JP2009155235A - フラボノイド類縁体又は生理的に許容されるその塩からなるメラニン産生抑制剤及び美白皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】新規なフラボノイド構造を有する化合物を含有するメラニン産生抑制効果を有する皮膚外用剤を提供する。上記フラボノイド構造を有する化合物は、マメ科ハギ属トウクサハギから得られる抽出物に含有され、特に上記植物の地下部を水を含んでも良いエタノール、多価アルコールなどのアルコール類、ハロゲン化炭化水素、ジアルキルケトン等の有機溶媒により得られる抽出物に含有される。
【選択図】なし
Description
C、ハギニンDが含まれ、メラニン産生抑制作用があることが報告されている(特許文献4)。さらに、マメ科ハギ属キハギの植物体からの極性溶媒抽出物のメラニン産生抑制作用が報告されており、その活性化合物としてユークレノンa6が知られている(特許文献5)。しかしながら、マメ科ハギ属トウクサハギの地下部の抽出物にメラニン産生抑制作用があることは知られていないし、その活性成分については全く検討されてこなかった。
(但し、式中A、B、C、Dはそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基を表し、且つ、少なくともひとつは酸素原子を含む基であり、前記置換基のいずれか原子は同一分子内の他の原子と結合を形成でき、E、Fは水素原子、水酸基、置換基を有してもよい炭素数1〜4のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数6〜12の芳香族基を表し、該置換基は水酸基、アルキルオキシ基、アシルオキシ基であり、Xは下記に示す置換基(1)、(2)または原子無存在を表し、破線の結合はあってもなくてもよいものとする。)
(但し、式中A、B、C、Dは前記と同じ基を表し、G、Hはそれぞれ独立に水素原子、水酸基、又は下記置換基(3)に表される炭素数6〜12の芳香族基を表し、少なくともG、Hのどちらか一方は芳香族基であるものとする。)
置換基(3)
(但し、式中R3、R4、R5はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、他の同一分子内の原子と結合している酸素原子又は炭素数4〜8のアルケニル基を表す。)
(3)次に示す一般式(3)で示されるフラバノン誘導体又は生理的に許容されるその塩からなる、(1)に記載のメラニン産生抑制剤。
一般式(3)
(但し、式中A、B、C、D、R3、R4、R5は前記と同じ基を表し、式中Iは水素原子、水酸基、又は下記置換基(4)に表される炭素数6〜12の芳香族基であるものとする。破線は一般式(3)で表される結合される置換基を有することも出来るし、水素原子に置き換えることも出来る。)
一般式(4)
(但し、式中A、B、C、Dは前記と同じ基を表し、式中R9、R10、R11は水素原子、水酸基、又は炭素数1〜4のアルキルオキシ基、他の同一分子内の原子と結合している酸素原子又は炭素数4〜8のアルケニル基を表す。)
(6)前記化合物がマメ科ハギ属トウクサハギからの抽出されたものであることを特徴とする、(5)に記載の皮膚外用剤。
(7)前記化合物が外用剤全体に対して0.00001質量%〜10質量%含有することを特徴とする、(5)又は(6)に記載の皮膚外用剤。
(8)化粧料であることを特徴とする、(5)乃至(7)のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(9)医薬部外品であることを特徴とする、(5)乃至(8)のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(10)美白化粧料であることを特徴とする、(5)乃至(9)のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(11)メラニン産生抑制効果を有することを特徴とする、(5)乃至(10)に記載のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(12)前記化合物を0.00001〜10質量%含有するマメ科植物の抽出物であることを特徴とする、(5)乃至(11)のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(13)前記一般式(1)に表される化合物において、次に示す一般式(5)で示される化合物又は生理的に許容されるその塩。
一般式(5)
(但し、式中J、Kはそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基を表す。R12、R13はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基、他の同一分子内原子と結合している酸素分子を表す。破線は一般式(5)で表される結合される置換基を有することも出来るし、水素原子に置き換えることも出来る。)
一般式(6)
(但し、式中J、Kは前記と同じ基を表し、Lは水素原子、水酸基を表し、R14、R15はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基を表す。破線は一般式(6)で表される結合される置換基を有することも出来るし、水素原子に置き換えることも出来る。)
一般式(7)
(但し、式中A、B、C、Dは前記と同じ基を表し、R16は水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基を表し、R17は水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基を表す。破線は一般式(7)で表される結合される置換基を有することも出来るし、水素原子に置き換えることも出来る。)
一般式(8)
(但し、式中A、B、C、Dは前記と同じ基を表し、R18、R19はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基、前記置換基のいずれか原子は同一分子内の他の原子と結合を形成でき、R20は水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基を表す。)
一般式(10)
(但し、式中A、B、C、Dは前記と同じ基を表し、R21、R22、R23はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基を表す。)
一般式(1)に表される化合物又はその塩を、マメ科ハギ属トウクサハギ地下部から水を含んでもよい有機溶媒により抽出した抽出物として含有することを特徴とする、(5)乃至(12)いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(22)
前記抽出物の抽出に用いる有機溶媒が水を含んでもよいアルコール、ハロゲン化炭化水素、ジ(C1からC4)アルキルケトンであることを特徴とする、(21)に記載の皮膚外用剤。
(23)前記抽出物の抽出に用いる有機溶媒が水を含んでもよいアルコールであることを特徴とする、(21)乃至(22)いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(24)
前記抽出物の抽出に用いる有機溶媒が水を含んでもよいハロゲン化炭化水素であることを特徴とする、(21)乃至(22)いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(25)
前記抽出物の抽出に用いる有機溶媒が水を含んでもよいジ(C1からC4)アルキルケトンを特徴とする、(21)乃至(22)いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(26)一般式(1)に表される化合物又はその塩を、前記アルコール抽出物の親水性成分の除去物として含有することを特徴とする、(21)乃至(23)いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(27)前記抽出物におけるアルコールがメタノールであり、親水性成分の除去が、エーテルと水との液液抽出による水洗であることを特徴とする、(21)乃至(23)いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(28)メラニン産生抑制剤としてマメ科植物の極性溶媒による抽出物で前記一般式(1)に表される化合物を0.00001〜10質量%含有するものであることを特徴とする、(5)乃至(11)のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(29)前記極性溶媒はエタノール、含水エタノール、多価アルコール、含水多価アルコールであることを特徴とする、(28)に記載の皮膚外用剤。
(30)前記抽出物は、一般式(1)に表される化合物を0.00001〜10質量%含有することを特徴とする、(27)乃至(29)のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
(31)前記極性溶媒はエタノール、含水エタノール、多価アルコール、含水多価アルコールであることを特徴とする、(30)に記載の皮膚外用剤。
本発明のメラニン抑制効果を示す化合物はマメ科ハギ属トウクサハギの植物体より、極性溶媒によって抽出される抽出物より精製して得ることができる。前記植物体としては、植物体そのものでも構わないし、植物体の乾燥物でも構わない。又、トウクサハギの植物体であれば使用する部位に特段の限定はされないが、有効成分を多く含むことから、地下部を用いることが特に好ましい。かかる抽出における極性溶媒としては、通常この様な抽出に用いられるものであれば特段の限定はなく、例えば、水、アルコール類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテルやテトラヒドロフランなどのエーテル類、酢酸エチルや蟻酸メチルなどのエステル類、クロロホルムや塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素類等が好ましく例示でき、水、アルコールが特に好ましい。メタノール、アセトンおよびクロロホルムの抽出物にメラニン抑制効果を示す化合物が含有されていることは、クロロホルム:メタノール=99:1を展開溶媒とした薄層クロマトグラフィーにて下記の表1のように同様な展開位置にスポットが得られることにより確認している。アルコールを溶剤とした場合、かかる抽出は、乾燥させたマメ科ハギ属トウクサハギ100〜1000gにアルコールを1〜10L加え、トウクサハギのアルコール抽出物を得る。該アルコールとしてはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールが好適に例示できるが、メタノールであることがさらに好ましい。該アルコール抽出物を乾固した後、常法に従って精製処理を加えることが出来る。かかる精製の前に前処理を加えることも出来、この様な前処理としては、例えば、水を100〜1000mL加えて懸濁し、エーテル100〜1000mLを加える。該エーテル層を乾固しエーテル抽出物を得る。残りの水層に酢酸エチルを100〜1000mL加えた後、酢酸エチル層を乾固し酢酸エチル抽出物を得ることが例示できる。この様な前処理により、抽出物中の一般式(1)に表される化合物及び/又はその塩の濃度を濃縮することが出来る。一般式(1)に表される化合物の内、既知物質、新規物質に分けて列挙すると以下の如くになる。
lespeflorin
A1、lespeflorin A2、lespeflorin A3、lespeflorin
A4、lespeflorin B1、lespeflorin B2、lespeflorin
B3、lespeflorin B4、lespeflorin C1、lespeflorin
C2、lespeflorin C3、lespeflorin C4、lespeflorin
C5、lespeflorin C6、lespeflorin C7、lespeflorin
D1、lespeflorin E1、lespeflorin F1、lespeflorin
F2、lespeflorin G1、lespeflorin G2、lespeflorin
G3、lespeflorin G4、lespeflorin
G5、lespeflorinG6、lespeflorin G7、lespeflorin
G8、lespeflorin G9、lespeflorinG10、lespeflorin
G11、lespeflorin G12、lespeflorin H1、lespeflorin
H2、lespeflorin I1、lespeflorin I2、lespeflorin
I3
(既知物質)
coryfolin
、6,8-di(γ,γ-dimethylallyl)-4’,7-dihydroxyflavanone、prostratol
、3’,6-di(γ,γ-dimethylallyl)-4’,5,7-trihydroxyflavanone、
3’,6,8-tri(γ,γ-dimethylallyl)-4’,5,7-trihydroxyflavanone、cajaflavanone、genistein、erythrabyssin
II、erybraedin A、erybraedin
B、folitenol
前記前処理された抽出物は、常法に従って精製処理される。精製の方法としては、カラムクロマトグラフィー等が好適に例示できる。前記カラムクロマトグラフィーにおける充填剤としては、通常この様な精製で使用されているものであれば特段の限定無く使用でき、例えば、シリカゲル、NH2修飾シリカゲル、オクタデシル修飾シリカゲル、CN修飾シリカゲル、「ダイアイオンHP−20」(三菱化学株式会社製)などの多孔質交換樹脂、DEAE等の修飾セルロースなどが好適に例示でき、シリカゲルが特に安価で好ましい。かかるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いての精製方法を詳細に述べる。即ち、前記のエーテル抽出物又は酢酸エチル抽出物をアルコールに溶解し、カラムクロマトグラフィー用シリカゲルに吸着させる。該アルコールとしてはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールが好適に例示できるが、メタノールであることがさらに好ましい。吸着後溶媒であるアルコールは減圧下或いは加熱条件で除去し、シリカゲルを充填したカラムの上部に充填する。該シリカゲルカラムに有機溶媒を加えて化合物を溶出させ、一定量ずつ溶出分画を回収する。該有機溶媒としては、塩化メチル、2塩化メチル、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素とメタノールなどのアルコールの混合溶媒系を用いることが好ましい。該混合溶媒系は、最初にハロゲン化炭化水素のみを移動相として、順次これに少量ずつアルコールを混合してグラジエントをかけて、極性を徐々に挙げて溶出させることが好ましい。前記ハロゲン化炭化水素としては、クロロホルムであることがさらに好ましい。アルコールとしてはメタノールが特に好適に例示できる。斯くして得られた溶出分画は、薄層クロマトグラフィーにて展開し、同じ展開位置である画分を集めて、溶媒除去し、所望により、これをさらにオクタデシル修飾シリカなどを担体としたHPLCにより単一の化合物を複数得る。斯くして得られる一般式(1)に表される化合物は、前記一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)に表される化合物の4種に大別でき、これらの化合物は何れも優れたメラニン産生抑制作用を有する。又、一般式(1)に表される化合物の内、一般式(5)、一般式(6)、一般式(7)、一般式(8)、一般式(9)に表される化合物は文献未記載の新規化合物である。かかる化合物は、そのまま含有させることも出来るが、アルカリとともに塩を形成させ、塩として含有させることも可能である。塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン塩やトリエタノールアミン塩等の有機アミン塩、リシン塩やアルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好適に例示できる。かかる一般式(1)に表される化合物乃至はその塩は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。かかる化合物乃至はその塩はメラニン産生抑制剤として、総量で0.00001〜10質量%、より好ましくは、0.00005〜5質量%、更に好ましくは、0.0001〜2質量%皮膚外用剤に含有される。かかる含有は、単離した一般式(1)に表される化合物を含有させる形態でも良いし、トウクサハギの抽出物、抽出物を前処理したもの、或いは精製分画して一般式(1)に表される化合物の含有量を高めた抽出物加工品の形で含有させることも出来る。この様に一般式(1)に表される化合物の濃度を高めた抽出物の加工物の形で含有することが、皮膚外用剤の処方自由度を損なわず、好ましい。
斯くして得られた一般式(1)に表される化合物のメラニン産生抑制作用の評価はヒト由来のメラノサイトを用いて行う。即ち、正常ヒト表皮メラノサイト1×104〜105cells/cm2をマイクロプレートに播種する。播種翌日、前記で得られた各化合物をジメチルスルフォオキサイド(DMSO)などの溶媒に溶解した溶液を含む培地(化合物終濃度0.5〜30uMまたは0.01×10-3〜20×10-3%)に交換し、これに放射化学的にラベルしたチオウラシル(14C-チオウラシル)を添加しさらに3日間培養する。培養終了後、トリクロロ酢酸で細胞を溶解し、水を加え遠心分離により残渣と上清を分けて、上清を廃棄する。さらに残渣に10%トリクロロ酢酸水溶液を加え、遠心分離により残渣と上清を分け、上清を除去する。残渣にシンチレーターを加えよく溶解し、液体シンチレーションカウンターで放射線量を測定する。コントロール(化合物無添加)に対する各化合物を添加した場合の放射線量の百分率をそれぞれ求め、化合物のメラニン産生抑制率を算出する。
各化合物の化学構造については、常法に従って構造決定を行うことが出来る。核磁気共鳴スペクトルを測定し、1H及び13Cのスペクトルにおける、ケミカルシフト値、スペクトル形状、結合定数、カップリングの状態から構造を決定することが出来る。補助的に元素分析や質量分析を行い同定することも出来る。化合物の新規性については、「SciFinder」を介してのCASのレジストリーファイルとの照合により決定した。
本発明の皮膚外用剤としては、該評価法でメラニン産生抑制効果を有する化合物を含有せしめることにより、美白用の皮膚外用剤に適用するのが好ましい。これは後記実施例に示す如く、一般式(1)に表される化合物又はその塩が優れたメラニン産生抑制作用を有するためである。美白用の皮膚外用剤の適用としては、例えば、紫外線によるシミ、ソバカスなどの色素沈着症を予防及び改善するための皮膚外用剤として使用されることが望ましく例示できる。皮膚外用剤としては、特に化粧料、医薬部外品としての使用がさらに好ましい。前記一般式(1)に表される化合物は図1に示される。
マメ科ハギ属トウクサハギの地下部の乾燥品500gに2Lのメタノールを加え、2時間還流し、濾過することでメタノール抽出液を得た。残渣について前記の抽出法を繰り返しことで、さらにメタノール抽出液を得て、得られた該抽出液を合一後減圧下濃縮し、メタノールエキスを得た。該メタノールエキスに熱水を500mL加えて懸濁し、エーテルで連続抽出を3時間実施してエーテル分画については減圧下濃縮する。水層は酢酸エチルを加え、3時間連続抽出し減圧下濃縮する。
前記のエキスから化合物を単離精製し、メラニン産生抑制効果試験に供した。単離精製は、前記エーテル分画の濃縮エキスを30mLのメタノールに溶解し、カラムクロマトグラフィー用シリカゲル(PSQ-100B;Fuji
Silysia製)30gに加え、エキスをシリカゲルに吸着させ、減圧下でメタノールを留去した。該カラムをカラムクロマトグラフィー用シリカゲル400
g、溶出溶媒としてクロロホルムを用いて作成したカラムクロマトグラフィー (9 x 10 cm)
に付す。溶出した溶液を順次300mLずつ回収し、これを濃縮後、濃縮エキスを薄層クロマトグラフィーに供して同じ展開位置の画分を回収し13画分を得た。このうち、さらに単離精製が必要な画分は、高速液体クロマトグラフィーにて逆相系カラム(ODSカラム)で水−アセトニトリル系の溶媒のグラジエントを用いてUV検出(UV280nm)により慎重に単離精製を実施した。
各化合物をCDCl3、acetone-d6またはDMSO-d6に溶解し、35℃で核磁気共鳴分光機(JNM
alpha-400 FT-NMR
;日本電子社製)により1H及び13Cのスペクトルを測定し、得られたケミカルシフト値、スペクトル形状、結合定数、カップリングの状態から構造を決定した。NMRのケミカルシフトは図に示した炭素位置に従い帰属した。表2から表17に各化合物のケミカルシフトの帰属を示し、太字で示した化合物番号に括弧で測定に用いた溶媒を記載した。
得られた化合物について化合物番号を付与し、各化合物の化合物名を記載した。
メラニン合成過程に特異的に細胞に取り込まれるチオウラシル(試験では14Cラベルしたチオウラシルを使用)を用いて、前記メラニン産生抑制作用を評価した。24ウェルのプレートを使用し、4.5×104個/cm2の濃度で正常ヒト表皮メラノサイト(倉敷紡績社製)を播種し、二酸化炭素雰囲気下、37℃で24時間培養を行った。DMSOに対象化合物を溶解し培地に加え、翌日該培地を前日の培地と交換した。14Cラベルしたチオウラシルを0.25μCi(マイクロキュリー)添加し前記培養条件と同様の条件で3日間培養した。各ウェルから培養液を除去し、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)で洗浄後、トリクロロ酢酸(TCA)50μLを添加し細胞を溶解する。細胞が完全に溶解した後、水500μLを加え、ウェル中の全液性成分をチューブに移し、15分以上氷冷下で放置後、15000rpmで5分間遠心分離した。遠心分離後のチューブから上清を除去し、再度10%TCA500μLを添加し、氷冷下15分以上放置した。その後、15000rpmで5分間遠心分離した。再度上清を除去し、シンチレーターとしてアクアゾル-2(パーキンエルマー社製)を1mL加え、液体シンチレーションカウンター(LSC-6100:アロカ社製)にて放射線量を測定した。コントロールとして、該化合物を含まないサンプルを前記同様に調製し、コントロールに対する各化合物の放射線量の百分率を求め、メラニン量(%)とした。結果を表20に示す。
Claims (31)
- 次に示す一般式(1)で示されるフラボノイド、又は生理的に許容されるその塩からなるメラニン産生抑制剤。
一般式(1)
(但し、式中A、B、C、Dはそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキルオキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基を表し、且つ、少なくともひとつは酸素原子を含む基であり、前記置換基のいずれか原子は同一分子内の他の原子と結合を形成でき、E、Fは水素原子、水酸基、置換基を有してもよい炭素数1〜4のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数6〜12の芳香族基を表し、該置換基は水酸基、アルキルオキシ基、アシルオキシ基であり、Xは下記に示す置換基(1)、(2)または原子無存在を表し、破線の結合はあってもなくてもよいものとする。)
置換基(1)
(但し、式中R1、R2はそれぞれ独立に水素原子又は同一分子内の他の原子と結合している酸素原子を表す。)
置換基(2)
- 請求項1乃至請求項4のメラニン産生抑制剤を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
- 前記化合物がマメ科ハギ属トウクサハギからの抽出されたものであることを特徴とする、請求項5に記載の皮膚外用剤。
- 前記化合物が外用剤全体に対して0.00001質量%〜10質量%含有することを特徴とする、請求項5又は請求項6に記載の皮膚外用剤。
- 化粧料であることを特徴とする、請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 医薬部外品であることを特徴とする、請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 美白化粧料であることを特徴とする、請求項5乃至請求項9のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- メラニン産生抑制効果を有することを特徴とする、請求項5乃至請求項10に記載のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記化合物を0.00001〜10質量%含有するマメ科植物の抽出物であることを特徴とする、請求項5乃至請求項11のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 一般式(1)に表される化合物又はその塩を、マメ科ハギ属トウクサハギ地下部から水を含んでもよい有機溶媒により抽出した抽出物として含有することを特徴とする、請求項5乃至請求項12いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記抽出物の抽出に用いる有機溶媒が水を含んでもよいアルコール、ハロゲン化炭化水素、ジ(C1からC4)アルキルケトンであることを特徴とする、請求項21に記載の皮膚外用剤。
- 前記抽出物の抽出に用いる有機溶媒が水を含んでもよいアルコールであることを特徴とする、請求項21乃至請求項22いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記抽出物の抽出に用いる有機溶媒が水を含んでもよいハロゲン化炭化水素であることを特徴とする、請求項21乃至請求項22いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記抽出物の抽出に用いる有機溶媒が水を含んでもよいジ(C1からC4)アルキルケトンを特徴とする、請求項21乃至請求項22いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 一般式(1)に表される化合物又はその塩を、前記アルコール抽出物の親水性成分の除去物として含有することを特徴とする、請求項21乃至請求項23いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記抽出物におけるアルコールがメタノールであり、親水性成分の除去が、エーテルと水との液液抽出による水洗であることを特徴とする、請求項21乃至請求項23いずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- メラニン産生抑制剤としてマメ科植物の極性溶媒による抽出物で前記一般式(1)に表される化合物を0.00001〜10質量%含有するものであることを特徴とする、請求項5乃至請求項11のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記極性溶媒はエタノール、含水エタノール、多価アルコール、含水多価アルコールであることを特徴とする、請求項28に記載の皮膚外用剤。
- 前記抽出物は、一般式(1)に表される化合物を0.00001〜10質量%含有することを特徴とする、請求項27乃至請求項29のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記極性溶媒はエタノール、含水エタノール、多価アルコール、含水多価アルコールであることを特徴とする、請求項30に記載の皮膚外用剤。
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