JP2009197780A - 内燃機関のカバー体 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の機関本体の端部を軸方向から覆うと共に該端部と協働して内空間を形成する壁部を有するカバー体において、該内空間内においてブローバイガスを円滑に導くことが可能なブリーザ通路を形成しながら、軸方向でのカバー体の小型化および壁部の振動の抑制を図る。
【解決手段】チェーン室25を形成するチェーンカバー40の壁部50は、第1バンク部40aにおいて、クランク軸6の軸方向で機関本体の端部と対向する低壁部53aと、軸方向で前記端部と対向すると共に低壁部53aよりも軸方向で前記端部から離隔し、かつ軸方向の段差部51を介して低壁部53aと段違いに形成される高壁部53bとを有する。高壁部53bは、前記端部をシリンダブロックの下部からシリンダヘッドに渡って覆うと共に、クランク室内のブローバイガスを動弁室に導くブリーザ通路54を形成する。
【選択図】図3
【解決手段】チェーン室25を形成するチェーンカバー40の壁部50は、第1バンク部40aにおいて、クランク軸6の軸方向で機関本体の端部と対向する低壁部53aと、軸方向で前記端部と対向すると共に低壁部53aよりも軸方向で前記端部から離隔し、かつ軸方向の段差部51を介して低壁部53aと段違いに形成される高壁部53bとを有する。高壁部53bは、前記端部をシリンダブロックの下部からシリンダヘッドに渡って覆うと共に、クランク室内のブローバイガスを動弁室に導くブリーザ通路54を形成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関の機関本体側部材の端部をクランク軸の軸方向から覆うと共に該端部と協働して内空間を形成するカバー体に関する。そして、該カバー体は、例えば、動弁装置のカム軸を回転駆動するための伝動機構が配置される伝動室を形成する伝動カバーである。
内燃機関には、クランク軸の軸方向での機関本体の端部を覆うカバー体(例えば、動弁用のチェーン式伝動機構が配置されるチェーン室を形成するチェーンカバー)が備えられる。該カバー体は、機関本体の端部に結合される外縁部と、該端部をクランクケースからシリンダヘッドに渡ってクランク軸の軸方向から覆うと共に端部と協働して内空間(例えばチェーン室)を形成する壁部とを有する。そして、該壁部は、その剛性を高めて防振効果を向上させるための多数のリブを有する。
このようなカバー体において、前述の多数のリブの一部のリブを利用して、前記内空間内で飛散しているオイルを集めて、オイルパンに戻すための誘導路を形成したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−200089号公報
このようなカバー体において、前述の多数のリブの一部のリブを利用して、前記内空間内で飛散しているオイルを集めて、オイルパンに戻すための誘導路を形成したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
内燃機関の端部をクランク軸の軸方向から覆うカバー体において、該カバー体の壁部により形成される内空間が、クランク室内のブローバイガスをシリンダヘッドにより形成されるヘッド側空間(例えば動弁室)に案内するブリーザ通路を兼ねるようにする場合、該内空間に配置される部品(例えば動弁用の伝動機構)自体や巻掛け伝動機構のチェーンの走行などにより、ブローバイガスの流動が阻害されることがある。
そこで、前記内空間内でのブローバイガスの流れの円滑化を図るために、前記壁部と前記端部との軸方向での距離を大きくすることが考えられるが、これではカバー体の全体が軸方向で大型化する。また、特許文献1のように通路をカバー体のリブを利用して形成する場合、軸方向での該通路の幅(以下、「軸方向幅」という。)はリブの高さにより定まることから、該通路の軸方向幅を大きくするためにリブの高さを高くする必要があるので、やはりカバー体の全体が軸方向で大型化する。
また、前記内空間が、オイルが存在するオイル雰囲気空間であるときは、該内空間でブローバイガスへのオイルの混入が増大すると、気液分離器を大型化するなど、ブローバイガス中に混入しているオイルの分離量を多くする必要性が生じて、内燃機関の大型化やコストの増加を招来する。このため、前記内空間内において、ブローバイガスへのオイルの混入をできる限り抑制することが望ましい。
そこで、前記内空間内でのブローバイガスの流れの円滑化を図るために、前記壁部と前記端部との軸方向での距離を大きくすることが考えられるが、これではカバー体の全体が軸方向で大型化する。また、特許文献1のように通路をカバー体のリブを利用して形成する場合、軸方向での該通路の幅(以下、「軸方向幅」という。)はリブの高さにより定まることから、該通路の軸方向幅を大きくするためにリブの高さを高くする必要があるので、やはりカバー体の全体が軸方向で大型化する。
また、前記内空間が、オイルが存在するオイル雰囲気空間であるときは、該内空間でブローバイガスへのオイルの混入が増大すると、気液分離器を大型化するなど、ブローバイガス中に混入しているオイルの分離量を多くする必要性が生じて、内燃機関の大型化やコストの増加を招来する。このため、前記内空間内において、ブローバイガスへのオイルの混入をできる限り抑制することが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜7記載の発明は、内燃機関の機関本体側部材の端部を軸方向から覆うと共に該端部と協働して内空間を形成する壁部を有するカバー体において、該内空間内においてブローバイガスを円滑に導くことが可能なブリーザ通路を形成しながら、軸方向でのカバー体の小型化および壁部の振動の抑制を図ることを目的とする。そして、請求項2,3記載の発明は、さらに、ブリーザ通路の形成位置を工夫することにより、ブローバイガスを内空間内で円滑に導くことを目的とし、請求項5記載の発明は、さらに、内空間においてブリーザ通路を流れるブローバイガス中のオイルを減少させること、およびを目的とし、請求項6記載の発明は、さらに、壁部の低壁部により形成される軸方向でのスペースを利用して、カバー体の外側に配置される巻掛け伝動機構を軸方向でコンパクトに配置することを目的とし、請求項7記載の発明は、さらに、カバー体に形成される油路の通路壁を利用して、軸方向での段差部により形成される高壁部を有する壁部の振動を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、内燃機関(E)の機関本体側部材(Ea)の端部(1e,2e,102e,3e,4e,5e)に結合されるカバー体(40)であって、前記端部に結合される外縁部(43)と、前記端部(1e,2e,102e,3e,4e,5e)をクランクケース(1c)からシリンダヘッド(2)に渡ってクランク軸(6)の軸方向(A)から覆うと共に前記端部(1e,2e,102e,3e,5e)と協働して内空間(25)を形成する壁部(50)とを有するカバー体(40)において、前記壁部(50)は、前記軸方向(A)で前記端部(1e,2e)と対向する低壁部(53a)と、前記軸方向(A)で前記端部(1e,2e)と対向すると共に前記低壁部(53a)よりも前記軸方向(A)で前記端部(1e,2e)から離隔し、かつ前記軸方向(A)での段差部(51)を介して前記低壁部(53a)と段違いに形成される高壁部(53b)とを有し、前記高壁部(53b)は、前記端部(1e,2e)を前記クランクケース(1c)から前記シリンダヘッド(2)に渡って覆うと共に、前記クランクケース(1c)により形成されるクランク室内のブローバイガスを、前記シリンダヘッド(2)により形成されるヘッド側空間に導くブリーザ通路(54)を形成するカバー体(40)である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のカバー体(40)において、前記高壁部(53b)は、前記外縁部(43i)に隣接すると共に前記外縁部(43i)に沿って形成されるものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のカバー体(40)において、前記内燃機関(E)は、1対のバンク(b1,b2)と、前記1対のバンク(b1,b2)の内側に配置される吸気装置(N)と、前記1対のバンク(b1,b2)の外側に配置される排気装置(H)とを備えるV型内燃機関であり、前記高壁部(53b)は、前記壁部(50)において前記1対のバンク(b1,b2)の前記内側寄りに位置するものである。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載のカバー体(40)において、前記低壁部(53a)は、前記低壁部(50)に開口する窓部(60)を形成すると共に前記端部(2e)に結合される周壁(61)を有するものである。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載のカバー体(40)において、前記高壁部(53b)は、前記軸方向(A)で前記端部(1e)と対向する内面(41c)に形成された突条(59)を有し、前記突条(59)は、前記軸方向(A)から見て前記内燃機関(E)のシリンダ軸線方向と交差する方向に延びていて前記ブリーザ通路(54)を横切る堰を構成し、かつ前記段差部(51)と前記外縁部(43)とを連結しているものである。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項記載のカバー体(40)において、前記軸方向(A)で前記壁部(50)を挟んで前記内空間(25)と反対側の外空間には、無端伝動帯(35)に張力を付与するテンショナ(36)を備える巻掛け伝動機構(T3)が配置され、前記軸方向(A)で前記低壁部(53a)を挟んで前記端部(1e)とは反対側に前記テンショナ(36)が配置され、前記段差部(51)は、前記テンショナ(36)の揺動範囲外に形成されるものである。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項記載のカバー体(40)において、油路(Pa1,Pa2)を形成する通路壁(Wa1,Wa2)が前記段差部(51)に一体に設けられ、前記通路壁(Wa1,Wa2)は、前記低壁部(53a)および前記高壁部(53b)に渡って一体に設けられるものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のカバー体(40)において、前記高壁部(53b)は、前記外縁部(43i)に隣接すると共に前記外縁部(43i)に沿って形成されるものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のカバー体(40)において、前記内燃機関(E)は、1対のバンク(b1,b2)と、前記1対のバンク(b1,b2)の内側に配置される吸気装置(N)と、前記1対のバンク(b1,b2)の外側に配置される排気装置(H)とを備えるV型内燃機関であり、前記高壁部(53b)は、前記壁部(50)において前記1対のバンク(b1,b2)の前記内側寄りに位置するものである。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載のカバー体(40)において、前記低壁部(53a)は、前記低壁部(50)に開口する窓部(60)を形成すると共に前記端部(2e)に結合される周壁(61)を有するものである。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載のカバー体(40)において、前記高壁部(53b)は、前記軸方向(A)で前記端部(1e)と対向する内面(41c)に形成された突条(59)を有し、前記突条(59)は、前記軸方向(A)から見て前記内燃機関(E)のシリンダ軸線方向と交差する方向に延びていて前記ブリーザ通路(54)を横切る堰を構成し、かつ前記段差部(51)と前記外縁部(43)とを連結しているものである。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項記載のカバー体(40)において、前記軸方向(A)で前記壁部(50)を挟んで前記内空間(25)と反対側の外空間には、無端伝動帯(35)に張力を付与するテンショナ(36)を備える巻掛け伝動機構(T3)が配置され、前記軸方向(A)で前記低壁部(53a)を挟んで前記端部(1e)とは反対側に前記テンショナ(36)が配置され、前記段差部(51)は、前記テンショナ(36)の揺動範囲外に形成されるものである。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項記載のカバー体(40)において、油路(Pa1,Pa2)を形成する通路壁(Wa1,Wa2)が前記段差部(51)に一体に設けられ、前記通路壁(Wa1,Wa2)は、前記低壁部(53a)および前記高壁部(53b)に渡って一体に設けられるものである。
請求項1記載の発明によれば、機関本体側部材の端部に結合されるカバー体において、該端部をクランク軸の軸方向から覆って内空間を形成する壁部が、低壁部と、軸方向での段差部を介して低壁部よりも軸方向で前記端部から離隔した高壁部とを有し、壁部において局部的に軸方向で外側に突出した該高壁部により、内空間において局部的に軸方向で外側に突出した空間部分が形成され、該空間部分により軸方向幅が大きくされたブリーザ通路が形成される。この結果、ブローバイガスは、内空間が軸方向で拡幅されて形成されたブリーザ通路内を円滑に流動するので、前記内空間内において、ブローバイガスをヘッド側空間に円滑に導くことができる。
しかも、ブリーザ通路を形成する高壁部以外の壁部の部分である低壁部は、高壁部よりも軸方向で端部寄りに位置するので、この低壁部により軸方向でカバー体を小型化できる。
また、壁部には、低壁部、段差部および高壁部から構成される段部が形成されるので、該段部により壁部の剛性が高められて、内燃機関の振動に起因する壁部の膜面振動が抑制される。
請求項2記載の事項によれば、ブリーザ通路が外縁部により形成されることから、ブローバイガスはブリーザ通路内を外縁部により乱れが規制されつつ流動するので、ブローバイガスが内空間においてブリーザ通路から拡散することが抑制されて、ブローバイガスをヘッド側空間に円滑に導くことができる。
請求項3記載の事項によれば、ブリーザ通路は、カバー体において排気装置から遠方寄りの位置に形成されるので、1対のバンクの外側に配置される排気装置の高熱によりブローバイガスに流動の乱れが発生することが抑制されて、ブローバイガスを円滑にヘッド側空間に導くことができる。
請求項4記載の事項によれば、低壁部は、壁部に開口する窓部を形成する周壁で端部に結合されるので、低壁部の剛性が高められて、低壁部での膜面振動が抑制される。また、窓部を形成する周壁は、高壁部に比べて軸方向で端部に近い位置にある低壁部に設けられることから、高壁部に窓部を形成する周壁が設けられる場合に比べて、周壁の軸方向での高さを低くすることができるので、周壁を有するカバー体を軽量化できる。
請求項5記載の事項によれば、突条が、クランクケースからシリンダヘッドに渡ってシリンダ軸線方向に延びているブリーザ通路を横切る堰を構成することから、ブローバイガスがこの突条に衝突することによりブローバイガスに混入しているオイルが突条に付着して分離されるので、ブリーザ通路を流れるブローバイガス中のオイルを減少させることができる。
また、突条は外縁部と段差部とを連結しているので、突条により高壁部および段差部の剛性が高められて、壁部の振動が抑制される。
請求項6記載の事項によれば、壁部において軸方向で端部に近い部位である低壁部により形成される軸方向でのスペースを利用してテンショナが配置されることから、軸方向で端部に近い位置にテンショナを配置することができるので、テンショナを備える巻掛け伝動機構を、軸方向でコンパクトに配置することができる。
請求項7記載の事項によれば、カバー体に設けられる油路を形成する通路壁を利用して、段差部を横切る方向で壁部の剛性が高められるので、段差部に起因して該段差部を中心に壁部が屈曲するように発生する屈曲振動を抑制できる。
しかも、ブリーザ通路を形成する高壁部以外の壁部の部分である低壁部は、高壁部よりも軸方向で端部寄りに位置するので、この低壁部により軸方向でカバー体を小型化できる。
また、壁部には、低壁部、段差部および高壁部から構成される段部が形成されるので、該段部により壁部の剛性が高められて、内燃機関の振動に起因する壁部の膜面振動が抑制される。
請求項2記載の事項によれば、ブリーザ通路が外縁部により形成されることから、ブローバイガスはブリーザ通路内を外縁部により乱れが規制されつつ流動するので、ブローバイガスが内空間においてブリーザ通路から拡散することが抑制されて、ブローバイガスをヘッド側空間に円滑に導くことができる。
請求項3記載の事項によれば、ブリーザ通路は、カバー体において排気装置から遠方寄りの位置に形成されるので、1対のバンクの外側に配置される排気装置の高熱によりブローバイガスに流動の乱れが発生することが抑制されて、ブローバイガスを円滑にヘッド側空間に導くことができる。
請求項4記載の事項によれば、低壁部は、壁部に開口する窓部を形成する周壁で端部に結合されるので、低壁部の剛性が高められて、低壁部での膜面振動が抑制される。また、窓部を形成する周壁は、高壁部に比べて軸方向で端部に近い位置にある低壁部に設けられることから、高壁部に窓部を形成する周壁が設けられる場合に比べて、周壁の軸方向での高さを低くすることができるので、周壁を有するカバー体を軽量化できる。
請求項5記載の事項によれば、突条が、クランクケースからシリンダヘッドに渡ってシリンダ軸線方向に延びているブリーザ通路を横切る堰を構成することから、ブローバイガスがこの突条に衝突することによりブローバイガスに混入しているオイルが突条に付着して分離されるので、ブリーザ通路を流れるブローバイガス中のオイルを減少させることができる。
また、突条は外縁部と段差部とを連結しているので、突条により高壁部および段差部の剛性が高められて、壁部の振動が抑制される。
請求項6記載の事項によれば、壁部において軸方向で端部に近い部位である低壁部により形成される軸方向でのスペースを利用してテンショナが配置されることから、軸方向で端部に近い位置にテンショナを配置することができるので、テンショナを備える巻掛け伝動機構を、軸方向でコンパクトに配置することができる。
請求項7記載の事項によれば、カバー体に設けられる油路を形成する通路壁を利用して、段差部を横切る方向で壁部の剛性が高められるので、段差部に起因して該段差部を中心に壁部が屈曲するように発生する屈曲振動を抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図18を参照して説明する。
図1を参照すると、内燃機関Eは、車両に搭載されるV型の多気筒4ストローク内燃機関であり、機関本体側部材としての機関本体Eaと、機関本体Eaの、軸方向Aでの一方の端部を覆うチェーンカバー40とを備える。伝動カバーとしてのチェーンカバー40は、機関本体Eaに着脱可能に結合されるカバー体である。
図1を参照すると、内燃機関Eは、車両に搭載されるV型の多気筒4ストローク内燃機関であり、機関本体側部材としての機関本体Eaと、機関本体Eaの、軸方向Aでの一方の端部を覆うチェーンカバー40とを備える。伝動カバーとしてのチェーンカバー40は、機関本体Eaに着脱可能に結合されるカバー体である。
機関本体Eaは、V字形の1対のバンクb1,b2を構成するように配列された複数のシリンダ(図3には、バンクb1の1つのシリンダ26が示されている。)を有するシリンダブロック1と、第1,第2バンクb1,b2のそれぞれにおいてシリンダ26の上端部に結合される1対のシリンダヘッド2,102 および各シリンダヘッド2,102 の上端部に結合される1対のシリンダヘッドカバー5と、シリンダブロック1の下端部に結合されるロアブロック3と、ロアブロック3の下端部に結合されるオイルパン4とから構成される。
シリンダブロック1の下部1c、ロアブロック3およびオイルパン4は、内燃機関Eに備えられる回転軸としてのクランク軸6が配置されるクランク室を形成するクランクケースを構成し、該クランク軸6はシリンダブロック1の下部1cおよびロアブロック3に回転可能に支持される。ここで、下部1cとは、シリンダ軸線方向で各シリンダ26のシリンダボア26a(図3参照)よりも、クランク軸6寄りの部分である。
シリンダブロック1の下部1c、ロアブロック3およびオイルパン4は、内燃機関Eに備えられる回転軸としてのクランク軸6が配置されるクランク室を形成するクランクケースを構成し、該クランク軸6はシリンダブロック1の下部1cおよびロアブロック3に回転可能に支持される。ここで、下部1cとは、シリンダ軸線方向で各シリンダ26のシリンダボア26a(図3参照)よりも、クランク軸6寄りの部分である。
なお、明細書および特許請求の範囲において、クランク軸6の軸方向A(図2参照)は、クランク軸6の回転中心線LCの方向である。また、実施形態において、上下方向は、クランク軸6の回転中心線LCが水平面に含まれるとしたときの鉛直方向であるとする。
そして、側方向は、軸方向Aから見て前記シリンダのシリンダ軸線の方向(以下、「シリンダ軸線方向」という。)に直交する方向であるとする。
そして、側方向は、軸方向Aから見て前記シリンダのシリンダ軸線の方向(以下、「シリンダ軸線方向」という。)に直交する方向であるとする。
図3を併せて参照すると、各シリンダ26の前記シリンダボア26aにはピストン27が摺動可能に嵌合する。各バンクb1,b2のシリンダヘッド2,102 には、シリンダ軸線方向でピストン27との間に形成される燃焼室28に連通する吸気ポートおよび排気ポートをそれぞれ開閉する吸気弁および排気弁と、該吸気弁および該排気弁をクランク軸6の回転位置に応じて開閉する動弁装置とが設けられる。
各シリンダヘッド2,102 において、前記吸気ポートの入口が開口する側壁には、吸入空気を該吸気ポートに導く吸気マニホルドNaを有する吸気装置Nが接続され、前記排気ポートの出口が開口する側壁には、燃焼室28から前記排気ポートを経て排出された排気ガスが導かれる排気マニホルドHaを有する排気装置Hが接続される。それゆえ、軸方向Aから見て、1対のバンクb1,b2により形成されるバンク空間8に配置される吸気装置Nは1対のバンクb1,b2の内側に配置され、排気装置Hは1対のバンクb1,b2の外側に配置される。各バンクb1,b2においては、軸方向Aから見て、前記側方向でシリンダ軸線Lyを挟んで配置される吸気装置Nおよび排気装置Hが、それぞれ吸気側および排気側でシリンダヘッド2,102 に接続される。
そして、ピストン27は、前記各燃焼室内での燃料の燃焼により発生する燃焼ガスの圧力により駆動されて往復運動し、コンロッド29を介してクランク軸6を回転方向R(図3参照)に回転駆動する。
ここで、吸気側および排気側は、軸方向Aから見て、シリンダ軸線Lyに対して、吸気装置Nがシリンダヘッド2,102 に接続される側および排気装置Hがシリンダヘッド2,102 に接続される側をそれぞれ意味する。そして、吸気側および排気側の一方を一側とするとき、吸気側および排気側の他方は他側である。
各シリンダヘッド2,102 において、前記吸気ポートの入口が開口する側壁には、吸入空気を該吸気ポートに導く吸気マニホルドNaを有する吸気装置Nが接続され、前記排気ポートの出口が開口する側壁には、燃焼室28から前記排気ポートを経て排出された排気ガスが導かれる排気マニホルドHaを有する排気装置Hが接続される。それゆえ、軸方向Aから見て、1対のバンクb1,b2により形成されるバンク空間8に配置される吸気装置Nは1対のバンクb1,b2の内側に配置され、排気装置Hは1対のバンクb1,b2の外側に配置される。各バンクb1,b2においては、軸方向Aから見て、前記側方向でシリンダ軸線Lyを挟んで配置される吸気装置Nおよび排気装置Hが、それぞれ吸気側および排気側でシリンダヘッド2,102 に接続される。
そして、ピストン27は、前記各燃焼室内での燃料の燃焼により発生する燃焼ガスの圧力により駆動されて往復運動し、コンロッド29を介してクランク軸6を回転方向R(図3参照)に回転駆動する。
ここで、吸気側および排気側は、軸方向Aから見て、シリンダ軸線Lyに対して、吸気装置Nがシリンダヘッド2,102 に接続される側および排気装置Hがシリンダヘッド2,102 に接続される側をそれぞれ意味する。そして、吸気側および排気側の一方を一側とするとき、吸気側および排気側の他方は他側である。
各シリンダヘッド2,102 とシリンダヘッドカバー5とが協働して形成するヘッド側空間としての動弁室内に配置される前記各動弁装置は、シリンダヘッド2,102 に回転可能に支持される吸気カム軸10および排気カム軸11と、吸気ロッカアームおよび排気ロッカアームと、前記吸気弁および前記排気弁のバルブリフト量特性および開閉時期であるバルブ作動特性を変更可能な作動特性可変機構とを備える可変動弁装置である。そして、吸気カム軸10および排気カム軸11にそれぞれ設けられる吸気カムおよび排気カムは、それぞれ、前記吸気ロッカアームおよび前記排気ロッカアームを介して前記吸気弁および前記排気弁を開閉する。
また、前記作動特性可変機構は、作動形態が異なる複数のロッカアームから構成される前記吸気ロッカアームおよび前記排気ロッカアームにおいてバルブリフト量特性を変更するために前記複数のロッカアームの連結および連結解除が可能な連結切換機構を備えるバルブリフト量制御機構(図示されず)と、クランク軸6の位相に対する吸気カム軸10および排気カム軸11の位相をそれぞれ変更して前記吸気弁および前記排気弁の開閉時期を変更するために後述する各被動スプロケット21,22と各カム軸10,11との相対的な回転位置を変更する位相制御機構12,13とから構成される。
また、前記作動特性可変機構は、作動形態が異なる複数のロッカアームから構成される前記吸気ロッカアームおよび前記排気ロッカアームにおいてバルブリフト量特性を変更するために前記複数のロッカアームの連結および連結解除が可能な連結切換機構を備えるバルブリフト量制御機構(図示されず)と、クランク軸6の位相に対する吸気カム軸10および排気カム軸11の位相をそれぞれ変更して前記吸気弁および前記排気弁の開閉時期を変更するために後述する各被動スプロケット21,22と各カム軸10,11との相対的な回転位置を変更する位相制御機構12,13とから構成される。
前記バルブリフト量制御機構および位相制御機構12,13は、内燃機関Eのオイルポンプ7(図3参照)から吐出されたオイルを作動油とする油圧式の機構であり、内燃機関Eに備えられる部品であるスプール弁からなる油圧制御弁14〜16(図1には、位相制御機構12,13をそれぞれ制御する油圧制御弁14.15が示され、図3には、前記バルブリフト量制御機構を制御する油圧制御弁16が模式的に示されている。)を備える油圧制御機構により制御される。油圧制御弁14,15は、後述する窓部60,160 内に配置または挿入され、シリンダヘッド2,102 に設けられる装着部である装着孔17,18(図4,図11参照)に挿入された状態で、ボルトによりシリンダヘッド2,102 に着脱可能に取り付けられる。また、油圧制御弁16もシリンダヘッド2,102 に取り付けられる。
各カム軸10,11は、内燃機関Eに備えられる部品としての動弁用伝動機構T1,T2を介して伝達されるクランク軸6のトルクにより回転駆動される。伝動機構T1,T2は、クランク軸6に設けられた駆動回転体である駆動スプロケット20,120 と、両カム軸10,11に位相制御機構12,13を介して設けられた被動回転体である被動スプロケット21,22と、これらスプロケット20,120 ;21,22に掛け渡されて駆動スプロケット20;120 のトルクを各被動スプロケット21,22に伝達する無端伝動帯である無端のチェーン23;123 と、チェーン23,123 に張力を付与するテンショナ24とを備える巻掛け伝動機構である。テンショナ24は、チェーン23,123 が摺接するテンショナシュー24aと、該テンショナシュー24aをチェーン23,123 に押し付けるテンショナリフタ24bとを備える。
伝動機構T1,T2は、シリンダブロック1、シリンダヘッド2,102 、ロアブロック3、オイルパン4およびシリンダヘッドカバー5のそれぞれの、軸方向Aでの一方の端部1e,2e,102e,3e,4e,5eに結合されるチェーンカバー40と、端部1e,2e,102e,3e,5eとの協働により形成されるチェーン室25(図6〜図9も参照)内に配置される。
そして、チェーンカバー40を境にして、伝動機構T1,T2が配置されるチェーンカバー40の内側に対して、チェーンカバー40の外側には、軸方向Aでチェーンカバー40に隣接して、内燃機関Eに備えられる1以上の補機をクランク軸6のトルクにより駆動するための補機駆動用伝動機構T3が配置される。
伝動機構T3は、クランク軸6の軸端部6eに設けられる駆動プーリ30と、シリンダブロック1およびロアブロック3にブラケットを介して取り付けられる交流発電機および空調用コンプレッサをそれぞれ回転駆動する発電機用被動プーリ31およびコンプレッサ用被動プーリ32と、内燃機関Eを冷却する冷却水を圧送する冷却水ポンプを回転駆動する冷却水ポンプ用被動プーリ33と、アイドルプーリ34と、これらプーリ30〜34に掛け渡された無端のベルト35と、ベルト35に張力を付与するテンショナ36とを備える。テンショナ36は、ベルト35が巻き掛けられるテンショナプーリ36aと、ベルト35を押圧する押圧部であるテンショナプーリ36aを回転可能に支持すると共にシリンダブロック1に揺動可能に支持される支持部材である支持アーム36bとを備える。支持アーム36bは、ベルト35の張力をほぼ一定に維持するように、ベルト35の張力に応じて揺動中心線Lp(図1参照)を中心に揺動する。
そして、チェーンカバー40を境にして、伝動機構T1,T2が配置されるチェーンカバー40の内側に対して、チェーンカバー40の外側には、軸方向Aでチェーンカバー40に隣接して、内燃機関Eに備えられる1以上の補機をクランク軸6のトルクにより駆動するための補機駆動用伝動機構T3が配置される。
伝動機構T3は、クランク軸6の軸端部6eに設けられる駆動プーリ30と、シリンダブロック1およびロアブロック3にブラケットを介して取り付けられる交流発電機および空調用コンプレッサをそれぞれ回転駆動する発電機用被動プーリ31およびコンプレッサ用被動プーリ32と、内燃機関Eを冷却する冷却水を圧送する冷却水ポンプを回転駆動する冷却水ポンプ用被動プーリ33と、アイドルプーリ34と、これらプーリ30〜34に掛け渡された無端のベルト35と、ベルト35に張力を付与するテンショナ36とを備える。テンショナ36は、ベルト35が巻き掛けられるテンショナプーリ36aと、ベルト35を押圧する押圧部であるテンショナプーリ36aを回転可能に支持すると共にシリンダブロック1に揺動可能に支持される支持部材である支持アーム36bとを備える。支持アーム36bは、ベルト35の張力をほぼ一定に維持するように、ベルト35の張力に応じて揺動中心線Lp(図1参照)を中心に揺動する。
図1〜図4を参照すると、各端部1e,2e,102e,3e,4e,5eに結合されるチェーンカバー40は、形成材料である金属材料としてのアルミニウム合金から鋳造により成形された単一の成形品であり、両バンクb1,b2に対応して、軸方向Aから見てV字形を形成する1対の第1,第2バンク部40a,40bを有する。
そして、チェーンカバー40は、内面41および外面42から構成される表面と、各端部1e,2e,102e,3e,4e,5eに一体成形されて設けられる帯状の結合座9a,9b(図1には、オイルパン4における結合座9aが示され、図6,図8には、シリンダブロック1の端部1eにおける結合座9bが示されている。)に結合される外縁部43と、該外縁部43の内周側に位置すると共に端部1e,2e,102e,3eをロアブロック3からシリンダブロック1を経てシリンダヘッド2,102 に渡って軸方向Aから覆う被覆部としての壁部50とを有する。
壁部50は、所定方向としての軸方向Aでシリンダブロック1、シリンダヘッド2,102 およびロアブロック3の各端部1e,2e,102e,3eと対向して配置されて、それら端部1e,2e,102e,3eおよびシリンダヘッドカバー5の端部5eと協働して内空間としての伝動室であるチェーン室25を形成する。
そして、チェーンカバー40は、内面41および外面42から構成される表面と、各端部1e,2e,102e,3e,4e,5eに一体成形されて設けられる帯状の結合座9a,9b(図1には、オイルパン4における結合座9aが示され、図6,図8には、シリンダブロック1の端部1eにおける結合座9bが示されている。)に結合される外縁部43と、該外縁部43の内周側に位置すると共に端部1e,2e,102e,3eをロアブロック3からシリンダブロック1を経てシリンダヘッド2,102 に渡って軸方向Aから覆う被覆部としての壁部50とを有する。
壁部50は、所定方向としての軸方向Aでシリンダブロック1、シリンダヘッド2,102 およびロアブロック3の各端部1e,2e,102e,3eと対向して配置されて、それら端部1e,2e,102e,3eおよびシリンダヘッドカバー5の端部5eと協働して内空間としての伝動室であるチェーン室25を形成する。
外縁部43は、結合座9a,9bに対応して帯状に延びていて結合座9a,9bに合わせられる合わせ面45a,45bを有する合わせ部44a,44bと、合わせ部44bから軸方向Aに立ち上がる立上がり壁部44c(図7も参照)と、合わせ部44a,44bの外周側に位置する1対のカバー側当接部77,177 とを有する。
合わせ部44a,44bは、オイルパン4の結合座9aに上下方向で合わせられる合わせ面45aを有する合わせ部44aと、結合座9bに軸方向Aで合わせられる合わせ面45bを有する合わせ部44bとから構成される。そして、合わせ部44a,44bは、外縁部43に沿って間隔をおいて配置された複数の結合部としての結合ボス部46a,46bを有する。結合座9aに結合される結合ボス部46aには結合具としてのボルトB1がねじ込まれるネジ孔が設けられ、結合座9bに結合される結合ボス部46bには結合具としてのボルトB2が挿通される挿通孔46hが設けられる。
このため、外縁部43は結合ボス部46a,46bにおいてボルトB1,B2が結合座9a,9bにねじ込まれて締結される。また、合わせ面45a,45bは、結合座9a,9bとの間を密封するシール面でもある。それゆえ、合わせ部44a,44bは、各端部1e,2e,102e,3e,4e,5eとの間を密封するシール部である。なお、合わせ面45a,45bには、シール部材としての液状シール材が塗布されて、結合座9a,9bと合わせ部44a,44bとの間がシールされる。
各当接部77,177 は、後述するカバー側油路Pa,Pbの通路壁Wa1,Wb1を構成し、シリンダブロック1に設けられた当接部9m,9n(図6,図8参照)に当接する当接面77a,177a(図4参照)を有する。
合わせ部44a,44bは、オイルパン4の結合座9aに上下方向で合わせられる合わせ面45aを有する合わせ部44aと、結合座9bに軸方向Aで合わせられる合わせ面45bを有する合わせ部44bとから構成される。そして、合わせ部44a,44bは、外縁部43に沿って間隔をおいて配置された複数の結合部としての結合ボス部46a,46bを有する。結合座9aに結合される結合ボス部46aには結合具としてのボルトB1がねじ込まれるネジ孔が設けられ、結合座9bに結合される結合ボス部46bには結合具としてのボルトB2が挿通される挿通孔46hが設けられる。
このため、外縁部43は結合ボス部46a,46bにおいてボルトB1,B2が結合座9a,9bにねじ込まれて締結される。また、合わせ面45a,45bは、結合座9a,9bとの間を密封するシール面でもある。それゆえ、合わせ部44a,44bは、各端部1e,2e,102e,3e,4e,5eとの間を密封するシール部である。なお、合わせ面45a,45bには、シール部材としての液状シール材が塗布されて、結合座9a,9bと合わせ部44a,44bとの間がシールされる。
各当接部77,177 は、後述するカバー側油路Pa,Pbの通路壁Wa1,Wb1を構成し、シリンダブロック1に設けられた当接部9m,9n(図6,図8参照)に当接する当接面77a,177a(図4参照)を有する。
チェーンカバー40の表面を構成する内面41は、外縁部43および壁部50のチェーン室25に対面する内壁面41cと、上下方向で端部4eに対向する合わせ面45aと、軸方向Aで端部1e,2e,102e,3e,5eに対向する合わせ面45bと、後述する周壁61,161の合わせ面63,163 と、当接面77a,177aと、後述するカバー側当接部87,187 の当接面87a,187aとを含む。また、チェーンカバー40の表面を構成する外面42は、チェーンカバー40を境にして、チェーン室25とは反対側の空間である外空間に対面する面である。
そして、各合わせ面45b,63,163 、各当接面77a,177a,87a,187aは、この実施形態では軸方向Aに直交する同一の平面上に位置するが、別の例として、軸方向Aに交差すると共に互いに平行な複数の平面上、または軸方向Aに直交以外の態様で交差する同一の平面上に位置していてもよい。
ここで、結合座9a,9bへのチェーンカバー40の取付方向は、合わせ面45bに直交する方向または軸方向Aであるとする。
そして、各合わせ面45b,63,163 、各当接面77a,177a,87a,187aは、この実施形態では軸方向Aに直交する同一の平面上に位置するが、別の例として、軸方向Aに交差すると共に互いに平行な複数の平面上、または軸方向Aに直交以外の態様で交差する同一の平面上に位置していてもよい。
ここで、結合座9a,9bへのチェーンカバー40の取付方向は、合わせ面45bに直交する方向または軸方向Aであるとする。
端部1e,2e,102e,3e,5eおよび伝動機構T1,T2を軸方向Aで外側から覆う壁部50は、該壁部50を軸方向Aに貫通する空間である窓部60,160 ,66,69を形成する環状の周壁61,161 ,65,68と、各バンク部40a,40bに配置されてカバー側油路Pa,Pbを形成する通路壁Wa1,Wa2,Wb1,Wb2(図14〜図17も参照)と、各バンクb1,b2に配置されてチェーンカバー40に取り付けられる被取付部品としてのエンジンハンガ93(図1参照)が取り付けられる取付座91,92と、壁部50を軸方向Aでの段部55a,55bを有する壁とするための段差部51,52と、壁部50の剛性を高めて壁部50の膜面振動を抑制するための多数のリブ58a,58b,58cとを有する。
壁部50は、軸方向Aでの段差部51が形成されることにより、結合座9bまたは合わせ面45bからの軸方向Aでの距離が異なる複数の壁部分である第1被覆部としての低壁部53aと、第2被覆部としての高壁部53b,53cとを有する。高壁部53b,53cは、低壁部53aよりも軸方向Aで端部1e,2e,102e,3e,5eから離隔し、かつ低壁部53aとの間に形成される段差部51を介して段違いに形成される。
合わせ面45bからの距離が低壁部53aよりも大きい高壁部53b,53cは、別の段差部52により形成される第1壁部分としての第1高壁部53bと第2壁部分としての第2高壁部53cとを有する。第2高壁部53cは、合わせ面45bからの距離が該第1高壁部53bよりも大きい。そして、低壁部53aおよび第1,第2高壁部53b,53cは、合わせ面45bにほぼ平行である(または、軸方向Aにほぼ直交する)と共にほぼ平面状であり、壁部50における平面部である。
合わせ面45bからの距離が低壁部53aよりも大きい高壁部53b,53cは、別の段差部52により形成される第1壁部分としての第1高壁部53bと第2壁部分としての第2高壁部53cとを有する。第2高壁部53cは、合わせ面45bからの距離が該第1高壁部53bよりも大きい。そして、低壁部53aおよび第1,第2高壁部53b,53cは、合わせ面45bにほぼ平行である(または、軸方向Aにほぼ直交する)と共にほぼ平面状であり、壁部50における平面部である。
内壁面41cおよび外面42において段差を形成している段差部51は、第1バンク部40aにおいて、伝動機構T1のチェーン23の弛み側23aの外側に沿いながら、かつバンク空間8寄りまたは吸気側で、シリンダブロック1の下部1cからシリンダヘッド2,102 に渡ってシリンダ軸線方向に延びている。
低壁部53aは、第1バンク部40aにおいて、主に排気側に位置し、かつその一部が吸気側のシリンダ軸線Ly寄りに位置して、軸方向Aでチェーン室25を挟んで端部1e,2eと対向すると共に、該端部1e,2eをシリンダブロックの下部1cからシリンダヘッド2に渡って覆うようにシリンダ軸線方向に延びている。図1に示されるように、低壁部53aは、駆動スプロケット20と被動スプロケット21,22との間に位置するチェーン23の部分を軸方向Aで外側から覆う。
第1高壁部53bは、第1バンク部40aにおいて、主に吸気側に位置して、軸方向Aでチェーン室25を挟んで端部1e,2eと対向すると共に、該端部1e,2eを下部1cからシリンダヘッド2に渡って覆うように、シリンダ軸線方向に延びている。そして、第1バンク部40aにおいて、第1高壁部53bは、軸方向Aから各被動スプロケット21,22の過半および各カム軸10,11を覆う。
また、第1高壁部53bは、第2バンク部40bにおいて、吸気側および排気側のほぼ全範囲で、該端部1e,102eをシリンダブロックの下部1cからシリンダヘッド2,102 に渡って覆うように、シリンダ軸線方向に延びている。
また、第1高壁部53bは、第2バンク部40bにおいて、吸気側および排気側のほぼ全範囲で、該端部1e,102eをシリンダブロックの下部1cからシリンダヘッド2,102 に渡って覆うように、シリンダ軸線方向に延びている。
第1バンク部40aの第1高壁部53bは、第1バンク部40aにおいて局部的に軸方向Aに突出している壁であり、チェーン室25において、局部的に、軸方向Aで低壁部53aよりも外側に突出した空間部分である突出空間25aを形成し(図7も参照)、該突出空間25aを含めて軸方向Aで端部1e,2eとの間に、チェーン室25の一部として、ブリーザ通路54を形成する。それゆえ、ブリーザ通路54は、突出空間25aの分だけ軸方向幅が大きくされている。
ブリーザ通路54は、前記クランク室内のブローバイガスをシリンダヘッド2により形成される前記動弁室に導くために、該クランク室と該動弁室とを連通させる連通路である。
そして、該動弁室内に導かれたブローバイガスは、前記動弁室内に設けられた気液分離器を通過した後、吸気装置Nに導かれて吸入空気と混合されて、燃焼室28に吸入される。
ブリーザ通路54は、前記クランク室内のブローバイガスをシリンダヘッド2により形成される前記動弁室に導くために、該クランク室と該動弁室とを連通させる連通路である。
そして、該動弁室内に導かれたブローバイガスは、前記動弁室内に設けられた気液分離器を通過した後、吸気装置Nに導かれて吸入空気と混合されて、燃焼室28に吸入される。
第1バンク部40aでの壁部50において、第1高壁部53bおよびブリーザ通路54は、外縁部43のうちの、前記側方向でシリンダ軸線Lyを挟む吸気側の側縁部43iと排気側の側縁部43eとの間に形成され、この実施形態では、バンク空間8寄りに位置する側縁部43iに前記側方向で隣接すると共に、側縁部43eよりも上方に位置する該側縁部43iに沿ってシリンダ軸線方向に延びている。
このため、突出空間25aは、第1高壁部53bと段差部51と側縁部43iの立上がり壁部44cとにより形成される(図7参照)。また、ブリーザ通路43はバンク空間8寄りに位置することから、排気マニホルドHaに近い側縁部43eから、より遠方にあるために、ブリーザ通路54を流通するブローバイガスが排気マニホルドNaの高熱の影響を受けにくい。
また、第1高壁部53bは低壁部53aよりも上方側に位置し、ブリーザ通路54はチェーン室25の上端の空間部分を構成することから、チェーン室25内のオイルの大部分は、チェーン室25において軸方向Aで端部1e,2eと低壁部53aとの間に形成される下部空間で流動するので、チェーン室25内のオイルがブリーザ通路54に流入することが抑制される。
このため、突出空間25aは、第1高壁部53bと段差部51と側縁部43iの立上がり壁部44cとにより形成される(図7参照)。また、ブリーザ通路43はバンク空間8寄りに位置することから、排気マニホルドHaに近い側縁部43eから、より遠方にあるために、ブリーザ通路54を流通するブローバイガスが排気マニホルドNaの高熱の影響を受けにくい。
また、第1高壁部53bは低壁部53aよりも上方側に位置し、ブリーザ通路54はチェーン室25の上端の空間部分を構成することから、チェーン室25内のオイルの大部分は、チェーン室25において軸方向Aで端部1e,2eと低壁部53aとの間に形成される下部空間で流動するので、チェーン室25内のオイルがブリーザ通路54に流入することが抑制される。
第1バンク1bにおいて、第1高壁部53bおよびブリーザ通路54は、軸方向Aから見て、チェーン23の外側を、その弛み側23aに沿って延びており、かつテンショナシュー24aと重なる位置、およびシリンダボア26aと重なる位置にある。そして、ブリーザ通路54に沿うチェーン23の走行方向が、ブローバイガスが前記動弁室に向かう方向に沿う方向である。
図3〜図5を参照すると、第1高壁部53bは、軸方向Aで端部1eと対向する内壁面41cに形成された突条59を有する。軸方向Aで端部1eに向かって(すなわち内側に向かって)突出する突条59は、軸方向Aから見てシリンダ軸線方向と交差する方向に直線状に延びていて段差部51と側縁部43iの結合ボス部46b1とを連結する。突条59は、上部の接続部である結合ボス部46b1から下部の接続部である段差部51に向かって、下方で、かつシリンダ軸線方向において回転中心線Lcに近づく方向に傾斜している。また、段差部51は、その端部で外縁部43の結合ボス部46bに接続している。
突条59の高さは、内壁面41cから軸方向Aでの端部51aの高さに等しく、該突条59の頂部が低壁部53aの内壁面41cに設けられたリブ58cの頂部と同じ高さとなるように、または段差部51の段差にほぼ等しくなるように設定されている。突条59は、ブリーザ通路54の上流部における通路部分としての入口54aにおいて、第1高壁部53b側から突出空間25aをほぼ塞ぐように延びている。そして、前記クランク室からのブローバイガスは、軸方向Aで突条59と端部1eとの間に形成される該入口54aを通って、ブリーザ通路54に流入する。それゆえ、突条59はブリーザ通路54の入口54aを横切る堰を構成する。
突条59の高さは、内壁面41cから軸方向Aでの端部51aの高さに等しく、該突条59の頂部が低壁部53aの内壁面41cに設けられたリブ58cの頂部と同じ高さとなるように、または段差部51の段差にほぼ等しくなるように設定されている。突条59は、ブリーザ通路54の上流部における通路部分としての入口54aにおいて、第1高壁部53b側から突出空間25aをほぼ塞ぐように延びている。そして、前記クランク室からのブローバイガスは、軸方向Aで突条59と端部1eとの間に形成される該入口54aを通って、ブリーザ通路54に流入する。それゆえ、突条59はブリーザ通路54の入口54aを横切る堰を構成する。
このため、前記クランク室から流出したブローバイガスがブリーザ通路54に流入するとき、その一部が突条59に衝突してブローバイガスに混入しているオイルが突条59に付着して分離される。さらに、ブリーザ通路54の外部で第1高壁部53bの内壁面41cを伝うオイルは、突条59によりブリーザ通路に流入することが阻止または抑制される。そして、分離されたオイルまたは付着したオイルは、ブリーザ通路54よりも上流側で突条59を流下して、内壁面41cを伝ってオイルパン4(図1参照)に戻る。このように、突条59は、ブローバイガス中に混入しているオイルを分離して、ブリーザ通路54を流れるブローバイガスまたは前記動弁室に導かれるブローバイガスに混入しているオイルの量を減少させる機能を有するオイル分離壁である。
図1,図3〜図5を参照すると、低壁部53aが設けられることにより、部分的に端部1e,2eの結合座9bからの軸方向Aへの壁部50の突出量が抑えられるので、低壁部53aにより形成されるスペースを利用して、軸方向Aでチェーンカバー40の外側に隣接して配置される部品、この実施形態ではテンショナ36の支持アーム36bが該スペースに配置される。支持アーム36bは、軸方向Aで低壁部53aを挟んで端部1eとは反対側に配置され、軸方向Aで段差部51と少なくとも部分的に重なる位置(または、同じ位置)にある。
また、段差部51は支持アーム36bの移動範囲である揺動範囲の外側に形成される。そして、段差部51における突条59との連結部を含む部分51aは、ブリーザ通路54の入口54a付近の通路面積を突条59が延びる方向で規定する部分である。また、部分51aは、揺動して移動する支持アーム36bがその移動方向としての揺動方向で最も近接する近接部分であり、支持アーム36bの揺動軌跡にほぼ沿う形状に形成される。該部分51aが支持アーム36bの揺動軌跡に沿う形状に形成されることにより、段差部51に支持アーム36bが近接して配置されるにも拘わらず、入口54aおよび該入口54a付近でのブリーザ通路の通路面積を大きくすることができるので、ブローバイガスのブリーザ通路54への流入を促進することができる。
また、段差部51は支持アーム36bの移動範囲である揺動範囲の外側に形成される。そして、段差部51における突条59との連結部を含む部分51aは、ブリーザ通路54の入口54a付近の通路面積を突条59が延びる方向で規定する部分である。また、部分51aは、揺動して移動する支持アーム36bがその移動方向としての揺動方向で最も近接する近接部分であり、支持アーム36bの揺動軌跡にほぼ沿う形状に形成される。該部分51aが支持アーム36bの揺動軌跡に沿う形状に形成されることにより、段差部51に支持アーム36bが近接して配置されるにも拘わらず、入口54aおよび該入口54a付近でのブリーザ通路の通路面積を大きくすることができるので、ブローバイガスのブリーザ通路54への流入を促進することができる。
図1〜図4を参照すると、第2バンク部40bでは、壁部50は主に高壁部53b,53cを有する。そして、軸方向Aで駆動スプロケット20よりも壁部50寄りに配置される駆動スプロケット120 に対応して、第1高壁部53bが、駆動スプロケット120 と被動スプロケット21,22との間に位置するチェーン123 の部分を軸方向Aから覆う。また、第2高壁部53cは、後述する交差壁部Wbcが設けられる部分にあり、さらに軸方向Aから各被動スプロケット21,22の過半および各カム軸10,11を覆う。
併せて図10,図11を参照すると、1対の窓部60,160 をそれぞれ形成する1対の周壁61,161 は、内壁面41cにおいて軸方向Aでシリンダヘッド2,102 の端部2e,102eに向かって突出する突条であり、シリンダヘッド2,102 に一体成形されて設けられると共に結合座9bの内周側に位置する結合座9c,9dに当接する。
第1バンク部40aに配置される周壁61は低壁部53aに形成され、第2バンク部40bに配置される周壁161 は第1高壁部53bに形成されることから、軸方向Aでの周壁161 の高さは、軸方向Aでの周壁61の高さよりも高い。
第1バンク部40aに配置される周壁61は低壁部53aに形成され、第2バンク部40bに配置される周壁161 は第1高壁部53bに形成されることから、軸方向Aでの周壁161 の高さは、軸方向Aでの周壁61の高さよりも高い。
壁部50における開口部である窓部60,160 を形成する開口形成部としての各周壁61,161 は、該周壁61,161 に沿って間隔をおいて設けられる複数としての4つの結合部であるボス部62,162 と、結合座9c,9dに合わせられるシール面である合わせ面63,163 とを有する。
周壁61,161 において壁厚が大きくされた部分であるボス部62,162 は、該ボス部62,162 に設けられた挿通孔62a,162aに挿入され、かつ結合座9c,9dにねじ込まれる結合具であるボルトB3(図1参照)により締結される。それゆえ、周壁61,161 は、ボス部62,162 において結合座9c,9dに結合される。合わせ面63,163 には液状シール材が塗布されてもよい。
そして、各周壁61,161 は、チェーンカバー40が機関本体Eaに取り付けられた状態で油圧制御弁14,15の着脱を可能とするための窓部60,160 を形成するための部分である。
したがって、該窓部60,160 は油圧制御弁14,15の挿入用および取出用の空間である。
周壁61,161 において壁厚が大きくされた部分であるボス部62,162 は、該ボス部62,162 に設けられた挿通孔62a,162aに挿入され、かつ結合座9c,9dにねじ込まれる結合具であるボルトB3(図1参照)により締結される。それゆえ、周壁61,161 は、ボス部62,162 において結合座9c,9dに結合される。合わせ面63,163 には液状シール材が塗布されてもよい。
そして、各周壁61,161 は、チェーンカバー40が機関本体Eaに取り付けられた状態で油圧制御弁14,15の着脱を可能とするための窓部60,160 を形成するための部分である。
したがって、該窓部60,160 は油圧制御弁14,15の挿入用および取出用の空間である。
図12,図13を参照すると、各窓部60,160 には、複数である所定数の、この実施形態では2つの油圧制御弁14,15が配置され、各油圧制御弁14,15は、該所定数と等しい前記作動特性可変機構である2つの位相制御機構12,13(図1参照)を別々に制御する。
各油圧制御弁14,15は、その軸線L1,L2がチェーンカバー40および軸方向A(図10,図11参照)でのシリンダヘッド2,102 の端部2e,102e(図10,図11参照)にそれぞれ直交する方向で、または軸方向Aで、チェーンカバー40の窓部60または窓部160に挿入され、さらにシリンダヘッド2,102 の装着孔17または装着孔18(図4,図10,図11参照)に挿入されている。
同一構造の各油圧制御弁14,15は、シリンダヘッド2,102 (図10,図11参照)に取り付けられた状態で、窓部60,160 内に配置される部分として、円柱状の本体部14a,15aと該本体部14a,15aから径方向外方に山形状に突出する取付部14b,15bとを有する。各取付部14b,15bは、本体部14a,15aに連結されていて径方向で本体部14a,15aに近い基部14b1,15b1と、径方向で本体部14a,15aから最も遠い部分を含む先端部14b2,15b2とを有し、本体部14a,15aから径方向で遠ざかるにつれて、その周方向での幅が次第に小さくなる形状である。また、各取付部14b,15bは、シリンダ軸線方向で、本体部14a,15aに対してシリンダ26(図3参照)寄りまたはクランク軸6寄りに配置される(図1参照)。
ここで、油圧制御弁14,15の軸線L1,L2は、筒状の本体部14a,15aの中心軸線であり、油圧制御弁14,15がシリンダヘッド2,102 に取り付けられた状態で、軸線L1,L2は軸方向Aに平行である。また、油圧制御弁14,15に関連して、径方向および周方向は、それぞれ、軸線L1,L2を中心とする径方向および周方向であるとする。
なお、油圧制御弁14,15が電気式の制御弁である場合、油圧制御弁14,15には、図12,図13に二点鎖線で示されるように、軸方向Aから見たときに本体部14a,15aを挟んで径方向で取付部14b,15bとはほぼ正反対側で本体部14a,15aから径方向外方に突出するコネクタ部14c,15cが設けられる。そして、窓部60,160 毎に、各取付部14b,15bは本体部14a,15aと共に窓部60,160 内に位置する一方、コネクタ部14c,15cは、軸方向A(図10,図11参照)または軸線L1,L2の方向で取付部14b,15bから離れていて、窓部60,160 の外部に位置する。
各油圧制御弁14,15は、取付部14b,15bに設けられた挿通孔(図示されず)に挿通される結合具としてのボルトB7がシリンダヘッド2,102 (図10,図11参照)にねじ込まれて、シリンダヘッド2,102 に固定される。ボルトB7で取付部14b,15bとシリンダヘッド2,102 とが結合されることにより、シリンダヘッド2,102 に対して軸線L1,L2を中心とした油圧制御弁14,15の回動が防止される。
各窓部60,160 において、シリンダヘッド2,102 に取り付けられた2つの油圧制御弁14,15は、軸線L1,L2同士が互いに平行になるように並設される。この状態で、各油圧制御弁14,15において、取付部14b,15bは、本体部14a,15aの下部に位置する一方、コネクタ部14c,15cは、本体部14a,15aの上部に位置し、特に窓部60に配置される各油圧制御弁14,15については本体部14a,15aの最上部に位置するので、コネクタ部14c,15cへの電線の接続が容易になる。
図12〜図17を参照すると、各窓部60;160 を形成する周壁61;161 に設けられてボルトB3により締結される4つのボス部62B,62C,62D,62E;162B,162C,162D,162Eのうちで、2つの第1ボス部であるボス部62B,62C;162B,162Cは、窓部60;160 を挟んで対向する位置にあると共に、互いに近づく方向に窓部60;160 の内側に突出している突出部62B1,62C1;162B1 ,162C1 (図10,図11も参照)を有する。
このため、窓部60;160 は、1対のボス部62B,62C;162B,162Cが2つの油圧制御弁14,15の間で内側に突出することにより、各ボス部62B,62C;162B,162Cによりそれぞれ形成される1対の括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 (図10,図11も参照)を有する。ボス部62C;160Cの、窓部60;160 の内側への突出量は、ボス部62B;162Bの、窓部60;160 の内側への突出量よりも大きい。
このため、窓部60;160 は、1対のボス部62B,62C;162B,162Cが2つの油圧制御弁14,15の間で内側に突出することにより、各ボス部62B,62C;162B,162Cによりそれぞれ形成される1対の括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 (図10,図11も参照)を有する。ボス部62C;160Cの、窓部60;160 の内側への突出量は、ボス部62B;162Bの、窓部60;160 の内側への突出量よりも大きい。
各周壁61;161 において、2つのボス部62B,62C;162B,162Cは、軸方向A(図10,図11も参照)に平行な平面であって両ボス部62B,62C;162B,162Cまたはその挿通孔62ab,62ac;162ab ,162ac と交わる(または、両ボス部62B,62C;162B,162Cまたは両挿通孔62ab,62ac;162ab ,162ac を通る)平面P1;P2(図12,図13参照)により、窓部60,160 が2つの収容空間60a,60b;160a,160bに分割されるように配置される。平面P1;P2は括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 と交わる(または、括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 を通る)位置にある。
それゆえ、各窓部60,160 は、軸方向Aから見たときに、1対のボス部62B,62C;162B,162Cまたは1対の括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 を通る直線または平面P1;P2を境に、第1,第2収容空間60a,60b;160a,160bに分けられる。
それゆえ、各窓部60,160 は、軸方向Aから見たときに、1対のボス部62B,62C;162B,162Cまたは1対の括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 を通る直線または平面P1;P2を境に、第1,第2収容空間60a,60b;160a,160bに分けられる。
そして、1つの油圧制御弁14,15の本体部14a,15aと取付部14b,15bとを合わせた全体またはほぼ該全体が1つの収容空間60a,60b;160a,160bに収容されるように、第1,第2油圧制御弁14,15が、各窓部60;160 内で、第1,第2収容空間60a,60b;160a,160bにそれぞれ配置される。なお、図12,図13に示された平面P1;P2は、軸方向Aに平行であると共に両ボス部62B,62C;162B,162Cまたは挿通孔62ab,62ac;162ab ,162ac と交わる多数の平面の一例である。
各周壁61;161 は、平面P1;P2により2つの第1,第2周壁部分61a,61b;161a,161bに分割される。そして、各周壁61;161 において、2つのボス部62B,62C;162B,162C以外の残りの第2ボス部である複数としての2つのボス部62D,62E;162D,162Eは、各周壁部分61a,61b;161a,161bに1つずつ位置する。また、2つのボス部62D,62E;162D,162Eは、平面P1;P2に直交する方向での各窓部60;160 の最大幅またはほぼ最大幅が形成される部位にある。
それゆえ、周壁61;161 は、少なくとも2つのボス部62B,62C;162B,162Cにおいて、ボルトB3によりシリンダヘッド2;102 に固定され、この実施形態では、さらに別の2つのボス部62D,62E;162D,162Eにおいて、ボルトB3によりシリンダヘッド2,102 に固定される。
各窓部60;160 において、2つの油圧制御弁14,15の本体部14a,15aおよび取付部14b,15bは平面P1;P2を挟んで配置され、取付部14b,15b同士がボス部62C;162Cおよび括れ部60c2;160c2を挟んで配置されている。また、各窓部60;160 に配置される両油圧制御弁14,15において、取付部14b,15b同士およびコネクタ部14c,15c同士は、軸方向Aから見て軸線L1,L2を通ると共に上下方向に平行または平面P1;P2に平行な直線を基準位置とするとき、軸線L1,L2または本体部14a,15aに対して該基準位置から周方向で同じ位置に配置される。
さらに、各窓部60;160 内の2つの油圧制御弁14,15に関して、本体部14a,15aおよび取付部14b,15bのうちで本体部14a,15a同士が径方向で最も近接して配置され、各本体部14a,15aは、周壁61;161 の、主に上側周壁部分61c;161cに沿って配置され、各取付部14b,15bは、周壁61,161 の、主に下側周壁部分61d;161dに沿って配置される。
そして、各窓部60;160 における両油圧制御弁14,15の本体部14a,15aおよび取付部14b,15bは、1対のボス部62B,62C;162B,162Cにより形成される1対の括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 を利用して、該窓部60;160 の形状にほぼ合致した状態で、窓部60,160 に挿入されている。
さらに、各窓部60;160 内の2つの油圧制御弁14,15に関して、本体部14a,15aおよび取付部14b,15bのうちで本体部14a,15a同士が径方向で最も近接して配置され、各本体部14a,15aは、周壁61;161 の、主に上側周壁部分61c;161cに沿って配置され、各取付部14b,15bは、周壁61,161 の、主に下側周壁部分61d;161dに沿って配置される。
そして、各窓部60;160 における両油圧制御弁14,15の本体部14a,15aおよび取付部14b,15bは、1対のボス部62B,62C;162B,162Cにより形成される1対の括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 を利用して、該窓部60;160 の形状にほぼ合致した状態で、窓部60,160 に挿入されている。
一般に、チェーンカバーに設けられた窓部に、シリンダヘッドに結合される取付部を有する油圧制御弁が配置される内燃機関において、1つの窓部に複数の該油圧制御弁が配置される場合には、窓部の開口面積が大きくなって、チェーンカバーの剛性の低下を招来することがある。そこで、この実施形態では、油圧制御弁14,15が配置される窓部60;160 が設けられたチェーンカバー40において、1つの窓部60;160 に複数の油圧制御弁14,15が配置される場合の窓部60;160 の開口面積を小さくすることにより、窓部60;160 が設けられたことによるカバー体としてのチェーンカバー40の剛性の低下を抑制している。
具体的には、チェーンカバー40に形成されて2つの油圧制御弁14,15が配置される各窓部60;160 を形成する周壁61;161 において、ボス部62C;162Cは、両油圧制御弁14,15の取付部14b,15bの間に位置して、平面P1;P2に沿って取付部14b,15bの先端部14b2,15b2から両本体部14a,15aに近接する方向に入り込んでいるので、取付部14b,15b同士の間での窓部60;160 の開口面積を小さくすることができる。さらに、周壁161 においては、ボス部162Bが本体部14a,15aの間で、平面P2に沿って両本体部14a,15aに近接する方向に入り込んでいるので、本体部14a,15a同士の間での窓部160 の開口面積を小さくすることができる。
そして、各周壁61;161 において、窓部60;160 の内側に向かって突出するボス部62B,62C;162B,162Cが設けられることにより、該ボス部62B,62C;162B,162Cの分、窓部60;160 の開口面積を小さくすることができるので、2つの油圧制御弁14,15が配置される窓部60;160 が設けられたことによるチェーンカバー40の剛性の低下が抑制される。
そして、各周壁61;161 において、窓部60;160 の内側に向かって突出するボス部62B,62C;162B,162Cが設けられることにより、該ボス部62B,62C;162B,162Cの分、窓部60;160 の開口面積を小さくすることができるので、2つの油圧制御弁14,15が配置される窓部60;160 が設けられたことによるチェーンカバー40の剛性の低下が抑制される。
また、ボス部62C;162Cが1対の取付部14b,15bの間に位置することにより、両取付部14b,15bに近接させて1つのボス部62C;162Cを設けることができ、しかも該ボス部62C;162Cを締め付けるボルトB7により剛性が高められたシリンダヘッド2;102 付近に取付部14b,15bが締結されるので、ボス部62C;162Cを締結するボルトB7の剛性を利用して、周壁61;161 に設けられてボルトにより締め付けられるボス部の数を少なくしながら、2つの油圧制御弁14,15を強固にシリンダヘッド2;102 に固定することができる。
さらに、各窓部60;160 の形状は、油圧制御弁14,15が1対の括れ部60c1,60c2;160c1 ,160c2 を利用して該窓部60,160 の形状にほぼ合致した状態で窓部60;160 に配置される形状であることにより、2つの油圧制御弁14,15を各窓部60;160 内にコンパクトに配置することができて、窓部60,160 の開口面積を小さくすることに寄与する。
一方、1対の窓部66は、チェーンカバー40が機関本体Eaに取り付けられた状態でテンショナリフタ24bの着脱を可能とするためのものである。このため、テンショナリフタ24bの着脱に際しては、テンショナリフタ24bは、窓部66から挿入されてチェーン室25内に配置され、また該窓部66を通じてチェーン室25内から抜き出される。周壁65には、窓部66を密閉する蓋67(図1参照)がボルトB4により着脱可能に取り付けられる。
また、周壁68により形成される窓部69は、クランク軸6の軸端部6eが挿入されると共に、図3に示されるように、駆動プーリ30のボス部30aが環状のシール部材8を介して挿入される。
それゆえ、窓部69には、いずれも内燃機関Eに備えられる部品であるクランク軸6および駆動プーリ30がそれぞれ配置される。
また、周壁68により形成される窓部69は、クランク軸6の軸端部6eが挿入されると共に、図3に示されるように、駆動プーリ30のボス部30aが環状のシール部材8を介して挿入される。
それゆえ、窓部69には、いずれも内燃機関Eに備えられる部品であるクランク軸6および駆動プーリ30がそれぞれ配置される。
このように、各窓部60,160 ,66,69は、内燃機関Eに備えられる部品が配置または挿入される部品配置用または部品挿入用の空間であるので、内燃機関Eの運転時に、各周壁61,161 ,65,68には、内燃機関Eの振動等に起因する大きな荷重が殆ど作用しない。
図2〜図4,図6〜図11,図14〜図17を参照して、チェーンカバー40に設けられた1対のカバー側油路Pa,Pbについて説明する。
図2〜図4を参照すると、各バンク部40a,40bにおいて各カバー側油路Pa,Pbは、シリンダブロック1(図1参照)に設けられた第1本体側油路Piと、シリンダヘッド2,102 に設けられた第2本体側油路Poとを連通させる油路であり、本体側油路Piに連通する第1開口部である入口72a,172aと、本体側油路Poに連通する第2開口部である出口82a,182aとを有し、両油路Pa,Pbは実質的に同一の構造である。
図2〜図4を参照すると、各バンク部40a,40bにおいて各カバー側油路Pa,Pbは、シリンダブロック1(図1参照)に設けられた第1本体側油路Piと、シリンダヘッド2,102 に設けられた第2本体側油路Poとを連通させる油路であり、本体側油路Piに連通する第1開口部である入口72a,172aと、本体側油路Poに連通する第2開口部である出口82a,182aとを有し、両油路Pa,Pbは実質的に同一の構造である。
各油路Pa,Pbは、入口72a,172aを有する第1油路Pa1,Pb1と、出口82a,182aを有する第2油路Pa2,Pb2とから構成される。第1油路Pa1,Pb1および第2油路Pa2,Pb2は交差部Pac,Pbcにおいて互いに交差して連通する。このため、オイルポンプ7から吐出されたオイルが作動油として本体側油路Piから第1油路Pa1,Pb1に流入し、その後に第2油路Pa2,Pb2を流れて出口82a,182aから本体側油路Poに流入し、油圧制御弁16により制御されて前記バルブリフト量制御機構に供給される。
また、第1油路Pa1,Pb1は入口72a,172a寄りの位置から、また第2油路Pa2,Pb2は出口82a,182a寄りの位置から、それぞれ交差部Pac,Pacに向かって上方に傾斜している。そして、交差部Pac,Pbcは、油路Pa,Pbにおける最上部の近傍に位置する。
なお、図6〜図11には、オイルの流れ方向が白抜きの矢印で示されている。
また、第1油路Pa1,Pb1は入口72a,172a寄りの位置から、また第2油路Pa2,Pb2は出口82a,182a寄りの位置から、それぞれ交差部Pac,Pacに向かって上方に傾斜している。そして、交差部Pac,Pbcは、油路Pa,Pbにおける最上部の近傍に位置する。
なお、図6〜図11には、オイルの流れ方向が白抜きの矢印で示されている。
図2〜図4,図6,図8を参照すると、各第1油路Pa1,Pb1は、壁部50の外面42に開口する一端部である第1開口端部71a,171aと外縁部43における側方部分の内面41である当接面77a,177aに開口する他端部である第2開口端部としての入口72a,172aとを有する第1孔70,170 により構成される。具体的には、各第1孔70,170 は、第1一端部としての第1開口端部71a,171aおよび第1他端部としての閉塞された第1閉塞端部71b,171bを有する直線状の第1孔部71,171 と、第2一端部としての入口72a,172aおよび第2他端部としての閉塞された第2閉塞端部72b,172bを有する直線状の第2孔部72,172 とを有する。
各第1孔70,170 において、第1孔部71,171 および第2孔部72,172 は、第1,第2閉塞端部71b,72b;171b,172bで交差またはその近傍で交差して連通する。また、第1孔部71,171 は、第1開口端部71a,171aから第1閉塞端部71b,171bに向かって、軸方向Aで合わせ面45bまたは当接面77a,177aに次第に近づくように(すなわち、外面42から内面41に向かうように)傾斜し、かつ下方に傾斜する孔である。
第2孔部72,172 は、軸方向Aに平行であり当接面77a,177aに直交する孔である。
第2孔部72,172 は、軸方向Aに平行であり当接面77a,177aに直交する孔である。
併せて,図14〜図17を参照すると、第1バンク部40aにおいて、低壁部53a、第1高壁部53bおよび外縁部43に渡って延びている第1孔部71は、低壁部53aおよび第1高壁部53bに渡って外面42上で外側に隆起している外側隆起部75に、第1高壁部53bにおいて内壁面41c上で内側に隆起している内側隆起部76に、外縁部43において外面42上で外側に隆起している外側隆起部である第1カバー側当接部77に、それぞれ設けられる。一方、第2孔部72は当接部77に設けられる。
また、第2バンク部40bにおいて、第2高壁部53c、第1高壁部53bおよび外縁部43に渡って延びている第1孔部171 は、第2高壁部53cおよび第1高壁部53bに渡って外面42上で外側に隆起している外側隆起部175 に、第2高壁部53cおよび第1高壁部53bに渡って内壁面41c上で内側に隆起している内側隆起部176 に、外縁部43において外面42上で外側に隆起している外側隆起部である第1カバー側当接部177 に、それぞれ設けられる。一方、第2孔部172 は第1カバー側当接部177 に設けられる。
なお、内側に隆起しているとは、軸方向Aで、合わせ面45b、端部1eまたは端部2e,102e(図7,図9参照)に近づく方向に隆起していることを意味し、外側に隆起しているとは、軸方向Aで、合わせ面45bまたは端部1eまたは端部2e,102e(図7,図9参照)から遠ざかる方向に隆起していることを意味する。
また、第2バンク部40bにおいて、第2高壁部53c、第1高壁部53bおよび外縁部43に渡って延びている第1孔部171 は、第2高壁部53cおよび第1高壁部53bに渡って外面42上で外側に隆起している外側隆起部175 に、第2高壁部53cおよび第1高壁部53bに渡って内壁面41c上で内側に隆起している内側隆起部176 に、外縁部43において外面42上で外側に隆起している外側隆起部である第1カバー側当接部177 に、それぞれ設けられる。一方、第2孔部172 は第1カバー側当接部177 に設けられる。
なお、内側に隆起しているとは、軸方向Aで、合わせ面45b、端部1eまたは端部2e,102e(図7,図9参照)に近づく方向に隆起していることを意味し、外側に隆起しているとは、軸方向Aで、合わせ面45bまたは端部1eまたは端部2e,102e(図7,図9参照)から遠ざかる方向に隆起していることを意味する。
それゆえ、外側隆起部75、内側隆起部76および当接部77は、第1油路Pa1の通路壁Wa1を構成し、外側隆起部175 、内側隆起部176 および第1カバー側当接部177 は、第1油路Pb1の通路壁Wb1を構成する。
また、図1,図3,図4に示されるように、第1油路Pa1,Pb1は、軸方向Aから見てチェーン23,123 を横断位置Ca1,Cb1で横断する横断油路である。そして、第1油路Pa1,Pb1を形成する通路壁Wa1,Wb1において、外側隆起部75,175 は横断位置Ca1,Cb1で外面42上のみで隆起し、内側隆起部76,176 は、軸方向Aから見てチェーン23,123 の外側において内壁面41c上のみまたは大部分が内壁面41c上で隆起している。
また、図1,図3,図4に示されるように、第1油路Pa1,Pb1は、軸方向Aから見てチェーン23,123 を横断位置Ca1,Cb1で横断する横断油路である。そして、第1油路Pa1,Pb1を形成する通路壁Wa1,Wb1において、外側隆起部75,175 は横断位置Ca1,Cb1で外面42上のみで隆起し、内側隆起部76,176 は、軸方向Aから見てチェーン23,123 の外側において内壁面41c上のみまたは大部分が内壁面41c上で隆起している。
図3〜図6,図8を参照すると、カバー側油路Pa,Pbの入口72a,172aは、外縁部43において合わせ面45bよりも外周側に位置して、合わせ部44bから側方向に突出してバンク空間8内に突出する当接部77,177 に設けられ、シリンダブロック1に設けられて本体側油路Piが開口する第1本体側当接部9m,9nにおいて該本体側油路Piと連通する。
第1カバー側当接部77,177 は、本体側当接部9m,9nに当接する当接面77a,177aと、当接部9m,9nに結合される結合部としての結合ボス部77b,177bとを有し、該結合ボス部77b,177bにおいて結合具としてのボルトB5(図1参照)により当接部9m、9nに締結される。このため、第1油路Pa1,Pb1および本体側油路Piは、当接部77,177 と当接部9m、9nとが軸方向Aに平行な方向で当接した状態で連通する。
第1カバー側当接部77,177 は、本体側当接部9m,9nに当接する当接面77a,177aと、当接部9m,9nに結合される結合部としての結合ボス部77b,177bとを有し、該結合ボス部77b,177bにおいて結合具としてのボルトB5(図1参照)により当接部9m、9nに締結される。このため、第1油路Pa1,Pb1および本体側油路Piは、当接部77,177 と当接部9m、9nとが軸方向Aに平行な方向で当接した状態で連通する。
また、当接面77a,177aと当接部9m,9nとの間には、入口72a,172aおよび油路Piを囲んで配置される環状のシール部材であるOリングGが設けられる。当接面77a,177aと当接部9m,9nとが当接した状態で当接面77a,177aと当接部9m,9nとで押し潰されるOリングGにより、当接面77a,177aと当接部9m,9nとの間からのオイルの漏れが防止される。OリングGは当接面77a,177aに設けられた環状の装着溝77c,177cに装着される。
図2〜図4,図7,図9〜図11,図14〜図17を参照すると、第2油路Pa2,Pb2は、壁部50の外面42に開口する一端部である第1開口端部81a,181aと、内面41である当接面87a,187aに開口する他端部である第2開口端部としての出口82a,182aとを有する第2孔80,180 により構成される。具体的には、第2孔80,180 は、第1一端部としての第1開口端部81a,181aおよび第1他端部としての閉塞された第1閉塞端部81b,181bを有する直線状の第1孔部81,181 と、第2一端部としての出口82a,182aおよび第2他端部としての閉塞された第2閉塞端部82b,182bを有する直線状の第2孔部82,182 とを有する。
各第2孔80,180 において、第1孔部81,181 および第2孔部82,182 は、第1,第2閉塞端部81b,82b;181b,182bで交差またはその近傍で交差して連通する。また、第1孔部81,181 は、第1開口端部81a,181a から第1閉塞端部81b,181bに向かって、軸方向Aで合わせ面45bまたは当接面87a,187aに次第に近づくように(すなわち、外面42から内面41に向かうように)傾斜し、かつ下方に傾斜する孔である。
第2孔部82,182 は、軸方向Aに平行であり当接面87a,187aに直交する孔である。
第2孔部82,182 は、軸方向Aに平行であり当接面87a,187aに直交する孔である。
第1バンク部40aにおいて、第1高壁部53bおよび低壁部53aに渡って延びている第1孔部81は、第1高壁部53bおよび低壁部53aに渡って外面42上で外側に隆起している外側隆起部85に、低壁部53aにおいて内壁面41c上で内側に隆起している内側隆起部86に、低壁部53aにおいて内壁面41c上で内側に柱状に隆起している内側隆起部である第2カバー側当接部87に、それぞれ設けられる。一方、第2孔部82は当接部87に設けられる。
また、第2バンク部40bにおいて、第2高壁部53cおよび第1高壁部53bに渡って延びている第1孔部181 は、第2高壁部53cおよび第1高壁部53bに渡って外面42上で外側に隆起している外側隆起部185 に、第1高壁部53bにおいて内壁面41c上で内側に隆起している内側隆起部186 に、第1高壁部53bにおいて内壁面41c上で内側に柱状に隆起している内側隆起部である第2カバー側当接部187 に、それぞれ設けられる。一方、第2孔部182 は当接部187 に設けられる。
また、第2バンク部40bにおいて、第2高壁部53cおよび第1高壁部53bに渡って延びている第1孔部181 は、第2高壁部53cおよび第1高壁部53bに渡って外面42上で外側に隆起している外側隆起部185 に、第1高壁部53bにおいて内壁面41c上で内側に隆起している内側隆起部186 に、第1高壁部53bにおいて内壁面41c上で内側に柱状に隆起している内側隆起部である第2カバー側当接部187 に、それぞれ設けられる。一方、第2孔部182 は当接部187 に設けられる。
それゆえ、外側隆起部85、内側隆起部86および円柱状の当接部87は、第2油路Pa2の通路壁Wa2を構成し、外側隆起部185 、内側隆起部186 および円柱状の当接部187 は、第2油路Pb2の通路壁Wb2を構成する。
また、図1,図3,図4に示されるように、第2油路Pa2,Pb2は、軸方向Aから見てチェーン23,123 を横断位置Ca2,Cb2で横断する横断油路である。そして、第2油路Pa2,Pb2を形成する通路壁Wa2,Wb2において、外側隆起部85,185 は横断位置で外面42上のみで隆起し、内側隆起部86,186 は、軸方向Aから見てチェーン23,123 の内側において内壁面41c上で隆起している。
また、図1,図3,図4に示されるように、第2油路Pa2,Pb2は、軸方向Aから見てチェーン23,123 を横断位置Ca2,Cb2で横断する横断油路である。そして、第2油路Pa2,Pb2を形成する通路壁Wa2,Wb2において、外側隆起部85,185 は横断位置で外面42上のみで隆起し、内側隆起部86,186 は、軸方向Aから見てチェーン23,123 の内側において内壁面41c上で隆起している。
図3,図4,図7,図9〜図11を参照すると、カバー側油路Pa,Pbの出口82a,182aは、当接部87,187 に設けられ、シリンダヘッド2,102 に設けられて本体側油路Poが開口する第2本体側当接部9s,9tにおいて該油路Poと連通する。
第2カバー側当接部87,187 は本体側当接部9s,9tに当接する当接面87a,187aをする。このため、カバー側油路Pa,Pbおよび本体側油路Poは、当接部77,177 と当接部9s、9tとが軸方向Aに平行な方向で当接した状態で連通する。
第2カバー側当接部87,187 は本体側当接部9s,9tに当接する当接面87a,187aをする。このため、カバー側油路Pa,Pbおよび本体側油路Poは、当接部77,177 と当接部9s、9tとが軸方向Aに平行な方向で当接した状態で連通する。
また、当接面87a,187aと本体側当接部9s,9tとの間には、出口82a,182aおよび本体側油路Poを囲んでOリングGが設けられる。当接面87a,187aと本体側当接部9s,9tとが当接した状態で当接面87a,187aと本体側当接部9s,9tで押し潰されるOリングGにより、当接面87a,187aと第2本体側当接部9s,9tとの間からのオイルの漏れが防止される。OリングGは当接面87a,187aに設けられた環状の装着溝87c,187cに装着される。
図3〜図7,図9を参照すると、第1バンク部40aに形成される第1孔部71,81および第1,第2油路Pa1,Pa2は、軸方向Aから見て、第1高壁部53b、段差部51および低壁部53aにより形成される段部55aと交差している。そして、外側隆起部75,85は、第1高壁部53b、段差部51および低壁部53aに渡って一体成形により一体に設けられて、該段部55aと交差している。
同様に、第2バンク部40bに形成される第1孔部181 および油路Pb2は、軸方向Aから見て、第2高壁部53c、段差部52および第1高壁部53bにより形成される段部55bと交差している。そして、外側隆起部185 は、第2高壁部53c、段差部52および第1高壁部53bに渡って一体成形されて、該段部55bと交差している。
同様に、第2バンク部40bに形成される第1孔部181 および油路Pb2は、軸方向Aから見て、第2高壁部53c、段差部52および第1高壁部53bにより形成される段部55bと交差している。そして、外側隆起部185 は、第2高壁部53c、段差部52および第1高壁部53bに渡って一体成形されて、該段部55bと交差している。
図6,図7,図14を参照すると、第1孔70において低壁部53aにおける外側隆起部75の一部である第1端部壁75aにより形成される第1開口端部71a、および第2孔80において第1高壁部53bにおける外側隆起部85の一部である第2端部壁85aにより形成される第1開口端部81aは、それら第1開口端部71a,81aから端部壁75a,85aの第1孔部71,81内にそれぞれ挿入される閉塞部材としてのプラグ78,88により油密に閉塞される。それゆえ、第1孔部71および第1孔部81は、それぞれプラグ78およびプラグ88により閉塞される。
図8,図9,図16を参照すると、第1孔170 において第2高壁部53cにおける外側隆起部175 の一部である第1端部壁175aにより形成される第1開口端部171a、および第2孔180 において第2高壁部53cにおける外側隆起部185 の一部である第2端部壁185aにより形成される第1開口端部181aは、それら第1開口端部81a,181aから端部壁85a,185aの第1孔部171 ,181 内にそれぞれ挿入されるプラグ178 ,188 により油密に閉塞される。第1孔部171 および第1孔部181 は、それぞれプラグ178 およびプラグ188 により閉塞される。
プラグ78,88,178 ,188 は、この実施形態ではネジ部が形成されて、端部壁75a,175a,85a,185aにおいて第1孔部71,81,171 ,181 にねじ込まれる。別の例として、該閉塞部材は、端部壁75a,175a,85a,185aにおいて第1孔部71,81,171 ,181 に圧入されるプラグであってもよい。
図8,図9,図16を参照すると、第1孔170 において第2高壁部53cにおける外側隆起部175 の一部である第1端部壁175aにより形成される第1開口端部171a、および第2孔180 において第2高壁部53cにおける外側隆起部185 の一部である第2端部壁185aにより形成される第1開口端部181aは、それら第1開口端部81a,181aから端部壁85a,185aの第1孔部171 ,181 内にそれぞれ挿入されるプラグ178 ,188 により油密に閉塞される。第1孔部171 および第1孔部181 は、それぞれプラグ178 およびプラグ188 により閉塞される。
プラグ78,88,178 ,188 は、この実施形態ではネジ部が形成されて、端部壁75a,175a,85a,185aにおいて第1孔部71,81,171 ,181 にねじ込まれる。別の例として、該閉塞部材は、端部壁75a,175a,85a,185aにおいて第1孔部71,81,171 ,181 に圧入されるプラグであってもよい。
第1隆起部としての各端部壁75a,175aおよび第2隆起部としての各端部壁85a,185aは、通路壁Wa1,Wb1,Wa2,Wb2において壁厚が大きい厚肉部であり、かつ、チェーンカバー40の内面41および外面42のうちの外面42のみに隆起して形成されると共に、軸方向Aで第1開口端部71a,171a,81a,181aを含む第1孔部71,171 ,81,181 と外面42との間に隙間が形成されないように連続した隆起部である。そして、各端部壁75a,175a,85a,185aは、第1開口端部71a,171a,81a,181a内に挿入されたプラグ78,178 ,88,188 により剛性が高められている。
また、第1,第2油路Pa1,Pb1,Pa2,Pb2の第1孔部71,171 ,81,181 は、それぞれ外側隆起部75,175 ,85,185 を、加工具としてのドリルでの機械加工による油路形成の開始部位として、当接部77,177 ,87,187 に向けて形成される。また、第1,第2油路Pa1,Pb1,Pa2,Pb2の第2孔部72,172 ,82,182 は、それぞれカバー側当接部77,177 ,87,187 の当接面77a,177a,87a,187aを、ドリルでの油路形成の開始部位として形成される。
図3,図4,図10,図11を参照すると、第1バンク部40aにおいて、当接部87の当接面87a、出口82a、外側隆起部85および内側隆起部86は、周壁61の近傍に位置する。ここで、周壁61の近傍とは、シリンダヘッド2にボルトB3(図1参照)により結合される周壁61の剛性により、低壁部53aに一体に設けられる当接部87の振動が抑制される範囲である。該範囲は、例えば、当接面87aと周壁61または合わせ面63との距離が、当接面87aの最大外径d1よりも小さい範囲であり、この範囲に、当接面87a、出口82a、外側隆起部85および内側隆起部86のそれぞれの少なくとも一部が位置する。
同様に、第1バンク部40aにおいて、当接部187 の当接面187a、出口182a、外側隆起部185 および内側隆起部186 は、周壁161 の近傍に位置する。ここで、周壁61の近傍とは、シリンダヘッド102 にボルトB3(図1参照)により結合される周壁161 の剛性により、第1高壁部53bに一体に設けられる当接部187 の振動が抑制される範囲である。該範囲は、例えば、当接面187aと周壁161 または合わせ面163 との距離が、当接面187aの最大外径d2よりも小さい範囲であり、この範囲に、当接面187a、出口182a、外側隆起部185 および内側隆起部186 のそれぞれの少なくとも一部が位置する。
同様に、第1バンク部40aにおいて、当接部187 の当接面187a、出口182a、外側隆起部185 および内側隆起部186 は、周壁161 の近傍に位置する。ここで、周壁61の近傍とは、シリンダヘッド102 にボルトB3(図1参照)により結合される周壁161 の剛性により、第1高壁部53bに一体に設けられる当接部187 の振動が抑制される範囲である。該範囲は、例えば、当接面187aと周壁161 または合わせ面163 との距離が、当接面187aの最大外径d2よりも小さい範囲であり、この範囲に、当接面187a、出口182a、外側隆起部185 および内側隆起部186 のそれぞれの少なくとも一部が位置する。
また、通路壁Wa2,Wb2の外側隆起部85,185 および内側隆起部86,186 は、周壁61,161 において直線状に延びている部分61a,161aに沿って延びていて、外側隆起部85および内側隆起部86は当接部87に接続しており、内側隆起部186 は当接部187 に接続している。また、外側隆起部85,185 および内側隆起部186 は、それぞれ、部分61aおよび部分161aの長さの過半に渡る範囲で沿っている。
そして、周壁61において、当接部87の出口82aに最も近接した部位は複数のボス部62のうちの特定ボス部であるボス部62Bである。また、低壁部53aは、当接部87と周壁61とを連結する2つのリブ56a,56bを有する。リブ56aはボス部62Bに接続され、リブ56bは、ボス部62Bに周壁61に沿う方向で隣接するボス部62に接続されている。
また、第2バンク部40bにおいて、第1高壁部53bは、当接部187 と周壁161 とを連結する56cを有する。リブ56cは、周壁161 に沿う方向で隣接する2つのボス部62の間で周壁161 に接続されている。
また、第2バンク部40bにおいて、第1高壁部53bは、当接部187 と周壁161 とを連結する56cを有する。リブ56cは、周壁161 に沿う方向で隣接する2つのボス部62の間で周壁161 に接続されている。
さらに、図4に示されるように、多数のリブ58a,58b,58cがチェーンカバー40の内壁面41c上で隆起して設けられる。外縁部43の多数の結合ボス部46bと当接部87,187 とは、複数の放射状のリブ58aにより連結されている。同様に、結合ボス部46bと内側隆起部86,186 とが複数の放射状のリブ58bにより連結されており、結合ボス部46b同士、そして結合ボス部46bと周壁61,161 とが複数のリブ58cにより連結されている。
第1バンク部40aにおいて、リブ58a,58bは、低壁部53a、段差部51および第1高壁部分53bに渡って延びており、第2バンク部40bにおいて、リブ58a,58bは、第1高壁部53b、段差部52および第2高壁部53cに渡って延びていて、それぞれ段部55a,55bと交差している。そして、これらリブ58a,58bにより、段差部51,52を中心に壁部50が屈曲するように振動する屈曲振動が抑制される。
第1バンク部40aにおいて、リブ58a,58bは、低壁部53a、段差部51および第1高壁部分53bに渡って延びており、第2バンク部40bにおいて、リブ58a,58bは、第1高壁部53b、段差部52および第2高壁部53cに渡って延びていて、それぞれ段部55a,55bと交差している。そして、これらリブ58a,58bにより、段差部51,52を中心に壁部50が屈曲するように振動する屈曲振動が抑制される。
図3,図6〜図9を参照すると、第1,第2油路Pa1,Pa2;Pb1,Pb2の交差部Pac,Pbcは、両外側隆起部75,85;175 ,185 が互いに交差して形成される交差壁部Wac,Wbc(図14,図16も参照)により形成される。そして、両外側隆起部75,85;175 ,185 において外面42のみに隆起している(または、軸方向Aで低壁部53a、第1,第2高壁部53b,53cの平面部よりも外側に隆起している)部分に位置する交差部P1c,P2cは、第1,第2孔70,80;170 ,180 の第1開口端部71a,81a;171a,181aの近傍に位置する。
より具体的には、交差部Pac,Pbcは、第1孔70,170 において入口72a,172aよりも第1開口端部71a,171a寄りで、かつ第2孔80,180 において出口82a,182aよりも第1開口端部81a,181a寄りに位置する。このため、交差部Pac,Pbcは、第1孔70,170 の第1孔部71,171 において第1閉塞端部71b,171bよりも第1開口端部71a,171a寄りで、かつ第2孔80,180 の第1孔部81,181 において第1閉塞端部81b,181bよりも第1開口端部81a,181a寄り、すなわち各第1孔部71,171 ,81,181 においてその長さの1/2の位置である中央位置よりも第1開口端部71a,171a,81a,181a の近くに位置する。そして、好ましくは、交差部Pac,Pbcは、各第1孔部71,171 ,81,181 の長さの1/4の範囲内で第1開口端部71a,171a,81a,181a 寄りに位置するか、または交差部Pac,Pbcの少なくとも一部が、第1開口端部71a,171a,81a,181a からの距離が第1孔部71,171 ,81,181 に沿って第1孔部71,171 ,81,181 の孔径の3倍以内の範囲内に位置する。該孔径は、この実施形態では、これら第1孔部71,171 ,81,181 において等しい。
より具体的には、交差部Pac,Pbcは、第1孔70,170 において入口72a,172aよりも第1開口端部71a,171a寄りで、かつ第2孔80,180 において出口82a,182aよりも第1開口端部81a,181a寄りに位置する。このため、交差部Pac,Pbcは、第1孔70,170 の第1孔部71,171 において第1閉塞端部71b,171bよりも第1開口端部71a,171a寄りで、かつ第2孔80,180 の第1孔部81,181 において第1閉塞端部81b,181bよりも第1開口端部81a,181a寄り、すなわち各第1孔部71,171 ,81,181 においてその長さの1/2の位置である中央位置よりも第1開口端部71a,171a,81a,181a の近くに位置する。そして、好ましくは、交差部Pac,Pbcは、各第1孔部71,171 ,81,181 の長さの1/4の範囲内で第1開口端部71a,171a,81a,181a 寄りに位置するか、または交差部Pac,Pbcの少なくとも一部が、第1開口端部71a,171a,81a,181a からの距離が第1孔部71,171 ,81,181 に沿って第1孔部71,171 ,81,181 の孔径の3倍以内の範囲内に位置する。該孔径は、この実施形態では、これら第1孔部71,171 ,81,181 において等しい。
図1〜図3,図6〜図9,図14,図16を参照すると、1対の取付座91,92は、1対の交差壁部Wac,Wbcにそれぞれ一体成形されて一体に設けられる。車体を構成するフレームに内燃機関Eを支持する支持部材であるエンジンハンガ93が固定される取付座91,92は、交差壁部Wac,Wbcから軸方向Aに突出した突出部である。エンジンハンガ93は、取付座91,92にねじ込まれるボルトB6(図1参照)により取付座91,92に着脱可能に取り付けられる。
さらに、取付座91,92は、第1孔70,170 の第1開口端部71a,171aを形成する端部壁75a,175aおよび第2孔80,180 の第1開口端部81a,181aを形成する端部壁85a,185aに渡って一体に設けられる。
さらに、取付座91,92は、第1孔70,170 の第1開口端部71a,171aを形成する端部壁75a,175aおよび第2孔80,180 の第1開口端部81a,181aを形成する端部壁85a,185aに渡って一体に設けられる。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
機関本体Eaの端部1e,2e,102e,3e,5eをシリンダブロック1の下部1cからシリンダヘッド2,102 に渡ってクランク軸6の軸方向Aから覆うと共に端部1e,2e,102e,3e,5eと協働してチェーン室25を形成するチェーンカバー40の壁部50は、第1バンク部40aにおいて、軸方向Aで端部1e,2eと対向する低壁部53aと、軸方向Aで端部1e,2eと対向すると共に低壁部53aよりも軸方向Aで端部1e,2eから離隔し、かつ軸方向Aでの段差部51を介して低壁部53aと段違いに形成される第1高壁部53bとを有し、第1高壁部53bは、端部1e,2eを下部1cからシリンダヘッド2に渡って覆うと共に、前記クランク室内のブローバイガスを前記動弁室に導くブリーザ通路54を形成する。この構造により、端部1e,2eを軸方向Aから覆ってチェーン室25を形成する壁部50が、低壁部53aと、軸方向Aでの段差部51を介して低壁部53aよりも軸方向Aで端部1e,2eから離隔した第1高壁部53bとを有し、壁部50において局部的に軸方向Aで外側に突出した第1高壁部53bにより、チェーン室25において局部的に軸方向で外側に突出した突出空間25aが形成され、該突出空間25aにより軸方向幅が大きくされたブリーザ通路54が形成される。この結果、ブローバイガスは、チェーン室25が軸方向Aで拡幅されて形成されたブリーザ通路54内を円滑に流動するので、チェーン室25内において、ブローバイガスを前記動弁室に円滑に導くことができる。
しかも、ブリーザ通路54を形成する第1高壁部53b以外の壁部50の部分である低壁部53aは、第1高壁部53bよりも軸方向Aで端部1e,2e寄りに位置するので、この低壁部53aにより軸方向Aでチェーンカバー40を小型化できる。
また、壁部50には、第1バンク部40aにおいて、低壁部53a、段差部51および第1高壁部53bから構成される段部55aが形成されるので、該段部55aにより壁部50の剛性が高められて、内燃機関Eの振動に起因する壁部50の膜面振動が抑制される。
機関本体Eaの端部1e,2e,102e,3e,5eをシリンダブロック1の下部1cからシリンダヘッド2,102 に渡ってクランク軸6の軸方向Aから覆うと共に端部1e,2e,102e,3e,5eと協働してチェーン室25を形成するチェーンカバー40の壁部50は、第1バンク部40aにおいて、軸方向Aで端部1e,2eと対向する低壁部53aと、軸方向Aで端部1e,2eと対向すると共に低壁部53aよりも軸方向Aで端部1e,2eから離隔し、かつ軸方向Aでの段差部51を介して低壁部53aと段違いに形成される第1高壁部53bとを有し、第1高壁部53bは、端部1e,2eを下部1cからシリンダヘッド2に渡って覆うと共に、前記クランク室内のブローバイガスを前記動弁室に導くブリーザ通路54を形成する。この構造により、端部1e,2eを軸方向Aから覆ってチェーン室25を形成する壁部50が、低壁部53aと、軸方向Aでの段差部51を介して低壁部53aよりも軸方向Aで端部1e,2eから離隔した第1高壁部53bとを有し、壁部50において局部的に軸方向Aで外側に突出した第1高壁部53bにより、チェーン室25において局部的に軸方向で外側に突出した突出空間25aが形成され、該突出空間25aにより軸方向幅が大きくされたブリーザ通路54が形成される。この結果、ブローバイガスは、チェーン室25が軸方向Aで拡幅されて形成されたブリーザ通路54内を円滑に流動するので、チェーン室25内において、ブローバイガスを前記動弁室に円滑に導くことができる。
しかも、ブリーザ通路54を形成する第1高壁部53b以外の壁部50の部分である低壁部53aは、第1高壁部53bよりも軸方向Aで端部1e,2e寄りに位置するので、この低壁部53aにより軸方向Aでチェーンカバー40を小型化できる。
また、壁部50には、第1バンク部40aにおいて、低壁部53a、段差部51および第1高壁部53bから構成される段部55aが形成されるので、該段部55aにより壁部50の剛性が高められて、内燃機関Eの振動に起因する壁部50の膜面振動が抑制される。
第1バンク部40aにおいて、第1高壁部53bは、外縁部43の部分である側縁部43iに隣接すると共に側縁部43iに沿って形成されることにより、ブリーザ通路54が側縁部43iの立上がり壁部44cにより形成されることから、ブローバイガスはブリーザ通路54内を側縁部43iにより乱れが規制されつつ流動するので、しかも伝動機構T1のチェーン23など、チェーン室25に配置されて該チェーン室25内で運動する部材によりブリーザ通路54内のブローバイガスが乱されることがないので、ブローバイガスがチェーン25においてブリーザ通路54から拡散することが抑制されて、ブローバイガスを前記動弁室に円滑に導くことができる。
内燃機関Eは、1対のバンクb1,b2と、1対のバンクb1,b2の内側に配置される吸気マニホルドNaと、1対のバンクb1,b2の外側に配置される排気マニホルドHaとを備えるV型内燃機関であり、第1バンク部40aにおける第1高壁部53bは、壁部50において1対のバンクb1,b2の内側寄り、すなわちバンク空間8寄りに位置することにより、また、第1バンク部b1においては、軸方向Aから見てシリンダ軸線Lyを挟んで、前記側方向での一方側で吸気マニホルドNaが、前記側方向での他方側で排気マニホルドHaがそれぞれシリンダヘッド2に接続され、第1高壁部53bは、壁部50において吸気マニホルドNa寄りに位置することにより、ブリーザ通路54は、チェーンカバー40の第1バンク部40aにおいて排気マニホルドHaから遠方寄りの位置に形成されるので、排気マニホルドHaの高熱によりブローバイガスに流動の乱れが発生することが抑制されて、ブローバイガスを円滑に前記動弁室に導くことができる。
第1バンク部40aにおいて、低壁部53aは、低壁部53aに開口する窓部60を形成すると共に端部2eに結合される周壁61を有することにより、低壁部53aは、窓部60を形成する周壁61において、そのボス部62に挿入されるボルトB3により端部2eに締結されるので、低壁部53aの剛性が高められて、低壁部53aでの膜面振動が抑制される。また、周壁61は、第1高壁部53bに比べて軸方向Aで端部2eに近い位置にある低壁部53aに設けられることから、第1高壁部53bに窓部を形成する周壁が設けられる場合に比べて、周壁61の軸方向Aでの高さを低くすることができるので、周壁61を有するチェーンカバー40を軽量化できる。
第1バンク部40aにおいて、第1高壁部53bは、軸方向Aで端部1eと対向する内壁面41cに形成された突条59を有し、突条59は、軸方向Aから見てシリンダ軸線方向と交差する方向に延びていてブリーザ通路54を横切る堰を構成し、かつ段差部51と外縁部43とを連結している。この構造により、突条59が、下部1cからシリンダヘッド2に渡ってシリンダ軸線方向に延びているブリーザ通路54を横切る堰を構成することから、ブローバイガスがこの突条59に衝突することによりブローバイガスに混入しているオイルが突条59に付着して分離されるので、ブリーザ通路54を流れるブローバイガス中のオイルを減少させることができる。また、突条59は外縁部43と段差部51とを連結しているので、突条59により第1高壁部53bおよび段差部51の剛性が高められて、壁部50の振動が抑制される。
軸方向Aで壁部50を挟んでチェーン室25と反対側の外空間には、ベルト35に張力を付与するテンショナ36を備える巻掛け伝動機構T3が配置され、軸方向Aで低壁部53aを挟んで端部1eとは反対側にテンショナ36の支持アーム36bが配置され、段差部51は、支持アーム36bの揺動範囲外に形成されることにより、壁部50において軸方向Aで端部1eに近い部位である低壁部53aにより形成される軸方向でのスペースを利用して支持アーム36bが配置されることから、軸方向Aで端部1eに近い位置にテンショナ36を配置することができるので、テンショナ36を備える伝動機構T3を、軸方向Aでコンパクトに配置することができる。
第1油路Pa1,Pa22を形成する通路壁Wa1,Wa2が段差部51に一体に設けられ、通路壁Wa1,Wa2は、低壁部53aおよび第1高壁部53bに渡って一体に設けられることにより、また、第2油路Pb2を形成する通路壁Wb2が段差部52に一体に設けられ、通路壁Wb2は、第1高壁部53bおよび第2高壁部53cに渡って一体に設けられることにより、第1油路Pa1,Pa2または第2油路Pb2を形成する通路壁Wa1,Wa2,Wb2は、段部55a,55bと交差して、段部55a,55bと一体に設けられる。この結果、チェーンカバー40に設けられる第1油路Pa1,Pa2または第2油路Pb2を形成する通路壁Wa1,Wa2,Wb2を利用して、段差部51,52を横切る方向(または交差する方向)で壁部50の剛性、すなわち段部55a,55bでの剛性が高められるので、段差部51,52に起因して該段差部51,52を中心に壁部50が屈曲するように発生する屈曲振動を抑制できる。
機関本体Eaの端部1e,2e,102e,3e,4e,5eに結合される複数の結合ボス部46a,46bを有する外縁部43の内周側に位置すると共に端部1e,2e,102e,3e,4e,5eと協働してチェーン室25を形成する壁部50に本体側油路Poに連通するカバー側油路Pa,Pbが設けられたチェーンカバー40において、壁部50は、油圧制御弁14,15の配置用または挿入用の窓部60,160 を形成すると共にシリンダヘッド2,102 に結合される環状の周壁61,161 と、本体側油路Poが開口する本体側当接部9s,9tに当接するカバー側当接部87,187 とを有し、カバー側油路Pa,Pbの出口82a,182aは、当接部87,187 に開口すると共に本体側当接部9s,9tにおいて本体側油路Poに連通し、かつ周壁61,161 の近傍に位置する。この構造により、カバー側油路Pa,Pbの開口部である出口82a,182aが開口するカバー側当接部87,187 は、チェーンカバー40の外縁部43の内周側に位置する壁部50に設けられる窓部60,160 を形成する周壁61,161 の近傍に位置するので、シリンダヘッド2,102 に結合される周壁61,161 によりカバー側当接部87,187 の剛性が高められる。しかも、周壁61,161 を形成する窓部60,160 は、油圧制御弁14,15が配置または挿入される空間を形成するための部分であるため、周壁61,161 には、内燃機関Eの振動等に起因する大きな荷重が殆ど作用しないので、該荷重に起因するカバー側当接部87,187 の振動を抑制するために該周壁61,161 の剛性を高める必要がない。この結果、カバー側油路Pa,Pbと本体側油路Poとが連通するカバー側当接部87,187 および本体側当接部9s,9t間でのシール性が向上して、内燃機関Eの振動等に起因する両当接部9s,9t間からのオイルの漏れ防止効果が向上する。しかも、周壁61,161 自体の振動を抑制するために周壁61,161 の剛性を高める必要性がないので、周壁61,161 を有するチェーンカバー40が小型化・軽量化される。
周壁61は、複数のボス部62においてシリンダヘッド2に結合され、該複数のボス部62のうちの特定ボス部62Bは、周壁61において出口82aに最も近接した部位であることにより、周壁61において壁厚が厚くなっており、しかもシリンダヘッド2に結合されるために、周壁61において剛性が高い部分であるボス部62の1つである特定ボス部62Bが、出口82aに最も近接した位置にあるので、周壁61によりカバー側当接部87の剛性が一層高められて、当接部87および本体側当接部9s,9t間でのシール性が向上する。
壁部50はリブ56a,56b,56cを有し、リブ56a,56bはカバー側当接部87と周壁61とを連結すること、リブ56cはカバー側当接部187 と周壁161 とを連結すること、またはリブ56a,56bは当接部87とボス部62B,62とを連結することにより、リブ56a,56bにより当接部87の剛性が高められ、リブ56cにより当接部187 の剛性が高められて、当接部87,187 および当接部9s,9t間でのシール性が向上する。
壁部50は、外縁部43の複数の結合ボス部46bと当接部87,187 とをそれぞれ連結する複数の放射状のリブ58aを有することにより、壁部50に設けられた当接部87,187 と外縁部43における複数の結合ボス部46bとが放射状のリブ56aにより連結されるので、該リブ56aにより、チェーンカバー40の膜面振動が抑制され、しかも当接部87,187 の剛性が高められて、当接部87,187 および当接部9s,9t間でのシール性が向上する。
壁部50は、周壁61,161 に沿って延びて当接部87,187 に接続する隆起部85,86,186 を有し、油路Pa2または油路Pb2が該隆起部85,86,186 に設けられることにより、油路Pa2,Pb2を形成する通路壁Wa2,Wb2でもある隆起部85,86,186 が当接部87,187 に接続し、しかも該隆起部85,86,186 が周壁61,161 に沿って延びているので、シリンダヘッド2,102 に結合されている周壁61,161 の剛性を効率よく利用して、隆起部85,86,186 が接続している当接部87,187 の振動を抑制することができて、当接部87,187 および当接部9s,9t間でのシール性が向上する。
機関本体Eaに結合される複数の結合ボス部46a,46bを有する外縁部43の内周側に位置すると共にチェーン室25を形成する壁部50に、交差部Pac,Pbcで互いに交差する第1油路Pa1,Pb1および第2油路Pa2,Pb2から構成されるカバー側油路Pa,Pbが設けられたチェーンカバー40において、チェーンカバー40の表面は、チェーン室25または機関本体Eaに対面する内面41と、壁部50を境にしてチェーン室25とは反対側の外空間に対面する外面42とから構成され、第1油路Pa1,Pb1は、外面42に開口する第1開口端部71a,171aとカバー側当接部77,177 の当接面77a,177aに開口する第2開口端部である入口72a,172aとを有する第1孔70,170 により構成され、第2油路Pa2,Pb2は、外面42に開口する第1開口端部81a,181a とカバー側当接部87,187 の当接面87a,187aに開口する第2開口端部である出口82a,182aとを有する第2孔80,180 により構成され、交差部Pac,Pbcは、第1孔70,170 において入口72a,172aよりも第1開口端部71a,171a寄りおよび第2孔80,180 において出口82a,182aよりも第1開口端部81a,181a 寄りに位置する。この構造により、交差部Pac,Pbcは、第1,第2油路Pa1,Pa2;Pb2,Pb2をそれぞれ構成する第1,第2孔70,80;170 ,180 においてチェーンカバー40の外面42に開口する第1開口端部71a,81a;171a ,181a の近傍に位置することから、第1,第2孔70,80;170 ,180 の形成を第1開口端部71a,81a;171a,181aから行うことが可能になるので、交差部Pac,Pbcの形成精度を高めることができる。また、第1,第2孔70,170 ;80,180 は、第1開口端部71a,171a;81a,181a、および入口72a,172aまたは出口82a,182aが開口する孔であるので、第1,第2孔70,80;170,180 の第2開口端部同士である入口72aおよび出口82a、そして入口172aおよび出口182aが大きく離れている場合にも、第1,第2孔70,80;170,180 の第1開口端部71a,81a;171a,181a同士を近接させて配置することにより、交差部P1c,P2cの形成精度を高めることができる。この結果、交差部Pac,Pbcの形成精度を高めながら、第1,第2油路Pa1,Pa2;Pb1;Pb2の形成位置および交差部Pac,Pbcの形成位置の自由度を大きくすることができる。
第1孔70,170 は、第1開口端部71a,171aを有する第1孔部71,171 と、第1孔部71,171 と交差すると共に入口72a,172aを有する第2孔部72,172 とを有し、第2孔80,180 は、第1開口端部81a,181aを有する第1孔部81,181 と、第1孔部81,181 と交差すると共に出口82a,182aを有する第2孔部82,182 とを有し、交差部Pac,Pbcは、第1孔70,170 の第1孔部71,171 および第2孔80,180 の第1孔部81,181 が交差して形成され、交差部Pac,Pbcは、第1油路Pa1,Pb1および第2油路Pa2,Pb2を互いに連通させ、第1孔70,170 の他端部は入口72a,172aであり、第2孔80,180 の他端部は出口82a,182aである。この構造により、交差部Pac,Pbcで連通すると共に入口72a,172aで本体側油路Piに連通する第1油路Pa1,Pb1および出口82a,182aで本体側油路Poに連通する第2油路Pa2,Pb2から構成されるカバー側油路Pa,Pbにおいて、交差部Pac,Pbcの形成精度を高めながら、第1,第2油路Pa1,Pa2;Pb1,Pb2の形成位置および交差部Pac,Pbcの形成位置の自由度を大きくすることができる。
第1孔70,170 の第1開口端部71a,171aおよび第2孔80,180 の第1開口端部81a,181aは、壁部50において内面41および外面42のうちの外面42上のみで隆起する第1隆起部である第1端部壁75a,175aおよび第2隆起部である第2端部壁85a,185aにそれぞれ設けられ、交差部Pac,Pbcは、両端部壁75a,85a;175a,185aが交差する交差壁部Wac,Wbcにより形成されることにより、各第1開口端部71a,171a,81a,181aが設けられる端部壁75a,175a,85a,185aが、チェーンカバー40の内面41および外面42のうちの外面42のみで隆起し、かつ交差部Pac,Pbcを形成する交差壁部Wac,Wbcが該両端部壁75a,85a;175a,185aにより形成されるので、チェーンカバー40の剛性が高められて、チェーンカバー40の振動を低減することができる。また、外縁部43の内周側に位置する壁部50において、交差部Pac,Pbcに近い位置にある両第1開口端部71a,171a,81a,181aが設けられる第1,第2端部壁75a,175a,85a,185aが外面42上のみで隆起しているので、壁部50に設けられる第1,第2孔80,180 の形成が容易になる。
取付座91,92は、交差壁部Wac,Wbcに一体に設けられることにより、取付座91,92は、外面42上のみで隆起している第1,第2端部壁75a,175a,85a,185aにより形成されることで剛性が高い交差壁部Wac,Wbcに設けられるので、エンジンハンガ93を取付座91,92に強固に取り付けることができる。
第1孔70,170 は第1開口端部71a,171aから第1端部壁75a,175aに挿入されたプラグ78,178 により閉塞され、第2孔80,180 は第1開口端部81a,181aから第2端部壁85a,185aに挿入されたプラグ88,188 により閉塞され、取付座91,92は、第1端部壁75a,175aおよび第2端部壁85a,185aに渡って一体に設けられることにより、第1,第2孔70,170 ,80,180 の第1開口端部71a,171a,81a,181aをそれぞれ形成する第1,第2端部壁75a,175a,85a,185aは、各第1開口端部71a,171a,81a,181aから挿入されたプラグ78,178,88,188 により剛性が高められることから、第1,第2端部壁75a,175a,85a,185aに一体に設けられる取付座91,92の剛性も高められるので、エンジンハンガ93を取付座91,92に強固に取り付けることができる。
チェーン室25には、クランク軸6のトルクを伝達するチェーン23,123 を備える巻掛け伝動機構T1,T2,T3が配置され、第1油路Pa1,Pb1および第2油路Pa2,Pb2は、軸方向Aから見てチェーン23またはチェーン123 を横断位置Ca1,Cb1,Ca2,Cb2で横断する横断油路であり、該横断油路を形成する通路壁Wa1,Wb1,Wa2,Wb2は、横断位置Ca1,Cb1,Ca2,Cb2で外面42上のみで隆起し、軸方向Aから見てチェーン23,123 の内側または外側において内面41である内壁面41c上で隆起していることにより、第1,第2油路Pa1,Pb1,Pa2,Pb2が、軸方向Aから見てチェーン室25に配置されるチェーン23,123 を横断するように設けられた横断油路である場合にも、横断位置Ca1,Cb1,Ca2,Cb2では、通路壁Wa1,Wb1,Wa2,Wb2が外面42上のみで隆起しているので、チェーンカバー40を軸方向Aでチェーン23,123 に近接させて配置することができ、しかも軸方向Aから見てチェーン23,123 の外側および内側では通路壁Wa1,Wb1,Wa2,Wb2が内面41上で隆起するので、第1,第2油路Pa1,Pb1,Pa2,Pb2が設けられたチェーンカバー40を軸方向Aで小型化できる。
以下、前述した実施形態の一部が変更された形態について、変更された部分を中心に説明する。
以下、前述した実施形態の一部が変更された形態について、変更された部分を中心に説明する。
図18に示されるように、チェーンカバー40の第1バンク部40aにおける第1高壁部53bが、前記側方向で側縁部43iおよび側縁部43eとの間にそれぞれ低壁部53aを挟んで、両側縁部43i,43eの中間部に形成されてもよい。この場合、壁部50は、前記側方向で、互いに対向する1対の段差部51を有し、第1高壁部53bは、シリンダブロック1の下部1c(図1参照)からシリンダヘッド2に渡ってシリンダ軸線方向に延びている。このため、第1高壁部53bにより形成されるブリーザ通路54において、突出空間25aは、第1高壁部53bと1対の段差部51とにより形成される。
そして、第1高壁部53bおよび該ブリーザ通路54は、軸方向Aから見て、チェーン23の弛み側23aに沿って延びており、かつ該弛み側23aと重なる位置、およびシリンダボア26aと重なる位置に設けられる。そして、ブリーザ通路54に沿うチェーン23の走行方向が、ブローバイガスが前記動弁室に向かう方向に沿う方向であるので、走行するチェーン23により、ブリーザ通路54において該動弁室に向かうブローバイガスの流れが促進される。
そして、第1高壁部53bおよび該ブリーザ通路54は、軸方向Aから見て、チェーン23の弛み側23aに沿って延びており、かつ該弛み側23aと重なる位置、およびシリンダボア26aと重なる位置に設けられる。そして、ブリーザ通路54に沿うチェーン23の走行方向が、ブローバイガスが前記動弁室に向かう方向に沿う方向であるので、走行するチェーン23により、ブリーザ通路54において該動弁室に向かうブローバイガスの流れが促進される。
前記各実施形態では、伝動機構は、動弁装置を駆動するためのものであったが、補機等を駆動するためのものであってもよい。また、伝動機構は、無端伝動帯としてのベルトを備える巻掛け伝動機構であってもよく、さらに、歯車機構であってもよい。
取付座91,92には、エンジンハンガ93以外の部品、例えば伝動機構を構成する部品、エンジンマウントブラケット、内燃機関の補機などが取り付けられてもよい。
カバー側油路Pa,Pbは、チェーンカバー40の外縁部43および壁部50のうちで、壁部50のみに設けられてもよい。
第1孔部71,171 ,81,181 および第2孔部72,172 ,82,182 の少なくとも一方は、両端部が開口する孔であってもよい。第1孔70,170 および第2孔80,180 は、1つの直線状の孔のみにより構成されてもよい。
カバー側油路は、前記実施形態では1つの交差部Pac,Pbcを形成する2つの孔である第1孔70,170 および第2孔80,180 により構成されたが、少なくとも2つの交差部を形成する3以上の孔(例えば、1つの交差部を形成する第1,第2孔と、別の1つの交差部を形成する第2,第3孔)により構成されてもよい。
機関本体側部材は、機関本体Eaに結合されて該機関本体Eaと一体化された中間部材を備え、該中間部材にチェーンカバー40などのカバー体が結合されてもよい。この場合、カバー体は、この中間部材を介して機関本体Eaに結合される。
1つの窓部に配置される2つの油圧制御弁のうちで、一方が位相制御機構の作動油を制御する弁であり、他方がリフト量制御機構の作動油を制御する弁であってもよい。
1つの窓部に配置される2つの油圧制御弁が、1または3以上の油圧式機構の作動油を制御するために使用されてもよい。
前記所定数の油圧制御弁において、少なくとも1つの油圧制御弁が動弁装置を制御し、残りの油圧制御弁が動弁装置以外の装置を制御してもよい。また、1つの窓部内に配置されるすべての油圧制御弁が動弁装置以外の装置を制御してもよい。
機関本体側部材に結合される周壁により形成される窓部は、油圧制御弁以外の部品、例えばテンショナリフタやクランク軸が配置または挿入される窓部であってもよい。
内燃機関は、V型以外の多気筒内燃機関であってもよく、また単気筒内燃機関であってもよい。また、動弁装置は、吸気カムおよび排気カムが設けられる共通の1つのカム軸を備えるSOHC型のものであってもよい。
チェーンカバー40のそれぞれのバンク部40a,40bに、カバー側油路Paまたはカバー側油路Pbと同様の油路が複数設けられてもよい。この場合、該各油路に対応して複数の窓部をそれぞれ形成する複数の周壁が設けられてもよい。
カバー側油路は、潤滑用のオイルが流れる油路であってもよい。
内燃機関は、例えば鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機等の船舶推進装置、または発電機など、車両以外の機械に使用されるものであってもよい。
取付座91,92には、エンジンハンガ93以外の部品、例えば伝動機構を構成する部品、エンジンマウントブラケット、内燃機関の補機などが取り付けられてもよい。
カバー側油路Pa,Pbは、チェーンカバー40の外縁部43および壁部50のうちで、壁部50のみに設けられてもよい。
第1孔部71,171 ,81,181 および第2孔部72,172 ,82,182 の少なくとも一方は、両端部が開口する孔であってもよい。第1孔70,170 および第2孔80,180 は、1つの直線状の孔のみにより構成されてもよい。
カバー側油路は、前記実施形態では1つの交差部Pac,Pbcを形成する2つの孔である第1孔70,170 および第2孔80,180 により構成されたが、少なくとも2つの交差部を形成する3以上の孔(例えば、1つの交差部を形成する第1,第2孔と、別の1つの交差部を形成する第2,第3孔)により構成されてもよい。
機関本体側部材は、機関本体Eaに結合されて該機関本体Eaと一体化された中間部材を備え、該中間部材にチェーンカバー40などのカバー体が結合されてもよい。この場合、カバー体は、この中間部材を介して機関本体Eaに結合される。
1つの窓部に配置される2つの油圧制御弁のうちで、一方が位相制御機構の作動油を制御する弁であり、他方がリフト量制御機構の作動油を制御する弁であってもよい。
1つの窓部に配置される2つの油圧制御弁が、1または3以上の油圧式機構の作動油を制御するために使用されてもよい。
前記所定数の油圧制御弁において、少なくとも1つの油圧制御弁が動弁装置を制御し、残りの油圧制御弁が動弁装置以外の装置を制御してもよい。また、1つの窓部内に配置されるすべての油圧制御弁が動弁装置以外の装置を制御してもよい。
機関本体側部材に結合される周壁により形成される窓部は、油圧制御弁以外の部品、例えばテンショナリフタやクランク軸が配置または挿入される窓部であってもよい。
内燃機関は、V型以外の多気筒内燃機関であってもよく、また単気筒内燃機関であってもよい。また、動弁装置は、吸気カムおよび排気カムが設けられる共通の1つのカム軸を備えるSOHC型のものであってもよい。
チェーンカバー40のそれぞれのバンク部40a,40bに、カバー側油路Paまたはカバー側油路Pbと同様の油路が複数設けられてもよい。この場合、該各油路に対応して複数の窓部をそれぞれ形成する複数の周壁が設けられてもよい。
カバー側油路は、潤滑用のオイルが流れる油路であってもよい。
内燃機関は、例えば鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機等の船舶推進装置、または発電機など、車両以外の機械に使用されるものであってもよい。
1…シリンダブロック、2,102 …シリンダヘッド、5…シリンダヘッドカバー、6…クランク軸、23,123 …チェーン、40…チェーンカバー、41…内面、42…外面、43…外縁部、50…壁部、51,511…段差部、53a…低壁部、53b…高壁部、54…ブリーザ通路、59…突条
Ea…機関本体、Pa,Pb…油路。
Ea…機関本体、Pa,Pb…油路。
Claims (7)
- 内燃機関の機関本体側部材の端部に結合されるカバー体であって、前記端部に結合される外縁部と、前記端部をクランクケースからシリンダヘッドに渡ってクランク軸の軸方向から覆うと共に前記端部と協働して内空間を形成する壁部とを有するカバー体において、 前記壁部は、前記軸方向で前記端部と対向する低壁部と、前記軸方向で前記端部と対向すると共に前記低壁部よりも前記軸方向で前記端部から離隔し、かつ前記軸方向での段差部を介して前記低壁部と段違いに形成される高壁部とを有し、
前記高壁部は、前記端部を前記クランクケースから前記シリンダヘッドに渡って覆うと共に、前記クランクケースにより形成されるクランク室内のブローバイガスを、前記シリンダヘッドにより形成されるヘッド側空間に導くブリーザ通路を形成することを特徴とするカバー体。 - 前記高壁部は、前記外縁部に隣接すると共に前記外縁部に沿って形成されることを特徴とする請求項1記載のカバー体。
- 前記内燃機関は、1対のバンクと、前記1対のバンクの内側に配置される吸気装置と、前記1対のバンクの外側に配置される排気装置とを備えるV型内燃機関であり、
前記高壁部は、前記壁部において前記1対のバンクの前記内側寄りに位置することを特徴とする請求項1または2記載のカバー体。 - 前記低壁部は、前記低壁部に開口する窓部を形成すると共に前記端部に結合される周壁を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のカバー体。
- 前記高壁部は、前記軸方向で前記端部と対向する内面に形成された突条を有し、
前記突条は、前記軸方向から見て前記内燃機関のシリンダ軸線方向と交差する方向に延びていて前記ブリーザ通路を横切る堰を構成し、かつ前記段差部と前記外縁部とを連結していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のカバー体。 - 前記軸方向で前記壁部を挟んで前記内空間と反対側の外空間には、無端伝動帯に張力を付与するテンショナを備える巻掛け伝動機構が配置され、
前記軸方向で前記低壁部を挟んで前記端部とは反対側に前記テンショナが配置され、
前記段差部は、前記テンショナの揺動範囲外に形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のカバー体。 - 油路を形成する通路壁が前記段差部に一体に設けられ、
前記通路壁は、前記低壁部および前記高壁部に渡って一体に設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のカバー体。
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| JP2015094218A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-18 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のカバー取付構造 |
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-
2008
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