JP2009257597A - グリル扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製の扉枠の上縁に使用者の手が触れた際の熱さによる不快感を軽減する硬質合成樹脂製の上縁部材を、外観の低下や耐久性の低下が生じることなく設けることができるグリル扉を提供する。
【解決手段】グリル付コンロに設けられたグリル庫3の前面開口部を開閉するグリル扉1において、グリル庫3を閉塞する金属製の扉枠13の上縁に硬質合成樹脂製の上縁部材20を設ける。更に、上縁部材20と扉枠13との間に、扉枠13から上縁部材20に向かう熱を拡散する前記扉枠より熱伝導性の高い材料による熱拡散部材21を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、グリル付コンロのグリル庫を開閉するグリル扉に関する。
この種のグリル扉として、グリル庫を閉塞する金属製の扉枠を備え、この扉枠に、グリル庫内が視認できるようにガラス板が嵌め込まれた窓部が形成され、窓部の下方位置に合成樹脂製の把持部が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。グリル扉を開閉する際には、把持部を把持して開閉操作が行なわれる。
ところで、グリル庫を開放するためにグリル扉を開けると、扉枠の上縁が露出するので、グリル庫内から焼き魚等の調理物を取り出す際に扉枠の上縁に使用者の手が触れやすい。そして、扉枠は、グリル庫内の熱源からの輻射熱によって熱くなるので、扉枠の上縁に使用者が誤って手を触れた場合に熱さを感じ、使用者に不快感を与えることがある。
一方、この種のグリル扉においては、扉枠の上縁にシリコンゴム製の断熱材を設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。これによれば、使用者が扉枠の上縁に触れたときの熱さを緩和することができるが、シリコンゴム製の断熱材は軟質であり、グリル庫への調理物の出し入れの際に使用者の手が触れると外れやすいため、使い勝手が悪い。
そこで、硬質の合成樹脂により形成した上縁部材により扉枠の上縁を覆い、この上縁部材をねじ部材等により扉枠に確実に固定して不用意な外れを防止することが考えられる。
しかし、金属製の扉枠がグリル庫内の熱源からの輻射熱によって熱くなることは上述の通りであるが、扉枠の上縁においては、この上縁の長さ方向(グリル正面からみて左右方向)の中央部分がその左右側に比べて特に熱くなりやすく、上縁の長さ方向に対する温度分布が不均一になる。そして、このように温度分布が不均一な扉枠の上縁に、硬質の合成樹脂製の上縁部材を設けた場合には、扉枠と上縁部材との熱による膨張率の違いから合成樹脂製の上縁部材が変形するおそれがある。即ち、上縁部材の長さ方向の両端側を夫々一対のねじ部材により扉枠に固定した場合、最も熱くなる中央部分が両ねじ部材の間に位置するため、上縁部材の中央部分が扉枠から浮き上がるように変形する。このため、グリル扉の外観が低下するだけでなく、上縁部材の耐久性も低下する。
特開2004−173780号公報(図2) 特開2003−93242号公報(図2)
本発明は、上記の点に鑑み、金属製の扉枠の上縁に使用者の手が触れた際の熱さによる不快感を軽減する硬質合成樹脂製の上縁部材を、外観の低下や耐久性の低下が生じることなく設けることができるグリル扉を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するために、本発明は、グリル付コンロに設けられたグリル庫の前面開口部を開閉するグリル扉において、前記グリル庫内を外部から視認可能とする窓部が形成されていると共に前記グリル庫の開口部縁に当接して該グリル庫を閉塞する金属製の扉枠と、前記グリル庫の開口部縁に非接触となる前記扉枠の上縁に沿って固設された硬質合成樹脂製の上縁部材と、該上縁部材の全長にわたって該上縁部材と前記扉枠との間に設けられ、該扉枠から上縁部材に向かう熱を拡散する前記扉枠より熱伝導性の高い材料による熱拡散部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記扉枠の上縁に沿って前記上縁部材を設けたことにより、金属製の扉枠がグリル庫内の熱源からの輻射熱によって熱くなっても使用者の手が直接扉枠に触れることを防止し且つ金属に比して熱伝導率の低い合成樹脂製の上縁部材により使用者が上縁部材に触れた際の熱さによる不快感を軽減することができる。また、扉枠によってグリル庫の開口部を閉塞した状態では、上縁部材がグリル庫の開口部縁に非接触とされているので、グリル庫の開口部縁から上縁部材への熱の伝達が抑えられる。そして、上縁部材を硬質合成樹脂製としたことにより、例えばねじ部材等を用いて上縁部材を扉枠に強固に取り付けておくことができ、使用者の接触による不用意な外れを防止することができると同時に上縁部材が外れた扉枠の上縁への使用者の接触も確実に防止することができる。
更に、扉枠と上縁部材との間には該扉枠より熱伝導性の高い材料による熱拡散部材が介設されている。これによれば、扉枠から上縁部材に向かう熱を拡散することができ、上縁部材の熱による変形を抑制することができる。即ち、扉枠が金属製であり上縁部材が合成樹脂製であることにより扉枠と上縁部材とでは熱膨張率が異なる。そして、金属製の扉枠がグリル庫内の熱源からの輻射熱を受けると、扉枠の上縁においては、この上縁の長さ方向の中央部分がその左右側に比べて特に熱くなって温度分布が不均一になる。このとき、熱拡散部材が扉枠より熱伝導性が高いことによって扉枠から伝達される熱は左右に分散される。これにより、扉枠から上縁部材に伝達される熱は上縁部材の長さ方向に均一化されると共に伝達される熱が低減し、上縁部材の熱による変形が極めて少なくなる。従って、本発明によれば、熱拡散部材による熱拡散効果を得て上縁部材の変形を抑制し、グリル扉の外観の低下や耐久性の低下を防止することができる。
また、本発明において、前記熱拡散部材は、前記熱拡散部材は、前記扉枠と前記上縁部材との間に介在して両者に密着状態となる介装部と、該上縁部材の前記グリル庫側の側壁に沿って該グリル庫の開口部縁に非接触状態で起立する起立壁とを備えることが好ましい。
これによれば、熱拡散部材の介装部によって扉枠から上縁部材に伝達される熱が上縁部材の長さ方向に均一化されるだけでなく、グリル庫の開口部縁に非接触状態で起立する起立壁によって放熱効果が得られ、熱拡散部材による熱拡散効果を増加させて、グリル扉の外観の低下や耐久性の低下を一層確実に防止することができる。
また、本発明において、前記上縁部材の前記グリル庫側に面する側壁における長手方向中央部には、該グリル庫から離反する方向に凹入された凹部が形成されていることが好ましい。上縁部材に前記凹部を形成することで、凹部が逃げとなって使用者の手が触れにくく、使い勝手がよい形状の上縁部材を提供できる。しかも、上縁部材は凹部が形成されている部分において、扉枠との接触面積を小とすることもでき、扉枠からの熱伝達を一層低減することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のグリル扉を備えるグリル付きガスコンロの正面図、図2はグリル扉の斜視図、図3はグリル扉の要部断面図、図4は熱拡散部材の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のグリル扉1は、グリル付きコンロ2の前面側の中央部に設けられ、グリル付きコンロ2の内部に設けられたグリル庫3(図3に一部を示す)の前方を開閉するものである。グリル付きコンロ2は、システムキッチンのカウンタトップ(図示せず)に組み込むドロップイン式であり、コンロ本体4の上部に天板5が設けられ、天板5にはその上方に露出するコンロバーナ6,7,8が設けられている。グリル付きコンロ2の前面側におけるグリル扉1の両側には、各コンロバーナ6,7,8を夫々点火操作する操作スイッチ9,10,11や、グリル庫3内の図示しないグリルバーナを点火操作する操作スイッチ12等が設けられている。
グリル扉1は、図2に示すように、鉄やステンレス等の鋼板製の扉枠13と、耐熱合成樹脂製の前パネル14とを備えている。扉枠13には、グリル庫3の内部を視認可能とする窓部15が形成され、図1に示すように、該窓部15の外側には矩形状のガラス板16が保持されている。扉枠13の窓部15の下方には内面板17が一体に設けられている。前パネル14は、ガラス板16の下方に位置して扉枠13の内面板17に複数のねじ部材18により連結されている。また、前パネル14には、前方に張り出す把持部19が設けられ、この把持部19を把持してグリル扉1の引出し開閉操作が行えるようになっている。
扉枠13の上縁には、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の硬質合成樹脂により形成された上縁部材20が設けられている。上縁部材20は、図1及び図2に示すように、扉枠13の上縁の左右方向全長にわたって設けられ、図3に示すように、扉枠13の上縁を覆う形状に形成されている。グリル庫3においては、その開口部縁3aが扉枠13の窓部15上方の一部が当接し、扉枠13によってグリル庫3が閉塞されるが、開口部縁3aの上部には空隙Xが形成されており、この空隙Xに対向して上縁部材20が位置することによって、上縁部材20とグリル庫3の開口部縁3aとは非接触とされている。
更に、扉枠13の上縁と上縁部材20との間には、熱拡散部材21が設けられている。熱拡散部材21は、図3及び図4に示すように、扉枠13と上縁部材20との間に介在して両者に密着状態となる介装部21aと、上縁部材20のグリル庫3側に面する側壁に沿って起立する起立壁21bとを備え、その両端側が上縁部材20と共に一対のねじ部材22,22により扉枠13に固定されている。そして、図3に示すように、熱拡散部材21も上縁部材20と同様に、グリル庫3の開口部縁3aの上方の空隙に対向する位置にあって、グリル庫3の開口部縁3aとは非接触状態とされている。熱拡散部材21は、扉枠13より熱伝導性の高い材料により形成されており、本実施形態においては、扉枠13が鋼板製であることにより、それよりも熱伝導性の高いアルミニウムにより形成されている。
また、上縁部材20のグリル庫3側の側壁には、その長手方向中央部においてグリル庫3から離反する方向に凹入された凹部20aが形成されている。そして、熱拡散部材21の起立壁21bも、上縁部材20の凹部20aに対応する形状に湾曲して形成されている。
以上のように構成されたグリル扉1は、図3に示すように、扉枠13の上縁に合成樹脂製の上縁部材20を設けたことにより、使用者がグリル扉1の上縁に誤って接触しても熱さによる不快感を軽減することができる。
更に、扉枠13の上縁と上縁部材20との間に前記熱拡散部材21を設けたことにより、扉枠13の上縁から上縁部材20に向かう熱を左右方向に拡散することができる。これによれば、グリル庫3からの熱により最も熱くなる窓部15上方の中央位置とその両側との熱分布を熱拡散部材21によって均一化することができ、上縁部材20の一部(特に長手方向中央部)に熱が集中することによる上縁部材20の変形を防止することができる。即ち、鋼板製の扉枠13と合成樹脂製の上縁部材20とはその膨張率が異なるが、扉枠13からの熱が熱拡散部材21により緩和されると共に上縁部材20の長手方向に均一化されて伝達されることにより、膨張率の違いに起因して上縁部材20が一対のねじ部材22,22間で浮き上がるような変形が生じることを防止することができ、上縁部材20の耐久性を向上させることができる。
しかも、扉枠13の上縁からの熱は、上縁部材20に伝達される前に熱拡散部材21の全長にわたって拡散されるので、上縁部材20が高温となるのを抑制することができる。
また、前記熱拡散部材21に前記起立壁21bが形成されていることにより、グリル庫3との間の空隙Xへの放熱作用も得られ、扉枠13から熱拡散部材21が受ける熱の拡散効果を一層向上させることができる。
また、上縁部材20に前記凹部20aを形成したことにより、上縁部材20における扉枠13への接触面積を小として熱伝達を低減することができる。しかも、前記凹部20aにより上縁部材20の平面視形状が比較的細くなるため、グリル庫3内の調理物を出し入れする際の使用者の手が上縁部材20に触れにくく、操作性が良好となる。
なお、本実施形態においては、ドロップイン式のグリル付コンロに設けるグリル扉1に本発明を適用して説明したが、卓上式のグリル付コンロに設けるグリル扉にも同様に本発明を適用できる。
本発明の一実施形態のグリル扉を備えるグリル付きガスコンロの正面図。 グリル扉の斜視図。 グリル扉の要部断面図。 熱拡散部材の斜視図。
符号の説明
1…グリル扉、2…グリル付きコンロ、3…グリル庫、3a…開口部縁、13…扉枠、15…窓部、20…上縁部材、20a…凹部、21…熱拡散部材、21a…介装部、21b…起立壁。

Claims (3)

  1. グリル付コンロに設けられたグリル庫の前面開口部を開閉するグリル扉において、前記グリル庫内を外部から視認可能とする窓部が形成されていると共に前記グリル庫の開口部縁に当接して該グリル庫を閉塞する金属製の扉枠と、前記グリル庫の開口部縁に非接触となる前記扉枠の上縁に沿って固設された硬質合成樹脂製の上縁部材と、該上縁部材の全長にわたって該上縁部材と前記扉枠との間に設けられ、該扉枠から上縁部材に向かう熱を拡散する前記扉枠より熱伝導性の高い材料による熱拡散部材とを備えることを特徴とするグリル扉。
  2. 前記熱拡散部材は、前記扉枠と前記上縁部材との間に介在して両者に密着状態となる介装部と、該上縁部材の前記グリル庫側の側壁に沿って該グリル庫の開口部縁に非接触状態で起立する起立壁とを備えることを特徴とする請求項1記載のグリル扉。
  3. 前記上縁部材の前記グリル庫側に面する側壁における長手方向中央部には、該グリル庫から離反する方向に凹入された凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のグリル扉。
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