JP2010285256A - 搬送ローラー、搬送装置及び印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プレス加工により一対の端面61a,61bを突き合わせて円筒状に形成されると共に長手方向の一部に媒体を支持する媒体支持領域50を有する搬送ローラー15と、搬送ローラー15のうち媒体支持領域50以外の領域を軸支する軸受と、を備え、搬送ローラー15は、一対の端面61a,61bを突き合わせた繋ぎ目80のうち媒体支持領域50以外の領域に開口70を有する。
【選択図】図4
Description
ところが、この技術では、軸状(円柱状)の表面に周方向に沿って突起を形成するため、作業性が悪いといった課題がある。また、中実の材料を用いるため、搬送ローラーを用いる例えばプリンターの総重量コストが増大するといった課題もある。
このため、特許文献2の円筒軸を例えばプリンターの搬送ローラー等に適用すると、搬送ローラーとこれを支持する軸受との間に供給された潤滑油(グリス等)が、毛細管現象により、繋ぎ目を伝わって流れるという現象が発生する。
そして、潤滑油が搬送ローラーの記録媒体(搬送媒体)と接触する領域にまで浸透して、記録媒体を汚してしまうという問題が発生する。
本発明に係る搬送装置は、プレス加工により一対の端面を突き合わせて円筒状に形成されると共に長手方向の一部に媒体を支持する媒体支持領域を有する搬送ローラーと、前記搬送ローラーのうち前記媒体支持領域以外の領域を軸支する軸受と、を備え、前記搬送ローラーは、前記一対の端面を突き合わせた繋ぎ目のうち前記媒体支持領域以外の領域に開口を有することを特徴とする。
更に、媒体支持領域が潤滑油により汚染されることも防止できるので良好な搬送力を維持できる。
これにより、軸受に供給された潤滑油が繋ぎ目を伝わって媒体支持領域に到達(浸透)することを確実に防止できる。
これにより、繋ぎ目を伝わって流れる潤滑油による媒体支持領域の汚染を完全に防止できる。
これにより、毛細管現象により繋ぎ目を伝わって流れる潤滑油を開口において止めることが可能となる。つまり、潤滑油の毛細管現象の強さは、潤滑油の表面張力に比例し、毛細管の径(すなわち繋ぎ目の端面間の距離)に反比例するので、潤滑油の表面張力に応じて毛細管現象が発生しないように開口における端面間の距離を設定すればよい。
搬送ローラーの両端部は、通常は歯車などの駆動系の連結部品を取り付けるための領域となり、記録用紙等の媒体に直接接触するのは、搬送ローラーの中央部となる。したがって、媒体に直接接触する中央部が潤滑油により汚染されないようにすることで、媒体の汚染を確実に防止できる。
媒体として記録用紙を搬送する搬送ローラーにおいては、高摩擦層が媒体に直接接触する領域となるので、この領域が潤滑油により汚染されないようにすることで、媒体の汚染を確実に防止できる。また、高摩擦層による摩擦力が維持できるので、良好な搬送力を維持できる。
更に、媒体支持領域が液体等により汚染されることも防止できるので良好な搬送力を維持できる。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターの側断面図である。
図2(a)はインクジェットプリンターの搬送ユニットを示す平面図、図2(b)は搬送ユニットの駆動系を示す側面図である。
給紙トレイ11の下流側には給紙ローラー13が設けられている。給紙ローラー13は、対向する分離パッド(図示せず)との間で給紙トレイ11の最上部に位置する用紙Pを挟圧し、前方へ送り出すように構成されている。
そして、搬送ローラー機構19に至った用紙Pは、搬送ローラー15の回転駆動によって印刷処理に伴う精密で正確な搬送(紙送り)動作を受けつつ、搬送ローラー機構19の下流側に位置する印字ヘッド(印刷部)21へ搬送されるようになっている。
印字ヘッド21と対向する位置には、プラテン24が配設されており、プラテン24は、キャリッジ23の移動方向に沿って間隔をあけて配置された、複数のダイヤモンドリブ25によって構成されている。ダイヤモンドリブ25は、印字ヘッド21によって用紙Pに印刷を行う際に、用紙Pを下側から支持するものであり、詳しくは、ダイヤモンドリブ25の頂面が支持面として機能するようになっている。
なお、印字ヘッド21による印字処理(印刷処理)は、制御部CONTによって制御されるようになっている。
プリンター本体3には、図2(a)、(b)に示すように、制御部CONTの制御下で駆動される搬送モーター32が設けられている。この搬送モーター32の駆動軸にはピニオン33が設けられており、ピニオン33には搬送駆動ギア35が歯合しており、搬送駆動ギア35には搬送ローラー15が内挿されて連結されている。
このような構成のもとに搬送モーター32等は、搬送ローラー15を回転駆動する駆動部30となっている。
このような構成のもとに、搬送ローラー機構19の搬送ローラー15と排紙ローラー機構29の排紙ローラー27とは、同一の駆動源である搬送モーター32からの回転駆動力を受け、駆動されるようになっている。
また、搬送ローラー機構19による用紙Pの挟持力(押圧力)は、排紙ローラー機構29による挟持力(押圧力)よりも大きく設定されている。したがって、搬送ローラー機構19と排紙ローラー機構29とが共に用紙Pを挟持しているとき、その用紙搬送速度は、排紙ローラー機構29の排紙速度とは関係なく、搬送ローラー機構19の搬送速度で規定されるようになっている。
図3(a)は搬送ローラー機構19の概略構成を示す図、(b)は軸受けの概略構成を示す図である。
搬送ローラー15は、亜鉛メッキ鋼板やステンレス板等の金属板がプレス加工されて円筒状に形成されたローラー本体16と、このローラー本体16の表面に設けられた高摩擦層50とを備えてなるものである。
なお、高摩擦層50を有する搬送ローラー15とこれを支持する軸受26とにより、搬送部(搬送装置)20が構成される。
また、高摩擦層50は、本実施形態ではローラー本体16の両端部を除く中央部に選択的に形成されている。
したがって、従動ローラー17は、搬送ローラー15の高摩擦層50に所定の押圧力(用紙Pに対する挟持力)で接し、搬送ローラー15の回転動作に従動して回転するようになっている。また、搬送ローラー15と従動ローラー17との間で用紙Pを挟持する力が大きくなり、用紙Pの搬送性がより良好になっている。
なお、この従動ローラー17の各ローラー17aの表面には、高摩擦層50との摺接による損傷を緩和するため、例えばフッ素樹脂塗装等の低摩耗処理が施されている。
搬送ローラー15(ローラー本体16)は、金属板65をプレス加工して、一対の端面61a,61bを突き合わせて円筒状に形成される。このため、搬送ローラー15の長手(軸)方向の全長に亘って、端面61a,61bを突き合わせた繋ぎ目80が形成される。
図4(b)に示すように、繋ぎ目80は、一対の端面61a,61bの内周側が密着し、外周側が離間した溝状になっている。或いは、繋ぎ目80は、一対の端面61a,61b同士が当接することなく、端面61a,61bが僅かに離間して、隙間として形成される場合もある。
搬送ローラー15(ローラー本体16)をプレス加工により成形する場合、一対の端面61a,61b同士を隙間なく完全に密着させることは非常に困難である。このため、搬送ローラー15(ローラー本体16)の表面には、繋ぎ目80として、溝又は隙間が形成される。そして、この繋ぎ目80の大きさ、すなわち端面61a,61b間の最大距離d1は、例えば200μm以下に形成される。
開口70は、搬送ローラー15(ローラー本体16)の全長に亘って形成された繋ぎ目80のうち、高摩擦層50が形成された領域と軸受26に支持される領域を除く領域に設けられる。つまり、高摩擦層50は搬送ローラー15のほぼ中央部に形成され、搬送ローラー15の両端側が軸受26に支持されるので、搬送ローラー15には少なくとも2つの開口70が設けられる。
上述したように、軸受26とローラー本体16の間にはグリスLを供給しなければならないので、グリスLの油分がローラー本体16表面の繋ぎ目80に沿って毛細管現象により流れること自体は回避できない。そこで、繋ぎ目80の一部に開口70を設けることで、グリスLの毛細管現象を止めている。具体的には、繋ぎ目80のうち、軸受26に支持される領域と高摩擦層50が形成された領域の間に開口70を設けることで、グリスLが高摩擦層50に達することを防止している。
具体的には、グリスLの油分の表面張力が水とほぼ同一であると仮定すると、開口70における切欠部76,77間の最大距離d2を、例えば1mm程度以上に設定することで、毛細管現象を止めることができる。これに対応して、開口70の軸方向の長さも、例えば1mm程度以上に設定する。
搬送ローラー15を製造するには、まず、図6(a)に示すように矩形板状または帯状の大型金属板65を用意する。この大型金属板65としては、例えば厚さ1mm程度の亜鉛メッキ鋼板が用いられる。続いて、この大型金属板65をプレス加工することにより、図6(b)に示すように、ローラー本体16に対応する大きさの細長い矩形板状の金属板60、すなわちローラー本体16の基材を形成する。
また、図6(b)に示すように、金属板60の一対の端面61a、61bには、それぞれ、後に開口70となる切欠部76,77が形成される。
なお、図6(c)に示すように、金属板60の一対の端面61aにのみに、後に開口70となる切欠部78を形成する場合であってもよい(図5参照)。
すなわち、まず、図7(a)に示す雄型101と雌型102とで金属板60をプレス加工し、金属板60の両側部62a、62bを円弧状(望ましくは略1/4円弧)に曲げる。なお、図7(a)においては、各部材を分かりやすくするため、金属板60と雄型101と雌型102との間にそれぞれ間隔を開けてこれらの部材を記しているが、この間隔は実際には存在せず、金属板60と雄型101、雌型102とはそれぞれの接触部においてほぼ密着している。これは、後述する図7(b)、(c)、図8(a)〜(c)においても同様である。
次いで、図7(c)に示すように、図7(b)で得られた金属板60の内部に芯型105を配置し、図7(c)に示す上型106と下型107とを用いて、図8(a)〜(c)に示すようにして金属板60の両側部62a、62bの各端面61a、61bを近接させる。
次いで、図8(b)に示すように、芯型105を少し(一方の側の端面61aと他方の側の端面61bとを近接させることができる程度に)下降させるとともに、他方の側の割型106bを下降させ、金属板60の他方の側をプレス加工し、略半円形状に曲げる。
すると、この中空パイプは、センターレス研磨加工前に比べその真円度がより良好になり、また、振れ量も小さいローラー本体16となる。また、このローラー本体16にあっては、両端面61a、61b間がより狭まることで、図4(a)に示すように、これら両端面61a、61b間の隙間がより狭くされた繋ぎ目80が形成される。
この高摩擦層50の形成方法としては、乾式法及び湿式法(またはこれらを併用した方法)が採用可能であるが、本実施形態では乾式法が好適に採用される。
具体的には、まず、高摩擦層50の形成材料として、樹脂粒子と無機粒子とを用意する。樹脂粒子としては、エポキシ系樹脂やポリエステル系樹脂等からなる、直径10〜20μm程度の微粒子が好適に用いられる。
そして、樹脂粒子を、静電塗装装置(図示せず)のトリボガンを用いてローラー本体16に向けて噴霧(噴出)し吹き付けつつ、この噴霧粒子(樹脂粒子)を+(プラス)高電位に帯電させる。すると、この帯電された樹脂粒子はローラー本体16の外周面に吸着され、樹脂膜を形成する。
なお、この吹付塗装に際しては、ローラー本体16を軸廻りに回転させることにより、その全周に亘って樹脂膜51をほぼ均一な厚さに形成する。
この樹脂膜51の膜厚については、アルミナ粒子52の粉径を勘案して、例えば10μm〜30μm程度に形成する。このような膜厚については、樹脂粒子の噴出量及び噴出時間等によって適宜に調整することができる。
なお、このアルミナ粒子52の塗布(散布)については、アルミナ粒子52が鉛直方向下方にゆっくりと散布されるのであれば、静電塗装法による塗布に限定されるものではなく、例えばスプレーガンを用いた塗布(散布)法であってもよい。
給紙ローラー13によって給紙された用紙Pは、搬送ローラー機構19の上流側近傍に至ると、搬送ローラー15と従動ローラー17との間に引き込まれ、両ローラーの駆動によって下流側に位置する印字ヘッド21の下方に向けて定速で搬送される。
なお、排紙ローラー機構29の搬送速度は搬送ローラー機構19の搬送速度より速く設定されているため、用紙Pにはバックテンションが掛かった状態で搬送される。ただし、搬送ローラー機構19と排紙ローラー機構29とが共に用紙Pを挟持しているときには、上述したようにその用紙搬送速度は搬送ローラー機構19の搬送速度で規定されている。
したがって、このように排紙ローラー機構29と搬送ローラー機構19とによって排紙と搬送とを同時に行う際にも、その用紙搬送速度は搬送ローラー機構19の搬送速度で規定されているため、搬送ムラのない正確で安定した紙送り(搬送)がなされるようになる。
図11に示すように、繋ぎ目81を螺旋状に形成してもよい。また、図12に示すように、繋ぎ目82を波線状に形成してもよい。そして、繋ぎ目81,82の一部には、開口71,72が設けられる。
この繋ぎ目85については、図14(b)に示すようにローラー本体16の全長に亘って形成されていてもよく、図14(c)に示すようにその中央部を除く両端部に選択的に形成されていてもよい。
図14(c)に示したように繋ぎ目85を両端部にのみ形成する場合には、これら繋ぎ目85間は、例えばローラー本体16の中心軸と平行な直線部86とすることができる。
また、このように繋ぎ目85を両端部にのみ形成し、その間の中央部については直線部86とした場合、高摩擦層50の形成領域を直線部86に対応させて形成するのが好ましい。
例えば、繋ぎ目に沿って複数の開口が連なるように配置することで、グリスL等の液体の流れを確実に止めることができる。大きな開口を一つ設ける場合よりも、小さな開口を複数連続して設ける方が、搬送ローラーの剛性低下を抑えることができる。
また、開口は、搬送ローラーに付着する液体の付着箇所よりも媒体支持領域に近い領域に形成することが好ましい。媒体支持領域に近接する部位に開口を設けることで、媒体支持領域がグリスL等に汚染されることを確実に防止できる。
更に、用紙以外の媒体を搬送する搬送ローラーに対しても適用することができる。
また、印刷装置以外に用いられる搬送ローラー、搬送装置に適用することもできる。
Claims (8)
- プレス加工により一対の端面を突き合わせて円筒状に形成されると共に長手方向の一部に媒体を支持する媒体支持領域を有する搬送ローラーと、
前記搬送ローラーのうち前記媒体支持領域以外の領域を軸支する軸受と、
を備え、
前記搬送ローラーは、前記一対の端面を突き合わせた繋ぎ目のうち前記媒体支持領域以外の領域に開口を有する搬送装置。 - 前記開口は、前記媒体支持領域と前記軸受に支持される領域との間に配置される請求項1に記載の搬送装置。
- 前記開口は、前記媒体支持領域の両側にそれぞれ少なくとも一つ以上配置される請求項1又は2に記載の搬送装置。
- 前記開口における前記一対の端面間の距離は、前記軸受に供給される潤滑油の表面張力に応じて設定される請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送装置。
- 前記媒体支持領域は、前記搬送ローラーの両端部を除く中央部に設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送装置。
- 前記媒体支持領域は、無機粒子を含有した高摩擦層である請求項1から5のいずれか一項に記載の搬送装置。
- 記録媒体を搬送ローラーにより搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される前記記録媒体に対して印刷処理を行う印刷部と、
を備える印刷装置において、
前記搬送部として請求項1から6のいずれか一項に記載の搬送装置を用いた印刷装置。 - プレス加工により一対の端面を突き合わせて円筒状に形成され、
長手方向の一部に媒体を支持する媒体支持領域を有し、
前記一対の端面を突き合わせた繋ぎ目のうち前記媒体支持領域以外の領域に開口を有する搬送ローラー。
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