JP2010201108A - 家庭用食材撹拌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルシールを不要とし、食材の撹拌中に食材が回転軸周りの隙間に入り込むことをなくすようにした食材撹拌装置を提供する。
【解決手段】軸受けケースの軸受け部に自己潤滑性樹脂製の軸受け筒体を圧入して取り付け、この軸受け筒体内に回転軸を回転自在に貫通してする。回転軸には、その周方向にフランジを設け、該フランジと軸受け筒体上端面との間に、摺動ワッシャーとクッションリング体とを該摺動ワッシャーが軸受け筒体の上端面に接するように重ねた状態で装着する。以上のように、本発明は食材が回転軸周りの隙間に入り込むことがなく、また仮に入り込んだとしてもグリスを使用していないので、グリスが黒くなって食材中に染みこむことがない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一般家庭においてパン生地を作るとき、或いは野菜・果実ジュースを作るときなど、食材を撹拌するための家庭用食材撹拌装置に係り、特に撹拌羽根を回転させる回転軸の軸受けシール部分の改良に関する。
従来の食材撹拌装置の軸受け部分の構造を図4に示す。すなわち図4は、食材撹拌装置の一種であるパン生地捏ね機(図1に示す)の回転軸部分の拡大断面図であり、以下図1のパン生地捏ね機に使われている従来の軸受け部分を説明する。
パン生地捏ね機は、外装1aと内槽1bからなる本体1と、本体1内に着脱自在に装着したパン生地材料を入れる容器2と、本体1内に設けた駆動モータ3と、駆動モータ3の駆動軸に取り付けた駆動伝達部4aと、この駆動伝達部4aと着脱自在に係合する軸継ぎ手部4bを備え、容器2内に突入する回転軸5と、容器2内において回転軸5の上部に着脱自在に係合し駆動モータ3により回転される捏ね羽根(撹拌羽根)6と、駆動モータ3を制御する制御回路部7と、捏ね機を動作させるための操作パネル部8と、から構成されている。
本体1を構成する外装1aと内槽1bの固定は以下のような構造になっている。すなわち内槽1bは漏斗状になっており上端鍔片9にリング状且つ断面コ字状のゴムパッキング10が取り付けられ、このパッキング10を介して鍔片9を外装1aの上端部に載置する。
次に内槽1bの下部開口11の周縁部分を皿状の固定金具12を用いて駆動モータ3に装着する。すなわち、内槽1bの下部開口11の周縁部分に固定金具12の上縁12aをパッキング20を介して係着し、そして固定金具12の底部を駆動モータ3の上面にネジ止めして内槽1bと外装1aとを一体化して本体1を構成する。
一方回転軸5の軸受け部分は以下のように構成されている。すなわち、図4に示すように容器2の外底面に軸受けケース13を取り付け、該軸受けケース13に焼結合金製の筒状軸受けメタル14を嵌入し、回転軸5を筒状軸受けメタル14に回転自在に挿入する。
さらに、軸受けケース13の上部凹所16にシリコンゴム製等のオイルシール17をワッシャー15を介して圧入して取り付ける。そして、このオイルシール17の2つのリップ17a,17b間の隙間17cに潤滑剤となるグリスを入れて機密性を保持するようになっている。
容器2内に位置する回転軸5の上部に捏ね羽根6が着脱自在に装着され、回転軸5の下部には軸受けケース13内に位置して駆動モータ3側の駆動伝達部4aと着脱自在に係合する軸継ぎ手部4bが取り付けられている。
軸受けケース13下部外周には突起18を設けており、該軸受けケース13を本体側の固定金具12内に載置し、且つ少し回動させて突起18を固定金具に設けた係止突状19に係合させると、軸継ぎ手部4bは駆動伝達部4aに係合し、モーターの回転力が回転軸5を介して捏ね羽根6に伝達され、容器2に収容したパン生地材料を撹拌し捏ねる。
一方特許文献1は、潤滑油が漏洩しないように工夫された一般的なオイルシールが開示されている。
また特許文献2は、オイルシールと回転軸の隙間に強制的に空気を挿入して、容器内から粉体がオイルシールと回転軸の隙間に侵入することを防いだ構造が提案されている。
特開平10−141510号公報 特開2004−24999号公報
図4や特許文献1に示された従来のオイルシールによる回転軸部分の気密性保持については、特にパン生地材料の粉粒子がオイルシールのリップと回転軸との隙間に入り込み、グリス(潤滑剤)と混ざり合って擦れ合い、黒くなったグリスが染み出て食材に混入する。オイルシールの材質やグリスは食品衛生法に適合したものを使用しているが、食材に混入することは見た目にも好ましいことではない。
しかも、食材が軸受け部分に入り込みオイルシールや回転軸を摩耗させ、その結果機密性が悪くなり、水等の液体食材が軸受け部分を通って容器外に漏出していた。そしてグリスが染み出るような不具合が発生した際の修理の時には、軸継ぎ手部を回転軸から外して行うことになるが、オイルシールがすり減っており、また回転軸や軸受けメタルもその隙間に入り込んだ粉粒子によって摩耗しているので、結局のところ回転軸などを取り付けた状態で軸受けケースを丸ごと交換せねばならず、コストがかかり又家庭用撹拌装置でありながら家庭ではその交換や修理ができなかった。
また、特許文献2では食材がオイルシールと回転軸との間に入り込まないように強制的にエアーを送るようにしており、家庭用としてはコスト面や構造面で適しているとは言えない。
本発明は、以上のような問題点を解消し、一般家庭でも簡単に点検修理ができるように工夫した食材撹拌装置を提供するものである。
本発明の食材撹拌装置は、食材を入れる容器と、該容器外底面に取り付けた軸受けケースと、該軸受けケースの軸受け部を貫通して容器の内外に突出する回転軸と、該回転軸の容器内の上部に着脱自在に装着する撹拌羽根と、回転軸の容器外の下部に取り付け、駆動モータ側の駆動伝達部と着脱自在に係合してモータの回転力を前記撹拌羽根に伝達する軸継ぎ手部と、を備え、撹拌羽根を回転させて容器内の食材を撹拌するようにした家庭用食材撹拌装置において、
記軸受け部に自己潤滑性樹脂製の軸受け筒体を取り付け、該軸受け筒体内に前記回転軸を回転自在に貫通し、回転軸にはその周方向にフランジを設け、該フランジと軸受け筒体上端面との間に位置する回転軸に、摺動ワッシャーとクッションリング体とを該摺動ワッシャーが軸受け筒体の上端面に接するように重ねた状態で装着したことを特徴とする家庭用食材撹拌装置。
本発明の家庭用食材撹拌装置は、オイルシールや潤滑用グリスを使用していないので、食材の撹拌中に食材が回転軸周りの隙間に入り込むことがなくなり、また仮に入り込んだとしてもグリスを使用していないので、グリスが黒くなって食材中にしみこむことも全くなくなり、衛生的に撹拌作業ができる。
又オイルシールがないので、食材が隙間に入ってオイルシールや回転軸を摩耗させることもないので、長年の使用でも回転軸部分のシール性の劣化は少ない。又回転軸部分の分解組立もオイルシールがないので、簡単におこなうことが可能である。
さらに本発明は、回転軸にフランジを設け、そしてフランジと軸受け筒体上端面との間に位置する部分に、摺動ワッシャーとクッションリング体とを該摺動ワッシャーが軸受け筒体の上端面に接するように重ねた状態で装着したので、クッションリング体の弾力を介して回転軸のフランジによって摺動ワッシャが下方(軸受け筒体上端面方向)に常時押圧されることになるので、食材が入り込みやすい箇所である軸受け筒体上端面と摺動ワッシャとの間が緊密状態に保たれ、容器内の水や食材がその隙間から外部に漏出することがなくなる。
一般的なパン生地捏ね機の断面図。 本発明の家庭用食材撹拌装置の軸受け部分の要部拡大断面図。 同じく要部分解斜視図。 図1のパン生地捏ね機に使用されている従来構造を示す軸受け部分の要部拡大断面図。
本発明を、図1〜図3に基づいて説明する。図1はすでに説明したので、主として図2と図3を用いて説明する。なお図1で説明した構成要素と実質上同一のものには同一符号を付して説明する。
軸受けケース13はアルミダイキャストで縦断面逆U字状に構成され、その上面が容器2の外底面にネジ20により固定される。軸受けケース13の軸受け部13aは容器2の底面に設けた開口から容器内に突入され、その上端面を容器2の内底面と面位置にするか或いは少許上方に位置させる。軸受け部13aには縦方向に貫通孔が開けられ、この貫通孔にテフロン等のプラスチックからなる自己潤滑性を有する軸受け筒体21を圧入して取り付けてある。
軸受け筒体21の上端部には外方に伸びる環状の耳片21aが形成され、後述する摺動ワッシャ22との接触面積を大きくしてある。また、この環状の耳片21aの上面と軸受け部13aの上面とは略面一状態に構成してある。
回転軸5は、上部に撹拌羽根6を着脱自在に装着し、且つ撹拌羽根の回り止めを施した装着部5aと、その下部の周方向にフランジ5bを一体的に設けてある。また回転軸5の下端部には軸継ぎ手部4bにモールドされている雌ねじ24と螺合する雄ねじ5cが形成されている。
回転軸5は軸受け筒体21内に容器内方向から挿入して回転自在に構成する。
そして、フランジ5bと軸受け筒体21の上端面21aとの間に位置する前記回転軸5に、摺動ワッシャー22とクッションリング体23とを該摺動ワッシャー22が軸受け筒体21の上端面21aに接するように重ねた状態で装着する。
摺動ワッシャー22は厚み略0,3〜1mmのテフロン(デュポン社の登録商標)等の滑りやすい樹脂から構成されており摺動性が優れている。また、クッションリング体23は、摺動ワッシャー22の厚みよりも厚く(略2〜8mm)して、シリコンゴム等から構成してクッション性を持たせている。軸継ぎ手部4bは、硬質樹脂製からなり、その雌ねじ24を回転軸5の雄ねじ5cにワッシャ25を介して螺合して取り付ける。
以上により、回転軸5はそのフランジ5bと軸継ぎ手部4bとで軸受け筒体21を挟持する格好となり、そしてクッションリング体23の弾力が常に軸受け筒体21の上端面21a方向に摺動ワッシャ22を介して押圧することになり、それ故フランジ5bとクッションリング体23の隙間、クッションリング23と摺動ワッシャ22の隙間、摺動ワッシャ22と軸受け筒体21の上端面21aの隙間のすべて、すなわち食材が容器2外に漏出する回転軸5回りのすべての箇所が気密に保持されるのである。
そして、摺動ワッシャ22などを交換する場合は、軸継ぎ手部4bを回転軸5から取り外せば、回転軸は簡単に軸受け筒体21から取りはずしができ、摺動ワッシャ等の交換が簡単にできる。
しかも、食材がそれぞれの隙間に入り込んでいないので、軸受け筒体21や回転軸5の摩耗が従来のオイルシールに比べ少ないので、従来のように軸受けケース13全体を交換する頻度がかなり少なくなる等の効果がある。
上記実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正を加えても、特許請求の範囲に包含されることは明らかである。
1 本体
1a 外装
1b 内槽
2 容器
3 駆動モータ
4a 駆動伝達部
4b 軸継ぎ手部
5 回転軸
5b フランジ
6 捏ね羽根
12 固定金具
13 軸受けケース
13a 軸受け部
21 軸受け筒体
22 摺動ワッシャ
23 クッションリング体

Claims (1)

  1. 食材を入れる容器と、該容器外底面に取り付けた軸受けケースと、該軸受けケースの軸受け部を貫通して前記容器の内外に突出する回転軸と、該回転軸の容器内の上部に着脱自在に装着する撹拌羽根と、前記回転軸の容器外の下部に取り付け、駆動モータ側の駆動伝達部と着脱自在に係合して前記モータの回転力を前記撹拌羽根に伝達する軸継ぎ手部と、を備え、前記撹拌羽根を回転させて前記容器内の食材を撹拌するようにした家庭用食材撹拌装置において、
    前記軸受け部に自己潤滑性樹脂製の軸受け筒体を取り付け、該軸受け筒体内に前記回転軸を回転自在に貫通し、前記回転軸にはその周方向にフランジを設け、該フランジと軸受け筒体上端面との間に位置する前記回転軸に、摺動ワッシャーとクッションリング体とを該摺動ワッシャーが前記軸受け筒体の上端面に接するように重ねた状態で装着したことを特徴とする家庭用食材撹拌装置。
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