴処理室の葉ざらいの先端のさらい手の指の少なくとも一本は、羽根板形状をしており、且つ回転方向に傾動可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の複合蒸葉処理乾燥機。
  4. 前記傾動可能な指の背面側にも、羽根板形状の指が回転方向反対側に所定角度屈曲されて固定状態に設置されていることを特徴とする請求項3記載の複合蒸葉処理乾燥機。
  5. 前記固定胴処理室内の茶葉と、流動葉打室内の茶葉をサンプリングして水分計測する水分計測装置を、固定胴処理室及び流動葉打室に臨ませて揉乾胴にそれぞれ設けるとともに、この水分値に基づき供給する熱風量、各回転主軸の回転数、前記流量制御中間バルブの開放量、または流動葉打室終端にて茶葉の排出を行う排出バルブの開放量の制御を行う制御装置を具えていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の複合蒸葉処理乾燥機。
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