JP2010077466A - 溶融めっき浴中のロール軸受け構造及びその製造方法 - Google Patents
溶融めっき浴中のロール軸受け構造及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010077466A JP2010077466A JP2008244510A JP2008244510A JP2010077466A JP 2010077466 A JP2010077466 A JP 2010077466A JP 2008244510 A JP2008244510 A JP 2008244510A JP 2008244510 A JP2008244510 A JP 2008244510A JP 2010077466 A JP2010077466 A JP 2010077466A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- roll
- bearing structure
- alloy
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
【解決手段】固定アーム11に回転自在に取付けられ、Snを85質量%以上含む溶融Snのめっき浴13に配置されるロールの軸受け構造において、ロール14の回転軸22に設けられた軸受け部15、及び固定アーム11の先側に設けられ軸受け部15を回転自在に支持するチョック部16の表面には、1)Co:0〜5質量%、Ni:30〜90質量%、Cr:10〜60質量%、Mo:0〜20質量%を有し、NiとCrの合計含有量が60質量%以上のNi−Cr合金からなる耐侵食層と、2)前記Ni−Cr合金と同一組成又は異なる組成のNi−Cr合金と、炭化物及び/又は硼化物で構成されているセラミックスを10〜90質量%含む耐摩耗層を順次肉盛溶接した表面改質層17、18が形成されている。
【選択図】図1
Description
この溶融金属めっき設備は、溶融金属が貯留されためっき槽を有しており、このめっき槽内の溶融金属のめっき浴中には、固定アームに回転自在に取付けられたロールが浸漬されている。これにより、鋼板を、ロールを介してめっき浴中に連続的に投入すると共に排出して、鋼板の表面にめっきを施している。
このような、鋼板のめっき処理においては、ロールが高速回転するため、ロールと固定アームとの摺動面に、例えば、Coベースの耐摩耗層を形成し、その耐摩耗性を高めていた(例えば、特許文献1参照)。
このため、侵食された部分の硬度が低下して、耐摩耗性が低下していた。その結果、部品の交換頻度が増加するため不経済となり、また交換時にめっき処理を中止しなければならず、鋼板の生産性が低下する問題があった。
また、Coベースの耐摩耗層を溶射により形成した場合、形成した耐摩耗層には多くの気孔が存在するため、その内部にめっき浴が侵入して侵食され、耐摩耗性が低下する問題もあった。
前記ロールの回転軸には軸受け部が設けられ、しかも前記固定アームの先側には前記軸受け部を回転自在に支持するチョック部が設けられており、前記軸受け部及び前記チョック部のいずれか一方又は双方の表面には、
1)Co:0又は0を超え5質量%以下、Ni:30質量%以上90質量%以下、Cr:10質量%以上60質量%以下、Mo:0又は0を超え20質量%以下を有し、しかも前記Niと前記Crの合計含有量が60質量%以上のNi−Cr合金からなる耐侵食層と、
2)前記Ni−Cr合金と同一組成又は異なる組成のNi−Cr合金と、炭化物及び硼化物のいずれか1種又は2種で構成されているセラミックスを10質量%以上90質量%以下含む耐摩耗層を、順次肉盛溶接した表面改質層が形成されている。
なお、前記した肉盛溶接には、セラミックスが溶ける場合の他、セラミックスが溶けないで合金層内に分散している場合も含む。
第1の発明に係る溶融めっき浴中のロール軸受け構造において、前記表面改質層は、プラズマアーク溶接又はレーザ溶接により形成されることが好ましい。
第1の発明に係る溶融めっき浴中のロール軸受け構造において、前記軸受け部の表面に前記表面改質層を形成する場合、該表面改質層には螺旋状の溝加工が施されていることが好ましい。
前記ロールの回転軸には軸受け部が設けられ、しかも前記固定アームの先側には前記軸受け部を回転自在に支持するチョック部が設けられており、前記軸受け部及び前記チョック部のいずれか一方又は双方の表面に、
Co:0又は0を超え5質量%以下、Ni:30質量%以上90質量%以下、Cr:10質量%以上60質量%以下、Mo:0又は0を超え20質量%以下を有し、しかも前記Niと前記Crの合計含有量が60質量%以上のNi−Cr合金を肉盛溶接して耐侵食層を形成した後、
炭化物及び硼化物のいずれか1種又は2種で構成されているセラミックスが10質量%以上添加された前記Ni−Cr合金と同一組成又は異なる組成のNi−Cr合金の混合粉末を、又は前記セラミックスの粉末のみを肉盛溶接して耐摩耗層を形成し、表面改質層を形成する。
例えば、めっき浴がAlやZnの場合、Coを主成分とする表面改質層が適している。この浴成分の場合、浴温が460〜700℃と高いため、Niを主成分とする表面改質層を形成すると、めっき浴中にNiが拡散して侵食され易いからである。
しかし、Snを85質量%以上含む溶融Snのめっき浴の場合、めっき浴の浴温が低いため(例えば、290℃程度)、Niを主成分とする表面改質層を使用しても、めっき浴中へNiが拡散しずらくなる。
また、このようなめっき浴の温度では、Niに比較してCoの方が、めっき浴への拡散が大きい。具体的には、状態図の温度235℃において、Snに対するCoの溶解度が0.5質量%程度であるのに対し、Snに対するNiの溶解度がほとんど0質量%である。
従って、表面改質層がNi−Cr合金を有することで、めっき浴中の溶融Snと反応することを抑制、更には防止できるので、その硬度低下を抑制できる。
更に、この表面改質層には、Crや必要に応じてMoが添加されるため、Ni系合金が形成され、めっき浴へのNiの拡散を更に抑制できる。
また、Ni−Cr合金とセラミックスとで構成される耐摩耗層を、Ni−Cr合金からなる耐侵食層を介して形成するので、表面改質層を安定に形成できる。これは、耐摩耗層が、軸受け部又はチョック部の溶接面を、例えば、500℃以上に予熱しなければ肉盛溶接できないため、溶接面が酸化し割れが発生する恐れがあるのに対し、耐侵食層は、溶接面を、例えば、200℃以下(常温でも可)に予熱すれば肉盛溶接できるからである。なお、肉盛溶接された耐侵食層は、500℃以上に予熱しても割れが発生しないため、耐摩耗層を、この耐侵食層を介して溶接面に肉盛溶接でき、溶接面に、表面改質層を安定に形成できる。
そして、表面改質層は、肉盛溶接により形成されるので、表面改質層内への気孔の発生を抑制、更には防止して、めっき浴の侵入による表面改質層の侵食を抑制でき、耐摩耗性の低下を抑制できる。
これにより、鋼板の生産性を高め、経済的にめっき処理を実施できる。
請求項4記載の溶融めっき浴中のロール軸受け構造は、表面改質層の厚みが1mm以上5mm以下であるので、軸受け部又はチョック部への侵食を防止できる。
請求項5記載の溶融めっき浴中のロール軸受け構造は、軸受け部の表面に表面改質層を形成する場合、表面改質層には螺旋状の溝加工が施されているので、ロールが回転することで、軸受け部とチョック部との間からめっき液を排除でき、めっき液による損傷を防止できる。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る溶融めっき浴中のロール軸受け構造を適用しためっき装置の説明図、図2(A)、(B)はそれぞれ表面改質層が形成された軸受け部の正断面図、チョック部の正断面図、図3は変形例に係る表面改質層が形成された軸受け部の正面図である。
また、図1、図2(B)に示すように、固定アーム11は、シンクロール14を幅方向両側から挟み込んで支持するものであり、その先側には、軸受け部15を回転自在に支持する円筒状のチョック部16が取付けられている。このチョック部16は、例えば、鋼系材料(例えば、普通鋼:SS400)で構成されている。
この軸受け部15の外径はチョック部16の内径より小さくなって、軸受け部15の外側表面がチョック部16の内側表面に部分的に接触するように、軸受け部15とチョック部16との間に隙間が形成されている。
表面改質層17、18は、Ni−Cr合金からなる耐侵食層と、このNi−Cr合金と同一組成又は異なる組成のNi−Cr合金及びセラミックスで構成される耐摩耗層が、順次肉盛溶接されて形成されたものである。
この耐侵食層及び耐摩耗層を構成するNi−Cr合金は、Co(コバルト)の含有量を低減させているので、前述したように、めっき浴中の溶融Snに侵食されにくい。なお、Ni−Cr合金は、Coが0又は0を超え5質量%以下の範囲であれば、本発明の権利範囲に含まれる。特に、材料として、インコネルを使用する場合は、Coを含む場合もあり、この場合は5質量%以下(より好ましくは2.5質量%以下、実質的には1質量%以下)である。
なお、上記した耐侵食層及び耐摩耗層を構成するNi−Cr合金の化学成分は、後述する実施例の結果に基づき、規定したものであるが、各化学成分の意味合いを以下に示す。
ここで、Niが30質量%未満の場合、Ni量が少な過ぎて、表面改質層の靱性及び耐食性が大幅に低下し、肉盛溶接性が著しく劣化する。一方、90質量%を超える場合、Ni量が多過ぎて、肉盛溶接でNi−Cr合金の酸化が激しくなると共に、溶融Sn−Znに対する拡散速度を低減する効果が認められない(好ましくは、下限を34質量%、上限を82質量%とする)。
ここで、Crが10質量%未満の場合、Cr量が少な過ぎて、Ni−Cr合金の溶融Sn−Znに対する拡散速度を低減する効果が認められない。一方、60質量%を超える場合、Cr量が多過ぎて、表面改質層の靱性が大幅に低下し、肉盛溶接性が著しく劣化する(好ましくは、下限を13質量%、上限を58質量%)。
なお、上記したNiとCrの相互作用を得るためには、NiとCrの合計量が60質量%以上(好ましくは、67質量%以上、更には77質量%以上)必要である。
ここで、Moは0質量%でもよい。一方、20質量%を超える場合、Mo量が多過ぎて、表面改質層の靱性が大幅に低下し、肉盛溶接性が著しく劣化する(好ましくは、下限を3質量%、上限を16質量%)。
ここで、Siが0.01質量%未満の場合、Si量が少な過ぎて、耐食性を向上させる効果が乏しくなる。一方、1.5質量%を超える場合、Si量が多過ぎて、肉盛溶接金属の融点が低下し、高温での耐食性が劣化する。
また、Bが0.001質量%未満の場合、B量が少な過ぎて、耐食性を向上させる効果が乏しくなる。一方、1.0質量%を超える場合、B量が多過ぎて、肉盛溶接金属の融点が低下し、高温での耐食性が劣化する。
この耐摩耗層に含まれるセラミックス量は、耐摩耗層の全体量の10質量%以上90質量%以下である。ここで、セラミックス量が、耐摩耗層の全体量の10質量%未満の場合、セラミックス量が少な過ぎて耐摩耗性を十分に確保できない。
なお、耐摩耗層中に含まれるセラミックス量が多くなれば、耐摩耗層が剥がれ落ち易くなることから、耐摩耗層に含まれるセラミックス量を、耐摩耗層の全体量の10質量%以上90質量%以下としたが、下限を20質量%、30質量%とし、上限を80質量%とすることが好ましい。
この肉盛溶接は、軸受け部15とチョック部16の表面を、それぞれ200℃以下の温度範囲で予熱した後に行う。なお、軸受け部とチョック部の表面を予熱することなく、常温のまま肉盛溶接してもよい。
これは、軸受け部15とチョック部16が、それぞれ鋼系の材料で構成されているため、上記した温度を超えると、酸化して割れが発生する恐れがあることに起因する。
この肉盛溶接は、耐侵食層の表面を、500℃以上(上限は800℃程度)に予熱した後に行うので、セラミックスを含む耐摩耗層を、耐侵食層の表面に安定に形成できる。
なお、肉盛溶接は、上記したプラズマアーク溶接の代わりにレーザ溶接により行うこともできる。また、以上の肉盛溶接において、セラミックスは溶解している場合の他、溶解せず合金中に分散している場合も含む。
ここで、表面改質層の厚みが1mm未満の場合、表面改質層の厚みが薄過ぎて、その効果を長期に渡って維持できなくなる恐れがある。一方、表面改質層の厚みが5mmを超える場合、表面改質層の厚みが厚過ぎて、欠陥等が入り易くなり、その効果の顕著な向上が望めない。
以上のことから、表面改質層の厚みを、1mm以上5mm以下としたが、下限を2mmとし、上限を4mmとすることが好ましい。
なお、耐摩耗層の厚みは、この表面改質層の厚みの範囲内において、0.5mm以上3mm以下の範囲内で設定する。
この溝24は、表面改質層23の厚みに応じて、深さを0.2mm以上2mm以下、内幅を0.1mm以上2mm以下としている。
これにより、シンクロール14が回転する際に、軸受け部15とチョック部16との摺動面からめっき液を排除でき、軸受け部15とチョック部16のめっき液による損傷を防止できる。
ここでは、表1〜表4に示す実施例1〜26、及び表5に示す比較例1〜7の各表面改質層から作製した試験片を用いて、めっき浴中への侵食試験を行った結果と、耐摩耗試験を行った結果について、それぞれ説明する。なお、表1〜表5には、各試験片を作製するための耐摩耗層及び耐侵食層の化学成分と、セラミックスの種類及びその添加率と、表面改質層の処理法(溶接方法及びその厚さ)を示している。
なお、実施例1〜4、6〜11、13〜20、22、23、26の表面改質層は、前記したプラズマアーク(PTA)溶接により、また、実施例5、12、21、24、25の各表面改質層は、前記したレーザ溶接により、基材(SS400)にそれぞれ肉盛溶接した。ここで、実施例1〜10、12〜26は、基材表面に耐侵食層を形成した後、Ni−Cr合金にセラミックスが添加された混合粉末を肉盛溶接して耐摩耗層を形成して表面改質層を形成し、実施例11は、基材表面に耐侵食層を形成した後、セラミックスの粉末のみを肉盛溶接して耐摩耗層を形成して表面改質層を形成している。
この浸漬試験は、温度290〜300℃に調整された溶融Sn−Znのめっき浴中に、試験片を浸漬することにより、侵食層の深さと侵食速度を調査する試験である。なお、浸漬試験に使用する実施例1〜26、比較例1〜7の試験片には、いずれも幅30mm、長さ150mm、厚み5mmの基材に、全体の厚みが10〜20mmとなるように、肉盛したものを用いた。
ここで、侵食層の深さと侵食速度は、33日浸漬(33日後)と40日浸漬(40日後)の2条件について調査した。この侵食速度は、侵食層の深さ(33日浸漬:a、40日浸漬:b)を、浸漬時間の1/2乗(33日浸漬:A、40日浸漬:B)で除して求めた値である。
なお、当然ではあるが、実機レベルでも、その侵食層の深さを大幅に浅くでき、また侵食速度を大幅に低減できることが推定される。
この侵食された箇所は、大幅な硬度低下(比較例2の場合、ビッカース硬度が772から280まで低下)が発生する。
また、図4、図5において、「界面」とは、Co系材料又はNi系材料(表面改質層に相当)と溶融Sn−Znのめっき浴との境界を意味し、図4、図5において上方がめっき浴であり、下方がCo系材料又はNi系材料である。なお、この「界面」の位置は、図4、図5の左上の写真、即ち反射電子像から確定した。また、めっき浴側試験片の白い模様は、試験片の埋め込み樹脂である(EPMA分析とは無関係)。
更に、図4、図5の右下の写真から、上記した侵食層の厚さが、侵食されていないCo系材料又はNi系材料の分布と、正しく一致していることが分かる。
なお、図4、図5において、Sn、Zn、Co、及びNiの濃度分布を示す写真の右側に、各濃度差を示す色別グラフを示している。この色別グラフは、上側の色ほど各濃度が高く(提出する手続補足書の白色や赤色に相当)、下側の色ほど各濃度が低い(提出する手続補足書の青色や緑色に相当)ことを示している。また、色別グラフには、その定量値を数値で示している。しかし、この数値は、CPS(Count per Second)と称し、濃度を示す数値ではあるが、写真ごとに数値が異なるため、各写真間での比較検討はできない。
図4から、比較例1のCo系材料の場合、めっき浴中のSnとZnが、めっき浴との接触面から137μm程度まで侵食しており、Coがめっき浴側へ拡散していることが分かった。一方、図5から、実施例1のNi系材料の場合、SnとZnの侵食の程度は、めっき浴との接触面から13μm程度であり、Niの拡散がCoに比べて極めて遅いことを確認できた。
従って、実施例1〜26の肉盛材料を肉盛溶接することで、長期に渡って安定した品質の表面改質層を維持できる。
ここでは、めっき浴に浸漬させていない実施例1〜26、及び比較例1〜7の材料の耐摩耗性について調査した。
この耐摩耗試験は、SiC製(表面粗さ:♯40)の無端ベルトを240m/分の速度で移動させ、この無端ベルトの表面に試験片の表面を2時間押し付け続けることにより、試験片の摩耗減量を調査する試験である。なお、試験片の押し付け面の寸法は、50mm×50mmであり、荷重3100gで押し付けた(圧力:1.2×104Pa)。
この結果を表9〜表11に示す。なお、表9〜表11には、摩耗試験の結果から算出して得られる実機レベル(実機用メタル)の摩耗深さの検討結果についても示している。
従って、実施例1〜26を肉盛溶接することで、長期に渡って安定した品質の表面改質層を維持できる。
以上のことから、本願発明を適用することで、溶融Snによる侵食を抑制でき、鋼板の生産性を高め、経済的にめっき処理を実施できることを確認できた。
また、前記実施の形態においては、シンクロールの軸受け部及びチョック部の双方に、表面改質層を形成した場合について説明したが、軸受け部又はチョック部のみに、表面改質層を形成してもよい。更に、シンクロールではなく、めっき浴中に配置されるサポートロールの軸受け部及びチョック部のいずれか一方又は双方に、表面改質層を形成することもできる。
Claims (7)
- 固定アームに回転自在に取付けられ、Snを85質量%以上含む溶融Snのめっき浴中に配置されるロールの軸受け構造において、
前記ロールの回転軸には軸受け部が設けられ、しかも前記固定アームの先側には前記軸受け部を回転自在に支持するチョック部が設けられており、前記軸受け部及び前記チョック部のいずれか一方又は双方の表面には、
1)Co:0又は0を超え5質量%以下、Ni:30質量%以上90質量%以下、Cr:10質量%以上60質量%以下、Mo:0又は0を超え20質量%以下を有し、しかも前記Niと前記Crの合計含有量が60質量%以上のNi−Cr合金からなる耐侵食層と、
2)前記Ni−Cr合金と同一組成又は異なる組成のNi−Cr合金と、炭化物及び硼化物のいずれか1種又は2種で構成されているセラミックスを10質量%以上90質量%以下含む耐摩耗層を、順次肉盛溶接した表面改質層が形成されていることを特徴とする溶融めっき浴中のロール軸受け構造。 - 請求項1記載の溶融めっき浴中のロール軸受け構造において、前記耐侵食層を構成する前記Ni−Cr合金には、更にSi:0.01質量%以上1.5質量%以下、B:0.001質量%以上1.0質量%以下が含まれることを特徴とする溶融めっき浴中のロール軸受け構造。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の溶融めっき浴中のロール軸受け構造において、前記表面改質層は、プラズマアーク溶接又はレーザ溶接により形成されることを特徴とする溶融めっき浴中のロール軸受け構造。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶融めっき浴中のロール軸受け構造において、前記表面改質層の厚みは、1mm以上5mm以下であることを特徴とする溶融めっき浴中のロール軸受け構造。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の溶融めっき浴中のロール軸受け構造において、前記軸受け部の表面に前記表面改質層を形成する場合、該表面改質層には螺旋状の溝加工が施されていることを特徴とする溶融めっき浴中のロール軸受け構造。
- 固定アームに回転自在に取付けられ、Snを85質量%以上含む溶融Snのめっき浴中に配置されるロールの軸受け構造の製造方法において、
前記ロールの回転軸には軸受け部が設けられ、しかも前記固定アームの先側には前記軸受け部を回転自在に支持するチョック部が設けられており、前記軸受け部及び前記チョック部のいずれか一方又は双方の表面に、
Co:0又は0を超え5質量%以下、Ni:30質量%以上90質量%以下、Cr:10質量%以上60質量%以下、Mo:0又は0を超え20質量%以下を有し、しかも前記Niと前記Crの合計含有量が60質量%以上のNi−Cr合金を肉盛溶接して耐侵食層を形成した後、
炭化物及び硼化物のいずれか1種又は2種で構成されているセラミックスが10質量%以上添加された前記Ni−Cr合金と同一組成又は異なる組成のNi−Cr合金の混合粉末を、又は前記セラミックスの粉末のみを肉盛溶接して耐摩耗層を形成し、表面改質層を形成することを特徴とする溶融めっき浴中のロール軸受け構造の製造方法。 - 請求項6記載の溶融めっき浴中のロール軸受け構造の製造方法において、前記耐侵食層を構成する前記Ni−Cr合金には、更にSi:0.01質量%以上1.5質量%以下、B:0.001質量%以上1.0質量%以下が含まれることを特徴とする溶融めっき浴中のロール軸受け構造の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008244510A JP5227126B2 (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 溶融めっき浴中のロール軸受け構造及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008244510A JP5227126B2 (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 溶融めっき浴中のロール軸受け構造及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010077466A true JP2010077466A (ja) | 2010-04-08 |
| JP5227126B2 JP5227126B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=42208226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008244510A Active JP5227126B2 (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 溶融めっき浴中のロール軸受け構造及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5227126B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019084553A (ja) * | 2017-11-06 | 2019-06-06 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 金属積層造形方法 |
Citations (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04232221A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-08-20 | Daido Steel Co Ltd | 高耐食性ロール材 |
| JPH05126135A (ja) * | 1991-11-05 | 1993-05-21 | Nkk Corp | 溶融めつき浴中ロールの軸受け |
| JPH07138720A (ja) * | 1993-11-17 | 1995-05-30 | Nippon Steel Corp | スリットノズル法による溶融錫めっき用転写ロール |
| JPH07144295A (ja) * | 1994-08-08 | 1995-06-06 | Daido Steel Co Ltd | プラズマ肉盛溶接用粉末 |
| JPH07173560A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-07-11 | Mitsubishi Materials Corp | 耐食性に優れたNi基合金 |
| JPH07268594A (ja) * | 1994-02-10 | 1995-10-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融金属めっき浴浸漬部材とその製造方法 |
| JPH07268648A (ja) * | 1994-04-01 | 1995-10-17 | Ofic Co | 金属材料の複合表面処理方法 |
| JPH09209114A (ja) * | 1996-02-02 | 1997-08-12 | Praxair St Technol Inc | 溶融金属めっき浴中ロール用軸受 |
| JPH10110253A (ja) * | 1996-10-04 | 1998-04-28 | Tocalo Co Ltd | 電気めっき用コンダクターロールおよびその製造方法 |
| JPH1180917A (ja) * | 1997-09-05 | 1999-03-26 | Nippon Steel Hardfacing Co Ltd | 耐食・耐摩耗性に優れた溶融金属浴用浸漬部材 |
| JP2004263284A (ja) * | 2003-03-04 | 2004-09-24 | Daido Steel Co Ltd | 熱交換器用複合鋼管およびその製造方法 |
-
2008
- 2008-09-24 JP JP2008244510A patent/JP5227126B2/ja active Active
Patent Citations (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04232221A (ja) * | 1990-12-28 | 1992-08-20 | Daido Steel Co Ltd | 高耐食性ロール材 |
| JPH05126135A (ja) * | 1991-11-05 | 1993-05-21 | Nkk Corp | 溶融めつき浴中ロールの軸受け |
| JPH07138720A (ja) * | 1993-11-17 | 1995-05-30 | Nippon Steel Corp | スリットノズル法による溶融錫めっき用転写ロール |
| JPH07173560A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-07-11 | Mitsubishi Materials Corp | 耐食性に優れたNi基合金 |
| JPH07268594A (ja) * | 1994-02-10 | 1995-10-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融金属めっき浴浸漬部材とその製造方法 |
| JPH07268648A (ja) * | 1994-04-01 | 1995-10-17 | Ofic Co | 金属材料の複合表面処理方法 |
| JPH07144295A (ja) * | 1994-08-08 | 1995-06-06 | Daido Steel Co Ltd | プラズマ肉盛溶接用粉末 |
| JPH09209114A (ja) * | 1996-02-02 | 1997-08-12 | Praxair St Technol Inc | 溶融金属めっき浴中ロール用軸受 |
| JPH10110253A (ja) * | 1996-10-04 | 1998-04-28 | Tocalo Co Ltd | 電気めっき用コンダクターロールおよびその製造方法 |
| JPH1180917A (ja) * | 1997-09-05 | 1999-03-26 | Nippon Steel Hardfacing Co Ltd | 耐食・耐摩耗性に優れた溶融金属浴用浸漬部材 |
| JP2004263284A (ja) * | 2003-03-04 | 2004-09-24 | Daido Steel Co Ltd | 熱交換器用複合鋼管およびその製造方法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019084553A (ja) * | 2017-11-06 | 2019-06-06 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 金属積層造形方法 |
| JP7082867B2 (ja) | 2017-11-06 | 2022-06-09 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 金属積層造形方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP5227126B2 (ja) | 2013-07-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US10487412B2 (en) | Chromium-containing coating, a method for its production and a coated object | |
| WO2011074131A1 (ja) | 高温材搬送用部材 | |
| TWI623624B (zh) | 金屬陶瓷粉末、保護皮膜被覆構件及其製造方法、暨電鍍浴中輥及其製造方法 | |
| JP6735497B2 (ja) | 金属間化合物合金、金属部材及びクラッド層の製造方法 | |
| JP5227126B2 (ja) | 溶融めっき浴中のロール軸受け構造及びその製造方法 | |
| CN114763609A (zh) | 一种耐磨轴套涂层及其制备方法 | |
| KR100825509B1 (ko) | 용융금속 도금설비용 저널베어링 및 그 제조방법 | |
| CN116334619A (zh) | 一种Co基合金粉末与WC陶瓷粉末协同强化复合涂层及其制备方法 | |
| JP3291128B2 (ja) | 金属部品の表面処理方法 | |
| JP2023122005A (ja) | 硬質金属部材の製造方法及び硬質金属部材並びにその原料粉末 | |
| JP2011225959A (ja) | 軽金属またはその合金の表面層強化方法 | |
| JP4929093B2 (ja) | 高硬度、耐摩耗性部品およびその製造方法 | |
| JP7784028B1 (ja) | 自溶合金溶射皮膜 | |
| JP5524479B2 (ja) | 金属部品の表面処理方法 | |
| JP6762179B2 (ja) | 浴中機器用部材 | |
| CN115255357B (zh) | 一种用于激光复合制造锌锅轴套的粉末材料及其制造方法 | |
| RU2746518C1 (ru) | Способ формирования покрытия на штамповых сталях | |
| KR101194459B1 (ko) | 용융 아연도금 욕조 부재용 코팅조성물의 코팅방법 및 코팅부재 | |
| Ranjan et al. | Mechanical and Wear Performance of TiN-Fe Coatings on AISI 304 for Wear-Critical Applications via PTA Cladding | |
| WO2019167149A1 (ja) | 浴中機器用部材、溶融金属浴中機器及び溶融金属めっき材製造装置 | |
| JP2023144716A (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
| JP2025125786A (ja) | ハースロール及びハースロールの製造方法 | |
| JP2025121085A (ja) | 浴中機器用部材 | |
| Phani et al. | Laser Metal Deposition of WC-NiCrBSi Powders on Gas Carburization Steels Used in Mining Industry | |
| Wan et al. | Preparation and Characterization of TiC-AlN Ceramic Coatings on 45 Steel |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101115 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101027 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110912 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130219 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130315 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5227126 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322 Year of fee payment: 3 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |