JP2008024340A - 覆蓋部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】水処理施設において10mを超える開口スパンの水槽を覆うことができ、設置現場に搬送しやすく、設置現場での組立が容易な覆蓋部材を提供する。
【解決手段】下水処理施設1に設置された沈殿池2の上部に上面視形状が略長方形状を呈した開口部2aが設けられ、開口部2aの周縁を構成する構成壁の側縁部2b,2bに開口部2aを跨いで複数隣接して架け渡すことによって開口部2aの上部を覆う覆蓋部材3であって、
板材によって構成され平面視形状が略長方形状を呈した長尺の2つの覆蓋パネル6と、2つの覆蓋パネル6,6の長手方向一端縁同士を斜めに連結する連結部材7とを有し、2つの覆蓋パネル6,6が連結部材7によって連結されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、水処理施設に設置された水槽の上部開口部を覆う覆蓋部材に関する。
例えば、下水処理施設には、沈砂槽、沈殿槽、生物反応槽などの水槽が配置されている。
これらの水槽の上部開口部は、安全上、衛生上、或いは、環境上などの観点から覆蓋部材によって覆われている。
水槽の上部には上面視形状が略長方形状を呈した開口部が設けられており、開口部の周縁を構成する構成壁の上縁部に、開口部を跨いで複数の覆蓋部材を隣接させて架け渡すことによって開口部の上部を覆っている。
従来から、覆蓋部材として、例えば、コンクリート製ものや、アルミニューム製、FRP製(Fiber Reinforced Plastics製:繊維強化プラスチック製)のものなどが知られている。
これらのうちで、架け渡し方向のスパンが長い覆蓋部材としては、FRP製でドーム型の覆蓋部材があり、スパンが長いもので8m程度のものが知られている。
この他、特許文献1にハニカム構造を有した樹脂製の覆蓋部材が開示されている。
特開2004−196339号公報
ところで、近年、浄水場や下水処理場において、設備の大型化に伴い10mを超える開口スパンの水槽に蓋をする必要が生じている。
従来のFRP製の平板型の覆蓋部材では撓みが生じるため、10mを超えるスパンの覆蓋部材を製造するのは困難であった。
そこで、ドーム構造やハニカム構造を用いて10mを超えるスパンの覆蓋を形成すると、その大きさ故、設置現場への搬送が困難になるという問題があった。
また、多数のパネルに分割して、設置現場で組み立てるものも知られているが、組み立て工数が多くなり、設置が困難になってしまうという問題があった。
そこで、本発明では、水処理施設において10mを超える開口スパンの水槽を覆うことができ、設置現場に搬送しやすく、設置現場での組立が容易な覆蓋部材を提供することを目的にしている。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、水処理施設に設置された水槽の上部に上面視形状が略長方形状を呈した開口部が設けられ、該開口部の周縁を構成する構成壁の上縁部に前記開口部を跨いで複数隣接して架け渡すことによって前記開口部の上部を覆う覆蓋部材であって、
板材によって構成され平面視形状が略長方形状を呈した長尺の2つのパネル部材と、該2つのパネル部材の長手方向一端縁同士を斜めに連結する連結部材とを有し、
前記2つのパネル部材が前記連結部材によって連結されている覆蓋部材を特徴としている。
そして、請求項2に記載された発明は、略長方形状の天板と、該天板の幅手方向両端付近に垂直に接合された略長方形状の側板と、該各側板の間にハシゴ状に介装された複数の梁板とから成る板材によって前記パネル部材が構成されている請求項1に記載された覆蓋部材を特徴としている。
また、請求項3に記載された発明は、前記板材がガラス長繊維により強化された発泡ウレタン樹脂によって形成されている請求項2に記載された覆蓋部材を特徴としている。
更に、請求項4に記載された発明は、前記上縁部への架け渡し方向の長さが10m以上の長さを有している請求項3に記載された覆蓋部材を特徴としている。
そして、請求項5に記載された発明は、前記上縁部に固定する固定手段を有している請求項1乃至請求項4に記載された覆蓋部材を特徴としている。
また、請求項6に記載された発明は、前記開口部に沿って移動可能とする可動手段を有している請求項1乃至請求項5に記載された覆蓋部材を特徴としている。
更に、請求項7に記載された発明は、長手方向両端部間に張力を加えて撓み量を変えることにより前記上縁部への架け渡し方向の長さを調整する張架手段を有する請求項1乃至請求項6に記載された覆蓋部材を特徴としている。
そして、請求項8に記載された発明は、幅手方向両側部にパッキング材が貼設されている請求項1乃至請求項7に記載された覆蓋部材を特徴としている。
また、請求項9に記載された発明は、前記少なくとも一方のパネル部材の長手方向端部付近に前記水槽内を点検するための点検口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載された覆蓋部材を特徴としている。
更に、請求項10に記載された発明は、請求項1乃至請求項9に記載された覆蓋部材の設置方法であって、
工場で製造された前記パネル部材を前記水処理施設に搬送し、該水処理施設において前記連結部材によって連結し、前記水槽に設置する覆蓋部材の設置方法を特徴としている。
そして、請求項11に記載された発明は、請求項1乃至請求項9に記載された覆蓋部材の設置方法であって、
前記上縁部に長手方向横断面形状がL字型を呈したL字型金物によって、前記覆蓋部材を嵌合させる枠体を形成し、該枠体間に前記覆蓋部材を並設して設置する覆蓋部材の設置方法を特徴としている。
このように構成された本発明の請求項1に記載されたものは、開口部の全体を複数の覆蓋部材で覆った際には、全体として屋根型を呈しているので、雨が降った際に水はけがよい。
そして、請求項2に記載されたものは、梁板がハシゴ状に設けられているので十分な強度が得られる。
また、請求項3に記載されたものは、パネル部材がガラス長繊維により強化された発泡ウレタン樹脂によって形成されているので、耐腐食性があり、腐食性のガスに曝されても長期に渡り使用可能である。
更に、請求項4に記載されたものは、パネル部材がハシゴ状に介装された梁板などの補強構造を有しているので、ガラス長繊維により強化された発泡ウレタン樹脂の樹脂板単体に比べて強度が強く、10m以上の長さの覆蓋部材が製造可能である。
そして、請求項5に記載されたものは、覆蓋部材が固定手段によって水槽の側縁部に固定されるので覆蓋部材を安定して設置することができる。 特に強風地域では、全ての覆蓋部材を固定手段によって固定すれば、覆蓋部材が風によって飛ばされることがない。
また、請求項6に記載されたものは、覆蓋部材が可動手段を有しているので、覆蓋部材を開口部の両側縁に架け渡した後に側縁に沿って移動させて、既に設置されている覆蓋部材に隣接させることができるので、設置施工をスムーズに行うことができる。
更に、請求項7に記載されたものは、覆蓋部材が張架手段を有しているので、設置の際の撓みによる長さ変化を吸収して覆蓋部材の架け渡し方向の長さが調整でき、覆蓋部材の端部位置を調整できるため設置施工が行い易い。
そして、請求項8に記載されたものは、覆蓋部材の両側部にパッキング材が貼設されているので、隣接する覆蓋部材同士で、これらのパッキング材が密着して隙間を塞ぎ、水槽からの臭気の漏れなどを軽減できる。
また、請求項9に記載されたものは、覆蓋部材に点検口が取り付けられているので、点検口から水槽内部を覗いて容易に点検できる。
更に、請求項10に記載されたものは、パネル部材が予め工場において製造され、設置現場では連結部材によってパネル部材を連結するだけでよいので、設置現場において覆蓋部材の組み立てが容易に行える。
また、覆蓋部材自体は10m以上の長さを有しているが、組み立てる前のパネル部材は、約半分の長さになるので、工場から設置現場への搬送が容易に行える。
そして、請求項11に記載されたものは、L字型金物によって枠体が形成されるので、支持部の施工が容易であるだけでなく、既設の水処理設備であっても、大規模な工事をすることなく覆蓋部材の設置が可能である。
以下、本発明に係る実施の形態の実施例に基づいて本発明を説明する。
〈構成〉
図1において、1は下水処理施設、2は沈殿池、3は覆蓋部材である。
沈殿池2は上面視形状が長方形状の開口部2aを有しており、開口部2aの周壁及び周囲の床はコンクリートによって形成されている。
覆蓋部材3は、開口部2aの周縁のうち沈殿池2の幅手方向両側の側縁部2b,2b間に複数架け渡されている。
本実施例の沈殿池2の開口部2aは、幅が13.5mあり、10m以上のスパンを有している。
個々の覆蓋部材3は沈殿池2の幅手方向に長く、開口部2aを複数の覆蓋部材3で覆った際には、全体として屋根型を呈している。
図2に示すように、開口部2aを覆っている覆蓋部材3には、端末用覆蓋部材3aと、中間用覆蓋部材3bと、点検口付覆蓋部材3cとの3つのタイプが用いられている。
端末用覆蓋部材3aは沈殿池2の長手方向両端位置で用いられ、中間用覆蓋部材3bと点検口付覆蓋部材3cとは沈殿池2の長手方向両端位置以外で用いられる。
〈端末用覆蓋部材3aの構成〉
端末用覆蓋部材3aは中間用覆蓋部材3bと側板3d,3dとによって構成されており、中間用覆蓋部材3bの幅手方向一方の側部に側板3d,3dが貼り付けられ、一方の側部が塞がれている。
点検口付覆蓋部材3cは、中間用覆蓋部材3bの長手方向一方の端部の上面に開閉可能な点検口3eが設けられている。
図3に示すように、沈殿池2の幅手方向両側の側縁部2b,2bには、沈殿池2の四隅付近に4つの固定用金具4がそれぞれ取り付けられ、沈殿池2の長手方向に沿って両側に2つのレール用金具5がそれぞれ取り付けられている。
図4(a)に示すように、固定用金具4は、横板部4aと、縦板部4bと、固定フランジ部4cとによって構成されている。
横板部4aと縦板部4bと固定フランジ部4cとは略長方形状を呈しており、横板部4aと縦板部4bとは同一の長さを有している。
縦板部4bの幅手方向一端縁からは垂直に横板部4aが延びており、縦板部4bの幅手方向他端縁中央からは垂直に横板部4aと同じ側に固定フランジ部4cが延びている。
横板部4aの長手方向両端付近には、それぞれボルト穴4d,4dが設けられ、固定フランジ部4cの略中央には、ボルト穴4eが設けられている。
図4(b)に示すように、レール用金具5は、横板部5aと、縦板部5bとによって構成されている。
横板部5aと縦板部5bとは長尺の長方形状を呈しており、横板部4aと縦板部5bとは同一の長さを有している。
横板部5aの幅手方向一端縁からは垂直に縦板部5bが延びており、横板部5aには複数のボルト穴5c,…が等間隔に設けられている。
図5に示すように、中間用覆蓋部材3bは、平面視形状が略長方形状の2枚の覆蓋パネル6と、4つの連結金具7と、20個のボルト8と、20個のナット9とによって構成されている。
本実施例の覆蓋パネル6は長さが約7m、幅が約1m、高さが約0.25mである。
覆蓋パネル6は、予め、工場内で製造される。
図5または図6に示すように、覆蓋パネル6は、天板6aと、側板6bと、蓋板6cと、梁板6dと、補強板6eと、スペーサー板6f,6gと、座板6hと、ゴム製のパッキング材6i,6jとによって構成されている。
側板6b,6bの連結端部側には、それぞれ5つの連結用のボルト穴6kが設けられている。
符号6a〜6hの部材は、すべて後述するFFU板材によって形成されている。
FFU(Fiber reinforced Foamed Urethane)とは繊維強化発泡ウレタンのことであり、本実施例のFFU板材では、繊維にガラス長繊維を用いている。
束ねたガラス長繊維をほぐしながらにウレタン樹脂を含浸させて発泡させた樹脂素材であり、木材と同程度の比重に成形可能であり、剛性が高く、薬品などに対する耐浸食性に優れた樹脂素材である。
FFUは、エポキシ系接着剤との親和性がよく、スクリュウ釘や木ネジなどによって接合することも可能であり、穴開け加工や切断がドリルやノコギリなどによって容易に行うことができる。
図6に示すように、覆蓋パネル6には、天板6aの裏面側幅手方向両端部付近に、天板6aに垂直にそれぞれ側板6b,6bが取り付けられている。
側板6bと側板6bとの間には、複数の長方形状の梁板6dが天板6aに垂直にハシゴ状に等間隔に取り付けられている。
梁板6dの裏面側端面に当接した状態で、側板6b,6bの各内側面にそれぞれ補強板6e,6eが取り付けられている。
覆蓋パネル6の連結側端部は斜めに形成されている。本実施例の覆蓋パネル6では、覆蓋パネル6の連結側端部は、天板6aの法線方向から測って約8°だけ傾いている。
一方、覆蓋パネル6の非連結側端部は、図5に示すように、蓋板6cによって塞がれており、裏面側にはコンクリート床の側縁部2bに載る位置に座板6hが取り付けられている。
蓋板6cは、覆蓋パネル6,6同士を連結して、沈殿池2の幅手方向両側の側縁部2b,2bに架け渡した際に、床面に対して垂直になるように、天板6aの法線方向から測って約8°だけ傾いている。
なお、FFU板材同士の接合は、エポキシ系接着剤と、スクリュー釘や木ネジとを併用して行われている。
図7に示すように、連結部材7は略ホームベース形状を呈しており、側板6b,6bの各ボルト穴6kに対応した位置に10個のボルト穴7aが設けられている。
本実施例の中間用覆蓋部材3bや点検口付覆蓋部材3cは、開口部2aの上方で沈殿池2の長手方向に移動できるようになっている。このような可動手段の構成を述べる。
図8(a)または図8(b)に示すように、中間用覆蓋部材3bや点検口付覆蓋部材3cの蓋板6cには、キャスター固定用金具10を介して2個のキャスター11,11が取り付けられている。
キャスター固定用金具10は、縦板部10aと、横板部10bとによって構成され、キャスター固定用金具10の長手方向から見た断面形状はL字型を呈している。
縦板部10aが蓋板6cにボルトとナットで固定され、横板部10bにキャスター11,11がボルトとナットで取り付けられている。
このキャスター11の車輪部11aは周方向に溝が設けられたプーリー様の形状を呈しており、レール用金具5の縦板部5b上に車輪部11aが載っている際に、車輪部11aが縦板部5bの上端縁から脱落しないようになっている。
キャスター11の取り付け位置の両側の側板6b及び補強板6eには、レール用金具5上にキャスター11を載せる際に、レール用金具5の縦板部5bと側板6b及び補強板6eとが干渉しないように切欠部6lが形成されている。
車輪部11aの回転面が蓋板6cに平行になるように固定されているので、中間用覆蓋部材3bや点検口付覆蓋部材3cは、これらの幅手方向に移動可能になっている。
覆蓋部材3は張架手段を有している。この張架手段の構成を述べる。
図8(a)に示すように、中間用覆蓋部材3bや点検口付覆蓋部材3cの一方の蓋板6cには略中央に、覆蓋部材3の中央側に向けて長尺ボルト12が取り付けられている。
この長尺ボルト12には、ターンバックル13を介してアイボルト14が取り付けられており、アイボルト14のリング部14aには、ワイヤー15が通され、ワイヤー15を折り曲げた状態で、シャックル16で固定することによって、アイボルト14にワイヤー15の一方の端部が取り付けられている。
ワイヤー15の他方の端部も同様にして、中間用覆蓋部材3bや点検口付覆蓋部材3cの他方の蓋板6cに連結されている。
このような張架手段によって両端の蓋板6c,6c間に張力を加える。ターンバックル13を回転させることによって、この張力を調整して部材の撓みなどによる中間用覆蓋部材3bや点検口付覆蓋部材3cの僅かな長さ変化を調整するようになっている。
〈施工方法〉
図9(a)または図9(b)に示すように、2枚の覆蓋パネル6,6の連結側端部同士を突き合わせた状態で、突き合わせ位置で、覆蓋パネル6の側板6bの両側面に連結部材7,7をそれぞれ両側から当接させて、側板6bのボルト穴6kと、連結部材7のボルト穴7aの位置を合わせ、ボルト8を挿通し、ボルト8とナット9とによって側板6bの両側から締め付けて覆蓋パネル6,6同士を連結する。
図10または図11に示すように、沈殿池2の両側縁部2bに固定用金具4を取り付ける。
固定用金具4には予め、ボルト穴4d,4dが設けられており、これらのボルト穴4d,4dの位置に対応して、沈殿池2の側縁部2bの上端部にコンクリートドリルで穴を開け、アンカー部材17を挿入する。
固定用金具4をアンカー部材17が埋め込まれたコンクリート床上に載せて、ボルト18をアンカー部材17に挿入して締め付ける。
図10または図11に示すように、沈殿池2の側縁部2bにレール用金物5を取り付ける。
レール用金物5のボルト穴5c,…の位置に対応して、沈殿池2の側縁部2bのコンクリート床上にコンクリートドリルで穴を開け、アンカー部材19を挿入する。
そして、レール用金物5をアンカー部材19が埋め込まれたコンクリート床上に載せて、ボルト20をアンカー部材19に挿入して締め付ける。
まず、端末用覆蓋部材3aの側板3d側を沈殿池2の長手方向外側に向けるようにして、端末用覆蓋部材3aをクレーンなどで吊して、沈殿池2の長手方向の一方の端部側に架け渡して設置する。
この際、沈殿池2の幅手方向両側部に予め取り付けられていた一方の固定用金具4の縦板部4bと、他方の固定用金具4の縦板部4bとの間に、端末用覆蓋部材3a両側端面を嵌合させる。
端末用覆蓋部材3aを設置した後に、図10または図11に示すように、固定用L字型金具21と固定用金具4とをボルトとナットとで連結する。
次に、中間用覆蓋部材3bをクレーンなどで吊して、図10に示すように、沈殿池2の幅手方向両側部に予め取り付けられたレール用金物5の縦板5b上に中間用覆蓋部材3bの車輪部11aを載せて、中間用覆蓋部材3bを沈殿池2に架け渡す。
この際、中間用覆蓋部材3bの撓みによって車輪部11aがレール用金物5にうまく載らないときには、ターンバックル13を回して、中間用覆蓋部材3bの長手方向の長さを微調整して、車輪部11aがレール用金物5に載るように調整する。
車輪部11aがレール用金物5に載り中間用覆蓋部材3bが架け渡されたら、中間用覆蓋部材3bをレール用金物5上で沈殿池2の長手方向に滑らせて、既に設置されている端末用覆蓋部材3aに隣接させて設置する。
そして、別の中間用覆蓋部材3bを次々にレール用金物5上に載せて架け渡しては、レール用金物5上を滑らせて、既に設置されている中間用覆蓋部材3bに隣接させて設置する。
必要に応じて、点検口付覆蓋部材3cを同様にして設置する。
このような作業を繰り返して、沈殿池2の長手方向の他方の端部側に達したら、端末用覆蓋部材3aを側板3d側を沈殿池2の長手方向外側に向けて設置する。
そして、設置された端末用覆蓋部材3aの長手方向両端部を沈殿池2の両側の側縁部2b,2bに、それぞれ固定用金具4,4を取り付ける。
固定用金具4の固定用フランジ部4cを固定用L字型21を介して端末用覆蓋部材3aの蓋板6cに固定して設置作業を完了する。
《連結部材の変形例》
連結部材7の変形例として、例えば、図12に示すような連結部材7Aを用いることができる。
連結部材7Aは、連結板部7Aaと、2つの嵌合枠体7Ab,7Abとによって構成されている。
嵌合枠体7Abは、ウエブ部7Acと、ウエブ部7Acの上下端縁から垂直に延びる一対のフランジ部7Ad,7Aeとによって構成されている。
フランジ部7Ad,7Aeには、それぞれボルト穴7Afが設けられている。
連結部材7Aによって連結される覆蓋パネルは、連結側端部の構成が覆蓋パネル6とは異なる覆蓋パネル6Aが用いられる。
ここでは、覆蓋パネル6と異なる部分だけを述べる。
図13に示すように、側板6bの接合側端部6Abの板厚が、側板6bの他の部分より厚くなっている。
接合側端部6Abには、天板6aに垂直に長孔6Akが設けられている。
天板6aの端部には、接合側端部6Abの外側端面が面一になるように、切欠きが設けられている。
図14に示すように、覆蓋パネル6A,6Aの連結側端部同士を突き合わせた状態で、連結部材7Aの一対の嵌合枠体7Ab,7Abを覆蓋パネル6A,6Aの接合側端部6Abに嵌め込み、覆蓋パネル6Aの長孔6Akと、フランジ部7Ad,7Aeのボルト穴7Af,7fの位置を合わせた状態で、長尺ボルト22を挿通し、長尺ボルト22とナット23とによって接合側端部6Abを締め付ける。
〈作用効果〉
覆蓋パネル6は予め工場で製造されており、設置現場である下水処理場1では連結部材7によって連結するだけなので、覆蓋部材3の組み立てが容易に行える。
そして、覆蓋部材3自体は10m以上のスパンを有しているが、組み立てる前の覆蓋パネル6は、約半分のスパンなので、工場から設置現場への搬送が容易に行える。
また、両端の端末用覆蓋部材3aが固定用金具4によって、沈殿池2の側縁部2bに固定されるので、覆蓋部材3を安定して設置することができる。
特に強風地域では、全ての覆蓋部材3を固定用金具4によって固定すれば、覆蓋部材3が飛ばされることがない。
更に、中間用覆蓋部材3bや点検口付覆蓋部材3cは可動手段を有しているので、設置施工をスムーズに行うことができる。
そして、中間用覆蓋部材3bや点検口付覆蓋部材3cは張架手段を有しているので、設置の際の撓みによる長さ変化を吸収することができ、設置施工が行い易い。
また、覆蓋部材3の両側部に、パッキング材6i,6jが貼設されているので、隣接する覆蓋部材3同士で、これらのパッキング材6i,6jが密着して隙間を塞ぐので、沈殿池2からの臭気の漏れを軽減できる。
更に、端末用覆蓋部材3aは、側板3dによって側部を塞いでいるので、沈殿池2からの臭気の漏れを軽減できる。
そして、点検口付覆蓋部材3cには、点検口3eが取り付けられているので、点検口3eから沈殿池2内部を覗いて容易に点検できる。
また、開口部2aの全体を複数の覆蓋部材3で覆った際には、全体として屋根型を呈しているので、雨が降った際に水はけがよい。
更に、覆蓋パネル6は、梁などの補強構造を有しているので、FFU単体の板に比べて強度が強く、10m以上の長スパンの覆蓋部材3が製造可能である。
しかも、覆蓋パネル6はFFUによって形成されているので、耐腐食性があり、腐食性のガスに曝されても長期に渡り使用可能である。
図15に示すように、開口部2aの幅手方向両側にL字型金物24,24をアンカー部材とボルトとによって取り付けて枠を形成し、この枠の内側に複数の覆蓋部材3を嵌め込む。
まず、端末用覆蓋部材3aをクレーンで吊して、側板3d側を沈殿池2の長手方向外側に向けて、沈殿池2の長手方向の一方の端部側に架け渡して設置する。
この際、沈殿池2の幅手方向両側に取り付けられた一方のL字型金物24の内側端面と他方のL字型金物24の内側端面との間に、覆蓋部材3の両側端面を嵌合させる。
覆蓋部材3の撓みによって覆蓋部材がL字型金物24,24間に入らないときには、ターンバックル13を回して、覆蓋部材3の長手方向の長さを微調整して、覆蓋部材3がL字型金物24,24間に嵌るように調整する。
次に、覆蓋部材3が架け渡されたら、別の覆蓋部材3を既に設置されている覆蓋部材3に隣接させて、次々に架け渡して設置する。
このような作業を繰り返して、沈殿池2の長手方向の他方の端部側に達したら、端末用覆蓋部材3aを側板3d側を沈殿池2の長手方向外側に向けて設置し、設置作業を完了する。
〈作用効果〉
L字型金物24によって枠体が形成されるので、支持部の施工が容易であるだけでなく、既設の水処理設備であっても、大規模な工事をすることなく覆蓋部材3の設置が可能である。
図16に示すように、開口部2aの幅手方向両側の周壁に、溝部25,25を形成して、この溝部25,25に複数の覆蓋部材3を嵌め込む。
図17に示すように、溝部25,25には、それぞれ補強用L字金具26,26が取り付けられている。
まず、端末用覆蓋部材3aをクレーンで吊して、側板3d側を沈殿池2の長手方向外側に向けて、沈殿池2の長手方向の一方の端部側に架け渡して設置する。
この際、沈殿池2の幅手方向両側部に予め設けられた一方の溝部25の補強用L字金具26の内側端面と他方の溝部25の補強用L字金具26の内側端面との間に、覆蓋部材3の両側端面を嵌合させる。
覆蓋部材3の撓みによって覆蓋部材3が補強用L字金具26,26間に入らないときには、ターンバックル13を回して、覆蓋部材3の長手方向の長さを微調整して、覆蓋部材3が補強用L字金具26,26間に嵌るように調整する。
次に、覆蓋部材3が架け渡されたら、別の覆蓋部材3を既に設置されている覆蓋部材3に隣接させて、次々に架け渡して設置する。
このような作業を繰り返して、沈殿池2の長手方向の他方の端部側に達したら、端末用覆蓋部材3aを側板3d側を沈殿池2の長手方向外側に向けて設置し、設置作業を完了する。
〈作用効果〉
開口部2a周囲のコンクリート自体に溝部25,25を形成して、この溝部25,25に複数の覆蓋部材3を嵌め込むので、強固な支持部が得られ、覆蓋部材3を設置した際に、安定した設置が望める。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は本発明に含まれる。
なお、実施例では、パッキング材6i,6jはゴム製であるとしたが、必ずしもゴム製である必要はない。例えば、シート状のビニールなどであってもよい。
本発明に係る覆蓋部材が設置された沈殿池の斜視図である。 本発明に係る覆蓋部材の斜視図である。(a)は沈殿池の端部に用いられる端末用覆蓋部材であり、(b)は端部以外に用いられる中間用覆蓋部材である。(c)は点検口が設けられた点検口付覆蓋部材である。 実施例1に係る固定用金具及びレール用金具を取り付けた沈殿池の上面図である。 実施例1に係る固定用金具及びレール用金具の斜視図である。(a)は覆蓋部材を沈殿池の側縁部に固定するための固定用金具、(b)は覆蓋部材を移動させる際の軌道となるレール用金具である。 本発明に係る中間用覆蓋部材の斜視図であり、2つの覆蓋パネルと、連結部材とに分解した分解斜視図である。 本発明に係る覆蓋部材を構成する覆蓋パネルの連結側端部を裏面側から見た部分破断斜視図である。 本発明に係る覆蓋パネルを連結する連結部材の斜視図である。 可動手段と張架手段とが設けられた中間用覆蓋部材の端部の断面図であり、(a)は図1のA−A断面の断面図、(b)は(a)のB−B断面の断面図である。 覆蓋部材の連結部分の図であり、(a)は部分斜視図、(b)は(a)のC−C断面の断面図である。 沈殿池の角部の部分斜視図であり、沈殿池の端部に設置された端末用覆蓋部材と、この端末用覆蓋部材に隣接して配置される中間用覆蓋部材の端部の部分斜視図である。 固定用金具によって固定された端末用覆蓋部材の端部の断面図であり、図10のD−D断面の断面図である。 変形例の連結部材の斜視図である。 変形例の連結部材によって連結される覆蓋パネルの連結側端部を裏面側から見た部分破断斜視図である。 変形例の連結部材によって連結された覆蓋部材の連結部分の図であり、(a)は部分斜視図、(b)は(a)のE−E断面の断面図である。 実施例2に係る沈殿池の斜視図であり、沈殿池の両側の側縁部にL字型金物によって枠が形成され、この枠と枠との間に覆蓋部材が設置されている様子を表した図である。 実施例3に係る沈殿池の斜視図であり、開口部の幅手方向両側の周壁に溝が形成され、この溝と溝との間に覆蓋部材が設置されている様子を表した図である。 実施例3に係る中間用覆蓋部材の端部の断面図であり、図16のF−F断面の断面図である。
符号の説明
1 下水処理施設(水処理施設)
2 沈殿池(水槽)
2a 開口部
2b 側縁部(上縁部)
3a 端末用覆蓋部材(覆蓋部材)
3b 中間用覆蓋部材(覆蓋部材)
3c 点検口付覆蓋部材(覆蓋部材)
6,6A 覆蓋パネル(パネル部材)
7,7A 連結部材
6a 天板
6b 側板
6d 梁板
6i,6j パッキング材
3e 点検口
24 L字型金物

Claims (11)

  1. 水処理施設に設置された水槽の上部に上面視形状が略長方形状を呈した開口部が設けられ、該開口部の周縁を構成する構成壁の上縁部に前記開口部を跨いで複数隣接して架け渡すことによって前記開口部の上部を覆う覆蓋部材であって、
    板材によって構成され平面視形状が略長方形状を呈した長尺の2つのパネル部材と、該2つのパネル部材の長手方向一端縁同士を斜めに連結する連結部材とを有し、
    前記2つのパネル部材が前記連結部材によって連結されていることを特徴とする覆蓋部材。
  2. 略長方形状の天板と、該天板の幅手方向両端付近に垂直に接合された略長方形状の側板と、該各側板の間にハシゴ状に介装された複数の梁板とから成る板材によって前記パネル部材が構成されていることを特徴とする請求項1に記載された覆蓋部材。
  3. 前記板材がガラス長繊維により強化された発泡ウレタン樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載された覆蓋部材。
  4. 前記上縁部への架け渡し方向の長さが10m以上の長さを有していることを特徴とする請求項3に記載された覆蓋部材。
  5. 前記上縁部に固定する固定手段を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載された覆蓋部材。
  6. 前記開口部に沿って移動可能とする可動手段を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載された覆蓋部材。
  7. 長手方向両端部間に張力を加えて撓み量を変えることにより前記上縁部への架け渡し方向の長さを調整する張架手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載された覆蓋部材。
  8. 幅手方向両側部にパッキング材が貼設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7に記載された覆蓋部材。
  9. 前記少なくとも一方のパネル部材の長手方向端部付近に前記水槽内を点検するための点検口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載された覆蓋部材。
  10. 請求項1乃至請求項9に記載された覆蓋部材の設置方法であって、
    工場で製造された前記パネル部材を前記水処理施設に搬送し、該水処理施設において前記連結部材によって連結し、前記水槽に設置することを特徴とする覆蓋部材の設置方法。
  11. 請求項1乃至請求項9に記載された覆蓋部材の設置方法であって、
    前記上縁部に長手方向横断面形状がL字型を呈したL字型金物によって、前記覆蓋部材を嵌合させる枠体を形成し、該枠体間に前記覆蓋部材を並設して設置することを特徴とする覆蓋部材の設置方法。
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