JP2007258302A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単結晶シリコンウェーハ10の表面の素子領域の上に(厳密には、バッファ酸化膜20を挟んで)窒化シリコン膜30を形成する第一工程(S1001)と、
単結晶シリコンウェーハ10の表面の素子分離領域の所定の位置(本実施例の場合、高耐圧素子分離領域)に酸化促進イオンを注入する第二工程(S1002)と、
単結晶シリコンウェーハ10に熱酸化処理を施す第三工程(S1003)と、
を経て半導体装置を製造する。
【選択図】図1
Description
LOCOS法は、単結晶シリコンウェーハの表面の所定の領域を選択的に酸化することにより、シリコン基板の表面のうち、素子領域(シリコン基板の表面のうち、素子が形成される領域)の間に、素子分離領域(素子領域間の電気的な分離(絶縁)を行う領域)を形成する方法である。
図42に示す如く、従来LOCOS法は、一般的には、バッファ酸化膜形成工程(S10100)、窒化シリコン膜形成工程(S10200)、フォトリソグラフィ工程(S10300)、エッチング工程(S10400)、フォトレジスト除去工程(S10500)、フィールド酸化膜形成工程(S10600)、最終除去工程(S10700)、の順に行われる。
マスク150には孔、溝、切り欠き等の開口部150a・150a・・・が設けられており、単結晶シリコンウェーハ110に塗布されたフォトレジスト140のうち、マスク150に覆われずに所定の波長の光が照射された感光部141(開口部150a・150a・・・に対応する部分)のみ変質し、マスク150に覆われていて所定の波長の光が照射されなかったマスク部142は変質しない。
現像工程(S10322)において、現像液を用いて感光部141を除去する。現像液は所定の波長の光が照射されることにより変質した感光部141のみ溶解する性質を有するため、現像液をフォトレジスト140に噴射する、あるいはフォトレジスト140が塗布された単結晶シリコンウェーハ110を現像液に浸漬することにより、感光部141のみが除去され、感光部141に対応する部分の窒化シリコン膜130が露出する。
その後、単結晶シリコンウェーハ110を所定の温度で所定の時間保持する(ポストベークする)ことにより、残ったフォトレジスト140、すなわちマスク部142から水分や溶剤が除去され、マスク部142と窒化シリコン膜130との密着性が高められる。
エッチング工程(S10400)においては、ドライエッチング(気相中で行われるエッチング)、ウェットエッチング(液相中で行われるエッチング)、電界エッチング(液相中で通電して行われるエッチング)等の方法が用いられる。このとき、マスク部142に対応する部分の窒化シリコン膜130は、エッチング雰囲気(またはエッチング液)に接触しないため除去されない。一方、感光部141に対応する部分の窒化シリコン膜130は既に感光部141が除去されていて露出しているので、エッチング雰囲気(またはエッチング液)に接触し、分解除去される。
フォトレジスト除去工程(S10500)では、通常、酸素プラズマを用いてフォトレジスト140(マスク部142)を酸化することにより分解除去する(灰化;Ashing)。なお、リムーバ等の薬品を用いてフォトレジスト140(マスク部142)を分解除去する場合もある。
フィールド酸化膜形成工程(S10600)では、通常、単結晶シリコンウェーハ110を加熱炉を用いて所定の温度で所定の時間加熱する。
その結果、単結晶シリコンウェーハ110の表面のうち、窒化シリコン膜130が除去されている部分は加熱炉内の雰囲気に接触するため酸化され、当該部分には厚いSiO2からなるフィールド酸化膜160が形成されるが、窒化シリコン膜130が残っている部分は加熱炉内の雰囲気に接触しないため酸化されない。
最終除去工程(S10700)では、エッチング工程(S10400)と同様にドライエッチング(気相中で行われるエッチング)、ウェットエッチング(液相中で行われるエッチング)、電界エッチング(液相中で通電して行われるエッチング)等の方法を用いて窒化シリコン膜130およびバッファ酸化膜120の除去が行われる。
バーズビーク部160a・160aは、フィールド酸化膜形成工程(S10600)において、窒化シリコン膜130の端部から窒化シリコン膜130と単結晶シリコンウェーハ110との境界部分(厳密には、バッファ酸化膜120、および単結晶シリコンウェーハ110においてバッファ酸化膜120と対向する部分)に沿って酸素が侵入・拡散することにより形成されるものであり、バッファ酸化膜120の面方向に沿って延びているために断面形状がちょうど鳥の嘴の如き形状を成す。
そのため、単結晶シリコンウェーハ110の表面に形成される素子領域間の実質的な距離が大きくなってしまい、半導体装置における素子の集積化を図る上での障害となるという問題がある。
図44に示す如く、従来ポリバッファLOCOS法は、一般的には、バッファ酸化膜形成工程(S20100)、ポリシリコン膜形成工程(S20150)、窒化シリコン膜形成工程(S20200)、フォトリソグラフィ工程(S20300)、エッチング工程(S20400)、フォトレジスト除去工程(S20500)、フィールド酸化膜形成工程(S20600)、最終除去工程(S20700)、の順に行われる。
ポリシリコン膜170は多結晶シリコンからなる膜であり、CVD等により形成される。
ポリシリコン膜170は単結晶シリコンウェーハ110に及ぼす熱歪みの影響(結晶欠陥の形成等)が窒化シリコン膜130に比べて小さく、かつ、単結晶シリコンウェーハ110の表面の酸化の防止に寄与する。
従来R−LOCOS法は、一般的には、バッファ酸化膜形成工程(S30100)、窒化シリコン膜形成工程(S30200)、フォトリソグラフィ工程(S30300)、エッチング工程(S30400)、フォトレジスト除去工程(S30500)、フィールド酸化膜形成工程(S30600)、最終除去工程(S30700)、の順に行われる。
その結果、単結晶シリコンウェーハ110の表面への突出量を抑えて単結晶シリコンウェーハ110の表面の平坦度を改善するとともに、バーズビーク部162a・162aの面方向への成長を抑えてバーズビーク部162a・162aのバーズビーク長さLcを図44および図45に示す従来ポリバッファLOCOS法よりもさらに短くすることが可能である(Lc<Lb)。なお、単結晶シリコンウェーハ110の表面の平坦度を改善することは、その後の素子領域への素子形成を容易とするため、素子の微細化、ひいては素子の集積化を可能とする。
また、このような半導体装置の場合には、同一のシリコン基板の表面に(1)大電圧を取り扱う素子の領域、および(2)これらの素子を制御するための素子であって大電圧を必要とせず集積化が求められる素子の領域、の両方を形成することにより半導体装置の最適化(コンパクト化)が求められている。
特許文献1に記載の方法は、まず従来ポリバッファLOCOS法に基づいてシリコン基板の表面に従来LOCOS法よりはバーズビーク長さが小さいフィールド酸化膜を形成し、次に従来LOCOS法に基づいてバーズビーク長さが長いフィールド酸化膜を形成することにより、同一のシリコン基板の表面にバーズビーク長さの異なるフィールド酸化膜を形成するものである。
特許文献2に記載の方法は、まず従来ポリバッファLOCOS法に基づいてシリコン基板の表面に従来LOCOS法に基づいてフィールド酸化膜を形成し、次に、シリコン基板の表面およびフィールド酸化膜の表面に窒化シリコン膜を形成し、フィールド酸化膜の端部に対応する部分の窒化シリコン膜をエッチングで除去したものを加熱することにより、先に形成されたフィールド酸化膜の端部(バーズビーク部)の厚みを成長させるものである。
(1)半導体装置の製造に係るエネルギーコストが大きい。
(2)加熱と降温を繰り返すため、生産に要する時間が長くなり生産性が良くない。
(3)加熱炉等を用いる熱処理は一般に炉内の温度分布を均一に制御するのが困難であるため、同一の加熱炉で同時に処理するシリコン基板の枚数が多くなった場合に歩留まりが低下しやすい。
シリコン基板の表面の素子領域の上に酸化防止膜を形成する第一工程と、
前記シリコン基板の表面の素子分離領域の所定の位置に酸化促進イオンを注入する第二工程と、
前記シリコン基板に熱酸化処理を施し、前記シリコン基板の表面の素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する第三工程と、
を具備するものである。
前記第二工程は、
前記素子分離領域のうち前記所定の位置を除く部分、および前記酸化防止膜を覆う形状のイオン注入用フォトレジストのパターンを形成するイオン注入用フォトリソグラフィ工程と、
前記素子分離領域の所定の位置に酸化促進イオンを注入するイオン注入工程と、
を具備するものである。
前記第二工程において、前記シリコン基板の表面に対して傾斜した角度で前記酸化促進イオンを注入するものである。
前記酸化促進イオンに酸素イオンが含まれるものである。
前記酸化促進イオンにボロンイオンが含まれるものである。
前記第一工程は、
前記シリコン基板の表面にバッファ酸化膜を形成するバッファ酸化膜形成工程と、
前記バッファ酸化膜の上に前記酸化防止膜を形成する酸化防止膜形成工程と、
前記酸化防止膜の上に素子領域を覆う形状のフォトレジストのパターンを形成するフォトリソグラフィ工程と、
前記素子分離領域に対応する部分の酸化防止膜を除去するエッチング工程と、
前記シリコン基板から前記フォトレジストを除去するフォトレジスト除去工程と、
を具備するものである。
前記エッチング工程において、前記素子分離領域に対応する部分の酸化防止膜およびその下の所定の深さのシリコン基板を除去するものである。
前記第一工程は、
前記シリコン基板の表面にバッファ酸化膜を形成するバッファ酸化膜形成工程と、
前記バッファ酸化膜の上にポリバッファシリコン膜を形成するポリバッファシリコン膜形成工程と、
前記ポリバッファシリコン膜の上に前記酸化防止膜を形成する酸化防止膜形成工程と,
前記酸化防止膜の上に素子領域を覆う形状のフォトレジストのパターンを形成するフォトリソグラフィ工程と、
前記素子分離領域に対応する部分の酸化防止膜を除去するエッチング工程と、
前記シリコン基板から前記フォトレジストを除去するフォトレジスト除去工程と、
を具備するものである。
シリコン基板の表面の素子領域の上に酸化防止膜を形成する第一工程と、
前記シリコン基板の表面の素子分離領域の所定の位置に酸化促進イオンを注入する第二工程と、
前記シリコン基板に熱酸化処理を施し、前記シリコン基板の表面の素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する第三工程と、
を経て製造されるものである。
本発明に係る「半導体装置」は、(a)半導体素子それ自体、または(b)単数または複数の半導体素子を具備する装置、を含む。
「単数または複数の半導体素子を具備する装置」の具体例としては、横型パワーMOS(例えば、LDMOS)、IGBT(Insulated(またはInerted) Gate Bipolar Transistor)、BT(Bipolar Transistor)モジュールやGTOサイリスタ(Gate Turn Off Thyristor)等、IGBTやダイオード、CMOS等の半導体素子がフェノール樹脂等からなる絶縁基板に実装され、所定の回路を形成しているものが挙げられる。
図1に示す如く、第一工程(S1001)は、バッファ酸化膜形成工程(S1010)、窒化シリコン膜形成工程(S1020)、フォトリソグラフィ工程(S1030)、エッチング工程(S1040)、フォトレジスト除去工程(S1050)を具備する。
また、本発明に係るシリコン基板はP型、N型のいずれでも良い。
また、素子分離領域のうち、大電圧を取り扱う半導体素子が形成される素子領域に隣接するために高い耐圧が重視される領域を高耐圧素子分離領域とし、耐圧はそれほど重視されないが隣接する素子領域の集積度が重視される領域を高密度素子分離領域とする。
なお、本実施例では、図2中の二つの素子分離領域のうち、左側の素子分離領域を高耐圧素子分離領域、右側の素子分離領域を高密度素子分離領域とする。
なお、バッファ酸化膜はシリコン基板および酸化防止膜に生じる歪みを緩和するためのものであり、当該歪みの大きさはシリコン基板の大きさ(直径)や後述するフィールド酸化膜形成工程における熱処理条件(熱処理温度、熱処理時間、加熱炉内の雰囲気)等により変化する。従って、バッファ酸化膜の厚さはこれらの条件に応じて適宜選択すれば良く、本実施例に限定されるものではない。
窒化シリコン膜形成工程(S1020)において、CVD(Chemical Vapor Deposition)により、バッファ酸化膜20の上に200nm程度の窒化シリコン膜30が形成される。
また、本発明に係る酸化防止膜の厚さは、酸化防止膜を構成する材料、後述するフィールド酸化膜形成工程における熱処理条件(熱処理温度、熱処理時間、加熱炉内の雰囲気)等に応じて適宜選択されるものであるため、本実施例に限定されるものではない。
本発明に係る酸化防止膜の形成方法は、本実施例の如くCVDに限定されず、他の方法を用いて形成しても良い。
図5に示す如く、露光工程(S1033)はフォトレジスト40の表面を所定の形状のマスク50で覆った状態で所定の波長の光を照射する工程である。
マスク50は所定の波長の光を遮断することが可能な材料からなり、マスク50に照射された所定の波長の光は遮られてマスク50の反対側には到達しない。しかし、マスク50には孔、溝、切り欠き等の開口部50a・50a・・・が設けられており、開口部50a・50a・・・からは所定の波長の光がマスク50の反対側に到達する。
マスク50の開口部50a・50a・・・の形状は、マスク50をフォトレジスト40の上に配置したときに、所定の波長の光の照射方法から見て、素子分離領域の形状と略同じである。
マスク50をフォトレジスト40の上に配置した状態(マスク50でフォトレジスト40を覆った状態)で所定の波長の光を照射すると、フォトレジスト40のうち、素子分離領域に対応する部分にのみ所定の波長の光が照射され、素子領域に対応する部分には所定の波長の光が照射されない。
その結果、単結晶シリコンウェーハ10に塗布されたフォトレジスト40のうち、素子分離領域に対応する部分は変質して感光部41を形成し、素子領域に対応する部分は変質せずにマスク部42を形成する。
なお、本実施例ではフォトレジスト40に現像液を吹き付ける構成としたが、感光部41のみを除去可能であれば他の方法でも良い。他の方法の例としては、現像液にフォトレジスト40が塗布された単結晶シリコンウェーハ10を浸漬する方法が挙げられる。
フォトレジスト除去工程(S1050)において、単結晶シリコンウェーハ10の上に残っているフォトレジスト40(マスク部42)が酸素プラズマにより酸化され、分解除去される。
なお、本実施例では酸素プラズマを用いて単結晶シリコンウェーハ10から残りのフォトレジスト40(マスク部42)を除去する構成としたが、本発明に係るフォトレジスト除去工程はこれに限定されず、所定の薬品(リムーバ等)を用いる等、他の方法でシリコン基板からフォトレジストを除去する構成としても良い。
図1に示す如く、第二工程(S1002)は、イオン注入用フォトリソグラフィ工程(S1060)、イオン注入工程(S1070)、イオン注入用フォトレジスト除去工程(S1080)を具備する。
また、イオン注入用フォトリソグラフィ工程(S1060)は、イオン注入用フォトレジスト塗布工程(S1061)、イオン注入用パターニング工程(S1062)を具備する。
イオン注入用フォトレジスト45はフォトレジスト40と同様の感光性樹脂である。
図10に示す如く、イオン注入用露光工程(S1063)はイオン注入用フォトレジスト45の表面を所定の形状のマスク51で覆った状態で所定の波長の光を照射する工程である。
マスク51は所定の波長の光を遮断することが可能な材料からなり、マスク51に照射された所定の波長の光は遮られてマスク51の反対側には到達しない。しかし、マスク51には孔、溝、切り欠き等の開口部51a・51a・・・が設けられており、開口部51a・51a・・・からは所定の波長の光がマスク51の反対側に到達する。
マスク51の開口部51a・51a・・・の形状は、マスク51をイオン注入用フォトレジスト45の上に配置したときに、所定の波長の光の照射方法から見て、素子分離領域のうち、高耐圧素子分離領域の形状と略同じである。
マスク51をイオン注入用フォトレジスト45の上に配置した状態(マスク51でイオン注入用フォトレジスト45を覆った状態)で所定の波長の光を照射すると、イオン注入用フォトレジスト45のうち、高耐圧素子分離領域に対応する部分にのみ所定の波長の光が照射され、素子領域および高密度素子分離領域に対応する部分には所定の波長の光が照射されない。
その結果、単結晶シリコンウェーハ10に塗布されたイオン注入用フォトレジスト45のうち、高耐圧素子分離領域に対応する部分は変質して感光部46を形成し、素子領域および高密度素子分離領域に対応する部分は変質せずにマスク部47を形成する。
なお、本実施例ではイオン注入用フォトレジスト45に現像液を吹き付ける構成としたが、感光部46のみを除去可能であれば他の方法でも良い。他の方法の例としては、現像液にイオン注入用フォトレジスト45が塗布された単結晶シリコンウェーハ10を浸漬する方法が挙げられる。
酸化促進イオンのうち、ボロンイオンは、それ自身はフィールド酸化膜を構成する元素ではないが、シリコン基板に注入されることによりシリコン基板の酸化が促進されることが経験的に知られているものである。
なお、本発明に係る酸化促進イオンは本実施例の如く酸素イオン、ボロンイオンに限定されず、シリコン基板に注入されることによりフィールド酸化膜の形成を促進し得るイオンであれば他のイオンでも良い。
また、一種類の酸化促進イオンを注入する構成としても良く、複数種類の酸化促進イオンを混合した状態で注入する構成としても良く、複数種類の酸化促進イオンを一種類ずつ順に注入する構成としても良い。
一方、単結晶シリコンウェーハ10の素子領域および高密度素子分離領域については、窒化シリコン膜30が上に形成され、さらにその上にイオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)も形成されている。そのため、素子領域において高耐圧素子分離領域に隣接する部分(窒化シリコン膜30の端部の下方)を除けば、酸化促進イオンは窒化シリコン膜30およびイオン注入用フォトレジスト45に遮断されて単結晶シリコン10の内部に到達することができない。
酸化促進イオンの注入角度を大きくする方法としては、イオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)の厚さを酸化促進イオンを遮断可能な範囲内で極力小さくすることが挙げられる。
また、酸化促進イオンの注入角度を大きくする別の方法としては、図16に示す如くイオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)のうち、感光部46との境界面を、イオン注入用フォトレジスト45の表面に近づくほど感光部46が除去されている部分の幅が拡がるように斜めに形成する方法(θ2>θ1)が挙げられる。
イオン注入用フォトレジスト除去工程(S1080)において、単結晶シリコンウェーハ10の上に残っているフォトレジスト45(マスク部47)が酸素プラズマにより酸化され、分解除去される。
なお、本実施例では酸素プラズマを用いて単結晶シリコンウェーハ10から残りのイオン注入用フォトレジスト45(マスク部47)を除去する構成としたが、本発明に係るフォトレジスト除去工程はこれに限定されず、所定の薬品(リムーバ等)を用いる等、他の方法でシリコン基板からイオン注入用フォトレジストを除去する構成としても良い。
図1に示す如く、第三工程(S1003)は、フィールド酸化膜形成工程(S1090)、最終除去工程(S1100)を具備する。
なお、加熱炉の保持温度(熱処理温度)は雰囲気の組成その他の条件に応じて適宜選択されるものであるため、本実施例の如く1100℃〜1200℃程度に限定されるものではない。
また、加熱炉内の雰囲気の組成は通常の大気と同じでも良いが、酸素濃度を大気よりも大きくしたもの、酸素と水(水蒸気)を混合したもの、あるいは水素と酸素とを混合したものでも良い。
結果として、高い耐圧が要求される高耐圧素子分離領域にはバーズビーク長さが相対的に長いフィールド酸化膜61が形成され、高い耐圧は要求されないが隣接する素子領域の集積化が要求される高密度素子分離領域にはバーズビーク長さが相対的に短く、隣接する素子領域への突出量が小さいフィールド酸化膜62が形成される。
このように、熱酸化処理を一回だけ施した単結晶シリコンウェーハ10の表面に、素子分離領域のうち所定の位置(高耐圧素子分離領域)に選択的に酸化促進イオンを注入することにより、同一条件(熱処理温度、熱処理時間、雰囲気)の熱処理が施されているにもかかわらず、バーズビーク長さの異なる(ひいては耐圧、および隣接する素子領域の集積化への影響が異なる)フィールド酸化膜61・62を形成することが可能である。
最終除去工程(S1100)において、まず熱リン酸を用いたウェットエッチングにより単結晶シリコンウェーハ10の表面の窒化シリコン膜30が除去され、次にバッファードフッ酸等を用いてバッファ酸化膜20が除去される。
なお、本実施例では熱リン酸およびバッファードフッ酸を用いて窒化シリコン膜30およびバッファ酸化膜20を除去する構成としたが、これに限定されず、酸化防止膜およびバッファ酸化膜を他の方法で除去しても良い。
ここで、本発明に係る「熱酸化処理」は、基板シリコンを酸素雰囲気中で所定の温度に保持することにより、基板シリコンの表面(の所望の位置)を酸化する処理を指す。なお、酸素雰囲気中に存在する酸素は、基板シリコンを酸化可能であればその状態(イオン、原子、分子、化合物)を問わない。
単結晶シリコンウェーハ10の表面の素子領域の上に(厳密には、バッファ酸化膜20を挟んで)窒化シリコン膜30を形成する第一工程(S1001)と、
単結晶シリコンウェーハ10の表面の素子分離領域の所定の位置(本実施例の場合、高耐圧素子分離領域)に酸化促進イオンを注入する第二工程(S1002)と、
単結晶シリコンウェーハ10に熱酸化処理を施す第三工程(S1003)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、一回の熱酸化処理で同一の単結晶シリコンウェーハ10の表面にバーズビーク長の異なるフィールド酸化膜61・62を形成することが可能であり、半導体装置の生産性の向上および半導体装置の生産に要するエネルギーの削減に寄与する。
単結晶シリコンウェーハ10の素子分離領域のうち所定の位置を除く部分(本実施例の場合、高密度素子分離領域)、および窒化シリコン膜30を覆う形状のイオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)を形成するイオン注入用フォトリソグラフィ工程(S1060)と、
単結晶シリコンウェーハ10の素子分離領域の所定の位置(本実施例の場合、高耐圧素子分離領域)に酸化促進イオンを注入するイオン注入工程(S1070)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、素子分離領域の所定の位置にのみ確実に酸化促進イオンを注入することが可能であり、単結晶シリコンウェーハ10の表面にバーズビーク長の異なるフィールド酸化膜61・62を容易かつ確実に形成することが可能である。
イオン注入工程(S1070)において単結晶シリコンウェーハ10の表面に対して傾斜した角度で(単結晶シリコンウェーハ10の表面に直交しない角度で)前記酸化促進イオンを注入するものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S1070)において酸化促進イオンは所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域だけでなく、素子領域において高耐圧素子分離領域に隣接する部分(窒化シリコン膜30の端部の下方)にも到達する。その結果、第三工程(S1003)、より厳密にはフィールド酸化膜形成工程(S1090)において素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜61のバーズビーク部61a・61aの単結晶シリコンウェーハ10の面方向への成長をさらに促進することが可能である。
酸化促進イオンに酸素イオンが含まれるものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S1070)において所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域に注入された酸素イオンは、それ自身がフィールド酸化膜61を構成する元素(原料)として用いられ、フィールド酸化膜61の形成の促進に寄与する。
結果として、フィールド酸化膜61のバーズビーク長さL1は、酸素イオンが注入されなかった高密度素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜62のバーズビーク長さL2よりも長くなる。
酸化促進イオンにボロンイオンが含まれるものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S1070)において所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域に注入されたボロンイオンはフィールド酸化膜61の形成の促進に寄与する。
結果として、フィールド酸化膜61のバーズビーク長さL1は、酸素イオンが注入されなかった高密度素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜62のバーズビーク長さL2よりも長くなる。
シリコン単結晶ウェーハ10の表面にバッファ酸化膜20を形成するバッファ酸化膜形成工程(S1010)と、
バッファ酸化膜20の上に窒化シリコン膜30を形成する窒化シリコン膜形成工程(S1020)と、
窒化シリコン膜30の上に素子領域を覆う形状のフォトレジスト40のパターン(マスク部42)を形成するフォトリソグラフィ工程(S1030)と、
素子分離領域に対応する部分の窒化シリコン膜30を除去するエッチング工程(S1040)と、
単結晶シリコンウェーハ10からフォトレジスト40(マスク部42)を除去するフォトレジスト除去工程(S1050)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、本発明に係る半導体装置の製造方法の第一実施例は、作業工程の流れとしては図42および図43に示す従来LOCOS法の途中(フォトレジスト除去工程(S10500)とフィールド酸化膜形成工程(S10600)との間)に第二工程(S1002)を挟んだものとなる。
従って、既存の半導体製造設備を利用して容易にバーズビーク長さの異なるフィールド酸化膜61・62を形成することが可能である。換言すれば、製造現場への導入コストの削減に寄与する。
図17に示す如く、第一工程(S2001)は、バッファ酸化膜形成工程(S2010)、ポリバッファシリコン膜形成工程(S2015)、窒化シリコン膜形成工程(S2020)、フォトリソグラフィ工程(S2030)、エッチング工程(S2040)、フォトレジスト除去工程(S2050)を具備する。
フォトリソグラフィ工程(S2030)は、本発明に係る半導体装置の製造方法の第一実施例におけるフォトリソグラフィ工程(S2030)と略同じであるため(図1、および図4乃至図6参照)、説明を省略する。
なお、本実施例ではエッチング工程(S2040)において素子分離領域に対応する窒化シリコン膜30および素子分離領域に対応するポリバッファシリコン膜70の上半部を除去する構成としたが、素子分離領域に対応する窒化シリコン膜30および素子分離領域に対応するポリバッファシリコン膜70の全部を分解除去する構成としても良い。
図17に示す如く、第二工程(S2002)は、イオン注入用フォトリソグラフィ工程(S2060)、イオン注入工程(S2070)、イオン注入用フォトレジスト除去工程(S2080)を具備する。
また、図17および図25乃至図27に示す如く、イオン注入用フォトリソグラフィ工程(S2060)は、イオン注入用フォトレジスト塗布工程(S2061)、イオン注入用パターニング工程(S2062)を具備する。
イオン注入用フォトリソグラフィ工程(S2060)は、本発明に係る半導体装置の製造方法の第一実施例におけるイオン注入用フォトリソグラフィ工程(S1060)と略同じであるため(図1、および図9乃至図11参照)、説明を省略する。
一方、単結晶シリコンウェーハ10の素子領域および高密度素子分離領域については、ポリバッファシリコン膜70および窒化シリコン膜30が上に形成され、さらにその上にイオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)も形成されている。そのため、素子領域において高耐圧素子分離領域に隣接する部分(窒化シリコン膜30の端部の下方)を除けば、酸化促進イオンはポリバッファシリコン膜70、窒化シリコン膜30およびイオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)に遮断されて単結晶シリコン10の内部に到達することができない。
図17に示す如く、第三工程(S2003)は、フィールド酸化膜形成工程(S2090)、最終除去工程(S2100)を具備する。
なお、加熱炉の保持温度(熱処理温度)は雰囲気の組成その他の条件に応じて適宜選択されるものであるため、本実施例の如く1100℃〜1200℃程度に限定されるものではない。
また、加熱炉内の雰囲気の組成は通常の大気と同じでも良いが、酸素濃度を大気よりも大きくしたもの、酸素と水(水蒸気)を混合したもの、あるいは水素と酸素とを混合したものでも良い。
結果として、高い耐圧が要求される高耐圧素子分離領域にはバーズビーク長さが相対的に長いフィールド酸化膜63が形成され、高い耐圧は要求されないが隣接する素子領域の集積化が要求される高密度素子分離領域にはバーズビーク長さが相対的に短く、隣接する素子領域への突出量が小さいフィールド酸化膜64が形成される。
このように、熱酸化処理を一回だけ施した単結晶シリコンウェーハ10の表面に、素子分離領域のうち所定の位置(高耐圧素子分離領域)に選択的に酸化促進イオンを注入することにより、同一条件(熱処理温度、熱処理時間、雰囲気)の熱処理が施されているにもかかわらず、バーズビーク長さの異なる(ひいては耐圧、および隣接する素子領域の集積化への影響が異なる)フィールド酸化膜63・64を形成することが可能である。
最終除去工程(S1100)において、まず熱リン酸を用いたウェットエッチングにより単結晶シリコンウェーハ10の表面の窒化シリコン膜30が除去され、次にバッファードフッ酸等を用いてポリバッファシリコン膜70およびバッファ酸化膜20が除去される。
なお、本実施例では熱リン酸およびバッファードフッ酸を用いて窒化シリコン膜30、ポリバッファシリコン膜70およびバッファ酸化膜20を除去する構成としたが、これに限定されず、酸化防止膜、ポリバッファシリコン膜およびバッファ酸化膜を他の方法で除去しても良い。
単結晶シリコンウェーハ10の表面の素子領域の上に(厳密には、バッファ酸化膜20およびポリバッファシリコン膜70を挟んで)窒化シリコン膜30を形成する第一工程(S2001)と、
単結晶シリコンウェーハ10の表面の素子分離領域の所定の位置(本実施例の場合、高耐圧素子分離領域)に酸化促進イオンを注入する第二工程(S2002)と、
単結晶シリコンウェーハ10に熱酸化処理を施す第三工程(S2003)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、一回の熱酸化処理で同一の単結晶シリコンウェーハ10の表面にバーズビーク長の異なるフィールド酸化膜63・64を形成することが可能であり、半導体装置の生産性の向上および半導体装置の生産に要するエネルギーの削減に寄与する。
単結晶シリコンウェーハ10の素子分離領域のうち所定の位置を除く部分(本実施例の場合、高密度素子分離領域)、および窒化シリコン膜30を覆う形状のイオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)を形成するイオン注入用フォトリソグラフィ工程(S2060)と、
単結晶シリコンウェーハ10の素子分離領域の所定の位置(本実施例の場合、高耐圧素子分離領域)に酸化促進イオンを注入するイオン注入工程(S2070)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、素子分離領域の所定の位置にのみ確実に酸化促進イオンを注入することが可能であり、単結晶シリコンウェーハ10の表面にバーズビーク長の異なるフィールド酸化膜63・64を容易かつ確実に形成することが可能である。
イオン注入工程(S2070)において単結晶シリコンウェーハ10の表面に対して傾斜した角度で(単結晶シリコンウェーハ10の表面に直交しない角度で)前記酸化促進イオンを注入するものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S2070)において酸化促進イオンは所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域だけでなく、素子領域において高耐圧素子分離領域に隣接する部分(窒化シリコン膜30の端部の下方)にも到達する。その結果、第三工程(S2003)、より厳密にはフィールド酸化膜形成工程(S2090)において素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜63のバーズビーク部63a・63aの単結晶シリコンウェーハ10の面方向への成長をさらに促進することが可能である。
酸化促進イオンに酸素イオンが含まれるものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S2070)において所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域に注入された酸素イオンは、それ自身がフィールド酸化膜63を構成する元素(原料)として用いられ、フィールド酸化膜63の形成の促進に寄与する。
結果として、フィールド酸化膜63のバーズビーク長さL3は、酸素イオンが注入されなかった高密度素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜64のバーズビーク長さL4よりも長くなる。
酸化促進イオンにボロンイオンが含まれるものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S2070)において所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域に注入されたボロンイオンはフィールド酸化膜63の形成の促進に寄与する。
結果として、フィールド酸化膜63のバーズビーク長さL3は、酸素イオンが注入されなかった高密度素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜64のバーズビーク長さL4よりも長くなる。
シリコン単結晶ウェーハ10の表面にバッファ酸化膜20を形成するバッファ酸化膜形成工程(S2010)と、
バッファ酸化膜20の上にポリバッファシリコン膜70を形成するポリバッファシリコン膜形成工程(S2015)と、
ポリバッファシリコン膜70の上に窒化シリコン膜30を形成する窒化シリコン膜形成工程(S2020)と、
窒化シリコン膜30の上に素子領域を覆う形状のフォトレジスト40のパターン(マスク部42)を形成するフォトリソグラフィ工程(S2030)と、
素子分離領域に対応する部分の窒化シリコン膜30を除去するエッチング工程(S2040)と、
単結晶シリコンウェーハ10からフォトレジスト40(マスク部42)を除去するフォトレジスト除去工程(S2050)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、本発明に係る半導体装置の製造方法の第二実施例は、作業工程の流れとしては図44および図45に示す従来ポリバッファLOCOS法の途中(フォトレジスト除去工程(S20500)とフィールド酸化膜形成工程(S20600)との間)に第二工程(S2002)を挟んだものとなる。
従って、既存の半導体製造設備を利用して容易にバーズビーク長さの異なるフィールド酸化膜63・64を形成することが可能である。換言すれば、製造現場への導入コストの削減に寄与する。
図32に示す如く、第一工程(S3001)は、バッファ酸化膜形成工程(S3010)、窒化シリコン膜形成工程(S3020)、フォトリソグラフィ工程(S3030)、エッチング工程(S3040)、フォトレジスト除去工程(S3050)を具備する。
エッチング工程(S3040)において、マスク50の形状に対応するフォトレジスト40のパターンが形成された単結晶シリコンウェーハ10にRIE(Reactive Ion Etching)が施されると、窒化シリコンの膜30のうちマスク部42に対応する部分(素子領域に対応する部分)の窒化シリコン膜30はエッチャントに接触しないため除去されず、残りの部分すなわち感光部41が除去されて露出している部分(素子分離領域に対応する部分)の窒化シリコン膜30、バッファ酸化膜20およびその下の所定の深さ(本実施例の場合、50nm程度)の単結晶シリコンウェーハ10がエッチャントに接触し、分解除去される。
その結果、単結晶シリコンウェーハ10の素子分離領域には凹み部10aが形成される。
図32に示す如く、第二工程(S3002)は、イオン注入用フォトリソグラフィ工程(S3060)、イオン注入工程(S3070)、イオン注入用フォトレジスト除去工程(S3080)を具備する。
また、イオン注入用フォトリソグラフィ工程(S3060)は、イオン注入用フォトレジスト塗布工程(S3061)、イオン注入用パターニング工程(S3062)を具備する。
図35乃至図37に示す如く、イオン注入用フォトリソグラフィ工程(S3060)は
本発明に係る半導体装置の製造方法の第一実施例におけるイオン注入用フォトリソグラフィ工程(S1060)と略同じであるため、説明を省略する。
一方、単結晶シリコンウェーハ10の素子領域および高密度素子分離領域については、窒化シリコン膜30が上に形成され、さらにその上にイオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)も形成されている。そのため、素子領域において高耐圧素子分離領域に隣接する部分(窒化シリコン膜30の端部の下方)を除けば、酸化促進イオンは窒化シリコン膜30およびイオン注入用フォトレジスト45に遮断されて単結晶シリコン10の内部に到達することができない。
図32に示す如く、第三工程(S3003)は、フィールド酸化膜形成工程(S3090)、最終除去工程(S3100)を具備する。
なお、加熱炉の保持温度(熱処理温度)は雰囲気の組成その他の条件に応じて適宜選択されるものであるため、本実施例の如く1100℃〜1200℃程度に限定されるものではない。
また、加熱炉内の雰囲気の組成は通常の大気と同じでも良いが、酸素濃度を大気よりも大きくしたもの、酸素と水(水蒸気)を混合したもの、あるいは水素と酸素とを混合したものでも良い。
結果として、高い耐圧が要求される高耐圧素子分離領域にはバーズビーク長さが相対的に長いフィールド酸化膜65が形成され、高い耐圧は要求されないが隣接する素子領域の集積化が要求される高密度素子分離領域にはバーズビーク長さが相対的に短く、隣接する素子領域への突出量が小さいフィールド酸化膜66が形成される。
このように、熱酸化処理を一回だけ施した単結晶シリコンウェーハ10の表面に、素子分離領域のうち所定の位置(高耐圧素子分離領域)に選択的に酸化促進イオンを注入することにより、同一条件(熱処理温度、熱処理時間、雰囲気)の熱処理が施されているにもかかわらず、バーズビーク長さの異なる(ひいては耐圧、および隣接する素子領域の集積化への影響が異なる)フィールド酸化膜65・66を形成することが可能である。
最終除去工程(S1100)において、まず熱リン酸を用いたウェットエッチングにより単結晶シリコンウェーハ10の表面の窒化シリコン膜30が除去され、次にバッファードフッ酸等を用いてバッファ酸化膜20が除去される。
なお、本実施例では熱リン酸およびバッファードフッ酸を用いて窒化シリコン膜30およびバッファ酸化膜20を除去する構成としたが、これに限定されず、酸化防止膜、ポリバッファシリコン膜およびバッファ酸化膜を他の方法で除去しても良い。
単結晶シリコンウェーハ10の表面の素子領域の上に(厳密には、バッファ酸化膜20を挟んで)窒化シリコン膜30を形成する第一工程(S3001)と、
単結晶シリコンウェーハ10の表面の素子分離領域の所定の位置(本実施例の場合、高耐圧素子分離領域)に酸化促進イオンを注入する第二工程(S3002)と、
単結晶シリコンウェーハ10に熱酸化処理を施す第三工程(S3003)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、一回の熱酸化処理で同一の単結晶シリコンウェーハ10の表面にバーズビーク長の異なるフィールド酸化膜65・66を形成することが可能であり、半導体装置の生産性の向上および半導体装置の生産に要するエネルギーの削減に寄与する。
単結晶シリコンウェーハ10の素子分離領域のうち所定の位置を除く部分(本実施例の場合、高密度素子分離領域)、および窒化シリコン膜30を覆う形状のイオン注入用フォトレジスト45のパターン(マスク部47)を形成するイオン注入用フォトリソグラフィ工程(S3060)と、
単結晶シリコンウェーハ10の素子分離領域の所定の位置(本実施例の場合、高耐圧素子分離領域)に酸化促進イオンを注入するイオン注入工程(S3070)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、素子分離領域の所定の位置にのみ確実に酸化促進イオンを注入することが可能であり、単結晶シリコンウェーハ10の表面にバーズビーク長の異なるフィールド酸化膜65・66を容易かつ確実に形成することが可能である。
イオン注入工程(S3070)において単結晶シリコンウェーハ10の表面に対して傾斜した角度で(単結晶シリコンウェーハ10の表面に直交しない角度で)前記酸化促進イオンを注入するものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S3070)において酸化促進イオンは所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域だけでなく、素子領域において高耐圧素子分離領域に隣接する部分(窒化シリコン膜30の端部の下方)にも到達する。その結果、第三工程(S3003)、より厳密にはフィールド酸化膜形成工程(S3090)において素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜65のバーズビーク部65a・65aの単結晶シリコンウェーハ10の面方向への成長をさらに促進することが可能である。
酸化促進イオンに酸素イオンが含まれるものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S3070)において所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域に注入された酸素イオンは、それ自身がフィールド酸化膜65を構成する元素(原料)として用いられ、フィールド酸化膜65の形成の促進に寄与する。
結果として、フィールド酸化膜65のバーズビーク長さL5は、酸素イオンが注入されなかった高密度素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜66のバーズビーク長さL6よりも長くなる。
酸化促進イオンにボロンイオンが含まれるものである。
このように構成することにより、イオン注入工程(S3070)において所定の位置、すなわち高耐圧素子分離領域に注入されたボロンイオンはフィールド酸化膜65の形成の促進に寄与する。
結果として、フィールド酸化膜65のバーズビーク長さL5は、酸素イオンが注入されなかった高密度素子分離領域に形成されるフィールド酸化膜66のバーズビーク長さL6よりも長くなる。
シリコン単結晶ウェーハ10の表面にバッファ酸化膜20を形成するバッファ酸化膜形成工程(S3010)と、
バッファ酸化膜20の上に窒化シリコン膜30を形成する窒化シリコン膜形成工程(S3020)と、
窒化シリコン膜30の上に素子領域を覆う形状のフォトレジスト40のパターン(マスク部42)を形成するフォトリソグラフィ工程(S3030)と、
素子分離領域に対応する部分の窒化シリコン膜30を除去するエッチング工程(S3040)と、
単結晶シリコンウェーハ10からフォトレジスト40(マスク部42)を除去するフォトレジスト除去工程(S3050)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、本発明に係る半導体装置の製造方法の第三実施例は、作業工程の流れとしては図46および図47に示す従来R−LOCOS法の途中(フォトレジスト除去工程(S30500)とフィールド酸化膜形成工程(S30600)との間)に第二工程(S3002)を挟んだものとなる。
従って、既存の半導体製造設備を利用して容易にバーズビーク長さの異なるフィールド酸化膜65・66を形成することが可能である。換言すれば、製造現場への導入コストの削減に寄与する。
エッチング工程(S3040)において、素子分離領域に対応する部分の窒化シリコン膜30およびその下の所定の深さのシリコン単結晶ウェーハ10を除去するものである。
このように構成することにより、単結晶シリコンウェーハ10の内部に深く埋め込まれた形状のフィールド酸化膜65についてもバーズビーク部65a・65aのシリコン単結晶ウェーハ10の面方向の成長を促進させることが可能である。
シリコン単結晶ウェーハ10の表面の素子領域の上に窒化シリコン膜30を形成する第一工程(S1001、S2001、S3001)と、
シリコン単結晶ウェーハ10の表面の素子分離領域の所定の位置に酸化促進イオンを注入する第二工程(S1002、S2002、S3002)と、
シリコン単結晶ウェーハ10に熱酸化処理を施し、シリコン単結晶ウェーハ10の表面の素子分離領域にフィールド酸化膜61・62、フィールド酸化膜63・64、フィールド酸化膜65・66をそれぞれ形成する第三工程(S1003、S2003、S3003)と、
を経て製造されるものである。
このように構成することにより、一回の熱酸化処理で同一の単結晶シリコンウェーハ10の表面にバーズビーク長の異なるフィールド酸化膜61・62、フィールド酸化膜63・64、フィールド酸化膜65・66を形成することが可能であり、生産性に優れるとともに生産に要するエネルギーの削減が可能である。
20 バッファ酸化膜
30 窒化シリコン膜(酸化防止膜)
61 フィールド酸化膜
62 フィールド酸化膜
Claims (9)
- シリコン基板の表面の素子領域の上に酸化防止膜を形成する第一工程と、
前記シリコン基板の表面の素子分離領域の所定の位置に酸化促進イオンを注入する第二工程と、
前記シリコン基板に熱酸化処理を施し、前記シリコン基板の表面の素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する第三工程と、
を具備する半導体装置の製造方法。 - 前記第二工程は、
前記素子分離領域のうち前記所定の位置を除く部分、および前記酸化防止膜を覆う形状のイオン注入用フォトレジストのパターンを形成するイオン注入用フォトリソグラフィ工程と、
前記素子分離領域の所定の位置に酸化促進イオンを注入するイオン注入工程と、
を具備する請求項1に半導体装置の製造方法。 - 前記第二工程において、
前記シリコン基板の表面に対して傾斜した角度で前記酸化促進イオンを注入する請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記酸化促進イオンに酸素イオンが含まれる請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記酸化促進イオンにボロンイオンが含まれる請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第一工程は、
前記シリコン基板の表面にバッファ酸化膜を形成するバッファ酸化膜形成工程と、
前記バッファ酸化膜の上に前記酸化防止膜を形成する酸化防止膜形成工程と、
前記酸化防止膜の上に素子領域を覆う形状のフォトレジストのパターンを形成するフォトリソグラフィ工程と、
前記素子分離領域に対応する部分の酸化防止膜を除去するエッチング工程と、
前記シリコン基板から前記フォトレジストを除去するフォトレジスト除去工程と、
を具備する請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記エッチング工程において、前記素子分離領域に対応する部分の酸化防止膜およびその下の所定の深さのシリコン基板を除去する請求項6に半導体装置の製造方法。
- 前記第一工程は、
前記シリコン基板の表面にバッファ酸化膜を形成するバッファ酸化膜形成工程と、
前記バッファ酸化膜の上にポリバッファシリコン膜を形成するポリバッファシリコン膜形成工程と、
前記ポリバッファシリコン膜の上に前記酸化防止膜を形成する酸化防止膜形成工程と、
前記酸化防止膜の上に素子領域を覆う形状のフォトレジストのパターンを形成するフォトリソグラフィ工程と、
前記素子分離領域に対応する部分の酸化防止膜を除去するエッチング工程と、
前記シリコン基板から前記フォトレジストを除去するフォトレジスト除去工程と、
を具備する請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 - シリコン基板の表面の素子領域の上に酸化防止膜を形成する第一工程と、
前記シリコン基板の表面の素子分離領域の所定の位置に酸化促進イオンを注入する第二工程と、
前記シリコン基板に熱酸化処理を施し、前記シリコン基板の表面の素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する第三工程と、
を経て製造される半導体装置。
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