JP2008155200A - 吐出方法、吐出装置、液晶パネルの製造方法、液晶パネル製造装置、回路基板の配線パターン形成方法及び回路基板の配線パターン形成装置 - Google Patents

吐出方法、吐出装置、液晶パネルの製造方法、液晶パネル製造装置、回路基板の配線パターン形成方法及び回路基板の配線パターン形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マザーガラス基板から離れた待機位置からマザーガラス基板に移動してマザーガラス基板の各セルへの液滴の配置するとき、マザーガラス基板の各セルに供給される液滴の量を一様にする吐出方法、吐出装置、液晶パネルの製造方法、液晶パネル製造装置、回路基板の配線パターン形成方法及び回路基板の配線パターン形成装置を提供する。
【解決手段】液滴吐出ヘッド20が待機位置からマザーガラス基板MSへ移動してマザーガラス基板MSの各セルに加熱された液晶の液滴を吐出する前に、待機位置で該液滴吐出ヘッド20の周辺温度を、該マザーガラス基板MSの各セルの液滴を吐出している時の吐出ヘッド20の周辺温度と同じ第2の目標温度にして待機させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、吐出方法、吐出装置、液晶パネルの製造方法、液晶パネル製造装置、回路基板の配線パターン形成方法及び回路基板の配線パターン形成装置に関する。
従来の注入法に代わって、液滴吐出装置を使用して液晶材料の液滴を吐出させて貼り合わせ前のガラス基板上のシール材の枠内に充填することが知られている。
この種の液滴吐出装置には、ステージに載置したマザーカラス基板と、マザーガラス基板上にマトリクス状に区画形成された各セル内に液晶を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドと、マザーガラス基板(ステージ)と液滴吐出ヘッドを2次元的に相対移動させる機構を備えている。そして、液滴吐出ヘッドから吐出させた液晶の液滴を、各セルの四角枠状に形成されたシール部材内に、所定に量だけ配置させる。このとき、各セルに配置される液晶の液滴の量は、全て同じである必要がある。そして、マザーガラス基板と対向基板を貼り合わせた後、セル毎に切断して複数の液晶パネルが製造される。
ところで、液晶は常温において粘度が高く、粘度が高い状態で液滴吐出ヘッドから吐出すると、吐出重量が安定せず、各セルに配置される液晶の液滴の量が均一にならない。また、目詰まりの原因にもなる。そのため、液滴吐出装置では、液晶を加熱手段で加熱し粘度を下げた状態にして液晶を液滴にして吐出させるようにしている(特許文献1)。特許文献1では、液滴吐出ヘッドに加熱手段を設け、その加熱手段を制御手段で制御し常に、液晶が所定の温度になるようにしている。
特開2003−19790号 公報
このように、液晶を加熱手段にて制御していても、吐出ヘッドをマザーガラス基板から離れた待機位置からマザーガラス基板まで移動させて、マザーガラス基板の各セルに対して液滴の配置を開始するとき、各セルに供給される液滴の量は、初期段階に供給されるセルの方が減少傾向にあった。
これは、吐出ヘッドが待機位置で待機している時は、その待機位置での周辺の温度を検出し該周辺の温度をフィードバックして温度制御が行われる。従って、吐出ヘッドが待機位置で待機している時間が長いほど、周辺の温度変化の小さいことから、フィードバック量も小さくなり安定した温度制御が行われる。
しかしながら、マザーガラス基板から離れた待機位置からマザーガラス基板に移動して各セルへの液滴の吐出を開始するとき、待機位置での雰囲気とマザーガラス基板上での雰囲気は相違する。この雰囲気の違い及び移動によって、液滴吐出ヘッドの温度は、温度が下がる。そして、今まで、待機位置におけるその周辺と吐出ヘッドとの間での熱収支が安定して行われていたのが、マザーガラス基板上に移動することによって、その周辺と吐出ヘッドとの間での熱収支が急激に大きく変動する。やがて、吐出ヘッドがマザーガラス基板上に長くいることで、周辺と吐出ヘッドとの間の熱収支が安定し、フィードバック量も小さくなり安定した温度制御が行われる。このように、熱収支の急激な変動のある初期段階に液晶の粘性が大きく変動することから、各セルに供給される液滴の量は、初期段階に供給されるセルの方が減少する。
また、吐出ヘッドのノズルプレートは、非常に薄い金属板で形成され、熱の放熱が高いので、吐出ヘッドにある液晶は熱を奪われることから、各セルに供給される液滴の量は、その初期段階に供給されるセルの方がさらに減少する傾向にあった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、基板から離れた待機位置から基板まで移動させて該基板に液滴の配置するとき、基板に供給される液滴の量を一様にすることができる吐出方法、吐出装置、液晶パネルの製造方法、液晶パネル製造装置、回路基板の配線パターン形成方法及び回路基板の配線パターン形成装置を提供することにある。
本発明の吐出方法は、吐出手段から液状体を基板上に吐出する吐出方法であって、前記吐出手段が待機位置から前記基板へ移動して前記基板に前記液状体を吐出する前に、前記待機位置で前記吐出手段の周辺温度を、前記基板に前記液状体を吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じにして待機する。
本発明の吐出方法によれば、待機位置から基板に移動したとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、基板上に供給される液状体の量を、初期段階から基板に対して一様に供給することができる。
本発明の吐出装置は、吐出手段から液状体を基板上に吐出する吐出装置であって、前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、前記待機ステージに設けられ、前記待機ステージの周辺の温度を、前記吐出手段が前記基板に前記液状体を吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じ温度に調整する温度制御手段とを備えた。
本発明の吐出装置によれば、吐出手段を待機位置から基板に移動させたとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、基板上に供給される液状体の量を、初期段階から基板に対して一様に供給することができる。
本発明の吐出装置は、吐出手段から液状体を吐出する吐出装置であって、前記吐出手段を介して前記吐出手段に収容された液状体の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第1温度検出手段の検出信号に基づいて、前記液状体の温度を第1の目標温度に制御する第1の温度制御手段と、前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、前記待機ステージの周辺の温度を検出する第2温度検出手段と、前記第2温度検出手段の検出信号に基づいて、前記待機ステージの周辺の温度を第2の目標温度に調整する第2の温度制御手段とを備えた。
本発明の吐出装置によれば、第2の温度制御手段が第2温度検出手段の検出信号に基づいて、待機ステージの周辺の温度を第2の目標温度に調整する。従って、例えば、第2の目標温度を、基板に液状体を吐出している時の吐出手段の周辺温度とすれば、第1の温度制御手段は、待機位置にある吐出手段に対して、該吐出手段が基板に液状体を吐出しているときと同じ条件の制御となる。つまり、待機位置から基板に移動したとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、第1の温度制御手段の制御量は低く抑えられ、それに基づく液状体の温度変動も低く抑えられる。その結果、初期段階において液状体の加熱温度が大きく変動することによる吐出量の変動を防止する。
この吐出装置において、前記第2の目標温度は、前記基板に液状体が吐出されている時の前記吐出手段の周辺温度であり、予め求められたものである。
この吐出装置によれば、第1の温度制御手段は、待機位置にある吐出手段に対して、該
吐出手段が基板に液状体を吐出しているときと同じ条件の制御となることから、待機位置から基板に移動したとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、第1の温度制御手段の制御量は低く抑えられ、それに基づく液状体の温度変動も低く抑えられる。その結果、初期段階において液状体の加熱温度が大きく変動することによる吐出量の変動を防止する。
この吐出装置において、前記第2の目標温度は、前記基板に前記液状体が吐出されている時の前記基板の基板温度であり、予め求められたものである。
この吐出装置によれば、第1の温度制御手段は、待機位置にある吐出手段に対して、該吐出手段が基板に液状体を吐出しているときの基板温度と同じ条件の制御となることから、待機位置から基板に移動したとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、第1の温度制御手段の制御量は低く抑えられ、それに基づく液状態の温度変動も低く抑えられる。その結果、初期段階において液状体の加熱温度が大きく変動することによる吐出量の変動を防止する。
本発明の吐出装置は、吐出手段から液状体を基板上に吐出する吐出装置であって、前記基板を載置し、該基板を前記吐出手段との間で相対移動させる搬送ステージと、前記搬送ステージに設けられ、前記基板を第3の目標温度に加熱する第3の温度制御手段と、前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、前記待機ステージに設けられ、前記待機ステージの周辺の温度を、前記吐出手段が前記基板に前記液状体を吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じ第4の目標温度に調整する第4の温度制御手段とを備えた。
本発明の吐出装置によれば、第4の温度制御手段が、待機ステージの周辺の温度を第4の目標温度に調整する。従って、例えば、第4の目標温度を、基板に液状体を吐出している時の吐出手段の周辺温度とすれば、吐出手段を待機位置から基板に移動させたとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、第3の温度制御手段の制御量は低く抑えられ、それに基づく基板の温度変動も低く抑えられる。その結果、初期段階において基板温度が大きく変動することに伴う吐出手段内の液状体の温度変動よる吐出量の変動を防止する。
この吐出装置において、前記第4の目標温度は、前記基板に液状体が吐出されている時の前記吐出手段の周辺温度であり、予め求められたものである。
この吐出装置によれば、吐出手段を待機位置から基板に移動させたとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、第3の温度制御手段の制御量は低く抑えられ、それに基づく基板の温度変動も低く抑えられる。その結果、初期段階において液状体の温度変動が小さく抑えられることによる吐出量の変動を防止する。
この吐出装置において、前記第4の目標温度は、前記基板に前記液状体が吐出されている時の前記基板の基板温度であり、予め求められたものである。
この吐出装置によれば、吐出手段を待機位置から基板に移動させたとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、第3の温度制御手段の制御量は低く抑えられ、それに基づく基板温度の変動も小さく抑えられる。その結果、初期段階において液状体の温度変動が小さく抑えられ吐出量の変動を防止する。
本発明の液晶パネルの製造方法は、液晶を吐出手段にて吐出し、基板に前記液晶を予め定めた量だけ配置する液晶パネルの製造方法であって、前記吐出手段が待機位置から前記基板へ移動して前記基板に前記液晶を吐出する前に、前記待機位置で前記吐出手段の周辺温度を、前記基板に前記液晶を吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じにして
待機する。
本発明の液晶パネルの製造方法によれば、待機位置から基板に移動したとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、基板に液晶の供給の初期段階において、液晶の加熱制御量が大きく変動するのを未然に抑制でき、初期段階において液晶の加熱温度が大きく変動することによる吐出量の変動を防止する。
本発明の液晶パネル製造装置は、液晶を吐出手段にて吐出し、基板に前記液晶を予め定めた量だけ配置する液晶パネル製造装置であって、前記吐出手段を介して前記吐出手段に収容された液晶の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第1温度検出手段の検出信号に基づいて、前記液晶の温度を第1の目標温度に制御する第1の温度制御手段と、前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、前記待機ステージの周辺の温度を検出する第2温度検出手段と、前記第2温度検出手段の検出信号に基づいて、前記待機ステージの周辺の温度を第2の目標温度に調整する第2の温度制御手段とを備えた。
本発明の液晶パネル製造装置によれば、第2の温度制御手段が第2温度検出手段の検出信号に基づいて待機ステージの周辺の温度を第2の目標温度に調整する。従って、例えば、第2の目標温度を、基板に液晶を吐出している時の吐出手段の周辺温度とすれば、第1の温度制御手段は、待機位置にある吐出手段に対して、該吐出手段が基板に液晶を吐出しているときと同じ条件の制御となる。つまり、待機位置から基板に移動したとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、第1の温度制御手段の制御量は低く抑えられ、それに基づく液晶の温度変動も低く抑えられる。その結果、初期段階において液晶の加熱温度が大きく変動することによる吐出量の変動を防止する。
本発明の回路基板の配線パターン形成方法は、金属インクを吐出手段にて吐出し、基板の表面に前記金属インクにて配線パターンを描画する回路基板の配線パターン形成方法であって、前記吐出手段が待機位置から前記基板へ移動して前記基板に前記金属インクを吐出する前に、前記待機位置で前記吐出手段の周辺温度を、前記基板に前記金属インクを吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じにして待機する。
本発明の回路基板の配線パターン形成方法によれば、吐出手段を待機位置から基板に移動させたとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、基板に金属インクを供給する初期段階において、基板の加熱制御量が大きく変動するのを未然に抑制でき、初期段階において吐出手段内にある金属インクの温度変動を抑えことによる吐出量の変動を防止する。
本発明の回路基板の配線パターン形成装置は、金属インクを吐出手段にて吐出し、基板の表面に前記金属インクにて配線パターンを描画する回路基板の配線パターン形成装置であって、前記基板を載置し、該基板を前記吐出手段との間で相対移動させる搬送ステージと、前記搬送ステージに設けられ、前記基板を第3の目標温度に加熱する第3の温度制御手段と、前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、前記待機ステージに設けられ、前記待機ステージの周辺の温度を、前記吐出手段が前記基板に前記金属インクを吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じ第4の目標温度に調整する第4の温度制御手段とを備えた。
本発明の回路基板の配線パターン形成装置によれば、第4の温度制御手段が待機ステージの周辺の温度を第4の目標温度に調整する。従って、例えば、基板に金属インクを吐出
している時の吐出手段の周辺温度を、第4の目標温度とすれば、吐出手段を待機位置から基板に移動させたとき、その前後で、吐出手段と該吐出手段の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。従って、第3の温度制御手段の制御量は低く抑えられ、それに基づく液晶の温度変動も低く抑えられる。その結果、初期段階において吐出手段内にある金属インクの温度変動を抑え吐出量の変動を防止する。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化したマザーガラス基板上に区画形成された各セル内に液晶を配置する液滴吐出装置について説明する。
図1は、液滴吐出装置10を説明するための全体斜視図を示す。図1において、液滴吐出装置10は、直方体形状に形成された基台11を有している。基台11の上面には、その長手方向(Y矢印方向)に沿って延びる一対の案内溝12が形成されている。案内溝12の上方には、案内溝12に沿って主走査方向(Y矢印方向及び反Y矢印方向)に移動するステージ13が備えられている。ステージ13の上面には、載置部14が形成されて、基板としてのマザーガラス基板MSが載置される。
載置部14は、載置された状態のマザーガラス基板MSをステージ13に対して位置決め固定して、マザーガラス基板MSをY矢印方向及び反Y矢印方向に搬送する。マザーガラス基板MSは、対向基板との貼り合わせ前の液晶パネル(セルS)を複数枚切出し可能とした1枚の大判のガラス基板である。本実施形態では、説明を簡単にするために、図2に示すように、1枚のマザーガラス基板MSはマトリクス状に7×9の液晶パネル(セルS)を有する場合について説明する。
つまり、図2に示すように、1枚のマザーガラス基板MSは、セルSを形成する領域(以下、「描画領域」という)Zがマトリクス状に区画形成されるとともに、各描画領域Z以外にはセルSを形成しないセル非形成領域(以下、「非描画領域」という)が形成されている。各描画領域Zはシール部材に囲まれて四角形状を成している。
以下、説明の便宜上、マザーガラス基板MSの縦方向をY矢印方向とし、マザーガラス基板MSの横方向をX矢印方向と定義する。
基台11には、主走査方向と直交する副走査方向(X矢印方向及び反X矢印方向)に跨ぐ門型のガイド部材15が架設されている。ガイド部材15の上側には、X矢印方向に延びるタンク16が配設され、そのタンク16には液晶F(図4参照)が収納されている。
そのタンク16に収容された液状体としての液晶Fは、該タンク16に接続された供給チューブT(図4参照)を介して液滴吐出ヘッド(以下単に、吐出ヘッドという。)20に所定の圧力で供給されるようになっている。そして、吐出ヘッド20に供給された液晶Fは、該吐出ヘッド20から液滴Fb(図4参照)となってマザーガラス基板MSに向かって吐出されるようになっている。
ガイド部材15には、そのX矢印方向略全幅にわたって、X矢印方向に延びる上下一対のガイドレール18が形成されている。上下一対のガイドレール18には、キャリッジ19が取り付けられている。キャリッジ19は、ガイドレール18に案内されてX矢印方向及び反X矢印方向に移動する。キャリッジ19には、吐出手段としての液滴吐出ヘッド20が搭載されている。
図3は、吐出ヘッド20をマザーガラス基板MS側(下側)から見た図である。吐出ヘッド20のノズルプレート25は、そのノズル形成面25aに形成したノズルNからなる
一対のノズル列NLを備えている。一対のノズル列NLでは、X矢印方向から見て、一方のノズル列NLの各ノズルNが、他方のノズル列NLの各ノズルNの間を補間する。すなわち、吐出ヘッド20は、X矢印方向に、1インチ当りに180個×2=360個のノズルNを有する(最大解像度が360dpiである)。
図4は、吐出ヘッド20の内部構成を説明するための要部断面図である。
図4において、吐出ヘッド20の上側には、供給チューブTが連結されている。供給チューブTは、タンク16の液晶Fを吐出ヘッド20に供給する。
ノズルプレート25の各ノズルNの上側には、供給チューブTに連通するキャビティ26が形成されている。キャビティ26は、供給チューブTからの液晶Fを収容して、対応するノズルNに液晶Fを供給する。キャビティ26の上側には、上下方向に振動してキャビティ26内の容積を拡大及び縮小する振動板27が貼り付けられている。振動板27の上側には、ノズルNに対応する圧電素子PZが配設されている。圧電素子PZは、上下方向に収縮及び伸張して振動板27を上下方向に振動させる。
上下方向に振動する振動板27は、液晶Fを所定サイズの液滴Fbにして対応するノズルNから吐出させる。吐出された液滴Fbは、対応するノズルNの反Z矢印方向に飛行して、直下を通過するマザーガラス基板MSの吐出面MSaに対して着弾するようになっている。つまり、吐出ヘッド20の直下を主走査方向にマザーガラス基板MSが移動するとき、マザーガラス基板MSの各セルSに対して順番に、吐出ヘッド20から液滴Fbが吐出される。
また、吐出ヘッド20のY矢印側の側面には、第1の温度制御手段を構成するラバーヒータHが取着され、キャビティ26に収容された液晶Fを予め定めた第1の目標温度に加熱する。ここで、第1の目標温度とは、吐出ヘッド20が液滴Fbとして吐出することができる粘性になる液晶Fの温度であって、本実施形態では、70℃としている。吐出ヘッド20の反Y矢印側の側面には、第1温度検出手段としての第1温度検出センサSE1が取着され、吐出ヘッド20を介してキャビティ26に収容された液晶Fの温度を検出するようになっている。
さらに、図1に示すように、ステージ13の反X矢印方向側には、待機ステージ30が設けられている。待機ステージ30は、その上面30aが四角形状をなし、その直上位置に、吐出ヘッド20が、対向配置されるようになっている。ここで、この吐出ヘッド20がステージ13の反X矢印方向側に設けた待機ステージ30に位置する位置を待機位置という。図5に示すように、待機ステージ30の上面30aには凹部は形成され、その凹部には第2の温度制御手段を構成するペルチェ素子PTが上面30aと面一となるように配設されている。そして、本実施形態では、待機ステージ30は、吐出ヘッド20のノズルプレート25(ノズル形成面25a)と待機ステージ30の上面30a(ペルチェ素子PT)との間隔が、該ノズルプレート25(ノズル形成面25a)とステージ13に載置されたマザーガラス基板MS(吐出面MSa)と同じ間隔となるように高さ調整がなされている。
ペルチェ素子PTは、吐出ヘッド20が待機位置にある時、待機ステージ30の温度を調節して吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態を温度制御する。詳述すると、吐出ヘッド20が、その直下を、マザーガラス基板MSを通過させて、マザーガラス基板MSの各セルSに対して順番に液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態と同じ状態となる予め定めた温度(第2の目標温度)になるように温度制御するようになっている。なお、この第2の目標温度は、実験、試験又は計算等で求めたものである。
又、待機ステージ30の上面30aには、第2温度検出手段としての第2温度検出センサSE2がペルチェ素子PTと同様に、設けられ、待機位置の周辺の温度、即ち、吐出ヘッド20が待機位置に位置するときの該吐出ヘッド20の周辺の温度を検出するようになっている。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置10の電気的構成を図6に従って説明する。
図6において、第1の温度制御手段及び第2の温度制御手段を構成する制御装置50は、CPU50A、ROM50B、RAM50C等を有している。制御装置50は、格納された各種データ及び各種制御プログラムに従って、ステージ13の搬送処理、キャリッジ19の搬送処理、吐出ヘッド20の液滴吐出処理を実行する。また、制御装置50は、同様に、ラバーヒータHの駆動制御、ペルチェ素子PTの駆動制御などを実行する。
制御装置50には、各種操作スイッチとディスプレイを有した入出力装置51が接続されている。入出力装置51は、液滴吐出装置10が実行する各種処理の処理状況を表示する。入出力装置51は、マザーガラス基板MS上に液滴Fbでパターンを形成するためのビットマップデータBDを生成し、そのビットマップデータBDを制御装置50に入力する。
ビットマップデータBDは、各ビットの値(0あるいは1)に応じて各圧電素子PZのオンあるいはオフを規定したデータである。ビットマップデータBDは、吐出ヘッド20(各ノズルN)の通過する描画平面(吐出面MSa)上の各位置に、液滴Fbを吐出するか否かを規定したデータである。すなわち、ビットマップデータBDは、吐出面MSaに規定されたパターンの目標形成位置に液滴Fbを吐出させるためのデータである。
そして、本実施形態のビットマップデータBDは、図2に示すように、マザーガラス基板MSの全てのセルS(描画領域Z)に対して予め定めた同じ量の液晶Fを供給するために、各セルSに対して、セルS(描画領域Z)内のどの位置に液滴Fbを配置(着弾)させる、即ち、各セルS(描画領域Z)内を液滴Fbでパターンを形成(描画)するためのビットマップデータBDである。
制御装置50には、X軸モータ駆動回路52が接続されている。制御装置50は、駆動制御信号をX軸モータ駆動回路52に出力する。X軸モータ駆動回路52は、制御装置50からの駆動制御信号に応答して、キャリッジ19を移動させるためのX軸モータMXを正転又は逆転させる。制御装置50には、Y軸モータ駆動回路53が接続されている。制御装置50は、駆動制御信号をY軸モータ駆動回路53に出力する。Y軸モータ駆動回路53は、制御装置50からの駆動制御信号に応答して、ステージ13を移動させるためのY軸モータMYを正転又は逆転させる。
制御装置50には、ヘッド駆動回路54が接続されている。制御装置50は、所定の吐出周波数に同期させた吐出タイミング信号LTaをヘッド駆動回路54に出力する。制御装置50は、各圧電素子PZを駆動するための駆動電圧COMaを吐出周波数に同期させてヘッド駆動回路54に出力する。
制御装置50は、ビットマップデータBDを利用して所定の周波数に同期したパターン形成用制御信号SIaを生成し、パターン形成用制御信号SIaをヘッド駆動回路54にシリアル転送する。ヘッド駆動回路54は、制御装置50からのパターン形成用制御信号SIaを各圧電素子PZに対応させて順次シリアル/パラレル変換する。ヘッド駆動回路54は、制御装置50からの吐出タイミング信号LTaを受けるたびに、シリアル/パラレル変換したパターン形成用制御信号SIaをラッチし、パターン形成用制御信号SIa
によって選択される圧電素子PZにそれぞれ駆動電圧COMaを供給する。
制御装置50には、第1の温度制御手段を構成するラバーヒータ駆動回路55が接続されている。制御装置50は、ラバーヒータ駆動回路55に駆動制御信号を出力する。ラバーヒータ駆動回路55は、制御装置50からの駆動制御信号に応答して、ラバーヒータHを駆動制御する。そして、吐出ヘッド20に取着したラバーヒータHは、吐出ヘッド20内の液晶Fを予め定めた目標温度にまで加熱する。即ち、ラバーヒータHによって、吐出ヘッド20に供給された液晶Fは、予め定めた目標温度(本実施形態では70℃)に加熱されるようになっている。
制御装置50には、第2の温度制御手段を構成するペルチェ素子駆動回路56が接続されている。制御装置50は、ペルチェ素子駆動回路56に駆動制御信号を出力する。ペルチェ素子駆動回路56は、制御装置50からの駆動制御信号に応答して、ペルチェ素子PTを駆動制御する。そして、待機ステージ30に設けたペルチェ素子PTは、待機位置にある吐出ヘッド20が、マザーガラス基板MSの各セルSに対して順番に液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態(第2の目標温度)と同じ状態となるように、温度制御するようになっている。つまり、制御装置50は、吐出ヘッド20の周辺の温度が第2の目標温度となるように、ペルチェ素子PTを駆動制御する。
制御装置50には、第1温度検出センサSE1が接続されている。制御装置50は、第1温度検出センサSE1からの検出信号を入力して、その時々の吐出ヘッド20内の液晶Fの温度を求めるようになっている。制御装置50は、求めた液晶Fの温度と前記予め設定した第1の目標温度と比較し、液晶Fの温度が第1の目標温度になるように、ラバーヒータ駆動回路55を介してラバーヒータHを駆動制御するようになっている。
制御装置50には、第2温度検出センサSE2が接続されている。制御装置50は、第2温度検出センサSE2からの検出信号を入力して、その時々の待機ステージ30の周辺の温度(待機位置にいる吐出ヘッド20の周辺の温度)を求めるようになっている。制御装置50は、求めた周辺の温度と前記予め設定した第2の目標温度と比較し、周辺の温度が第2の目標温度になるように、ペルチェ素子駆動回路56を介してペルチェ素子PTを駆動制御するようになっている。
次に、上記液滴吐出装置10を利用してマザーガラス基板MSの各セルSに、予め定めた量の液晶Fを供給する方法について説明する。
いま、図1に示すように、吐出ヘッド20は、ステージ13から離間した反X矢印方向の待機位置で待機している。この待機状態において、制御装置50は、第1温度検出センサSE1からの検出信号を入力し、吐出ヘッド20内の液晶Fが第1の目標温度(70℃)になるように、ラバーヒータ駆動回路55を介してラバーヒータHを駆動して、加熱制御している。また、制御装置50は、第2温度検出センサSE2からの検出信号を入力し、待機ステージ30の周辺が第2の目標温度になるように、ペルチェ素子駆動回路56を介してペルチェ素子PTを駆動して、待機ステージ30の周辺の温度を制御している。
従って、待機位置にある吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態は、吐出ヘッド20が、その直下を、マザーガラス基板MSを通過させて、マザーガラス基板MSの各セルSに対して順番に液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態と同じ状態(第2の目標温度)になるように温度制御される。
その結果、待機状態において、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支は、マザーガラス基板MSを通過させて、マザーガラス基板MSの各セルSに対して液滴F
bを吐出している時の、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支と同じとなっている。言い換えると、ラバーヒータ駆動回路55は、待機位置においても、マザーガラス基板MSを通過させて、マザーガラス基板MSの各セルSに対して液滴Fbを吐出している時と同じ、出力(電力)でラバーヒータHを第1の目標温度になるように加熱制御している。
また、マザーガラス基板MSの各セルSに液滴Fbによるパターンを形成するためのビットマップデータBDが入出力装置51から制御装置50に入力されている。従って、制御装置50は、入出力装置51からのビットマップデータBDを格納している。
やがて、マザーガラス基板MSがステージ13に載置される。このとき、マザーガラス基板MSは、ステージ13の載置部14上の反Y矢印方向側に配置され、入出力装置51から、制御装置50へ作業開始の指令信号が出力される。
制御装置50は、X軸モータ駆動回路52を介してX軸モータMXを駆動して吐出ヘッド20を待機位置からX矢印方向に移動させる。そして、吐出ヘッド20が、マザーガラス基板MSの最も反X矢印方向側にある各セルS(描画領域Z)がその直下をY矢印方向に通過する位置まで移動すると、制御装置50は、X軸モータ駆動回路52を介してX軸モータMXを停止させるとともに、Y軸モータ駆動回路53を介してY軸モータMYを駆動して、マザーガラス基板MSをY矢印方向移動させる。
マザーガラス基板MSをY矢印方向に移動させると、制御装置50は、ビットマップデータBDに基づいてパターン形成用制御信号SIaを生成して、パターン形成用制御信号SIaと駆動電圧COMaをヘッド駆動回路54に出力する。すなわち、制御装置50は、ヘッド駆動回路54を介して各圧電素子PZを駆動制御し、各セルS内に液晶Fを供給するための着弾位置が吐出ヘッド20の直下を通過するたびに、選択されたノズルNから液滴Fbを吐出させる。
そして、待機位置において、待機ステージ30(吐出ヘッド20)の周辺は、マザーガラス基板MSの各セルSに対して順番に液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態と同じ状態(第2の目標温度)になるように温度制御されている。従って、待機位置からこのY矢印方向にステージ13(マザーガラス基板MS)を移動させる時、その前後で、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支バランスは崩れない。その結果、制御装置50は、ラバーヒータ駆動回路55に対する制御量は小さく抑えられ、ラバーヒータ駆動回路55は小さな出力(電力)でラバーヒータHを加熱制御する。そのため、吐出開始時点で、既に液晶Fは吐出ヘッド20内で、第1の目標温度に安定制御されることから、最初に液滴Fbを吐出するセルSから、安定した低粘度の液晶Fの液滴Fbが吐出される。その結果、各セルSに供給される液滴Fbの量を、初期の段階に供給されるセルSから一様に供給することができる。
マザーガラス基板MSの最も反X矢印方向側にある各セルS(描画領域Z)への液晶F(液滴Fb)の供給が終了すると、制御装置50は、Y軸モータ駆動回路53を介してY軸モータMYを停止させるとともに、X軸モータ駆動回路52を介してX軸モータMXを駆動して吐出ヘッド20を、マザーガラス基板MSの次の反X矢印方向側にある各セルS(描画領域Z)が、その直下を反Y矢印方向に通過する位置まで、移動(フィード)させる。
吐出ヘッド20がフィードされると、制御装置50は、Y軸モータ駆動回路53を介してY軸モータMYを駆動して、ステージ13を反Y矢印方向に移動(スキャン)させる。ステージ13の反Y矢印方向に移動を開始させると、制御装置50は、ビットマップデー
タBDに基づいてパターン形成用制御信号SIaを生成して、パターン形成用制御信号SIaと駆動電圧COMaをヘッド駆動回路54に出力する。すなわち、制御装置50は、ヘッド駆動回路54を介して各圧電素子PZを駆動制御し、各セルS内に液晶Fを供給するための着弾位置が吐出ヘッド20の直下を通過するたびに、選択されたノズルNから液滴Fbを吐出させる。
以後、同様な動作を繰り返して、マザーガラス基板MSの全てのセルSに全て同じ量の液晶Fを供給して、一つのマザーガラス基板MSに対する各セルSへの液晶Fの供給が完了する。そして、吐出ヘッド20は待機位置に移動し、次の新たなマザーガラス基板MSがステージ13にセットされるのを待つ。
このとき、前記と同様に、制御装置50は、第2温度検出センサSE2からの検出信号を入力し、待機ステージ30の周辺が第2の目標温度になるように、ペルチェ素子駆動回路56を介してペルチェ素子PTを駆動して、待機ステージ30の周辺の温度を制御している。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、液滴吐出ヘッド20が待機位置から前記マザーガラス基板MSへ移動してマザーガラス基板MSの各セルSに加熱された液晶Fの液滴Fbを吐出する前に、待機位置で該液滴吐出ヘッド20の周辺温度を、該マザーガラス基板MSの各セルSに液滴Fbを吐出している時の吐出ヘッド20の周辺温度と同じ第2の目標温度にして待機させた。従って、待機位置からマザーガラス基板MSに移動したとき、その前後で、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。その結果、各セルSに液滴Fbの供給の初期段階において、液滴吐出ヘッド20を加熱するラバーヒータHの加熱制御量が大きく変動するのを未然に抑制でき、初期段階において液晶Fの加熱温度が大きく変動することによる吐出量の変動を防止することができる。
(2)上記実施形態によれば、待機位置で液滴吐出ヘッド20の周辺温度を、マザーガラス基板MSの各セルSの液滴を吐出している時の吐出ヘッド20の周辺温度と同じ第2の目標温度にして待機させたので、直ちに、マザーガラス基板の各セルSに対して同じ量の液晶Fが供給できる。従って、生産性を上げることができる。
(3)上記実施形態によれば、待機ステージ30(吐出ヘッド20)の周辺温度の調整をペルチェ素子PTで行った。従って、1つのペルチェ素子PTで待機ステージ30の周辺の温度を上昇又は下降させて第2の目標温度に調整することができる。
(4)上記実施形態によれば、第2の目標温度を、マザーガラス基板MSの各セルSに対して順番に液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態と同じ状態の温度とした。従って、マザーガラス基板MSに液滴を吐出させているときと非常に近い条件を待機位置で作りだすことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、LTCC多層基板(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics多層基板)に半導体チップを実装してな
る回路モジュールであって、そのLTCC多層基板を構成する複数の低温焼成基板(グリーンシート)に配線パターンを形成する液滴吐出装置に具体化したものである。
まず、LTCC多層基板に半導体チップを実装してなる回路モジュールについて説明する。図7は、回路モジュール1の断面図を示し、回路モジュール1は、板状に形成されたLTCC多層基板2と、そのLTCC多層基板2の上側に、ワイヤーボンディング接続された半導体チップ3とを有している。
LTCC多層基板2は、シート状に形成された複数の低温焼成基板4の積層体である。各低温焼成基板4は、それぞれガラスセラミック系材料(例えば、ホウケイ酸アルカリ酸化物などのガラス成分とアルミナなどのセラミック成分の混合物)の焼結体(多孔質性基板)であって、その厚みが数百μmで形成されている。
そして、低温焼成基板4は、その焼結前のものをグリーンシート4G(図8参照)という。グリーンシート4Gは、ガラスセラミック系材料の粉末と分散媒をバインダー、整泡剤などとともに混合してスラリーを作成しこれを板状にした後に乾燥したものである。
各低温焼成基板4には、抵抗素子、容量素子、コイル素子などの各種の回路素子5と、各回路素子5を電気的に接続する内部配線6と、スタックビア構造、サーマルビア構造を呈する所定の孔径を有した複数のビアホール7と、該ビアホール7に充填されたビア配線8と、がそれぞれ回路設計に基づいて適宜形成されている。
各低温焼成基板4上の各内部配線6は、それぞれ銀や銀合金などの金属微粒子の焼結体であって、図8に示す液滴吐出装置60を利用した配線パターン形成方法によって形成される。
図8は、液滴吐出装置60を説明する全体斜視図である。尚、本実施形態では、説明の便宜上、第1実施形態の液滴吐出装置10と構成を同じにするところは、符号を同じにしてその詳細を省略し、異なる構成部分について詳細に説明する。
図8において、ステージ13の上面には、載置部14が形成されて、焼成前の基板としての低温焼成基板4(グリーンシート4G)が載置される。載置部14は、載置された状態のグリーンシート4Gをステージ13に対して位置決め固定して、グリーンシート4GをY矢印方向及び反Y矢印方向に搬送する。前記ステージ13の上面には、第3の温度制御手段を構成するラバーヒータH1が配設されている。載置部14に載置されたグリーンシート4Gは、その上面全体が第3の温度制御手段を構成するラバーヒータH1にて所定の温度(第3の目標温度)に加熱されるようになっている。
ガイド部材15の上側に配設されたインクタンク16は、液状体としての金属インクMF(図9参照)を貯留し、貯留する金属インクMFを吐出ヘッド20に所定の圧力で供給する。そして、吐出ヘッド20に供給された金属インクMFは、吐出ヘッド20から液滴Fb(図9参照)となってグリーンシート4Gに向かって吐出されるようになっている。
金属インクMFは、機能材料としての金属微粒子、例えば粒径が数nmの機能材料としての金属微粒子を溶媒に分散させた分散系金属インクを用いることができる。
金属インクMFに使用する金属微粒子としては、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、及びニッケル(Ni)などの材料の他、これらの酸化物、並びに超電導体の微粒子などが用いられる。金属微粒子の粒径は1nm以上0.1μm以下であることが好ましい。0.1μmより大きいと吐出ヘッド20の吐出ノズルNに目詰まりが生じるおそれがある。また、1nmより小さいと金属微粒子に対する分散剤の体積比が大きくなり、得られる膜中の有機物の割合が過多となる。
分散媒としては、上記の金属微粒子を分散できるもので凝集を起こさないものであれば特に限定されない。例えば水系溶媒のほか、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、n−ヘプタン、n−オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、トルエン、キシレン、シメン、デュレン、インデン、ジペンテン、テトラヒドロ
ナフタレン、デカヒドロナフタレン、シクロヘキシルベンゼンなどの炭化水素系化合物、またエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、1,3−プロパンジオールなどのポリオール類、ポリエチレングリコール、エチレング
リコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサンなどのエーテル系化合物、さらにプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノン、乳酸エチルなどの極性化合物を例示できる。これらのうち、微粒子の分散性と分散液の安定性、また液滴吐出法への適用の容易さの点で、水、アルコール類、炭化水素系化合物、エーテル系化合物が好ましく、より好ましい分散媒としては、水、炭化水素系化合物を挙げることができる。
グリーンシート4Gに着弾した金属インクMFは、グリーンシート4Gが加熱されていることから溶媒あるいは分散媒の蒸発は促進される。そして、グリーンシート4Gに着弾した金属インクMFは、乾燥とともにその表面の外縁から増粘し、つまり、中央部に比べて外周部における固形分(粒子)濃度が速く飽和濃度に達することから表面の外縁から増粘していく。外縁の増粘した金属インクMFは、グリーンシート4Gの面方向に沿う自身の濡れ広がりを停止する(ピニングする)。ピニングされた状態の金属インクMFは、グリーンシート4Gに固定され重ね打ちされても、グリーンシート4Gに固定状態になっており、液滴Fbの外径が変化しなくなっているため、次の液滴Fbに引き寄せられることはない。
そして、本実施形態の吐出ヘッド20は、図9に示すように、第1実施形態の吐出ヘッド20に取着するラバーヒータH及び第1温度検出センサSE1を設けていない。
図8に示すように、ステージ13の反X矢印方向側に設けた待機ステージ30の上面30aには凹部は形成され、その凹部には第4の温度制御手段を構成するペルチェ素子PTが上面30aと面一となるように配設されている。そして、本実施形態では、待機ステージ30は、吐出ヘッド20のノズルプレート25と待機ステージ30の上面30a(ペルチェ素子PT)との間隔が、該ノズルプレート25とステージ13に載置されたグリーンシート4Gと同じ間隔となるように高さ調整がなされている。
ペルチェ素子PTは、吐出ヘッド20が待機位置にある時、待機ステージ30の温度を調節して吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態を温度制御する。詳述すると、吐出ヘッド20が、その直下を、ラバーヒータH1にて第3の目標温度に加熱されたグリーンシート4Gを通過させて、該グリーンシート4Gに対して液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態と同じ状態となる予め定めた温度(第4の目標温度)になるように温度制御するようになっている。なお、この第4の目標温度は、実験、試験又は計算等で求めたものである。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置60の電気的構成を図10に従って説明する。
図10において、液滴吐出装置60は第3の温度制御手段及び第4の温度制御手段を構成する制御装置70を備え、その制御装置70は、CPU70A、ROM70B、RAM70Cなどを有している。制御装置70は、格納された各種データ及び各種制御プログラムに従って、ステージ13の搬送処理、キャリッジ19の搬送処理、吐出ヘッド20の液滴吐出処理、ラバーヒータH1の加熱処理、ペルチェ素子PTの駆動処理などを実行する。
制御装置70には、各種操作スイッチとディスプレイを有した入出力装置71が接続さ
れている。入出力装置71は、液滴吐出装置60が実行する各種処理の処理状況を表示する。入出力装置71は、内部配線6を形成するためのビットマップデータBDを生成し、そのビットマップデータBDを制御装置70に入力する。
ビットマップデータBDは、各ビットの値(0あるいは1)に応じて各圧電素子PZのオンあるいはオフを規定したデータである。ビットマップデータBDは、吐出ヘッド20(各ノズルN)の通過する描画平面(吐出面4Ga)上の各位置に、配線用の液滴Fbを吐出するか否かを規定したデータである。すなわち、ビットマップデータBDは、吐出面4Gaに規定された内部配線6の目標形成位置に配線用の液滴Fbを吐出させるためのデータである。
制御装置70には、X軸モータ駆動回路72が接続されている。制御装置70は、駆動制御信号をX軸モータ駆動回路72に出力する。X軸モータ駆動回路72は、制御装置70からの駆動制御信号に応答して、キャリッジ19を移動させるためのX軸モータMXを正転又は逆転させる。制御装置70には、Y軸モータ駆動回路73が接続されている。制御装置70は、駆動制御信号をY軸モータ駆動回路73に出力する。Y軸モータ駆動回路73は、制御装置70からの駆動制御信号に応答して、ステージ13を移動させるためのY軸モータMYを正転又は逆転させる。
制御装置70には、ヘッド駆動回路74が接続されている。制御装置70は、所定の吐出周波数に同期させた吐出タイミング信号LTをヘッド駆動回路74に出力する。制御装置70は、各圧電素子PZを駆動するための駆動電圧COMを吐出周波数に同期させてヘッド駆動回路74に出力する。
制御装置70は、ビットマップデータBDを利用して所定の周波数に同期したパターン形成用制御信号SIを生成し、パターン形成用制御信号SIをヘッド駆動回路74にシリアル転送する。ヘッド駆動回路74は、制御装置70からのパターン形成用制御信号SIを各圧電素子PZに対応させて順次シリアル/パラレル変換する。ヘッド駆動回路74は、制御装置70からの吐出タイミング信号LTを受けるたびに、シリアル/パラレル変換したパターン形成用制御信号SIをラッチし、パターン形成用制御信号SIによって選択される圧電素子PZにそれぞれ駆動電圧COMを供給する。
制御装置70には、第3の温度制御手段を構成するラバーヒータ駆動回路75が接続されている。制御装置70は、駆動制御信号をラバーヒータ駆動回路75に出力する。ラバーヒータ駆動回路75は、制御装置70からの駆動制御信号に応答して、ラバーヒータH1を駆動してステージ13に載置したグリーンシート4Gを予め定めた第3の目標温度になるように加熱制御する。
本実施形態では、第3の目標温度は、グリーンシート4Gの温度(吐出面4Gaの温度)が、吐出ヘッド20から吐出される時の金属インクMFの温度以上かつ金属インクMFに含まれる液体組成の沸点未満(液体組成中の最も沸点の低い温度未満)の温度をいう。
従って、制御装置70は、ラバーヒータ駆動回路75を介して、グリーンシート4Gを第3の目標温度に制御して、着弾した液滴Fbを突沸させることなく速やかに加熱し乾燥する。
制御装置70には、第4の温度制御手段を構成するペルチェ素子駆動回路76が接続されている。制御装置70は、ペルチェ素子駆動回路76に駆動制御信号を出力する。ペルチェ素子駆動回路76は、制御装置70からの駆動制御信号に応答して、ペルチェ素子PTを駆動制御する。そして、待機ステージ30に設けたペルチェ素子PTは、待機位置に
ある吐出ヘッド20が、第3の目標温度に加熱制御されているグリーンシート4Gに対して液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態(第4の目標温度)と同じ状態となるように、温度制御するようになっている。つまり、制御装置70は、待機位置にある吐出ヘッド20について、その吐出ヘッド20の周辺の温度が第4の目標温度となるように、ペルチェ素子PTを駆動制御する。
その結果、待機状態において、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支は、グリーンシート4Gを搬送させて、グリーンシート4Gに対して液滴Fbを吐出している時の、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支と同じとなっている。
このとき、ラバーヒータ駆動回路75は、吐出ヘッド20が待機位置にあっても、グリーンシート4Gを通過させて、グリーンシート4Gに対して液滴Fbを吐出している時と同じ、出力(電力)でラバーヒータHを第3の目標温度になるように加熱制御している。
次に、上記液滴吐出装置60を利用したグリーンシート4Gの配線パターンの形成方法について説明する。
図8に示すように、吐出面4Gaが上側になるようにグリーンシート4Gをステージ13に載置する。このとき、ステージ13は、グリーンシート4Gをキャリッジ19の反Y矢印方向に配置する。このグリーンシート4Gは、ビアホール7が形成され、そのビアホール7にビア配線8がなされていて、その吐出面4Gaに内部配線6を形成するものとする。
この状態から、液滴Fbによる内部配線6の配線パターンを形成するためのビットマップデータBDが入出力装置71から制御装置70に入力される。制御装置70は、入出力装置71からの内部配線6を形成するためのビットマップデータBDを格納する。このとき、制御装置70は、ラバーヒータ駆動回路75を介してステージ13に設けたラバーヒータH1を駆動しステージ13に載置されたグリーンシート4G全体が一様に第3の目標温度になるように加熱制御している。
さらに、制御装置70は、ペルチェ素子駆動回路76を介してペルチェ素子PTを駆動し、待機位置にある吐出ヘッド20の周辺の温度が第4の目標温度となるように制御する。その結果、待機状態において、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支は、グリーンシート4Gを通過させて、グリーンシート4Gに対して液滴Fbを吐出している時の、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支と同じとなっている。
次いで、制御装置70は、吐出ヘッド20がグリーンシート4Gの所定の直上位置をX矢印方向に通過するように、Y軸モータ駆動回路73を介してY軸モータMYを駆動してステージ13を搬送する。そして、制御装置70は、X軸モータ駆動回路72を介してX軸モータMXを駆動して吐出ヘッド20の走査(往動)を開始させる。
制御装置70は、吐出ヘッド20の走査(往動)を開始させると、ビットマップデータBDに基づいてパターン形成用制御信号SIを生成して、パターン形成用制御信号SIと駆動電圧COMをヘッド駆動回路74に出力する。すなわち、制御装置70は、ヘッド駆動回路74を介して各圧電素子PZを駆動制御し、内部配線6を形成するための着弾位置に吐出ヘッド20が位置するたびに、選択されたノズルNから液滴Fbを吐出させる。
そして、待機位置において、待機ステージ30(吐出ヘッド20)の周辺は、グリーンシート4Gに対して順番に液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度状態と同じ状態(第4の目標温度)になるように温度制御されている。従って、吐出ヘッド20を待機位置からステージ13(グリーンシート4G)に移動さ
せる時、その前後で、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支バランスは崩れない。その結果、制御装置50は、ラバーヒータ駆動回路75に対する制御量は小さく抑えられ、ラバーヒータ駆動回路75は小さな出力(電力)でラバーヒータH1を加熱制御する。そのため、吐出開始時点で、既に吐出ヘッド20内の金属インクMFは、グリーンシート4Gに液滴Fbを吐出している時と同じ温度状態に制御されることから、最初に吐出される液滴Fbから、安定した低粘度の金属インクMFの液滴Fbが吐出される。その結果、グリーンシート4Gに供給される液滴Fbの量を、最初から一様に供給することができる。
そして、グリーンシート4Gに着弾した液滴Fbは、グリーンシート4Gが第3の目標温度に加熱されているため、乾燥が開始され速やかに乾燥されていく。その結果、吐出ヘッド20をX矢印方向に移動させて、内部配線6を形成するための着弾位置に順次着弾する液滴Fbは、その着弾位置から偏移することなく乾燥されるため、内部配線6のための配線用パターンが形成される。
しかも、グリーンシート4Gを加熱するとともに通気性基板のグリーンシート4Gを使用したので、着弾した液滴Fbは速やかに乾燥し固定状態に入るため、次に着弾させる液滴Fbの吐出タイミングを短くすることができ、内部配線6のための配線用パターンを短時間で形成することができる。さらに、グリーンシート4Gの加熱温度(第3の目標温度)は、液滴Fbの沸点未満の温度に制御されているので、着弾した液滴Fbが突沸して配線用パターンの形成が不能となることはない。
吐出ヘッド20が、グリーンシート4Gの端から端までの走査を完了すると、次に、制御装置70は、内部配線6を形成するためのグリーンシート4G上の新たな位置に液滴Fbを吐出させるべく、Y軸モータ駆動回路73を介してY軸モータMYを駆動してステージ13をY方向に所定の量だけ搬送させた後、吐出ヘッド20を反X矢印方向に走査(復動)させる。
吐出ヘッド20の走査(復動)を開始させると、制御装置70は、前記と同様にビットマップデータBDに基づいてヘッド駆動回路74を介して各圧電素子PZを駆動制御し、内部配線6を形成するための着弾位置に吐出ヘッド20が位置するたびに、選択されたノズルNから液滴Fbを吐出させる。この場合にも、前記と同様に、先にグリーンシート4Gに着弾した液滴Fbは、直ちに乾燥が開始され速やかに乾燥されていく。
以後、吐出ヘッド20を、X矢印方向及び反X矢印方向に往復動させるとともに、ステージ13をY矢印方向に搬送させ、吐出ヘッド20の往復動中に液滴FbをビットマップデータBDに基づくタイミングで吐出させる動作を繰り返す。これによって、グリーンシート4G上には、着弾した液滴Fbによる内部配線6の配線用パターンが描画される。
一つのグリーンシート4Gに内部配線6の配線用パターンが描画されると、制御装置70は、キャリッジ19(X軸モータMX)を制御して吐出ヘッド20を待機位置まで案内され一時停止させる。吐出ヘッド20が待機位置で停止すると、制御装置70は、待機位置にある吐出ヘッド20の周辺の温度が第4の目標温度となるようにペルチェ素子PTを駆動制御する。これによって、ペルチェ素子PTが吐出ヘッド20の周辺の温度が第4の目標温度となるように、次の新たなグリーンシート4Gの配線用パターンの描画に備える。
従って、吐出ヘッド20は、一つのグリーンシート4Gについて配線用パターンの描画が完了する毎に、一時待機位置に待機し同様にペルチェ素子PTにて温度調整される。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、液滴吐出ヘッド20を待機位置からグリーンシート4Gへ移動させ、第3の目標温度に加熱されたグリーンシート4Gに金属インクMFの液滴Fbを吐出する前に、待機位置での該液滴吐出ヘッド20の周辺温度を、温度制御手段(ペルチェ素子PT)にて、該グリーンシート4Gに液滴Fbを吐出している時の吐出ヘッド20の周辺温度と同じ第4の目標温度にして該液滴吐出ヘッド20を待機位置で待機させた。
従って、吐出ヘッド20を待機位置からグリーンシート4Gに移動したとき、その前後で、吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺との熱収支バランスは大きく崩れない。その結果、液滴Fbの供給の初期段階において、グリーンシート4Gを加熱するラバーヒータH1の加熱制御量が大きく変動するのを未然に抑制でき、初期段階においてグリーンシート4Gの温度変動を小さくでき、それに伴う吐出ヘッド20内の金属インクMFの温度の変動することによる吐出量の変動を防止することができる。
(2)上記実施形態によれば、吐出ヘッド20から吐出される時の金属インクMFの温度以上にグリーンシート4Gを加熱したので、着弾した液滴Fbは速やかに加熱され乾燥されることから、次に着弾させる液滴Fbの吐出タイミングを短くすることができ、配線用パターンを短時間で形成することができる。
(3)上記実施形態によれば、グリーンシート4Gの加熱温度は、液滴Fbの沸点未満の温度に制御されているので、着弾した液滴Fbが突沸することはない。従って、高密度・高精細な配線用パターンを形成することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、第2の温度制御手段をペルチェ素子PTで実施したが、ラバーヒータ等その他の第2の温度制御手段で実施してもよい。
・上記第第2実施形態では、第4の温度制御手段をペルチェ素子PTで実施したが、ラバーヒータ等その他の第4の温度制御手段で実施してもよい。
・上記第1実施形態では、第2の目標温度を、マザーガラス基板MSの各セルSに対して順番に液滴Fbを吐出している時の、該吐出ヘッド20と該吐出ヘッド20の周辺の温度とした。これを、ステージ13に載置したマザーガラス基板MSの基板温度であってもよい。
・上記第1の実施形態では、第1の温度制御手段としてラバーヒータHで液晶Fを加熱制御したが、例えば、ペルチェ素子の発熱部等、その他第1の温度制御手段を使用して実施してもよい。
・上記第2の実施形態では、第3の温度制御手段としてラバーヒータH1でグリーンシート4Gを加熱制御したが、例えば、ペルチェ素子の発熱部等、その他第2の温度制御手段を使用して実施してもよい。
・上記第1実施形態では、第1の目標温度を70℃としたが、これに限定されるものではなく、要は、第1の目標温度は液晶Fの粘性が吐出ヘッド20から吐出できる粘性になる温度であればよい。
・上記第2実施形態において、待機ステージ30の周辺温度を検出する温度検出センサを設け、その検出した周辺温度に基づいて周辺温度が第4の目標温度になるようにフィードバック制御にてペルチェ素子PTを駆動して実施してもよい。
・上記第2実施形態において、グリーンシート4Gの加熱温度を検出する温度検出センサを設け、その検出した加熱温度に基づいてグリーンシート4Gの加熱温度をフィードバック制御して実施してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、吐出ヘッド20を停止させた状態で、ステージ13(マザーガラス基板MS又はグリーンシート4G)を移動させて、吐出ヘッド20から液滴Fbを吐出させるようにした。これを、ステージ13(マザーガラス基板MS又はグリーンシート4G)が停止させた状態で、吐出ヘッド20を移動させて、その吐出ヘッド20から液滴Fbを吐出させるようにしてもよい。
・上記第1実施形態では、液状体を液晶Fとし、シール材に囲まれた領域Zに配置する液晶Fについて具体化したが、これに限定されるものではなく、液状体を、例えば、レジストの形成、層間膜の形成、又は、配線層の形成するための液状体とし、これら液状体を吐出ヘッド20によって吐出させてパターンを形成するようにした吐出方法及び吐出装置に応用してもよい。このレジストの形成、層間膜の形成、配線層の形成する場合、液晶表示装置以外の、例えば有機EL表示装置等その他の基板に応用してもよいことは勿論である。
・上記第1及び第2実施形態では、液滴吐出手段を、圧電素子駆動方式の液滴吐出ヘッド20に具体化した。これに限らず、液滴吐出ヘッドを、抵抗加熱方式や静電駆動方式の吐出ヘッドに具体化してもよい。
第1実施形態の液滴吐出装置の全体斜視図。 同じくマザーガラス基板を説明するための平面図。 同じく液滴吐出ヘッドをマザーガラス基板側から見た下面図。 同じく液滴吐出ヘッドの要部側断面図。 同じく液滴吐出ヘッドと待機ステージとの位置関係を示す図。 同じく液滴吐出装置の電気的構成を説明するための電気ブロック回路図。 第2実施形態の回路モジュールを説明するための側断面図。 同じく液滴吐出装置の全体斜視図。 同じく液滴吐出ヘッドの要部側断面図。 同じく液滴吐出装置の電気的構成を説明するための電気ブロック回路図。
符号の説明
1…回路モジュール、2…LTCC多層基板、4…低温焼成基板、4G…グリーンシート、10,60…液滴吐出装置、13…ステージ、20…液滴吐出ヘッド、30…待機ステージ、50,70…制御装置、F…液晶、Fb…液滴、MF…金属インク、MS…マザーガラス基板、PT…ペルチェ素子、PZ…圧電素子、H,H1…ラバーヒータ、S…セル、SE1…第1温度検出センサ、SE2…第2温度検出センサ。

Claims (12)

  1. 吐出手段から液状体を基板上に吐出する吐出方法であって、
    前記吐出手段が待機位置から前記基板へ移動して前記基板に前記液状体を吐出する前に、前記待機位置で前記吐出手段の周辺温度を、前記基板に前記液状体を吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じにして待機することを特徴とする吐出方法。
  2. 吐出手段から液状体を基板上に吐出する吐出装置であって、
    前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、
    前記待機ステージに設けられ、前記待機ステージの周辺の温度を、前記吐出手段が前記基板に前記液状体を吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じ温度に調整する温度制御手段と、
    を備えたことを特徴とする吐出装置。
  3. 吐出手段から液状体を基板上に吐出する吐出装置であって、
    前記吐出手段を介して前記吐出手段に収容された液状体の温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記第1温度検出手段の検出信号に基づいて、前記液状体の温度を第1の目標温度に制御する第1の温度制御手段と、
    前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、
    前記待機ステージの周辺の温度を検出する第2温度検出手段と、
    前記第2温度検出手段の検出信号に基づいて、前記待機ステージの周辺の温度を第2の目標温度に調整する第2の温度制御手段と、
    を備えたことを特徴とする吐出装置。
  4. 請求項3に記載の吐出装置において、
    前記第2の目標温度は、前記基板に液状体が吐出されている時の前記吐出手段の周辺温度であり、予め求められたものであることを特徴とする吐出装置。
  5. 請求項3に記載の吐出装置において、
    前記第2の目標温度は、前記基板に前記液状体が吐出されている時の前記基板の基板温度であり、予め求められたものであることを特徴とする吐出装置。
  6. 吐出手段から液状体を基板上に吐出する吐出装置であって、
    前記基板を載置し、該基板を前記吐出手段との間で相対移動させる搬送ステージと、
    前記搬送ステージに設けられ、前記基板を第3の目標温度に加熱する第3の温度制御手段と、
    前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、
    前記待機ステージに設けられ、前記待機ステージの周辺の温度を、前記吐出手段が前記基板に前記液状体を吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じ第4の目標温度に調整する第4の温度制御手段と、
    を備えたことを特徴とする吐出装置。
  7. 請求項6に記載の吐出装置において、
    前記第4の目標温度は、前記基板に液状体が吐出されている時の前記吐出手段の周辺温度であり、予め求められたものであることを特徴とする吐出装置。
  8. 請求項6に記載の吐出装置において、
    前記第4の目標温度は、前記基板に前記液状体が吐出されている時の前記基板の基板温度であり、予め求められたものであることを特徴とする吐出装置。
  9. 液晶を吐出手段にて吐出し、基板に前記液晶を予め定めた量だけ配置する液晶パネルの製造方法であって、
    前記吐出手段が待機位置から前記基板へ移動して前記基板に前記液晶を吐出する前に、前記待機位置で前記吐出手段の周辺温度を、前記基板に前記液晶を吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じにして待機することを特徴とする液晶パネルの製造方法。
  10. 液晶を吐出手段にて吐出し、基板に前記液晶を予め定めた量だけ配置する液晶パネル製造装置であって、
    前記吐出手段を介して前記吐出手段に収容された液晶の温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記第1温度検出手段の検出信号に基づいて、前記液晶の温度を第1の目標温度に制御する第1の温度制御手段と、
    前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、
    前記待機ステージの周辺の温度を検出する第2温度検出手段と、
    前記第2温度検出手段の検出信号に基づいて、前記待機ステージの周辺の温度を第2の目標温度に調整する第2の温度制御手段と、
    を備えたことを特徴とする液晶パネル製造装置。
  11. 金属インクを吐出手段にて吐出し、基板の表面に前記金属インクにて配線パターンを描画する回路基板の配線パターン形成方法であって、
    前記吐出手段が待機位置から前記基板へ移動して前記基板に前記金属インクを吐出する前に、前記待機位置で前記吐出手段の周辺温度を、前記基板に前記金属インクを吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じにして待機することを特徴とする回路基板の配線パターン形成方法。
  12. 金属インクを吐出手段にて吐出し、基板の表面に前記金属インクにて配線パターンを描画する回路基板の配線パターン形成装置であって、
    前記基板を載置し、該基板を前記吐出手段との間で相対移動させる搬送ステージと、
    前記搬送ステージに設けられ、前記基板を第3の目標温度に加熱する第3の温度制御手段と、
    前記吐出手段が待機する待機位置の下方に配置された待機ステージと、
    前記待機ステージに設けられ、前記待機ステージの周辺の温度を、前記吐出手段が前記基板に前記金属インクを吐出している時の前記吐出手段の周辺温度と略同じ第4の目標温度に調整する第4の温度制御手段と、
    を備えたことを特徴とする回路基板の配線パターン形成装置。
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